JP2865799B2 - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

冷凍サイクル装置

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弘 安田
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、水冷却装置の運転制御方法に関する。
〔従来の技術〕 従来の装置は、特願平1−11129号明細書に記載のよ
うに、水を冷却するための容量制御装置付圧縮機,凝縮
器,蒸発器,冷媒の膨張機構よりなる冷凍サイクルを備
えた複数台のモジユール(以下、冷却モジユールと略
称)の一部に故障が発生した場合に他のバツクアツプモ
ジユールの運転や他の手段でのバツクアツプにより運転
を継続させることについて記されていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術は、複数の冷却モジユールを運転したと
きに、冷却能力が安定する運転状態が一以上有り、ある
負荷に対して、異なつた運転台数でも能力がバランスす
ることがあることに関しては、考慮がされておらず、冷
却モジユールの運転台数が少なく、一台あたりの圧縮機
の運転周波数が高い状態で運転継続された場合には、圧
縮機の寿命が短くなるという問題があつた。
本発明の目的は、一台当りの冷却モジユールの運転周
波数が高い状態で運転されることを回避することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明は複数台の冷却モ
ジュールを備えた冷凍サイクル装置において、前記複数
台の冷却モジュールのうち少なくとも1台は容量制御さ
れる容量制御装置付冷却モジュールとし、前記容量制御
装置付冷却モジュールの冷却能力が他の冷却モジュール
の最低冷却能力と前記容量制御装置付冷却モジュールの
最低冷却能力との和より高くなるように運転される時間
が一定時間継続した場合、前記複数台の冷却モジュール
の運転台数を多くするものである。
〔作用〕
同一仕様で同一冷却能力をもつ各冷却モジユールの一
台当りの能力範囲をN台運転と(N−1)台運転とで、
能力に連続性をもたせることにより、一台〜N台までの
あらゆる負荷に対して連続的に運転可能となる。また、
N台運転と(N−1)台運転とでは必然的に能力に重な
りを生じるが、この場合には、運転台数の多いN台運転
をさせることにより、冷却モジジユール一台当りの能力
を下げることが出来る。ひいては、容量制御装置により
駆動される圧縮機の回転数を下げて運転することができ
るので、圧縮機の機械的寿命を長くし、信頼性向上につ
ながる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図ないし第4図により
説明する。制御モジユール1では、ポンプ5により、被
冷却体4との間に冷水を循環させている。また、被冷却
体4に送出する冷水温度を小温検知センサ6により検出
しており、設定水温との差に応じて冷却モジユール2,3
内の圧縮機の容量制御装置に与える周波数を算出する。
ポンプが起動すると、被冷却体4を通つて暖められた水
を、冷却モジユールで冷やされた水とがポンプ5に吸
入,撹拌され、被冷却体4と各冷却モジユール2,3に送
出され、被冷却体4に流れる冷水により被冷却体4を冷
却する。又、冷却モジユール2,3に流れる水は再度冷却
され、再び、ポンプ5に吸入される。この閉路を冷却さ
れた水が循環しながら被冷却体4を冷却する。冷却モジ
ユール2は、制御モジユール1からの運転指示と指示周
波数により運転を行なう。圧縮機8で圧縮された冷媒ガ
スは、凝縮器9,膨張弁10,蒸発器7の順路を流れ、状態
変化をくり返し、蒸発器7で、ポンプより送出された水
を熱交換を行なつて水を冷却する。冷却モジユール3で
も、冷却モジユール2と同様の動作が行なわれ水を冷却
する。通常運転では、制御モジユール1内のコントロー
ラ15で、一定サンプリング時間毎に設定水温と水温検知
センサ6により検出される水温との差に応じて冷却モジ
ユール2,3に出力する圧縮機の運転周波数の合計が算出
され、各冷却モジユールに等分割して出力される。制御
モジユール1のコントローラ15と冷却モジユール2,3の
コントローラ16,17間はシリアル伝送により種々のデー
タを送受信しており、各冷却モジユールでは、指示周波
数に基づいて冷却運転を行なう。第2図のように、冷却
モジユール一台当りの能力範囲をBHz〜aHzとし、2bHz<
aHzとなる様設定する。始動時の冷却モジユール運転台
数を一台と決めておくと、冷却負荷が一台の冷却能力よ
りも大きければ、水温が上昇し、冷却モジユールへの要
求周波数も高くなり、冷却モジユール二台での運転が必
要となる。ここで、冷却モジユール一台運転から二台運
転への移行条件を、第3図に示すように一台運転の最大
周波数で運転していて、かつ、水温が設定水温+ΔT℃
以上となつた場合とする。又、二台運転から一台運転へ
の移行条件を二台運転の最低周波数で運転して、かつ、
水温が設定水温−ΔT℃以下となつた場合とすると一台
から二台、二台から一台への台数の切換えがスムーズに
行なわれると同時に、冷却能力の連続性も保たれる。と
ころが、負荷によつては、一台運転で2bHz〜aHzの間の
冷却能力とバランスする場合が生じる。一台運転での2b
Hz〜aHzの運転は、一台の圧縮機としては高回転である
ため、この状態での運転を長く続けることは、圧縮機の
寿命に悪影響を及ぼす。そこで、第4図のフローチヤー
トのように冷却モジユール一台での2bHz〜aHzの間での
運転が一定時間継続した場合には、強制的に二台運転に
移行させると、冷却能力的には一台の場合と等しいの
で、一台当りの運転周波数が低い状態で安定して運転す
ることが可能となる。ここでは、冷却モジユール二台の
場合で説明したが、負荷に応じて更に冷却モジユールの
台数を三台,四台と増やして使用することもできる。
本実施例によれば、冷却モジユール一台当りの運転周
波数を低い状態で使用することができるので、圧縮機の
長寿命化が可能である。
〔発明の効果〕
本発明によれば、負荷の大小に応じて運転周波数,運
転台数が変化するので、広範囲な冷却負荷に対応するこ
とができ、圧縮機の機械的寿命が延びる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の系統図、第2図は冷却モジ
ユールの能力範囲を示す説明図、第3図は、本発明の動
作を説明するためのタイムチヤート、第4図は本発明の
制御フローチヤートである。 1……制御モジユール、2……冷却モジユール、3……
冷却モジユール、5……ポンプ、6……水温検出セン
サ、7,11……蒸発器、8,12……圧縮機、15〜17……コン
トローラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安田 弘 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社 日立製作所機械研究所内 (72)発明者 頭士 鎮夫 神奈川県秦野市堀山下1番地 株式会社 日立製作所神奈川工場内 (56)参考文献 特開 平1−314841(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F25B 1/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数台の冷却モジュールを備えた冷凍サイ
    クル装置において、 前記複数台の冷却モジュールのうち少なくとも1台は容
    量制御される容量制御装置付冷却モジュールとし、 前記容量制御装置付冷却モジュールの冷却能力が他の冷
    却モジュールの最低冷却能力と前記容量制御装置付冷却
    モジュールの最低冷却能力との和より高くなるように運
    転される時間が一定時間継続した場合、前記複数台の冷
    却モジュールの運転台数を多くすることを特徴とする冷
    凍サイクル装置。
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EP4328522A4 (en) * 2021-04-21 2024-05-29 Mitsubishi Electric Corporation BINARY TYPE REFRIGERATING CYCLE DEVICE

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