JP2865914B2 - 射出成形における原料供給装置の運転条件設定方法 - Google Patents

射出成形における原料供給装置の運転条件設定方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、射出成形における原
料供給装置の運転条件設定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、可変速フィードスクリュを備え
た原料供給装置付きの射出成形機によって射出成形を行
う場合、原料の射出成形機への供給量は、あらかじめ適
宜に設定された原料供給装置のフィードスクリュの回転
数と、それによって表示される実働回転数から判断され
ることが多かった。
【0003】しかしながら、この方法では、成形機内へ
の原料の充満率についての考慮がなされていないため、
最適なフィードスクリュ回転数を決定するためには運転
者の長年の経験と勘に頼られるとともに、原料の種類や
量に応じて数多くのテストを行う必要があった。
【0004】そのため、このような原料供給装置付きの
射出成形機を初心者が運転する場合には、機器の性能を
充分に引き出すことができないばかりか、ときには材料
のオーバーフローやサージング、原料樹脂の過熱など種
々のトラブルを引き起こすおそれがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記した
問題点に鑑み提案されたものであって、初心者でもトラ
ブルを起こすことなく最適フィードスクリュ回転数を簡
単に設定することができ、もって射出成形装置の性能を
充分引き出すことのできる、射出成形における原料供給
装置の運転条件設定方法を提供しようとするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
可変速フィードスクリューを備えた射出成形機の原料供
給装置に原料直落し機構を設けて、前記直落し機構によ
る直落し運転に基づいて原料供給装置の運転条件を設定
する方法であって、前記直落し運転によるショットのう
ち、チャージ時間差の少ない安定ショット時における平
均チャージ時間(Td)および平均メインスクリュ回転
数(Nm)を演算し、次いで、前記平均メインスクリュ
回転数に対応する原料供給装置のフィードスクリュ回転
数(Nf)を求めてこれを仮条件とし、前記仮条件に基
づいて前記原料供給装置を運転して、その運転によるシ
ョットのうち、チャージ時間差の少ない安定ショット時
における平均チャージ時間(Tf)を演算し、前記仮条
件に基づく原料供給装置による平均チャージ時間(T
f)に対する前記直落し運転による平均チャージ時間
(Td)の比率が概ね0.9前後であるときに、その原
料供給装置のフィードスクリュ回転数(Nf)を確定条
件(NF)とすることを特徴とする射出成形における原
料供給装置の運転条件設定方法に係る。
【0007】
【実施例】以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説
明する。図1はこの発明の一例を示すフローチャート、
図2はその仮条件を設定する手順を示すブロック図、図
3は同じくその確定条件を設定する手順を示すブロック
図、図4はこの発明の射出成形方法に用いられる原料供
給装置付き射出成形装置の一例を示す要部の切欠断面図
である。
【0008】この発明の射出成形方法を実施するための
射出成形装置の一例が図4に示される。図示したよう
に、この射出成形装置10は、公知の射出成形機11に
可変速フィードスクリュ25を備えた原料供給装置20
が付属されており、該原料供給装置20には原料を直接
落下するための、いわゆる直落し機構を構成するサブホ
ッパ30が設けられている。
【0009】図4において、12は射出成形機11の加
熱筒、15は該加熱筒12内に挿通したメインスクリュ
であって、可変速のオイルモータあるいは電動モータ
(いずれも図示せず)などによって所定の速度で回転可
能に形成されている。
【0010】この射出成形機11の加熱筒12には原料
供給装置20が取り付けられている。原料供給装置20
はフィードスクリュ25の回転によって樹脂原料を前記
加熱筒12内に送り込む。図中符号21は原料ホッパ
(メインホッパ)、22はシリンダ、26はフィードス
クリュ25を回転する可変速モータ、29は原料落下口
である。
【0011】そして、この原料供給装置20の原料落下
口29の上部には、先述の原料を直接加熱筒12内に落
下するための、いわゆる直落し材料供給機構を構成する
サブホッパ30が設けらている。この直落し機構は、以
下述べるように、原料供給装置20のフィードスクリュ
25による自動運転を最適に行うための条件設定のため
に使用される。
【0012】図1のフローチャートからもよりよく理解
されるように、この発明では、サブホッパ30からの直
落し原料供給運転に基づいて原料供給装置20のフィー
ドスクリュ25の自動運転のための仮条件が設定され
る。次いで前記仮条件として設定されたフィードスクリ
ュ25の回転数に基づいて原料供給装置20を運転する
とともに、最も好ましい運転条件が得られるようフィー
ドスクリュ25の回転数を必要により適宜変更運転し、
最適条件が得られたならば、そのフィードスクリュ25
の回転数を確定条件としてメモリー等に格納し、爾後の
自動運転の設定条件とするのである。
【0013】まず、仮条件設定のための直落し材料供給
モードについて説明すると、図1および図2に図示した
ように、直落し運転によってテスト成形を繰り返し、安
定したショット状態を得る。
【0014】この安定したショット状態とは、例えば一
般の射出成形の場合、繰り返しショットのうち、任意の
連続10ショットを選択し、この10ショットの原料充
填時間(チャージ時間)T1ないしT10の最大時間差
が0.3秒より少ない場合とすることができる。この時
間差(または誤差)の0.3秒とは経験的にみて良成形
と考えられる条件であって、もちろん、成形品の種類あ
るいは他の条件によってこのチャージ時間の最大差の数
値は変更されうる。
【0015】チャージ時間T1ないしT10の最大時間
差が所定時間より少ない安定ショット状態が得られたな
らば、次に、この安定10ショットにおけるチャージ時
間の平均値Tdおよび射出成形機11のメインスクリュ
15の回転数Nmを演算する。
【0016】次いで、射出成形機11のメインスクリュ
15の回転数Nmに対応する原料供給装置のフィードス
クリュ回転数Nfが、データベース等のメモリーテーブ
ルから求められる。メインスクリュ15の回転数Nmに
対応する原料供給装置のフィードスクリュ回転数Nf
は、あらかじめシリンダの大きさ等によって一応の目安
が設けられている。そこで、一旦この数値によって仮条
件を設定するのである。
【0017】次に、仮条件として設定されたフィードス
クリュ25の回転数Nfに基づいて原料供給装置20が
運転される。図1および図3に図示したように、仮条件
として設定されたフィードスクリュ回転数Nfに基づい
て原料供給装置20を運転して、前記と同様、安定した
ショット状態を得る。この安定ショット状態は、前記の
直落しの場合と同様に、任意の連続10ショットを選択
し、この10ショットのチャージ時間Ta1ないしTa
10の最大時間差が0.3秒より少ない場合とすること
ができる。この時間差を適宜変更することができるの
は、前記と同じである。
【0018】チャージ時間Ta1ないしTa10の最大
時間差が所定時間より少ない安定ショット状態が得られ
たならば、次に、この安定10ショットにおけるチャー
ジ時間の平均値Tfを演算する。
【0019】そして、次に、この原料供給装置による平
均チャージ時間Tfに対する前記直落し運転による平均
チャージ時間Tdの比率を演算し、この比率の数値が概
ね0.9前後であるかどうか、つまり例えば0.85<
Td/Tf<0.95の条件を満たすかどうかを演算す
る。
【0020】ところで、この原料供給装置による平均チ
ャージ時間Tfに対する前記直落し運転による平均チャ
ージ時間Tdの比率が概ね0.9かどうかをチェックす
るのは、原料供給の際における直落としの充満率を10
割とした場合、充満率が約9割の条件下で成形を行うと
大部分の材料において、成形品の外観や機械的特性が最
も好ましいという事実を確認していることからである。
直落とし原料供給は10割であるから、これに対する原
料供給装置による平均チャージ時間Tfを、直落し運転
による平均チャージ時間Tdと対比して、その充満率が
9割であるかどうかを判断することができる。
【0021】この充満率、つまりTd/Tfの値が0.
85から0.95の間にないときには、図1のように、
フィードスクリュの回転数Nfを適宜変更して、テスト
運転が続けられる。
【0022】一方、充満率の値が所定の範囲にあるとき
には、このときの原料供給装置のフィードスクリュ回転
数Nfが確定条件NFとされる。この確定条件はメモリ
ー等に格納されて、爾後の自動運転の設定条件とされ
る。
【0023】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明方
法によれば、可変速フィードスクリュを備え原料供給装
置に原料直落し機構を設けて、直落し原料供給運転に基
づいて原料供給装置のフィードスクリュの自動運転のた
めの仮条件を設定し、次いで前記仮条件として設定され
たフィードスクリュの回転数に基づいて原料供給装置を
運転するとともに、最も好ましい運転条件が得られるよ
うフィードスクリュの回転数を必要により適宜変更運転
し、最適条件を得るようにしたものであるから、確実に
しかも簡単に最適フィードスクリュ回転数を設定するこ
とができる。特に、このような実際的な方法によれば、
初心者でもトラブルを起こすことなく、射出成形装置の
性能を充分引き出すことのできる最適な原料供給装置の
運転条件を設定することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一例を示すフローチャートである。
【図2】その仮条件を設定する手順を示すブロック図で
ある。
【図3】同じくその確定条件を設定する手順を示すブロ
ック図である。
【図4】この発明の射出成形方法に用いられる原料供給
装置付き射出成形装置の一例を示す要部の切欠断面図で
ある。
【符号の説明】
10 射出成形装置 11 射出成形機 12 加熱筒 15 メインスクリュ 20 原料供給装置 25 可変速フィードスクリュ 30 サブホッパ(直落し機構)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−171830(JP,A) 特開 平1−156028(JP,A) 特開 昭63−84915(JP,A) 特開 昭57−75834(JP,A) 特開 昭63−7922(JP,A) 特開 平4−90324(JP,A) 特開 平4−62129(JP,A) 実開 平1−101828(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 45/00 - 45/18 B29C 45/76 - 45/84

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変速フィードスクリューを備えた射出
    成形機の原料供給装置に原料直落し機構を設けて、前記
    直落し機構による直落し運転に基づいて原料供給装置の
    運転条件を設定する方法であって、 前記直落し運転によるショットのうち、チャージ時間差
    の少ない安定ショット時における平均チャージ時間(T
    d)および平均メインスクリュ回転数(Nm)を演算
    し、 次いで、前記平均メインスクリュ回転数に対応する原料
    供給装置のフィードスクリュ回転数(Nf)を求めてこ
    れを仮条件とし、 前記仮条件に基づいて前記原料供給装置を運転して、そ
    の運転によるショットのうち、チャージ時間差の少ない
    安定ショット時における平均チャージ時間(Tf)を演
    算し、 前記仮条件に基づく原料供給装置による平均チャージ時
    間(Tf)に対する前記直落し運転による平均チャージ
    時間(Td)の比率が概ね0.9前後であるときに、そ
    の原料供給装置のフィードスクリュ回転数(Nf)を確
    定条件(NF)とすることを特徴とする射出成形におけ
    る原料供給装置の運転条件設定方法。
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