JP2866582B2 - 溶解炉における材料投入装置 - Google Patents

溶解炉における材料投入装置

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JP2866582B2
JP2866582B2 JP12813094A JP12813094A JP2866582B2 JP 2866582 B2 JP2866582 B2 JP 2866582B2 JP 12813094 A JP12813094 A JP 12813094A JP 12813094 A JP12813094 A JP 12813094A JP 2866582 B2 JP2866582 B2 JP 2866582B2
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慶治 永田
和彦 寺西
幸雄 衣笠
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば、棒状金属の
インゴットを溶解して鋳型に注入可能な鋳造原料を作る
ための溶解炉における材料投入装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、アルミニウムのような金属のイン
ゴットを溶解する作業は、まず、フォークリフトで溶解
作業場内に搬入したインゴットを、作業員が一本ずつ手
で持ち上げてバケット内に入れ、バケット内に所定本数
のインゴットを挿入し終わると、バケットを昇降吊具で
上方の作業台まで引き上げたのち、バケットをその位置
に保持させて、作業員がバケット内のインゴットを一本
ずつ取り出してホッパーから溶解炉内に投入する手順で
行っている。あるいは、上記のように手作業でインゴッ
トを入れたバケットを、所定位置まで引き上げて停止さ
せたのちにホッパー側に回動させ、バケット内のインゴ
ットをホッパーに自動投入している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のインゴ
ットの溶解工程には、作業員が比較的重いインゴットを
一本ずつ持ち上げてバケット内に入れたり、さらに、イ
ンゴットをバケットから一本ずつ取り出してホッパー内
に投入するといった手作業が介在する。そのため、多く
の作業員を必要とするとともに、非能率的である。
【0004】そこで、本発明は、インゴットの溶解炉へ
の投入を自動化して省力化と作業能率の向上を達成でき
る溶解炉における材料投入装置を提供することを目的と
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、複数層に積層されたインゴット
を一層ずつ保持するクランプ手段と、前記クランプ手段
上下動させて前記インゴットを所定位置まで引き上げ
るリフト手段と、前記リフト手段に対してほぼ水平方向
進退する台本体部を有し、当該台本体部を前記所定位
置のインゴットの真下に進出させ当該インゴットを受け
取り、後退して前記リフト手段の外方の投入位置へ搬送
するスライド台と、前記投入位置のインゴットを溶解炉
に投入する投入手段とを備えている。
【0006】また、請求項2の発明は、請求項1におい
て、複数のインゴットを同一の配列方向に並べた層を複
数有し、これら複数の層の配列方向が二つ以上であるイ
ンゴット群が載置されるターンテーブルをさらに備え、
前記クランプ手段が、前記ターンテーブル上のインゴッ
ト群の上方から一層ずつ保持するものである。
【0007】さらに、請求項3の発明は、請求項1また
は2において、前記スライド台は、さらに、前記台本体
部の側方の進退方向側に一体に延設された補助台部と、
前記台本体部および前記補助台部の下面に設けられたガ
イドバーと、前記ガイドバーと係合し当該ガイドバーの
上下方向への変位を阻止しながら進退方向に移動自在に
保持する保持車輪を備えたものである
【0008】
【0009】
【0010】
【作用および効果】請求項1の発明によれば、複数層に
積層されたインゴットは、クランプ手段により上方から
一層ずつ保持され、この一層のインゴットを保持したク
ランプ手段は、リフト手段により所定位置まで引き上げ
られる。つぎに、リフト手段に対してほぼ水平方向に進
退するスライド台の台本体部は、所定位置に停止してい
るクランプ手段の下方に進出してクランプ手段に保持さ
れているインゴット受け取り、そののち後退しインゴッ
トを投入位置まで搬出する。投入位置でスライド台上に
あるインゴットは、投入手段で溶解炉内に投入されて溶
解される。したがって、インゴットの溶解炉への投入作
業は、自動的に行われるため、作業員を大幅に削減して
省力化できる。また、作業員による手作業が削減された
ことと、複数層に積層されたインゴットを一層ずつ保持
して溶解炉に投入することとにより、インゴットの溶解
炉への投入作業の能率が格段に向上する。さらに、所定
位置まで引き上げたインゴットを、円滑に溶解炉の近傍
の投入位置まで搬送したのちに、投入口に投入すること
ができる。所定位置まで引き上げられてクランプ手段に
保持されているインゴットを、簡素化した構成の投入手
段により確実に溶解炉に投入することができ、低コスト
で実用化できる。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】請求項の発明によれば、ターンテーブル
上に、複数のインゴットを同一の配列方向に並べた層を
複数有するとともに、これら複数の層の配列方向が二つ
以上であるインゴット群を載置する。このターンテーブ
ル上のインゴット群は、クランプ手段により上方から一
層ずつ挟持状態に保持されて、一層ずつ順に引き上げら
れる。クランプ手段によりインゴットを一層ずつ取り上
げられるごとに、ターンテーブルは、インゴット群にお
ける最上層の配列方向がクランプ手段による挟持方向に
合致する角度だけ回転駆動手段により回転される。一
方、一層のインゴットを保持したクランプ手段は、リフ
ト手段により所定位置まで引き上げられる。つぎに、リ
フト手段に対してほぼ水平方向に進退するスライド台
は、所定位置に停止しているクランプ手段の下方に進出
してクランプ手段に保持されているインゴットを受け取
り、そののちに、後退してインゴットをリフト手段の外
方の投入位置まで搬出する。投入位置のインゴットは、
投入手段により溶解炉内に投入されて、溶解される。
なわち、インゴット群を、荷造り状態のままでターンテ
ーブル上に載置して、このインゴットをクランプ手段に
より一層ずつ効率的に保持して引き上げることができ
る。
【0017】請求項3の発明によれば、スライド台の台
本体部のみが所定位置のインゴットの真下に進出するの
で、簡素な構成とすることができ、省スペースとなる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の溶解炉における材料投入装置
を図面に示した実施例にしたがって説明する。 〔第1実施例〕図1は本発明の第1実施例に係る溶解炉
における材料投入装置の概略を示す正面図、図2は同装
置の右側面図をそれぞれ示す。
【0019】図1に示すように、支持枠体1内における
底面部にはターンテーブル3が設置されており、このタ
ーンテーブル3上には、アルミニウムのような金属の複
数のインゴット2aを複数層に積層したインゴット群2
が載置される。このインゴット群2は、図2の下方の仮
想線に示すように、クランプ機構部(クランプ手段の一
例)4により上方から一層ずつ順に挟持状態に保持され
て引き上げられる。このクランプ機構部4は、ホイスト
(リフト手段の一例)5の駆動によりそのチェーン5a
を介して支持枠体1内において昇降される。また、クラ
ンプ機構部4は、図1に示すように、ベース6から左方
に突出した支持片部6aに設けられたガイド車輪7が支
持枠体1のガイドレール8に転動して、支持枠体1に片
持ち式に支持されながら支持枠体1に沿って上下動され
る。
【0020】支持枠体1の右側には、スライド台9が、
スライド駆動手段の一例であるエアーシリンダ10によ
り、水平方向左右に移動自在に設けられている。すなわ
ち、このスライド台9は、支持枠体1に対し進入と退出
の二つの位置間において往復動されるようになってお
り、図1に実線で示すように、支持枠体1内に進出して
クランプ機構部4が保持しているインゴット2aを受け
取り、図1に仮想線で示すように、支持枠体1の外部に
後退してインゴット2aを投入位置Pまで搬出する。
【0021】図3は図2の概略平面図を示す。同図に示
すように、前記投入位置Pに対し手前側(図3の左方
側)の近傍箇所には、エアーシリンダ(投入手段の一
例)11がスライド台9に対し、そのスライド方向Sと
直交する方向に位置して配設されており、このエアーシ
リンダ11のロッド11aの先端には、所定個数のイン
ゴット2aを押圧できる長さの押圧棒11bがロッド1
1aに直交した状態で固着されている。
【0022】一方、スライド台9に対してエアーシリン
ダ11とは反対側に、図1および図2に示すように、荷
台12が設置され、この荷台12上に溶解炉13が設置
されている。この溶解炉13の上面部には、インゴット
2aが投入されるホッパー(投入口の一例)13aが、
投入位置Pに近接して設けられている。したがって、後
退したスライド台9上のインゴット2aは、エアーシリ
ンダ11のロッド11aの突出により、押圧棒11bで
押圧されて、図3に矢印Tで示すように、ホッパー11
aから溶解炉13内に投入される。この投入されたイン
ゴット2aは、溶解炉13の溶解室13b内で、溶解バ
ーナー13cにより加熱されて溶解される。
【0023】つぎに、上記各構成の詳細について説明す
る。 (ターンテーブル)図4(a)はターンテーブル3の平
面部、同図(b)は(a)のB−B線に沿ってターンテ
ーブル3のみを切断した縦断面図である。図4(a)に
示すターンテーブル3の回転軸3aは、図4(b)の支
持台14上のベースプレート15の中央部に水平に固設
された支持板16に貫通されて回転自在に支持されてい
るとともに、ターンテーブル3は、図4(a),(b)
に示すように、三個の支持ローラ17が下面に転接され
て、載置されるインゴット群2の荷重に耐えて円滑に回
転できるよう支持されている。
【0024】前記ターンテーブル3の回転駆動手段とし
て、この実施例ではエアーシリンダ18が設けられてお
り、このエアーシリンダ18のロッド18aが、一端が
回転軸3aに固着された作動杆19の他端部に枢着され
ている。したがって、エアーシリンダ18の駆動による
ロッド18aの伸縮によりターンテーブルが3が回動さ
れ、その回動角度θは、図4(a)に示すエアーシリン
ダ18のロッド18aの収縮状態と、伸長して作動杆1
9がストッパ20に当接した状態との範囲であって、9
0°である。なお、ストッパ20には、このストッパ2
0に当接する作動杆19によりオンされるスイッチ21
が設けられており、クランプ機構部4(図2)は、この
スイッチ21のオンまたオフを検知したのちに駆動され
るようになっている。
【0025】前記ターンテーブル3に載置されるインゴ
ット群2は、図2に示すように、上下に隣接する二つの
各層において棒状のインゴット2aの配列方向を互いに
直交させて積層されている。また、インゴット群2の各
層として、図4(a)に仮想線で示すように、平面視で
ほぼ正方形になる数のインゴット2aが長さ方向の辺を
接触させて平行に並べられる。なお、図1および図2で
は、インゴット群2の一層として四本のインゴット2a
を平行に並べた場合を図示しているが、一般的なインゴ
ット2aは、幅が長さの約1/7の寸法になっており、
7本を平行に並べて一層とし、かつ隣接する二つの各層
において配列方向を互いに直交させて複数層、たとえば
15層に積層してインゴット群2としている。
【0026】前記インゴット2aをこのように積層した
インゴット群2は、紐などで固定した荷造り状態で販売
流通過程に出される。この実施例では、図4(a)に仮
想線で図示するように、インゴット群2を荷造り状態の
ままターンテーブル3上に載置したのちに、荷造り紐な
どを切断除去してセットし、、インゴット2aを一層ず
つクランプ機構部4で保持して引き上げるようになって
いる。この一層のインゴット2aが引き上げられるごと
に、上述のようにターンテーブル3が90°回動され
て、インゴット群2の最上層のインゴット2aが、図1
に示すように、長さ方向の端面が前後方向に向けられ
る。すなわち、インゴット群2の最上層となったインゴ
ット2aは、ターンテーブル3の回動によりクランプ機
構部4による挟持方向に合致するよう配列方向が変更さ
れる。
【0027】(クランプ機構部)このインゴット群2の
最上層のインゴット2aを挟持して保持するクランプ機
構部4は、図2に示すように、下端部にクランプ爪部C
を有する保持板22A,22Bを前後一対備え、この各
保持板22A,22Bは、ベース6上に設置されたクラ
ンプ用エアーシリンダ23A,23Bにより前後方向に
進退される。また、保持板22A,22Bは、図3に示
すように、インゴット群2の一層を形成する各インゴッ
ト2aの全てを同時に保持できる長さを有している。
【0028】前記クランプ機構部4は、図2のホイスト
5の駆動により、インゴット群2の最上層のインゴット
2aに対向する位置まで下降される。つづいて、エアー
シリンダ23A,23Bが駆動して両保持板22A,2
2Bが互いに近接する方向に変位されて、両保持板22
A,22Bの各々のクランプ爪部Cにより、一層の各イ
ンゴット2aの全てを、その長さ方向の両端部をすくい
取るように挟持して保持する。ここで、インゴット2a
は、長手方向の両端面2a1が下方に向け内側に傾斜す
る形状になっているため、両保持板22A,22Bの各
々のクランプ爪部Cが両端面2a1に当って確実に挟持
される。
【0029】つぎに、クランプ機構部4は、一層の各イ
ンゴット2aを両保持板22A,22Bで挟持した状態
を保持しながらホイスト5の駆動により図1および図2
に示す所定位置Rまで引き上げられる。この所定位置R
は、スライド台9の進入位置よりも僅かに上方である。
なお、クランプ機構部4が所定位置Rに引き上げられた
のちに、ターンテーブル3が回動されて、インゴット群
2の次に最上層となった層のインゴット2aの配列方向
が、両保持板22A,22Bによる挟持方向に合致する
前後方向に向けられる。このときのターンテーブル3の
回動によるスイッチ21のオンまたはオフを検知する
と、クランプ機構部4を昇降するホイスト5は、次の下
降動作が可能な状態に設定される。
【0030】(スライド台) 図5(a),(b)は、スライド台9およびエアーシリ
ンダ11の機構部分の平面図および右側面図を示す。ス
ライド台9は、図5(a)に示すように、7本のインゴ
ット2aを載置できるスペースを有する台本体部9aの
右側、つまり後退方向側からそれぞれ補助台部9b,9
cが一体に延出しており、台本体部9aおよび補助台部
9b,9cには、スライド方向Sに延びる帯状の前後一
対の支持板24A,24Bが下面に固着されており、図
5(b)に示すように、この各支持板24A,24Bに
は、各々の両側面にガイドバー25が固着されている。
【0031】また、スライド台9の後退位置における台
本体部9aの下方箇所に矩形状の固定台26が設けら
れ、固定台26上における四隅部分にそれぞれ、ガイド
バー25に対し両側から転動自在に圧接して挟持する一
対ずつの保持車輪27が配設されている。この一対ずつ
の保持車輪27は、ガイドバー25を上下方向への変位
を阻止しながら左右方向に移動自在に保持している。ス
ライド用のエアシリンダ10は、固定台26に取り付け
られたブラケット21に装着されている。
【0032】一方、エアーシリンダ11は、投入位置P
においてスライド台9に対し手前側に配置されており、
このエアーシリンダ11のロッド11aの先端に固着さ
れた押圧棒11bは、図5(a)に示すように、3本の
インゴット2aを同時に押し出せる長さを有している。
また、押圧棒11bには、ロッド11aの両側に平行に
位置して移動自在に支持された一対のガイドバー11c
の先端が固着されており、押圧棒11bは、両ガイドバ
ー11cによってスライド台9の台本体部11a上の3
本のインゴット2aを均等に押圧できるようになってい
る。
【0033】つぎに、スライド台9およびエアーシリン
ダ10の作用について説明する。図1のクランプ機構部
4が所定位置Rまで引き上げられると、エアーシリンダ
10が駆動して、スライド台9の台本体部9aが支持枠
体1内に進入してクランプ機構部4の下方に位置する。
そののちに、ホイスト5によりクランプ機構部4が僅か
に下降されて、クランプ機構部4が保持している一層7
本のインゴット2aがスライド台9の台本体部9a上に
載置される。
【0034】つぎに、両保持板22A,22Bは、図2
の上方の仮想線で示すように、互いに離間する方向に変
位されてインゴット2aに対する保持を解除し、この両
保持板22A,22Bで保持していた一層のインゴット
2aは、スライド台9上に受け取られて載置される。
【0035】つづいて、図1のエアーシリンダ10がロ
ッドを後退するよう駆動し、これにより、スライド台9
の台本体部9aは、支持枠体1の外方に後退して投入位
置Pに移動する。したがって、台本体部9a上のインゴ
ット2aも、投入位置Pまで搬出される。そののちに、
図3のエアーシリンダ11がロッド11aを突出するよ
う駆動して、押圧棒11bが台本体部9a上の3本のイ
ンゴット2aをホッパー13a内に投入する。
【0036】つぎに、エアーシリンダ11がロッド11
aを後退するよう駆動して、押圧棒11bが台本体部9
a上から退避されると、エアーシリンダ10が駆動して
スライド台9を所定のピッチだけ支持枠体1の方へ進出
させ、つぎの3本のインゴット2aが押圧棒11bに対
向される。エアーシリンダ11の前述と同様の駆動によ
り押圧棒11bで3本のインゴット2aをホッパー13
a内に投入し、つづいて、同様の作用により残りの2本
のインゴット2aをホッパー13a内に投入すると、イ
ンゴット2aのホッパー13abへの投入の一工程が終
了する。
【0037】〔第2実施例〕図6は本発明の第2実施例
を示す要部の正面図である。また、図7は、図6の一部
の左側面図を示す。この第2実施例では、上述の実施例
のスライド台9に代えてシュート28を設けて、クラン
プ機構部4がインゴット2aを引き上げた所定位置R
と、インゴット2aの投入位置Pとを同一に設定してい
る。また、インゴット2aの投入手段の一例であるエア
シリンダ11が支持枠体1に固定したブラケット31に
取り付けられている。さらに、両保持板22A,22B
は、図7に示すように、クランプ爪部Cがインゴット2
aの端部を下方からも支持できるよう僅かに内方に突出
した形状になっている。さらに、前記第1実施例では、
図3に示したように溶解炉13を支持枠体1に対し右側
の後方に配置したが、これとは異なり、この第2実施例
では、溶解炉13を支持枠体1の右側に並設状態に設け
ている。
【0038】クランプ機構部4は、一層のインゴット2
aを保持して所定位置Rまで引き上げられると、その所
定位置Rで静止状態を保持するとともに、図7に示すよ
うに、エアーシリンダ23A、23Bが駆動して両保持
板22A,22Bを互いに離間する方向に僅かに変位さ
れる。このとき、保持板22A,22Bは、図7から明
らかなように、各インゴット2aに対する挟持状態を解
除するとともに、クランプ爪部Cにより各インゴット2
aを落下しないよう保持している。つぎに、図6のエア
ーシリンダ11が駆動して押圧棒11bが最も左側のイ
ンゴット2aを押圧する。したがって、各インゴット2
aは、両端部がクランプ爪部Cに摺動しながら右方に移
動されていき、シュート台28上に押し出されるとと
に、シュート台28上を摺動してホッパー13a内に投
入される。
【0039】したがって、この第2実施例では、構成が
簡素化されているため、低コストで製作できる。また、
前記第1実施例では、溶解炉13を支持枠体1に対し右
側の後方に配置して、クランプ機構部4で所定位置Rま
で引き上げた一層のインゴット2aを、右方の投入位置
Pに一旦搬出したのちに、後方側のホッパー13aに投
入しているのに対し、この第2実施例では、溶解炉13
を支持枠体1の右側に近接して配置して、クランプ機構
部4で引き上げた一層のインゴット2aを、その位置か
ら直接シュート台28を介してホッパー13aに投入し
ている。そのため、投入作業の時間を短縮できるととも
に、装置全体を小型化できることから、設置スペースを
小さくできる利点がある。
【0040】なお、ターンテーブル3の回転駆動手段と
しては、前記実施例に限らず、ラックとピニオンでター
ンテーブル3を所定角度範囲内において正、逆方向に回
転させる構成とすることもできる。また、ターンテーブ
ル3によって、インゴット2aを90°回転させる代り
に、クランプ機構部4を90°の角度範囲で正,逆方向
に回転する構成とすることもでき、そのような構成にす
れば、ターンテーブル3を省略できる。また、前記各実
施例では、インゴット群2における各層のインゴット2
aの配列方向が、互いに異なる2つの方向であったが、
3つ以上の異なる方向に配列しでもよい。
【0041】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る溶解炉における材料
投入装置の正面図である。
【図2】同上装置の右側面図である。
【図3】図3の概略平面図である。
【図4】(a)は同上装置におけるターンテーブル部分
の平面図、(b)は(a)のB−B線に沿って切断した
縦断面図である。
【図5】(a)は同上装置におけるスライド台および投
入手段の詳細を示す平面図、(b)は(a)の右側面図
である。
【図6】本発明の第2実施例に係る溶解炉における材料
投入装置の要部の正面図である。
【図7】同上装置の一部の左側面図である。
【符号の説明】
2…インゴット群、2a…インゴット、3…ターンテー
ブル、4…クランプ機構部(クランプ手段)、5…ホイ
スト(リフト手段)、9…スライド台、11…エアーシ
リンダ(投入手段)、13…溶解炉、13a…ホッパー
(投入口)、18…エアーシリンダ(回転駆動手段)。
R…所定位置、P…投入位置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂東 宣男 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工 業株式会社明石工場内 (56)参考文献 特開 平3−122487(JP,A) 特開 平2−122195(JP,A) 特公 平3−39238(JP,B2) 実公 昭63−17994(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F27D 3/06 F27B 3/00 - 3/28

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数層に積層されたインゴットを一層ず
    つ保持するクランプ手段と、 前記クランプ手段を上下動させて前記インゴットを所定
    位置まで引き上げるリフト手段と、 前記リフト手段に対してほぼ水平方向に進退する台本体
    部を有し、当該台本体部を前記所定位置のインゴットの
    真下に進出させ当該インゴットを受け取り、後退して前
    記リフト手段の外方の投入位置へ搬送するスライド台
    と、 前記投入位置のインゴットを溶解炉に投入する投入手段
    とを備えた溶解炉における材料投入装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、複数のインゴットを
    同一の配列方向に並べた層を複数有し、これら複数の層
    の配列方向が二つ以上であるインゴット群が載置される
    ターンテーブルをさらに備え、前記クランプ手段が、前
    記ターンテーブル上のインゴット群の上方から一層ずつ
    保持するものである溶解炉における材料投入装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記スライ
    ド台は、さらに、前記台本体部の側方の進退方向側に一
    体に延設された補助台部と、前記台本体部および前記補
    助台部の下面に設けられたガイドバーと、前記ガイドバ
    ーと係合し当該ガイドバーの上下方向への変位を阻止し
    ながら進退方向に移動自在に保持する保持車輪を備えた
    ものである溶解炉における材料投入装置。
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