JP4400986B2 - 多重排気管用ニットメッシュ製クッション及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、多気筒エンジンの排ガスを気筒別に直線部分を背中合わせにした外形断面が半円形の2本の内管に分けて流し、その2本の内管を外管で囲むようにした多重排気管に用いるニットメッシュ製クッション及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記のような多重排気管においては、外形断面が半円形の2本の内管を断面円形になるように接合してその外周と外管との間に環形のニットメッシュ製クッションを介入することにより内管と外管の間の断熱性を保って2本の内管を外管の中心に保持するようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような構造では、内管同士が接触しているため、エンジンから伝達される振動により内管同士が衝突して異音を生じるという課題があった。
【0004】
【発明の目的】
本発明の目的は、内管同士を離間してその間にクッションを介入することにより異音の発生を防止することである。
【0005】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】
このような課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、多重排気管用ニットメッシュ製クッションクッション(以下、単にクッションという)を、仕切り部分が間隔をあけて対応する外形断面が半円形の2本の内管の間に介入される仕切り部分とその2本の内管と円形の外管の間に介入される円周部分とからなるものとしたから、2本の内管が外管の中にクッションの円周部分により弾力的に保持されるとともに、2本の内管にクッションの仕切り部分が介入されるから、内管同士が衝突することがなく、異音の発生が防止される。
【0006】
請求項2に記載の発明は、クッションを、耐熱性金属細線により編成した筒体を環形に巻き込んで圧縮成形した2個の半円形中空体を溶接により一体に結合して製造するようにしたから、従来の環形のニットメッシュ製クッションと同様の方法で半円形中空体を製造し、これを2個接合して溶接するだけでよく、従来の工法に準ずる工法で製造することができる。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載されたクッションの製造方法の発明において、半円形中空体の仕切り部分に互いに突き当たる段差を形成したから、溶接時のずれを防止することができる。
【0008】
請求項4に記載のクッションの製造方法の発明は、耐熱性金属細線により筒体を編成する工程と、その筒体の長さ方向のほぼ中央部において半径方向から中心方向に向かって切り込みを入れる工程と、筒体を両端から環形に巻き込んで8の字体を形成する工程と、その8の字体を圧縮成形する工程とからなるものであって、一つの筒体から製造することができるから強度が高く、また、切り込みの深さによって、仕切り部分と円周部分の密度を適宜に調節することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1、2は、2本の内管fと外管gの間に介入される本発明のクッション1を示し、2本の半円形断面の内管fの間に介入される仕切り部分2と、内管f、fと外管gの間に介入される円周部分3とからなる。
【0010】
図3は本発明のクッション1の一製造工程を示し、(D)に示すように、ステンレス鋼線等の耐熱性金属細線をメリヤス編みして一定長さに切断することにより形成した筒体cを、(E)に示すように、その長さ方向の中央部において半径方向から中心方向に向かって切り込みeを入れ、(F)に示すように、両端から外向きに巻き込んで、(G)に示すように、8の字体dを形成し、(H)に示すように、金型に入れて圧縮成形することにより、仕切り部分2と円周部分3からなる一体のクッション1が製造される。
【0011】
この実施の形態のクッション1は、一つの筒体cから製造することができるから強度が高く、また、切り込みeの深さによって、仕切り部分2と円周部分3の密度を適宜に調節することができる。
【0012】
図4の(A)、(B)、(C)は、クッション1の他の実施の形態の平面図であって、(A)に示すものは、図5の(D)〜(G)に示す工程によって製造される2個の半円形中空体hを仕切り部分iでスポット溶接4により結合したものであって、この半円形中空体hの製造方法を図5に基づいて説明すると、(D)に示すように、ステンレス鋼線等の耐熱性金属細線をメリヤス編みして一定長さに切断することにより形成した筒体aを、(E)に示すように、外向きに巻き込んで、(F)に示すように、環形体bを形成し、(G)に示すように、金型に入れて圧縮成形することにより、幅が狭く密度の高い直線の仕切り部分iと密度の低い半円周部分jとからなる半円形中空体hが製造される。
【0013】
図4の(B)に示す実施の形態は、仕切り部分iと半円周部分jとからなる2個の半円形中空体h′をスポット溶接14で結合した点で第1の実施の形態と同一であるが、両方の仕切り部分iの中央部に段差15が設けられて互いに突き当たることにより溶接時のずれを防止するようになっている。
【0014】
図4の(C)に示す実施の形態は、仕切り部分iと半円周部分jとからなる2個の半円形中空体h″をスポット溶接24で結合した点で第1及び第2の実施の形態と同一であるが、両方の仕切り部分iの両端部に段差25、25が設けられて互いに突き当たることにより溶接時のずれをより確実に防止するようになっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多重排気管用ニットメッシュ製クッションの斜視図である。
【図2】そのクッションの使用状態の断面図である。
【図3】本発明のクッションの一実施の形態の製造工程の説明図である。
【図4】本発明のクッションの他の実施の形態の平面図である。
【図5】本発明の他の実施の形態のクッションの半円形中空体の製造工程の説明図である。
【符号の説明】
1:多重排気管用ニットメッシュ製クッション
2:仕切り部分
3:円周部分
4、14、24、:スポット溶接
15、25:段差
a,c:筒体
b:環形体
d:8の字体
e:切り込み
f:内管
g:外管
h、h′、h″:半円形中空体
i:仕切り部分
j:半円形中空体
Claims (4)
- 直線部分が間隔をあけて対応する外形断面が半円形の2本の内管の間に介入される仕切り部分と該2本の内管と円形断面の外管の間に介入される円周部分とからなる多重排気管用ニットメッシュ製クッション。
- 耐熱性金属細線により編成した筒体を環形に巻き込んで圧縮成形した2個の半円形中空体を溶接により一体に結合する請求項1に記載の多重排気管用ニットメッシュ製クッションを製造する方法。
- 前記半円形中空体の前記仕切り部分に互いに突き当たる段差が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の多重排気管用ニットメッシュ製クッションを製造する方法。
- 耐熱性金属細線により筒体を編成する工程と、該筒体の長さ方向のほぼ中央部において半径方向から中心方向に向かって切り込みを入れる工程と、前記筒体を両端から環形に巻き込んで8の字体を形成する工程と、該8の字体を圧縮成形する工程とからなる請求項1に記載の多重排気管用ニットメッシュ製クッションの製造方法。
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