JP2874118B2 - 電磁波減衰用部材 - Google Patents

電磁波減衰用部材

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JP2874118B2
JP2874118B2 JP3007102A JP710291A JP2874118B2 JP 2874118 B2 JP2874118 B2 JP 2874118B2 JP 3007102 A JP3007102 A JP 3007102A JP 710291 A JP710291 A JP 710291A JP 2874118 B2 JP2874118 B2 JP 2874118B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビ電波等の電磁波
を吸収する電磁波減衰用部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、テレビ等の放送電波を家庭な
どで受信する際には、各種の電波障害によって良好な画
像が得らないことがあり、そのため電波障害を防止する
多くの技術が提案されている。
【0003】例えば、放送を受信する地域に大きな建物
があると、各家庭で受信する電波は、直接家庭に送られ
るものと一旦建物で反射したものとの二種類存在するこ
とになるので、テレビの画像はゴーストのある二重像と
なってしまうことがある。
【0004】この対策として、近年では、建物の表面に
フェライトの平板な基板を貼り付けることによって建物
に当たる電波を吸収して、ゴーストの発生を防止する方
法が開発されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
様なフェライトの平板な基板を用いたものでは、必ずし
も十分に電波の吸収ができないので、完全にはゴースト
の発生を防止することができなかった。
【0006】つまり、上記フェライトの平板な基板を用
いたものでは、フェライトの表面で反射する電波が僅か
にあるので、その弱い電波がテレビにゴーストを発生さ
せるという問題があった。
【0007】本発明は、テレビ等にゴーストなどの電波
障害を発生することのない電磁波減衰用部材を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、上記目的を達する
ためになされた本発明は、電磁波を吸収して、その電磁
波の強度を低減する電磁波減衰用部材において、該電磁
波減衰用部材の素材として電磁波を吸収する性能を備え
たフェライトを用いるとともに、該電磁波減衰用部材の
表面に、電磁波の反射方向を変更する凹部を設け、更
に、前記凹部の表面を放物面としたことを特徴とする電
磁波減衰用部材を要旨とする。ここで、前記凹部とし
て、前記電磁波減衰用部材の表面に、多数の長尺の凹部
を平行に設けた構成を採用できる。また、前記凹部とし
て、前記電磁波減衰用部材の表面に、大小多数の半球状
の凹部を設けた構成を採用できる。更に、金属部材の表
面側に、前記電磁波減衰用部材を波状に配置することに
より、該電磁波減衰用部材の表面側に、前記凹部を多数
設けた構成を採用できる。その上、前記凹部を有する樋
状の前記電磁波減衰用部材を、該凹部の向きを同じにし
て、積層方向とは垂直の方向にずらして積層配置した構
成を採用できる。
【0009】ここで上記フェライトはとしては、例えば
マンガンフェライト,マグネタイト,ニッケルフェライ
ト等の、MFe24の化学式(Mは金属)で表せるもの
を用いることができる。このフェライトは、高周波磁性
材料であり、非常に低い電気伝導率(10〜106Ωc
m)を有している。
【0010】
【作用】本発明の電磁波減衰用部材は、フェライトで形
成されているため、この電磁波減衰用部材に当たる電波
のうちの多くを、吸収して減衰することが可能である。
しかも、この電磁波減衰用部材の表面には、放物面を有
する凹部が形成されているので、吸収されない角度で入
射した電磁波は、凹部の放物面で反射する。そのため、
反射した電磁波が互いに干渉することによって減衰する
ので、反射した電磁波が弱くなる。
【0011】つまり、凹部の表面で反射した電波、互
いに打ち消しあってその強度が減衰し、それによって、
反射する電波が弱くなるので、テレビのゴースト等の電
波障害の防止効果が大きい。
【0012】
【実施例】以下に本発明による電磁波減衰用部材の実施
例を、図に基づいて説明する。図1は、第1実施例の電
磁波減衰用部材1を示している。図1に示す様に、本実
施例の電磁波減衰用部材1は、テレビ電波の反射を防止
するために建物などの表面に貼り付けられるもので、曲
面を有する板状の部材である。
【0013】この電磁波減衰用部材1は、縦横10mm角
の薄い基板からなり、基板の一方の表面2には一方向に
平行に多数の溝3が形成されている。そして、この溝3
の表面は放物面を描くように曲面に形成されている。
【0014】上記電磁波減衰用部材1は、例えば、高周
波用の磁性材料であるマンガンフェライト等のフェライ
トから形成されており、従って、テレビ電波等の高周波
の電磁波を効率的に吸収するものである。
【0015】この様に、本実施例の電磁波減衰用部材1
は、その材料がフェライトで構成され、しかも電磁波減
衰用部材1の表面2には、表面が放物面である多くの溝
3が形成されている。
【0016】従って、図2に示す様に、吸収されない角
度で入射した電磁波が溝3の表面で反射し、その電磁波
が互いに干渉することによって減衰するので、反射した
電磁波が弱くなるという効果がある。よって、この電磁
波減衰用部材1を高い建物の表面に配置しておけば、建
物の表面で反射する電磁波によって周囲の家庭のテレビ
にゴースト等が発生することを、大幅に抑制することが
できる。
【0017】次に、第2実施例の電磁波減衰用部材10
について、図に基づいて説明する。本実施例の電磁波減
衰用部材10は、図3に示す様に、その表面11に半球
状の凹部12が大小多数形成してある。従って、この構
成によっても、上記実施例と同様な効果を奏する。
【0018】
【0019】次に、第実施例の電磁波減衰用部材30
について、図に基づいて説明する。本実施例の電磁波減
衰用部材30は、図に示す様に、波型のフェライトの
部材31の後方に、金属基板32を配置したものであ
る。この構成によって、フェライトによる電磁波の吸収
効果と、金属による電磁波の遮蔽効果との相乗効果が得
られる。
【0020】次に、第実施例の電磁波減衰用部材40
について、図に基づいて説明する。本実施例の電磁波減
衰用部材40は、図に示す様に、樋状のフェライトの
部材41を半分づつずらして積層したものである。この
構成によって、表面に配置されたフェライトの部材41
を透過した電磁波は、次の層のフェライトの部材41に
よって、吸収及び反射が行われて大きく減衰するという
効果がある。
【0021】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、電
磁波を吸収する性能を備えたフェライトの表面に電磁波
の反射方向を変更する凹部を設け、この凹部の表面を放
射面としたので、表面で反射した電磁波は互いに干渉し
て低減する。その結果、反射する電波の強さが低減する
ことになるので、反射電波による電波障害が防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例の電磁波減衰用部材を示
す斜視図である。
【図2】 電磁波減衰用部材の表面での電波の反射状態
を示す説明図である。
【図3】 第2実施例の電磁波減衰用部材を示す斜視図
である。
【図4】 第3実施例の電磁波減衰用部材を示す斜視図
である。
【図5】 第4実施例の電磁波減衰用部材を示す断面図
である。
【符号の説明】
1,10,30,40…電磁波減衰用部材3… 溝 12…凹部

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁波を吸収して、その電磁波の強度を
    低減する電磁波減衰用部材において、 該電磁波減衰用部材の素材として電磁波を吸収する性能
    を備えたフェライトを用いるとともに、該電磁波減衰用
    部材の表面に、電磁波の反射方向を変更する凹部を設
    け、 更に、前記凹部の表面を放物面とした ことを特徴とする
    電磁波減衰用部材。
  2. 【請求項2】 前記凹部として、 前記電磁波減衰用部材
    の表面に、多数の長尺の凹部を平行に設けたことを特徴
    とする前記請求項1に記載の電磁波減衰用部材。
  3. 【請求項3】 前記凹部として、前記電磁波減衰用部材
    の表面に、大小多数の半球状の凹部を設けたことを特徴
    とする前記請求項1に記載の電磁波減衰用部材。
  4. 【請求項4】 金属部材の表面側に、前記電磁波減衰用
    部材を波状に配置することにより、該電磁波減衰用部材
    の表面側に、前記凹部を多数設けたことを特徴とする前
    記請求項1に記載の電磁波減衰用部材。
  5. 【請求項5】 前記凹部を有する樋状の前記電磁波減衰
    用部材を、該凹部の向きを同じにして、積層方向とは垂
    直の方向にずらして積層配置したことを特徴とする前記
    請求項1に記載の電磁波減衰用部材。
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