JP2864886B2 - レンズ・アクチュエータ - Google Patents

レンズ・アクチュエータ

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JP2864886B2
JP2864886B2 JP4228206A JP22820692A JP2864886B2 JP 2864886 B2 JP2864886 B2 JP 2864886B2 JP 4228206 A JP4228206 A JP 4228206A JP 22820692 A JP22820692 A JP 22820692A JP 2864886 B2 JP2864886 B2 JP 2864886B2
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高橋  美奈子
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Nippon Electric Co Ltd
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  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレンズ・アクチュエータ
に関し、特に光ディスクの信号の記録面に対して外部か
ら出射された光を照射させ前述の記録面からの反射光を
取り出す光ヘッドの一部として使用するレンズ・アクチ
ュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】本発明のレンズ・アクチュエータは光デ
ィスクの盤面にある信号の記録面に外部の光源から出力
される光を対物レンズにより上述の光ディスクの盤面に
垂直に照射し盤面上の信号の記録面から反射される光を
前述した対物レンズにより集光して外部へ出力する光ヘ
ッドの一部として使用され、上述の反射光を集光すると
き対物レンズと光ディスクの盤面の距離が変動したと
き、および、対物レンズに対して対象とする光ディスク
の信号の記録部が光ディスクの半径方向にずれたときに
これらを修正するものである。
【0003】図4は従来のこの種のレンズ・アクチュエ
ータの構造の一例を示す平面図であり、図5(A)は図
4に示されたフレーム34の部分平面図であり、図5
(B)はその正面図である。
【0004】従来のこの種のレンズ・アクチュエータ
は、図4に示されているように、板状のアクチュエータ
ベース31と、アクチュエータベース31に一端が固定
ピン32により固定され広幅面が前述のアクチュエータ
ベース31の広幅面と平行であるフレーム34と、対物
レンズ2の光軸をアクチュエータベース31の広幅面と
垂直な方向に保って保持し、かつ、フォーカスコイル3
8A〜38Bおよびトラックコイル41A〜41Bなら
びに42A〜42Bを保持するレンズホルダ37と、レ
ンズホルダ37の一端を固定し、他端が固定ピン32に
よりアクチュエータベースの広幅面である上面に固定さ
れ広幅面がアクチュエータベース31の広幅面と平行で
あるフレーム34とを備えている。
【0005】さらに、このレンズ・アクチュエータは磁
性材料から成り直方体の外形を持ちその一端がアクチュ
エータベース31の上部の広幅面に固定され広幅面がア
クチュエータベース31の広幅面に垂直な方向に保たれ
ているヨーク95Aおよび95Bと、ヨーク95Aと9
5Bの広幅面にそれぞれ平行する端面を持ちこれらヨー
ク95Aと95Bとにそれぞれ個別に上述の広幅面が対
面し底部がアクチュエータベース31の広幅面に固定さ
れているマグネット39Aおよび39Bとを有してい
る。
【0006】また、図4において、対物レンズ2の下方
のアクチュエータベース31の下部(図4の紙面の下
方)には図示されていないミラーが固定されており、ア
クチュエータベース31の部分の内で対物レンズ2の直
下の部分には貫通穴が設けられ、紙面の上方から対物レ
ンズ2に向って入射した光が対物レンズ2を通り上述し
たミラーで反射されて紙面と平行で右方に向を変えられ
て進むようになっている。フレーム34は図5に示され
ているように、ほぼ長方形の外形を持ち、アクチュエー
タベース31の広幅面と平行しフレーム34の長手の方
向に直交する貫通穴63を持っており、フレーム34の
右端付近は固定ピン32でアクチュエータ31に固定さ
れる。
【0007】フレーム34の持つ貫通穴63の上下の内
辺で固定ピンに近い方にフレーム34の長手の方向と直
交しフレーム34の上面と平行して断面がV字状の切込
が設けられ、それぞれ薄肉ヒンジ部61Aと61Bとを
形成している。これらの薄肉ヒンジ部61Aと61Bの
切込部の先端はフレーム34の広幅面と直交し側辺と平
行な一平面内に位置している。同様に、貫通穴63の上
下の内辺で固定ピン32より遠い部分にも、薄肉ヒンジ
部62Aと62Bとがフレーム34の上面である広幅面
と長手の方向に直交した一つの平面内に設けられてい
る。
【0008】さらに、このフレーム34の長手方向の左
方の端部の近傍にはこのフレーム34の長手の方向と直
交する両側方から断面がV字状の切込が設けられた両切
欠ヒンジ部35を構成している。従って、フレーム34
の左端部が図5(A)において紙面と垂直な軸まわり
に、時計方向または反時計方向の回転力を外部から受け
ると、回動中心50まわりに、上述の回転力に従って、
限られた範囲で回動することになる。
【0009】また、図5(A)において、フレーム34
の左端付近が紙面の垂直上方へ向う外力を受けたときに
は、主として、薄肉ヒンジ部61A〜61Bおよび62
A〜62Bの部分が変形してフレーム34の左端部が紙
面の上方へ変位することになる。
【0010】フレーム34の左端の上部にはレンズホル
ダ37の一部が、たとえば、接着剤などにより固定され
る。
【0011】このレンズホルダ37には対物レンズ2が
フレーム34に対して回動中心50と反対側に位置する
ように固定される。また、フォーカスコイル38Aと3
8Bとは、図4において、それぞれ、回動中心50の上
方と下方とに位置しヨーク95Aと95Bとが内部に挿
入されるような状態でレンズホルダ37に固定される。
また、フォーカスコイル38Aと38Bは何れもアクチ
ュエータベース31の広幅面と垂直な方向の直線を巻線
軸として、これら巻線軸のまわりに巻かれた巻線を持ち
これら巻線内にそれぞれヨーク95Aと95Bとが挿入
された状態で前述のレンズホルダ37に固定される。
【0012】マグネット39Aの面の内でヨーク95A
に対面する面からは磁力線がヨーク95Aに向ってい
る。マグネット39Bの面の内でヨーク95Bに対面す
る面からも磁力線がヨーク95Bに垂直に向っている。
また、これらの磁力線の方向はフレーム34の長手の方
向に直交する方向に向う様にマグネット39Aと39B
の下端がアクチュエータベース31の上面に固定されて
いる。
【0013】これらフオーカスコイル38Aと38Bと
に一定方向の電流を流すと、フオーカスコイル38Aと
38Bとはアクチュエータベースと垂直で図2の紙面の
上方に向う力をヨーク95Aと95Bとからそれぞれ受
けることになる。
【0014】また、上述と逆方向の電流をこれらフォー
カスコイルに流すと、これらフォーカスコイル38Aと
38Bとは上述したとは逆向きの力をそれぞれヨーク9
5Aと95Bとから受けることになる。従ってこれらの
フォーカスコイル38Aと38Bとを固定しているレン
ズホルダ37も上述のフォーカスコイルが受けると同一
の力をヨーク95Aと95Bとから受けることになり、
フレーム34の薄肉ヒンジ部61A〜Bおよび62A〜
Bが変形してレンズホルダ37とレンズホルダ37に固
定されているフレーム34の左端部分がアクチュエータ
31の広幅面と垂直な方向に変位して対物レンズ2のフ
ォーカス位置を修正することができる。
【0015】前述したトラックコイル41Aと41Bの
巻線軸はマグネット39Aからヨーク95Aに向う磁力
線と平行しており、図4において、トラックコイル41
Aの巻線の右半分の部分をマグネット39Aから出た磁
力線が貫通するようにトラックコイル41Aが配置され
レンズホルタ37に固定されている。
【0016】同様にトラックコイル42Aの左半分内を
マグネット39Aから出た磁力線が貫通するようにレン
ズホルダ37に固定されている。
【0017】トラックコイル41Bの巻線部分の右半分
とトラックコイル42Bの左半分とにマグネット39B
よりヨーク95Bに向う磁力線が貫通するように、トラ
ックコイル41Bと42Bとを位置させ、レンズホルダ
37に固定させておく。
【0018】このような状態で、たとえば、トラックコ
イル41Aと42Aのそれぞれに互いに逆向きの電流を
流すと、マグネット39Aからヨーク95Aに向う方向
の磁力線との間で図4においてトラックコイル41Aと
42Aとは右方か左方に向う力をマグネット39Aによ
り形成された磁力線より受けることになる。ここで、こ
れらトラックコイル41Aと42Aとが受ける力は図の
右方へ向うとする。このような電流をトラックコイル4
1Aと42Aとに流しているとき、さらに、トラックコ
イル41Bと42Bとに電流を流しその電流の方向を調
整してこれらトラックコイル41Bと42Bとがマグネ
ット39Bからヨーク95Bに向う磁力線により図4に
おいて左方へ向う力を受けるようにすることができる。
このとき、レンズホルダ37は図4の紙面の上方より見
て反時計方向に向うトルクを上述のトラックコイルによ
り受けることになり、レンズホルダ3は回動中心50を
中心にして反時計まわりに回動することになる。
【0019】従って、光ディスクの信号の記録面に対し
て対物レンズ2の光軸を直交させ、アクチュエータベー
ス31に対して対物レンズ2を光ディスクの信号の記録
面側に位置させ、かつ、フレーム34の長手の方向を光
ディスクの半径方向と直交させるように配置すれば、対
物レンズ2に対する上述の光ディスクの盤面の上下方向
の変動と光ディスクの半径方向への変動に対してそれぞ
れ上述のアクチュエータにより対物レンズ2の位置を修
正することができる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のレンズ
・アクチュエータは、レンズホルダーをアクチュエータ
ベース上で保持しているフレームが長方形を成し、対物
レンズのフォーカス位置を変位部分として使用されてい
るが、使用中に外力により長手の方向の直線まわりのロ
ーリングなどによる機械的変動を生じ易く、対物レンズ
に不用な変動を与えるため、対物レンズで集光される信
号の出力レベルや周波数特性を劣化させるという欠点を
有している。
【0021】また、フォーカスコイルを2個と、トラッ
クコイルを4個使用しているため、外形を小とすること
が困難であること、および、フレームが上述した形状で
あるため、対物レンズに出入射する光の光路を90度変
えてフレームの長手の方向に平行にするためのミラーの
設置場所はアクチュエータベース上で対物レンズの存在
している広幅面側に設置することは困難であるため、ア
クチュエータベースの広幅面の内で対物レンズと反対側
に設置しなければならず、そのため、レンズアクチュエ
ータの厚さが大となる欠点を有している。
【0022】本発明の目的は、上述のフォーカスコイル
とトラックコイルの個数を1/2とすることができ、か
つフレームの構造を外力に対して変形することが少な
く、ミラーをアクチュエータベースの広幅面の内で対物
レンズと同じ側に設けることができ、外形と厚さを小と
することができるレンズ・アクチュエータを提供するこ
とにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明のレンズ・アクチ
ュエータは、光ディスクの盤面に螺旋状に設けられたト
ラック部の信号記録部に対して外部からの加えられる力
により全体が変位されることによりトラッキングを行い
外部の光源から出射された光を前記信号記録部に対して
対物レンズを通し前記盤面に直交して照射し前記盤面か
ら反射された光を再度前記対物レンズを通して集光し前
記盤面に平行な光路に変換して外部に送出し前記盤面が
前記トラッキング中に盤面に対して垂直な方向の微小変
位を生じたとき外部からのフォーカスコイルに流す電流
により前記対物レンズと前記盤面との間隔を調整しかつ
前記トラッキング中に前記トラック部の対象とする信号
記録部に対し前記対物レンズより照射される光が前記光
ディスクの半径方向にずれたときには、外部から加えら
れるトラック調整用の電流をトラックコイルに流して前
記光ディスクの半径方向に対する位置を修正するレンズ
・アクチュエータにおいて、少なくとも一端の近傍が磁
性材料より成る磁性体部を持つ平板状のアクチュエータ
ベースと、外形が直方体でありその内の互いに対面する
第1と第2の広幅面の内側に前記第1と第2の広幅面に
直交する第1の貫通穴が設けられ前記第1の広幅面の一
つの外側辺を第1の側辺としこの第1の側辺の近傍に前
記第1の広幅面と直交して外方に向い突出する突出部を
設け前記第1の広幅面を前記アクチュエータベースの広
幅面と互いに平行に対面させた状態で前記突出部を前記
アクチュエータベースの広幅面で前記磁性体部より遠い
位置に固定し前記直方体で前記第1の側辺および前記第
1の広幅面それぞれに対して直交し互いに平行に対向す
る第1と第2の側面に直交してこれら第1と第2の側面
のもつ外辺に平行な内辺を断面にもつ方形の第2の貫通
穴が設けられているフレームと、前記第2の貫通穴の内
辺の内で前記第1の広幅面に平行な二つの内辺の内の前
記第1の広幅面より遠い方の内辺には前記第1の広幅面
および前記第1の側辺に平行で断面がV字状の溝部をも
ち前記第1の側辺に近い第1の薄肉ヒンジ部と前記第1
の側辺より遠い第2の薄肉ヒンジ部とが設けられており
前記第2の貫通穴内の前記二つの内辺の内の他方の内辺
にはそれぞれ前記第1の薄肉ヒンジ部の直下に当る部分
に前記第1の薄肉ヒンジ部と平行しV字状断面の先端が
下方を向いた第3の薄肉ヒンジ部と前記第2の薄肉ヒン
ジ部に平行し前記第2の薄肉ヒンジ部の直下に位置しV
字状の断面の先端が前記第1の広幅面に向う形状の第4
の薄肉ヒンジ部とを備えており、磁性材料から成り直方
体状で一端が前記アクチュエータベースの磁性材料部の
広幅面の内で前記フレーム側に固定され広幅面方向が前
記アクチュエータベースの広幅面と直交しかつ前記フレ
ームの第1の側辺と平行な広幅面を持つ第1のヨーク
と、前記第1の側辺と平行で前記第1のヨークの広幅面
と対面し前記第1のヨークの広幅面にほぼ垂直な方向の
磁力線を生成するマグネットと、前記アクチュエータベ
ースの広幅面と垂直な軸まわりに巻線され前記巻線の中
心内に前記ヨークが挿入される前記フォーカスコイル
と、前記マグネットの生成する前記磁力線と平行な中心
線回りに巻線され巻線部が前記フォーカスコイルに隣接
し互いに外周を接して前記フォーカスコイルとマグネッ
トの磁力線を発生する面の間に一部が挿入される2個の
トラックコイルと、一端に前記対物レンズを保持し多端
に前記フォーカスコイルおよび2個のトラックコイルと
を固定し前記第1の広幅面に平行な断面内で前記第1の
側辺と直交した方向に突出し前記フレームの第1の貫通
穴の内辺の内で前記第1の側辺と平行で遠い方の内辺に
前記突出部により接続され前記対物レンズの光軸を前記
第1の広幅面と直交させた状態で前記第1の貫通穴内に
保持し前記突起部と前記第1の側辺と遠い内辺との接合
部で生成される前記第1の広幅面と直交する回動軸まわ
りに前記トラックコイル中に電流を流したとき回動させ
前記対物レンズのトラック位置を修正させ、前記フォー
カスコイルに電流を流したとき前記レンズホルダを前記
第1の広幅面に垂直な方向に変位させるレンズホルダと
を備えて構成されている。
【0024】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0025】図1(A)は本発明のレンズ・アクチュエ
ータの一実施例の構成を示す平面図であり、図1(B)
は図1(A)の実施例の縦断面図である。
【0026】本実施例のレンズ・アクチュエータは、図
1(A)および図1(B)に示すように、平板上のアク
チュエータベース10と、外形がほぼ方形で右方の側辺
付近が固定ピン4によりアクチュエータベース10の右
方の上部の広幅面に固定されているフレーム11と、ア
クチュエータベースに下端が固定され広幅面が前述のフ
レームの右方の側辺と平行し、前述のフレーム11の左
方に設けられた磁性体材料より成る外形が直方体である
ヨーク91と、このヨーク91よりさらに左方に位置し
前述のヨーク91の広幅面と平行な広幅面を持ち磁力線
Hがヨーク91の広幅面に垂直な方向に向う磁界を生成
する外形が直方体状のマグネット8と、このマグネット
8と、アクチュエータベース10とを固定する磁性体材
料より成るヨーク92とを有している。
【0027】なお、ヨーク91と92とを固定している
部分とこれらヨークの固定部とを結ぶアクチュエータベ
ース10の領域は磁性体材料により構成されている。
【0028】前述のフレーム11はアクチュエータベー
ス10の広幅面(図1(A))の紙面に平行な面)に直
交し断面が方形の貫通穴12が設けられている。さら
に、このレンズ・アクチュエータは、フレーム11に設
けられている貫通穴12の内部で、対物レンズ2を保持
しフレーム11の左辺に近く貫通穴12の内側で前述の
フレーム11に接続されているレンズホルダ3を有して
いる。このレンズホルダ3はフレーム11の外側の左方
で後述するフォーカスコイル6と、トラックコイル7A
と7Bとを保持している。
【0029】フオーカスコイル6は図1(A)の紙面に
垂直な巻線軸のまわりに巻線され内部にヨーク91が挿
入されるようになっている。また、トラックコイル7A
と7Bとは同一構造であり、何れもフレーム11の左方
の側辺に直交する直線を巻線軸とする。これら巻線軸は
図1(A)の横(左右)方向の直線の内で対物レンズ2
の中心を通る直線の上方と下方に等間隔だけ離れてい
る。トラックコイル7Aの下方1/2とトラックコイル
7Bの上方の1/2の部分にはマグネット8から出た磁
力線Hが透過することになる。
【0030】図1(A)および図1(B)に示されてい
るレンズ・アクチュエータには、さらに、アクチュエー
タベース10の上方の広幅面上で対物レンズ2の直下に
固定されたミラーホルダ13によりミラー1の裏面が固
定されている。
【0031】ミラー1は図中の右方向から左方向へアク
チュエータベース10の上部の広幅面に平行に入射する
光Zの方向を90度変換して対物レンズ2の光軸方向に
向け、また、対物レンズ2に向ってアクチュエータベー
ス10に垂直な方向から入射する光を図に示されている
光Zの方向に変換する。フレーム11の右方の側辺の下
部には光Zが通過する貫通穴が設けられている。
【0032】上述したフレーム11には、図1(A)に
示した互いに平行な側面11Aと11Bの内部にこれら
側面に対して垂直に貫通する断面がほぼ方形の貫通穴5
4が設けられている。この貫通穴54の持つアクチュエ
ータベース10の広幅面と平行な二つの内辺には、側面
11Aに平行な平面内で一様なV字状の断面を持つ薄肉
ヒンジ部51A〜51Bおよび薄肉ヒンジ部52A〜5
2Bとが設けられている。薄肉ヒンジ部51Aと51B
とはそのV字状の断面の先端がフレーム11の右方の側
辺寄で、この側辺に平行な一平面状に位置するように配
置されている。
【0033】薄肉ヒンジ部52Aと52Bとは上述のフ
レーム11の左方の側辺の近くで薄肉ヒンジ部51Aお
よび51Bと同様な断面形状を持ち、V字の先端が薄肉
ヒンジ部51Aと平行になるように貫通穴54の内辺に
設けられている。
【0034】レンズホルダ3とフレーム11とはフレー
ム11の貫通穴12の左方の内辺部内で、アクチュエー
タベース10の広幅面と平行な断面で図1(A)におい
て上下の両方から断面がV字状の切込を入れられた両切
欠ヒンジ部53により接続されている。
【0035】従って、レンズホルダ3に対して図1
(A)の紙面と平行な外力が加えられると、両切欠ヒン
ジ部53の中央を通りアクチュエータベース10の広幅
面に直交する回動中心9のまわりにとして回動すること
になる。
【0036】図2は図1(A)および図1(B)に示し
た本発明の実施例のレンズ・アクチュエータのレンズホ
ルダ3に対してアクチュエータベース10の広幅面と垂
直な方向の外力が加えられたときの状態を示す側面図で
ある。
【0037】レンズホルダ3がアクチュエータベース1
0の広幅面と垂直な方向でアクチュエータベース10よ
り遠ざかる方向の外力を受けると、フレーム11に設け
られている薄肉ヒンジ部51A〜51Bおよび薄肉ヒン
ジ部52A〜52Bが図2の紙面と平行な面内で変形
し、レンズホルダ3がアクチュエータベース10より遠
ざかる方向に変位することになる。このような場合に、
レンズホルダ3によって保持されている対物レンズ2の
光軸の方向はアクチュエータベース10の広幅面に対し
ほぼ垂直な方向を保つ。
【0038】今、図1(A)および図1(B)に示され
ているレンズ・アクチュエータのフォーカスコイル6に
一定方向の電流を流すと、磁力線Hとフォーカスコイル
6内を流れる電流の内でヨーク91とマグネット8の間
にあるフォーカスコイル6に流れる電流との間の相互作
用によりフオーカスコイル6、および、このコイルを固
定しているレンズホルダ3がアクチュエータベース10
の広幅面に直交する方向の力を受け、この力によりフレ
ーム11がアクチュエータベース10の広幅面と垂直な
方向に変位する。すなわち、フオーカスコイル6に流す
電流の向と大きさを適切に調節することにより、対物レ
ンズ2のフオーカスの修正を行うことができる。
【0039】また、トラックコイル7Aと7Bとに互い
に逆向きの電流を流すと、これらのコイルに流れる電流
の内で図1(A)の紙面に対して平行な電流成分と磁力
線Hとにより生ずる力は互いに逆向となり相殺され、紙
面と垂直な方向に流れる電流成分により磁力線Hと直交
し紙面に平行な方向の力がトラックコイル7Aと7Bに
同一の向きに働く、従って、このような力が働くとき、
レンズホルダ3は回動中心9の回りに回動することにな
る。
【0040】ここでアクチュエータベース10の長手の
方向(光Z)の方向を対象とする光ディスクの半径方向
と直交する方向にに一致させておけば、トラックコイル
7Aと7Bとに適切な大きさと向きをもつ電流を流すこ
とにより、対物レンズ2から出力する光ディスクに対す
る光の照射位置が光ディスクの半径方向からずれたとき
に、このずれを修正することができる。
【0041】図3(A)は本発明の別の実施例の構成を
示す平面図であり図3(B)はその縦断面図である。
【0042】図3(A)に示した本発明の実施例におい
ては、両切欠ヒンジ部53をフレーム11Cの左方の外
側に設けたこの部分によりレンズホルダ3Aをフレーム
11Cに取り付けた点が図1(A)に示した実施例と異
る以外は図1(A)に示した実施例と同様な構成をして
いる。
【0043】従って、図3(A)および図3(B)に示
した構成のレンズ・アクチュエータによっても、図1
(A)および図1(B)に示したレンズ・アクチュエー
タと同様な動作を行わせることができることは明らかで
ある。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のレンズ・
アクチュエータは、フォーカスコイルとトラックコイル
の必要量を従来の1/2としても従来のこの種のレンズ
・アクチュエータと同一の動作を行わせることができる
ので全体の大きさと重さを小とすることができ、フレー
ムも光路Zと平行な外側面間の距離を大とした構造とし
ているので外力によるフレームのローリングを小とする
ことが可能となり、ミラーをアクチュエータベースの広
幅面上で対物レンズと同側に配置することを可能とした
ことにより、アクチュエータベースの広幅面と垂直な方
向の厚さを小とすることができるレンズ・アクチュエー
タを実現できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は本発明のレンズ・アクチュエータ
の一実施例の構成を示すブロック図である。図1(B)
は図1(A)の縦断面図である。
【図2】図1(A)と図1(B)とに示されたレンズホ
ルダとフレームの変形状態を示す側面図である。
【図3】図3(A)は図1とは別の本発明の実施例の構
成を示す平面図である。図3(B)は図3(A)の縦断
面図である。
【図4】従来のこの種のレンズ・アクチュエータの一例
を示す平面図である。
【図5】図5(A)は図4中のフレームの平面図であ
る。図5(B)は図5(A)の側面図である。
【符号の説明】
1 ミラー 2 対物レンズ 3 レンズホルダ 4 固定ピン 6 フォーカスコイル 7A〜7B トラックコイル 8 マグネット 10 アクチュエータベース 11 フレーム 11C フレーム 91 ヨーク 92 ヨーク

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクの盤面に螺旋状に設けられた
    トラック部の信号記録部に対して外部からの加えられる
    力により全体が変位されることによりトラッキングを行
    い外部の光源から出射された光を前記信号記録部に対し
    て対物レンズを通し前記盤面に直交して照射し前記盤面
    から反射された光を再度前記対物レンズを通して集光し
    前記盤面に平行な光路に変換して外部に送出し前記盤面
    が前記トラッキング中に盤面に対して垂直な方向の微小
    変位を生じたとき外部からのフォーカスコイルに流す電
    流により前記対物レンズと前記盤面との間隔を調整しか
    つ前記トラッキング中に前記トラック部の対象とする信
    号記録部に対し前記対物レンズより照射される光が前記
    光ディスクの半径方向にずれたときには、外部から加え
    られるトラック調整用の電流をトラックコイルに流して
    前記光ディスクの半径方向に対する位置を修正するレン
    ズ・アクチュエータにおいて、少なくとも一端の近傍が
    磁性材料より成る磁性体部を持つ平板状のアクチュエー
    タベースと、外形が直方体でありその内の互いに対面す
    る第1と第2の広幅面の内側に前記第1と第2の広幅面
    に直交する第1の貫通穴が設けられ前記第1の広幅面の
    一つの外側辺を第1の側辺としこの第1の側辺の近傍に
    前記第1の広幅面と直交して外方に向い突出する突出部
    を設け前記第1の広幅面を前記アクチュエータベースの
    広幅面と互いに平行に対面させた状態で前記突出部を前
    記アクチュエータベースの広幅面で前記磁性体部より遠
    い位置に固定し前記直方体で前記第1の側辺および前記
    第1の広幅面それぞれに対して直交し互いに平行に対向
    する第1と第2の側面に直交してこれら第1と第2の側
    面のもつ外辺に平行な内辺を断面にもつ方形の第2の貫
    通穴が設けられているフレームと、前記第2の貫通穴の
    内辺の内で前記第1の広幅面に平行な二つの内辺の内の
    前記第1の広幅面より遠い方の内辺には前記第1の広幅
    面および前記第1の側辺に平行で断面がV字状の溝部を
    もち前記第1の側辺に近い第1の薄肉ヒンジ部と前記第
    1の側辺より遠い第2の薄肉ヒンジ部とが設けられてお
    り前記第2の貫通穴内の前記二つの内辺の内の他方の内
    辺にはそれぞれ前記第1の薄肉ヒンジ部の直下に当る部
    分に前記第1の薄肉ヒンジ部と平行しV字状断面の先端
    が下方を向いた第3の薄肉ヒンジ部と前記第2の薄肉ヒ
    ンジ部に平行し前記第2の薄肉ヒンジ部の直下に位置し
    V字状の断面の先端が前記第1の広幅面に向う形状の第
    4の薄肉ヒンジ部とを備えており、磁性材料から成り直
    方体状で一端が前記アクチュエータベースの磁性材料部
    の広幅面の内で前記フレーム側に固定され広幅面方向が
    前記アクチュエータベースの広幅面と直交しかつ前記フ
    レームの第1の側辺と平行な広幅面を持つ第1のヨーク
    と、前記第1の側辺と平行で前記第1のヨークの広幅面
    と対面し前記第1のヨークの広幅面にほぼ垂直な方向の
    磁力線を生成するマグネットと、前記アクチュエータベ
    ースの広幅面と垂直な軸まわりに巻線され前記巻線の中
    心内に前記ヨークが挿入される前記フォーカスコイル
    と、前記マグネットの生成する前記磁力線と平行な中心
    回りに巻線され巻線部が前記フォーカスコイルに隣接し
    互いに外周を接して前記フォーカスコイルとマグネット
    の磁力線を発生する面の間に一部が挿入される2個のト
    ラックコイルと、一端に前記対物レンズを保持し多端に
    前記フォーカスコイルおよび2個のトラックコイルとを
    固定し前記第1の広幅面に平行な断面内で前記第1の側
    辺と直交した方向に突出し前記フレームの第1の貫通穴
    の内辺の内で前記第1の側辺と平行で遠い方の内辺に前
    記突出部により接続され前記対物レンズの光軸を前記第
    1の広幅面と直交させた状態で前記第1の貫通穴内に保
    持し前記突起部と前記第1の側辺と遠い内辺との接合部
    で生成される前記第1の広幅面と直交する回動軸まわり
    に前記トラックコイル中に電流を流したとき回動させ前
    記対物レンズのトラック位置を修正させ、前記フォーカ
    スコイルに電流を流したとき前記レンズホルダを前記第
    1の広幅面に垂直な方向に変位させるレンズホルダとを
    備えることを特徴とするレンズ・アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 請求項2のレンズアクチュエータにおい
    て前記レンズホルダの前記突起部を前記フレームの外周
    部の内の前記第1の側辺と平行な第2の側辺に前記フレ
    ームより外側で接続させた構造とし、前記レンズホルダ
    により前記対物レンズの光軸を前記第1の広幅面と直交
    させかつ前記第1の貫通穴内で保持すると共に前記フォ
    ーカスコイルと前記2個のトラックコイルを前記フレー
    ムの外部で保持し前記フォーカスコイルの内部に前記ヨ
    ークを挿入した状態とすることを特徴とするレンズ・ア
    クチュエータ。
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JPH0333936Y2 (ja) * 1984-11-30 1991-07-18
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