JP2863428B2 - 会話型グラフィック・システム - Google Patents

会話型グラフィック・システム

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JP2863428B2
JP2863428B2 JP5311532A JP31153293A JP2863428B2 JP 2863428 B2 JP2863428 B2 JP 2863428B2 JP 5311532 A JP5311532 A JP 5311532A JP 31153293 A JP31153293 A JP 31153293A JP 2863428 B2 JP2863428 B2 JP 2863428B2
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event
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
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    • G06F3/00Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
    • G06F3/14Digital output to display device ; Cooperation and interconnection of the display device with other functional units
    • G06F3/1454Digital output to display device ; Cooperation and interconnection of the display device with other functional units involving copying of the display data of a local workstation or window to a remote workstation or window so that an actual copy of the data is displayed simultaneously on two or more displays, e.g. teledisplay
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    • G06F3/00Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
    • G06F3/01Input arrangements or combined input and output arrangements for interaction between user and computer
    • G06F3/048Interaction techniques based on graphical user interfaces [GUI]
    • G06F3/0481Interaction techniques based on graphical user interfaces [GUI] based on specific properties of the displayed interaction object or a metaphor-based environment, e.g. interaction with desktop elements like windows or icons, or assisted by a cursor's changing behaviour or appearance

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  • Stored Programmes (AREA)
  • Information Transfer Between Computers (AREA)
  • User Interface Of Digital Computer (AREA)
  • Processing Or Creating Images (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は会話型でグラフィック・
データを加工処理する会話型グラフィック・システムに
関し、特に本発明は大きなデータを分割して設計するこ
とができる会話型グラフィック・システムに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】CADの世界において扱うデータ量は増
大かつ複雑の一途をたどっているが、一人一人が扱える
データの量には限りがある。これに対応するため、従来
は、大きな一つのデータを分割したり、あるいは、階層
化して複数の人間により分担して並行に処理し、各人の
処理が完了した時点で一つにまとめる手法が採られてい
た。
【0003】しかしながら、データを分割して処理する
方法においては、分割の方法、分割したデータの管理方
法等に問題があるほか、分割したデータ間に跨がる部分
の処理方法などに技術的に難しい面が数多くある。ま
た、例えば、画像の全体の構成と、その細部の構成に分
割するなど、データを階層化して処理する場合にも、階
層化の方法、ファイルの管理方法等の技術的な問題に加
え、データ量の増加により階層化を行ったデータ自体が
一人で扱えるデータ量を越えるようになってきたり、細
かく階層化を行うと全体が全くみえなくなってしまうと
いった問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
技術の欠点に鑑みなされたものであって、本発明の第1
の目的は、大きな一つのまとまりのあるグラフィック・
データを、分割したり階層化することなく複数の人間が
並行して同時に処理できるようにすることにより、設計
期間の短縮化を図ることができ、また、データの整合性
が保たれ、ファイル管理が容易な会話形グラフィック・
システムを提供することである。
【0005】本発明の第2の目的は、複数の人間がグラ
フィック・データを並行して同時に処理する分散機能を
持つアプリケーション・プログラムの開発を容易に行う
ことができる会話形グラフィック・システムを提供する
ことである。本発明の第3の目的は、利用者が容易に分
散入力機能を利用することができ、また、利用者の使い
勝手がよい会話形グラフィック・システムを提供するこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。同図において、WS1,…,WSnはワーク
ステーション、1はウィンドウ・システム、1aはデー
タ処理を行うデータ処理手段、1bはワークステーショ
ンから入力されるコマンドを処理するコマンド処理手
段、1cはワークステーションにおいて処理されるグラ
フィック・データの領域あるいはウィンドウ領域を管理
するディスプレイ・ウィンドウ管理手段、1dはマウ
ス、キーボードからのイベントを管理するイベント管理
手段、1eはグラフィック・データをディスプレイに表
示する図形表示手段、1fはディスプレイに表示される
メッセージを処理するメッセージ処理手段、1gはワー
クスーションのウィンドウ開設時にウィンドウを複写す
るウィンドウ複写手段である。また、2は処理の対象と
なるグラフィックデータ、3はアプリケーション、4は
ディスプレイ、マウス等からなる操作表示手段、5はネ
ットワークである。
【0007】上記課題を解決するため、本発明の請求項
1の発明は、ネットワーク5上の複数のワークステーシ
ョンWS1,…,WSnを使用して会話型でデータを処
理する会話型グラフィック・システムにおいて、複数の
ワークステーションWS1,…,WSnの内の一つのワ
ークステーションWS1に処理対象となるグラフィック
・データ(2) を配置し、複数のワークステーションWS
1,…,WSnから入力されるコマンド、図形の選択等
のイベントを受け付け、上記一つのグラフィック・デー
タ(2) を複数のワークステーションWS1,…,WSn
から同時に、並行して処理する。
【0008】また、コマンド群を、複数のワークステー
ションWS1,…,WSnから同時に選択することがで
きる共有コマンドと、あるワークステーションで選択す
ると他のワークステーションでは選択できない排他コマ
ンドに分け、各ワークステーションからコマンドが入力
されたとき、それぞれに応じた処理を行うことにより、
一つのグラフィック・データ2を分割して処理し、ある
ワークステーションで処理に時間がかかるコマンドを実
行する場合に、他のワークステーションにその旨を通知
し、他のワークステーションからの了解を取り付ける
うにしたものである。
【0009】本発明の請求項の発明は、請求項の発
明において、あるワークステーションで処理したデータ
を逐次他のワークステーションに表示するようにした
のである。
【0010】本発明の請求項の発明は、請求項1,2
の発明において、各ワークステーションWS1,…,W
Snに処理の対象となるグラフィック・データ2の部分
図もしくは全体図を表示できるようにしたものである。
【0011】本発明の請求項の発明は、請求項1,2
または請求項の発明において、分散入力環境を実現す
る手段をウィンドウ・システム1側に持たせ、アプリケ
ーション3側から分散入力環境を意識することなくシス
テムを構築できるようにしたものである。
【0012】本発明の請求項の発明は、請求項1,
2,3,または請求項の発明において、ウィンドウが
開設されたワークステーションから他のワークステーシ
ョンにウィンドウを複製するウィンドウ複製手段1gを
設け、ウィンドウ複製手段1gにより、編集用ウィンド
ウを複製することにより、他のワークステーションにウ
ィンドウを開設するようにしたものである。
【0013】本発明の請求項の発明は、請求項1,
2,3,4または請求項の発明において、ウィンドウ
が開設されたワークステーションから他のワークステー
ションにウィンドウを複製するウィンドウ複製手段1g
を設け、ウィンドウ複製手段1gにより、メニュー・ウ
ィンドウを複製することにより、他のワークステーショ
ンにウィンドウを開設するようにしたものである。
【0014】本発明の請求項の発明は、請求項1,
2,3,4,5または請求項の発明において、ネット
ワーク5上に接続されたワークステーションWS1,
…,WSnから逐次発生するイベントをワークステーシ
ョン別に管理するイベント管理手段1dを設け、イベン
トが意味のあるイベントになった時点で、アプリケーシ
ョン3にイベントを通知するようにしたものである。
【0015】本発明の請求項の発明は、請求項1,
2,3,4,5,6または請求項の発明において、
ッセージ処理手段1fを設け、アプリケーション3の処
理結果をワークステーションに通知するに際し、メッセ
ージ処理手段1fによりメッセージの通知先を判別し、
該当するワークステーションにメッセージを出力する
うにしたものである。
【0016】
【作用】本発明の請求項1の発明においては、複数のワ
ークステーションWS1,…,WSnの内の一つのワー
クステーションWS1に処理対象となるグラフィック・
データ2を配置し、複数のワークステーションWS1,
…,WSnから入力されるコマンド、図形の選択等のイ
ベントを受け付け、上記一つのグラフィック・データ
(2) を複数のワークステーションWS1,…,WSnか
ら同時に、並行して処理するようにしたので、大きな一
つのグラフィック・データ2を分担して処理することが
でき、設計期間の短縮を図ることができるとともに、デ
ータの整合性を保つことが可能となり、信頼性を向上さ
せることができる。
【0017】また、コマンド群を、複数のワークステー
ションWS1,…,WSnから同時に選択することがで
きる共有コマンドと、あるワークステーションで選択す
ると他のワークステーションでは選択できない排他コマ
ンドに分け、各ワークステーションからコマンドが入力
されたとき、それぞれに応じた処理を行うようにしたの
で、複数のワークステーションにおける処理を有機的に
関連付け、効率的な処理を行うことができる
【0018】さらに、あるワークステーションで処理に
時間がかかるコマンドを実行する場合に、他のワークス
テーションにその旨を通知し、他のワークステーション
からの了解を取り付けるようにしたので、各ワークステ
ーションが協調して作業を進めることができる。
【0019】本発明の請求項の発明は、請求項の発
明において、あるワークステーションで処理したデータ
を逐次他のワークステーションに表示するようにしたの
で、他のワークステーションにおける処理状況を把握し
ながら作業を進めることができる。
【0020】本発明の請求項の発明は、請求項1,2
の発明において、各ワークステーションWS1,…,W
Snに処理の対象となるグラフィック・データ2の部分
図もしくは全体図を表示できるようにしたので、他のワ
ークステーションにおける全体的な作業の進捗状況を把
握しながら作業を進めることができる。
【0021】本発明の請求項の発明は、請求項1,2
または請求項の発明において、分散入力環境を実現す
る手段をウィンドウ・システム1側に持たせ、アプリケ
ーション3側から分散入力環境を意識することなくシス
テムを構築できるようにしたので、アプリケーション・
プログラム開発者は、これまでと同じ方法でアプリケー
ション・プログラムを開発行うだけで、分散入力可能な
アプリケーションを開発することができる。
【0022】また、本発明のウィンドウ・システムを利
用したすべてのアプリケーションは、同じMMI(マン
・マシン・インタフェース)とGUI(グラフィカル・
ユーザ・インタフェース)で統一され使い勝手を良くす
ることができる。
【0023】本発明の請求項の発明は、請求項1,
2,3,または請求項の発明において、ウィンドウが
開設されたワークステーションから他のワークステーシ
ョンにウィンドウを複製するウィンドウ複製手段1gを
設け、ウィンドウ複製手段1gにより、編集用ウィンド
ウを複製することにより、他のワークステーションにウ
ィンドウを開設するようにしたので、アプリケーション
・プログラム開発者は一つの編集ウィンドウを管理する
だけで良く、請求項の発明と同様、これまでと同じ方
法でアプリケーション・プログラムを開発行うだけで、
分散入力可能なアプリケーションを開発することができ
る。
【0024】本発明の請求項の発明は、請求項1,
2,3,4,5または請求項の発明において、ウィン
ドウが開設されたワークステーションから他のワークス
テーションにウィンドウを複製するウィンドウ複製手段
1gを設け、ウィンドウ複製手段1gにより、メニュー
・ウィンドウを複製することにより、他のワークステー
ションにウィンドウを開設するようにしたので、請求項
の発明と同様、アプリケーション・プログラム開発者
は一つのメニュー・ウィンドウを管理するだけで良く、
これまでと同じ方法でアプリケーション・プログラムを
開発行うだけで、分散入力可能なアプリケーションを開
発することができる。
【0025】本発明の請求項の発明は、請求項1,
2,3,4,5または請求項の発明において、ネット
ワーク5上に接続されたワークステーションWS1,
…,WSnから逐次発生するイベントをワークステーシ
ョン別に管理するイベント管理手段1dを設け、イベン
トが意味のあるイベントになった時点で、アプリケーシ
ョン3にイベントを通知するようにしたので、各ワーク
ステーションで発生するイベントを効率良く処理するこ
とができる。
【0026】本発明の請求項の発明は、請求項1,
2,3,4,5,6または請求項の発明において、メ
ッセージ処理手段1fを設け、アプリケーション3の処
理結果をワークステーションに通知するに際し、メッセ
ージ処理手段1fによりメッセージの通知先を判別し、
該当するワークステーションにメッセージを出力するよ
うにしたので、アプリケーションに依存することなく、
メッセージを各ワークステーションに出力することがで
きる。
【0027】
【実施例】図2は本発明の実施例における会話型グラフ
ィック・システムの全体構成を示す図であり、同図には
ネットワークに4台のワークステーションが接続された
例が示されている。同図において、WS1,WS2,W
S3,WS4はネットワークに接続されたワーク・ステ
ーションであり、ワーク・ステーションWS1にはグラ
フィック・データを処理する処理部11、グラフィック
・データを保持するメモリ12、グラフィック・データ
等を格納するデータ・ベース13と、ディスプレイ、マ
ウス、キーボードが設けられており、また、ワーク・ス
テーションWS2,WS3,WS4には、ディスプレ
イ、マウス、キーボードが設けられている。また、5は
各ワークステーションが接続されたネットワークであ
り、各ワークステーションWS1,WS2,WS3,W
S4はネットワーク5を介してコマンド、メッセージ、
データ等の送受信を行う。
【0028】図3は図2における処理部11の構成を示
す図であり、同図において、11aはグラフィック・デ
ータを保持してデータ処理を行うデータ部及びデータ処
理部、11bはキーボード等から入力された例えば、
「追加」、「削除」、「移動」等のコマンドを処理する
コマンド処理部、11cはワークステーションにおいて
処理されるグラフィック・データの領域を管理したり、
あるいはウィンドウ領域を管理するディスプレイ・ウィ
ンドウ管理部、11dはマウス、キーボードからのイベ
ントを処理するイベント管理部、11eはグラフィック
・データをディスプレイに表示する図形表示部、11f
はディスプレイに表示されるメッセージを処理するメッ
セージ処理部である。
【0029】また、15は図2に示したワークステーシ
ョンWS1ないしWS4の操作表示部であり、操作表示
部15はマウス15a,キーボード15b,ディスプレ
イ15c等から構成されており、ワークステーションW
S1の操作表示部は処理部11に直接接続され、ワーク
ステーションWS2,3,4の操作表示部はネットワー
ク5を介してワークステーションWS1に設けられた処
理部11に接続されている。
【0030】図4はワークステーション管理テーブル、
コマンド・スタック・テーブル等の処理テーブルの概略
構成を示す図であり、同図において、21は処理の対象
となるグラフィック・データを示し、同図はグラフィッ
ク・データ21を同図点線に示すように4分割して、4
分割されたグラフィック・データの一部をワークステー
ションWS1上のディスプレイにウィンドウ画面とし
て、表示している例を示している。
【0031】また、31,32はそれぞれワークステー
ションWS1,2において処理されるデータの領域を管
理するワークステーション管理テーブル、31a,31
bはワークステーションWS1のウィンドウ領域を管理
するウィンドウ管理テーブルであり、ウィンドウ管理テ
ーブル31a,31bはそれぞれワークステーションW
S1,2において処理されているデータのウィンドウ領
域を管理する。
【0032】31c,31dはコマンド・スタック・テ
ーブルであり、ワークステーションWS1において入力
されたコマンドを保持する。なお、同図には、ワークス
テーション管理テーブル31,32およびウィンドウ管
理テーブル31a,31bのみが示されているが、同様
のテーブルが各ワークステーションについて設けられて
いる。
【0033】図5は本実施例によりグラフィック・デー
タを分担処理する場合の一例を示した図であり、同図
は、グラフィック・データを4分割して4台のワークス
テーションにより分担設計を行う場合を示している。同
図において、21は設計の対象となるグラフィック・デ
ータ、21a,21b,21c,21dはそれぞれワー
クステーションWS1,2,3,4において処理される
データを示している。
【0034】また、図6は各ワークステーションのディ
スプレイに表示される画面の一例を示す図であり、例え
ば、ディスプレイ画面は同図に示すように、設計の対象
であるデータを示すタイトル域41a,他ワークステー
ション等からのメツセージを表示するメッセージ域41
b、編集用コマンドを表示するコマンド表示域41c、
設計の対象となる画像の全体図あるいは部分図を表示す
る編集画面41dから構成されている。
【0035】本実施例のシステムにおいて、データを複
数の人間により並行に処理する場合には、図5に示すよ
うに、設計の対象となるデータをワークステーションの
数に合わせて、例えば、4分割して各ワークステーショ
ンに割り当てる。その際、図5に示すように、各ワーク
ステーションに割り当てるデータを一部重複させ境界部
分を各ワークステーションで補完できるようにすること
ができる。
【0036】上記のようにして各ワークステーションに
割り当てられたデータ領域を図4に示したワークステー
ション管理テーブル31,32等に格納する。これによ
り、各ワークステーションのディスプレイ画面には、図
6(a)(b)に示すように、編集用ウィンドウ画面、
メニュー・ウィンドウ画面が表示され、各ワークステー
ションWS1,2,3,4の操作者は、各ワークステー
ションに割り当てられたデータをマウス、キーホード等
を用いて会話型で処理することができる。
【0037】例えば、図2のワークステーションWS2
で操作者が画面を編集するためのコマンドを入力する
と、そのコマンドはネットワーク5を介してワークステ
ーションWS1の処理部11に入力される。ワークステ
ーションWS2から処理部11へコマンドが入力される
と、処理部11のイベント管理部11d(図3参照)は
このコマンドを受け付け、コマンド処理部11bへ与え
る。コマンド処理部11bは、ディスプレイ・ウィンド
ウ管理部11cのワークステーション管理テーブル32
に格納された領域を参照して、データ処理の必要がある
場合には、データ部およびデータ処理部11aにデータ
処理を依頼する。
【0038】データ部およびデータ処理部11aにおけ
る処理結果は図形表示部11eに出力され、図形表示部
11eよりネットワークを介してワークステーションW
S2等のディスプレイ15cに送られ、処理された画像
が表示される。また、必要に応じてメッセージがメッセ
ージ処理部11fよりワークステーションWS2等のデ
ィスプレイ15cに送られ、メッセージが表示される。
【0039】また、他のワークステーションにより加工
されたデータも同様に、ワークステーションWS2のデ
ィスプレイに、例えば、異なった色で表示され、ワーク
ステーションWS2の操作者は、他のワークステーショ
ンで処理されたデータを確認しながら作業を進めること
ができる。さらに、ワークステーションの操作者が時間
のかかるコマンドを実行したり、あるいは、あるワーク
ステーションで選択すると他のワークステーションでは
選択することができない、例えば、ファイルの保存、削
除等の排他コマンドを実行する場合には、他のワークス
テーションのメッセージ域にその旨の表示を出したり、
あるいは、他のワークステーションからの了解を得なけ
ればそれらのコマンドを実行できないようにすることも
できる。
【0040】上記のような排他コマンドと、複数のワー
クステーションから同時に選択することができるコマン
ド(共有コマンド)とを分けて、それぞれに応じた処理
態様をとることにより、複数のワークステーションにお
ける処理を有機的に関連付け、効率的な処理を行うこと
ができる。なお、上記実施例においては、各ワークステ
ーションに割り当てられたデータを各ディスプレイに表
示する例を示したが、各ワークステーションに処理対象
となる全体図を表示したり、また、自ワークステーショ
ンに割り当てられたデータ以外のデータを任意に選択し
て表示できるようにすることもできる。
【0041】また、データの割り当てを各ワークステー
ション上で選択できるようにすることもできる。ところ
で、上記した分散処理機能を備えたシステムにおいて
は、通常、アプリケーション・プログラム個々に分散処
理の機能を構築して行く必要があり、アプリケーション
・プログラムの開発者にとって大きな負担となる。
【0042】次に示す実施例はアプリケーション・プロ
グラム開発者が分散入力機能を全く意識することなく、
一台の端末を使用して編集作業行う普通のアプリケーシ
ョン・プログラムを作成する要領でアプリケーション・
プログラムを開発すれば、それだけで分散入力機能を持
つアプリケーション・プログラムとすることができる実
施例を示している。
【0043】図7は上記した機能を持つ本発明の第2の
実施例の処理部11の構成を示す図である。同図におい
て、図2に示したものと同一のものには同一の符号が付
されており、11aはデータ部及びデータ処理部、11
bはコマンド処理部、11cはディスプレイ・ウィンド
ウ管理部、11dはイベント管理部、11eは図形表示
部、11fはメッセージを処理するメッセージ処理部で
ある。
【0044】11gはワークステーション管理テーブ
ル、ウィンドウ管理テーブル、コマンド管理テーブル等
を管理する主管理テーブルであり、主管理テーブル11
gは現在処理の対象となっているワークステーション、
ウィンドウ、コマンド等を示すカレント値を保持してお
り、処理部11は上記カレント値に基づき処理を行う。
また、11hは複製処理部であり、複製処理部11hは
ワークステーションのウィンドウの開設時、後述するよ
うにワークステーションWS1等の所定のワークステー
ションの管理テーブルを他のワークステーション用に複
製する。
【0045】また、15はワークステーションWS1な
いし4の操作表示部であり、操作表示部15はマウス1
5a,キーボード15b,ディスプレイ15c等から構
成され、図2の場合と同様、ワークステーションWS1
の操作表示部は、処理部11に直接接続され、ワークス
テーションWS2,3,4の操作表示部はネットワーク
5を介してワークステーションWS1に設けられた処理
部11に接続されている。また、16はアプリケーショ
ン・プログラムである。
【0046】図8は図7に示した主管理テーブル11g
と、ディスプレイ・ウィンドウ管理部11c、イベント
管理部11d、コマンド処理部11eに設けられたワー
クステーション管理テーブル、ウィンドウ管理テーブ
ル、コマンド管理テーブル、イベント管理テーブルの概
略構成を示す図である。同図において、11gは主管理
テーブルであり、主管理テーブル11gは現在処理の対
象となっているワークステーション、ウィンドウ、コマ
ンド等を示すカレント値を保持し、例えば、ワークステ
ーションからイベントが発生すると、イベントの発生し
たワークステーションを判別し、カレント値をイベント
を発生したワークステーションに切り換える。
【0047】また、31,32,33は図4と同様、そ
れぞれワークステーションWS1,2,3において処理
されるデータの領域を管理するワークステーション管理
テーブル、31a,32a,33aはワークステーショ
ンWS1,2,3のウィンドウ領域を管理するウィンド
ウ管理テーブル、31c,32c,33cはコマンド管
理テーブル、31e,32e,33eはイベント管理テ
ーブルであり、ワークステーションWS1,2,3にお
いて発生するイベントを管理する。
【0048】図9〜図11は本実施例におけるウィンド
ウの開設時の処理を説明する図であり、同図により、本
実施例におけるウィンドウ開設について説明する。図9
において、プログラムが動作しているワークステーショ
ンWS1から他のワークステーション(同図の例におい
てはワークステーションWS2)に対してウィンドウを
開設するには、ワークステーションWS1側に設けられ
たウィンドウ開設指令を入力する押しボタン等を操作す
る。これにより、ワークステーションWS1から本実施
例のウィンドウ・システムに複製依頼が発行され(ステ
ップS1)、ワークステーションWS1の画面上に作成
メニューが表示される(ステップS2)。
【0049】利用者が作成メニューに開設するワークス
テーション名(例えばWS2)を入力すると(ステップ
S3)、前記した処理部11の複製処理部11hは、図
10に示すように、ワークステーションWS2を管理す
る管理テーブルの複製を作成する(ステップS4)。こ
れにより、ワークステーションWS2に編集ウィンドウ
等を表示することができ、利用者はワークステーション
WS2からデータを加工処理することができる。
【0050】図11は上記したウィンドウ開設時の編集
ウィンドウ複製の操作例を示す図であり、同図(a)に
示すように、ワークステーションWS1の編集ウィンド
ウにおいて、複製コマンドを選択すると、ワークステー
ションWS1のウィンドウ上に同図(b)に示すウィン
ドウがホップアップする。そこで、利用者が複製を作成
するワークステーション名を入力すると、同図(c)に
示すように、ワークステーションWS2上に同じウィン
ドウが開設される。
【0051】図12は本実施例において、アプリケーシ
ョン・プログラムに分散入力機能を意識させないための
仕組みを説明する図であり、同図に示すように、アプリ
ケーション側とウィンドウ・システム側はキーによりイ
ンタフェースがとられており、アプリケーション側から
上記キーを介してウィンドウ開設の指示をウィンドウ・
システム側に与えると、ウィンドウ・システム側が持つ
複製機能により指示されたワークステーションの管理テ
ーブルを複製する。
【0052】以上のようにして複数のワークステーショ
ンにウィンドウが開設され、各ワークステーションの操
作表示部15(図7)からイベントが発生すると、これ
らのイベントは本実施例のイベント管理部11dが一括
管理し、アプリケーションに対しては一つの操作表示部
15からイベントが発生したように通知する。すなわ
ち、図13に示すように、イベント処理が発生すると
(同図のステップS1)、イベントが発生したワークス
テーションを判定し、今まで処理していたワークステー
ションと同一のワークステーションからのイベントであ
る場合には、ステップS3に行き、単一ワークステーシ
ョンと同じ処理を行う。また、異なるワークステーショ
ンからのイベントである場合には、内部テーブルの環境
を現イベント入力ワークステーション用に変更する。即
ち、図7に示したように、主管理テーブル11gのカレ
ント値を発生したイベントに応じて書き換える。そし
て、ステップS3に行き、上記と同様、単一ワークステ
ーションと同じ処理を行う。
【0053】また、イベント管理部11dは複数のワー
クステーションから逐次発生するイベントをワークステ
ーション別に管理しており、ワークステーションが発生
するイベントが意味のあるイベントになった時点でアプ
リケーションに通知する。例えば、ワークステーション
WS1から矩形の4点を指定するイベントが発生し、ま
た、ワークステーションWS2から円の中心と円周上の
点を指定するイベントがそれぞれ発生した場合、イベン
ト管理部11dはワークステーションWS1から発生す
る矩形の4点を指示するイベントをまとめてアプリケー
ションに通知するとともに、ワークステーションWS2
から発生する円の中心と円周上の点を指定するイベント
をまとめてアプリケーションに通知する。
【0054】また、イベントによって生ずる操作表示部
15に対する処理内容は本実施例のウィンドウ・システ
ムが該当する操作表示部15に出力する。例えば、アプ
リケーションにより処理した結果を利用者に通知するメ
ッセージを出力する場合には、メッセージ処理部11f
(図7)が主管理テーブル11gのカレント値を参照し
て、該当するワークステーションに出力する。
【0055】上記のように本実施例においては、ウィン
ドウ・システム側でウィンドウ開設時の複製処理、入出
力イベント管理等の分散入力環境を提供する機能を実現
し、アプリケーション側とはキーを介してインタフェー
スをとっているので、アプリケーション開発者は、分散
入力環境を提供するための機能を意識することなくアプ
リケーション・プログラムを開発することができる。即
ち、アプリケーション開発者は編集ウィンドウとメニュ
ー・ウィンドウの一つのセットを管理するだけでよく、
あたかも一つのディスプレイのみを使う普通のアプリケ
ーション・プログラムを作成する感覚でアプリケーショ
ンを作成すれば、分散入力機能を有するアプリケーショ
ンとすることが可能となる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明においては、一つのグラフィック・データを複数
のワークステーションから同時に、並行して処理できる
ようにしたので、次の〜の効果を得ることができ、
設計効率の大幅な向上を図ることができる。また、分散
入力環境を実現する手段をウィンドウ・システム側に持
たせ、アプリケーション側から分散入力環境を意識する
ことなくシステムを構築できるようにすることにより、
次の〜の効果を得ることができる。 一つのまとまりのあるデータを複数の人間が並行し
て同時に処理することができるので、設計期間を短縮す
ることができる。 大きなデータを一つのまとまったデータとして管理
できるので、データの整合性が保たれ、データの信頼性
を向上させることができる。 他者の処理状況がリアル・タイムで分かるので、全
体の進捗状況を把握でき、工程管理が容易となる。 アプリケーション開発者はこれまでと同じ方法でア
プリケーションの開発を行うだけで、分散入力可能なア
プリケーションを開発することができる 利用者は簡単に分散入力機能を利用することがで
き、設計期間の短縮を図ることができる。 本発明のウィンドウ・システムを利用した全てのア
プリケーションは、同じMMI(マン・マシン・インタ
フェース)、GIU(グラフィック・ユーザ・インタフ
ェース)で統一され利用者の使い勝手を良くすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の実施例におけるシステム構成を示す図
である。
【図3】本発明の第1の実施例の処理部の構成を示す図
である。
【図4】本発明の第1の実施例の処理テーブルの概要を
示す図である。
【図5】データを分割処理する場合の一例を示した図で
ある。
【図6】ワークステーションにおける表示画面の一例を
示す図である。
【図7】本発明の第2の実施例の処理部の構成を示す図
である。
【図8】本発明の第2の実施例の処理テーブルの概要を
示す図である。
【図9】ウィンドウの開設時の処理を説明する図であ
る。
【図10】ウィンドウの開設時の処理を説明する図(続
き)である。
【図11】ウィンドウ開設時の編集ウィンドウ複製の操
作例を示す図である。
【図12】分散入力機能を意識させないための仕組みを
説明する図である。
【図13】イベント処理の仕組みを説明する図である。
【符号の説明】
WS1,…,WSn ワークステーション 1 ウィンドウ・システム 1d イベント管理手段 1f メッセージ処理手段 1g ウィンドウ複写手段 2,21 グラフィック・データ 3,16 アプリケーション 4,15 操作表示部 5 ネットワーク 11 処理部 11a データ部及び処理部 11b コマンド処理部 11c ディスプレイ・ウィンドウ管理部 11d イベント管理部 11e 図形表示部 11f メッセージ処理部 11g 主管理テーブル 11h 複製処理部 12 メモリ 13 データ・ベース 31,32,33 ワークステーション管理テーブル 31a,31b,32a,33a ウィンドウ管理テ
ーブル 31c,31d,32c,33c コマンド管理テー
ブル 31e,32e,33e イベント管理テー
ブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06F 17/50 G06F 3/14 340 G06F 9/06 530 G06F 13/00 354

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワーク(5) 上の複数のワークステ
    ーション(WS1,…,WSn) を使用して会話型でデータを処
    理する会話型グラフィック・システムにおいて、 複数のワークステーション(WS1, …,WSn) の内の一つの
    ワークステーション(WS1)に処理対象となるグラフィッ
    ク・データ(2) を配置し、複数のワークステーション(WS1, …,WSn) から入力され
    るコマンド、図形の選択等のイベントを受け付け、 上記一つのグラフィック・データ(2) を複数のワークス
    テーション(WS1, …,WSn) から同時に、並行して処理す
    とともに、 コマンド群を、複数のワークステーション(WS1, …,WS
    n) から同時に選択することができる共有コマンドと、
    あるワークステーションで選択すると他のワークステー
    ションでは選択できない排他コマンドに分け、各ワーク
    ステーションからコマンドが入力されたとき、それぞれ
    に応じた処理を行うことにより、 一つのグラフィック・
    データ(2) を分割して処理し、あるワークステーションで処理に時間がかかるコマンド
    を実行する場合に、他のワークステーションにその旨を
    通知し、他のワークステーションからの了解を取り付け
    るようにした ことを特徴とする会話型グラフィック・シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 あるワークステーションで処理したデー
    タを逐次他のワークステーションに表示するようにした
    ことを特徴とする請求項1の会話型グラフィツク・シス
    テム。
  3. 【請求項3】 各ワークステーション(WS1, …,WSn) に
    処理の対象となるグラフィック・データ(2) の部分図も
    しくは全体図を表示できるようにしたことを特徴とする
    請求項1または請求項2の会話型グラフィツク・システ
    ム。
  4. 【請求項4】 分散入力環境を実現する手段をウィンド
    ウ・システム(1) 側に持たせ、アプリケーション(3) 側
    から分散入力環境を意識することなくシステムを構築で
    きるようにしたことを特徴する請求項1,2または請求
    項3の会話型グラフィツク・システム。
  5. 【請求項5】 ウィンドウが開設されたワークステーシ
    ョンから他のワークステーションにウィンドウを複製す
    るウィンドウ複製手段(1g)を設け、 ウィンドウ複製手段(1g)により、編集用ウィンドウを複
    製することにより、他のワークステーションにウィンド
    ウを開設することを特徴とする請求項1,2,3または
    請求項4の会話型グラフィツク・システム。
  6. 【請求項6】 ウィンドウが開設されたワークステーシ
    ョンから他のワークステーションにウィンドウを複製す
    るウィンドウ複製手段(1g)を設け、 ウィンドウ複製手段(1g)により、メニュー・ウィンドウ
    を複製することにより、他のワークステーションにウィ
    ンドウを開設する ことを特徴とする請求項1,2,3,
    4または請求項5の会話型グラフィツク・システム。
  7. 【請求項7】 ネットワーク(5) 上に接続されたワーク
    ステーション(WS1, …,WSn) から逐次発生するイベント
    をワークステーション別に管理するイベント管理手段(1
    d)を設け、 イベントが意味のあるイベントになった時点で、アプリ
    ケーション(3) にイベントを通知することを特徴とする
    請求項1,2,3,4,5または請求項6の会話型グラ
    フィツク・システム。
  8. 【請求項8】 メッセージ処理手段(1f)を設け、アプリ
    ケーション(3)の処理結果をワークステーションに通知
    するに際し、メッセージ処理手段(1f)によりメッセージ
    の通知先を判別し、該当するワークステーションにメッ
    セージを出力することを特徴とする請求項1,2,3,
    4,5,6または請求項7の会話型グラフィツク・シス
    テム。
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