JP2875658B2 - 円筒研削盤用自動チャック装置 - Google Patents

円筒研削盤用自動チャック装置

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JP2875658B2 JP24837191A JP24837191A JP2875658B2 JP 2875658 B2 JP2875658 B2 JP 2875658B2 JP 24837191 A JP24837191 A JP 24837191A JP 24837191 A JP24837191 A JP 24837191A JP 2875658 B2 JP2875658 B2 JP 2875658B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、円筒研削盤によりワ−
クを両センタ−で支えて研削するにあたり、偏心ワ−ク
においてもその芯と主軸の芯とがずれないようにして、
このワ−クを把持して研削するために主軸面板に装着さ
れる円筒研削盤用自動チャック装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】円筒研削盤において、主軸の正逆回転に
より3個のカム爪を回動させてワ−クを自動把持した
り、その自動解除を行い、しかも偏心ワ−クにおいては
その芯と主軸の芯とがずれないようにして把持する構成
の自動チャック装置は知られている。しかし、カム爪の
回動角度が小さいために、3個1組のカム爪により把持
できるワ−クの径の範囲が2〜4mmと非常に狭い。この
ため、ワ−クの径に対応した多数組のカム爪を製作して
用意しておく必要があると共に、ワ−クの径が変化する
毎に、これに対応した組のカム爪との交換を余儀なくさ
れる問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題に
鑑み、一組のカム爪によるワークの把持可能な範囲を広
くして、研削するワークの径が多少変わった場合にも、
カム爪の交換なしでこれに把持できる自動チャック装置
の提供を課題としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の採用した手段は、円筒研削盤の主軸の先端の
主軸面板に装着して、主軸台の固定センタ−と心押台の
心押センタ−とで支承されたワ−クを把持するための円
筒研削盤用自動チャック装置であって、前記主軸面板の
前端面に筒状のチャックボディが装着され、前記固定セ
ンタ−に弾性摩擦軸受を介して嵌装した内筒体の前端部
にカム爪支持板が前記固定センタ−の軸心に対して垂直
に設けられて、前記チャックボディ内に収納され、前記
カム爪支持板の前面における円周方向の3等分位置に支
持軸を介してそれぞれ同形の板状のカム爪が取付けられ
ていると共に、各支持軸におけるカム爪支持板の裏面側
に突出した部分にそれぞれ同歯数のピニオンが取付けら
れ、内周面に内歯が形成された内歯リング体を前記チャ
ックボディにおける前記カム爪支持板の裏面に形成され
た空間部に、前記主軸面板と一体に回転可能であって、
しかも前記固定センタ−の半径方向に微動可能なように
配置して、この内歯リング体の内歯と3個の前記各ピニ
オンとを噛合させたことである。
【0005】
【発明の作用】主軸を正回転させると、その開始時にお
いて主軸面板と一体となった内歯リング体の回転によ
り、3個の各ピニオンが同期回動される。各ピニオンに
は支持軸を介してカム爪が一体に取付けられているの
で、3個の各ピニオンの同期回動により3個のカム爪が
同期回動してワ−クが自動把持される。3個のカム爪が
同期回動してワ−クが把持された後には、固定センタ−
に対する弾性摩擦軸受の摩擦力に抗してカム爪支持板を
取付けた内筒体がチャックボディと一体となって回転す
るため、内歯リング体の内歯と各ピニオンとは噛合状態
を維持したまま回転して、ワ−クに把持力を加え続け
る。一方、主軸を逆回転させると、内歯リング体が上記
と逆方向に回転して、各カム爪も上記と逆方向に回動し
て、ワ−クの把持が自動解除される。
【0006】
【実施例】次に、この発明を図面に示す実施例に基づい
て説明する。図1ないし図5において、自動チャック装
置Bのチャックボディ1は筒状の部材であり、一方の面
に後述するライナー38の小径部38aに嵌合する円形
の嵌合穴1dが所定の深さ形成されている。チャックボ
ディ1は、嵌合穴1dと反対側の端面に、嵌合穴1dよ
り大径で、かつ深さの浅い第1穴1aが開けられてお
り、この第1穴1aの内部には嵌合穴1dと略同径で嵌
合穴1dより深さの深い第2穴1bが開けられている。
さらに、チャックボディ1は第2穴1bの内部に、第2
穴1bより小径で、かつ第2穴1bと略同じ深さの第3
穴1cが開けられている。そして、嵌合穴1dと第3穴
1cとの間に形成された固定部2の中心には、中心穴2
aが開けられている。上記の嵌合穴1d、第1穴1a、
第2穴1b、第3穴1c及び中心穴2aは同心になって
いる。固定部2には、複数本のボルト挿入穴3が円周方
向に等間隔をおいて開けられている。チャックボディ1
には、第3穴1cの形成された部分の外周面からその中
心方向に向けて、後述する円筒コロ43を嵌着する一対
のピン穴4が開けられている。
【0007】図6及び図7は、チャックボディ1の第3
穴1cの深さより僅かに小さな厚さを有し、この第3穴
1c内に収納される内歯リング体6を示す。この内歯リ
ング体6は、その内周面に内歯6aが設けられており、
また、その外周面と内歯6aとの間には円弧状の規制穴
7が相対向して一対開けられている。また、内歯リング
体6の外周面における中心に対して対称位置には、所定
深さの溝8が一対設けられている。
【0008】図8及び図9に示す円板状の内側カム爪支
持板9は、チャックボディ1の第2穴1bに挿入される
部材であり、その中心部には後述する内筒体29の先端
部を嵌着するための中心穴10が開けられており、この
中心穴10に近接し、かつ、互いに120度の中心角で
3個のビス穴11が開けられている。更に、この内側カ
ム爪支持板9には、同一円周上に等間隔をおいて3個の
カム軸穴12が開けられている。また、内側カム爪支持
板9における前記カム軸穴12より外周であって、しか
もその中心に対して対称位置に一対のピン13が裏面に
突設されている。この各ピン13は、内歯リング体6に
設けられた前記各規制穴7にそれぞれ挿入されるもので
ある。なお、前記内側カム爪支持板9には、各ビス穴1
1よりも外周よりにおいて後述する外側カム爪支持板1
6と結合するための3個の結合穴14が同一円周上に等
間隔をおいて開けられている。
【0009】図10及び図11に示す外側カム爪支持板
16は、外径が内側カム爪支持板9より小さいリング円
板状の部材であり、その中心穴17は内側カム爪支持板
9の中心穴10より大径になっている。この外側カム爪
支持板16には、前記内側カム爪支持板9のカム軸穴1
2と同一部分に、3個のカム軸穴18がそれぞれ開けら
れており、また、内側カム爪支持板9の結合穴14と結
合する為の結合穴19もそれぞれ3個同一位置に開けら
れている。この外側カム爪支持板16は、その外周面の
一部が結合穴19の近傍まで切り込まれて、縁部20が
形成されており、また、その中心穴17には各結合穴1
9方向に向けて切込21がそれぞれ3個形成されてい
る。
【0010】図12及び図13にカム爪23が示されて
いる。このカム爪23は、板状のカム部24と軸部25
とからなっている。カム部24のカム面26の輪郭は、
軸部25の軸心(O)から最短距離にある最底部26a
から時計回りに進むに従って順次その距離が長くなり、
最低部26aから略240度進んだ位置が最高部26b
になっている。そして、最高部26bと最低部26aと
はへ字状の切欠26cにより連結されている。軸部25
はカム部24のボス部27の一側に長く突出する内軸部
25aと、ボス部27の他側に僅かの長さ突出する外軸
部25bとからなっている。そして、内軸部25aは、
図1ないし図3に示すピニオン28の軸穴28aに嵌着
されるようになっている。
【0011】図14及び図15に示す内筒体29は、一
側に円筒部30が形成されており、この円筒部30の内
周面には、固定センターCの外周部に嵌着される弾性摩
擦軸受41(図3参照)が嵌着される。この円筒部30
の一側にはリング部31が形成されており、このリング
部31の他側には固定部32が設けられている。この固
定部32の外周面は、3つの平面状の切欠面33が円周
方向に等間隔をおいて形成されている。また、固定部3
2の端面における前記各切欠面33で挟まれる部分に
は、それぞれねじ穴34が開けられている。また、固定
部32の先端には、内側カム爪支持板9の中心穴10に
嵌入可能な外径の筒部35が形成されている。
【0012】次に、図3を参照にして、主軸面板Aに対
する自動チャック装置Bの組付けについて説明する。固
定センタ−Cの先端部に金属製の磨耗リング42を嵌め
込んでおくと共に、内筒体29の円筒部30の内周に弾
性摩擦軸受41を嵌装しておき、この弾性摩擦軸受41
を前記磨耗リング42の外側に嵌め込んで、弾性摩擦軸
受41を介して固定センタ−Cの先端部に内筒体29を
装着する。次に、主軸面板Aとチャックボディ1との間
に所定厚さのライナー38を介装し、チャックボディ1
の各ボルト挿入孔3にそれぞれ挿入されたボルト39を
介してチャックボディ1及びライナー38を主軸面板A
に取り付ける。その後に、チャックボディ1の第3穴1
c内に内歯リング体6を挿入した後、チャックボディ1
の両ピン穴4に円筒コロ43をそれぞれ打ち込み、その
先端部を内歯リング体6の外周の両溝8にそれぞれ嵌入
させる(図1及び図2参照)。次に、ピン13を外向き
にした内側カム爪支持板9と、縁部20を内向きにした
外側カム爪支持板16とを対向させ、内側カム爪支持板
9の3個のカム軸穴12に、3個のカム爪23の内軸部
25aをそれぞれ挿入すると共に、外側カム爪支持板1
6のカム軸穴18にカム爪23の外軸部25bを挿入す
る。この時、内側カム爪支持板9の結合穴14と外側カ
ム爪支持板16の結合穴19とに、間隔設定用のピン
(図示しない)を打ち込んで、内側及び外側の各カム爪
支持板9,16の間隔を、カム爪23が回動可能な間隔
に設定する。次に、内側カム爪支持板9から突出する各
カム爪23の内軸部25aをピニオン28の軸穴28a
にそれぞれ嵌入し、内軸部25aとピニオン28とをそ
の設定位置においてキー(図示しない)等により固定す
る。
【0013】上記のように、内側カム爪支持板9と外側
カム爪支持板16とに、3個のカム爪23及びピニオン
28を取付けてユニット状態とした後に、内側カム爪支
持板9をチャックボディ1の第2穴1b内に挿入すると
同時に、内側カム爪支持板9の両ピン13を内歯リング
体6の両規制穴7にそれぞれ挿入して、図1に示すよう
に、両ピン13を各規制穴7の一方の端部近傍に位置さ
せると共に、3個のカム爪23の各カム面26が互いに
設定された最小径のワークを把持可能な状態にして、各
ピニオン28と内歯リング体6の内歯6aとを噛み合わ
す。ここで、ピニオン28の外周面が内筒体29に当接
しないようにするため、各ピニオン28は内筒体29の
切欠面33と対向する位置で、内歯リング体6の方向へ
押し込む必要がある。次に、外側カム爪支持板16の3
個の切込21側から挿入された皿ねじ(図示しない)を
内側カム爪支持板9の各ビス穴11を経て内筒体29の
各ねじ穴34にねじ込むと、内側カム爪支持板9と内筒
体29とは一体的に固定される。なお、図3で第1穴1
aの端面に固定された押板44は、その中心穴部に形成
された縁部44aが、外側カム爪支持板16の縁部20
の外側に位置して、カム爪23等が第2穴1bから飛び
出すのを防止している。
【0014】次に、この自動チャック装置Bにより、こ
のチャックで把持可能な最小径のワークW1 を研削する
には、主軸台側の固定センターCと心押台の心押センタ
ー(図示しない)とにより、ワークW1 の両端を支承す
る。この状態において、ワ−クW1 の一端は、チャック
ボディ1の第2穴1bの部分まで入り込んでいる。図1
において、主軸を正転させて主軸面板Aを反時計方向P
に回転させると、自動チャック装置Bのチャックボディ
1は主軸面板Aと一体となって同方向へ回転する。この
ため、2本の円筒コロ43を介してチャックボディ1に
連結された内歯リング体6も同方向へ回転する。一方、
弾性摩擦軸受41及び内筒体29を介して固定センター
Cに嵌装された内側カム爪支持板9は、弾性摩擦軸受4
1の固定センターCに対する摩擦力の作用により回転で
きず、停止している。このため、内歯リング体6が回転
すると、この内歯6aと噛み合う各ピニオン28は反時
計方向Pに回転させられて、各カム爪23は、そのカム
面26の最高部26bがワークW1 に接近する方向へ回
転し、カム面26によりワークW1 を把持する。このよ
うに、3個のカム爪23により、ワークW1 を把持する
とカム爪23は回転出来なくなるので、ピニオン28も
回転しない。このため、固定センタ−Cに対する弾性摩
擦軸受41の摩擦力に抗して、各ピニオン28は内歯リ
ング体6と一体となって回転し、ワークW1 も内歯リン
グ体6の回転方向に駆動回転させられ、この状態で研削
が行われる。この時、内歯リング体6の規制穴7に挿入
されている内側カム爪支持板9のピン13は、規制穴7
の一端の近傍に位置している。
【0015】ワークW1 の研削が終了すると、主軸を停
止させた後にこれを逆転させて主軸面板Aを研削時とは
逆の時計方向P’に回転させて、各カム爪23によるワ
−クW1 の把持を解除させる。主軸の逆転開始時におい
て、固定センタ−Cに対する弾性摩擦軸受41の摩擦力
によって、内側カム爪支持板9は停止している。このた
め、主軸面板Aの回転に伴い、内歯リング体6が時計方
向に回転すると、3個のピニオン28が同方向へ回転さ
せられるので、カム爪23が同方向へ回転し、そのカム
面26が同時にワークW1 の外周面から離れて、各カム
爪23によるワ−クW1 の把持が解除される。なお、上
記のように、主軸面板Aを時計方向P’に回転させて、
3個のカム爪23によるワ−クW1 の把持を解く際に、
カム爪23が一定角度だけ回動すると、内歯リング体6
の規制穴7に挿入されている内側カム爪支持板9のピン
13が、この溝8の形成端に当接するため、その後は内
歯リング体6とピニオン28とは、一体となって回転す
る(その状態が図2で二点鎖線で示されている)。この
ため、カム爪23は設定角度を超えて回動するのが規制
される。本実施例においては、内歯リング体6に形成さ
れた円弧状の規制穴7と、内側カム爪支持板9に突設さ
れてこの規制穴7に挿入されるピン13とが、主軸の逆
転時においてカム爪の回動を規制するための回動規制部
材を構成している。また、本実施例では、カム爪23の
軸部25が、内側カム爪支持板9と外側カム爪支持板1
6とで両端支持されているので、3個のカム爪23によ
りワ−クW1 を把持する際に、このカム爪23がこじら
れる(カム爪23の軸部25の芯が固定センタ−Cの芯
に対して僅かに傾斜することをいう)ことがなくなっ
て、カム爪によるワ−クの把持、及びその解除が確実に
行われる。このように、カム爪のカム軸を両端支持でき
るのは、一組のカム爪によるワ−クの把持範囲が広いた
めに、カム爪の交換を必要としないからである。
【0016】図2はこの自動チャック装置Bでチャック
可能な最大径のワークW2 を把持する状態を示す。この
ように、ワークの径が大きい場合には、始めに2点鎖線
で示すように、カム爪23の切欠26cをワークW2
対向させ、両センターにより支持されるワークW2 とカ
ム爪23との間に隙間を形成した後、主軸面板Aを反時
計方向Pに回転させることにより、ワークW2 を把持す
る。なお、この実施例におけるワークW1,W2 の外径
は、それぞれ6mm,30mmであり、外径差が24mmに及
ぶ範囲において、同一のカム爪によるワ−クの把持が可
能であった。
【0017】この実施例において、内筒体29を固定セ
ンターCに嵌装するのに、その円筒部30と固定センタ
ーCとの間に弾性摩擦軸受41を介装し、また、内歯リ
ング体6の2個の溝8に、チャックボディ1に固定した
2個の円筒コロ43をそれぞれ嵌入して、内歯リング体
6をチャックボディ1と一体的に回転可能にすると共
に、内歯リング体6をその半径方向に微動可能にしてあ
る。このため、ワークにおけるカム爪23による把持部
分が多少偏心している場合には、弾性摩擦軸受41が弾
性変形して、内歯リング体6と内筒体29とが固定セン
タ−Cの半径方向に微動するために、偏心ワ−クの芯と
主軸の芯とがずれることはなく、ワ−クが心ずれした状
態で研削されるのが防止される。
【0018】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(1)内歯リング体の内歯と3個のピニオンとを噛み合
わせて、各ピニオンと同軸にカム爪を取付けて、内歯リ
ング体の回転によりピニオンを回動させて、3個のカム
爪によりワ−クを把持する構成であるために、一組のカ
ム爪によるワ−クの把持可能な範囲が広くなる。このた
め、ワ−クの径が多少変わっても、カム爪の交換をしな
くても、ワ−クを把持して研削できる。(2)3個のカ
ム爪をピニオンと内歯リング体とから成る歯車機構によ
り回動させる構成にしたので、カム爪の回動が正確にな
り、ワークを確実に把持することができると共に、長期
間の使用によってもカム爪の運動のずれが生じない。
(3)一組のカム爪によるワ−クの把持範囲が広くなっ
て、カム爪の交換が不要となるので、カム爪の軸部を両
端支持できる。この結果、カム爪によるワ−クの把持の
際に、このカム爪がこじられなくなって、ワ−クの把
持、及びその解除を確実に行える。(4)主軸の正逆転
開始時において、ワ−クの把持、及びその解除が自動的
に行われるので、チャック装置を駆動させるための空気
源、油圧源などの外部動力を一切必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動チャック装置で最小径のワ−クW
1 を把持している状態の概略正面図である。
【図2】同じく最大径のワ−クW2 を把持している状態
の概略正面図である。
【図3】図1のXーX線断面図である。
【図4】チャックボディ1の正面図である。
【図5】図4のY−Y線断面図である。
【図6】内歯リング体6の正面図である。
【図7】同じく側面図である。
【図8】内側カム爪支持板9の正面図である。
【図9】同じく縦断面図である。
【図10】外側カム爪支持板16の正面図である。
【図11】同じく縦断面図である。
【図12】カム爪23の正面図である。
【図13】同じく側面図である。
【図14】内筒体29の正面図である。
【図15】同じく縦断面図である。
【符号の説明】
A:主軸面板 B:自動チャック装置 C:固定センター 1:チャックボディ 6:内歯リング体 7:内歯リング体に形成された規制穴(回動規制部材) 9:内側カム爪支持板(カム爪支持板) 13:内側カム爪支持板に突設されたピン(回動規制部
材) 16:外側カム爪支持板 23:カム爪 28:ピニオン 29:内筒体 41:弾性摩擦軸受
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23B 31/103 B23B 31/36 B23B 33/00 B24B 41/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒研削盤の主軸の先端の主軸面板に装
    着して、主軸台の固定センタ−と心押台の心押センタ−
    とで支承されたワ−クを把持するための円筒研削盤用自
    動チャック装置であって、前記主軸面板の前端面に筒状
    のチャックボディが装着され、前記固定センタ−に弾性
    摩擦軸受を介して嵌装した内筒体の前端部にカム爪支持
    板が前記固定センタ−の軸心に対して垂直に設けられ
    て、前記チャックボディ内に収納され、前記カム爪支持
    板の前面における円周方向の3等分位置に支持軸を介し
    てそれぞれ同形の板状のカム爪が取付けられていると共
    に、各支持軸におけるカム爪支持板の裏面側に突出した
    部分にそれぞれ同歯数のピニオンが取付けられ、内周面
    に内歯が形成された内歯リング体を前記チャックボディ
    における前記カム爪支持板の裏面に形成された空間部
    に、前記主軸面板と一体に回転可能であって、しかも前
    記固定センタ−の半径方向に微動可能なように配置し
    て、この内歯リング体の内歯と3個の前記各ピニオンと
    を噛合させ、主軸の正逆回転開始時において前記内歯リ
    ング体の回転により、3個の前記各ピニオンを同期回動
    させて、これと一体に回動する3個の前記カム爪による
    ワ−クの把持、及びその解除を自動的に行うように構成
    したことを特徴とする円筒研削盤用自動チャック装置。
  2. 【請求項2】 主軸の逆転時において、カム爪の回動を
    規制するための回動規制部材を備えていることを特徴と
    する請求項1に記載の円筒研削盤用自動チャック装置。
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