JPH042333B2 - - Google Patents

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JPH042333B2
JPH042333B2 JP60021281A JP2128185A JPH042333B2 JP H042333 B2 JPH042333 B2 JP H042333B2 JP 60021281 A JP60021281 A JP 60021281A JP 2128185 A JP2128185 A JP 2128185A JP H042333 B2 JPH042333 B2 JP H042333B2
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cast body
tensile wire
wire rod
guide groove
winding
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JP60021281A
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Description

【発明の詳細な説明】 A 発明の目的 (1) 産業上の利用分野 本発明は、内燃機関のシリンダブロツクに鋳ぐ
るまれるシリンダスリーブの製造方法に関する。
(2) 従来の技術 本出願人は、先にシリンダスリーブの軽量化お
よび高剛性化を図るべく、薄肉の円筒状鋳造体の
外周面に高張力線材を巻着したシリンダスリーブ
を提案している(特願昭59−253682号参照)。
従来、上記シリンダスリーブは下記の工程を用
いて製造されている。
即ち、鋳造体の外周面に直線状高張力線材の巻
始め端末を固着し、次いで高張力線材を鋳造体に
螺旋状に巻装し、その後高張力線材の巻終り端末
を鋳造体の外周面に固着する巻線工程と、鋳造体
と高張力線材とをろう接する工程とを用いてい
る。
(3) 発明が解決しようとする問題点 しかしながら、前記のように直線状の高張力線
材をそのまま鋳造体に巻装すると、高張力線材の
曲げ半径が大きいためその線材のスプリングバツ
ク量が多くなつて鋳造体と高張力線材間に大きな
隙間を生じることがあり、このような状態では次
のろう接工程で鋳造体と高張力線材とを全体に亘
つて確実に接合することができなくなる。その結
果、鋳造体と高張力線材との協働による複合強化
を達成し得ず、十分な剛性を有する高品質なシリ
ンダスリーブを安定して得ることができないとい
つた問題がある。
本発明は上記に鑑み、鋳造体と高張力線材とを
全体に亘つて確実に接合し、十分な剛性を有する
高品質なシリンダクリーブを安定して得ることの
できる前記製造方法を提供することを目的とす
る。
B 発明の構成 (1) 問題点を解決するための手段 斯かる目的を達成するために本発明は、内燃機
関のシリンダブロツクの鋳包まれるシリンダスリ
ーブの製造方法において、円筒状鋳造体の外周面
の少なくともシリンダヘツド側に、螺旋状のガイ
ド溝を底面に有する環状凹部を形成する工程と、
前記ガイド溝の始端において前記鋳造体に高張力
線材の巻始め端末を固着し、次いでその高張力線
材を、前記ガイド溝底部の外径よりも内径が小さ
くなるようにコイル状に癖付けした後、該コイル
溝に沿うように前記鋳造体に螺旋状に巻装し、そ
の後、その高張力線材の巻終り端末を前記ガイド
溝の終端において前記鋳造体に固着する巻線工程
と、前記鋳造体と高張力線材とをろう接する工程
とを備えることを特徴とする。
(2) 作用 巻線工程では、コイル状高張力線材内周部がガ
イド溝に適合することによつて、高張力線材の鋳
造体に対する巻付けが常に的確に行われ、その
上、その鋳造体の環状凹部と高張力線材との間の
〓間が極力詰められて、その〓間に、ろう材が行
き渡りにくく空気溜を生じ易い比較的大きな空間
が形成されることが回避される。その結果、引き
続くろう接工程では、上記間〓内へ毛細管現象を
利用してろう材をスムーズに行き渡らせることが
できて、高張力線材を鋳造体の環状凹部にその全
域に亘り、ろう材を介して緊密に接合させること
ができるから、鋳造体と高張力線材との複合効果
が十分に達成され、また両者間に於ける上記空気
溜の形成が抑えられて該空気溜に起因した上記複
合部の熱伝導性低下が回避される。
(3) 実施例 第1、第2図はアルミニウム合金製シリンダブ
ロツク1を示し、そのシリンダブロツク1には直
列に並んで4本のシリンダスリーブ2が鋳ぐるま
れている。
各シリンダスリーブ2は第3、第4図に明示す
るように鋳鉄製の円筒状鋳造体3と、その鋳造体
3の外周面に螺旋状に巻着された高張力線材4と
よりなる。
高張力線材4は、鋳造体3のシリンダヘツド側
の端部より全長の略3分の1の幅Wを有する環状
凹部5内において、その底面に形成された螺旋状
のガイド溝5aに巻装され、ろう材6により鋳造
体3に接合されている。
次に第5〜第8図により前記シリンダスリーブ
2の製造方法について説明する。
先ず、第5図に示すように、鋳鉄(JIS FC30)
よりなる円筒状鋳造体3を鋳造し、その外周面に
前記幅Wの環状凹部5を旋削し、さらに凹部5の
底面の螺旋状のガイド溝5aを旋削する。
次いで、第6A、第6B図に示すように、鋳造
体3をその凹部5を下側にして回転テーブル7の
上面に立設する。この回転テーブル7は図示しな
いモータにより回転される。高張力線材4として
直径1.0mmのばね用ピアノ線(JIS SWPA)を一
対の送りローラ8間に通し、また送りローラ8と
回転テーブル7間において空転式の成形ローラ9
の成形部9aに1回巻付け、さらに高張力線材4
の巻始め端末4aを鋳造体3のガイド溝5a始端
にTIG溶接により固着する。成形部9aの外径d
は、鋳造体3のガイド溝5a底部における外径D
よりも小さく設定されている。
そして第6B図において回転テーブル7、した
がつて鋳造体3を時計方向に回転させ、また両送
りローラ8により高張力線材4を鋳造体3の巻取
速度と同速度で成形ローラ9に向けて送る。成形
ローラ9に送られた高張力線材4はそのローラ9
により鋳造体3のガイド溝5a底部における外径
Dよりも内径が小さなコイル状に癖付けされ、そ
の後、鋳造体3に、前記ガイド溝5aに沿うよう
に且つ相隣なる線材4相互に密着するように螺旋
状に巻装される。この巻装に伴う高張力線材4の
拡径により、その線材4がガイド溝5aに確実に
密着する。
この場合、鋳造体3の巻取速度が高張力線材4
の送り速度よりも早いと、鋳造体3による高張力
線材4の巻取りがスムーズで無くなり、また前記
巻取速度が前記送り速度よりも遅いと成形ローラ
9による癖付けが不可能となる。
高張力線材4をガイド溝5a全長に亘つて巻装
した後両送りローラ8および回転テーブル7の回
転を止めて高張力線材4を巻終り端末位置で切断
し、その巻終り端末4bをガイド溝5a終端に
TIG溶接により固着し、第7図のシリンダスリー
ブ素材20を得る。
その後第8図に示すようにシリンダスリーブ素
材20の高張力線材4の外側に、銅ろうよりなる
線状のろう材6を巻付けて固定し、前記素材20
を真空炉10内に設置する。そして前記素材20
を1000℃で10分間、それに引続いて1120℃で10分
間加熱することによつて高張力線材4と鋳造体3
をろう接し、第3図のシリンダスリーブ2を得
る。この場合ガイド溝5aにより接合面積が広く
なつているので、高張力線材4と鋳造体3の接合
強度が大きくなる。
ろう接後シリンダスリーブ2を真空炉10より
取出して急速に空冷して製造作業を終了する。
第9図は本発明により得られたシリンダスリー
ブ2の金属組織を示す100倍の顕微鏡写真であり、
鋳造体3と高張力線材4とがろう材6を介して緊
密に接合していることが判る。
なお、鋳造体3は鋳鋼より構成してもよく、ま
た高張力線材4は鋳造体3の軸線方向全長に亘つ
て巻装されることもある。
C 発明の効果 本発明によれば、円筒状鋳造体の外周面の少な
くともシリンダヘツド側に、螺旋状のガイド溝を
底面に有する環状凹部を形成する工程と、前記ガ
イド溝の始端において前記鋳造体に高張力線材の
巻始め端末を固着し、次いでその高張力線材を、
前記ガイド溝底部の外径よりも内径が小さくなる
ようにコイル状に癖付けした後、該コイル溝に沿
うよう前記鋳造体に螺旋状に巻装し、その後、そ
の高張力線材の巻終り端末を前記ガイド溝の終端
において前記鋳造体に固着する巻線工程と、前記
鋳造体と高張力線材とをろう接する工程とを備え
るので、前記巻線工程では、コイル状高張力線材
内周部のガイド溝への適合によつて、高張力線材
の鋳造体に対する巻付けを常に的確に行わせるこ
とができると共に、その鋳造体の環状凹部と高張
力線材との間の〓間を極力詰めることができて、
その〓間に、ろう材が行き渡りにくく空気溜を生
じ易い比較的大きな空間が形成されることを回避
することができ、従つて上記間〓内へ毛細管現象
を利用してろう材をスムーズに行き渡らせること
ができて、高張力線材を鋳造体の環状凹部にその
全域に亘り、ろう材を介して緊密に接合させるこ
とができるから、鋳造体と高張力線材との複合効
果が十分に達成され、シリンダスリーブの、特に
燃焼室に近く負荷の大きいシリンダヘツド側の部
分に高い剛性を付与することができると共に、そ
の高張力線材と鋳造体との間に於ける上記空気溜
の形成を抑えて、上記複合部の熱伝導性低下を回
避することができ、全体として極めて高品質のシ
リンダスリーブが得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明により得られたシリンダスリー
ブを用いたシリンダブロツクの斜視図、第2図は
第1図−線断面図、第3図は本発明により得
られたシリンダスリーブの要部縦断正面図、第4
図は第3図の部分拡大図、第5ないし第8図は本
発明の製造工程を示し、第5図は鋳造体の正面
図、第6A図は巻線工程の正面図、第6B図は巻
線工程の横断平面図、第7図はシリンダスリーブ
素材の正面図、第8図はろう接工程の説明図、第
9図は本発明により得られたシリンダスリーブの
金属組織を示す顕微鏡写真図である。 2……シリンダスリーブ、3……鋳造体、4…
…高張力線材、4a……巻始め端末、4b……巻
終り端末、5……環状凹部、5a……ガイド溝、
6……ろう材、7……回転テーブル、8……送り
ローラ、9……成形ローラ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 内燃機関のシリンダブロツク1に鋳包まれる
    シリンダスリーブ2の製造方法において、円筒状
    鋳造体3の外周面の少なくともシリンダヘツド側
    に、螺旋状のガイド溝5aを底面に有する環状凹
    部5を形成する工程と、前記ガイド溝5aの始端
    において前記鋳造体3に高張力線材4の巻始め端
    末4aを固着し、次いでその高張力線材4を、前
    記ガイド溝5a底部の外径Dよりも内径が小さく
    なるようにコイル状に癖付けした後、該コイル溝
    5aに沿うよう前記鋳造体3に螺旋状に巻装し、
    その後、その高張力線材4の巻終り端末4bを前
    記ガイド溝5aの終端において前記鋳造体3に固
    着する巻線工程と、前記鋳造体3と高張力線材4
    とをろう接する工程とを備えることを特徴とす
    る、内燃機関用シリンダスリーブの製造方法。
JP2128185A 1985-02-06 1985-02-06 内燃機関用シリンダスリ−ブの製造方法 Granted JPS61180633A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102012211866A1 (de) 2012-07-06 2014-01-09 Mahle International Gmbh Zylinderlaufbuchse
DE102012025284A1 (de) 2012-12-21 2014-06-26 Mahle International Gmbh Zylinderlaufbuchse und Verfahren zur Herstellung eines Motorblocks sowie Motorblock
DE102015201999A1 (de) * 2015-02-05 2016-08-11 Ford Global Technologies, Llc Hubkolbenmotor, Kraftfahrzeug
DE102015201994A1 (de) * 2015-02-05 2016-08-11 Ford Global Technologies, Llc Hubkolbenmotor, Kraftfahrzeug

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5982129A (ja) * 1982-11-04 1984-05-12 Hokkai Bane Kk シヤフト及びパイプ等の外周に線状体を多重連続捲回する方法

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