JP2868725B2 - 護岸の補修工法 - Google Patents
護岸の補修工法Info
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- JP2868725B2 JP2868725B2 JP11306996A JP11306996A JP2868725B2 JP 2868725 B2 JP2868725 B2 JP 2868725B2 JP 11306996 A JP11306996 A JP 11306996A JP 11306996 A JP11306996 A JP 11306996A JP 2868725 B2 JP2868725 B2 JP 2868725B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地震等で破壊され
た護岸および老朽化した護岸の補修に最適な工法に関す
る。
た護岸および老朽化した護岸の補修に最適な工法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】護岸は、地震や台風等の天災事変で崩壊
することがある。崩壊した護岸は、例えば、図1に示す
ように、護岸1の前面に新しくコンクリート壁2を構築
して補修している。この工法は、崩壊した護岸を取り除
いて新しくコンクリート壁を構築する工法に比較して補
修を簡単かつ早くできる。この工法で補修して、護岸1
にコンクリート壁2を構築するには、護岸1に対して決
められた位置に型枠3を固定する必要がある。固定され
た型枠3と護岸1との間に生コンクリートを打設して、
新しく補修するコンクリート壁2を構築するためであ
る。
することがある。崩壊した護岸は、例えば、図1に示す
ように、護岸1の前面に新しくコンクリート壁2を構築
して補修している。この工法は、崩壊した護岸を取り除
いて新しくコンクリート壁を構築する工法に比較して補
修を簡単かつ早くできる。この工法で補修して、護岸1
にコンクリート壁2を構築するには、護岸1に対して決
められた位置に型枠3を固定する必要がある。固定され
た型枠3と護岸1との間に生コンクリートを打設して、
新しく補修するコンクリート壁2を構築するためであ
る。
【0003】護岸に対して決められた位置に型枠を固定
する工法を図2〜図4に示す。図2に示す工法は、下記
のようにして型枠3を固定する。 型枠3を海底の所定の位置に吊り込む。 型枠3と護岸1とを、セパレータ4で連結する。セ
パレータ4は、型枠3と護岸1との間に生コンクリート
を打設するときに、型枠3が移動するのを阻止する。 さらに、型枠3の背面に設けたジャッキ5を操作し
て、型枠3の垂直姿勢を調整する。ジャッキ5は、型枠
3の背面と、型枠3の下端にL字状に連結されている水
平部とに連結されている。
する工法を図2〜図4に示す。図2に示す工法は、下記
のようにして型枠3を固定する。 型枠3を海底の所定の位置に吊り込む。 型枠3と護岸1とを、セパレータ4で連結する。セ
パレータ4は、型枠3と護岸1との間に生コンクリート
を打設するときに、型枠3が移動するのを阻止する。 さらに、型枠3の背面に設けたジャッキ5を操作し
て、型枠3の垂直姿勢を調整する。ジャッキ5は、型枠
3の背面と、型枠3の下端にL字状に連結されている水
平部とに連結されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図2で示すように、型
枠3をセパレータ4で護岸1に連結する工法は、セパレ
ータ4を固定するのに極めて手間がかかる欠点がある。
それは、型枠3の水中部分で連結されるセパレータ4
は、潜水夫が水中に潜って、護岸1に連結するからであ
る。セパレータ4を水中で護岸1と型枠3に連結する水
中作業は、陸上のように能率よく連結できないことに加
えて、危険になる欠点もある。とくに、護岸の水深が深
くなるに従って、作業の安全性はさらに難しくなる。
枠3をセパレータ4で護岸1に連結する工法は、セパレ
ータ4を固定するのに極めて手間がかかる欠点がある。
それは、型枠3の水中部分で連結されるセパレータ4
は、潜水夫が水中に潜って、護岸1に連結するからであ
る。セパレータ4を水中で護岸1と型枠3に連結する水
中作業は、陸上のように能率よく連結できないことに加
えて、危険になる欠点もある。とくに、護岸の水深が深
くなるに従って、作業の安全性はさらに難しくなる。
【0005】図3に示す工法は、セパレータ4の連結を
少なくするために、型枠3の背面にコンクリートブロッ
ク6を配設している。重いコンクリートブロック6は、
型枠3と護岸1との間に生コンクリートを打設するとき
に、型枠3が護岸1から離れる方向に移動するのを阻止
する。この工法は、コンクリートブロック6が型枠3の
バックを阻止するので、セパレータ4を少なくできる。
ただ、この工法は、非常に重いコンクリートブロック6
を型枠3の背面に正確に吊り込む必要がある。コンクリ
ートブロック6の位置がずれると、型枠3を正確な位置
に保持できなくなる。このため、新しく構築されるコン
クリート壁は、正確な位置に、正確な形状で構築できな
くなる。
少なくするために、型枠3の背面にコンクリートブロッ
ク6を配設している。重いコンクリートブロック6は、
型枠3と護岸1との間に生コンクリートを打設するとき
に、型枠3が護岸1から離れる方向に移動するのを阻止
する。この工法は、コンクリートブロック6が型枠3の
バックを阻止するので、セパレータ4を少なくできる。
ただ、この工法は、非常に重いコンクリートブロック6
を型枠3の背面に正確に吊り込む必要がある。コンクリ
ートブロック6の位置がずれると、型枠3を正確な位置
に保持できなくなる。このため、新しく構築されるコン
クリート壁は、正確な位置に、正確な形状で構築できな
くなる。
【0006】さらに、図4に示す工法は、型枠に重くて
大きいケーソン7を使用する。ケーソン7を定位置に配
設した後、ケーソン7と護岸1との間に生コンクリート
を打設する。ケーソン7は、海水の注入量で全体の重量
を調整できる。移動させるときは、注入する海水量を少
なくして、移動しやすくする。定位置に配設した後は、
内部に十分に海水を注入して、確実に海底に着底させ
る。この工法は、型枠であるケーソン7を正確な位置に
固定するのが難しい欠点がある。さらに、海底が傾斜し
ていると、護岸1との対向面が垂直面にならずに傾いて
しまう欠点もある。このため、護岸1の表面を高い精度
で能率よく補修するのが難しい欠点がある。
大きいケーソン7を使用する。ケーソン7を定位置に配
設した後、ケーソン7と護岸1との間に生コンクリート
を打設する。ケーソン7は、海水の注入量で全体の重量
を調整できる。移動させるときは、注入する海水量を少
なくして、移動しやすくする。定位置に配設した後は、
内部に十分に海水を注入して、確実に海底に着底させ
る。この工法は、型枠であるケーソン7を正確な位置に
固定するのが難しい欠点がある。さらに、海底が傾斜し
ていると、護岸1との対向面が垂直面にならずに傾いて
しまう欠点もある。このため、護岸1の表面を高い精度
で能率よく補修するのが難しい欠点がある。
【0007】本発明は、従来の工法が有するこれ等の欠
点を解決することを目的に開発されたものである。本発
明の重要な目的は、簡単かつ容易に、しかも安全に能率
よく、高い精度で護岸を補修できる護岸の補修工法を提
供することにある。
点を解決することを目的に開発されたものである。本発
明の重要な目的は、簡単かつ容易に、しかも安全に能率
よく、高い精度で護岸を補修できる護岸の補修工法を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の護岸の補修工法
は、護岸1に対して決められた位置に型枠3を固定し、
固定した型枠3と護岸1との間に生コンクリートを打設
し、生コンクリートを硬化させた後に型枠3を外して護
岸1を補修する。さらに、本発明の護岸の補修工法は、
型枠3に、一定の間隔で固定パイプ8の固定されたもの
を使用する。この型枠3を決められた位置に配設した
後、固定パイプ8に杭9を打ち込み、杭9を介して型枠
3を所定の位置に固定する。杭9で固定された型枠3と
護岸1との間に生コンクリートを打設して護岸1を補修
する。
は、護岸1に対して決められた位置に型枠3を固定し、
固定した型枠3と護岸1との間に生コンクリートを打設
し、生コンクリートを硬化させた後に型枠3を外して護
岸1を補修する。さらに、本発明の護岸の補修工法は、
型枠3に、一定の間隔で固定パイプ8の固定されたもの
を使用する。この型枠3を決められた位置に配設した
後、固定パイプ8に杭9を打ち込み、杭9を介して型枠
3を所定の位置に固定する。杭9で固定された型枠3と
護岸1との間に生コンクリートを打設して護岸1を補修
する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するための工法を例示するものであ
って、本発明は護岸の補修工法を下記のものに特定しな
い。
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するための工法を例示するものであ
って、本発明は護岸の補修工法を下記のものに特定しな
い。
【0010】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決す
るための手段の欄」に示される部材に付記している。た
だ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に
特定するものでは決してない。
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決す
るための手段の欄」に示される部材に付記している。た
だ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に
特定するものでは決してない。
【0011】図5は、本発明の護岸の補修工法に使用す
る型枠3を背面から見た斜視図である。図6は型枠3の
平面図である。これ等の図に示す型枠3は、護岸に対向
する面であって生コンクリートの成形面(図6において
型枠3の左の面)を平面状とし、その背面に、一定の間
隔で固定パイプ8を固定している。成形面を補強するた
めに、成形面の金属板は、図7に示すように、一定の間
隔でアングル10を溶接して固定している。
る型枠3を背面から見た斜視図である。図6は型枠3の
平面図である。これ等の図に示す型枠3は、護岸に対向
する面であって生コンクリートの成形面(図6において
型枠3の左の面)を平面状とし、その背面に、一定の間
隔で固定パイプ8を固定している。成形面を補強するた
めに、成形面の金属板は、図7に示すように、一定の間
隔でアングル10を溶接して固定している。
【0012】型枠3は、たとえば、高さを約8m、幅を
約15mとする。この大きさの型枠3は、相当に深い護
岸の補修に使用でき、また、1回で約15mの護岸を補
修できる。ただ、本発明の護岸の補修工法は、使用する
型枠の大きさを特定しない。型枠は、補修する護岸の水
深よりも高く、かつ、1回で能率よく護岸を所定の幅に
補修できる大きさ、たとえば、高さを5〜10m、幅を
5〜20mとすることもできる。
約15mとする。この大きさの型枠3は、相当に深い護
岸の補修に使用でき、また、1回で約15mの護岸を補
修できる。ただ、本発明の護岸の補修工法は、使用する
型枠の大きさを特定しない。型枠は、補修する護岸の水
深よりも高く、かつ、1回で能率よく護岸を所定の幅に
補修できる大きさ、たとえば、高さを5〜10m、幅を
5〜20mとすることもできる。
【0013】固定パイプ8は、ここに杭9を打ち込ん
で、型枠3を所定の位置に固定する。したがって、固定
パイプ8の太さと、その間隔は、ここに杭9を打ち込ん
で型枠3を海底に垂直に、あるいは決められた角度に固
定できるように設計される。高さを8m、幅を約15m
とする型枠3は、固定パイプ8の内形を800mm、隣
接する固定パイプ8の中心間隔を約3mとする。固定パ
イプ8は、好ましくは、外径1000mmφ、厚さを1
4mmとする金属パイプが使用される。固定パイプ8
は、背面にH鋼を溶接して隣接する固定パイプ8に連結
される。図5の型枠3は、上下の2カ所にH鋼を水平に
溶接して、隣接する固定パイプ8を連結している。
で、型枠3を所定の位置に固定する。したがって、固定
パイプ8の太さと、その間隔は、ここに杭9を打ち込ん
で型枠3を海底に垂直に、あるいは決められた角度に固
定できるように設計される。高さを8m、幅を約15m
とする型枠3は、固定パイプ8の内形を800mm、隣
接する固定パイプ8の中心間隔を約3mとする。固定パ
イプ8は、好ましくは、外径1000mmφ、厚さを1
4mmとする金属パイプが使用される。固定パイプ8
は、背面にH鋼を溶接して隣接する固定パイプ8に連結
される。図5の型枠3は、上下の2カ所にH鋼を水平に
溶接して、隣接する固定パイプ8を連結している。
【0014】さらに、型枠3は、図6と図8に示すよう
に、上端に足場11を固定することもできる。ただし、
図5の型枠3は、足場11を図示していない。足場11
は、型枠3の背面に沿って水平に設けられている。足場
11は、底面にエキスパンションメタル12を固定し、
背面に手摺を固定している。足場11のある型枠3は、
作業者がここを安全に移動できる特長がある。
に、上端に足場11を固定することもできる。ただし、
図5の型枠3は、足場11を図示していない。足場11
は、型枠3の背面に沿って水平に設けられている。足場
11は、底面にエキスパンションメタル12を固定し、
背面に手摺を固定している。足場11のある型枠3は、
作業者がここを安全に移動できる特長がある。
【0015】さらに、型枠3は、図6と図7に示すよう
に、成形面の両側に沿って隔壁13を固定している。隔
壁13は、型枠3を護岸の決められた位置に固定して、
型枠3と護岸との間に生コンクリートを打設するとき
に、生コンクリートが型枠3の両側に漏れるのを阻止す
る。したがって、隔壁13は、型枠3と護岸との間を閉
塞できる幅に設計される。
に、成形面の両側に沿って隔壁13を固定している。隔
壁13は、型枠3を護岸の決められた位置に固定して、
型枠3と護岸との間に生コンクリートを打設するとき
に、生コンクリートが型枠3の両側に漏れるのを阻止す
る。したがって、隔壁13は、型枠3と護岸との間を閉
塞できる幅に設計される。
【0016】以上の型枠は、下記のように使用されて、
護岸を補修する。 型枠を決められた位置に固定する工程 図9に示すように、型枠3をクレーン14で吊り下げ、
護岸1に対して決められた位置に移動させる。定位置に
移動された型枠3は、降下させると、その自重で下端縁
を海底に埋設させる。型枠3は、吊り下げに便利なよう
に、図6に示すように、固定パイプ8の上端に吊上ピー
ス15を溶接している。吊上ピース15にワイヤーを連
結して、型枠3をクレーンで吊り上げて、定位置に移動
される。
護岸を補修する。 型枠を決められた位置に固定する工程 図9に示すように、型枠3をクレーン14で吊り下げ、
護岸1に対して決められた位置に移動させる。定位置に
移動された型枠3は、降下させると、その自重で下端縁
を海底に埋設させる。型枠3は、吊り下げに便利なよう
に、図6に示すように、固定パイプ8の上端に吊上ピー
ス15を溶接している。吊上ピース15にワイヤーを連
結して、型枠3をクレーンで吊り上げて、定位置に移動
される。
【0017】 固定パイプに杭を打ち込んで、型枠を
海底に固定する工程 型枠3を吊り下げて定位置に配設する状態として、図1
0に示すように、固定パイプ8に杭9を打ち込んで、型
枠3を海底の定位置に固定する。杭9は、型枠3の固定
パイプ8をガイドとして、簡単に正確な位置に打ち込み
できる。杭9は、下端を海底に打ち込んで、図に示すよ
うに、型枠3を垂直の姿勢に固定する。ただ、型枠は、
多少傾斜する姿勢に固定されることもある。傾斜して固
定される型枠は、傾斜して海底に打ち込まれる杭で固定
される。
海底に固定する工程 型枠3を吊り下げて定位置に配設する状態として、図1
0に示すように、固定パイプ8に杭9を打ち込んで、型
枠3を海底の定位置に固定する。杭9は、型枠3の固定
パイプ8をガイドとして、簡単に正確な位置に打ち込み
できる。杭9は、下端を海底に打ち込んで、図に示すよ
うに、型枠3を垂直の姿勢に固定する。ただ、型枠は、
多少傾斜する姿勢に固定されることもある。傾斜して固
定される型枠は、傾斜して海底に打ち込まれる杭で固定
される。
【0018】杭9は、型枠3を十分な強度で海底に固定
し、生コンクリートを打設するときの圧力で型枠3が移
動しないように海底に深く打ち込まれる。ただ、杭9で
海底に固定される型枠3は、水面から突出している部分
を護岸1に連結して、生コンクリートの圧力で型枠3が
移動するのを防止することもできる。
し、生コンクリートを打設するときの圧力で型枠3が移
動しないように海底に深く打ち込まれる。ただ、杭9で
海底に固定される型枠3は、水面から突出している部分
を護岸1に連結して、生コンクリートの圧力で型枠3が
移動するのを防止することもできる。
【0019】型枠3を固定する杭9は、鋼管杭が最適で
ある。ただ、杭には、型枠の固定パイプに打ち込んで、
型枠を固定できる全ての杭が使用できる。杭9の外径
は、固定パイプ8の内形にほぼ等しい。杭9と固定パイ
プ8との間に隙間があると、杭9で型枠3を正確な位置
に固定できなくなるからである。ただ、全く隙間がない
と、杭9をスムーズに挿入できなくなるので、杭9の外
径は、固定パイプ8にスムーズに挿入できて、しかも、
固定パイプ8を介して型枠3を定位置に、移動しないよ
うに固定できるように設計される。杭9は、油圧ハンマ
ーやジーゼルハンマーで上端が叩かれて、固定パイプ8
に沿って海底に打ち込まれる。
ある。ただ、杭には、型枠の固定パイプに打ち込んで、
型枠を固定できる全ての杭が使用できる。杭9の外径
は、固定パイプ8の内形にほぼ等しい。杭9と固定パイ
プ8との間に隙間があると、杭9で型枠3を正確な位置
に固定できなくなるからである。ただ、全く隙間がない
と、杭9をスムーズに挿入できなくなるので、杭9の外
径は、固定パイプ8にスムーズに挿入できて、しかも、
固定パイプ8を介して型枠3を定位置に、移動しないよ
うに固定できるように設計される。杭9は、油圧ハンマ
ーやジーゼルハンマーで上端が叩かれて、固定パイプ8
に沿って海底に打ち込まれる。
【0020】 型枠と護岸との間に生コンクリートを
打設する工程 護岸1に対して決められた位置に固定された型枠3は、
型枠3と護岸1との間に生コンクリートが打設される。
生コンクリートは、図11に示すように、型枠3と護岸
1とで囲まれた領域に打設される。型枠3は、両側に隔
壁13があって、生コンクリートが型枠3と護岸1との
間から漏れるのを阻止する。
打設する工程 護岸1に対して決められた位置に固定された型枠3は、
型枠3と護岸1との間に生コンクリートが打設される。
生コンクリートは、図11に示すように、型枠3と護岸
1とで囲まれた領域に打設される。型枠3は、両側に隔
壁13があって、生コンクリートが型枠3と護岸1との
間から漏れるのを阻止する。
【0021】 型枠を脱型する工程 数日経過して、生コンクリートを硬化させた後、杭9を
引き抜き、型枠3を吊り上げて除去する。
引き抜き、型枠3を吊り上げて除去する。
【0022】〜の工程を繰り返して、図12に示す
ように、一定の間隔でコンクリート壁2を構築して、護
岸1を補修する。その後、隔壁13のない型枠3、ある
いは、隔壁13を除去した型枠3を使用して、先に構築
されたコンクリート壁2の間にコンクリート壁2を構築
して連続するコンクリート壁2を構築する。後で構築さ
れるコンクリート壁2は、図12に示すように、構築さ
れたコンクリート壁2の間に型枠3を固定し、型枠3と
護岸1との間に生コンクリートを打設して構築される。
生コンクリートを打設するとき、先に構築されたコンク
リート壁2は、生コンクリートが両側に漏れるのを阻止
するので、隔壁13を使用しないで、コンクリート壁2
を構築できる。
ように、一定の間隔でコンクリート壁2を構築して、護
岸1を補修する。その後、隔壁13のない型枠3、ある
いは、隔壁13を除去した型枠3を使用して、先に構築
されたコンクリート壁2の間にコンクリート壁2を構築
して連続するコンクリート壁2を構築する。後で構築さ
れるコンクリート壁2は、図12に示すように、構築さ
れたコンクリート壁2の間に型枠3を固定し、型枠3と
護岸1との間に生コンクリートを打設して構築される。
生コンクリートを打設するとき、先に構築されたコンク
リート壁2は、生コンクリートが両側に漏れるのを阻止
するので、隔壁13を使用しないで、コンクリート壁2
を構築できる。
【0023】
【発明の効果】本発明の護岸の補修工法は、杭を介して
型枠を護岸に対して決められた位置に固定する。このた
め、従来の工法のように、潜水夫が海中に潜ってセパレ
ータで型枠を護岸に連結する必要がなく、また、重いコ
ンクリートブロックやケーソン等を正確に定位置に移動
させる必要がない。本発明の工法は、型枠を決められた
位置に移動させた後、型枠の固定パイプに杭を打ち込ん
で、型枠を正確な位置に固定できる。とくに、定位置に
配設される型枠に設けられた固定パイプは、杭を正確な
位置に案内して保持するので、杭を簡単かつ容易に、し
かも正確な位置に打ち込みできる特長がある。正確な位
置に打ち込まれる杭は、型枠を正確な位置に固定して、
設計通りにコンクリート壁を構築できる特長がある。ま
た、潜水夫が水中に潜ってセパレータ等で型枠を護岸に
連結する必要がないので、安全に護岸を補修構築できる
特長もある。
型枠を護岸に対して決められた位置に固定する。このた
め、従来の工法のように、潜水夫が海中に潜ってセパレ
ータで型枠を護岸に連結する必要がなく、また、重いコ
ンクリートブロックやケーソン等を正確に定位置に移動
させる必要がない。本発明の工法は、型枠を決められた
位置に移動させた後、型枠の固定パイプに杭を打ち込ん
で、型枠を正確な位置に固定できる。とくに、定位置に
配設される型枠に設けられた固定パイプは、杭を正確な
位置に案内して保持するので、杭を簡単かつ容易に、し
かも正確な位置に打ち込みできる特長がある。正確な位
置に打ち込まれる杭は、型枠を正確な位置に固定して、
設計通りにコンクリート壁を構築できる特長がある。ま
た、潜水夫が水中に潜ってセパレータ等で型枠を護岸に
連結する必要がないので、安全に護岸を補修構築できる
特長もある。
【図1】護岸の補修する工法の一例を示す断面図
【図2】従来の護岸の補修工法の一例を示す断面図
【図3】従来の護岸の補修工法の他の具体例を示す断面
図
図
【図4】従来の護岸の補修工法の他の具体例を示す断面
図
図
【図5】本発明の護岸の補修工法に使用する型枠を背面
から見た斜視図
から見た斜視図
【図6】本発明の護岸の補修工法に使用する型枠の平面
図
図
【図7】図6に示す型枠の固定パイプの上端部を示す斜
視図
視図
【図8】本発明の護岸の補修工法に使用する型枠であっ
て足場を設けた型枠の上部を示す断面図
て足場を設けた型枠の上部を示す断面図
【図9】本発明の護岸の補修工法の一例を示す断面図
【図10】本発明の護岸の補修工法の一例を示す断面図
【図11】本発明の護岸の補修工法で構築されたコンク
リート壁を示す水平断面図
リート壁を示す水平断面図
【図12】本発明の護岸の補修工法で構築されたコンク
リート壁を示す水平断面図
リート壁を示す水平断面図
1…護岸 2…コンクリート壁 3…型枠 4…セパレータ 5…ジャッキ 6…コンクリートブロック 7…ケーソン 8…固定パイプ 9…杭 10…アングル 11…足場 12…エキスパンションメタル 13…隔壁 14…クレーン 15…吊上ピース
Claims (1)
- 【請求項1】 護岸(1)に対して決められた位置に型枠
(3)を固定した後、型枠(3)と護岸(1)との間に生コンク
リートを打設し、生コンクリートが硬化した後、型枠
(3)を外して護岸(1)を補修する工法において、 型枠(3)に、一定の間隔で固定パイプ(8)の固定されたも
のを使用し、この型枠(3)を決められた位置に配設した
後、固定パイプ(8)に杭(9)を打ち込み、杭(9)を介して
型枠(3)を所定の位置に固定し、杭(9)で固定された型枠
(3)と護岸(1)との間に生コンクリートを打設することを
特徴とする護岸の補修工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11306996A JP2868725B2 (ja) | 1996-04-09 | 1996-04-09 | 護岸の補修工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11306996A JP2868725B2 (ja) | 1996-04-09 | 1996-04-09 | 護岸の補修工法 |
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