JP2869824B2 - 地盤アンカー工法 - Google Patents

地盤アンカー工法

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修 細岡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は地盤アンカー工法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】地盤アンカーを構成するPC鋼材(PC
鋼線、PC鋼より線等)の腐食防止を図るため、可撓性
と遮水性を有する樹脂製のシースをPC鋼材の全長に亘
って被覆することが知られている。この種の地盤アンカ
ーは、アンカー孔外の作業台上でシース内にPC鋼線や
グラウト用ホースなどを内挿してアンカーケーブルを組
み立てた後、アンカーケーブルをアンカー孔内に挿入し
て、シース内およびアンカー孔内に各種グラウト材を注
入する。グラウト材の硬化を待って、PC鋼材を緊張し
て定着する。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】前記した従来の地盤
アンカーにあっては、次のような問題点がある。 <イ> アンカーケーブルの可撓性により、アンカーケ
ーブルの形状が曲り易い。 そのため、アンカーケーブ
ルの挿入作業に多くの時間と労力を要する。 <ロ> シース内のグラウト材の強度発現が不十分であ
ると、アンカー孔内にグラウト材を加圧注入する際の注
入圧によりシースが変形したりや破損する危険がある。
特に、アンカー孔内におけるシースの変形や破損の有無
の確認が困難であるため、アンカー耐力に不安が残る。 <ハ> アンカー孔内に残っている削孔水による浮力の
発生を回避するため、シース内に注水してからアンカー
孔内に挿入している。シース内に注水する関係から、単
にシース内にグラウト材を注入しただけではグラウト材
が希釈化されてしまうため、多量のグラウト材をオーバ
ーフローさせる必要があり、不経済である。
【0004】
【本発明の目的】本発明は以上の問題を解決するために
成されたもので、その目的とするところは、アンカー耐
力の信頼性が高く、しかも施工性に優れた地盤アンカー
工法を提供することにある。
【0005】
【問題点を解決するための手段】本発明は、防食用で筒
状のシース材内にPC鋼材を内挿しアンカーケーブルを
組み立て、アンカー孔の内部とシース材の内部にグラウ
トし、グラウトの硬化を待ってPC鋼材に緊張力を導入
して定着する地盤アンカー工法において、アンカー定着
予定位置以外の場所に予備孔を穿孔し、シース材内にP
C鋼材を内挿して製作したアンカーケーブルを、乾燥状
態の予備孔内に内挿し、シース材内に内部グラウトを充
填してアンカーテンドンを予備孔内で製作する工程と、
アンカー孔の穿孔工程とを並行して行なうことを特徴と
する、地盤アンカー工法である。
【0006】
【本発明の構成】以下図面を参照しながら本発明につい
て説明する。
【0007】<イ>アンカーテンドンの製作 図1から図3にかけてアンカーテンドンの製作工程を示
す。従来は孔外で組み立てたアンカーケーブルをアンカ
ー孔内に挿入し、アンカー孔内のシース内にグラウト材
を充填してアンカーテンドンを製作していたが、本発明
では以下に説明するようにアンカー定着予定位置以外の
場所でアンカーテンドンを製作する。すなわち、図1に
示すようにアンカーの定着予定位置の近傍に、アンカー
ケーブルの全長とほぼ等しい予備孔1を穿孔し、予備孔
1内に有底構造のガイド筒2を建て込む。つぎに図2に
示すように、孔外で組み立てたアンカーケーブル3をガ
イド筒2内に挿入する。ガイド筒2内には水が存在しな
いので、従来のようにシース材32内に注水しておく必
要はない。アンカーケーブル3は、複数のPC鋼材31
と、可撓性を有するシース材32と、シース材32内に
グラウト材を注入する図示しない注入ホースとより構成
される。PC鋼材31は例えば自由長部のみを樹脂で被
覆してアンボンドタイプに形成されている。シース材3
2は公知のコルゲートシースからなり、その先端が閉塞
されている。 また、ガイド筒2内でアンカーケーブル
3を組み立てても良い。次に、図3に示すようにシース
材32内に内挿してある注入ホースを利用してシース材
32内にモルタルペーストなどの内部グラウト4を充填
してアンカーテンドンAを製作する。また複数本のアン
カーテンドンAをまとめて製作しておくと、作業効率が
向上する。
【0008】<ロ>アンカー孔の穿孔 図4に示すように上記したアンカーテンドンAの製作作
業から独立して、アンカー孔5を穿孔する。
【0009】<ハ>排水 穿孔作業を完了し、アンカー孔5内に削孔水が溜まって
いる場合には、排水ポンプ等を使用して排水する。本工
程は必ずしも必要ではなく、省略する場合もある。
【0010】<ニ>アンカーテンドンの内挿 アンカーテンドンAの硬化を待って、クレーン等でアン
カーテンドンAを予備孔1から吊り上げ、そのままアン
カー孔5内に挿入する。アンカーテンドンAを吊り上げ
た際、アンカーテンドンAの直線性とシース材32の破
損の有無を目視により確認する。
【0011】<ホ>外部グラウト注入 アンカー孔5内に図示しないグラウト注入用のホースを
内挿すると共に、アンカー孔5の口元にパッカー装置6
をセットする。そして、アンカー孔5内に外部グラウト
7を加圧注入する。
【0012】<ヘ>緊張、定着 外部グラウト7が硬化したら、従来と同様にアンカー孔
5外に露出するPC鋼材31をジャッキで緊張した後、
公知の定着具を使用して定着する。
【0013】
【その他の実施例1】図1、2に示すガイド筒2を省略
し、シース材32を直接予備孔1内に挿入してアンカー
テンドンAを製作しても良い。
【0014】
【その他の実施例2】先の実施例は外部グラウト7をア
ンカーテンドンAの設置後に加圧注入する場合について
説明したが、アンカー孔5内に予め外部グラウト7を充
填しておき、硬化したアンカーテンドンAを未硬化状態
の外部グラウト7に貫入させても良い。
【0015】
【発明の効果】本発明は以上説明したようになるから次
のような効果を得ることができる。
【0016】<イ> アンカーテンドンの大量製作と、
アンカー孔の穿孔作業を並行して行なうことができる。
そのため、アンカー孔の穿孔とアンカーテンドンの製作
を時間的に前後して行っていた従来技術と比較して、作
業効率が向上すると共に、施工時間を大幅に短縮でき
る。
【0017】<ロ> アンカーテンドンは削孔水の存在
しない予備孔内で製作される。従って、従来のようにシ
ース材の内部に注水する必要がなくなる。その結果、内
部グラウトのオーバーフローを回避できて施工の経済性
が図れる。
【0018】<ハ> 予備孔内でシース材の変形を拘束
した状態で内部グラウトを注入できるので、アンカーテ
ンドンを精度良く製作できる。しかもアンカーテンドン
の直線性やシース材の破損の有無を目視により確認でき
るから、アンカー耐力に対する信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 予備孔内にガイド筒を設置するときの説明図
【図2】 ガイド筒にアンカーケーブルを挿入するとき
の説明図
【図3】 シース材内に内部グラウトを充填するときの
説明図
【図4】 アンカー孔内に外部グラウトを加圧注入する
ときの説明図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 貝田 廣通 大阪府池田市伏尾台3−13−13 (72)発明者 宮原 茂美 大阪府大阪市旭区新森1−7−11−706 (72)発明者 幸村 憲衛 神奈川県横浜市緑区中山町330−3 中 山パークホームズ221 (72)発明者 青木 雄二郎 神奈川県川崎市宮前区有馬7−2 鷺沼 ライラック2−507 (72)発明者 柴崎 富士夫 神奈川県座間市入谷4−3011−18東建座 間ハイツ3−903 (72)発明者 斎藤 駿三 神奈川県川崎市麻生区上麻生58−7 (72)発明者 稲村 利男 東京都渋谷区広尾5−4−12 東洋基礎 工業株式会社内 (72)発明者 細岡 修 東京都渋谷区広尾5−4−12 東洋基礎 工業株式会社内 (72)発明者 山口 誠也 東京都渋谷区広尾5−4−12 東洋基礎 工業株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 5/80

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防食用で筒状のシース材内にPC鋼材を
    内挿しアンカーケーブルを組み立て、アンカー孔の内部
    とシース材の内部にグラウトし、グラウトの硬化を待っ
    てPC鋼材に緊張力を導入して定着する地盤アンカー工
    法において、アンカー定着予定位置以外の場所に予備孔
    を穿孔し、シース材内にPC鋼材を内挿して製作したア
    ンカーケーブルを、乾燥状態の予備孔内に内挿し、シー
    ス材内に内部グラウトを充填してアンカーテンドンを予
    備孔内で製作する工程と、アンカー孔の穿孔工程とを並
    行して行なうことを特徴とする、地盤アンカー工法。
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