JP2875048B2

JP2875048B2 - 巻たばこ包装装置の巻たばこ排除装置

Info

Publication number: JP2875048B2
Application number: JP3102851A
Authority: JP
Inventors: 耕一郎小原; 尹男江谷
Original assignee: Japan Tobacco Inc
Current assignee: Japan Tobacco Inc
Priority date: 1991-05-08
Filing date: 1991-05-08
Publication date: 1999-03-24
Anticipated expiration: 2014-03-24
Also published as: EP0512497B1; EP0512497A1; DE69200892T2; DE69200892D1; US5244075A; JPH04339716A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、たばこの包装装置にお
ける巻たばこの排除装置に関する。さらに特定すれば、
整列ドラムと俵積みドラムとの間に移送ドラムを介在さ
せ、上記の整列ドラム上に保持された巻たばこの本数の
不足その他の不良が発生した場合に、その不良の列の巻
たばこをこの移送ドラム上で高圧空気により排除する装
置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、巻たばこの包装装置は、たとえ
ばホッパ等に投入された巻たばこを整列させ、一箱分２
０本の巻たばこを７本、６本、７本の３列の俵積みにす
る整列装置と、この俵積みされた巻たばこをアルミ箔、
包か用紙等で包装するパック装置と、この包装体にシー
ル等を張付けるシール装置等から構成されている。これ
らの装置は一体的に連結されており、ホッパ等に投入さ
れた巻たばこはこの包装装置から完成製品となって排出
される。

【０００３】上記の整列装置では、ホッパ等に投入され
た多数の巻たばこを供給通路内に一本ずつ一列に整列さ
せ、この供給通路は一箱分たとえば２０本が形成されて
いる。そして、各供給通路から受取りドラムによって１
本ずつ巻たばこを取り出す。そして、この受取りドラム
上に保持された巻たばこは、３個の整列ドラム上に移送
され、これら３個の整列ドラム上にたとえば７本、６
本、７本の巻たばこからなる３つの列が形成される。さ
らに、この整列ドラムからこれらの巻たばこの列が俵積
みドラムに移送され、これら３本の列を俵積みにして一
箱分２０本の巻たばこ列を形成する。そして、このよう
に俵積みされた巻たばこはパック装置に送られ、包装さ
れる。

【０００４】ところで、上記の整列装置の整列ドラム上
に巻たばこが移送される際に、フイルタ等の欠落した不
良の巻たばこが送られたり、この巻たばこの移送不良等
が生じてこの整列ドラム上に整列保持された巻たばこの
列の本数が不足することがある。このような不良の巻た
ばこ列がそのまま俵積みドラムに送られて俵積みされる
と、不良の巻たばこが混入したり、本数の不足した不良
製品が生じる。

【０００５】従来は、このような不良製品の発生を各種
の検出装置で検出し、このような不良製品はパック装置
の中間部分でプッシャ等により搬送経路から押し出して
排除していた。しかし、このようなプッシャ等は往復運
動部材であり、その駆動機構も往復運動機構である。最
近では、このような包装装置が高速化しており、このよ
うな高速包装装置では、これに対応してプッシャ等の作
動も高速化しなければならない。このため、このプッシ
ャ等による排除機構の作動速度の限界により、この包装
装置の高速化が困難となる場合があった。

【０００６】また、従来の装置では、不良製品は包か紙
等で包装された後に排除されていた。この排除された不
良製品は包装が解除された後に葉たばこのみが分離さ
れ、各種の用途に再利用される。しかし、この包装を解
除する作業が面倒であり、非能率的であった。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の事情に
基づいてなされたもので、巻たばこの包装装置におい
て、不良の巻たばこや本数等の不足した巻たばこ列等
を、これらが包装される前に高速で排除することができ
る巻たばこの排除装置を提供するものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、巻たばこの列
を形成する整列ドラムと、各列を俵積みにする俵積みド
ラムとの間に、移送ドラムを介在させたものである。整
列ドラム上に形成された巻たばこの列は、一旦この移送
ドラムに移送され、さらに俵積みドラム上に移送され
る。この移送ドラムの外周面には巻たばこ列を保持する
保持凹部が形成されている。そして、この保持凹部に開
口する吸着ノズルと、排除ノズルが設けられている。ま
た、この移送ドラムの内周面には、固定スリーブが気密
をもって嵌合している。そして、この固定スリーブの外
周面には吸着溝と排除溝が形成されている。この吸着溝
は上記の吸着ノズルと連通している。また、この固定ス
リーブの外周面には排除溝が形成され、この排除溝は上
記の排除ノズルに連通している。

【０００９】

【作用】上記の吸着溝を介して上記の吸着ノズルに負圧
が作用し、上記の保持凹部に保持されている巻たばこを
この負圧によって吸着保持する。また、不良の巻たばこ
が移送されたり、また本数の不足した不良の巻たばこ列
が移送されて来たりした場合には、上記の排除溝に高圧
空気が供給され、この高圧空気は上記の排除溝から噴出
し、吸着保持されている巻たばこの列を排除する。実施
例によれば、この移送ドラムの近傍には受取りシュート
が設けられ、排除された巻たばこを回収する。

【００１０】

【実施例】以下、図を参照して本発明の一実施例を説明
する。まず、巻たばこの包装装置の全体を説明する。こ
の装置は、巻たばこを２０本ずつ包装する装置である。
図１にはこの包装装置の全体を示す。図中の１は整列装
置である。この整列装置１にはホッパ２が設けられ、巻
たばこの製造装置（図示せず）から送られてきた多数の
巻たばこはこのホッパ２内に投入される。そして、この
整列装置１によって、この巻たばこは一箱分すなわち２
０本のものが７本、６本、７本の３列に俵積みされる。
この俵積みされた巻たばこは、隣接するパック装置３に
送られる。このパック装置は、この一箱分の巻たばこを
アルミ箔、包か用紙等で自動的に包装する。また、この
包装された包装体は、隣接するシール装置によってシー
ル等が貼り付けられ、排出コンベア５を介して排出され
る。

【００１１】次に、上記の整列装置１に構成を図２ない
し図５を参照して説明する。図２に示すように、前記の
ホッパ２の底部には、一箱分すなわち２０本の供給通路
１２が上下方向に沿って形成されている。これらの供給
通路１２は、図４に示すように、ブロック１３，１４の
間に形成された通路であり、その幅は巻たばこＣの直径
よりわずかに大きく形成されている。

【００１２】また、上記のブロック１３，１４の上面に
は山形の案内ブロック１８が取り付けられている。ま
た、これら供給通路１２の上端部すなわち入口部の両側
には、それぞれ一対のアジテータローラ１１が設けら
れ、これらアジテータローラは回転揺動運動をおこな
い、ホッパ２内の巻たばこＣをこの供給通路１２内に導
入する。したがって、ホッパ２内の巻たばこＣは、上記
の案内ブロック１８に案内され、かつ上記のアジテータ
ローラ１１によって一本ずつ上記の供給通路１２内に送
り込まれ、巻たばこＣはこの供給通路１２内に一列に整
列される。そして、この一列に整列された巻たばこＣ
は、重力によって下方に移動される。

【００１３】また、この供給通路１２の下端部、すなわ
ち出口側端部には、保持ブロック１９が設けられてい
る。この保持ブロック１９の下部には保持凸部１５が上
記の供給通路１２内に突出するように略水平に突設さけ
ている。また、この保持凸部１５の側部には負圧ノズル
１６が開口し、この負圧ノズル１６は負圧通路１７に連
通している。したがって、上記の供給通路１２内を送ら
れてきた巻たばこＣは、この保持凸部１５に当接すると
ともに、負圧ノズル１６の負圧によって吸着され、保持
される。

【００１４】また、図２および図４に示す如く、これら
の供給通路１２の下端部にそれぞれ対応して受取りドラ
ム２０が配置されている。これらの受取りドラム２０は
回転軸２１に取り付けられ、図４の矢印方向に回転す
る。この受取りドラム２０の周面には、たとえば２個の
受取り部材２２が取り付けられ、これらの受取り部材の
前進方向の側面には巻たばこＣを保持する円弧状の凹部
が形成され、この凹部には負圧ノズル２３が開口してい
る。

【００１５】したがって、上記の供給通路１２の下端部
の保持凸部１５に保持されている巻たばこＣは、上記の
受取りドラム２０の回転によって１本ずつ上記の受取り
部材２２の凹部に受け取られ、負圧により保持される。

【００１６】また、図２に示すように、一列分、すなわ
ち７個または６個の上記の受取りドラム２０に近接して
３個の整列ドラム３０が配置されている。これらの整列
ドラム３０は回転軸３１に取り付けられ、図５に示す矢
印方向に回転する。これらの整列ドラム３０の周速度
は、上記の各受取りドラム２０の周速度と等しく設定さ
れている。また、これら整列ドラム３０の周面には、複
数群の整列凹部３２が形成されている。各群の整列凹部
３２の数は、一列分、すなわち７本または６本である。
そして、これら各群の整列凹部３２が上記の受取りドラ
ム２０の部分を通過する際に、これらの各群の整列凹部
３２内にそれぞれ巻たばこＣが移送される。したがっ
て、各群の整列凹部３２には一列分の巻たばこＣが移送
される。なお、これらの整列凹部３２にも図示は省略し
たが上記と同様に負圧ノズルが開口しており、これら移
送された巻たばこＣは負圧によって保持される。

【００１７】さらに、図２および図５に示すように、こ
れら各整列ドラム３０にそれぞれ対応して後述する本発
明の排除装置の移送ドラム４０が配置されている。これ
らの移送ドラム４０は、回転軸４１に取り付けられ、図
５の矢印方向に回転する。これらの移送ドラム４０の周
面には、複数群の保持凹部４２が形成されており、これ
ら各保持凹部４２にも負圧ノズルが開口している。そし
て、上記の整列ドラム３０の各群の整列凹部３２に保持
されている一列分の巻たばこＣは、この移送ドラム４０
の各群の保持凹部４２に移送される。

【００１８】さらに、図２および図５に示すように、３
列分すなわち３個の上記の移送ドラム４０に対応して１
個の俵積みドラム５０が配置されている。この俵積みド
ラム５０は、回転軸５１に取り付けられ、図５の矢印方
向に回転する。この俵積みドラム５０の周面には、複数
のヘッド５２が設けられ、これらのヘッド５２が上記の
移送ドラム４０の近傍を通過する際に、これらヘッド５
２に一列ずつ、合計３列の巻たばこＣが俵積み状に移送
される。

【００１９】また、図３に示すように、上記の回転軸５
１には押し出しドラム５３が取り付けられ、この押し出
しドラム５３は上記の俵積みドラム５０と一緒に回転す
る。この押し出しドラム５３には上記のヘッド５２に対
応してプッシャ５４が設けられ、これらのヘッド５２に
保持された２０本の巻たばこＣを移送ドラム５５に押し
出す。そして、この一箱分の２０本の巻たばこＣは、図
１のパック装置３によって包装され、シール装置４によ
ってシールが貼り付けられる。

【００２０】次に、図５ないし図８を参照して本発明の
巻たばこ排除装置を説明する。図６に示すように、上記
の移送ドラム４０は円筒状をなし、その外周面の各保持
凹部４２の底部には、吸着ノズル６２と排除ノズル６３
の一端が開口している。また、これらの吸着ノズル６２
と排除ノズル６３の他端はこの移送ドラム４０の内周面
に開口している。これら吸着ノズル６２と排除ノズル６
３とは、その形状寸法等には基本的な相違はないが、そ
の配置位置が相違しており、たとえばこの実施例では、
これら吸着ノズル６２と排除ノズル６３とはこの移送ド
ラム４０の軸方向に交互に配置されている。

【００２１】また、この移送ドラム４０の内周面には固
定がわの固定スリーブ７５がわずかの間隙をもって嵌合
し、この移送ドラム４０は気密を維持しながら回転自在
である。そして、この固定スリーブ７５の外周面には、
吸着溝６１が形成されており、この吸着溝６１は通路６
５，６６、負圧配管６７を介して負圧源（図示せず）に
連通している。この吸着溝６１は、上記の吸着ノズル６
２に対応した位置に形成され、これらの吸着ノズル６２
と連通している。また、この吸着ノズル６１は、図７に
示す如く、前記の整列ドラム３０の近傍から俵積みドラ
ム５０の近傍までの略半周の範囲に周方向に連続して形
成されている。したがって、上記の各吸着ノズル６２は
上記の整列ドラム３０から巻たばこを受け取ってから俵
積みドラム５０に受け渡すまでの区間、この吸着溝６１
を介して負圧が作用され、保持凹部４２に保持されてい
る巻たばこＣを吸着保持する。

【００２２】また、上記の固定スリーブ７５の外周面の
前記の俵積みドラム５０に近接した位置には、解放溝６
８が形成され、この解放溝６８は上記の排除ノズル６３
に連通する位置に形成されている。これらの解放溝６８
には高圧通路６９を介して高圧空気が供給されている。
したがって、巻たばこＣを保持した保持凹部４２がこの
解放溝６８の位置まで移動すると、これら排除ノズル６
３から高圧空気が噴出され、この巻たばこの吸着保持を
解放して俵積みドラム５０のヘッド５２に受け渡す。

【００２３】また、上記の移送ドラム４０の近傍には受
取りシュート７３が配置されている。この受取りシュー
ト７３はこの移送ドラム４０から排除された不良の巻た
ばこを含んだ、または本数の不足した巻たばこ列を回収
するものである。そして、上記の固定スリーブ７５の外
周面のこの受取りシュート７３の近傍部分には、図８に
示すような排除溝７１が形成されている。

【００２４】この排除溝７１は、上記の排除ノズル６３
に連通する位置に配置され、また高圧空気通路７２に連
通している。この高圧空気通路７２は、電磁弁（図示せ
ず）を介して高圧空気源（図示せず）に連通している。
また、この電磁弁は、図示しない不良製品検出装置等か
らの信号により、開弁するように構成されている。

【００２５】上記の整列ドラム３０からこの移送ドラム
４０に移送された巻たばこに異常がない場合には、上記
の排除溝７１には高圧空気は供給されず、したがって移
送された巻たばこの列は俵積みドラム５０のヘッド５２
に受け渡される。

【００２６】また、この移送ドラム４０上に移送された
巻たばこにフイルタ欠落等の不良がある場合、または移
送された巻たばこの列の本数が不足しているような場合
には、従来の検出装置がこれを検出し、上記の電磁弁が
開弁され、上記の排除溝７１に高圧空気が供給される。
この高圧空気は排除ノズル６３から噴出され、吸着保持
されている巻たばこＣを吹き飛ばして排除する。排除さ
れた巻たばこＣは前記の受取りシュート７３内に回収さ
れる。

【００２７】

【発明の効果】上述の如く本発明によれば、この移送ド
ラム上に移送された不良の巻たばこは高圧空気によって
排除されるので、その作動速度に制限がなく、この装置
の高速化を阻害することがない。また、この不良の巻た
ばこは包装される前に排除されるので、その再利用が容
易である。

【図面の簡単な説明】

【図１】包装装置の全体の斜視図。

【図２】整列装置の正面図。

【図３】整列装置の側面図。

【図４】整列装置の一部を拡大した正面図。

【図５】移送ドラムの部分を拡大した正面図。

【図６】移送ドラムの部分の縦断面図。

【図７】吸着ノズルの部分で切断した移送ドラムの横断
面図。

【図８】排除ノズルの部分で切断した移送ドラムの横断
面図。

【符号の説明】

１整列装置２ホッパ１２供給通路２０受取りドラム３０整列ドラム４０移送ドラム４２保持凹部５０俵積みドラム６１吸着溝６２吸着ノズル６３排除ノズル７１排除溝

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) B65B 19/00 - 19/24 B65B 19/28 - 19/32

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】複数の巻たばこを一列に整列させた後に
複数列に俵積みに整列させる整列装置と、この俵積みさ
れた巻たばこを包装する包装装置とを備えた巻たばこ包
装装置において、上記の整列装置は、一列分の巻たばこ
を整列させて保持する複数の整列ドラムと、これら整列
ドラムからそれぞれ一列分の巻たばこを受け、複数列の
俵積み状に整列させる俵積みドラムとを備えており、上
記の整列ドラムと上記の俵積みドラムとの間に設けら
れ、上記の整列ドラムから一列分の巻たばこを受け取る
とともにこの一列分の巻たばこを上記の俵積みドラムに
送る移送ドラムを備え、この移送ドラムの周面には一列
分の巻たばこを保持する少なくとも一群の保持凹部が形
成されており、この移送ドラムは円筒状をなし、この移
送ドラムには、一端が上記の保持凹部の部分に開口する
とともに他端がこの移送ドラムの内周面に開口する吸着
ノズルおよび排除ノズルが形成されており、上記の円筒
状の移送ノズルの内周面にわずかの間隙をもって嵌合す
る固定側のスリーブ部材を備え、このスリーブ部材の外
周面には吸着溝および排除溝が形成されており、上記の
吸着溝は負圧源に接続されるとともに上記の吸着ノズル
に連通し、上記の保持凹部に保持された巻たばこを負圧
によって吸着保持させ、また上記の排除溝は高圧空気源
に接続されるとともに上記の排除ノズルに連通され、こ
の排除溝に高圧空気が供給されることによって上記の排
除ノズルから高圧空気を噴出して上記の保持凹部に吸着
保持されている巻たばこを排除することを特徴とする巻
たばこ包装装置の巻たばこ排除装置。
【請求項２】前記の移送ドラムの近傍には排除された
巻たばこを受け取る受取りシュートが設けられ、また前
記の排除溝は前記の固定スリーブの外周面の上記の受取
りシュートの近傍部分にのみ形成されていることを特徴
とする請求項１の巻たばこ包装装置の巻たばこ排除装
置。