JP2001053484A - 周波数選択性を有する電波吸収体 - Google Patents

周波数選択性を有する電波吸収体

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JP2001053484A
JP2001053484A JP22639899A JP22639899A JP2001053484A JP 2001053484 A JP2001053484 A JP 2001053484A JP 22639899 A JP22639899 A JP 22639899A JP 22639899 A JP22639899 A JP 22639899A JP 2001053484 A JP2001053484 A JP 2001053484A
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Takashi Miyamoto
隆司 宮本
Kazutoshi Kiyokawa
和利 清川
Masahiko Ito
晶彦 伊藤
Keijirou Nanba
系治郎 難波
Akira Niwayama
明 庭山
Osamu Hashimoto
橋本  修
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電波吸収体間の接続や接地の必要がない施工性
に優れた電波吸収体を提供することを目的とする。 【解決手段】遮蔽しようとする電波の周波数に対応した
特定の長さを有する金属線素子が配設された電波反射面
の両側に、該電波波長の約4分の1(但し、該電波波長
は誘電体中での波長)の厚さを持つ誘電体および抵抗体
皮膜が順次設けられたことを特徴とする周波数選択性を
有する電波吸収体を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電波吸収体に関す
るもので、特に双方向から到来する特定周波数の電波を
選択的に吸収する電波吸収体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、事業所内PHSや無線LANの利
用が広がりを見せるなか、情報の漏洩防止や外部からの
侵入電波による誤動作やノイズ防止といった点から、オ
フィス内での電波環境を整えることが不可欠になってお
り、そのような電波環境の整備用部材として、既に種々
のタイプのものが提案されている。
【0003】例えば、特公平6−99972号公報に
は、金属やフェライトなどの電磁シ−ルド部材をビルの
躯体に付加することで、広い周波数帯域で任意の周波数
の電波を使って情報通信が出来る電磁シ−ルド・インテ
ルジェントビルを提供することが述べられている。
【0004】しかし、このような鉄板、金属網、金属メ
ッシュ、金属箔などの電波反射体やフェライトなどの電
波吸収体を電磁シ−ルド部材として用いたものでは、そ
れらの電磁シ−ルド性に周波数選択性が無いため、遮蔽
しようとする周波数以外の電波まで遮蔽してしまう。
【0005】また前記電波反射体はテレビ電波を反射
し、受信障害(ゴ−ストの発生)の原因となるため、用
いることが出来る箇所が制限される。さらに、電磁シ−
ルド部材間の隙間によってシ−ルド性能が大きく低下す
るため、個々の部材が持つシ−ルド性能を十分発揮させ
るには、部材間の接続や接地など施工面での厳密性が要
求される。
【0006】特開平10−169039号公報は、この
ような問題点を解消するもので、線状のアンテナ素子を
定期的に配列させることで遮蔽しようとする特定周波数
の電波のみを遮蔽し、部材間の接続や接地も必要ないと
いう優れたものである。しかし、その遮蔽は反射損失に
よるものが大部分であるため、オフィス内部において反
射電波による画面の揺らぎや誤動作などが起こる場合が
あるのが問題である。
【0007】特開平9−162589号公報や特開平5
−335832号公報の発明は、共にこのようなオフィ
ス内部における電波反射に起因する問題を解消するも
の、即ち特定周波数の電波を選択的に吸収するものであ
り、特開平9−162589号公報の発明は、導電体よ
り大きく絶縁体より小さい電気抵抗値を持つエレメント
を配列させて特定周波数(以上)の電波を吸収するも
の、特開平5−335832号公報の発明は、抵抗体皮
膜と電波反射体とを誘電体(厚さがこの誘電体内におけ
る電波波長の4分の1)を挟んで配置し特定周波数の電
波のみを選択的に吸収する、いわゆるλ/4型電波吸収
体に関するものである。
【0008】しかし、これらの電波吸収体にもそれぞれ
以下に述べるような欠点がある。即ち前者は電波の照射
によってエレメント内を流れる交番電流の抵抗損失によ
るものであるため、微小な体積のエレメントでは、遮蔽
しようとする周波数の電波においても実際的には透過が
多くなり吸収可能な電波量は僅少になる。
【0009】また後者は吸収量が前者に比して大きく、
周波数選択性にも優れるが、誘電体の裏側を金属箔や金
属網などの電波反射体で裏打ちするため、遮蔽しようと
する周波数以外の電波は反射してしまう。即ちその周波
数選択性は抵抗皮膜側から到来する電波の反射成分に対
してのみのものである。さらに反射体側から到来する電
波に対しては周波数に関係なく反射してしまい、上述し
たテレビ電波受信障害の原因となる可能性がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記ような
従来の電波反射体や電波吸収体が持つ不都合を解消する
ことを目的としたものである。
【0011】即ち、電波吸収体間の接続や接地の必要が
ない施工性に優れた電波吸収体であり、この電波吸収体
を用いてオフィスなどを形成した場合に、オフィス内で
の専用通信(事業所PHSや無線LANなど)に使用す
る電波のオフィス内面での反射やオフィス外からの侵入
に起因する画面の揺らぎや誤動作などが起こらず、また
上記以外の電波は双方向に透過して外部との通信や公共
放送の受信が可能になったり、テレビ電波の受信障害の
源となることもないような電波吸収体を提供することを
目的としたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の目的を
達成するためのものであって、請求項1記載の発明は、
遮蔽しようとする電波の周波数に対応した特定の長さを
有する金属線素子が配設された電波反射面の両側に、該
電波波長の約4分の1(但し、該電波波長は誘電体中で
の波長)の厚さを持つ誘電体および抵抗体皮膜が順次設
けられたことを特徴とする周波数選択性を有する電波吸
収体を提供するものである。
【0013】これにより、電波反射面を挟んで対象な構
成とすることで、双方向から到来する電波に対して、特
定周波数の電波だけを吸収し、他は透過させることが出
来るものである。
【0014】請求項2記載の発明は、抵抗体皮膜、誘電
体、パターン化されている金属線素子、誘電体、抵抗体
皮膜が順に形成されている周波数選択性を有する電波遮
蔽体において、前記金属線素子が前記誘電体の厚みの4
倍と該誘電体中での波長が等しい電波について遮蔽性を
持つパターンとなっていることを特徴とする周波数選択
性を有する電波吸収体を提供するものである。
【0015】請求項3記載の発明は、前記金属線素子が
開放端を持ち、開放端間の長さが遮蔽しようとする電波
の誘電体中における波長の約2分の1であることを特徴
とする請求項1または2記載の電波吸収体を提供するも
のである。
【0016】請求項4記載の発明は、前記金属線素子が
環状であり、その周囲の長さが遮蔽しようとする電波の
誘電体中における波長にほぼ等しいことを特徴とする請
求項1または2記載の電波吸収体を提供するものであ
る。
【0017】請求項5記載の発明は、前記抵抗体皮膜
が、その表面での電波の反射が10%以下であるような
インピ−ダンスを持つことを特徴とする請求項1から4
の何れかに記載の周波数選択性を有する電波吸収体を提
供するものである。
【0018】これにより、抵抗体皮膜表面での反射損失
を低く抑えることで、効率良く特定周波数の電波が吸収
出来るものである。
【0019】請求項6記載の発明は、特定波長の電波が
どちらから入射する場合も吸収し、前記特定波長以外の
波長の電波がどちらから入射する場合も透過することを
特徴とする周波数選択性を有する電波吸収体を提供する
ものである。
【0020】なお、本発明でいう電波は、3000GH
z以下の電磁波を示す。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を用いて詳細
に説明する。図1は、本発明の周波数選択性を有する電
波吸収体の断面図の一例を示したものであり、電波吸収
体10は、抵抗体皮膜11、誘電体12、金属線素子1
3を配設した電波反射面14からなり、電波反射面14
の両面に誘電体12、抵抗体皮膜11が順次設けられた
構成である。
【0022】ここで抵抗体皮膜11は、金属箔、金属網
や金属、金属酸化物、金属窒化物あるいはその混合物の
蒸着膜、スパッタリング膜、CVD膜(CVD:化学的
蒸着)あるいはその積層体、炭素粒子などの抵抗体粒子
をゴムや高分子樹脂中に分散させた複合型抵抗体など、
その形態や製造方法、厚さなどに本質的な限定を受ける
ものではないが、吸収しようとする電波を十分吸収する
ため、その表面での反射を約10%以下に抑えるような
インピ−ダンスを持つことが要求される。
【0023】一般に、電波がある媒体A中から他の媒体
Bへ入射する場合、A/B界面での電波の反射係数S
(AB)は(式1)で表される。
【0024】
【式1】
【0025】ここで媒体BがZ(B)≒0の導体であっ
た場合、S(AB)≒−1となって電波はA/B界面で
完全に反射され、媒体A中に大きな定在波が立つ。この
時媒体A中での負荷インピ−ダンスZの値は、(式2)
で表されるように界面(X=0)で0であり、X=λ/
4(λは電波の波長)の所で無限大∞になる。
【0026】
【式2】
【0027】このX=λ/4の位置にインピ−ダンスR
の抵抗体皮膜を置くと、この位置での負荷インピ−ダン
スはRと∞との並列合成であるのでほぼRとなり、この
位置での反射係数S(λ/4)は(式3)で表される値
になる。
【0028】
【式3】
【0029】即ち抵抗体皮膜のインピ−ダンスRが、媒
質A中での電波特性インピ−ダンスZ(A)に完全に等
しければ反射係数は0となるが、RもZ(A)も周波数
によって変化し、完全に一致させることは困難である。
そこで実際上問題がない電波吸収体を得るには、Rが反
射係数を10%以下にするようなものである必要があ
る。
【0030】ここで媒体Aが空気や真空であればZ
(A)は自由空間の電波特性インピ−ダンス(≒377
Ω)となり、図2に図示したように、ガラスや有機高分
子などの支持体もしくは保護材15が電波の到来方向に
ある場合にはその内部での電波特性インピ−ダンスとな
る。
【0031】誘電体12は真空、空気、その他のガス、
ガラス、セラミックス、有機高分子などその材質に本質
的な制限を受けるものではないが、その厚さは上述した
理由から、遮蔽したい周波数の電波の波長λに対して、
ほぼλ/4であることが必要である。
【0032】電波反射面14は、金属線素子13を誘電
体12の表面に直接設けたものでも良いが、他の高分子
フィルムやガラス、セラミックス、紙などの上に金属線
素子を設けたものでも、その金属線素子側を誘電体12
側に配置したものであれば良い。
【0033】電波が到来している場所に、接地されてい
ない金属棒や金属ワイヤ−などの導体を置いた場合、一
部の電波は吸収され、他は導体中を流れる交番電流が作
る電磁界との相互作用によって反射される。この時電波
の吸収量と反射量との比(吸収量/反射量)は導体のイ
ンピ−ダンスによって変わり、インピ−ダンスがほぼ0
であればその比もほぼ0となる。
【0034】また、この吸収や反射は直接導体の表面に
入射する電波に対してだけでなく、その導体周囲の電波
に対しても起こる(但し、導体から離れれば離れる程、
吸収や反射量は少なくなる)。導体と電波の相互作用
(吸収、反射)は導体と電波が共鳴する場合に大きくな
る。
【0035】即ち図3から図5のように開放端を持つ線
状形状の導体を配列した面では、導体の開放端間の距離
が電波波長の2分の1の場合に共鳴し、相互作用が大き
くなってこの面で殆ど反射する。言い換えるとこの長さ
の導体と共鳴しない波長(周波数)の電波にとってはこ
の面は反射面とはならずにその大部分が透過する。図3
のような直線形状の場合にはその長さが電波波長の2分
の1になり、図4や図5のように枝分かれを持つ形状で
は中心点から開放端までの距離が電波波長の4分の1と
なる。
【0036】また図6から図8のような環状の導体を配
した場合には、環状導体の周囲長が電波波長とほぼ等し
い場合に共鳴し、この配列面が特定周波数の電波に対す
る反射面となる。
【0037】本発明は、以上に述べたような線状導体の
持つ性質を利用したもので、遮蔽しようとする周波数の
電波(但し、その波長は誘電体中での波長)と共鳴する
ような長さの金属線素子を配列することで電波反射面と
したものである。
【0038】このような電波反射面の反射性能は、実際
にはあるインピ−ダンスを持つ個々の金属線素子中を流
れる交番電流の大きさによって決まるため、その線幅や
厚さは大きい程、個々の金属線素子間の間隔は小さい程
良くなる。しかし同時に、遮蔽しようとする周波数の電
波以外の(周波数が赤外光以上のものを含む)電磁波の
金属線素子表面における反射も大きくなるため周波数選
択性が悪くなる。そこで実用上は、反射しようとする周
波数の電波に対する反射性能と周波数選択性を考慮し
て、金属線素子の線幅、厚さ、個々の金属線素子間の間
隔が決定される。
【0039】ここでは図3から図8まで、6種類の金属
線素子を図示したが、金属線素子の形状がこれらに限定
されるものでないことは、前記の説明で明らかである。
【0040】図9は、本発明の周波数選択性を有する電
波吸収体を、床21や天井22、窓23、壁24、間仕
切り25などに用いた建物20の概念図である。
【0041】用いる方法として、本発明の電波吸収体で
直接このような建物の部分を形成しても良いし、コンク
リ−トや木材、ガラスなど導電性の無い材料を用いて上
記のような部分を形成し、そこに本発明の電波吸収体を
重ね合わせるといった手法をとっても良い。
【0042】本発明の電波吸収体は、特に透明な間仕切
り部分に用いる場合、その利点を最大限に発揮させるこ
とが出来る。例えば間仕切りを挟んで二つの部屋があ
り、それぞれの部屋内で事業所PHSや無線LANとい
った専用通信システムを用いる場合、用いる周波数の電
波は到来方向に関係なく間仕切りで吸収されるため、間
仕切りを挟んで同一周波数の電波を用いる事が出来、周
波数チャンネルの不足といった問題が解消出来るためで
ある。さらに本発明によれば、このような間仕切りを透
明にすることが可能であり、オフィスの開放感を保った
まま、上記のように優れた電波特性を発揮させることが
出来るといった、従来の電波吸収体では成しえなかった
効果を発揮させることが出来る。
【0043】なお、本発明の電波吸収体を用いて上記の
ような建物や部屋などを作る場合、電波反射面として個
々に独立した金属線素子の配列面を用いているため、電
波遮吸収体同士の接続や接地は必要ない。このことは施
工性を極めて簡便にするもので、本発明の電波吸収体の
もう一つの大きな利点である。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、電波吸収体間の接続や接地の必要がない施工
性に優れた電波吸収体を供給できる。また、本発明の電
波吸収体は、吸収しようとする周波数の電波のみを到来
方向に関係なく選択的に吸収し、その他の周波数の電波
(電磁波)は双方向に透過させるという性質を有してい
るため、本発明の電波吸収体を用いて建物や部屋を形成
すると、内部での専用通信(事業所PHSや無線LAN
など)に使用する電波の室内での反射や室外からの侵入
に起因する画面の揺らぎや誤動作などの発生が防止でき
るとともに、外部との通信や公共放送の受信、外部での
テレビ電波受信障害の発生源となることの防止、などが
可能である。
【0045】また建物内で部屋の間仕切りとして用いた
場合、間仕切りを挟んだ二つの部屋で、同一周波数の電
波を用いる事が出来るため、周波数チャンネルの不足と
いった問題が解消出来る。
【0046】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる周波数選択性を有する電波吸収
体の実施の形態を示す断面図である。
【図2】本発明に係わる周波数選択性を有する電波吸収
体の他の実施の形態を示す断面図である。
【図3】本発明に係わる周波数選択性を有する電波吸収
体の電波反射面(金属素子配列面)を示す平面図であ
る。
【図4】本発明に係わる周波数選択性を有する電波吸収
体の他の電波反射面(金属素子配列面)を示す平面図で
ある。
【図5】本発明に係わる周波数選択性を有する電波吸収
体の他の電波反射面(金属素子配列面)を示す平面図で
ある。
【図6】本発明に係わる周波数選択性を有する電波吸収
体の他の電波反射面(金属素子配列面)を示す平面図で
ある。
【図7】本発明に係わる周波数選択性を有する電波吸収
体の他の電波反射面(金属素子配列面)を示す平面図で
ある。
【図8】本発明に係わる周波数選択性を有する電波吸収
体の他の電波反射面(金属素子配列面)を示す平面図で
ある。
【図9】本発明に係わる周波数選択性を有する電波吸収
体を用いた建物の一例を示す平面概念図である。
【図10】本発明に係わる媒体とインピーダンスとの関
係を示す座標概念図である。
【符号の説明】
10…電波吸収体 11…抵抗体皮膜 12…誘電体 13…金属線素子 14…金属線素子を配設した電波反射面 15…抵抗体皮膜の支持体または保護材 20…建物 21…床 22…天井 23…窓 24…壁 25…間仕切り
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 難波 系治郎 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 庭山 明 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 橋本 修 東京都世田谷区千歳台6丁目16番1号 青 山学院大学内 Fターム(参考) 2E001 DH01 GA22 GA32 HA04 HA11 HA14 HA20 HB01 HC01 HC07 HE07 HE08 JD02 JD08 5E321 AA43 AA44 AA46 GG11 5J020 BD02 EA04 EA05 EA10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遮蔽しようとする電波の周波数に対応した
    特定の長さを有する金属線素子が配設された電波反射面
    の両側に、該電波波長の約4分の1(但し、該電波波長
    は誘電体中での波長)の厚さを持つ誘電体および抵抗体
    皮膜が順次設けられたことを特徴とする周波数選択性を
    有する電波吸収体。
  2. 【請求項2】抵抗体皮膜、誘電体、パターン化されてい
    る金属線素子、誘電体、抵抗体皮膜が順に形成されてい
    る周波数選択性を有する電波遮蔽体において、前記金属
    線素子が前記誘電体の厚みの4倍と該誘電体中での波長
    が等しい電波について遮蔽性を持つパターンとなってい
    ることを特徴とする周波数選択性を有する電波吸収体。
  3. 【請求項3】前記金属線素子が開放端を持ち、開放端間
    の長さが遮蔽しようとする電波の誘電体中における波長
    の約2分の1であることを特徴とする請求項1または2
    記載の電波吸収体。
  4. 【請求項4】前記金属線素子が環状であり、その周囲の
    長さが遮蔽しようとする電波の誘電体中における波長に
    ほぼ等しいことを特徴とする請求項1または2記載の電
    波吸収体。
  5. 【請求項5】前記抵抗体皮膜が、その表面での電波の反
    射が10%以下であるようなインピ−ダンスを持つこと
    を特徴とする請求項1から4の何れかに記載の周波数選
    択性を有する電波吸収体。
  6. 【請求項6】特定波長の電波がどちらから入射する場合
    も吸収し、前記特定波長以外の波長の電波がどちらから
    入射する場合も透過することを特徴とする周波数選択性
    を有する電波吸収体。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003069278A (ja) * 2001-08-30 2003-03-07 Toppan Printing Co Ltd 電波吸収体
JP2003078276A (ja) * 2001-08-30 2003-03-14 Toppan Printing Co Ltd 電波吸収体
WO2004091049A1 (en) * 2003-04-11 2004-10-21 Chang Sung Corporation Microwave absorber with improved microwave absorption rate
JP2008041687A (ja) * 2006-08-01 2008-02-21 Mitsubishi Cable Ind Ltd 電磁波遮蔽材
KR101286091B1 (ko) * 2009-12-07 2013-07-15 한국전자통신연구원 다방향성 공진형 전자파 흡수체, 그것을 이용한 전자파 흡수성능 조정 방법 및 그 제조 방법

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