JP2868731B2 - グラウンドアンカーの引張材の製造方法 - Google Patents

グラウンドアンカーの引張材の製造方法

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泰弘 山田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は地中に埋設するグ
ラウンドアンカーの引張材にかかるものであり、特にア
ンボンドシースの中に通すアンボンドの自由長部と剥出
しのままの定着長部とを有する引張材の製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】地中に埋設して定着し、地上の構造物な
どを固定するグラウンドアンカーにおいて、緊張力を実
際に受け持つのは、PC鋼より線からなる引張材であ
る。この引張材は、緊張力が作用したとき自由に伸びを
許容する自由長部と、削孔の中に注入したグラウト材と
付着する定着部からなっている。削孔の中にはグラウト
材を充満させるため、自由長部はグラウト材との付着を
避けて伸びを許容するために、アンボンドのシースの中
に収納することが採用されている。定着長部はグラウト
材と付着させるために剥出しのままとしておくものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】引張材の自由長部では
このようにPC鋼より線はポリエチレン製などのアンボ
ンドシースの中に通すのであるが、課題となるのが周辺
から浸透してくる水である。地中の中で周辺から滲み出
してくる水やグラウト材に含まれる水分がPC鋼より線
の周囲を伝ってアンボンドシースの中に入り込み、PC
鋼より線を錆び付かせることがある。PC鋼より線の錆
び付きは、PC鋼より線の破断に繋ることがあり、これ
を防止するためにアンボンドシースの中に防錆オイルを
充満させて水の浸入を防いでいた。
【0004】このアンボンドシースの中に防錆オイルを
充満させる方法としては、アンボンドシースの中に通す
前にPC鋼より線の周囲に防錆オイルを塗る方法や、ア
ンボンドシースの中に通した後でシースの中に注入する
方法が採られていた。しかしながら、防錆オイルは常温
では半固化する性質を有しており、半固化の状態で行な
う運搬・施工には支障がないが、ケーブル加工の工程上
は半固化状態では使用できないため、製造工程では熱溶
融させて使用していた。ところが、熱によって溶かした
防錆オイルを使用しても、PC鋼より線に触れたりアン
ボンドシースに触れたりすると直ちに固化してしまい、
隅々にまで充分に行き渡らせるのは不可能であった。
【0005】図3で示すように、PC鋼より線aは複数
本のPC鋼線bを撚って束ねたものであるが、断面円形
のPC鋼線bを束ねると当然のごとくPC鋼線bとPC
鋼線bとの間に隙間cが生じる。前述のように熱溶融さ
せた防錆オイルdを使用したとしても、PC鋼線bに触
れた時点で固化してしまうため、内側に浸透して隙間c
を埋める前に固化してしまい、内側の隙間cは埋められ
ず残ってしまう。これはアンボンドシースeの中に防錆
オイルdを注入する方法も同じであって、図4に示すよ
うに、防錆オイルdがアンボンドシースeやPC鋼線b
に触れた時点で固化してしまい、やはりPC鋼線b・b
同士やアンボンドシースeとの間に隙間cが生じてい
た。
【0006】引張材の自由長部において、前述のような
隙間cが残っていることはきわめて重要な課題であっ
て、この隙間cを伝って定着長部から滲み出た水分がア
ンボンドシースの中に入り込み、PC鋼より線を錆び付
かせるという事態が発生していた。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるグラウ
ンドアンカーの引張材の製造方法は、加熱したPC鋼よ
り線を加熱溶融させて加圧した防錆オイルの中に通して
内側まで防錆オイルを浸透させ、そのPC鋼より線を既
に防錆オイルを充満したアンボンドシースの中に挿入す
ることによって課題を解決するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】PC鋼より線は、装置内に入れる
前に、サンダーによって面取やブラッシングにてバリや
ゴミなどを表面から取り除くようにすることが望まし
い。複数本のPC鋼線を束ねて撚ったPC鋼より線を加
熱する。加熱はヒーターの中を通過させたりPC鋼より
線自体に通電して加熱するなど様々な方法が採用でき、
常温よりも摂氏30〜50度を上昇させる。このPC鋼
より線を加熱溶融させた防錆オイルの中を通過させる。
防錆オイルはタンクの中でヒーター等で加熱して溶融さ
せたもので、これをポンプにて送って加圧した状態でオ
イル室などの空間に溜めておく。オイル室などの空間と
連続させてアンボンドシースを配しておき、オイル室の
防錆オイルがアンボンドシースの中に流れ込むようにす
る。オイル室を通過させ、PC鋼より線の周囲及び内側
に防錆オイルが浸透・付着するようにする。そのPC鋼
より線を防錆オイルが充満したアンボンドシースの中に
挿入する。PC鋼より線がアンボンドシースの中に入っ
たとき、既に充満していた防錆オイルが溢れるが、この
防錆オイルをタンクに回収して再び使用する。
【0009】PC鋼より線は防錆オイルを付着させる前
に加熱して温度を高めておくため、防錆オイルが冷えず
に溶融したままで内側の隙間まで充分浸透する。アンボ
ンドシースの中には予め防錆オイルを充満しておくた
め、PC鋼より線を挿入する際に空気を巻き込むことな
く、シースの中にオイルが充満する。
【0010】
【実施例】以下、図に示す実施例に基づきこの発明を詳
細に説明する。図1に示すのはこの発明にかかるグラウ
ンドアンカーの引張材の製造方法を実施する装置の概念
図である。まず装置のPC鋼より線挿入口1の次には、
送りモーター2によって回転する一対のピンチローラー
3・3が配され、ピンチローラー3の回転速度は速度計
4によって計測可能となっている。ピンチローラー3の
次には、加熱機5が配されている。加熱機5は左右に向
かい合って配した一対のローラー6・6と同じく向かい
合って配した一対のローラー7・7がプラス極とマイナ
ス極となり、通電によってPC鋼より線8を加熱するも
のである。
【0011】加熱機5の次には給油器9が配してあり、
給油機9の内部にはクランプ室10とドレイン室11が
形成され、ドレイン室11の中には更にオイル室12が
形成されている。これらクランプ室10、ドレイン室1
1及びオイル室12内を通って、貫通孔13が給油機9
を貫通している。給油機9の外にはタンク14が置かれ
て内部の防錆オイル15をヒーター16によって加熱す
るとともに、攪拌機17によってオイル16を攪拌して
いる。タンク14内の防錆オイル15は、トロコイドポ
ンプ18によってオイル室12内に防錆オイル15を加
圧して送ることが可能となっている。ドレイン室11と
クランプ室10にはドレイン抜き19・20が設けら
れ、オイル室12から洩れてきた防錆オイル15をタン
ク14に回収可能となっている。クランプ室10内には
互いに向き合うローラーを有するクランパー21が収納
され、給油機9の外から操作可能となっている。オイル
室12と連続する貫通孔13はアンボンドシース22が
収納可能なように若干径が大きく形成され、側方からク
ランパー23によってアンボンドシース22をを掴むこ
とが可能である。
【0012】以上のような製造装置を使用したグランド
アンカーの製造方法を実施した場合につき説明する。ま
ずサンダーにてコイル状に巻き取られたPC鋼より線8
の端面のバリを取り除き、面取を施す。また周囲をブラ
ッシングしてゴミなどの付着物を取り除く。このPC鋼
より線8を挿入口1から装置内に挿入し、ピンチローラ
ー3・3によって挟み込む。モーター2を作動させてピ
ンチローラー3・3の回転によってPC鋼より線8を送
る。加熱機5のローラー6・6及び7・7の間を通過さ
せて常温より30〜50度加熱して更に送り、LS24
にて長さを測定してPC鋼より線8の先端がオイル室1
2内に至ったところで停止する。アンボンドシース22
を貫通孔13に挿入してクランパー23によって把持す
る。トロコイドポンプ18を始動して、防錆オイル15
をオイル室12に加圧しながら送る。このとき既にタン
ク14内の防錆オイル15はヒーター16によって摂氏
60〜110度に暖められており、攪拌機17によって
攪拌されて溶融した状態である。
【0013】クランパー21を手作業によって締めて、
PC鋼より線8の進行方向を正確に維持する。オイル室
12内にはオイル15が充満しているが、このオイル1
5はオイル室12と連通した貫通孔13に装着したアン
ボンドシース22の中にも流れ込み充満し、やがて反対
側から溢れる。このアンボンドシース22の反対側から
オイル15が出たことを確認して、再度送りモーター2
を始動してPC鋼より線8を送り込む。オイル室2を通
過するPC鋼より線8は、加熱機5によって加熱されて
おり、またオイル15が加圧された状態であるため、オ
イル15が固化せずに鋼線同士の間の隙間にも浸透して
いく。そのまま送ることによりPC鋼より線8はアンボ
ンドシース22の中に挿入されていく。(図2)アンボ
ンドシース22の内部はオイル15が既に充満している
ため、アンボンドシース22内にPC鋼より線8を挿入
する際にも空隙が生じない。溢れたオイル15は回収し
て再使用すればよい。
【0014】アンボンドシース22内に所定長さPC鋼
より線8を挿入した段階で送りモーター2を停止する。
またトロコイドポンプ18も停止する。クランパー23
を緩めてアンボンドシース22をアンクランプし、30
0〜400mm送ったあとアンボンドシース22とPC
鋼より線8を手作業によって切断する。また入口側では
高速カッター25によってPC鋼より線8を切断する。
その後装置内のPC鋼より線8を手作業で抜き取ればよ
い。
【0015】
【発明の効果】この発明は以上のような構成を有し、以
下の効果を得ることができる。 ケーブル加工の工程において、PC鋼より線は加熱機
によって加熱しておくため、熱溶融させた防錆オイルが
PC鋼より線に触れても固化せず、鋼線同士の隙間にも
浸透してオイルが包み込んで、水がPC鋼より線に触れ
るのを防止することが可能となる。 熱溶融させた防錆オイルをポンプにより加圧した中を
通過させるため、PC鋼より線の隙間にもオイルが浸透
し易くなる。 既に防錆オイルを充満させたアンボンドシースの中に
PC鋼より線を挿入するため、挿入の際にシースの中に
空隙ができることがなく、後でシースの中にオイルを再
注入するなどの手間が不要である。 PC鋼より線を挿入する際アンボンドシースから溢れ
た防錆オイルは再使用することにより、高価なオイルを
無駄なく使用して製造コストを下げることができる。 PC鋼より線を装置内に挿入する前にサンダーやブラ
ッシングによって面取やバリを除去することにより、装
置内での進行やアンボンドシースへの挿入がスムーズに
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施する引張材の製造装置の概念図
である。
【図2】PC鋼より線をアンボンドシース内に挿入する
状態の説明図である。
【図3】従来の方法により防錆オイルを塗ったPC鋼よ
り線の断面図である。
【図4】従来の方法によりアンボンドシースの中に挿入
して防錆オイルを注入した状態の断面図である。
【符号の説明】
1 挿入口 2 送りモーター 3 ピンチローラー 4 速度計 5 加熱機 6 ローラー 7 ローラー 8 PC鋼より線 9 給油器 10 クランプ室 11 ドレイン室 12 オイル室 13 貫通孔 14 タンク 15 防錆オイル 16 ヒーター 17 攪拌機 18 トロコイドポンプ 19・20 ドレイン抜き 21 クランパー 22 アンボンドシース 23 クランパー 24 LS 25 高速カッター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村尾 佳範 兵庫県神戸市東灘区本山中町4−15−5 アーバンライフ本山中町205号 エム テクノ株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−170329(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 5/80

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PC鋼より線の一部をアンボンドシース
    の中に通してアンボンドの自由長部とし、一部を剥出し
    にして定着長部とするグラウンドアンカーの引張材を製
    造する方法であって、PC鋼より線を加熱した後、加熱
    溶融させるとともに加圧した防錆オイルの中を通過させ
    て鋼線同士の隙間に防錆オイルを浸透させ、その後内部
    に防錆オイルを充満したアンボンドシースの中に挿入す
    ることを特徴とするグラウンドアンカーの引張材の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 PC鋼より線を挿入した際にアンボンド
    シースから溢れた防錆オイルは再使用することを特徴と
    する請求項1記載のグラウンドアンカーの引張材の製造
    方法。
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KR102382869B1 (ko) * 2020-03-19 2022-04-04 신현택 그라운드 앵커용 강연선 공급장치
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