JP2869756B2 - 二槽式貯水槽の水補給装置 - Google Patents
二槽式貯水槽の水補給装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、水槽本体の内部が仕
切壁によりA室とB室に区劃された二槽式の高置水槽や
受水槽の上記A,B両室に水を補給する水補給装置に関
する。
切壁によりA室とB室に区劃された二槽式の高置水槽や
受水槽の上記A,B両室に水を補給する水補給装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】このような二槽式受水槽は従来から公知
である。二槽式受水槽は、区劃されたA,B両室を水槽
本体の外に配管した連通管で常時は連通して一槽式の受
水槽と同様に使用し、内部を点検、清掃する際は上記連
通管の途中に設けた開閉弁を閉じてA,B両室の連通を
遮断し、例えばA室内の水を空にして点検、清掃を行
い、その間はB室内の水を給水すると共に、水量が減少
したら水の補給を受け、A室の点検、清掃が終ったらA
室を満水した後、B室内の水を空にして点検、清掃を行
い、その間はA室内の水を給水すると共に、水量が減少
したら水の補給を受け、B室の点検、清掃が終ったらB
室を満水したあと開閉弁を開いてA,B両室を再び連通
させる。これにより槽内の点検、清掃時にA,Bどちら
かの室の水を給水することができ、給水の中断を避ける
ことができる。
である。二槽式受水槽は、区劃されたA,B両室を水槽
本体の外に配管した連通管で常時は連通して一槽式の受
水槽と同様に使用し、内部を点検、清掃する際は上記連
通管の途中に設けた開閉弁を閉じてA,B両室の連通を
遮断し、例えばA室内の水を空にして点検、清掃を行
い、その間はB室内の水を給水すると共に、水量が減少
したら水の補給を受け、A室の点検、清掃が終ったらA
室を満水した後、B室内の水を空にして点検、清掃を行
い、その間はA室内の水を給水すると共に、水量が減少
したら水の補給を受け、B室の点検、清掃が終ったらB
室を満水したあと開閉弁を開いてA,B両室を再び連通
させる。これにより槽内の点検、清掃時にA,Bどちら
かの室の水を給水することができ、給水の中断を避ける
ことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようにA,B両室
の一方を点検、清掃中は他方の室の水を給水し、その水
量が減少したら水の補給を受けるため、入水管を含む水
の補給系統をA,B両室に設ける以外に、A,B各室の
水位を監視する電極もA,B両室に夫々設けることが必
要であった。
の一方を点検、清掃中は他方の室の水を給水し、その水
量が減少したら水の補給を受けるため、入水管を含む水
の補給系統をA,B両室に設ける以外に、A,B各室の
水位を監視する電極もA,B両室に夫々設けることが必
要であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1の発明
は、水の補給系統をA,B両室で共用するようにしたも
のであって、水槽本体の内部が仕切壁でA室とB室とに
区劃された二槽式受水槽において、上記仕切壁を貫通し
て固定され、一端が上記A室内に、他端が上記B室内に
位置する貫通管と、該貫通管の一端に接続し、上記A室
の外壁に向かって延びる第1延長管と、上記貫通管の他
端に接続し、上記B室の外壁に向かって延びる第2延長
管とで連通管を構成し、上記A室の外壁に固定され、上
記水槽本体の外から操作することにより上記A室と上記
連通管とを連通したり、連通を遮断する第1開閉弁を上
記第1延長管に連結し、上記B室の外壁に固定され、上
記水槽本体の外から操作することにより上記B室と上記
連通管とを連通したり、連通を遮断する第2開閉弁を上
記第2延長管に連結すると共に、上記連通管に下端が連
通した補給管を立設し、上記水槽本体の外から水を補給
する入水管を上記補給管の上端に連結したものである。
は、水の補給系統をA,B両室で共用するようにしたも
のであって、水槽本体の内部が仕切壁でA室とB室とに
区劃された二槽式受水槽において、上記仕切壁を貫通し
て固定され、一端が上記A室内に、他端が上記B室内に
位置する貫通管と、該貫通管の一端に接続し、上記A室
の外壁に向かって延びる第1延長管と、上記貫通管の他
端に接続し、上記B室の外壁に向かって延びる第2延長
管とで連通管を構成し、上記A室の外壁に固定され、上
記水槽本体の外から操作することにより上記A室と上記
連通管とを連通したり、連通を遮断する第1開閉弁を上
記第1延長管に連結し、上記B室の外壁に固定され、上
記水槽本体の外から操作することにより上記B室と上記
連通管とを連通したり、連通を遮断する第2開閉弁を上
記第2延長管に連結すると共に、上記連通管に下端が連
通した補給管を立設し、上記水槽本体の外から水を補給
する入水管を上記補給管の上端に連結したものである。
【0005】又、水位を監視する電極もA,B両室で共
用するには、請求項2のように、上記補給管の内部を縦
の仕切壁で二つに区劃し、一方の区劃に上記入水管を連
結し、他方の区劃の内部に上から水位監視用の電極を垂
設したり、請求項3のように、上記連通管に下端が連通
した補助管を立設し、該補助管中に上から水位監視用の
電極を垂設すればよい。
用するには、請求項2のように、上記補給管の内部を縦
の仕切壁で二つに区劃し、一方の区劃に上記入水管を連
結し、他方の区劃の内部に上から水位監視用の電極を垂
設したり、請求項3のように、上記連通管に下端が連通
した補助管を立設し、該補助管中に上から水位監視用の
電極を垂設すればよい。
【0006】
【実施例】図示の各実施例において、1は水槽本体で、
その内部は仕切壁2によりほゞ同容量のA室とB室とに
区劃されている。3はA室とB室とを連通させるために
水槽本体1の内部に設けた連通管で、これは上記仕切壁
2の下部を貫通して固定され、一端がA室内に、他端が
B室内に位置する貫通管4と、該貫通管4の一端に接続
し、A室の外壁aに向かって延びる延長管5と、上記貫
通管4の他端に接続し、B室の外壁bに向かって延びる
延長管6とで構成されている。
その内部は仕切壁2によりほゞ同容量のA室とB室とに
区劃されている。3はA室とB室とを連通させるために
水槽本体1の内部に設けた連通管で、これは上記仕切壁
2の下部を貫通して固定され、一端がA室内に、他端が
B室内に位置する貫通管4と、該貫通管4の一端に接続
し、A室の外壁aに向かって延びる延長管5と、上記貫
通管4の他端に接続し、B室の外壁bに向かって延びる
延長管6とで構成されている。
【0007】この延長管5の先端とA室の外壁a、及び
延長管6の先端とB室の外壁bを夫々水槽本体1の外か
ら操作できる開閉弁7で連結してある。
延長管6の先端とB室の外壁bを夫々水槽本体1の外か
ら操作できる開閉弁7で連結してある。
【0008】そして、A室内、又はB室内には、前記連
通管3(貫通管4でも、延長管5又は6でもよい。)に
下端が連通した補給管8を立設し、水槽本体1の外から
水を補給する入水管9を上記補給管8の上端に連結して
ある。
通管3(貫通管4でも、延長管5又は6でもよい。)に
下端が連通した補給管8を立設し、水槽本体1の外から
水を補給する入水管9を上記補給管8の上端に連結して
ある。
【0009】A室又はB室の天井壁には、補給管8と同
径の開口10を、補給管8の上端が対向する位置に設け
てある。そして、補給管8の上端には上記開口10の回
りに下からパッキンを介して当接する鍔11を設け、こ
の鍔11と開口10の回りに下から複数本のボルト12
を通し、各ボルト12に上からナット13を嵌めて天井
壁の上面に締付け、補給管8の上端をA室又はB室の天
井壁に対し固定する(図2,3)。そして、前記鍔11
と同外径で、周縁部には上記ナット13を嵌合する孔を
有し、中心に入水管9の下向きに曲がった先端部を貫通
して固定した蓋14を、ナット13を周縁部の孔に嵌合
することでパッキンを介して天井壁の上面に当てゝ開口
10を塞ぎ、蓋14の上面から上に突出する各ボルト1
2に周縁部の孔よりも直径の大きいワッシャ15を嵌
め、次いでナット16を上から嵌めてワッシャ15に締
付け、蓋14を天井壁の上面に固定する。
径の開口10を、補給管8の上端が対向する位置に設け
てある。そして、補給管8の上端には上記開口10の回
りに下からパッキンを介して当接する鍔11を設け、こ
の鍔11と開口10の回りに下から複数本のボルト12
を通し、各ボルト12に上からナット13を嵌めて天井
壁の上面に締付け、補給管8の上端をA室又はB室の天
井壁に対し固定する(図2,3)。そして、前記鍔11
と同外径で、周縁部には上記ナット13を嵌合する孔を
有し、中心に入水管9の下向きに曲がった先端部を貫通
して固定した蓋14を、ナット13を周縁部の孔に嵌合
することでパッキンを介して天井壁の上面に当てゝ開口
10を塞ぎ、蓋14の上面から上に突出する各ボルト1
2に周縁部の孔よりも直径の大きいワッシャ15を嵌
め、次いでナット16を上から嵌めてワッシャ15に締
付け、蓋14を天井壁の上面に固定する。
【0010】これによって、入水管9のユニオン9′を
切離し、ナット16を取除くことで入水管9の先端部ご
と蓋14を天井壁から外し、補給管8や、入水管9の先
端に取り付けられて補給管8内に位置する防波管17
(図2)や、直接型定水位弁18(図3)の洗浄、保
守、点検が行える。
切離し、ナット16を取除くことで入水管9の先端部ご
と蓋14を天井壁から外し、補給管8や、入水管9の先
端に取り付けられて補給管8内に位置する防波管17
(図2)や、直接型定水位弁18(図3)の洗浄、保
守、点検が行える。
【0011】入水管9の先端に防波管17を取り付ける
(図2)のは高置水槽の場合で、入水管9には地上に設
置した受水槽内の水がポンプで圧入される。尚、防波管
17は必ずしも必要なものではなく、省略してもよい。
又、入水管9の先端に直接型定水位弁18を取り付ける
(図3)のは地上に設置した受水槽の場合、入水管9に
は所定の水圧で水道水が流入する。つまり本発明は、受
水槽からポンプで揚水される高置水槽にも、入水管9の
先端に直接型定水位弁18を取り付ける受水槽にも適用
可能である。尚、直接型定水位弁18は、ボールタップ
を使用することなく、液面の上下に応じて上下に変位す
るフロート弁を内蔵し、フロート弁が下がれば開き、こ
れにより液面が所定の高さまで上がるとフロート弁も上
がって閉じる機能を備えた単一の自動弁で、例えば京浜
ハイフロー定水位弁(株式会社京浜精機製作所商標名)
が公知である。
(図2)のは高置水槽の場合で、入水管9には地上に設
置した受水槽内の水がポンプで圧入される。尚、防波管
17は必ずしも必要なものではなく、省略してもよい。
又、入水管9の先端に直接型定水位弁18を取り付ける
(図3)のは地上に設置した受水槽の場合、入水管9に
は所定の水圧で水道水が流入する。つまり本発明は、受
水槽からポンプで揚水される高置水槽にも、入水管9の
先端に直接型定水位弁18を取り付ける受水槽にも適用
可能である。尚、直接型定水位弁18は、ボールタップ
を使用することなく、液面の上下に応じて上下に変位す
るフロート弁を内蔵し、フロート弁が下がれば開き、こ
れにより液面が所定の高さまで上がるとフロート弁も上
がって閉じる機能を備えた単一の自動弁で、例えば京浜
ハイフロー定水位弁(株式会社京浜精機製作所商標名)
が公知である。
【0012】前述した開閉弁7は、本出願人が提案した
実開平1−131072号公報に記載のものでよい。こ
れは図4に示すように、両端に端板19,20、周壁に
入口開口21を備えた円筒弁室22を有し、端板19に
は弁座筒23を同心状に設け、他方の端板20の中心か
らは外周に雄ねじを有する細い中空筒24が突出する。
中空筒24には、外端にハンドル25を有し、先端が端
板19に届く回転軸26が貫通し、回転軸26は円筒弁
室22内に突入した部分に雄ねじ27を有する。そし
て、円筒弁室22内に突入した前記弁座筒23の端部を
塞ぐことができる弁板28の中心には、前記雄ねじ27
にねじ係合する雌ねじを内周に有する雌ねじ筒29を固
定する。
実開平1−131072号公報に記載のものでよい。こ
れは図4に示すように、両端に端板19,20、周壁に
入口開口21を備えた円筒弁室22を有し、端板19に
は弁座筒23を同心状に設け、他方の端板20の中心か
らは外周に雄ねじを有する細い中空筒24が突出する。
中空筒24には、外端にハンドル25を有し、先端が端
板19に届く回転軸26が貫通し、回転軸26は円筒弁
室22内に突入した部分に雄ねじ27を有する。そし
て、円筒弁室22内に突入した前記弁座筒23の端部を
塞ぐことができる弁板28の中心には、前記雄ねじ27
にねじ係合する雌ねじを内周に有する雌ねじ筒29を固
定する。
【0013】この開閉弁7で延長管5とA室の外壁a、
及び延長管6とB室の外壁bを夫々連結するには、外壁
a,bの延長管5,6と対向する部分に中空筒24が通
る孔を開設し、パッキンを嵌めた中空筒24を室内から
その孔に通して外に突出させ、外から中空筒24にナッ
ト30を嵌めて外壁a,bの外面に締付けることにより
円筒弁室22を外壁a,bの内面に固定し、中空筒24
に嵌めたパッキンを端板20と、外壁a,bの内面との
間で圧縮してシールを行う。それから中空筒24の外周
の雄ねじに螺合する袋ナット31を嵌めた回転軸26を
中空筒24に外から挿入して行き、円筒弁室22内に入
れた弁板28の中心の雌ねじ筒29の中に回転軸26の
雄ねじ27をねじ込み、回転軸26の先端を端板19の
近くに位置させ、この状態で袋ナット31を中空筒24
の外周の雄ねじに軽く締付け、中空筒24の端面と、袋
ナット31との間で回転軸26に設けたフランジ26′
を軽くはさみ、回転軸26が軸方向に移動するのを阻止
する。そして、回転軸26の外端にはハンドル25を固
定し、弁板28には円筒弁室22の入口開口21の縁2
1′に当接するストッパ32を放射状に固定する。
及び延長管6とB室の外壁bを夫々連結するには、外壁
a,bの延長管5,6と対向する部分に中空筒24が通
る孔を開設し、パッキンを嵌めた中空筒24を室内から
その孔に通して外に突出させ、外から中空筒24にナッ
ト30を嵌めて外壁a,bの外面に締付けることにより
円筒弁室22を外壁a,bの内面に固定し、中空筒24
に嵌めたパッキンを端板20と、外壁a,bの内面との
間で圧縮してシールを行う。それから中空筒24の外周
の雄ねじに螺合する袋ナット31を嵌めた回転軸26を
中空筒24に外から挿入して行き、円筒弁室22内に入
れた弁板28の中心の雌ねじ筒29の中に回転軸26の
雄ねじ27をねじ込み、回転軸26の先端を端板19の
近くに位置させ、この状態で袋ナット31を中空筒24
の外周の雄ねじに軽く締付け、中空筒24の端面と、袋
ナット31との間で回転軸26に設けたフランジ26′
を軽くはさみ、回転軸26が軸方向に移動するのを阻止
する。そして、回転軸26の外端にはハンドル25を固
定し、弁板28には円筒弁室22の入口開口21の縁2
1′に当接するストッパ32を放射状に固定する。
【0014】こうして各外壁a,bに開閉弁7を組み立
てながら固定したら、各延長管5,6の先端を弁座筒2
3の内周にねじ込むなどして連結する。
てながら固定したら、各延長管5,6の先端を弁座筒2
3の内周にねじ込むなどして連結する。
【0015】開閉弁7は、その弁板28が弁座筒23か
ら離れているとき開弁(図4実線)し、弁板28が弁座
筒23に押し付いて弁座筒23を閉じたとき閉弁(図4
破線)する。開弁している開閉弁7を閉にするには水槽
本体1の外からハンドル25で回転軸26を一方向に回
す。これにより弁板28は、当初に回転軸26と一体に
少し回るが、ストッパ32が入口開口21の一方の縁2
1′に当接すると、その後は回れなくなる。回転軸26
の回転を続けると、弁板28の中心に固定された雌ねじ
筒29は回転軸26の雄ねじ27にねじ係合しているた
め弁板28と雌ねじ筒29は一体となって円筒弁室22
内で端板19に向かって移動し、弁板28はやがて弁座
筒23に押し付き、閉弁する。開弁するにはハンドル2
5で回転軸26を反対方向に回す。これにより、弁板2
8は当初に回転軸26と一体に少し回るが、ストッパ3
2が入口開口21の反対の縁21′に当接することで再
び回れなくなるため、その後の回転軸26の回転で同じ
理由によって円筒弁室22内で弁座筒23から離れる方
向に移動し、開弁する。
ら離れているとき開弁(図4実線)し、弁板28が弁座
筒23に押し付いて弁座筒23を閉じたとき閉弁(図4
破線)する。開弁している開閉弁7を閉にするには水槽
本体1の外からハンドル25で回転軸26を一方向に回
す。これにより弁板28は、当初に回転軸26と一体に
少し回るが、ストッパ32が入口開口21の一方の縁2
1′に当接すると、その後は回れなくなる。回転軸26
の回転を続けると、弁板28の中心に固定された雌ねじ
筒29は回転軸26の雄ねじ27にねじ係合しているた
め弁板28と雌ねじ筒29は一体となって円筒弁室22
内で端板19に向かって移動し、弁板28はやがて弁座
筒23に押し付き、閉弁する。開弁するにはハンドル2
5で回転軸26を反対方向に回す。これにより、弁板2
8は当初に回転軸26と一体に少し回るが、ストッパ3
2が入口開口21の反対の縁21′に当接することで再
び回れなくなるため、その後の回転軸26の回転で同じ
理由によって円筒弁室22内で弁座筒23から離れる方
向に移動し、開弁する。
【0016】A室とB室とを連通し、一槽式の貯水槽と
同様に使用するにはA室内の延長管5と外壁aを連結し
た開閉弁7、及びB室内の延長管6と外壁bを連結した
開閉弁7を共に開にする。これによりA室とB室は、延
長管5,6と、両延長管5,6を接続した貫通管4とか
らなる水槽本体1内に配管された連通管3で連通し、
A,B両室、及び補給管8内の水位は同じになる。A,
B両室内の水が外に給水されて水位が所定にまで下がる
と、高置水槽の場合は地上の受水槽側のポンプの運転が
開始し、受水槽内の水が入水管9から補給管8に補給さ
れ、又、受水槽の場合は直接型定水位弁18が開いて水
道水が入水管9から補給管8に補給され、これらの水は
貫通管4、延長管5,6、及び開閉している各開閉弁7
を経てA室とB室に流入する。そして、水位が回復する
と、高置水槽の場合は受水槽側のポンプの運転が停り、
受水槽の場合は直接型定水位弁18が閉じ、水の補給が
止まる。
同様に使用するにはA室内の延長管5と外壁aを連結し
た開閉弁7、及びB室内の延長管6と外壁bを連結した
開閉弁7を共に開にする。これによりA室とB室は、延
長管5,6と、両延長管5,6を接続した貫通管4とか
らなる水槽本体1内に配管された連通管3で連通し、
A,B両室、及び補給管8内の水位は同じになる。A,
B両室内の水が外に給水されて水位が所定にまで下がる
と、高置水槽の場合は地上の受水槽側のポンプの運転が
開始し、受水槽内の水が入水管9から補給管8に補給さ
れ、又、受水槽の場合は直接型定水位弁18が開いて水
道水が入水管9から補給管8に補給され、これらの水は
貫通管4、延長管5,6、及び開閉している各開閉弁7
を経てA室とB室に流入する。そして、水位が回復する
と、高置水槽の場合は受水槽側のポンプの運転が停り、
受水槽の場合は直接型定水位弁18が閉じ、水の補給が
止まる。
【0017】A室の内部を点検、清掃する際はA室内の
延長管5と外壁aを連結する開閉弁7を閉弁する。これ
により連通管3の内部はB室と連通しているが、A室と
は遮断されているため、A室内の水をドレンから排水し
て室内の点検、清掃が行える。その間、外への水の給水
はB室から行い、B室内の水位が下がったら前述のよう
に受水槽内の水や、水道水を入水管9、補給管8を経て
B室に補給し、水位を回復する。
延長管5と外壁aを連結する開閉弁7を閉弁する。これ
により連通管3の内部はB室と連通しているが、A室と
は遮断されているため、A室内の水をドレンから排水し
て室内の点検、清掃が行える。その間、外への水の給水
はB室から行い、B室内の水位が下がったら前述のよう
に受水槽内の水や、水道水を入水管9、補給管8を経て
B室に補給し、水位を回復する。
【0018】A室内の点検、清掃が終ったら、A室内の
延長管5と外壁aを連結する開閉弁7を開弁し、A,B
両室の水位を所定の状態にまで上げる。又、B室内の延
長管6と外壁bを連結する開閉弁7を閉にすることによ
って、同様にB室内の点検、清掃が行え、その間はA室
内の水を外に給水し、室内の水位が下がったら受水槽内
の水や、水道水を補給して水位を回復する。
延長管5と外壁aを連結する開閉弁7を開弁し、A,B
両室の水位を所定の状態にまで上げる。又、B室内の延
長管6と外壁bを連結する開閉弁7を閉にすることによ
って、同様にB室内の点検、清掃が行え、その間はA室
内の水を外に給水し、室内の水位が下がったら受水槽内
の水や、水道水を補給して水位を回復する。
【0019】このように仕切壁2を貫通する貫通管4、
及びその各端部に接続した延長管5,6とからなる連通
管3と、各延長管5,6と、A,B両室の外壁a,bと
を連結する二つの開閉弁7,7によってA,B両室への
水の補給と、A室とB室の個々への水の補給が行える。
及びその各端部に接続した延長管5,6とからなる連通
管3と、各延長管5,6と、A,B両室の外壁a,bと
を連結する二つの開閉弁7,7によってA,B両室への
水の補給と、A室とB室の個々への水の補給が行える。
【0020】直接型定水位弁18で水道水を補給する受
水槽の場合は、水位が下がったときの補給の開始と、水
位が回復したときの補給の停止は上記直接型定水位弁1
8が自動的に行うが、水位が所定以下に下がっても水の
補給が行われない異常を監視するためと、水位が回復し
ても水の補給が止まらない異常を監視するために電極を
使用する。高置水槽の場合は、上記異常監視用の電極の
ほかに、外への給水を行って水位が或る程度下がったと
きに、これを検知し、受水槽側のポンプに運転を開始さ
せるための電極と、こうして受水槽の水が補給され、水
位が回復したときに、これを検知し、上記ポンプの運転
を停めるための電極を必要とする。
水槽の場合は、水位が下がったときの補給の開始と、水
位が回復したときの補給の停止は上記直接型定水位弁1
8が自動的に行うが、水位が所定以下に下がっても水の
補給が行われない異常を監視するためと、水位が回復し
ても水の補給が止まらない異常を監視するために電極を
使用する。高置水槽の場合は、上記異常監視用の電極の
ほかに、外への給水を行って水位が或る程度下がったと
きに、これを検知し、受水槽側のポンプに運転を開始さ
せるための電極と、こうして受水槽の水が補給され、水
位が回復したときに、これを検知し、上記ポンプの運転
を停めるための電極を必要とする。
【0021】これらの電極33はA,B各室の天井壁か
ら垂設してもよいが、そうするとA室用とB室用の二組
が必要になる。これを一組で済ませるには、補給管8の
内部を縦の仕切壁8′で二つに区劃し、一方の区劃の内
部に、防波管17又は直接型定水位弁18を取り付けた
入水管9を上から突入させ、他方の区劃の内部に上から
電極33を垂設するか(図7,8)、補給管8と同様
に、連通管3(貫通管4でも、延長管5又は6でもよ
い。)に下端が連通した補助管34を立設し、この補助
管34中に上から電極33を垂設する(図1,6)。
ら垂設してもよいが、そうするとA室用とB室用の二組
が必要になる。これを一組で済ませるには、補給管8の
内部を縦の仕切壁8′で二つに区劃し、一方の区劃の内
部に、防波管17又は直接型定水位弁18を取り付けた
入水管9を上から突入させ、他方の区劃の内部に上から
電極33を垂設するか(図7,8)、補給管8と同様
に、連通管3(貫通管4でも、延長管5又は6でもよ
い。)に下端が連通した補助管34を立設し、この補助
管34中に上から電極33を垂設する(図1,6)。
【0022】縦の仕切壁8′で区劃した補給管8の内部
の二つの区劃の一方に入水管9を突入させ、他方に電極
33を垂設する場合(図7,8)は、補給管8の断面形
状を楕円形又は小判形などにし、その短軸方向に縦の仕
切壁8′を設けるとよい。又、縦の仕切壁8′は、入水
管9から補給管8の一方の区劃内に補給される水で、他
方の区劃内の水が波立つのを防止するためのものである
から、高置水槽の場合に入水管9に取り付ける防波管1
7は省略することができる。又、この縦の仕切壁8′は
補給管8の全高に設ける必要はなく、補給管8の上端か
ら、下端は水の補給が開始するために下がる水位の少し
下に位置すればよい。そして、電極33の上端は蓋14
に固定し、蓋14と一緒に補給管8から外に取り出せる
ようにして置く。
の二つの区劃の一方に入水管9を突入させ、他方に電極
33を垂設する場合(図7,8)は、補給管8の断面形
状を楕円形又は小判形などにし、その短軸方向に縦の仕
切壁8′を設けるとよい。又、縦の仕切壁8′は、入水
管9から補給管8の一方の区劃内に補給される水で、他
方の区劃内の水が波立つのを防止するためのものである
から、高置水槽の場合に入水管9に取り付ける防波管1
7は省略することができる。又、この縦の仕切壁8′は
補給管8の全高に設ける必要はなく、補給管8の上端か
ら、下端は水の補給が開始するために下がる水位の少し
下に位置すればよい。そして、電極33の上端は蓋14
に固定し、蓋14と一緒に補給管8から外に取り出せる
ようにして置く。
【0023】又、電極33を垂設するための補助管34
を連通管3上に立設したときは(図1,6)、補給管8
と同様に、A室又はB室の天井壁に、補助管34と同径
の開口10を、補助管34の上端が対向する位置に設け
る。そして、補助管34の上端には上記開口10の回り
に下からパッキンを介して当接する鍔35を設け、この
鍔35と開口10の回りに下から複数本のボルト12を
通し、各ボルト12に上からナット13を嵌めて天井壁
の上面に締付け、補助管34の上端をA室又はB室の天
井壁に対し固定する(図6)。そして、前記鍔35と同
外径で、周縁部には上記ナット13を嵌合する孔を有
し、前記電極33を下向きに取り付けた蓋14を、ナッ
ト13を周縁部の孔に嵌合することでパッキンを介して
天井壁の上面に当てゝ開口10を塞ぎ、蓋14の上面か
ら上に突出する各ボルト12に周縁部の孔よりも直径の
大きいワッシャ15を嵌め、次いでナット16を上から
嵌めてワッシャ15上に締付け、蓋14を天井壁の上面
に固定する。
を連通管3上に立設したときは(図1,6)、補給管8
と同様に、A室又はB室の天井壁に、補助管34と同径
の開口10を、補助管34の上端が対向する位置に設け
る。そして、補助管34の上端には上記開口10の回り
に下からパッキンを介して当接する鍔35を設け、この
鍔35と開口10の回りに下から複数本のボルト12を
通し、各ボルト12に上からナット13を嵌めて天井壁
の上面に締付け、補助管34の上端をA室又はB室の天
井壁に対し固定する(図6)。そして、前記鍔35と同
外径で、周縁部には上記ナット13を嵌合する孔を有
し、前記電極33を下向きに取り付けた蓋14を、ナッ
ト13を周縁部の孔に嵌合することでパッキンを介して
天井壁の上面に当てゝ開口10を塞ぎ、蓋14の上面か
ら上に突出する各ボルト12に周縁部の孔よりも直径の
大きいワッシャ15を嵌め、次いでナット16を上から
嵌めてワッシャ15上に締付け、蓋14を天井壁の上面
に固定する。
【0024】これによって、ナット16を取り除くこと
で電極33ごと蓋14を天井壁から外し、電極33の洗
浄、保守、点検が行える。
で電極33ごと蓋14を天井壁から外し、電極33の洗
浄、保守、点検が行える。
【0025】尚、36はA,B各室に設けた溢水管であ
る。これは、一旦下がった水位が水の補給で回復して
も、異常で補給が止まらない場合に、過剰に補給される
水をA,B各室外に排水するためのものである。
る。これは、一旦下がった水位が水の補給で回復して
も、異常で補給が止まらない場合に、過剰に補給される
水をA,B各室外に排水するためのものである。
【0026】図示の実施例では補給管8の上端をA室又
はB室の天井壁に固定したが、必ずしもその必要はな
く、補給管8の上端を室内の上限水位よりも上に位置さ
せて室内に開放させ、入水管9をA室又はB室の外壁上
端部を貫通して室内に突入させ、前記補給管8内に上端
から入れるなどして連結してもよい。
はB室の天井壁に固定したが、必ずしもその必要はな
く、補給管8の上端を室内の上限水位よりも上に位置さ
せて室内に開放させ、入水管9をA室又はB室の外壁上
端部を貫通して室内に突入させ、前記補給管8内に上端
から入れるなどして連結してもよい。
【0027】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明は、水槽
本体の内部をA室とB室とに区劃する仕切壁を貫通して
固定され、一端が上記A室内に、他端が上記B室内に位
置する貫通管と、該貫通管の一端に接続し、上記A室の
外壁に向かって延びる第1延長管と、上記貫通管の他端
に接続し、上記B室の外壁に向かって延びる第2延長管
とで連通管を構成し、上記A室の外壁に固定され、上記
水槽本体の外から操作することにより上記A室と上記連
通管とを連通したり、連通を遮断する第1開閉弁を上記
第1延長管に連結し、上記B室の外壁に固定され、上記
水槽本体の外から操作することにより上記B室と上記連
通管とを連通したり、連通を遮断する第2開閉弁を上記
第2延長管に連結すると共に、上記連通管に下端が連通
した補給管を立設し、上記水槽本体の外から水を補給す
る入水管を上記補給管の上端に連結したので、両開閉弁
を開弁して一つの入水管からA,B両室に水を補給で
き、又、A室内の第1開閉弁を閉弁してB室にだけ、B
室内の第2開閉弁を閉弁してA室にだけ夫々水を補給で
き、A,B両室に別々の入水管で水を補給する場合の装
置や、配管の二重の複雑さを解消することができる。
本体の内部をA室とB室とに区劃する仕切壁を貫通して
固定され、一端が上記A室内に、他端が上記B室内に位
置する貫通管と、該貫通管の一端に接続し、上記A室の
外壁に向かって延びる第1延長管と、上記貫通管の他端
に接続し、上記B室の外壁に向かって延びる第2延長管
とで連通管を構成し、上記A室の外壁に固定され、上記
水槽本体の外から操作することにより上記A室と上記連
通管とを連通したり、連通を遮断する第1開閉弁を上記
第1延長管に連結し、上記B室の外壁に固定され、上記
水槽本体の外から操作することにより上記B室と上記連
通管とを連通したり、連通を遮断する第2開閉弁を上記
第2延長管に連結すると共に、上記連通管に下端が連通
した補給管を立設し、上記水槽本体の外から水を補給す
る入水管を上記補給管の上端に連結したので、両開閉弁
を開弁して一つの入水管からA,B両室に水を補給で
き、又、A室内の第1開閉弁を閉弁してB室にだけ、B
室内の第2開閉弁を閉弁してA室にだけ夫々水を補給で
き、A,B両室に別々の入水管で水を補給する場合の装
置や、配管の二重の複雑さを解消することができる。
【0028】又、請求項2,3の発明によれば、水位を
監視するための電極もA,B両室に設ける二重の複雑さ
が解消できる。
監視するための電極もA,B両室に設ける二重の複雑さ
が解消できる。
【図1】本発明による受水槽の一実施例の透視図であ
る。
る。
【図2】図1の貯水槽が高置水槽である場合のA−A線
での拡大断面図である。
での拡大断面図である。
【図3】図1の貯水槽が受水槽である場合のA−A線で
の拡大断面図である。
の拡大断面図である。
【図4】図1の開閉弁の固定状態の拡大断面図である。
【図5】図4のV−V線での断面図である。
【図6】図1のB−B線での拡大断面図である。
【図7】本発明による貯水槽の他の一実施例の透視図で
ある。
ある。
【図8】図7のC−C線での拡大断面図である。
1 水槽本体 2 仕切壁 3 連通管 4 貫通管 5,6 延長管 7 開閉弁 8 補給管8′ 仕切壁 9 入水管 33 電極 34 補助管a,b 外壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭54−27563(JP,U) 実開 昭62−90396(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E03B 11/00 B65D 90/00 G05D 9/00
Claims (3)
- 【請求項1】 水槽本体の内部が仕切壁でA室とB室と
に区劃された二槽式受水槽において、上記仕切壁を貫通
して固定され、一端が上記A室内に、他端が上記B室内
に位置する貫通管と、該貫通管の一端に接続し、上記A
室の外壁に向かって延びる第1延長管と、上記貫通管の
他端に接続し、上記B室の外壁に向かって延びる第2延
長管とで連通管を構成し、上記A室の外壁に固定され、
上記水槽本体の外から操作することにより上記A室と上
記連通管とを連通したり、連通を遮断する第1開閉弁を
上記第1延長管に連結し、上記B室の外壁に固定され、
上記水槽本体の外から操作することにより上記B室と上
記連通管とを連通したり、連通を遮断する第2開閉弁を
上記第2延長管に連結すると共に、上記連通管に下端が
連通した補給管を立設し、上記水槽本体の外から水を補
給する入水管を上記補給管の上端に連結したことを特徴
とする二槽式貯水槽の水補給装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の二槽式貯水槽の水補給
装置において、上記補給管の内部を縦の仕切壁で二つに
区劃し、一方の区劃に上記入水管を連結し、他方の区劃
の内部に上から水位監視用の電極を垂設したことを特徴
とする二槽式貯水槽の水補給装置。 - 【請求項3】 請求項1に記載の二槽式貯水槽の水補給
装置において、上記連通管に下端が連通した補助管を立
設し、該補助管中に上から水位監視用の電極を垂設した
ことを特徴とする二槽式貯水槽の水補給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3020390A JP2869756B2 (ja) | 1991-01-22 | 1991-01-22 | 二槽式貯水槽の水補給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3020390A JP2869756B2 (ja) | 1991-01-22 | 1991-01-22 | 二槽式貯水槽の水補給装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04330124A JPH04330124A (ja) | 1992-11-18 |
JP2869756B2 true JP2869756B2 (ja) | 1999-03-10 |
Family
ID=12025694
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3020390A Expired - Fee Related JP2869756B2 (ja) | 1991-01-22 | 1991-01-22 | 二槽式貯水槽の水補給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2869756B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4855338B2 (ja) * | 2007-05-31 | 2012-01-18 | 株式会社奥村組 | 建物の受水槽設備およびその水抜き方法 |
KR100902342B1 (ko) * | 2008-08-22 | 2009-06-12 | 주식회사 대덕기술 | 액체유량계 검사장치용 집수탱크 |
-
1991
- 1991-01-22 JP JP3020390A patent/JP2869756B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04330124A (ja) | 1992-11-18 |
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Legal Events
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