JPH0633871Y2 - ヘツドレスト - Google Patents
ヘツドレストInfo
- Publication number
- JPH0633871Y2 JPH0633871Y2 JP1986163168U JP16316886U JPH0633871Y2 JP H0633871 Y2 JPH0633871 Y2 JP H0633871Y2 JP 1986163168 U JP1986163168 U JP 1986163168U JP 16316886 U JP16316886 U JP 16316886U JP H0633871 Y2 JPH0633871 Y2 JP H0633871Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- headrest
- reinforcing member
- seat
- bent
- head
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、車両用シートと一体的に形成され、車両後部
側衝突時の衝撃から頭頸部を保護するヘッドレストに関
する。
側衝突時の衝撃から頭頸部を保護するヘッドレストに関
する。
（従来の技術） 車両用のシートには乗員の頭部を支持すると供に追突事
故等の車両後面側衝突時の衝撃によって生ずる頸部障害
を防止するためのヘッドレストが装備されている。
故等の車両後面側衝突時の衝撃によって生ずる頸部障害
を防止するためのヘッドレストが装備されている。
このヘッドスレトは車両のシートと一体的に、若しくは
別体で形成されており、シートのシートバック上部に取
付けられて乗員の頭部を支持し車両の後面側衝突時の衝
撃によって生ずる乗員の胴体に対する頭部の後方への相
対移動を制限若しくは軽減し、頸部に作用する頭部後方
移動時の衝撃を防止し頸部の障害を防止している。この
ため、ヘッドレストには、車両の後面側衝突時に生ずる
乗員頭部の後方移動を防止する剛性及び強度が必要とさ
れ、また、頭部とヘッドレスト間に生ずる衝撃を吸収、
緩和するクッション性（衝撃吸収性）をも必要とされ
る。
別体で形成されており、シートのシートバック上部に取
付けられて乗員の頭部を支持し車両の後面側衝突時の衝
撃によって生ずる乗員の胴体に対する頭部の後方への相
対移動を制限若しくは軽減し、頸部に作用する頭部後方
移動時の衝撃を防止し頸部の障害を防止している。この
ため、ヘッドレストには、車両の後面側衝突時に生ずる
乗員頭部の後方移動を防止する剛性及び強度が必要とさ
れ、また、頭部とヘッドレスト間に生ずる衝撃を吸収、
緩和するクッション性（衝撃吸収性）をも必要とされ
る。
このため、従来のヘッドレストの構造、特に、車両のシ
ートと一体的に形成されるシート一体式ヘッドレストの
構造は、第５図に示すように、シート11のシートバック
13上部にクッション用のパッド材と表皮材より成るヘッ
ドレスト12をシートバック13と一体形成し、パット材内
部に、シートバック13上部のシートフレーム15と固着さ
れる板金製、樹脂性のプレート状補強材14を埋設し、ヘ
ッドレスト12としての剛性及びクッション性を保持した
構造となっている。
ートと一体的に形成されるシート一体式ヘッドレストの
構造は、第５図に示すように、シート11のシートバック
13上部にクッション用のパッド材と表皮材より成るヘッ
ドレスト12をシートバック13と一体形成し、パット材内
部に、シートバック13上部のシートフレーム15と固着さ
れる板金製、樹脂性のプレート状補強材14を埋設し、ヘ
ッドレスト12としての剛性及びクッション性を保持した
構造となっている。
（考案が解決しようとする問題点） ところで、第５図に示すような従来のヘッドレスト12で
は、補強部材14として板金製、樹脂製のプレート状部材
を使用しているため、車両の後面側衝突時に生じる乗員
頭部の後方移動を防止する剛性及び強度は充分有する
が、乗員の後頭部が当る部分のクッション性が悪く、こ
のため、後面衝突時に後頭部にプレート状の補強部材14
による衝撃を受ける恐れがあった。また、板金加工や、
樹脂成形等によって補強部材を形成する方法では、部品
コストや製造コストがかかるという問題もあった。
は、補強部材14として板金製、樹脂製のプレート状部材
を使用しているため、車両の後面側衝突時に生じる乗員
頭部の後方移動を防止する剛性及び強度は充分有する
が、乗員の後頭部が当る部分のクッション性が悪く、こ
のため、後面衝突時に後頭部にプレート状の補強部材14
による衝撃を受ける恐れがあった。また、板金加工や、
樹脂成形等によって補強部材を形成する方法では、部品
コストや製造コストがかかるという問題もあった。
（問題点を解決するための手段） 本考案は、上記従来技術によるヘッドレストの問題点を
解決し、ヘッドレストとしての剛性、強度を有し、且つ
クッション性の良い安価なヘッドレストを提供すること
を目的とし、下記の手段を設ける。
解決し、ヘッドレストとしての剛性、強度を有し、且つ
クッション性の良い安価なヘッドレストを提供すること
を目的とし、下記の手段を設ける。
すなわち本考案では、ヘッドレスの内部に設けられる補
強部材が、屈曲形状に折曲されたワイヤ若しくはロッド
より成ると共に、弾性力を有することを特徴とする。
強部材が、屈曲形状に折曲されたワイヤ若しくはロッド
より成ると共に、弾性力を有することを特徴とする。
（作用） 上記屈曲形状に折曲されたワイヤ若しくはロッドは、両
端部をシートバック上部のシートフレームに固定され、
屈曲された中間部をヘッドレストのパッド内後部側に埋
設され、車両後面側衝突時の乗員頭部の後移動を防止
し、且つ、その弾性力、すなわち屈曲形状によるばね的
作用によって後頭部への衝撃を吸収する。
端部をシートバック上部のシートフレームに固定され、
屈曲された中間部をヘッドレストのパッド内後部側に埋
設され、車両後面側衝突時の乗員頭部の後移動を防止
し、且つ、その弾性力、すなわち屈曲形状によるばね的
作用によって後頭部への衝撃を吸収する。
（実施例） 以下、本考案を図示の実施例を参照して説明する。
第１図及び第２図において、本考案によるヘッドレスト
２は、車両のシート１のシートバック３と一体的に形成
されており、ヘッドレスト２表面の表皮2aは従来のヘッ
ドレストと同様に天然皮革や合成皮革、若しくは布等に
よって形成され、ヘッドレスト２内部のパッド2bはクッ
ション性及び衝撃吸収性の良い、ラテックスフォームや
ウレタンフォームあるいはフェルト材等を単体若しくは
２〜３層に積層したものが使用される。また、ヘッドレ
スト２後部側Ｂのパッド2b内には、ヘッドレスト２の剛
性及び強度を保持するための補強部材４が埋設される。
２は、車両のシート１のシートバック３と一体的に形成
されており、ヘッドレスト２表面の表皮2aは従来のヘッ
ドレストと同様に天然皮革や合成皮革、若しくは布等に
よって形成され、ヘッドレスト２内部のパッド2bはクッ
ション性及び衝撃吸収性の良い、ラテックスフォームや
ウレタンフォームあるいはフェルト材等を単体若しくは
２〜３層に積層したものが使用される。また、ヘッドレ
スト２後部側Ｂのパッド2b内には、ヘッドレスト２の剛
性及び強度を保持するための補強部材４が埋設される。
この補強部材４は直径6.4mm程度の鋼材等よりなる金属
ワイヤ若しくはロッドを屈曲状に折曲して形成したもの
でシートバック３内上部側のシートフレーム５に固定さ
れる。補強部材４の屈曲形状としては、第３図のように
略Ｍ字状に折曲された屈曲形状のものや、第４図に示す
ような２つのＭ形を連結した形状のものなどが使用され
る。シートバック３のシートフレーム５への固定は、シ
ートフレーム５が金属製の時は溶接によって、また、樹
脂や板材の時は取付具を介してねじ止め、接着等によっ
て固定され、補強部材４の形状が第３図及び第４図に示
すような形状の時は、補強部材４の両端P1及び中央部P2
がシートフレーム５に固定される。
ワイヤ若しくはロッドを屈曲状に折曲して形成したもの
でシートバック３内上部側のシートフレーム５に固定さ
れる。補強部材４の屈曲形状としては、第３図のように
略Ｍ字状に折曲された屈曲形状のものや、第４図に示す
ような２つのＭ形を連結した形状のものなどが使用され
る。シートバック３のシートフレーム５への固定は、シ
ートフレーム５が金属製の時は溶接によって、また、樹
脂や板材の時は取付具を介してねじ止め、接着等によっ
て固定され、補強部材４の形状が第３図及び第４図に示
すような形状の時は、補強部材４の両端P1及び中央部P2
がシートフレーム５に固定される。
ところで、第３図及び第４図に示す補強部材４の中央部
P2は、固定しない方が屈曲形状によるばね的効果を大き
くすることができるが、衝撃に対する剛性及び強度の信
頼度を高めるためには固定した方が良い。
P2は、固定しない方が屈曲形状によるばね的効果を大き
くすることができるが、衝撃に対する剛性及び強度の信
頼度を高めるためには固定した方が良い。
尚、第３図、第４図に示す形状の補強部材４では、中央
部P2と両端P1との間に横向きコ形状やＭ形の屈曲部4aを
配し、両側の屈曲部4a間4bを開いた形状としているが、
これは車両後面側衝突時に生ずる乗員頭部の後方移動
を、この２つの屈曲部4aで防止すると供に、補強部材４
による後頭部への衝撃を防止するためである。すなわ
ち、本考案による補強部材４は人体後頭部の一番突出し
ている後頭部中央への衝撃を補強部材４の屈曲部4a間4b
を開いた形状とすることにより防止し、また、車両後面
側衝突によって乗員頭部に生ずる後方への加速度を、ワ
イヤ若しくはロッドによって形成される屈曲部の4aの弾
性によるばね的効果によって吸収緩和し、且つ、ワイヤ
若しくはロッドの剛性によって頭部の後方移動を防止
し、乗員頸部への衝撃を防止している。
部P2と両端P1との間に横向きコ形状やＭ形の屈曲部4aを
配し、両側の屈曲部4a間4bを開いた形状としているが、
これは車両後面側衝突時に生ずる乗員頭部の後方移動
を、この２つの屈曲部4aで防止すると供に、補強部材４
による後頭部への衝撃を防止するためである。すなわ
ち、本考案による補強部材４は人体後頭部の一番突出し
ている後頭部中央への衝撃を補強部材４の屈曲部4a間4b
を開いた形状とすることにより防止し、また、車両後面
側衝突によって乗員頭部に生ずる後方への加速度を、ワ
イヤ若しくはロッドによって形成される屈曲部の4aの弾
性によるばね的効果によって吸収緩和し、且つ、ワイヤ
若しくはロッドの剛性によって頭部の後方移動を防止
し、乗員頸部への衝撃を防止している。
（考案の効果） このように、本考案によるヘッドレスでは、ヘッドレス
トの剛性及び強度を保持する補強部材として屈曲形状に
折曲されたワイヤ若しくはロッドを用いることにより、
従来のプレート状補強部材を用いたヘッドレストでは得
られなかった補強部材の弾性力によるばね的効果を利用
することができクッション性が良く、且つ剛性をも保持
したヘッドレストを提供することができる。
トの剛性及び強度を保持する補強部材として屈曲形状に
折曲されたワイヤ若しくはロッドを用いることにより、
従来のプレート状補強部材を用いたヘッドレストでは得
られなかった補強部材の弾性力によるばね的効果を利用
することができクッション性が良く、且つ剛性をも保持
したヘッドレストを提供することができる。
また、本考案による補強部材は鋼材等より成るワイヤ、
若しくはロッドを屈曲状に折曲加工するだけで簡単に形
成することかできるため、従来の板金加工や樹脂成形に
よるプレート状補強部材と比較して、部品コスト、製造
コスト等を削除することができ経済的である。
若しくはロッドを屈曲状に折曲加工するだけで簡単に形
成することかできるため、従来の板金加工や樹脂成形に
よるプレート状補強部材と比較して、部品コスト、製造
コスト等を削除することができ経済的である。
第１図は本考案によるシート一体ヘッドレストの構造を
表わす斜視図、第２図は同側面図、第３図及び第４図は
本考案によるヘッドレストの内部に設けられる補強部材
の形状例を表わす正面図、第５図は従来のシート一体式
ヘッドレストの構造を表わす斜視図をそれぞれ示す。 １……シート、２……ヘッドレスト、３……シートバッ
ク、４……補強部材、５……シートフレーム。
表わす斜視図、第２図は同側面図、第３図及び第４図は
本考案によるヘッドレストの内部に設けられる補強部材
の形状例を表わす正面図、第５図は従来のシート一体式
ヘッドレストの構造を表わす斜視図をそれぞれ示す。 １……シート、２……ヘッドレスト、３……シートバッ
ク、４……補強部材、５……シートフレーム。
Claims (1)
- 【請求項１】車両用シートのシートバックと一体的に形
成され、内部に上記シートバック上部のシートフレーム
に固定される補強部材を設けたヘッドレストであって、
上記補強部材は屈曲形状に折曲されたワイヤ若しくはロ
ッドより成ると共に、弾性力を有することを特徴とする
ヘッドレスト。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986163168U JPH0633871Y2 (ja) | 1986-10-24 | 1986-10-24 | ヘツドレスト |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986163168U JPH0633871Y2 (ja) | 1986-10-24 | 1986-10-24 | ヘツドレスト |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6368840U JPS6368840U (ja) | 1988-05-09 |
| JPH0633871Y2 true JPH0633871Y2 (ja) | 1994-09-07 |
Family
ID=31091119
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1986163168U Expired - Lifetime JPH0633871Y2 (ja) | 1986-10-24 | 1986-10-24 | ヘツドレスト |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0633871Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5358179B2 (ja) * | 2008-12-26 | 2013-12-04 | テイ・エス テック株式会社 | ヘッドレスト |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6221944U (ja) * | 1985-07-24 | 1987-02-09 |
-
1986
- 1986-10-24 JP JP1986163168U patent/JPH0633871Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6368840U (ja) | 1988-05-09 |
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