JP2002064327A - 無線通信装置のマルチパスフェージング防止装置 - Google Patents
無線通信装置のマルチパスフェージング防止装置Info
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Abstract
コスト的にも廉価に設置することが可能な無線通信装置
のマルチパスフェージング防止装置を提供する。 【解決手段】 PTP無線通信装置のアンテナ21の前
面のアンテナ近傍ゾーン24に、ビルの屋上の側壁また
は金網部分などの構築物25がある場合、この構築物2
5のアンテナ側表面、即ち構築物25のアンテナ側の側
面及び上面に、電波吸収体26を張り付ける。これによ
り、構築物25からの反射波の発生を抑制することがで
き、対向側アンテナ21ヘの非直接波の入射を防止する
ことができるので、マルチパスフェージングを防止する
ことができる。
Description
ステムなどにおける無線通信装置のアンテナをビル街な
どに設置する際に、マルチパスフェージングによる通信
エラー障害を防止するための無線通信装置のマルチパス
フェージング防止装置に関する。
加入者無線通信システムの中には、リングネットワーク
システムにおいて、ネットワークを構成するものも検討
されている。この場合、リングを構成する各ノード間
は、PTP(Point ToPoint)無線通信装
置により1対1の対向通信を行うが、このPTP無線通
信装置においては、伝送路である空間の状態によって電
波の強度が低下したり、伝送特性が変化し、回線品質が
劣化する。
ル街などに設置する際は、送信電波が建物等により反射
され2波以上の電波が合成されマルチパスフェージング
が発生する。
P無線通信装置のアンテナ71が設置される場合、アン
テナ71からの電波の指向性の広がりや漏れにより、ア
ンテナ前面にある側壁72がアンテナ近傍ゾーン73に
入ると、送信電波が反射し、2波以上の電波が合成され
るマルチパスフェージングが生じる。
てもマルチパスフェージングが生じる場合がある。
すると、受信側では復調波形がひずみ、符号誤りが発生
し通信エラーとなる。
技術として、2つ以上の系を用意するダイバーシティ及
び自動等化回路がある。
間的に離すスペースダイバーシティや伝送路を変更する
ルートダイバーシティがあるが2つ以上の系を用意する
ため、アンテナ設置場所が増え、設置時間・設置コスト
がアップする問題がある。
路を組み込んだ場合も、復調波形のひずみがひどい状況
においては補償できない問題がある。
PTP無線通信装置のアンテナをビル街などに設置する
際、マルチパスフェージングが発生し、これを解決する
ため、ダイバーシティを行うと、アンテナ設置場所が増
え、設置時間・設置コストがアップし、また受信側で自
動等化回路を組み込む場合でも補償できない場合がある
という問題点があった。
為されたもので、アンテナ設置場所を増加させることが
なく、コスト的にも廉価に設置することが可能な無線通
信装置のマルチパスフェージング防止装置を提供するこ
とを目的とする。
に係る無線通信装置のマルチパスフェージング防止装置
は、アンテナから電波を放射して、対向する無線通信装
置と通信を行う無線通信装置において、アンテナの前面
の所定位置に存在する構築物のアンテナ側表面に電波吸
収体を設けたことを特徴とする。
信装置のアンテナを、例えば建物屋上に設置する際に、
建物に付属する側壁や金網部分などの構築物がアンテナ
前面のアンテナ近傍ゾーンに位置する場合に、この構築
物のアンテナ側表面に電波吸収体を設けることにより、
構築物からの反射波の発生を抑制することができ、対向
側アンテナヘの非直接波の入射を防止することができ
る。また本発明によれば、ダイバーシティのように、2
つ以上の系を用意する必要がなく、アンテナ設置場所が
増えることもない。
置のマルチパスフェージング防止装置は、アンテナから
電波を放射して、対向する無線通信装置と通信を行う無
線通信装置において、アンテナの前面の所定位置に存在
する構築物のアンテナ側表面に電波乱反射体を設けたこ
とを特徴とする。
信装置のアンテナを、例えば建物屋上に設置する際に、
建物に付属する構築物がアンテナ前面のアンテナ近傍ゾ
ーンに位置する場合に、この構築物のアンテナ側表面に
電波乱反射体を設けることにより、電波を散乱させ、送
信電波と同一方向への反射を防止することができる。ま
た本発明によれば、ダイバーシティのように、2つ以上
の系を用意する必要がなく、アンテナ設置場所が増える
こともない。
置のマルチパスフェージング防止装置は、アンテナから
電波を放射して、対向する無線通信装置と通信を行う無
線通信装置において、アンテナの前面下方の所定位置に
電波吸収体を設けたことを特徴とする。
信装置のアンテナを、例えば建物屋上に設置する際に、
アンテナの前面下方の屋上床面がアンテナ近傍ゾーンに
位置する場合に、この屋上床面に電波吸収体を設けるこ
とにより、構築物からの反射波の発生を抑制することが
でき、対向側アンテナヘの非直接波の入射を防止するこ
とができる。また本発明によれば、ダイバーシティのよ
うに、2つ以上の系を用意する必要がなく、アンテナ設
置場所が増えることもない。
置のマルチパスフェージング防止装置は、アンテナから
電波を放射して、対向する無線通信装置と通信を行う無
線通信装置において、アンテナの前面に漏れ電波を吸収
するフードを設けたことを特徴とする。
信装置のアンテナを、例えば建物屋上に設置する際に、
アンテナの前面に漏れ電波を吸収するフードを設けて漏
れ電波を吸収することにより、アンテナからの電波の漏
れが、アンテナの前面のアンテナ近傍ゾーンに位置する
屋上床面、あるいは側壁や金網部分などの構築物に入射
されず、従ってこれらで反射することがなく、マルチパ
スフェージングを防止することができる。また本発明に
よれば、ダイバーシティのように、2つ以上の系を用意
する必要がなく、アンテナ設置場所が増えることもな
い。
施形態について詳細に説明する。なお、以下の図におい
て、同符号は同一部分または対応部分を示す。
置のマルチパスフェージング防止装置が適用される加入
者無線通信システムについて説明する。
成を示すブロック図である。このシステムは、分散配置
される複数のノード装置をリング状に結んで通信を行う
リングネットワークシステムであって、リングを構成す
る複数のノード装置10〔ノード装置(N0)10−
1、ノード装置(N1)10−2、ノード装置(N2)
10−3、ノード装置(N3)10−4〕と、リング外
に設けられるノード装置(N4)12及びネットワーク
管理装置(NMS)13とにより構成される。
0)10−1、ノード装置(N1)10−2、ノード装
置(N2)10−3、及びノード装置(N3)10−4
はそれぞれ無線通信装置11〔(11−1、11−
2)、(11−3、11−4)、(11−5、11−
6)、(11−7、11−8)〕を備え、これらの無線
通信装置11は、対向ノード装置10間で相互に1対1
の無線通信を行うPTP無線通信装置となっている。こ
れにより、リング内では、任意のノード装置10間また
は各ノード装置10に接続された通信端末(図示せず)
間でデータ伝送を行うことができる。
(N0)10−1を介してノード装置(N4)12に送
られる。ノード装置(N4)12には、ノード装置(N
0)10−1を介して収集される各ノード装置(N1)
10−2、(N2)10−3、(N3)10−4からの
情報をモニタする機能や、モニタ結果に基づきリング内
の各ノード装置(N1)10−2、(N2)10−3、
(N3)10−4を制御する機能等を備えたネットワー
ク管理装置(NMS)13が接続される。
4に接続され、ノード装置(N4)12に収集された情
報は、通信網14を介して他のネットワークヘ伝送する
こともできる。
にノード装置(N0)10−1を設置し、ノード装置
(N0)10−1をリングネットワークの核として各ノ
ード装置(N1)10−2、(N2)10−3、(N
3)10−4からの情報をノード装置(N4)12に収
集して管理する加入者無線通信システムにおいて、ノー
ド装置(N0)10−1及び各ノード装置(N1)10
−2、(N2)10−3、(N3)10−4で構成され
るリング内の対向する無線装置11間にはそれぞれ双方
向の無線回線が設けられている。
は通常時にリング内の情報を伝送するための現用系回線
として用いられ、もう一方の回線はある無線通信区間で
の障害発生時に迂回伝送路を確保するための予備系回線
として用いられる。
のある無線通信区間で無線装置11の故障等の障害が発
生すると、この障害発生箇所に隣接する対向局同士が、
互いに現用系回線を予備系回線に折り返し接続するいわ
ゆるループバック制御を行って迂回伝送路を確保し、通
信を維持する。
は、対向するノード装置10間で相互に1対1の無線通
信を行うPTP無線通信装置であるが、このPTP無線
通信装置のアンテナは建物の屋上に設置され、マルチパ
スフェージングを防止するためのマルチパスフェージン
グ防止装置が設けられる。以下、このマルチパスフェー
ジング防止装置の実施形態について説明する。
態に係る無線通信装置のマルチパスフェージング防止装
置は、準ミリ波帯加入者無線などの直進性の強い電波を
使用する無線通信装置のアンテナを建物の屋上に設置す
る際に、建物に付属する構築物がアンテナ前面に位置す
る場合に、この構築物のアンテナ側表面に電波吸収体を
設置して構築物からの反射波の発生を抑制することによ
り、対向側アンテナヘの非直接波の入射を防止するよう
にしたものである。
す。
のアンテナ21はビルの屋上の床面22に設置されたア
ンテナポール23に取付けられているが、アンテナ21
の前面のアンテナ近傍ゾーン24に、ビルの屋上の側壁
または金網部分などの構築物25がある場合、この構築
物25のアンテナ側表面、例えば構築物25のアンテナ
側の側面及び上面に、例えばゴム材にフェライトを埋め
込んだシートからなる電波吸収体26を張り付ける。
装置として、構築物25のアンテナ側表面に電波吸収体
26を設けたことにより、構築物25からの反射波の発
生を抑制することができ、対向側アンテナ21ヘの非直
接波の入射を防止することができるので、マルチパスフ
ェージングを防止することができる。また、ダイバーシ
ティの場合のように2つ以上の系を用意する必要がない
ので、アンテナを設置する場所が増えることもない。
実施形態に係る無線通信装置のマルチパスフェージング
防止装置について説明する。
は、構築物がアンテナ前面に位置する場合に、この構築
物のアンテナ側表面に電波吸収体を設置して反射波の発
生を抑制することとしたが、この第2の実施形態は、構
築物のアンテナ側表面に、電波吸収体の代わりに電波乱
反射板を設置して電波を散乱させることにより、送信電
波と同一方向への反射を防止するようにしたものであ
る。
壁または金網部分などの構築物25がある場合、この構
築物25のアンテナ側表面、例えば構築物25のアンテ
ナ側の側面及び上面に、例えば金属で構成される電波乱
反射板(波板)31を設置し、アンテナ21の指向性の
広がりや漏れより発生した電波を散乱させることによ
り、送信電波と同一方向への反射を防止する。
波の進行方向に対して45°の角度にすると、送信電波
と反射波の方向が合成されることがなく効果的となる。
た電波が送信側の無線機のアンテナ21に入ったとして
も、送信機では送信周波数と同一電波はフィルタでカッ
トし、検出しないため問題とはならない。
ージング防止装置として、構築物25のアンテナ側表面
に電波乱反射板31を設けて電波を散乱させることによ
り、送信電波と同一方向への反射を抑制することがで
き、マルチパスフェージングを防止することができる。
また、ダイバーシティの場合のように2つ以上の系を用
意する必要がないので、アンテナを設置する場所が増え
ることもない。
実施形態に係る無線通信装置のマルチパスフェージング
防止装置について説明する。
されたアンテナポール23に取付けられているが、アン
テナ21の前面のアンテナ近傍ゾーン24に、屋上の床
面22がある場合、屋上の床面22に、例えばゴム材に
フェライトを埋め込んだシートからなる電波吸収体41
を張り付ける。即ち、アンテナ21の前面下方に存在す
る屋上の床面22がアンテナ近傍ゾーン24に入り込ん
でいるかどうかは、アンテナ21の高さとアンテナ21
の指向性によって決まるが、屋上の床面22のうちアン
テナ近傍ゾーン24に入り込んでいる部分があれば、そ
の部分に電波吸収体41を張り付ける。屋上の床面22
のうちアンテナ近傍ゾーン24に入っていない部分につ
いては必ずしも電波吸収体41を張り付ける必要はな
い。なお、図4において、42はフレネルゾーンであ
る。
ージング防止装置として、アンテナ取り付け位置前面下
方の床面の所定部分に電波吸収体を設置することによ
り、送信電波の床面からの反射により2波以上の電波が
合成されるマルチパスフェージングを防止することがで
きる。また、ダイバーシティの場合のように2つ以上の
系を用意する必要がないので、アンテナを設置する場所
が増えることもない。
実施形態に係る無線通信装置のマルチパスフェージング
防止装置について説明する。
を設置して漏れ電波を吸収することにより送信電波が構
築物で反射するマルチパスフェージングを防止するもの
である。
前面に、網状の板を筒状にして囲ったフード51を設け
ることにより漏れ電波を吸収し、漏れ電波が屋上の床面
22や構築物25に入射されることがないので、これら
から反射されることがなく、マルチパスフェージングを
防止する。この網状のフード51は、例えば電波の波長
より短い間隔の格子状の金属の網で構成される。
に示すように、内面に電波吸収体62を張り付けた筒体
63からなるフード61を用いることもできる。
ージング防止装置として、アンテナの前面にフードを設
けることにより、漏れ電波を吸収しマルチパスフェージ
ングを防止することができる。また、対向側の相手以外
の方向からの妨害波を防止することもできる。即ち、ア
ンテナにフードがない場合は、アンテナ正面以外の側面
方向や上下方向からの妨害波の飛び込みも発生すること
があったが、フードによりこれを防止することもでき
る。更に、ダイバーシティの場合のように2つ以上の系
を用意する必要がないので、アンテナを設置する場所が
増えることもない。
装置のマルチパスフェージング防止装置によれば、アン
テナ設置場所を増加させることがなく、コスト的にも廉
価な構成により、マルチパスフェージングを防止するこ
とができる。
チパスフェージング防止装置が適用される加入者無線通
信システムの全体構成を示すブロック図。
図。
図。
図。
図。
の構成例を示す断面図。
ージングを説明するための図。
装置 12…ノード装置(N4) 13…ネットワーク管理装置(NMS) 21…アンテナ 22…屋上の床面 23…アンテナポール 24…アンテナ近傍ゾーン 25…構築物 26、41…電波吸収体 42…フレネルゾーン 31…電波乱反射板(波板) 51、61…フード 62…電波吸収体 63…筒体
Claims (4)
- 【請求項1】アンテナから電波を放射して、対向する無
線通信装置と通信を行う無線通信装置において、前記ア
ンテナの前面の所定位置に存在する構築物のアンテナ側
表面に電波吸収体を設けたことを特徴とする無線通信装
置のマルチパスフェージング防止装置。 - 【請求項2】アンテナから電波を放射して、対向する無
線通信装置と通信を行う無線通信装置において、前記ア
ンテナの前面の所定位置に存在する構築物のアンテナ側
表面に電波乱反射体を設けたことを特徴とする無線通信
装置のマルチパスフェージング防止装置。 - 【請求項3】アンテナから電波を放射して、対向する無
線通信装置と通信を行う無線通信装置において、前記ア
ンテナの前面下方の所定位置に電波吸収体を設けたこと
を特徴とする無線通信装置のマルチパスフェージング防
止装置。 - 【請求項4】アンテナから電波を放射して、対向する無
線通信装置と通信を行う無線通信装置において、前記ア
ンテナの前面に漏れ電波を吸収するフードを設けたこと
を特徴とする無線通信装置のマルチパスフェージング防
止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000248625A JP2002064327A (ja) | 2000-08-18 | 2000-08-18 | 無線通信装置のマルチパスフェージング防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000248625A JP2002064327A (ja) | 2000-08-18 | 2000-08-18 | 無線通信装置のマルチパスフェージング防止装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002064327A true JP2002064327A (ja) | 2002-02-28 |
Family
ID=18738501
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000248625A Pending JP2002064327A (ja) | 2000-08-18 | 2000-08-18 | 無線通信装置のマルチパスフェージング防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002064327A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
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- 2000-08-18 JP JP2000248625A patent/JP2002064327A/ja active Pending
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