JP2874118B2 - 電磁波減衰用部材 - Google Patents
電磁波減衰用部材Info
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Description
を吸収する電磁波減衰用部材に関する。
どで受信する際には、各種の電波障害によって良好な画
像が得らないことがあり、そのため電波障害を防止する
多くの技術が提案されている。
があると、各家庭で受信する電波は、直接家庭に送られ
るものと一旦建物で反射したものとの二種類存在するこ
とになるので、テレビの画像はゴーストのある二重像と
なってしまうことがある。
フェライトの平板な基板を貼り付けることによって建物
に当たる電波を吸収して、ゴーストの発生を防止する方
法が開発されている。
様なフェライトの平板な基板を用いたものでは、必ずし
も十分に電波の吸収ができないので、完全にはゴースト
の発生を防止することができなかった。
いたものでは、フェライトの表面で反射する電波が僅か
にあるので、その弱い電波がテレビにゴーストを発生さ
せるという問題があった。
障害を発生することのない電磁波減衰用部材を提供する
ことを目的とする。
ためになされた本発明は、電磁波を吸収して、その電磁
波の強度を低減する電磁波減衰用部材において、該電磁
波減衰用部材の素材として電磁波を吸収する性能を備え
たフェライトを用いるとともに、該電磁波減衰用部材の
表面に、電磁波の反射方向を変更する凹部を設け、更
に、前記凹部の表面を放物面としたことを特徴とする電
磁波減衰用部材を要旨とする。ここで、前記凹部とし
て、前記電磁波減衰用部材の表面に、多数の長尺の凹部
を平行に設けた構成を採用できる。また、前記凹部とし
て、前記電磁波減衰用部材の表面に、大小多数の半球状
の凹部を設けた構成を採用できる。更に、金属部材の表
面側に、前記電磁波減衰用部材を波状に配置することに
より、該電磁波減衰用部材の表面側に、前記凹部を多数
設けた構成を採用できる。その上、前記凹部を有する樋
状の前記電磁波減衰用部材を、該凹部の向きを同じにし
て、積層方向とは垂直の方向にずらして積層配置した構
成を採用できる。
マンガンフェライト,マグネタイト,ニッケルフェライ
ト等の、MFe2O4の化学式(Mは金属)で表せるもの
を用いることができる。このフェライトは、高周波磁性
材料であり、非常に低い電気伝導率(10〜106Ωc
m)を有している。
成されているため、この電磁波減衰用部材に当たる電波
のうちの多くを、吸収して減衰することが可能である。
しかも、この電磁波減衰用部材の表面には、放物面を有
する凹部が形成されているので、吸収されない角度で入
射した電磁波は、凹部の放物面で反射する。そのため、
反射した電磁波が互いに干渉することによって減衰する
ので、反射した電磁波が弱くなる。
いに打ち消しあってその強度が減衰し、それによって、
反射する電波が弱くなるので、テレビのゴースト等の電
波障害の防止効果が大きい。
例を、図に基づいて説明する。図1は、第1実施例の電
磁波減衰用部材1を示している。図1に示す様に、本実
施例の電磁波減衰用部材1は、テレビ電波の反射を防止
するために建物などの表面に貼り付けられるもので、曲
面を有する板状の部材である。
の薄い基板からなり、基板の一方の表面2には一方向に
平行に多数の溝3が形成されている。そして、この溝3
の表面は放物面を描くように曲面に形成されている。
波用の磁性材料であるマンガンフェライト等のフェライ
トから形成されており、従って、テレビ電波等の高周波
の電磁波を効率的に吸収するものである。
は、その材料がフェライトで構成され、しかも電磁波減
衰用部材1の表面2には、表面が放物面である多くの溝
3が形成されている。
度で入射した電磁波が溝3の表面で反射し、その電磁波
が互いに干渉することによって減衰するので、反射した
電磁波が弱くなるという効果がある。よって、この電磁
波減衰用部材1を高い建物の表面に配置しておけば、建
物の表面で反射する電磁波によって周囲の家庭のテレビ
にゴースト等が発生することを、大幅に抑制することが
できる。
について、図に基づいて説明する。本実施例の電磁波減
衰用部材10は、図3に示す様に、その表面11に半球
状の凹部12が大小多数形成してある。従って、この構
成によっても、上記実施例と同様な効果を奏する。
について、図に基づいて説明する。本実施例の電磁波減
衰用部材30は、図4に示す様に、波型のフェライトの
部材31の後方に、金属基板32を配置したものであ
る。この構成によって、フェライトによる電磁波の吸収
効果と、金属による電磁波の遮蔽効果との相乗効果が得
られる。
について、図に基づいて説明する。本実施例の電磁波減
衰用部材40は、図5に示す様に、樋状のフェライトの
部材41を半分づつずらして積層したものである。この
構成によって、表面に配置されたフェライトの部材41
を透過した電磁波は、次の層のフェライトの部材41に
よって、吸収及び反射が行われて大きく減衰するという
効果がある。
磁波を吸収する性能を備えたフェライトの表面に電磁波
の反射方向を変更する凹部を設け、この凹部の表面を放
射面としたので、表面で反射した電磁波は互いに干渉し
て低減する。その結果、反射する電波の強さが低減する
ことになるので、反射電波による電波障害が防止でき
る。
す斜視図である。
を示す説明図である。
である。
である。
である。
Claims (5)
- 【請求項1】 電磁波を吸収して、その電磁波の強度を
低減する電磁波減衰用部材において、 該電磁波減衰用部材の素材として電磁波を吸収する性能
を備えたフェライトを用いるとともに、該電磁波減衰用
部材の表面に、電磁波の反射方向を変更する凹部を設
け、 更に、前記凹部の表面を放物面とした ことを特徴とする
電磁波減衰用部材。 - 【請求項2】 前記凹部として、 前記電磁波減衰用部材
の表面に、多数の長尺の凹部を平行に設けたことを特徴
とする前記請求項1に記載の電磁波減衰用部材。 - 【請求項3】 前記凹部として、前記電磁波減衰用部材
の表面に、大小多数の半球状の凹部を設けたことを特徴
とする前記請求項1に記載の電磁波減衰用部材。 - 【請求項4】 金属部材の表面側に、前記電磁波減衰用
部材を波状に配置することにより、該電磁波減衰用部材
の表面側に、前記凹部を多数設けたことを特徴とする前
記請求項1に記載の電磁波減衰用部材。 - 【請求項5】 前記凹部を有する樋状の前記電磁波減衰
用部材を、該凹部の向きを同じにして、積層方向とは垂
直の方向にずらして積層配置したことを特徴とする前記
請求項1に記載の電磁波減衰用部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3007102A JP2874118B2 (ja) | 1991-01-24 | 1991-01-24 | 電磁波減衰用部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3007102A JP2874118B2 (ja) | 1991-01-24 | 1991-01-24 | 電磁波減衰用部材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04240798A JPH04240798A (ja) | 1992-08-28 |
JP2874118B2 true JP2874118B2 (ja) | 1999-03-24 |
Family
ID=11656724
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3007102A Expired - Lifetime JP2874118B2 (ja) | 1991-01-24 | 1991-01-24 | 電磁波減衰用部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2874118B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002064327A (ja) * | 2000-08-18 | 2002-02-28 | Toshiba Corp | 無線通信装置のマルチパスフェージング防止装置 |
JP2002250089A (ja) * | 2001-02-27 | 2002-09-06 | Takechi Kogyo Gomu Co Ltd | 電波吸収体 |
JP4976316B2 (ja) * | 2008-01-22 | 2012-07-18 | 清二 加川 | 電磁波吸収フィルム |
-
1991
- 1991-01-24 JP JP3007102A patent/JP2874118B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04240798A (ja) | 1992-08-28 |
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