JP2872682B2 - ブラスめっきビードワイヤの製造方法 - Google Patents
ブラスめっきビードワイヤの製造方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は空気入りタイヤに使用されるビードワイヤに
関し、詳しくは改善されたゴムとの接着性を有するブラ
スめっきされたビードワイヤの製造方法に関するもので
ある。
関し、詳しくは改善されたゴムとの接着性を有するブラ
スめっきされたビードワイヤの製造方法に関するもので
ある。
(従来の技術) 近年、空気入りタイヤの高性能化の開発は著しく、そ
れに伴ってタイヤに使用される材料も更なる改善を要望
されている。タイヤのビードワイヤに於ても、タイヤの
高荷重化、長寿命化、高速化に対応できるビードワイヤ
として機械的性質を損うことなしにゴムとの接着力の改
善が求められている。
れに伴ってタイヤに使用される材料も更なる改善を要望
されている。タイヤのビードワイヤに於ても、タイヤの
高荷重化、長寿命化、高速化に対応できるビードワイヤ
として機械的性質を損うことなしにゴムとの接着力の改
善が求められている。
従来のビードワイヤのめっきは主としてブロンズであ
り、その製造方法は次の通りである。
り、その製造方法は次の通りである。
先ず、ビードワイヤ線材にパテンティング処理を施し
てビードワイヤとしての所定線径にまで伸線する。次い
で、伸線により生じた内部応力歪みを是正し、機械的性
質、耐疲労性など、ビードワイヤに必要な特性を付与す
るために溶融鉛浴槽などで低温熱処理を行う。しかる
後、ゴムとの接着性を確保するためにブロンズめっきを
施す。
てビードワイヤとしての所定線径にまで伸線する。次い
で、伸線により生じた内部応力歪みを是正し、機械的性
質、耐疲労性など、ビードワイヤに必要な特性を付与す
るために溶融鉛浴槽などで低温熱処理を行う。しかる
後、ゴムとの接着性を確保するためにブロンズめっきを
施す。
(発明が解決しようとする課題) 従来、主として使用されているブロンズめっきビード
ワイヤのゴムとの接着性を改善するためにめっきの組
成、めっきの付着量、めっきの密着性などの改良が行な
われてきたが、現在では更に大幅な接着力の改善が要求
されており、ブロンズめっきでは達成できないほどの改
善水準である。
ワイヤのゴムとの接着性を改善するためにめっきの組
成、めっきの付着量、めっきの密着性などの改良が行な
われてきたが、現在では更に大幅な接着力の改善が要求
されており、ブロンズめっきでは達成できないほどの改
善水準である。
一方、今日では、ビードワイヤを被覆するゴムの改良
により、ブロンズめっきよりも接着力が高いブラスめっ
きを採用することも可能になったが、シアン法によるブ
ラスめっきは環境衛生の面で望ましいものではなく、現
在ではこの面の懸念のない熱拡散法によるブラスめっき
が採用されている。
により、ブロンズめっきよりも接着力が高いブラスめっ
きを採用することも可能になったが、シアン法によるブ
ラスめっきは環境衛生の面で望ましいものではなく、現
在ではこの面の懸念のない熱拡散法によるブラスめっき
が採用されている。
しかし、ビードワイヤでは銅と亜鉛を熱拡散するため
の熱処理によりビードワイヤの機械的性質を損なう場合
があり、逆に機械的性質を損なわないように熱処理する
と望ましい接着力が得られず、機械的性質を損なわずに
高い接着力を得ることは殆んど不可能であった。
の熱処理によりビードワイヤの機械的性質を損なう場合
があり、逆に機械的性質を損なわないように熱処理する
と望ましい接着力が得られず、機械的性質を損なわずに
高い接着力を得ることは殆んど不可能であった。
そこで、本発明の目的は上記課題を解決して、機械的
性質を損なうことなく優れた接着性を有するブラスめっ
きビードワイヤを製造する方法を提供することにある。
性質を損なうことなく優れた接着性を有するブラスめっ
きビードワイヤを製造する方法を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明者らはビードワイヤの機械的性質を損わずにゴ
ムとの接着性を改善する方法について鋭意検討を重ねた
結果、以下の工程を経ることにより上記課題を解決し得
ることを見い出し、本発明を完成するに至った。
ムとの接着性を改善する方法について鋭意検討を重ねた
結果、以下の工程を経ることにより上記課題を解決し得
ることを見い出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、ビードワイヤ線材を伸線して鋼線
とした後、該鋼線に銅つづいて亜鉛のめっき処理を施
し、次いで、該鋼線の伸線加工歪みを是正する熱処理を
鋼線に施すことによって、鋼線上にめっきした銅および
亜鉛の熱拡散も同時に進行させ、その後、無機酸による
酸洗処理を行うことを特徴とするブラスめっきビードワ
イヤの製造方法に関するものである。
とした後、該鋼線に銅つづいて亜鉛のめっき処理を施
し、次いで、該鋼線の伸線加工歪みを是正する熱処理を
鋼線に施すことによって、鋼線上にめっきした銅および
亜鉛の熱拡散も同時に進行させ、その後、無機酸による
酸洗処理を行うことを特徴とするブラスめっきビードワ
イヤの製造方法に関するものである。
尚、本発明においては、無機酸による酸洗を行う工程
において無機酸を燐酸と特定することが高い接着力とと
もに接着安定性を得る上で好ましい。
において無機酸を燐酸と特定することが高い接着力とと
もに接着安定性を得る上で好ましい。
(作用) 本発明においてビードワイヤのめっきとしてブラスに
限定したのは、ブロンズでは得ることが出来なかった高
い接着力を得ることが可能となるとの理由による。かか
るブラスめっきの銅と亜鉛の重量比率は通常ゴムとの接
着のために施される範囲内であればよく、本発明でのCu
/Znの重量比率は50/50〜80/20の範囲にわたっていずれ
も高い接着力が得られる。
限定したのは、ブロンズでは得ることが出来なかった高
い接着力を得ることが可能となるとの理由による。かか
るブラスめっきの銅と亜鉛の重量比率は通常ゴムとの接
着のために施される範囲内であればよく、本発明でのCu
/Znの重量比率は50/50〜80/20の範囲にわたっていずれ
も高い接着力が得られる。
また、ブラスめっきの付着量も特に限定せずとも高い
接着力が得られるが、ビードワイヤの防食性、機械的性
質の維持の点からめっき厚0.2〜0.5μmの範囲内が好ま
しい。
接着力が得られるが、ビードワイヤの防食性、機械的性
質の維持の点からめっき厚0.2〜0.5μmの範囲内が好ま
しい。
また、ブラスめっき方法として、銅つづいて亜鉛めっ
きを施し、しかる後熱処理により両者を熱拡散する方法
に限定したのは、シアン法は廃液処理、排水の管理を徹
底して行なわないと環境汚染の問題があるが、本方法で
は万一めっき作業中に支障を来たしても環境汚染のおそ
れがないからである。
きを施し、しかる後熱処理により両者を熱拡散する方法
に限定したのは、シアン法は廃液処理、排水の管理を徹
底して行なわないと環境汚染の問題があるが、本方法で
は万一めっき作業中に支障を来たしても環境汚染のおそ
れがないからである。
ところで、熱拡散法によるブラスめっきは環境汚染の
問題はないが、熱拡散時にビードワイヤが熱履歴をうけ
て所望の機械的性質、例えば強力、伸び、捻回値などの
特性を害することがあり、また所望する機械的性質を得
る熱処理条件を選択すると逆に接着力が低下するという
問題がある。
問題はないが、熱拡散時にビードワイヤが熱履歴をうけ
て所望の機械的性質、例えば強力、伸び、捻回値などの
特性を害することがあり、また所望する機械的性質を得
る熱処理条件を選択すると逆に接着力が低下するという
問題がある。
本発明においてはかかる問題を解決する手段として、
熱拡散工程を経た後に引つづき無機酸による酸洗を行う
工程を設けることとした。
熱拡散工程を経た後に引つづき無機酸による酸洗を行う
工程を設けることとした。
このようにすることにより、所定の機械的性質を得る
ことができる熱処理条件であっても高い接着力を得るこ
とが可能となった。このような効果が得られる理由はあ
まり明確ではないが、理由の一つとして熱処理時に亜鉛
および銅の酸化物が生成し、酸洗によりこれらの酸化物
が除去されるためであると推定される。すなわち、ブラ
スめっきビードワイヤの表面上の酸化亜鉛の量が30mg/m
2以下になるとブラス組織がα,βを問わず高い接着力
を示した。
ことができる熱処理条件であっても高い接着力を得るこ
とが可能となった。このような効果が得られる理由はあ
まり明確ではないが、理由の一つとして熱処理時に亜鉛
および銅の酸化物が生成し、酸洗によりこれらの酸化物
が除去されるためであると推定される。すなわち、ブラ
スめっきビードワイヤの表面上の酸化亜鉛の量が30mg/m
2以下になるとブラス組織がα,βを問わず高い接着力
を示した。
酸洗に使用される酸は経済的に使用できる無機酸なら
いずれでもよいが、塩酸は塩化水素が製造工程の雰囲気
に混入しビードワイヤを腐食して接着力、機械的性質の
低下を招くことがあり、塩化水素の逸散防止管理を必要
とし、また硫酸を使用すると微量の残留した硫酸により
水素脆化を招き疲労性が低下するので酸洗後の酸除去を
充分に行える水洗設備を必要とする。このような見地か
ら、特に好ましい無機酸は燐酸であり、燐酸は雰囲気中
に逸散することもなく、水素脆化も招くこともなく、水
洗後のビードワイヤに例え残存していても燐酸塩となり
接着に対し影響を及ぼし得ないという利点がある。
いずれでもよいが、塩酸は塩化水素が製造工程の雰囲気
に混入しビードワイヤを腐食して接着力、機械的性質の
低下を招くことがあり、塩化水素の逸散防止管理を必要
とし、また硫酸を使用すると微量の残留した硫酸により
水素脆化を招き疲労性が低下するので酸洗後の酸除去を
充分に行える水洗設備を必要とする。このような見地か
ら、特に好ましい無機酸は燐酸であり、燐酸は雰囲気中
に逸散することもなく、水素脆化も招くこともなく、水
洗後のビードワイヤに例え残存していても燐酸塩となり
接着に対し影響を及ぼし得ないという利点がある。
(実施例) 以下、本発明を実施例により具体的に説明する。
線材(種類:SWRH72A,直径:5.5mm)を通常のビード
ワイヤの製造方法と同じパテンティングおよび伸線によ
り直径0.96mmの鋼線とした。次いで、第1図に示すよう
にこの鋼線1を溶融鉛槽2、酸洗槽3および水洗槽4よ
りなる低温熱処理工程でビードワイヤとして所定の機械
的性質が得られるように加熱温度、加熱時間を選択して
低温熱処理を行った。但し、この工程は本発明では必ず
しも必要とする工程ではなく、熱拡散工程により置き換
えることができる。
ワイヤの製造方法と同じパテンティングおよび伸線によ
り直径0.96mmの鋼線とした。次いで、第1図に示すよう
にこの鋼線1を溶融鉛槽2、酸洗槽3および水洗槽4よ
りなる低温熱処理工程でビードワイヤとして所定の機械
的性質が得られるように加熱温度、加熱時間を選択して
低温熱処理を行った。但し、この工程は本発明では必ず
しも必要とする工程ではなく、熱拡散工程により置き換
えることができる。
ブロンズめっきビードワイヤでは、低温熱処理工程を
経た鋼線を硫酸銅と硫酸錫とを含む硫酸酸性浴に通して
該鋼線上に化学めっきによりブロンズを付着させてブロ
ンズめっきビードワイヤとするが、本実施例では低温熱
処理工程を経た(必ずしも経なくともよい)鋼線1を銅
めっき槽5、亜鉛めっき槽6および水洗槽4よりなるめ
っき工程に通した。この工程に於て該鋼線上にピロ燐酸
銅浴にて銅を電着させ、次いで硫酸亜鉛浴にて亜鉛を電
着させた。
経た鋼線を硫酸銅と硫酸錫とを含む硫酸酸性浴に通して
該鋼線上に化学めっきによりブロンズを付着させてブロ
ンズめっきビードワイヤとするが、本実施例では低温熱
処理工程を経た(必ずしも経なくともよい)鋼線1を銅
めっき槽5、亜鉛めっき槽6および水洗槽4よりなるめ
っき工程に通した。この工程に於て該鋼線上にピロ燐酸
銅浴にて銅を電着させ、次いで硫酸亜鉛浴にて亜鉛を電
着させた。
しかる後、熱拡散工程において上記鋼線1を通電加熱
して銅と亜鉛の熱拡散を行った。この際、その加熱温
度、加熱時間はビードワイヤとして所定の機械的性質が
得られるように選択すればよく、めっきの熱拡散度合は
考慮しなくともよい。鋼線の熱処理温度は、具体的には
熱処理炉出口位置で250〜340℃にすることが好ましい。
して銅と亜鉛の熱拡散を行った。この際、その加熱温
度、加熱時間はビードワイヤとして所定の機械的性質が
得られるように選択すればよく、めっきの熱拡散度合は
考慮しなくともよい。鋼線の熱処理温度は、具体的には
熱処理炉出口位置で250〜340℃にすることが好ましい。
引き続いて、上記鋼線1を酸洗槽8と水洗槽4とから
なる酸洗工程に通し、室温よりも高目の加熱空気を吹き
つけて乾燥し、ブラスめっきビードワイヤを得た。
なる酸洗工程に通し、室温よりも高目の加熱空気を吹き
つけて乾燥し、ブラスめっきビードワイヤを得た。
かかる実験(1〜15)の条件および結果を第1表にま
とめて示す。
とめて示す。
尚、ブラスめっきビードワイヤの酸化亜鉛の測定方法
および接着試験は以下のようにして行った。
および接着試験は以下のようにして行った。
酸化亜鉛の測定方法 0.01N塩酸に秤量したビードワイヤを入れて酸化亜鉛
を溶解し、誘導結合高周波プラズマ(Inductively coup
led plasma)を光源とする発光分光分析により亜鉛とし
て測定し、ビードワイヤの表面積1m2あたりの酸化亜鉛
の重量(mg)として表わした。
を溶解し、誘導結合高周波プラズマ(Inductively coup
led plasma)を光源とする発光分光分析により亜鉛とし
て測定し、ビードワイヤの表面積1m2あたりの酸化亜鉛
の重量(mg)として表わした。
接着試験 接着試験に用いたゴム組成物は天然ゴム100重量部,
カーボンブラック50重量部,亜鉛華5重量部,老化防止
剤1重量部,ナフテン酸コバルト2.5重量部,加硫促進
剤1.5重量部,硫黄4重量部からなり、ASTM D 2229−73
の試験方法に従って評価した。
カーボンブラック50重量部,亜鉛華5重量部,老化防止
剤1重量部,ナフテン酸コバルト2.5重量部,加硫促進
剤1.5重量部,硫黄4重量部からなり、ASTM D 2229−73
の試験方法に従って評価した。
(発明の効果) 本発明のブラスめっきビードワイヤの製造方法におい
ては、第1表から明らかなようにビードワイヤの引張強
さ、伸び、捻回値、弾性限を害することなく接着力が大
幅に改善されたビードワイヤを製造することが可能とな
る。
ては、第1表から明らかなようにビードワイヤの引張強
さ、伸び、捻回値、弾性限を害することなく接着力が大
幅に改善されたビードワイヤを製造することが可能とな
る。
特に、酸洗工程において、燐酸で酸洗を行ったビード
ワイヤは長期保管においても錆の発生が少なく安定した
高い接着力が得られる。
ワイヤは長期保管においても錆の発生が少なく安定した
高い接着力が得られる。
第1図は、本発明の一例製造方法を示す工程図である。 1…鋼線、2…溶融鉛槽 3…酸洗槽、4…水洗槽 5…銅めっき槽、6…亜鉛めっき槽 7…通電加熱機、8…酸洗槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D07B 1/06 C25D 7/06
Claims (5)
- 【請求項1】ビードワイヤ線材を伸線して鋼線とした
後、該鋼線に銅つづいて亜鉛のめっき処理を施し、次い
で、該鋼線の伸線加工歪みを是正する熱処理を鋼線に施
すことによって、鋼線上にめっきした銅および亜鉛の熱
拡散も同時に進行させ、その後、無機酸による酸洗処理
を行うことを特徴とするブラスめっきビードワイヤの製
造方法。 - 【請求項2】鋼線上の銅および亜鉛のめっき厚さは合計
で0.2〜0.5μmである請求項1記載のブラスめっきビー
ドワイヤの製造方法。 - 【請求項3】鋼線の熱処理温度は、熱処理炉出口位置で
250〜340℃である請求項1又は2記載のブラスめっきビ
ードワイヤの製造方法。 - 【請求項4】酸洗処理に使用する無機酸は燐酸である請
求項1、2又は3記載のブラスめっきビードワイヤの製
造方法。 - 【請求項5】ブラスめっきビードワイヤ表面上の酸化亜
鉛の量が30mg/m2以下である請求項1〜4のいずれか1
項記載のブラスめっきビードワイヤの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63329450A JP2872682B2 (ja) | 1988-12-28 | 1988-12-28 | ブラスめっきビードワイヤの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63329450A JP2872682B2 (ja) | 1988-12-28 | 1988-12-28 | ブラスめっきビードワイヤの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02175984A JPH02175984A (ja) | 1990-07-09 |
JP2872682B2 true JP2872682B2 (ja) | 1999-03-17 |
Family
ID=18221510
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63329450A Expired - Lifetime JP2872682B2 (ja) | 1988-12-28 | 1988-12-28 | ブラスめっきビードワイヤの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2872682B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013073452A1 (ja) | 2011-11-15 | 2013-05-23 | 株式会社ブリヂストン | ブラスめっき鋼線の製造方法およびブラスめっき鋼線 |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2736006A1 (fr) | 1995-06-29 | 1997-01-03 | Sedepro | Pneumatique comportant des cables circonferentiels pour ancrer la carcasse, procede de preparation de tels cables |
JP3566437B2 (ja) * | 1996-01-10 | 2004-09-15 | 東京製綱株式会社 | スチールコード用素線の製造方法 |
JP5062818B2 (ja) * | 2007-02-21 | 2012-10-31 | 株式会社ブリヂストン | ブラスめっき鋼線の製造方法、スチールコードおよびタイヤ |
JP5509870B2 (ja) * | 2010-01-22 | 2014-06-04 | 横浜ゴム株式会社 | ゴム補強用亜鉛めっきスチールコード |
CN110125195B (zh) * | 2019-05-17 | 2024-04-05 | 江苏胜达科技有限公司 | 胎圈钢丝细拉生产线及其细拉工艺 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS53106853A (en) * | 1977-02-28 | 1978-09-18 | Yokohama Rubber Co Ltd | Wire for reinforcing rubber wares |
-
1988
- 1988-12-28 JP JP63329450A patent/JP2872682B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013073452A1 (ja) | 2011-11-15 | 2013-05-23 | 株式会社ブリヂストン | ブラスめっき鋼線の製造方法およびブラスめっき鋼線 |
US9579704B2 (en) | 2011-11-15 | 2017-02-28 | Bridgestone Corporation | Method for manufacturing brass-plated steel wire and brass-plated steel wire |
KR101846613B1 (ko) | 2011-11-15 | 2018-04-06 | 가부시키가이샤 브리지스톤 | 황동 도금 강선의 제조 방법 및 황동 도금 강선 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02175984A (ja) | 1990-07-09 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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