JP2869433B2 - ホットメルトの包装方法 - Google Patents

ホットメルトの包装方法

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JP2869433B2
JP2869433B2 JP7916893A JP7916893A JP2869433B2 JP 2869433 B2 JP2869433 B2 JP 2869433B2 JP 7916893 A JP7916893 A JP 7916893A JP 7916893 A JP7916893 A JP 7916893A JP 2869433 B2 JP2869433 B2 JP 2869433B2
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hot melt
layer
container
polyolefin
packaging method
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良平 榊原
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NIPPON ENU ESU SHII KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粘着性を有するホット
メルトの包装方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】粘着性を有するホットメルトは、接着剤
等として広く使用されているが、運搬、保管等に際して
自己融着を防ぐため、ブロック状のものを離型性のある
材料で包装している。このような包装材料を使用する包
装方法としては、PETフィルムや紙にシリコン処理を
施したものを折って箱形に成形し、これに直に、もしく
はこれを金属トレイに嵌め込んで溶融ホットメルトを流
し込む方法や、段ボ−ル箱の内面にシリコン処理して、
これに直接溶融ホットメルトを流し込む方法、厚手のポ
リプロピレン等のシ−トをトレイ状に成形し、これに直
接溶融ホットメルトを流し込む方法等が採用されてき
た。
【0003】しかしながら、上記従来の包装方法では、
包装されたホットメルトを使用する時に、その包装材を
剥ぎ取って廃棄する必要があり、煩雑な手間を必要とす
ると共に、廃棄物による環境汚染の恐れもあった。そこ
で、省資源及び環境保全の観点から、これらの容器を使
用せず、ホットメルトの性能に影響しない程度の薄いポ
リオレフィンフィルムやパウダ−で粘着ホットメルトを
包み込み、使用時にこのポリオレフィンフィルム等を剥
ぎ取ることなくそのまま溶融することが考えられてい
る。
【0004】このように、包装容器を使用しない方法と
して考えられているのは、金属容器の内側にあらかじめ
ワックス等をスプレ−し、この容器に溶融ホットメルト
を流し込んで表面粘着性をなくする方法、粘着ホットメ
ルトとポリオレフィンを二重円筒状に水中に押し出し、
適当な長さにカットして表面粘着性をなくす方法等であ
る。しかしながら、上記ワックススプレ−法は、貯蔵中
に数日で表面に粘着性が現れ、ブロック同士が再融着す
るという問題がある。また、上記二重円筒状に水中に押
し出す方法は、ポリオレフィンの割合が多くなるため、
ホットメルトの性能の低下をきたしたり、それぞれの相
溶性の不適合によりホットメルトタンク内での熱安定性
が低下するというトラブルが生じていた。
【0005】これらの問題を解決するには、できるだけ
薄いポリオレフィンフィルムを用いて、できるだけ大き
なホットメルトブロックを効率よく包装する必要がある
が、ポリオレフィンフィルムの融点は溶融ホットメルト
の温度よりも低いので、包装時にポリオレフィンフィル
ムが溶融しないよう冷却する必要がある。このような方
法として、例えば、直方体、円筒等各種の形状のトレイ
にポリオレフィンフィルムを沿わせ、該トレイの外側を
冷却しながらホットメルトを流し込む方法が開発された
が、この方法では、ポリオレフィンフィルムがトレイに
密着しない部分が生じ、この部分が冷却されないためホ
ットメルトの熱で溶融してしまうことが多かった。
【0006】トレイにポリオレフィンフィルムを密着さ
せるため、予めトレイにぴったり合う形状にフィルムを
成形しておき、これをひとつずつトレイに嵌め込む方法
が検討されたが、実際の工程が煩雑なものとなるほか、
ホットメルトを流し込んだ時にフィルムが変形して、ト
レイ内にずり落ちる等の問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
記従来の包装方法の問題点を解決し、薄いポリオレフィ
ンフィルムを用いて該フィルムを溶融させることなく、
粘着性のあるホットメルトブロックをうまく包装するこ
とができるようにすることを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次のような構成を採用した。すなわち、本
発明にかかるホットメルトの包装方法は、ポリオレフィ
ンからなる薄い第1の層と、当該第1の層よりも厚く
ットメルトに対し相溶性の良好な低融点プラスチックか
らなる第2の層とを重ね合わせた2層のプラスチックシ
ートを用いて前記第1の層を外面側とし第2の層を内面
側とする容器を成形し、この容器に溶融したホットメル
トを流し込んで冷却固化することにより、表面粘着性の
ないブロック状の包装体とすることを特徴としている。
【0009】上記第1の層であるポリオレフィンはホッ
トメルトの粘着性が外面に現れるのを防ぐもので、一般
的にはホットメルトの融点に近い融点を持つポリエチレ
ンを使用するのが好ましい。また、ポリオレフィンの層
の厚みは20〜50ミクロンとするのが好ましく、この
厚みが薄過ぎるとホットメルト流し込み時の温度(12
0〜180℃程度である。)に耐えられず、厚過ぎると
ホットメルトと共に溶融した時ホットメルトに混合され
る異種ポリマ−としての濃度が高くなり、ホットメルト
の性能を低下させる恐れがある。このオレフィンとして
は、低密度ポリエチレン、リニア低密度ポリエチレン、
中・高密度ポリエチレン、エチレン/プロピレン混合、
共重合物、エチレン・アクリル酸エステル、メタクリル
酸・エステル共重合物、エチレン酢酸ビニル共重合物が
ある。
【0010】第2の層としては、包装するホットメルト
の成分と同様な成分のものが好ましく、例えばエチレン
酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸アルキルエ
ステル共重合体、非晶性αーオレフィン、SBS、SI
S、SEBS、SEPS等のABA型ブロック共重合体
等のベースポリマーに各種タッキファイアー、可塑剤、
その他の添加剤を混合したものがあり、さらにベースポ
リマーのみ、あるいはこのうちの2成分というものもあ
り得る。これらを包装対象のホットメルトの種類に応じ
て選択使用すればよい。第2の層の厚みは150〜40
0ミクロンとするのが好ましい。この第2層は、溶融し
たホットメルトの熱が直接第1の層に加わらないように
するためであり、薄過ぎると流し込んだ時のホットメル
トの熱で外側の第1層が損なわれる恐れがあり、厚過ぎ
るとホットメルトの性能を低下させる恐れがある。
【0011】上記第1の層と第2の層のポリマ−を重ね
て2層押し出しによりプラスチックシ−トの容器を成形
する。この時、粘着性のない第1の層が外側に、第2の
層が内側になるようにする。容器の形状は、ホットメル
トを流し込みやすく、しかも運搬、保管等に便利な形状
とするのが好ましく、通常は、四角な箱形もしくは円筒
形とするのがよい。この容器を構成する2層プラスチッ
クシ−トの各層の厚みは上記のとおりである。
【0012】次に、得られた2層プラスチックシ−トか
らなる容器に熱溶融したホットメルトを流し込む。ホッ
トメルトと第1層との間にホットメルトと成分の似た第
2層が介在するため、ホットメルトの熱が直接第1層に
加わらず、第1層が溶融することはない。この状態でホ
ットメルトを冷却固化させてブロック状とするが、この
時、第1層の外面を水冷又は空冷するのが好ましい。
【0013】このようにして、粘着性を有するホットメ
ルトブロックを表面に粘着性が現れないように包装する
ことができるのである。得られた包装体は、容器ごと溶
融してホットメルトとして使用することができる。容器
は薄いポリオレフィンの層と、ホットメルトに対し相溶
性の良い低融点プラスチックで形成されているため、ホ
ットメルトと共に溶融してもホットメルトの性能をそれ
ほど損なわない。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体
的に説明する。図1及び図2は、この包装方法に使用す
る容器(トレイ)の1例を表すもので、この容器1は、
ポリエチレンからなる第1の層2と、SBSからなる第
2の層3を重ね合わせたプラスチックシ−トで成形され
ている。この成形は、ポリエチレンとSBSポリマ−を
原料として2層押し出しによって成形されたもので、第
1の層の厚みは約30ミクロン、第2の層の厚みは約3
00ミクロンであった。
【0015】得られた容器1に溶融したホットメルト
(SBS系)を流し込んで冷却固化した。この時、容器
の外面をシャワ−で強制冷却した。これにより、表面に
粘着性のないホットメルトブロックの包装体が得られ
た。この包装体をそのまま熱溶融してホットメルトとし
て使用したところ、通常のホットメルトと同様な性能が
得られた。
【0016】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、粘着性のあるホットメルトを粘着性のない薄いプラ
スチックシ−トで能率的に包装することが可能である。
粘着性のないポリオレフィンの薄膜を用いて包装して
も、その内面に予めホットメルトと成分の似た低融点プ
ラスチックの層が設けられているため、流し込み時のホ
ットメルトの熱によってポリオレフィンの層が損なわれ
ない。しかも、ポリオレフィンの層の厚みを薄くできる
ので、この包装材料ごと溶融してホットメルトとして使
用してもホットメルトの性能が低下せず、包装材を剥し
たり、廃棄したりする手間が不用となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】容器の一実施例を表す一部断面図である。
【図2】その断面図である。
【符号の説明】
1 容器 2 第1の層 3 第2の層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65B 3/00 - 3/36 B65B 29/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィンからなる薄い第1の層
    と、当該第1の層よりも厚くホットメルトに対し相溶性
    の良好な低融点プラスチックからなる第2の層とを重ね
    合わせた2層のプラスチックシートを用いて前記第1の
    層を外面側とし第2の層を内面側とする容器を成形し、
    この容器に溶融したホットメルトを流し込んで冷却固化
    することにより、表面粘着性のないブロック状の包装体
    とすることを特徴とするホットメルトの包装方法。
JP7916893A 1993-03-12 1993-03-12 ホットメルトの包装方法 Expired - Lifetime JP2869433B2 (ja)

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JPH06270902A JPH06270902A (ja) 1994-09-27
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