JP2865634B2 - 真空二重構造体及び内筒部外面箔被覆方法 - Google Patents

真空二重構造体及び内筒部外面箔被覆方法

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JP2865634B2 JP8252458A JP25245896A JP2865634B2 JP 2865634 B2 JP2865634 B2 JP 2865634B2 JP 8252458 A JP8252458 A JP 8252458A JP 25245896 A JP25245896 A JP 25245896A JP 2865634 B2 JP2865634 B2 JP 2865634B2
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定美 辻林
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空二重構造体及
び内筒部外面箔被覆方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、外筒部とその外筒部内に収納され
る内筒部との間に真空の空隙部を形成してなる真空二重
構造体に於て、断熱性能を向上させるために、各種の改
良がなされてきた。その方法としては、例えば、内筒部
の外面に銀又は銅メッキを施す方法、内筒部と外筒部と
の間にステンレスの反射板を挿入する方法、内筒部と外
筒部との間に、グラスウールとアルミニウムの箔とを交
互に数層に巻いて充填するスーパーインシュレーショ
ン、あるいは、内筒部の外面に金属製の箔を巻き付けて
包む方法等が公知であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の銀又は
銅メッキを施す方法は、生産性に劣り、コスト高となる
欠点があった。また、ステンレスの反射板を設ける方法
では、熱の輻射率がアルミニウムや銅より大きいので断
熱性があまり向上しなかった。また、スーパーインシュ
レーションによる方法は、極めて高価である上、製品が
重くなるという欠点があった。
【0004】また、内筒部の外面に金属製の箔を巻き付
けて包む方法では、生産中に於て外筒部の外面の研磨時
や、使用中に振動が加わった時等に、箔の巻き崩れが起
こり、その箔が外筒部内面に接触して断熱性が低下した
り、箔のガタツキにより異音が発生する等の問題があっ
た。かつ、内筒部の外周面に 400°〜 540°にわたって
箔を巻き付ける必要があり、箔の必要量が比較的多いと
いう問題があった。
【0005】そこで、本発明は、上述の問題を解決し
て、断熱性に優れると共に、生産性が向上し、かつ、製
造コストを低くすることができる真空二重構造体を提供
することを目的とする。
【0006】また、本発明は、断熱性に優れると共に、
生産性が向上し、かつ、製造コストを低くすることがで
きる真空二重構造体を実現できる内筒部外面箔被覆方法
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明に係る真空二重構造体は、外筒部と該外筒部
内に収納される内筒部との間に真空の空隙部を形成して
なる真空二重構造体に於て、上記内筒部の外面をアルミ
ニウム又は銅の箔にて覆うと共に、該箔の一端縁部と他
端縁部を重ね合わせて重ね代を形成し、その重ね代を、
抵抗溶接にて内筒部に固着し、かつ、抵抗溶接にて固着
した溶着部とその近傍を除く大半面積部位に於て、内筒
部とそれを覆う箔との間に隙間を形成したものである。
【0008】また、外筒部と該外筒部内に収納される内
筒部との間に真空の空隙部を形成してなる真空二重構造
体に於て、上記内筒部の外面をアルミニウム又は銅の箔
にて覆うと共に、該箔の一端縁部と他端縁部とを、微小
間隔をもって分離状として、夫々、抵抗溶接にて内筒部
に固着し、かつ、抵抗溶接にて固着した溶着部とその近
傍を除く大半面積部位に於て、内筒部とそれを覆う箔と
の間に隙間を形成したものである。
【0009】また、外筒部と該外筒部内に収納される内
筒部との間に真空の空隙部を形成してなる真空二重構造
体に於て、上記内筒部の外面をアルミニウム又は銅の箔
にて覆うと共に、該箔を、抵抗溶接により周方向に破線
状とされた溶着部にて内筒部の外周面に固着し、該溶着
部とその近傍を除く大半面積部位に於て、内筒部とそれ
を覆う箔との間に隙間を形成したものである。また、本
発明に係る内筒部外面箔被覆方法は、外筒部と該外筒部
内に収納される内筒部との間に真空の空隙部を形成して
なる真空二重構造体における内筒部の外面にアルミニウ
ム又は銅の箔を被覆する方法であって、該箔の一端縁部
を上記内筒部の外面に抵抗溶接にて固着し、その箔を上
記内筒部の外面に略1周巻設し、さらに、その箔の他端
縁部を、抵抗溶接にて上記内筒部に固着するものであ
る。
【0010】また、外筒部と該外筒部内に収納される内
筒部との間に真空の空隙部を形成してなる真空二重構造
体における内筒部の外面にアルミニウム又は銅の箔を被
覆する方法であって、該箔を上記内筒部の外面に略1周
巻設し、次に、その箔の一端縁部と他端縁部を、上記内
筒部に抵抗溶接にて固着するものである。
【0011】また、外筒部と該外筒部内に収納される内
筒部との間に真空の空隙部を形成してなる真空二重構造
体における内筒部の外面にアルミニウム又は銅の箔を被
覆する方法であって、該箔を上記内筒部の外面に略1周
巻設しつつ、その箔に周方向に抵抗溶接を施して、上記
内筒部に上記箔を固着するものである。
【0012】なお、抵抗溶接による溶着部が破線状とな
るように抵抗溶接を断続的に行うようにするのが望まし
い。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図示の実施の形態に基き本
発明を詳説する。
【0014】図1と図2は本発明に係る真空二重構造体
の実施の一形態を示し、この真空二重構造体Aは、外筒
部1とその外筒部1内に収納される内筒部2との間に真
空の空隙部3を形成してなるものであり、保温用の容器
の場合を例示する。
【0015】外筒部1と内筒部2は、夫々、ステンレス
等の金属にて形成され、上端の口部4のみで相互に接合
されている。また、外筒部1と内筒部2の下端部には、
底壁部10,11が形成される。
【0016】しかして、図1と図2と図3と図4に示す
ように、内筒部2の外面をアルミニウム又は銅の箔5に
て覆うと共に、その箔5の所定部位を抵抗溶接にて内筒
部2に固着する。具体的には、箔5の一端縁部と他端縁
部を重ね合わせて重ね代7を形成し、その重ね代7を、
抵抗溶接にて内筒部2に固着する。
【0017】さらに詳しく説明すると、図5の拡大断面
図に示すように、箔5の一端縁部5aを内筒部2に溶着
して溶着部W1 を形成し、さらに、箔5の他端縁部5b
を一端縁部5aを介して内筒部2に溶着して溶着部W2
を形成する。言い換えれば、断面形状に於て、2箇所の
溶着部W1 ,W2 にて箔5の一端縁部5aと他端縁部5
bを内筒部2の外面に溶着する。なお、本発明の図面
中、断面図に於て、溶着部W,W1 ,W2 を×印にて示
した。
【0018】また、図4に示すように、抵抗溶接にて固
着した溶着部Wとその近傍を除く大半面積部位に於て、
内筒部2とそれを覆う箔5との間に隙間6を形成する。
また、図2と図3に示すように、抵抗溶接による溶着部
Wは、内筒部2の長手方向と平行な破線状とされる。
【0019】しかして、この真空二重構造体Aの内筒部
2の外面に箔5を被覆する内筒部外面箔被覆方法を説明
すると、図6に示すように、箔5を巻いてなる巻設体8
から箔5を引き出して、押さえロール9,9にて箔5を
平坦とし、その後、切断カッター12, 12にて箔5を所定
長さに切断する。
【0020】次に、図6にイにて示す如く箔5の一端縁
部5aを内筒部2の外面に抵抗溶接にて固着する。即
ち、回転可能な円盤状の電極本体15を有する抵抗溶接電
極13にて、箔5の一端縁部5aに沿って電極本体15を転
動させて、溶着部Wが破線状となるようにシーム溶接
(抵抗溶接)を断続的に行う。つまり、電極13を箔5の
一端縁部5aに押圧しつつ転動させ、(図示省略の)電
源から断続的に電流を供給する。そして、ロにて示す如
く箔5を内筒部2の外面に略1周巻設する。このとき、
箔5と内筒部2との間に隙間が生ずるように巻き付け
る。14は箔5を内筒部2に巻き付けるための回転ロール
である。
【0021】さらに、ハにて示す如く箔5の他端縁部5
bを、抵抗溶接にて内筒部2に固着する。即ち、箔5の
一端縁部5a及び他端縁部5bに沿って抵抗溶接電極13
の電極本体15を押圧しつつ転動させて、電流を断続的に
供給して溶着部Wが破線状となるようにシーム溶接(抵
抗溶接)を断続的に行う。
【0022】上記の如くシーム溶接を行うことにより、
ロウ材や溶接棒等の溶材を必要とせず、作業環境が、良
好に保たれ、さらに、溶接中に箔5の一端縁部5a及び
他端縁部5bが位置ずれするのを防止できると共に、箔
5に皺が生じ難くすることができる。かつ、箔5の重ね
代7の幅を小さくすることができる。具体的には、重ね
代7の幅寸法をcとしたときに0<c≦10mmと小さくす
ることができる。従って、箔5の使用量が少なくて済
み、コストダウンに貢献できる。また、箔5がルーズな
状態で内筒部2を覆うことができ、箔5と内筒部2との
間に容易に隙間6を形成できる。
【0023】しかして、図5に示すように、箔5の一端
縁部5aを内筒部2に溶着してなる溶着部W1 と、箔5
の他端縁部5bを、一端縁部5aを介して内筒部2に溶
着してなる溶着部W2 を形成でき、箔5は内筒部2の外
面に確実に固定される。
【0024】その後、外筒部1と内筒部2を上端の口部
4のみで相互に接合して、外筒部1と内筒部2との間の
空気を抜いて真空の空隙部3を形成すれば、図1と図2
に示す真空二重構造体A(保温用の容器)が完成する。
【0025】上述の構成により、この真空二重構造体
は、振動、回転等の外力や自重が作用しても、箔5のガ
タツキや位置ずれ及び外筒部1への接触等を防止でき
る。従って、断熱性能の低下や品質の低下を防止でき
る。かつ、箔のガタツキが生じないので異音の発生を防
止できる。
【0026】また、内筒部2と箔5との接触面積が極め
て小さくなるので、熱的な短絡も小さくなる。かつ、内
筒部2と箔5との間の隙間6を確実に保持でき、輻射熱
を遮蔽できる。従って、優れた断熱性能が得られる。
【0027】次に、図7は、断面形状に於て、1箇所の
溶着部Wにて箔5の一端縁部5aと他端縁部5bを内筒
部2の外面に溶着した真空二重構造体Aを示す。このよ
うに、内筒部2を箔5にて覆うには、箔5を所定長さに
切断して、その箔5を内筒部2に略1周巻き付けた後
に、箔5を内筒部2の外面に略1周巻設し、次に、箔5
の一端縁部5aと他端縁部5bとの重ね代7を内筒部2
の長手方向へ1本の破線状となるように抵抗溶接を施
す。
【0028】つまり、箔5の他端縁部5bを、一端縁部
5aを介して内筒部2の外面にシーム溶接にて固着す
る。他の構成は、図1〜図6のものと同様である。これ
により、箔5の一端縁部5aのみを内筒部2の外面に溶
着する工程が不要となり、工数を低減できる。
【0029】また、図8と図9と図10は、他の真空二重
構造体の要部を示し、箔5の一端縁部5aと他端縁部5
bとが、微小間隔Sをもって分離状として、夫々、抵抗
溶接にて内筒部2に固着されている。このように、内筒
部2を箔5にて覆うには、箔5を所定長さに切断して、
その箔5を内筒部2に略1周巻き付けて、図10に示すよ
うに、箔5の一端縁部5aと他端縁部5bを微小間隔S
をもって分離状に配置し、2個の円盤状の電極本体15,
15を有する抵抗溶接電極13にて、相互に分離状の一端縁
部5aと他端縁部5bを内筒部2の外面に同時にシーム
溶接にて固着する。
【0030】つまり、箔5の一端縁部5aと他端縁部5
bを、内筒部2に抵抗溶接にて固着する。他の構成は、
図1〜図6のものと同様である。これにより、工数を低
減できると共に、箔5の一端縁部5aと他端縁部5bを
内筒部2の外面に確実に溶着できる。
【0031】また、図11は、別の真空二重構造体を示
し、図12は、その真空二重構造体Aの内筒部2を箔5に
て覆った状態を示す。箔5は、周方向に破線状とされた
溶着部Wにて内筒部2の外周面に固着される。しかし
て、このように、内筒部2を箔5にて覆うには、図13に
示すように、箔5を巻いてなる巻設体8から箔5を引き
出して、押さえロール9,9にて平坦とし、その後、切
断カッター12, 12にて箔5を所定長さに切断する。
【0032】次に、ホ,へにて示す如く箔5を内筒部2
の外面に略1周巻設しつつ、その箔5に周方向に抵抗溶
接を施して、内筒部2に箔5を固着する。具体的には、
溶着部Wが破線状となるように抵抗溶接(シーム溶接)
を周方向に断続的に行う。なお、図12では、溶着部W
が、周方向の2本の破線状とされているが、2個の抵抗
溶接電極13,13の2個の円盤状の電極本体15, 15にて、
同時に2本の破線状の溶接部Wを形成するのが好まし
い。このように構成したことにより、内筒部2を箔5に
て覆うと同時にその箔5を内筒部2に溶着できるので、
工数を一層低減することができる。
【0033】次に、図14と図15と図16と図17は、さらに
別の真空二重構造体を示し、寒冷地等で使用する断熱用
の二重配管の場合を例示する。即ち、外筒部1と内筒部
2の両端部が開口し、その外筒部1と内筒部2が両方の
開口部16,16のみで相互に接合されている。
【0034】しかして、箔5の一端縁部5aを内筒部2
に溶着して溶着部W1 を形成し、さらに、箔5の他端縁
部5bを一端縁部5aを介して内筒部2に溶着して溶着
部W2 を形成する。つまり、内筒部2の外面を箔5にて
覆うと共に、その箔5の所定部位を抵抗溶接にて内筒部
2に固着する。かつ、抵抗溶接にて固着した溶着部Wと
その近傍を除く大半面積部位に於て、内筒部2とそれを
覆う箔5との間に隙間6を形成する。さらに、抵抗溶接
による溶着部Wは、内筒部2の長手方向と平行な破線状
とされる。なお、内筒部外面箔被覆方法は、図6にて説
明したものと同様である。
【0035】このように構成したことにより、この真空
二重構造体A(二重配管)は、高い品質と優れた断熱性
を得ることができる。なお、内筒部外面箔被覆方法とし
ては、図7にて説明したもの、図8と図9と図10にて説
明したもの、あるいは、図11と図12と図13にて説明した
ものに変更するも好ましい。
【0036】なお、本発明は上述の実施の形態以外にも
設計変更自由であり、各々の抵抗溶接を、連続的に行っ
ても良い。また、外筒部1及び内筒部2の断面形状とし
ては、図例のような円形以外にも、楕円形、三角形、矩
形、あるいは、その他の多角形としてもよい場合があ
る。また、抵抗溶接としては、シーム溶接以外にも、点
溶接(スポット溶接)とするも好ましい場合がある。
【0037】
【発明の効果】本発明は上述の構成により、次のような
著大な効果を奏する。
【0038】請求項1記載の真空二重構造体によれば、
内筒部2と箔5との間の隙間6を確実に保持できると共
に、内筒部2と箔5との接触面積をきわめて小さくする
事ができる。従って、熱的な短絡が減少すると共に、優
れた断熱性を得ることができる。また、振動、回転等の
外力や自重が作用しても、箔5のガタツキや位置ずれ等
を防止でき、かつ、異音が発生しない。また、生産性が
向上し、かつ、製造コストを低くすることができる。
【0039】請求項2記載の真空二重構造体によれば、
内筒部2と箔5との間の隙間6を確実に保持できると共
に、内筒部2と箔5との接触面積を小さくする事ができ
る。従って、熱的な短絡が減少すると共に、優れた断熱
性を得ることができる。また、振動、回転等の外力や自
重が作用しても、箔5のガタツキや位置ずれ等を防止で
き、かつ、異音が発生しない。
【0040】請求項3記載の真空二重構造体によれば、
内筒部2と箔5との間の隙間6を確 実に保持できると共
に、内筒部2と箔5との接触面積を小さくする事ができ
る。従って、熱的な短絡が減少すると共に、優れた断熱
性を得ることができる。振動、回転等の外力や自重が作
用しても、箔5のガタツキや位置ずれ等を防止でき、か
つ、異音が発生しない。
【0041】請求項4記載の真空二重構造体によれば、
内筒部2に箔5を簡単かつ確実に固定することができ
る。また、内筒部2と箔5との間に隙間6を容易に形成
できる。さらに、箔5の使用量が少なくて済み、製造コ
スト減少に貢献できる。
【0042】請求項5記載の真空二重構造体によれば、
内筒部2に箔5を簡単かつ確実に固定することができ
る。また、内筒部2と箔5との間に隙間6を容易に形成
できる。さらに、箔5の使用量が少なくて済み、製造コ
スト減少に貢献できる。
【0043】請求項6記載の内筒部外面箔被覆方法によ
れば、内筒部2に箔5を簡単かつ確実に固定することが
できる。また、内筒部2と箔5との間に隙間6を容易に
形成できる。また、工数を低減できると共に、箔5の使
用量が少なくて済み、製造コスト減少に貢献できる。
【0044】請求項7記載の内筒部外面箔被覆方法によ
れば、請求項4,5又は6記載の方法と同様の効果を奏
すると共に、抵抗溶接の際に、箔5に皺が生じ難い。か
つ、箔5の位置ずれを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の真空二重構造体の実施の一形態を示す
断面図である。
【図2】外筒部のみを断面とした正面図である。
【図3】内筒部を箔にて覆った状態の説明図である。
【図4】要部断面平面図である。
【図5】要部拡大断面図である。
【図6】内筒部外面箔被覆方法の説明図である。
【図7】要部拡大断面図である。
【図8】真空二重構造体の他の実施の形態の正面図であ
る。
【図9】要部拡大断面図である。
【図10】断面平面図である。
【図11】真空二重構造体の別の実施の形態の断面正面図
である。
【図12】内筒部を箔にて覆った状態の説明図である。
【図13】他の内筒部外面箔被覆方法の説明図である。
【図14】真空二重構造体のさらに別の実施の形態の断面
図である。
【図15】外筒部を破断した状態の説明図である。
【図16】要部拡大断面図である。
【図17】要部断面図である。
【符号の説明】
1 外筒部 2 内筒部 3 空隙部 4 口部 5 箔 5a 一端縁部 5b 他端縁部 6 隙間 7 重ね代 A 真空二重構造体 W 溶着部 S 微小間隔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−137524(JP,A) 特開 平1−297022(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21D 51/18

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外筒部1と該外筒部1内に収納される内
    筒部2との間に真空の空隙部3を形成してなる真空二重
    構造体に於て、上記内筒部2の外面をアルミニウム又は
    銅の箔5にて覆うと共に、該箔5の一端縁部5aと他端
    縁部5bを重ね合わせて重ね代7を形成し、その重ね代
    7を、抵抗溶接にて内筒部2に固着し、かつ、抵抗溶接
    にて固着した溶着部Wとその近傍を除く大半面積部位に
    於て、内筒部2とそれを覆う箔5との間に隙間6を形成
    したことを特徴とする真空二重構造体。
  2. 【請求項2】 外筒部1と該外筒部1内に収納される内
    筒部2との間に真空の空隙部3を形成してなる真空二重
    構造体に於て、上記内筒部2の外面をアルミニウム又は
    銅の箔5にて覆うと共に、該箔5の一端縁部5aと他端
    縁部5bとを、微小間隔Sをもって分離状として、夫
    々、抵抗溶接にて内筒部2に固着し、かつ、抵抗溶接に
    て固着した溶着部Wとその近傍を除く大半面積部位に於
    て、内筒部2とそれを覆う箔5との間に隙間6を形成し
    たことを特徴とする真空二重構造体。
  3. 【請求項3】 外筒部1と該外筒部1内に収納される内
    筒部2との間に真空の空隙部3を形成してなる真空二重
    構造体に於て、上記内筒部2の外面をアルミニウム又は
    銅の箔5にて覆うと共に、該箔5を、抵抗溶接により周
    方向に破線状とされた溶着部Wにて内筒部2の外周面に
    固着し、該溶着部Wとその近傍を除く大半面積部位に於
    て、内筒部2とそれを覆う箔5との間に隙間6を形成し
    たことを特徴とする真空二重構造体。
  4. 【請求項4】 外筒部1と該外筒部1内に収納される内
    筒部2との間に真空の空隙部3を形成してなる真空二重
    構造体Aにおける内筒部2の外面にアルミニウム又は銅
    の箔5を被覆する方法であって、該箔5の一端縁部5a
    を上記内筒部2の外面に抵抗溶接にて固着し、その箔5
    を上記内筒部2の外面に略1周巻設し、さらに、その箔
    5の他端縁部5bを、抵抗溶接にて上記内筒部2に固着
    することを特徴とする内筒部外面箔被覆方法。
  5. 【請求項5】 外筒部1と該外筒部1内に収納される内
    筒部2との間に真空の空隙部3を形成してなる真空二重
    構造体Aにおける内筒部2の外面にアル ミニウム又は銅
    の箔5を被覆する方法であって、該箔5を上記内筒部2
    の外面に略1周巻設し、次に、その箔5の一端縁部5a
    と他端縁部5bを、上記内筒部2に抵抗溶接にて固着す
    ることを特徴とする内筒部外面箔被覆方法。
  6. 【請求項6】 外筒部1と該外筒部1内に収納される内
    筒部2との間に真空の空隙部3を形成してなる真空二重
    構造体Aにおける内筒部2の外面にアルミニウム又は銅
    の箔5を被覆する方法であって、該箔5を上記内筒部2
    の外面に略1周巻設しつつ、その箔5に周方向に抵抗溶
    接を施して、上記内筒部2に上記箔5を固着することを
    特徴とする内筒部外面箔被覆方法。
  7. 【請求項7】 抵抗溶接による溶着部Wが破線状となる
    ように抵抗溶接を断続的に行うようにした請求項4,5
    又は6記載の内筒部外面箔被覆方法。
JP8252458A 1996-09-02 1996-09-02 真空二重構造体及び内筒部外面箔被覆方法 Expired - Fee Related JP2865634B2 (ja)

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