JP2874993B2 - 文書処理装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は文書処理装置、特に文章や図形等の入つた枠
を組み合せて文書を処理する文書処理装置に関するもの
である。

［従来の技術］ デスク・トツプ・パブリツシング（DTP）等での文書
作成においては、枠という概念を使用して、この枠内に
種々の文章や図形等を入力し、枠の位置やサイズを変え
て所望に枠を組み合せることにより文書が作成される。

［発明が解決しようとしている課題］ しかしながら、文書の体裁や組版の作成時に枠の位置
やサイズの変化を行う度に文章や図形等の表示や印刷を
行うと、文章や図形の展開に多大に時間を要するため、
処理の高速化の障害となつてしまう。

本発明は、前記従来の欠点を除去し、速やかに枠の位
置やサイズ等の変化による体裁を把握できる文書処理装
置を提供する。

［課題を解決するための手段］ この課題を解決するために、本発明の文書処理装置
は、枠の組み合せに基づいて文書を処理する文書処理装
置であつて、 枠内のデータを出力するかしないかを指示する第１の
指示手段と、該第１の指示手段がデータを出力しないよ
う指示した場合に、枠内のデータの種類を表わす情報の
みを出力する出力制御手段とを備える。

更に、編集時のガイドラインとなる枠を出力するかし
ないかを指示する第２の指示手段を備え、前記出力制御
手段は該第２の指示手段の指示に対応して枠の出力を制
御する。

ここで、前記第１又は第２の指示手段は枠毎に出力を
指示し、前記出力制御手段は前記指示に対応して枠毎に
出力を制御する。

［作用］ かかる構成において、操作途中ではデータの出力を極
力無くすようにし、速やかに枠の位置やサイズ等の変化
による体裁を変化が把握できる。

［実施例］ 以下、添付図面に従つて本実施例の文書処理装置を詳
細に説明する。

第１図は本実施例の文書処理装置の構成を示すブロツ
ク図である。

図中、１は本装置全体を制御するCPUであり、２はCPU
1の実行するプログラムを記憶したROMであり、後述の出
力変更プログラム2aを含んでいる。３は後述する外部記
憶装置７から読み込んだプログラムをロードしたり、CP
U1の枠エリアとして使用されるRAMであり、枠表示フラ
グ3aとデータ表示フラグ3bとデータ印刷フラグ3cとを有
している。尚、前記出力変更プログラムは外部記憶装置
７に記憶されていてもよい。

４は文字パターンを生成するために文字コードに対応
してドツトデータあるいはベクトルデータ等のパターン
データを記述しているフオントメモリ、５は表示画面に
表示するイメージを展開するVRAM、６はそのVRAM5に展
開された画像を表示するCRTデイスプレイである。７は
フロツピデイスク装置やハードデイスク装置で代表され
る外部記憶装置であり、本装置における文書処理に係る
各種プログラム等を記憶している。

８は文書を構成する各種文字、或いは本装置に所定の
指示を与えるためのキーボード、９はCRTデイスプレイ
６の表示画面上に表示されたグラフイツクカーソルの移
動等を制御するためのマウスである。10は実際に印刷処
理する段階になつたとき、記録紙１ページ分のイメージ
を展開可能な画像メモリ、11は画像メモリ10に展開され
たイメージに基づいて記録媒体上に可視画像に形成する
プリンタである。尚、本実施例におけるプリンタ11はレ
ーザビームプリンタとしている。

第2A図は枠を規定する枠情報20の構成例を示す図であ
る。

21は枠番号、22は枠の開始位置（左上角）を座標で表
わす枠位置、23は右下角の座標あるいは横幅と縦幅とで
表わす枠サイズ、24は枠内のデータが文字か図形か表か
等を表わす枠種類、25は次の枠へのポインタ、26は枠内
のデータの属性であり、例えば本例では枠表示フラグ27
とデータ表示フラグ28とデータ印刷フラグ29とを有して
いる。

第2B図は文書内に複数の枠がある場合の枠情報20a〜2
0cの関係を示している。この例は、以下の第４図〜第６
図に示す具体例の場合に対応する。

第３図は本実施例の処理手順の一例を示すフローチヤ
ートである。尚、表示フラグ3a,データ表示フラグ3b及
びデータ印刷フラグ3cは、既にキーボード８あるいはマ
ウス９から設定されているとする。

まず、ステツプS31で印刷の指示か表示の指示かをチ
エツクし、表示の場合はステツプS32で枠を表示するか
否かを枠表示フラグ3aによりチエツクし、枠を表示する
場合はステツプS33で枠の表示処理をする。ステツプS34
でデータ印刷フラグ3Cにより印刷除外されているか否か
をチエツクし、印刷除外でない場合は次にステツプS35
で枠内のデータを表示するか否かをデータ表示フラグ3b
によりチエツクする。データの表示の場合はステツプS3
6で通常のデータ表示を行う。一方、ステツプS34で印刷
除外の場合とステツプS35でデータ表示でない場合は、
ステツプS37で各枠の枠種類を読み出し、種類に対応し
た表示、本例では“文字",“図形”あるいは“表”等を
枠内に表示する。

ステツプS31で印刷指示の場合は、ステツプS38でデー
タ印刷フラグ3Cにより印刷除外されているか否かをチエ
ツクし、印刷除外でない場合はデータをそのまま印刷
し、印刷除外の場合は何もしない。

尚、本実施例では文書単位で枠表示，データ表示を選
択したが、第2A図に示したように枠単位にフラグを有し
ても枠単位の処理であつてよい。又、印刷においても、
枠印刷の有無の選択や枠の種類のみの印刷が同様に考え
られ、これも本発明の技術思想の範囲内である。

第４図〜第６図は本実施例の処理状態を具体的に示す
図である。

第４図は枠及び枠の内容を共に表示した場合の図、第
５図は枠の表示を中止した場合の図、枠飾りのない通常
枠は印刷時に印刷されないので、このようにすれば枠内
に文章のフオーマツト及び図形の大きさ等のバランスを
見ることができる。第６図は枠内にデータの種類を表す
情報のみを表示した例である。このようにすれば、全文
章，図形等を展開する必要がないので、文章の再表示や
印刷の時間が非常に速くなり、作成時の動作が迅速にな
る。

［発明の効果］ 本発明により、速やかに枠の位置やサイズ等の変化に
よる体裁を把握できる文書処理装置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本実施例の文書処理装置の構成を示すブロツク
図、 第2A図は枠情報の構成例を示す図、 第2B図は文書を構成する枠情報の例を示す図、 第３図は本実施例の処理手順を示すフローチヤート、 第４図〜第６図は本実施例による処理の具体例を示す図
である。 図中、１……CPU、２……ROM、2a……出力変更プログラ
ム、３……RAM、3a……枠表示フラグ、3b……データ表
示フラグ、3c……データ印刷フラグ、４……フオントメ
モリ、５……VRAM、６……CRT、７……外部記憶装置、
８……キーボード、９……マウス、10……画像メモリ、
11……レーザビームプリンタである。

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】枠の組み合わせに基づいて文書を処理する
   文書処理装置であって、 編集時のガイドラインとなる枠を出力するかしないかを
   指示する第１の指示手段と、枠内のデータを出力するか
   しないかを指示する第２の指示手段と、 前記第１の指示手段の指示に対応して枠の出力を制御す
   るとともに、前記第２の指示手段がデータを出力しない
   ように指示した場合に、枠内のデータの種類を表す情報
   のみを出力する出力制御手段とを備えることを特徴とす
   る文書処理装置。
2. 【請求項２】前記第１または第２の指示手段は枠毎に出
   力を指示し、前記出力制御手段は前記指示に対応して枠
   毎に出力を制御することを特徴とする請求項第１項記載
   の文書処理装置。