JP2875561B2 - タングステン薄膜電極用基板 - Google Patents

タングステン薄膜電極用基板

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JP2875561B2 JP31276089A JP31276089A JP2875561B2 JP 2875561 B2 JP2875561 B2 JP 2875561B2 JP 31276089 A JP31276089 A JP 31276089A JP 31276089 A JP31276089 A JP 31276089A JP 2875561 B2 JP2875561 B2 JP 2875561B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、例えば、CCDカメラの撮像部の電極板等を
形成する際に用いられるタングステン薄膜電極用基板に
関する。
[従来の技術] 例えば、CCDカメラの撮像部の電極板は、ガラス基板
にタングステン膜が形成されたタングステン薄膜電極用
基板のタングステン膜に所定の回路パターンを形成した
ものである。
従来のタングステン薄膜電極用基板は、マグネトロン
スパッタ法によって、ガラス等の絶縁性基板の表面に直
接タングステン膜を成膜したものであった。
ところで、このタングステン薄膜電極用基板は、通
常、所定の用途毎に製造され、したがって、製造後、そ
れ程時間をおかずに所定の回路パターンが形成されてい
た。それゆえ、成膜時にタングステン膜に内部応力が生
じても、その内部応力は回路パターン形成によって解消
され、問題となることはなかった。
[発明が解決しようとする課題] ところが、近年になって、前記タングステン薄膜電極
用基板が種々の用途に大量に用いられるようになった。
このため、予め用途を決めることなく大量に生産して在
庫しておき、必要時に引き出して所定の回路パターンを
形成して所定の用途に用いる機会が多くなった。その結
果、製造後、回路パターンを形成することなく長期間保
存することが必要となった。
しかしながら、従来のタングステン薄膜電極用基板
は、回路パターンを形成することなく保存すると、タン
グステン膜の残留内部応力の影響で膜割れが発生し、こ
の膜割れが時間経過とともに成長するおそれが高く、長
期間の保存に耐えられないという問題点があった。この
問題点を解決するために、成膜時の基板加熱、スパッタ
ガス圧、あるいは、基板ガラスの硝種等の成膜条件を選
定する試みがなされた。この試みによって、タングステ
ン膜に生ずる残留応力を若干減ずることができたが、極
めて不十分であり、長期間保存した場合に発生する膜割
れを十分防止できるまでには至らなかった。しかも、そ
の成膜条件の設定も極めて微妙な調整が必要であり、安
定した製造が困難であった。
本発明は、種々の実験の結果、基板とタングステン膜
との間に特定の材質および厚さを有する膜をスパッタリ
ング法で形成して介在させることにより、所定の特性が
得られるという事実をみいだし、この事実に基づいてな
されたものであり、通常の成膜条件で製造することがで
き、かつ、長期間保存しても膜割れが発生しないタング
ステン薄膜電極用基板を提供することを目的としたもの
である。
[課題を解決するための手段] 本発明は、以下の構成とすることにより上述の課題を
解決している。
絶縁性基板と、 この絶縁性基板上にスパッタ法で形成され、酸化ケイ
素、酸化アルミニウムまたは酸化ジルコニウムからなる
厚さ200Å〜500Åの中間膜と、 前記中間膜上にマグネトロンスパッタ法で形成され、
厚さ0.2μm〜0.6μmのタングステン膜とを有する構
成。
[作用] 上述の構成において、前記中間膜を設けたことによ
り、長期間(1ケ月)保存してもタングステン膜に膜割
れが発生することはなくなった。この中間膜の作用は、
タングステン成膜時における残留応力の発生を十分に抑
制し、かつ、成膜後に残留応力が残っている場合にはそ
の応力を自然に開放するものと推定されるが、理論的メ
カニズムはわかっていない。
[実施例] 第1図は本発明の一実施例の構成を示す部分断面図で
ある。以下、第1図を参照しながら一実施例を詳述す
る。
第1図において、符号1は絶縁性基板、符号2は中間
膜、符号3はタングステン膜である。
前記絶縁性基板1は、ガラス、誘電体もしくはセラミ
ックス等の絶縁性材料であればよいが、この実施例で
は、ソーダライムガラスを採用している。この絶縁性基
板1の表面には、中間膜2が形成されている。
この中間膜2は、酸化アルミニウムからなるもので、
マグネトロンスパッタ法で成膜されたものである。な
お、成膜条件は、通常の成膜条件でよい。この中間膜2
の厚さt1は、200Å〜500Åとされる。この範囲であれ
ば、所定の特性が得られ、これよりも薄くても厚くても
所定の特性が得られなくなる場合がある。なお、成膜法
は、マグネトロンスパッタ法が最適であるが、他の通常
のスパッタ法で行っても一定の特性が得られることが確
認されている。
前記中間膜2の上には、タングステン膜3が形成され
ている。このタングステン膜3はマグネトロンスパッタ
法で成膜する。成膜条件は、通常の条件でよい。また、
膜厚t2は、0.2μm〜0.6μmとする。膜厚が0.2μm以
下だと電極としての機能を果たすのには薄すぎ、0.6μ
m以上にすると均一な膜質が得られ難くなるからであ
る。
上述のタングステン薄膜電極用基板を、温度21〜22
℃、湿度40%の環境下で1ケ月間保存したところ、膜割
れは全く認められなかった。
次に、第2図を参照しながら上述の一実施例の製造例
を説明する。
まず、所定の厚さのソーダライムガラスを所定の大き
さに切り出し、表面を研摩して絶縁性基板1を作製す
る。
次に、第2図(a)に示されるように、前記絶縁性基
板1の表面に、RFマグネトロンスパッタ法によって厚さ
300Åの酸化アルミニウムの薄膜からなる中間膜2を形
成する。そのときの成膜条件は以下の通りとする。
RFパワー;2Kw スパッタガス;Ar ガス圧;1×10-3Torr 次に、第2図(b)に示されるように、前記中間膜2
の上に、DCマグネトロンスパッタ法によって厚さ0.2μ
mのタングステン膜3を形成する。そのときの成膜条件
は以下のとうりとする。
パワー;3.0Kw スパッタガス;Ar ガス圧;1.0×10-3Torr こうして得られたタングステン薄膜電極用基板を、温
度21〜22℃、湿度40%の環境下で1ケ月間保存したとこ
ろ、膜割れは全く認められなかった。
なお、前記中間膜2を、酸化ケイ素および酸化ジルコ
ニウムで形成しても全く同様の結果が得られた。
また、前記中間膜2およびタングステン膜3の厚さを
上述の範囲で種々変えて製造した場合もほぼ同一の結果
が得られた。
[発明の効果] 以上詳述したように、本発明は、基板とタングステン
膜との間に特定の材質および厚さを有する膜をスパッタ
リング法で形成して介在させることにより、通常の成膜
条件で製造することができ、かつ、長期間保存しても膜
割れが発生しないタングステン薄膜電極用基板を得てい
るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の構成を示す部分断面図、第
2図は一実施例の製造例の製造工程図である。 1……絶縁性基板、2……中間膜、3……タングステン
膜。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁性基板と、 この絶縁性基板上にスパッタ法で形成され、酸化ケイ
    素、酸化アルミニウムまたは酸化ジルコニウムからなる
    厚さ200Å〜500Åの中間膜と、 前記中間膜上にマグネトロンスパッタ法で形成され、厚
    さ0.2μm〜0.6μmのタングステン膜とを有するタング
    ステン薄膜電極用基板。
JP31276089A 1989-11-30 1989-11-30 タングステン薄膜電極用基板 Expired - Lifetime JP2875561B2 (ja)

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