JP2869957B2 - 熱可塑性低硬度ポリウレタン樹脂及びその製造方法 - Google Patents

熱可塑性低硬度ポリウレタン樹脂及びその製造方法

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JP2869957B2
JP2869957B2 JP6051073A JP5107394A JP2869957B2 JP 2869957 B2 JP2869957 B2 JP 2869957B2 JP 6051073 A JP6051073 A JP 6051073A JP 5107394 A JP5107394 A JP 5107394A JP 2869957 B2 JP2869957 B2 JP 2869957B2
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L75/00Compositions of polyureas or polyurethanes; Compositions of derivatives of such polymers
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷ロール、紙送りロ
ール、ベルト、フイルム、チューブ、シール材、靴底、
義足、防振材、パッキン、バンパー、バンド、各種機械
部品、合成皮革、人工皮革、樹脂やエラストマーの改質
剤、粉体塗料、接着剤、シーリング剤等として有益な熱
可塑性低硬度ポリウレタン樹脂及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、低硬度ポリウレタン樹脂の製造方
法としては注型法及び混練法があるが、これらの方法は
ウレタンプレポリマーの混合液を反応架橋し成型する方
法でありこれらの方法で得られるポリウレタン樹脂は架
橋型であって、熱可塑性ポリウレタン樹脂とは根本的に
異なる。熱可塑性低硬度ポリウレタン樹脂の製造方法と
しては、ポリウレタン樹脂組成のハードセグメントを出
来るだけ少なくして合成する方法が公知であるが、この
方法では得られるポリウレタン樹脂の粘着性が大きく又
温度の違いによる硬度変化が大きく実用的ではない。
【0003】その為に高硬度ポリウレタン樹脂に可塑剤
や軟化剤を添加する方法があるが、この方法では可塑剤
や軟化剤のブリードアウトの問題があり、又、ポリウレ
タン樹脂本来の物性の低下、更には可塑剤等の添加量に
限度がある為に目的とする硬度が得られない等の問題が
ある。この問題を解決する方法として特開平4−255
712号公報には、ポリウレタン樹脂の原料に高分子ジ
オールを使用する方法が記載されている。この方法はポ
リウレタン樹脂の粘着性を防ぐ方法としては効果がある
が、製造後の樹脂の結晶性の増加により硬度が変化し又
低温下での硬度変化が著しく、更に致命的な点として硬
度が60以下の超低硬度のポリウレタン樹脂とすること
は困難なことである。
【0004】
【発明が解決しようとしている問題点】上記の従来の方
法では、本来の熱可塑性ポリウレタン樹脂の有する性能
である強度、耐摩耗性、耐寒性、耐衝撃性、耐屈曲性、
耐油性、加工性等の性能が犠牲にされている。従って本
発明の目的は、本来の熱可塑性ポリウレタン樹脂の有す
る性能を保持しながら、加硫ゴムの範囲にまで低硬度で
あり広範囲の用途に有用な熱可塑性低硬度ポリウレタン
樹脂を提供することである。
【0005】
【問題点を解決する為の手段】上記目的は、以下の本発
明によって達成される。即ち、本発明は、熱可塑性ポリ
ウレタン樹脂(A)中に樹脂(A)よりも低硬度のポリ
ウレタンゲル微粒子(B)が分散されていることを特徴
とする熱可塑性低硬度ポリウレタン樹脂、及びその製造
方法である。
【0006】
【作用】本発明者は、ポリウレタン樹脂ゲル(架橋した
ポリウレタン樹脂)は低硬度でも粘着性が無く、高弾性
及び高融点である点に着目し、微粒子化したポリウレタ
ンゲル微粒子を熱可塑性ポリウレタン樹脂に均一に分散
した混合物が、ポリウレタンゲル微粒子の硬度、及び添
加量により混合物の硬度が加成性的に変化し、しかも本
来の熱可塑性ポリウレタン樹脂の性質を有することを見
出し本発明を完成した。
【0007】更に本発明に使用するポリウレタンゲル微
粒子は球状で表面積が大きい微粒子である為に、混合物
の状態で熱可塑性ポリウレタン樹脂との界面での結合に
優れると共に、両者は海−島の関係にあり、熱可塑性ポ
リウレタン樹脂及びポリウレタンゲル微粒子の両者の性
質を兼ね備えている熱可塑性ポリウレタン樹脂混合物で
あって、従来の思想と根本的に異なるものである。更に
本発明における熱可塑性ポリウレタン樹脂としては公知
のすべての熱可塑性ポリウレタン樹脂を使用することが
出来る。
【0008】
【好ましい実施態様】次に好ましい実施態様を挙げて本
発明を更に詳しく説明する。本発明に使用される熱可塑
性ポリウレタン樹脂は、イソシアネート化合物と活性水
素を有する化合物との反応で得られる熱可塑性ポリウレ
タン樹脂であって、部分架橋したもの及びポリ(ウレタ
ン−尿素)を包含する。好ましいものとして硬度はJI
S−A(以下単に硬度と云う)60〜95及び融点25
0℃以下のものが挙げられる。
【0009】熱可塑性ポリウレタン樹脂の製造方法は、
溶液重合、水性又は非水系エマルジョン重合、注型重
合、溶融重合等があり、本発明ではそれらの方法で製造
された全ての熱可塑性ポリウレタン樹脂を使用すること
が出来る。本発明に使用されるポリウレタンゲル微粒子
は、一方が3官能以上であるポリイソシアネート化合物
と活性水素を有する化合物とを重合させることによって
得られる低硬度ポリウレタンゲル微粒子であり、好まし
い製造方法としては懸濁重合、乳化重合、分散重合等に
より直接ゲル粒子を得る方法である。
【0010】本発明のポリウレタンゲル微粒子の合成に
使用するポリイソシアネート化合物の例としては、トリ
レンジイソシアネート、4,4´−ジフェニルメタンジ
イソシアネート、キシレンジイソシアネート、メタキシ
レンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソ
シアネート、リジンジイソシアネート、4,4´−メチ
レンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、メチルシ
クロヘキサン−2,4−(又は−2,6−)−ジイソシ
アネート、1,3−ビス(イソシアネートメチル)シク
ロヘキサン、イソホロンジイソシアネート、トリメチル
ヘキサメチレンジイソシアネート、ダイマー酸ジイソシ
アネート等の2個のイソシアネート基を有するものが挙
げられる。
【0011】又、これらの化合物をイソシアヌレート
体、ビューレット体、アダクト体、ポリメリック体とし
た多官能のイソシアネート基を有するもの、例えば、
4,4’、4”−トリフェニルメタントリイソシアネー
ト、2,4−トリレンジイソシアネートの環状三量体、
2,6−トリレンジイソシアネートの環状三量体、混合
した3モルの2,4−及び2,6−トリレンジイソシア
ネートの環状三量体、ジフェニールメタン−4,4’−
ジイソシアネートの三量体、3モルのジフェニールメタ
ン−4,4’−ジイソシアネートと1モルのトリメチロ
ールプロパンとの反応生成物、3モルの2,4−トリレ
ンジイソシアネートと1モルのトリメチロールプロパン
との反応生成物、3モルの2,6−トリレンジイソシア
ネートと1モルのトリメチロールプロパンとの反応生成
物、3モルの2,4−トリレンジイソシアネートと1モ
ルのトリメチロールエタンとの反応生成物、3モルの
2,6−トリレンジイソシアネートと1モルのトリメチ
ロールエタンとの反応生成物、混合した3モルの2,4
−及び2,6−トリレンジイソシアネートと1モルのト
リメチロールプロパンとの反応生成物等、及びこれらの
ポリイソシアネートを、メタノール、エタノール、フェ
ノール、クレゾール、ε−カプロラクタム、メチルエチ
ルケトンオキシム、アセトンオキシム、N,N−ジメチ
ルヒドロキシアミン、マロン酸ジエチル、アセチルアセ
トン等の活性水素を分子内に1個有する化合物とポリイ
ソシアネート化合物のイソシアネート基の一部又は全部
を反応したもの等を使用することが出来る。
【0012】本発明で使用する活性水素を有する化合物
の例としては、例えば、水、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−
ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、オクタ
ンジオール、ネオペンチルグリコール、グリセリン、ト
リエチロールプロパン、ヘキサントリオール、トリエタ
ノールアミン、ペンタエリスリトール、エチレンジアミ
ン、プロピレンジアミン、ブチレンジアミン、1,4−
ベンゼンチオール、ソルビトール、ポリプロピレングリ
コール、ポリエチレングリコール、ポリエチレンアジペ
ート、ポリブチレンアジペート、ポリテトラメチレング
リコール、ポリヘキサメチレンアジペート、ポリ−ε−
カプロラクトン、ポリヘキサメチレンカーボネート、水
素添加ダイマーポリオール、ヒマシ油ポリオール、ポリ
オレフィン系ポリオール、ポリエチレングリコール、酸
化エチレンと酸化プロピレンとの共重合体、酸化エチレ
ンとビスフェノールAとの共重合体、酸化エチレン及び
/又は酸化プロピレンとテトラヒドロフランやグリセリ
ン付加物等の単独、混合物、共重合物等、ポリイソシア
ネート化合物と反応するものは全て使用することが出来
る。
【0013】本発明に使用されるポリイソシアネート化
合物及び活性水素を有する化合物の種類、使用量及び使
用比率は、得られるポリウレタンゲル微粒子の使用目的
によって決定されるが、いずれか一方の成分が3官能以
上であることが必要である。例えば、ポリイソシアネー
トが2官能である場合には、活性水素を有する化合物は
3官能以上であり、又、活性水素を有する化合物が2官
能である場合には、ポリイソシアネートが3官能以上が
必要であり、両成分とも3官能以上であってもよい。
又、NCO/OH比は使用する化合物と生成物に要求さ
れる性能によって決定され、特に硬度を調整する有効な
手段である。好ましい範囲は0.5〜2.0である。
【0014】本発明の熱可塑性低硬度ポリウレタン樹脂
は、上記熱可塑性ポリウレタン樹脂中へ該樹脂より低硬
度の上記ポリウレタンゲル微粒子を分散することにより
得られる。使用される熱可塑性ポリウレタン樹脂の硬度
は60〜90で、好ましくは60〜75である。他方、
低硬度のポリウレタンゲル微粒子の硬度は10〜60
で、好ましくは10〜40である。硬度10未満のポリ
ウレタンゲル微粒子は融点が低く熱可塑性ポリウレタン
樹脂とのブレンドで均一な分散が困難で熱可塑性低硬度
ポリウレタン樹脂の物性を著しく低下させる為に好まし
くない。又、硬度60を越えると本発明の目的である低
硬度ポリウレタン樹脂を得る為には多量のブレンドが必
要となり加工性や物性等を低下させる為に好ましくな
い。
【0015】ポリウレタンゲル微粒子の平均粒径は0.
1〜50μmで、特に0.3〜20μmが好ましい。
0.1μm未満では熱可塑性ポリウレタン樹脂とその中
に分散したポリウレタンゲル微粒子との親和性が向上
し、ポリウレタンゲル微粒子の低硬度及び弾性という特
性の発揮が困難となる。又、50μmを越えると低硬度
及び弾性は発揮されるが、得られる混合物の物性の低下
を招くので好ましくない。
【0016】熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)とポリウ
レタンゲル微粒子(B)のブレンド比率は重量比で
(A)/(B)=30/70〜90/10であり、特に
50/50〜80/20が好ましい。ポリウレタンゲル
微粒子(B)の比率が高すぎると混合物の加工性及び物
性が低下し、一方、比率が低すぎると混合物の硬度を下
げる効果が十分ではない。
【0017】熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)とポリウ
レタンゲル微粒子(B)とのブレンド方法は、熱可塑性
ポリウレタン樹脂(A)及びポリウレタンゲル微粒子
(B)の形態により左右されるが、例えば、 (A)の形態が溶液又は分散液で、(B)が分散液又
は粉体の場合には、(A)の溶液又は分散液中へ(B)
の分散液又は粉体をブレンドし媒体を除去する方法、 (A)の形態が固形又は粉体で、(B)が粉体の場合
には、(A)と(B)を単純にブレンドするか或いは
(A)を熔融又は混練り下に(B)を徐々にブレンドす
る方法、 (A)の合成過程で(B)の粉体をブレンドする方法
として、 イ)(A)の合成原料の活性水素化合物中に(B)の粉
体をブレンドして(A)の合成を行う方法、 ロ)(A)の合成過程で合成が完了前に(B)の粉体を
ブレンドする方法 等のブレンド方法が挙げられるが、本発明においては上
記いずれの方法も使用することが出来る。以上の如くし
て得られる本発明の熱可塑性低硬度ポリウレタンの硬度
は70以下の任意の範囲に調整可能であり、これらの硬
度はその使用目的によって調整されるが一般的には約3
0〜60の範囲の硬度が好ましい。
【0018】本発明の熱可塑性低硬度ポリウレタン樹脂
の成型及び加工方法としては、射出成型、押出成型、カ
レンダー成型、プレス成型、ブロー成型、溶液加工、ホ
ットメルト加工等の公知の方法を使用することが出来
る。本発明の熱可塑性低硬度ポリウレタン樹脂には、そ
の製造過程、その成型及び加工前に必要に応じて酸化防
止剤、紫外線吸収剤、顔料、染料、難燃剤、帯電防止剤
等を添加することが出来る。本発明のポリウレタンゲル
微粒子の硬度は、ポリイソシアネート化合物と活性水素
化合物をポリエチレン容器中に反応物の厚さが10mm
以上になる様に配合及び撹拌し、密閉状態で80℃のオ
ーブン中で72時間反応させ更に25℃で48時間放置
したものを測定し、ポリウレタンゲル微粒子の硬度とし
た。
【0019】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説
明する。尚、文中部又は%とあるのは重量基準である。 実施例1 (ポリウレタンゲル微粒子の作成)水酸基価45.8の
ポリジエチレン・ブチレンアジペート100部にNCO
/OH=0.85になる様に、NCO%=23.4のポ
リイソシアネート(デュラネート24A:旭化成工業
(株)製)12.48部を添加し均一に混合した。この
混合物を予め500ミリリットルのステンレス容器に弗
素処理シリカ5部を弗素オイル(ガルデンHT135、
モンテカルチーニ(株)製)300部に分散した分散液
の中に加え、超音波分散機で15分間乳化し安定な乳化
液を得た。次にこれを錨型撹拌機付き反応釜に仕込み、
400rpmの回転をさせながら温度を90℃まで上
げ、8時間の反応を終了しポリウレタンゲル微粒子の分
散液(G−1)を得た。この分散液を100Toorの
真空乾燥を行って弗素オイルを分離しポリウレタンゲル
微粒子の粉末(GP−1)を得た。
【0020】実施例2 水酸基価111.7の3−メチル−1,5−ペンタンア
ジペート100部を、予め500ミリリットルのステン
レス容器にシリコーン乳化剤−1の20部をイソオクタ
ン180部に溶解した媒体中でホモジナイザーで20分
間乳化した。この乳化液中にNCO/OH=0.65に
なる様にデュラネート24Aの23.35部をホモジナ
イザーを運転しながら徐々に加え5分間乳化し安定な乳
化液を得た。次にこれを錨型撹拌機付き反応釜に仕込
み、600rpmの回転をさせながら温度を80℃まで
上げ、5時間の反応を終了しポリウレタンゲル微粒子の
分散液(G−2)を得た。この分散液を100Toor
の真空乾燥を行って媒体を分離しポリウレタンゲル微粒
子の粉末(GP−2)を得た。
【0021】実施例3 水酸基価59.8のポリジエチレン・ブチレンアジペー
ト257.2部、水酸基価172.0のポリエチレン・
ブチレンアジペート178.9部、MDI68.5部を
1リッットルの撹拌機付きフラスコに仕込み窒素を吹き
込みながら温度を90℃で4時間の反応を行い、水酸基
価24.8のプレポリマーを作成した。このプレポリマ
ー100部にNCO/OH=0.85になる様に、NC
O%=23.4のポリイソシアネート(デュラネート2
4A:旭化成工業(株)製)6.79部を添加し均一に
混合した。
【0022】この混合物を予め500ミリリットルのス
テンレス容器に弗素処理シリカ5部を弗素オイル(ガル
デンHT135、モンテカチーニ(株)製)300部に
分散した分散液の中に加え超音波分散機で15分間乳化
し安定な乳化液を得た。次にこれを錨型撹拌機付き反応
釜に仕込み、400rpmの回転をさせながら温度を1
10℃まで上げ、10時間の反応を終了しポリウレタン
ゲル微粒子の分散液(G−3)を得た。この分散液を1
00Toorの真空乾燥を行って弗素オイルを分離しポ
リウレタンゲル微粒子の粉末(GP−3)を得た。
【0023】実施例4 水酸基価56.8のポリカプロラクトンジオール(プラ
クセル220AL、ダイセル化学工業(株)製)83.
3部とトリメチロールプロパンの2.68部を混合し、
予め500ミリリットルのステンレス容器にシリコーン
乳化剤−1の14部をn−ヘプタンの100部に溶解し
た媒体中で超音波分散機で25分間乳化した。次にこれ
を錨型撹拌機付き反応釜に仕込み、600rpmの回転
をさせながら温度を60℃に保持し、NCO/OH=
0.7になる様にMDI50%のn−ヘプタン溶液の3
0部を徐々に添加し、添加終了後に温度を75℃に上げ
12時間の反応を終了しポリウレタンゲル微粒子の分散
液(G−4)を得た。この分散液を200Toorの真
空乾燥を行って媒体を分離しポリウレタンゲル微粒子の
粉末(GP−4)を得た。
【0024】実施例5 水酸基価112.4のポリカプロラクトンジオール(プ
ラクセル210)85部、水酸基価132.8のポリカ
プロラクトンポリオール(プラクセル312AL)15
部を予め500ミリリットルのステンレス容器にポリウ
レアコロイド粒子分散液−1の47部をn−オクタンの
120部に分散した媒体に加えホモジナイザーで30分
間の乳化を行い、ホモジナイザーの運転を続け、温度を
70℃に保持しながらNCO/OH=1.0になる様に
TDI17.97部を徐々に添加した。次にこれを錨型
撹拌機付き反応釜に仕込み、300rpmの回転をさせ
ながら温度を90℃に上げ6時間の反応を終了しポリウ
レタンゲル微粒子の分散液(G−5)を得た。この分散
液を100Toorの真空乾燥を行って媒体を分離しポ
リウレタンゲル微粒子の粉末(GP−5)を得た。
【0025】実施例6 水酸基価136.2のポリカプロラクトンポリオール
(プラクセル312)100部を予め500ミリリット
ルのステンレス容器にポリウレアコロイド粒子分散液−
1の24部をイソオクタンの120部に分散した媒体に
加えホモジナイザーで30分間の乳化を行い、ホモジナ
イザーの運転を続け、温度を70℃に保持しながらNC
O/OH=0.65になる様にTDI19.76部を徐
々に添加した。次にこれを錨型撹拌機付き反応釜に仕込
み、300rpmの回転をさせながら温度を90℃に上
げ6時間の反応を終了しポリウレタンゲル微粒子の分散
液(G−6)を得た。この分散液を100Toorの真
空乾燥を行って媒体を分離しポリウレタンゲル微粒子の
粉末(GP−6)を得た。
【0026】実施例7 水酸基価56.7のポリカプロラクトンジオール(プラ
クセル220AL)90部、水酸基価132.8のポリ
カプロラクトンポリオール(プラクセル312AL)1
0部を予め500ミリリットルのステンレス容器にポリ
ウレアコロイド粒子分散液−1の23部をn−オクタン
の120部に分散した媒体に加えホモジナイザーで30
分間の乳化を行い、ホモジナイザーの運転を続け、温度
を70℃に保持しながらNCO/OH=1.0になる様
にTDI14.35部を徐々に添加した。次にこれを錨
型撹拌機付き反応釜に仕込み、400rpmの回転をさ
せながら温度を90℃に上げ6時間の反応を終了しポリ
ウレタンゲル微粒子の分散液(G−7)を得た。この分
散液を100Toorの真空乾燥を行って媒体を分離し
ポリウレタンゲル微粒子の粉末(GP−7)を得た。
【0027】実施例8 乳化剤としてのポリウレアコロイド粒子分散液−1の2
3部をアンタロンV−216(GAF Chemica
ls Corporation製)4部に変更する以外
は全て実施例7と同一方法でポリウレタンゲル微粒子の
分散液(G−8)及びポリウレタンゲル微粒子の粉末
(GP−8)を得た。
【0028】実施例9 水酸基価81.1のポリネオペンチレンアジペート10
0.0部及びMDI36.17部を1.0リッットルの
撹拌機付きフラスコに仕込み窒素流入しながら温度を8
0℃として4時間の反応を行い、NCO%=4.0のプ
レポリマーを作成した。このプレポリマー100部を予
め0.5リリットルのステンレス容器にポリウレアコロ
イド粒子分散液−1の49部をイソオクタンの200部
に分散した媒体に加えホモジナイザーで30分間の乳化
を行い、ホモジナイザーの運転を続け、温度を70℃に
保ちながらNCO/OH=2.0になる様に水酸基価1
15のポリエーテルポリオール(アデカ ポリエーテル
G−1500、旭電化工業(株)製)23.2部を徐々
に添加した。
【0029】次にこれを錨型撹拌機付き反応釜に仕込
み、400rpmの回転をさせながら温度を90℃まで
上げ4時間の反応を終了しポリウレタンゲル微粒子の分
散液を得た。この分散液は表面にNCO基を有するポリ
ウレタンゲル微粒子で、そのNCO%を測定すると1.
247であった。更に、この分散液にメタノールを3部
添加し90℃3時間の反応を終了しポリウレタンゲル微
粒子の分散液(G−9)を得た。この分散液を100T
oorの真空乾燥を行って媒体を分離しポリウレタンゲ
ル微粒子の粉末(GP−9)を得た。
【0030】実施例10 乳化剤としてのポリウレアコロイド粒子分散液−1の2
3部を46部に変更する以外は全て実施例7と同一方法
でポリウレタンゲル微粒子の分散液(G−10)及びポ
リウレタンゲル微粒子の粉末(GP−10)を得た。実
施例1〜10で作成したポリウレタンゲル微粒子(GP
−1〜GP−10)の平均粒径及び硬度を表1に纏めて
記載した。
【0031】
【表1】 平均粒径の単位はμm
【0032】実施例11 (熱可塑性低硬度ポリウレタン樹脂の製造)硬度78の
溶融重合で作られたペレット状の熱可塑性ポリウレタン
樹脂(TPU)(レザミンP−7040、大日精化工業
(株)製)を165℃に加熱された2本ロールで混練り
溶融しながら、実施例1のGP−1を徐々に加え混練り
を行いP−7040中にGP−1を分散した、この混合
物の分散状態は良好で、顕微鏡で観察したところGP−
1の粒径のままで分散していることが確認された。P−
7040とGP−1の粒径のままで分散していることが
確認された。又、P−7040とGP−1の混合比率を
P−7040/GP−1=70部/30部及びP−70
40/GP−1=50部/50部で行い、本発明の熱可
塑性低硬度ポリウレタン樹脂(LTPU−1)及び(L
TPU−2)を得た。このLTPU−1及びLTPU−
2を夫々ステンレスの鏡面盤に狭み195℃、100k
g/cm2 、2分間のプレス成型行い、夫々厚さ2mm
の半透明のシートを作成した。これらのシートを硬度及
び物性測定用の試料とした。
【0033】実施例12 実施例11のGP−1をGP−3に変更する以外は全て
実施例11と同様に行い、夫々P−7040/GP−3
=70部/30部及びP−7040/GP−3=50部
/50部の配合で、本発明の熱可塑性低硬度ポリウレタ
ン樹脂(LTPU−3)及び(LTPU−4)を得た。
実施例11と同様にプレス成型を行い、夫々厚さ2mm
の半透明のシートを作成した。これらのシートを硬度及
び物性測定用の試料とした。
【0034】実施例13 水酸基価111.7の3−メチル−1,5−ペンタンア
ジペート100部と1,4−ブタンジオール4部との混
合物を、予め500ミリリットルのステンレス容器にシ
リコーン乳化剤−1の15部をn−ヘプタンの100部
に分散した媒体中に加えホモジナイザーで15分間乳化
し、更にホモジナイザーを運転しながらNCO/OH=
1.02になる様にMDI36.7部を徐々に添加し
た。
【0035】次にこれを錨型撹拌機付き反応釜に仕込
み、300rpmの回転をさせながら温度を80℃に上
げ15時間の反応を行ない、未反応のNCO基をメタノ
ールの添加で反応させIRで未反応のNCO基が無いこ
とを確認して反応を終了しTPUの分散液(T−1)を
得た。この分散液を200Toorの真空乾燥を行って
n−ヘプタンを分離しTPUの粉末(TP−1)を得
た。この粉末を熱風乾燥機の115℃で10時間放置し
たものを実施例11と同じプレス成型条件でシートを作
成し、硬度及び物性測定用の試料とした。上記のTP−
1と実施例2のGP−2の混合比率をTP−1/GP−
2=70部/30部及びTP−1/GP−2=50部/
50部で行い、本発明の熱可塑性低硬度ポリウレタン樹
脂(LTPU−5)及び(LTPU−6)を得た。この
粉末を熱風乾燥機の115℃で10時間放置したものを
実施例11と同じプレス成型条件でシートを作成し、硬
度及び物性測定用の試料とした。
【0036】実施例14 水酸基価111.7の3−メチル−1,5−ペンタンア
ジペート100部と1,4−ブタンジオール8部との混
合物を、予め500ミリリットルのステンレス容器にシ
リコーン乳化剤−1の15部をn−ヘプタンの100部
に溶解した媒体中に加えホモジナイザーで15分間乳化
し、更にホモジナイザーを運転しながらNCO/OH=
1.02になる様にMDI48.1部を徐々に添加し
た。次にこれを錨型撹拌機付き反応釜に仕込み、300
rpmの回転をさせながら温度を80℃に上げ15時間
の反応を行ない、未反応のNCO基をメタノールの添加
で反応させIRで未反応のNCO基が無いことを確認し
て反応を終了しTPUの分散液(T−2)を得た。
【0037】この分散液を200Toorの真空乾燥を
行ってn−ヘプタンを分離しTPUの粉末(TP−2)
を得た。この粉末を熱風乾燥機の115℃で10時間放
置したものを実施例11と同じプレス成型条件でシート
を作成し、硬度及び物性測定用の試料とした。上記のT
P−2と実施例2のGP−2の混合比率をTP−2/G
P−2=50部/50部、及びTP−2と実施例4のG
P−4の混合比率をTP−2/GP−4=50部/50
部で行い、本発明の熱可塑性低硬度ポリウレタン樹脂
(LTPU−7)及び(LTPU−8)を得た。この粉
末を熱風乾燥機の115℃で10時間放置したものを実
施例11と同じプレス成型条件でシートを作成し、硬度
及び物性測定用の試料とした。
【0038】実施例15 水酸基価112.4のポリカプロラクトンジオール(プ
ラクセル)100部と1,4−ブタンジオール4部との
混合物を、予め500ミリリットルのステンレス容器に
ポリウレアコロイド粒子分散液−1の42部をn−オク
タンの100部に分散した媒体に加えホモジナイザーで
30分間の乳化を行い、ホモジナイザーの運転を続け、
温度を70℃に保持しながらNCO/OH=1.02に
なる様にMDI36.86部を徐々に添加した。次にこ
れを錨型撹拌機付き反応釜に仕込み、300rpmの回
転をさせながら温度を90℃に上げ10時間の反応を行
ない、未反応のNCO基をメタノールの添加で反応させ
IRで未反応のNCO基が無いことを確認して反応を終
了しTPUの分散液(T−3)を得た。
【0039】この分散液を100Toorの真空乾燥を
行って媒体を分離しTPUの粉末(TP−3)を得た。
この粉末を熱風乾燥機の115℃で10時間放置したも
のを実施例11と同じプレス成型条件でシートを作成
し、硬度及び物性測定用の試料とした。上記の分散液T
−3と実施例5のG−5の粉末の混合比がTP−3/G
P−5=50部/50部、40部/60部及び30部/
70部になる様に混合し、夫々の混合分散液をこの分散
液を100Toorの真空乾燥を行って媒体を分離し、
本発明の熱可塑性低硬度ポリウレタン樹脂(LTPU−
9)、(LTPU−10)及び(LTPU−11)を得
た。これらの粉末を熱風乾燥機の115℃で10時間放
置したものを実施例11と同じプレス成型条件で夫々シ
ートを作成し、硬度及び物性測定用の試料とした。
【0040】実施例16 実施例15の分散液T−3と実施例6の分散液G−6を
粉末の混合比がTP−3/GP−6=5/5、4/6及
び3/7になる様に混合し、夫々の混合分散液をこの分
散液を100Toorの真空乾燥を行って媒体を分離
し、本発明の熱可塑性低硬度ポリウレタン樹脂(LTP
U−12)、(LTPU−13)及び(LTPU−1
4)を得た。この粉末を165℃に加熱された2本ロー
ルで混練りし実施例11と同じプレス成型条件でシート
を作成し、硬度及び物性測定用の試料とした。
【0041】実施例17 水酸基価56.5のプラクセル220の100部及びM
D25.2部を1リッットルの撹拌機付きフラスコに仕
込み窒素流入しながら温度を90℃とし、4時間の反応
を行いNCO%=3.36のプレポリマー(PP−1)
を作成した。同様に水酸基価81.1のポリネオペンチ
レンアジペート300.0部及びMDI36.17部を
1.0リッットルの撹拌機付きフラスコに仕込み窒素流
入しながら温度を80℃とし、4時間の反応を行いNC
O%=4.3のプレポリマー(PP−2)を作成した。
このPP−1の50部及びPP−2の50部を予め0.
5リリットルのステンレス容器にポリウレアコロイド粒
子分散液−1の50部をイソオクタンの50部に分散し
た媒体に加えホモジナイザーで30分間の乳化を行い、
ホモジナイザーの運転を続け、温度を70℃に保ちなが
ら1,4−ブタンジオール2.63部を添加し10分間
の乳化を行った。
【0042】次にこれを錨型撹拌機付き反応釜に仕込
み、400rpmの回転をさせながら温度を85℃に上
げ8時間の反応を行い、この反応物の温度を50℃まで
下げてイソホロンジアミンの2.48部を徐々に添加し
た、更に温度を80℃まで上げて4時間の反応を行い終
了しTPUの分散液(T−4)を得た。この分散液を1
00Toorの真空乾燥を行って媒体を分離しTPUの
粉末(TP−4)を得た。この粉末をバンバリー型混練
機(ラボプラストミルC型、(株)東洋精機製)で20
0℃、20rpm及び10分間の混練り行い実施例11
と同じプレス成型条件でシートを作成し、硬度及び物性
測定用の試料とした。
【0043】上記の分散液T−4と実施例7の分散液G
−7及び実施例10の分散液G−10の粉末の混合比が
TP−4/GP−7=70部/30部及びTP−4/G
P−10=70部/30部になる様にし混合し、夫々の
混合分散液を100Toorの真空乾燥を行って媒体を
分離し、本発明の熱可塑性低硬度ポリウレタン樹脂(L
TPU−15)及び(LTPU−16)を得た。これら
の粉末をバンハリー型混練機(ラボプラストミルC型、
(株)東洋精機製)で200℃、20rpm及び10分
間の混練りを行い実施例11のプレス成型条件でシート
作成し、硬度及び物性測定用の試料とした。
【0044】実施例18 実施例17の分散液T−4と実施例9の分散液G−9の
粉末とを、その混合比がTP−4/GP−9=90部/
10部、85部/15部及び70部/30部になる様に
混合し、夫々の混合分散液を100Toorの真空乾燥
を行って媒体を分離し、本発明の熱可塑性低硬度ポリウ
レタン樹脂(LTPU−17)、(LTPU−18)及
び(LTPU−19)を得た。この粉末をバンハリー型
混練機(ラボプラストミルC型、(株)東洋精機製)で
200℃、20rpm及び10分間の混練りを行い実施
例11と同じプレス成型条件で夫々のシート作成し、硬
度及び物性測定用の試料とした。これらのシートはLT
PU−1〜15のシートと比較して透明性が著しく高か
った。顕微鏡でGP−9の分散状態を確認したところ、
GP−9の平均粒径8μmより著しく小さく、粒径0.
3〜0.5μmであった。これはバンハリー型混練機の
混練りによりGP−9の粒子が分割し分散したものと思
われる。実施例11〜18で使用した熱可塑性ポリウレ
タン樹脂及び製造した熱可塑性低硬度ポリウレタン樹脂
の性能を表2に纏めて記す。
【0045】(使用原材料) ◎MDI:ジフェニルメタンジイソシアネート:化成ア
ップジョン(株)製 ◎TDI:トリレンジイソシアネート:化成アップジョ
ン(株)製 ◎弗素処理シリカ:親水性シリカ表面を弗素化合物で処
理したもの、大日精化工業(株)製 ◎シリコーン乳化剤−1:反応性シリコーンオイルX−
22−170B(信越化学工業(株)製)とMDIとを
NCO/OH=2.0で反応し、更にトリメチロールプ
ロパンとをNCO/OH=1.0で反応させたイソオク
タンの30%溶液、大日精化工業(株)製 ◎ポリウレアコロイド粒子分散液−1:水酸基価11
9.5のヒマシ油変成ジオールとイソホロンジイソシア
ネートとをNCO/OH=2.0で反応し、更にイソホ
ロンジアミンとをNCO/OH=1.0で反応させたイ
ソオクタンの10%コロイド分散液、大日精化工業
(株)製
【0046】(評価方法) ◎ポリウレタンゲル微粒子の平均粒径(μm):島津製
作所製の粒度分布測定器、SA−CP4を使用 ◎熱可塑性低硬度ポリウレタン樹脂のポリウレタンゲル
微粒子の分散粒径(μm):顕微鏡にて観察 ◎硬度:JIS K−7311法 ◎物性:JIS K−7311法
【0047】
【表2】
【0048】
【0049】
【0050】
【発明の効果】本発明は下記の効果を奉する。 1.熱可塑性である為に成型が容易で各種の成型方法に
応用することが出来る、又リサイクルが可能である。 2.低硬度でありながら、高硬度並の耐熱性、耐油性、
耐摩耗性等の物性を有するので巾広い用途に利用するこ
とが出来る。 3.熱可塑性ポリウレタン樹脂とポリウレタンゲル微粒
子のブレンドが容易であり、且任意のブレンド比率によ
り容易に硬度を調整することが出来る。
フロントページの続き (72)発明者 黒田 郊一 東京都中央区日本橋馬喰町1丁目7番6 号 大日精化工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−179055(JP,A) 特開 平2−6519(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08L 75/04 - 75/16

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)中に樹
    脂(A)よりも低硬度のポリウレタンゲル微粒子(B)
    が分散されていることを特徴とする熱可塑性低硬度ポリ
    ウレタン樹脂。
  2. 【請求項2】 ポリウレタンゲル微粒子(B)の硬度が
    JIS−A10〜60である請求項1に記載の熱可塑性
    低硬度ポリウレタン樹脂。
  3. 【請求項3】 ポリウレタンゲル微粒子(B)の平均粒
    径が0.1〜50μmである請求項1に記載の熱可塑性
    低硬度ポリウレタン樹脂。
  4. 【請求項4】 (A)/(B)の重量比が30〜90/
    70〜10である請求項1に記載の熱可塑性低硬度ポリ
    ウレタン樹脂。
  5. 【請求項5】 JIS−A硬度が70以下である請求項
    1に記載の熱可塑性低硬度ポリウレタン樹脂。
  6. 【請求項6】 熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)とポリ
    ウレタンゲル微粒子(B)の粉体とを機械的に混合する
    ことを特徴とする請求項1に記載の熱可塑性低硬度ポリ
    ウレタン樹脂の製造方法。
  7. 【請求項7】 熱可塑性ポリウレタン樹脂が粉体である
    請求項6に記載の熱可塑性低硬度ポリウレタン樹脂の製
    造方法。
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