JP2863468B2 - ヘッドレストスティおよびヘッドレスト - Google Patents
ヘッドレストスティおよびヘッドレストInfo
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Description
テイおよびそのヘッドレストスティを内蔵するヘッドレ
ストに関し、特には自動車の後部座席に適するヘッドレ
ストステイおよびヘッドレストに関する。
席にもヘッドレスト50が設けられるようになった。こ
の後部座席用のヘッドレストとして、スティ51を介し
て座席の背もたれ52に取り付けられるものがある。
ィを介して背もたれに取り付けられるもので、発泡体6
1を表皮62で被覆した枕部63と、前記発泡体61に
埋設された芯体64と、その芯体64の側部に上部が固
定され枕部63の底面から下部が突出するスティ65と
からなる。前記芯体64は、発泡体61の形状保持およ
び衝撃吸収時の発泡体61支持のためのもので、枕部6
3と略相似形に形成された樹脂製のものあるいは所定形
状に成形された金属板等からなり、一方、前記スティ6
5は背もたれへの取付用脚部となるもので、中空パイプ
または中実棒からなる。
れたものは、インサートと称されることもある。また、
前記スティ65の側部には切り欠き凹部66が形成さ
れ、前記背もたれ52のスティ挿通孔53に設けられる
クリップ(図示せず)と段階的に係合して枕部63を所
望の高さにできるようになっている。
は、所定形状に成形した芯体64に、スティ65の上部
をピン67のカシメ等によって固定しているため、その
芯体64およびスティ65の成形作業のみならず芯体6
4へのスティ65の固定作業が必要となり、それらの作
業が煩雑で製品コストが高くなる問題があった。また、
前記芯体64の存在によりインサート自体が重くなるた
め、そのインサート部を内蔵するヘッドレスト60も重
くなる問題があった。
は、その成形に際し、あらかじめ袋状に形成した前記表
皮62内に芯体64およびスティ65の上部を収納し、
前記表皮62に形成されている開口部(図示せず)から
原料注入装置のノズルを表皮62内に差込み、該ノズル
からウレタン原料等の発泡原料を表皮62内に注入し、
発泡させることが行なわれる。しかしながら、前記表皮
62内の芯体64が嵩張るため、芯体64が邪魔してノ
ズルを表皮62内に差し込み難かったり、発泡原料を注
入し難い問題がある。
プまたは中実棒を屈曲させて、横に伸びる芯材部71
と、その両端から後ろ下方へ略L字状に平行に伸びる取
付用脚部72,72とよりなるスティ本体73を形成
し、その取付用脚部72,72の上部間に金属棒74を
掛け渡してその金属棒74の両端を取付用脚部72,7
2に溶接したスティ70もある。前記金属棒74は、枕
部の頭部当接部位における発泡体の形状を保持するとと
もに、衝撃時に該部分の発泡体を支持して発泡体の圧縮
変形を効率よく行い衝撃吸収性を良好にするためのもの
である。このスティ70にあっては、図6に示したよう
な嵩張る芯材64を不要にできる利点があるものの、ス
ティ本体72とは別部材からなる金属棒74を溶接によ
りスティ本体72に固定しなければならない煩わしさが
ある。
に鑑みなされたもので、構成部品が少なく、芯体に相当
する部分が嵩張らず、しかも軽量で、ヘッドレスト成形
時に発泡原料の注入が邪魔されない経済的なヘッドレス
トスティおよびそのヘッドレストスティを用いるヘッド
レストを提供するものである。
する発明は、横に伸びる芯材部と、該芯材部の両端から
後ろ下方へ略L字状に平行に伸びる取付用脚部とからな
るヘッドレストスティにおいて、前記芯材部の中間部
に、該芯材部両端付近の前記取付用脚部の前部と略同方
向に沿って伸びるループ状曲部を設けたことを特徴とす
る。なお、前記芯材部両端付近の取付用脚部の前部が伸
びる方向を基準線とし、該基準線に対して前記ループ状
曲部を前方へ傾斜させるのが好ましい。
ヘッドレストスティの発明におけるヘッドレストスティ
の芯材部と取付用脚部の上部および前部を、ヘッドレス
トの枕部の発泡体内に埋設したことを特徴とする。
を詳細に説明する。図1はこの発明のヘッドレストステ
ィの一例を示す斜視図、図2はそのヘッドレストスティ
を内蔵するこの発明のヘッドレストについて、その一部
を切り欠いて示す斜視図、図3はこの発明の他の例のヘ
ッドレストスティを内蔵するヘッドレストの断面図、図
4はその衝撃吸収時を示す断面図である。
スティ10、図2にそのヘッドレストスティ10を内蔵
したヘッドレスト20を示す。ヘッドレストスティ10
は、金属製の中空パイプまたは中実棒を屈曲させて、横
に伸びる芯材部11と、該芯材部11の両端12,12
から後ろ(車両の後部方向と等しい)下方へ略L字状に
平行に伸びる取付用脚部13,13とを形成したもの
で、図2に示すようにヘッドレスト20の枕部21の発
泡体22に前記芯材部11と取付用脚部13,13の上
部13a,13aおよび前部13b,13bが埋設され
る。
は、図2に示すように、乗員頭部と当接する枕部21の
前部21a形状を保持するとともに、衝撃時に枕部前部
21aの発泡体22aを支持して該発泡体22aの圧縮
変形による衝撃吸収を効率よく行なうものである。この
芯材部11の中間部には、該芯材部11両端12,12
付近の取付用脚部の前部13b,13bと略同方向の斜
め上方に伸びるループ状曲部14が形成されている。こ
のループ状曲部14は、前記枕部前部21aの形状保持
および衝撃時の発泡体22aの支持をより確実にして該
発泡体22aの圧縮変形による衝撃吸収性をより高める
ためのものである。なお、前記ループ状曲部14の形状
は、図1のような略U字形のみならず、略V字形や、半
円形等であっても良い。
の前部方向と等しい)から後ろ下方へ伸びる略L字形か
らなるもので、上部13aおよび前部13bがヘッドレ
スト20の枕部21の発泡体22内に埋設され、該発泡
体22を支持する。また、後ろ下方へ伸びる部分は背も
たれ上部に挿通される取付部13c,13cを構成し、
その側面に背もたれのクリップと係合して枕部21を所
望高さに固定する切り欠き凹部15が形成されている。
記ヘッドレストスティ10の上部13aおよび前部13
bが発泡ポリウレタン等からなる発泡体22内に埋設さ
れ、さらにその発泡体22の表面がファブリックまたは
合成樹脂シート等からなる表皮23で覆われたものであ
る。前記表皮23で覆われた発泡体22部分は、乗員の
頭部が当接する枕部21を構成し、その枕部21の底面
から前記ヘッドレストスティ10の取付用脚部13,1
3の取付部13c,13cが突出している。
記表皮23を枕部21形状に応じた袋状にあらかじめ成
形し、その表皮23の一部に形成した開口部(図示せ
ず)から前記ヘッドレストスティ10の上部13aおよ
び前部13bを表皮23内に挿入した後、前記開口部か
ら表皮23内に差し込んだ発泡注入装置のノズルを介し
て発泡原料を注入し、表皮23内で発泡させることによ
りなされる。その際、表皮23内には、従来のような嵩
張る芯体が存在しないため、その芯体に邪魔されること
なく前記ノズルを表皮23内に差し込むことができる。
また、表皮23内に注入される発泡原料も前記芯体に邪
魔されることなく表皮23内に充填され、表皮23内に
満遍なく充満できる。
な座席背もたれ52の上部に形成されたスティ挿通孔5
3に、前記取付用脚部13,13の取付部13c,13
cが挿通されて背もたれ52に取付けられ、前記枕部2
1を上下させることにより高さ調節がなされる。そし
て、衝撃により枕部21が頭部によって押されると、発
泡体22が圧縮変形して衝撃を吸収する。その際、ヘッ
ドレストスティ10の芯材部11の中間部に形成されて
いるループ状曲部14が頭部と対応する位置にあって、
頭部によって押される発泡体22aを支持するため、そ
の発泡体22aが衝撃を良好に吸収できる。
トスティ30およびそのヘッドレストスティ30を内蔵
するヘッドレスト40を示す。このヘッドレストスティ
30は、図1に示した実施例と同様、芯材部31とその
両端から後ろ下方へ略L字状に平行に伸びる取付用脚部
32とからなり、前記芯材部31の中間部にはループ状
曲部33が形成されている。さらに、この実施例では、
前記ループ状曲部33は、前記芯材部31両端付近の取
付用脚部32の前部32bが伸びる方向を基準線aと
し、該基準線aに対してループ状曲部33が前方(車両
前部側)へ所定角度b傾斜している。なお、bの値は3
0°以下が好ましい。
するヘッドレスト40は、前記ヘッドレストスティ40
の上部32aおよび前部32bが枕部41の発泡体42
内に埋設され、その発泡体42表面が表皮43で覆われ
ている。
ッドレスト40にあっては、図4に示すように枕部41
の前部41aに大なる衝撃Pが加わると、発泡体前部4
2aが圧縮変形するのみならず、その発泡体前部42a
を介してヘッドレストスティ30のループ状曲部33が
後方へ押されて屈曲変形し後方へ倒れる。そのため、前
記発泡体42aにおける圧縮変形とループ状曲部33に
おける屈曲変形との両者でもって衝撃を吸収できるの
で、大なる衝撃を極めて効率良く吸収できる。
ヘッドレストスティおよびヘッドレストによれば、ヘッ
ドレストスティが、別部材からなる金属製あるいは樹脂
製の芯体を必要としないため、その芯体にスティを固定
する必要がなく、ヘッドレストスティの成形作業および
ヘッドレストの成形作業がきわめて簡単となり、経済的
に優れる利点がある。しかも、前記ヘッドレストスティ
は、中空パイプまたは中実棒で芯材部まで形成でき、軽
量なため、そのヘッドレストスティを内蔵するヘッドレ
ストも軽量となり、車両に求められる軽量化に寄与する
ことができる。
状曲部を、芯材部両端付近の取付用脚部の前部が伸びる
方向を基準線とし、該基準線に対して前方へ傾斜させた
場合には、前記ループ状曲部が衝撃により後方へ押され
て変形し、そのループ状曲部でも衝撃を吸収するため、
より大なる衝撃を効率よく吸収することができる。
視図である。
ヘッドレストを一部切り欠いて示す斜視図である。
するヘッドレストの断面図である。
ある。
ある。
である。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 横に伸びる芯材部と、該芯材部の両端か
ら後ろ下方へ略L字状に平行に伸びる取付用脚部とから
なるヘッドレストスティにおいて、 前記芯材部の中間部に、該芯材部両端付近の前記取付用
脚部の前部と略同方向に沿って伸びるループ状曲部を設
けたことを特徴とするヘッドレストスティ。 - 【請求項2】 請求項1において、芯材部両端付近の取
付用脚部の前部が伸びる方向を基準線とし、該基準線に
対してループ状曲部が前方へ傾斜していることを特徴と
するヘッドレストステイ。 - 【請求項3】 請求項1に記載されたヘッドレストステ
ィの芯材部と取付用脚部の上部および前部を、ヘッドレ
ストの枕部の発泡体内に埋設してなることを特徴とする
ヘッドレスト。 - 【請求項4】 請求項2に記載されたヘッドレストステ
ィの芯材部と取付用脚部の上部および前部を、ヘッドレ
ストの枕部の発泡体内に埋設してなることを特徴とする
ヘッドレスト。
Priority Applications (1)
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1995
- 1995-08-08 JP JP7224754A patent/JP2863468B2/ja not_active Expired - Fee Related
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