JP2869824B2 - 地盤アンカー工法 - Google Patents
地盤アンカー工法Info
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Description
るものである。
鋼線、PC鋼より線等)の腐食防止を図るため、可撓性
と遮水性を有する樹脂製のシースをPC鋼材の全長に亘
って被覆することが知られている。この種の地盤アンカ
ーは、アンカー孔外の作業台上でシース内にPC鋼線や
グラウト用ホースなどを内挿してアンカーケーブルを組
み立てた後、アンカーケーブルをアンカー孔内に挿入し
て、シース内およびアンカー孔内に各種グラウト材を注
入する。グラウト材の硬化を待って、PC鋼材を緊張し
て定着する。
アンカーにあっては、次のような問題点がある。 <イ> アンカーケーブルの可撓性により、アンカーケ
ーブルの形状が曲り易い。 そのため、アンカーケーブ
ルの挿入作業に多くの時間と労力を要する。 <ロ> シース内のグラウト材の強度発現が不十分であ
ると、アンカー孔内にグラウト材を加圧注入する際の注
入圧によりシースが変形したりや破損する危険がある。
特に、アンカー孔内におけるシースの変形や破損の有無
の確認が困難であるため、アンカー耐力に不安が残る。 <ハ> アンカー孔内に残っている削孔水による浮力の
発生を回避するため、シース内に注水してからアンカー
孔内に挿入している。シース内に注水する関係から、単
にシース内にグラウト材を注入しただけではグラウト材
が希釈化されてしまうため、多量のグラウト材をオーバ
ーフローさせる必要があり、不経済である。
成されたもので、その目的とするところは、アンカー耐
力の信頼性が高く、しかも施工性に優れた地盤アンカー
工法を提供することにある。
状のシース材内にPC鋼材を内挿しアンカーケーブルを
組み立て、アンカー孔の内部とシース材の内部にグラウ
トし、グラウトの硬化を待ってPC鋼材に緊張力を導入
して定着する地盤アンカー工法において、アンカー定着
予定位置以外の場所に予備孔を穿孔し、シース材内にP
C鋼材を内挿して製作したアンカーケーブルを、乾燥状
態の予備孔内に内挿し、シース材内に内部グラウトを充
填してアンカーテンドンを予備孔内で製作する工程と、
アンカー孔の穿孔工程とを並行して行なうことを特徴と
する、地盤アンカー工法である。
て説明する。
す。従来は孔外で組み立てたアンカーケーブルをアンカ
ー孔内に挿入し、アンカー孔内のシース内にグラウト材
を充填してアンカーテンドンを製作していたが、本発明
では以下に説明するようにアンカー定着予定位置以外の
場所でアンカーテンドンを製作する。すなわち、図1に
示すようにアンカーの定着予定位置の近傍に、アンカー
ケーブルの全長とほぼ等しい予備孔1を穿孔し、予備孔
1内に有底構造のガイド筒2を建て込む。つぎに図2に
示すように、孔外で組み立てたアンカーケーブル3をガ
イド筒2内に挿入する。ガイド筒2内には水が存在しな
いので、従来のようにシース材32内に注水しておく必
要はない。アンカーケーブル3は、複数のPC鋼材31
と、可撓性を有するシース材32と、シース材32内に
グラウト材を注入する図示しない注入ホースとより構成
される。PC鋼材31は例えば自由長部のみを樹脂で被
覆してアンボンドタイプに形成されている。シース材3
2は公知のコルゲートシースからなり、その先端が閉塞
されている。 また、ガイド筒2内でアンカーケーブル
3を組み立てても良い。次に、図3に示すようにシース
材32内に内挿してある注入ホースを利用してシース材
32内にモルタルペーストなどの内部グラウト4を充填
してアンカーテンドンAを製作する。また複数本のアン
カーテンドンAをまとめて製作しておくと、作業効率が
向上する。
業から独立して、アンカー孔5を穿孔する。
いる場合には、排水ポンプ等を使用して排水する。本工
程は必ずしも必要ではなく、省略する場合もある。
カーテンドンAを予備孔1から吊り上げ、そのままアン
カー孔5内に挿入する。アンカーテンドンAを吊り上げ
た際、アンカーテンドンAの直線性とシース材32の破
損の有無を目視により確認する。
内挿すると共に、アンカー孔5の口元にパッカー装置6
をセットする。そして、アンカー孔5内に外部グラウト
7を加圧注入する。
5外に露出するPC鋼材31をジャッキで緊張した後、
公知の定着具を使用して定着する。
し、シース材32を直接予備孔1内に挿入してアンカー
テンドンAを製作しても良い。
ンカーテンドンAの設置後に加圧注入する場合について
説明したが、アンカー孔5内に予め外部グラウト7を充
填しておき、硬化したアンカーテンドンAを未硬化状態
の外部グラウト7に貫入させても良い。
のような効果を得ることができる。
アンカー孔の穿孔作業を並行して行なうことができる。
そのため、アンカー孔の穿孔とアンカーテンドンの製作
を時間的に前後して行っていた従来技術と比較して、作
業効率が向上すると共に、施工時間を大幅に短縮でき
る。
しない予備孔内で製作される。従って、従来のようにシ
ース材の内部に注水する必要がなくなる。その結果、内
部グラウトのオーバーフローを回避できて施工の経済性
が図れる。
した状態で内部グラウトを注入できるので、アンカーテ
ンドンを精度良く製作できる。しかもアンカーテンドン
の直線性やシース材の破損の有無を目視により確認でき
るから、アンカー耐力に対する信頼性が向上する。
の説明図
説明図
ときの説明図
Claims (1)
- 【請求項1】 防食用で筒状のシース材内にPC鋼材を
内挿しアンカーケーブルを組み立て、アンカー孔の内部
とシース材の内部にグラウトし、グラウトの硬化を待っ
てPC鋼材に緊張力を導入して定着する地盤アンカー工
法において、アンカー定着予定位置以外の場所に予備孔
を穿孔し、シース材内にPC鋼材を内挿して製作したア
ンカーケーブルを、乾燥状態の予備孔内に内挿し、シー
ス材内に内部グラウトを充填してアンカーテンドンを予
備孔内で製作する工程と、アンカー孔の穿孔工程とを並
行して行なうことを特徴とする、地盤アンカー工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15221391A JP2869824B2 (ja) | 1991-05-29 | 1991-05-29 | 地盤アンカー工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15221391A JP2869824B2 (ja) | 1991-05-29 | 1991-05-29 | 地盤アンカー工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04353119A JPH04353119A (ja) | 1992-12-08 |
JP2869824B2 true JP2869824B2 (ja) | 1999-03-10 |
Family
ID=15535547
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15221391A Expired - Fee Related JP2869824B2 (ja) | 1991-05-29 | 1991-05-29 | 地盤アンカー工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2869824B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5643074B2 (ja) * | 2010-12-20 | 2014-12-17 | 鹿島建設株式会社 | グラウンドアンカー及びグラウンドアンカー工法 |
CN113529765B (zh) * | 2021-07-16 | 2024-04-26 | 中国建筑第二工程局有限公司 | 一种抗浮锚杆的快速降水施工方法 |
-
1991
- 1991-05-29 JP JP15221391A patent/JP2869824B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04353119A (ja) | 1992-12-08 |
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