JP2002251621A - 画像作成システム、画像作成方法および画像作成プログラム - Google Patents

画像作成システム、画像作成方法および画像作成プログラム

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JP2002251621A
JP2002251621A JP2001046499A JP2001046499A JP2002251621A JP 2002251621 A JP2002251621 A JP 2002251621A JP 2001046499 A JP2001046499 A JP 2001046499A JP 2001046499 A JP2001046499 A JP 2001046499A JP 2002251621 A JP2002251621 A JP 2002251621A
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Tomoyuki Oshiyama
知之 押山
Nobuyuki Mori
信行 森
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/387Composing, repositioning or otherwise geometrically modifying originals
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/387Composing, repositioning or otherwise geometrically modifying originals
    • H04N1/3876Recombination of partial images to recreate the original image

Abstract

(57)【要約】 【課題】 1つの画像を複数のユーザまたは複数の端末
装置で作成または編集する作業をより効率的に行うこと
ができる画像作成システムを提供する。 【解決手段】 画像分割部11は、元画像を分割する。
各分割画像には、それぞれ識別子が付与されると共に、
各分割画像に対応する画像を作成するための付加情報が
付与される。画像分配部12は、分割画像および参考図
を対応する画像作成端末装置20に送信する。画像作成
端末装置20は、参考図を表示すると共に受信した分割
画像に対応する画像を付加情報に基づいて作成し、それ
を画像分配装置10に送信する。画像作成部13は、複
数の画像作成端末装置20が受信した画像を統合するこ
とにより全体画像を作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像が複数に分割
されて複数の端末装置に分配され、各端末装置において
それぞれ画像の作成または編集に係わる処理が実行され
る画像作成システムに係わる。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータを利用して画像を作
成または編集する技術が普及してきている。しかし、動
画像や複雑な画像を作成する作業は、膨大な時間と労力
を必要とする。このため、上述のような画像を短期間且
つ効率的に作成する際には、しばしば、その作業が複数
のユーザにより分担される。
【0003】複数のユーザが分担して特定の画像を作成
する方法としては、たとえば、(1)サーバ装置に元画像
を格納しておき、複数のユーザがそのサーバ装置にアク
セスすることによって目的とする画像を作成する方法、
(2) 元画像を複数に分割して複数の端末装置に分配し、
各端末装置においてそれぞれ編集作業を行った後にそれ
らを合成する方法などが知られている。
【0004】なお、複数のユーザが分担して特定の画像
を作成する技術は、例えば、特開平7−98726号
(特許2863428号)に記載されている。また、画
像処理が複数の端末装置に分散される技術は、例えば、
特開平8−16766号、特開平9−319788号、
特開平11−85967号、特開平11−353470
号に記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の方法で
は、各ユーザが他のユーザと連携して1つの画像を並行
に作成する際に煩わしさ又は不便さを感じることがあっ
た。すなわち、1つの画像を複数のユーザ(または、複
数の端末装置)で作成する作業をより効率的に行いたい
という要望があった。
【0006】本発明の課題は、1つの画像を複数のユー
ザまたは複数の端末装置で作成または編集する作業をよ
り効率的に行うことができる画像作成システムを提供す
ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の画像作成システ
ムは、複数の画像作成装置を利用して画像を作成または
編集する構成であって、対象画像を複数に分割する分割
手段と、上記複数の画像作成装置に表示するための上記
対象画像に対応する参考画像を提供する提供手段と、上
記分割手段により得られる複数の分割画像を対応する画
像作成装置に分配すると共に、上記参考画像を各画像作
成装置に配付する分配手段と、画像作成装置において対
応する分割画像および参考画像を表示する表示手段と、
上記複数の画像作成装置によりそれぞれ作成または編集
された分割画像を統合する統合手段とを有する。
【0008】上記構成において、各画像作成装置には、
その画像作成装置に割り当てられた分割画像に対応する
分割画像を作成または編集する際に有用な参考画像が表
示される。すなわち、画像作成装置のユーザは、その参
考画像を参照しながら画像作成を進めることができる。
したがって、画像作成の作業効率が向上すると共に、複
数の画像作成装置において作成される画像の統一感が得
られる。
【0009】本発明の他の態様の画像作成システムは、
複数の画像作成装置を利用して画像を作成または編集す
る構成であって、対象画像を複数の領域に分割する機能
または上記対象画像が複数のレイヤから構成されている
場合にその対象画像をレイヤ毎に分割する機能の少なく
とも一方を備える分割手段と、上記分割手段により分割
された分割画像を対応する画像作成装置に分配する分配
手段と、各画像作成装置において受信した分割画像に対
応する分割画像を作成または編集する作成手段と、上記
複数の画像作成装置によりそれぞれ作成または編集され
た分割画像を統合する統合手段とを有する。
【0010】上記構成において、対象画像は、領域分割
および/またはレイヤ分割されて対応する画像作成装置
に分配される。そして、各画像作成装置によりそれぞれ
対応する分割画像が作成または編集される。よって、対
象画像を分割する方法の自由度が高くなり、画像作成作
業の効率が向上する。
【0011】上記システムにおいて、上記分配手段が上
記分割画像と共にその分配画像の中に描かれている画像
要素の動きを定義する画像移動情報を対応する画像作成
装置に分配し、画像作成装置がその画像移動情報に基づ
いて受信した分割画像に対応する複数枚の分割画像を作
成するようにしてもよい。この構成によれば、各画像作
成装置において動画の分割画像が自動的に作成される。
【0012】また、上記システムにおいて、上記画像作
成装置がそれぞれ作成途中の分割画像を出力し、上記統
合手段が各画像作成装置からそれぞれ出力される作成途
中の分割画像を統合し、上記分配手段が上記統合手段に
より統合された作成途中の画像を各画像作成装置に送信
するようにしてもよい。この構成によれば、各画像作成
装置において作成途中の全体画像が表示されるので、各
画像作成装置のユーザは、他の画像作成装置における進
行状況を見ながら作業を行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形
態の画像作成システムの構成図である。本実施形態の画
像作成システムは、少なくとも1台の画像分配装置1
0、および複数の画像作成端末装置20から構成され
る。そして、画像分配装置10および画像作成端末装置
20は、ネットワークを介して互いに接続されている。
ここで、ネットワークは、LANおよび/またはWAN
である。なお、LANは、無線網であってもよいし、光
ファイバまたはメタルケーブルを利用する網であっても
よい。また、WANは、公衆網であってもよいし、公衆
網を利用したVPN(仮想プライベート網)であっても
よい。
【0014】図2は、画像作成システムの概略動作を説
明する図である。画像分配装置10および画像作成端末
装置20は、上述したように、ネットワークを介して互
いに接続されている。そして、画像分配装置10は、任
意の画像作成端末装置20に対してデータを送ることが
でき、また、各画像作成端末装置20は、それぞれ画像
分配装置10にデータを送ることができる。
【0015】画像分配装置10は、元画像(対象画像)
を複数に分割することにより、複数の分割画像を生成す
る。そして、それら複数の分割画像を対応する画像作成
端末装置20に分配する。ここで、画像分配装置10
は、1台の画像作成端末装置20に対して複数の分割画
像を送ってもよい。また、画像分配装置10は、画像作
成端末装置として動作することも可能である。この場
合、画像分配装置10は、分割画像の転送先のひとつと
して画像分配装置10を指定する。
【0016】画像作成端末装置20は、画像分配装置1
0から受信した分割画像に基づいて新たな画像を作成す
る。また、画像作成端末装置20は、受信した分割画像
を編集することもできる。ここで、画像を作成または編
集する処理は、ユーザからの指示に従って実行されても
よいし、予め記述されているプログラムによりユーザを
介することなく自動的に実行されてもよい。そして、作
成または編集された画像は、画像分配装置10に送られ
る。このとき、画像作成端末装置20は、作成または編
集処理の途中の状態の画像を画像分配装置10に送るこ
ともできる。
【0017】画像分配装置10は、各画像作成端末装置
20により作成または編集された画像を統合することに
より、目的とする画像を作成する。このように、この画
像作成システムでは、画像作成処理が複数の画像作成端
末装置20により分散されて実行される。なお、画像分
配装置10は、各画像作成端末装置20から作成または
編集処理の途中の状態の画像を受信したときは、それら
を統合することにより得られる全体画像を各画像作成端
末装置20に送信する。これにより、各画像作成端末装
置20のユーザは、全体の進行状況を知ることができ
る。
【0018】さらに、画像分配装置10は、分割画像を
画像作成端末装置20に送る際、画像作成端末装置20
のユーザにとって有用な情報をその分割画像といっしょ
に送ることができる。ここで、画像作成端末装置20の
ユーザにとって有用な情報とは、例えば、参考画像(参
考図、完成予想画像、全体画像などを含む)である。そ
して、この参考画像は、画像作成端末装置20に表示さ
れる。したがって、画像作成端末装置20のユーザは、
参考画像を見ながら自分に割り当てられた画像の作成ま
たは編集を行うことができる。
【0019】このように、この画像作成システムにおい
ては、ネットワークを介して互いに接続された画像分配
装置10および画像作成端末装置20が連携して1つの
画像を作成する。ここで、各装置の設置場所には制限が
ない。従って、遠隔地に設けられた画像作成端末装置を
利用して画像作成処理を行うことも可能である。
【0020】図3は、画像分配装置および画像作成端末
装置の構成図である。画像分配装置10は、画像作成シ
ステムにおいて中心的役割を果たす装置である。すなわ
ち、画像分配装置10は、元画像を分割する処理、分割
画像を対応する画像作成端末装置20に分配する処理、
及び各画像作成端末装置20において作成途中の画像ま
たは画像作成端末装置20により作成された画像を受信
してそれらを統合する処理を実行する。そして、画像作
成端末装置20は、これらの処理を実行するために、画
像分割部11、画像分配部12、画像作成部13を有し
ている。
【0021】画像分割部11は、元画像(対象画像)を
分割する。このとき、画像分配装置10のユーザは、画
面インタフェースまたは対話型インタフェースを利用し
て画像の分割方法を指定できる。なお、画像は、基本的
には表示平面内で分割されるが、1つの画像が複数のレ
イヤから構成される場合はレイヤ毎に分割することもで
きる。また、画像分割部11は、分割画像ごとに、画像
識別子、分割識別子、レイヤ識別子を付与すると共に、
その分割画像を転送すべき画像作成端末装置を指定す
る。なお、これらの識別子は、ユーザからの指示に従っ
て付与してもよいし、画像分割部11が自律的に付与し
てもよい。また、分割画像を転送すべき画像作成端末装
置は、ユーザにより指定されてもよいし、画像分割部1
1が自律的に決定してもよい。
【0022】画像分配部12は、指定された画像作成端
末装置に対して、分割画像およびそれに対応する識別子
等を送出する。また、画像分配部12は、必要に応じて
作成画像に対応する参考画像(参考図、ひな形、完成予
想図等)を対応する画像作成端末装置20に送信する。
なお、参考画像は、予め用意されているものとする。ま
た、参考画像を送信すべきか否かは、例えば、ユーザに
より指示される。
【0023】また、画像作成部11は、必要に応じて、
時系列情報および画像移動情報を作成する。これらの情
報は、基本的に、画像作成端末装置20において動画像
を作成する際に使用される。したがって、これらの情報
は、画像分配部12により分割画像と共に対応する画像
作成端末装置20に送信される。
【0024】上記構成によれば、複数の画像作成端末装
置20において、目的とする画像を構成する各分割画像
を並行に作成できる。また、時系列情報を使用すること
により、複数の時系列画像を時系列の順序にかかわらず
編集できる。さらに、画像移動情報を使用することによ
り、特定の画像要素の移動を含む動画を自動的に作成で
きる。したがって、連続した時系列画像の作成を効率的
かつ短時間に行なうことができる。
【0025】画像作成部13は、各画像作成端末装置2
0から送られてくる分割画像を一時的に保持する。そし
て、それら複数の分割画像を、各分割画像に付与されて
いる画像識別子、分割識別子、およびレイヤ識別子に基
づいて統合することにより、目的とする画像を作成す
る。これにより得られる画像は、作成途中の全体画像、
あるいは作成結果としての全体画像である。
【0026】また、画像作成部13は、複数の分割画像
を統合する際、画像作成端末装置20から受信した画像
が差分データ形式であれば、差分画像および直前の画像
に基づいて分割画像の統合を行なう。ここで、差分デー
タ形式を表す旨が設定されている場合には、更新部分が
識別されるように画像を統合する。一方、画像作成端末
装置20に送られることのない分割画像があり、かつそ
の分割画像が統合対象となっていない場合は、その分割
画像を統合の対象としないことで、統合処理の負荷を軽
減する。また、ある分割画像の周辺域のみの統合が指定
されている場合には、分割画像とその周辺領域に隣接す
る他の分割画像の必要な部分のみを統合する。さらに、
時系列情報が指定されている場合には、それぞれの時系
列情報に基づいて時間軸を考慮して画像を統合する。
【0027】画像作成端末装置20は、画像分配装置1
0から受信した分割画像に対応する画像を作成し、およ
び/または、画像分配装置10から受信した分割画像を
編集する。画像分配装置10は、上記を処理を行うため
に、受信部21、表示部22および送信部23を有して
いる。
【0028】受信部21は、画像分配装置10から送信
される分割画像、各種識別子等の情報、参考画像(完成
予想図、参考図、ひな型、全体画像等)および統合画像
を受信し、画像作成端末装置10がアクセス可能な記録
媒体に一時的に保存する。
【0029】表示部22は、受信した分割画像を表示す
ると共に、必要に応じて、参考画像を表示する。そし
て、画像作成端末装置20のユーザは、表示部22が提
供する画面インタフェースを利用して、分割画像の作成
または編集を行なう。
【0030】送信部23は、画像作成端末装置20の特
性により定められる時間間隔で、作成中の分割画像を読
込み、それを画像分配装置10に送信する。また、画像
分配装置10から送信要求があった場合にも、送信部2
3は、作成中の分割画像を読込み、それを画像分配装置
10に送信する。このとき、送信部23は、前回送信し
た分割画像データと今回送出しようとする分割画像デー
タとを比較し、差分データを画像分配装置10に送信す
る。なお、差分が無い場合は、画像分配装置10へのデ
ータ送信は行なわない。
【0031】上記構成の画像作成システムによれば、画
像作成端末装置20から画像分配装置10へ作成途中の
分割画像が送られ、統合されることによって、作成途中
の全体画像を各画像作成端末装置20に表示することが
できる。これにより、各画像作成端末装置20のユーザ
は、他のユーザに作業の進行状況を問い合わせることな
く、全体画像を把握することが可能となるので、画像作
成の方向性の統一、迅速な修正作業、出戻り作業の減少
等、作業効率の向上を図ることができる。
【0032】図4は、画像分配装置10および画像作成
端末装置20を実現するコンピュータを示す図である。
画像分配装置10および画像作成端末装置20は、それ
ぞれコンピュータにより実現される。このコンピュータ
は、少なくとも、プロセッサ、記憶装置、入力装置、表
示装置、通信装置を備える。プロセッサは、与えられた
プログラムを実行する。記憶装置は、例えば、半導体メ
モリ等のメモリデバイス、ディスク装置やテープ装置等
の外部記録媒体を含む。そして、記憶装置には、図2ま
たは図3を参照しながら説明した機能を記述したプログ
ラム、処理すべき画像データ、システムの状態を表す情
報等が格納される。入力装置は、複数の操作キーを含む
装置(例えば、キーボード)、マウスやタブレット等の
ポインティング装置により実現される。通信制御装置
は、ネットワークに接続するための通信インターフェー
スを提供する。
【0033】上記構成において、上述のプログラムが記
録媒体からメモリにロードされ、プロセッサがそのメモ
リに格納されたプログラムを実行することにより、画像
分配装置10または画像作成端末装置20としての機能
が実現される。
【0034】次に、画像作成システムの実施例を説明す
る。図5は、本実施形態の画像作成プログラムにより提
供される画像作成画面の表示例である。この画像作成画
面は、画像分配装置10および画像作成端末装置20に
表示される。なお、画像分配装置10および画像作成端
末装置20に表示される画像作成画面は、必ずしも同じ
である必要はないが、ここでは、同じであるものとす
る。
【0035】画像作成画面は、画像を表示する画像表示
領域、作業支援のためのコマンドを配置したコマンド領
域、各種メッセージを表示するためのメッセージ領域、
および画像作成作業を円滑に進めるための描画コマンド
を配置した編集ボタン領域から構成される。この図に示
す例では、画像作成画面の上部にコマンド領域およびメ
ッセージ領域が表示され、左側に画像表示領域、右側に
編集ボタン領域が表示されている。なお、画像分配装置
10または画像作成端末装置20のユーザは、これらの
領域の表示場所や大きさの変更、表示/非表示の選択が
可能である。
【0036】図6は、本実施形態の画像作成システムに
おいて分割画像を作成する処理の例である。ここでは、
画像作成システムの動作の概略シーケンスを示してい
る。画像分配装置10の画面上には、ユーザにより指定
された元画像(対象画像)または完成予想図や参考図、
あるいは無地の画像等が表示される。そして、ユーザ
は、表示されている画面を参考にしながら元画像を自由
に分割する。ここで、分割指示は、タブレットやマウス
などの画像を描画出来る入力インタフェースを通して入
力される。なお、図6に示す例では、元画像が6分割さ
れているが、分割数、分割すべき形状は特に限定される
ものではない。また、画像を分割する作業において、指
示の入力に不備があったり、より良い分割方法に変更し
たい場合がある。このため、画像分配装置10は、分割
指示の内容をそれぞれその入力時に所定の記憶装置に記
録しておき、分割内容を元の状態に戻すための復元機能
を有している。さらに、画像分配装置10は、画像作成
端末装置20の数に応じて元画像を自動的に分割するこ
ともできる。
【0037】画像を分割した後、ユーザは、各分割画像
にそれぞれ対応するマシン(画像作成端末装置20)を
割当てる。このとき、画像分配装置10は、各分割画像
に対して、作成指示情報として、画像識別子、分割識別
子、レイヤ識別子、時系列情報、画像移動情報、完成予
想図、参考図等を付加する。そして、各分割画像は、そ
れぞれ付加された作成指示情報と共に、指定された画像
作成端末装置20に送出される。なお、作成指示情報に
ついては、後で詳しく説明する。
【0038】また、図6に示す例では、6個の分割画像
のなかの1つが特定の画像作成端末装置20に送信され
ているが、実際には、複数の分割画像がそれぞれ対応す
る画像作成端末装置20に送信される。このとき、複数
の分割画像が1台の画像作成端末装置20に送られるこ
ともある。
【0039】画像作成端末装置20は、画像分配装置1
0から送られてきた分割画像および作成指示情報を受信
し、その分割画像を表示する。このとき、画像分配装置
10から完成予想図または参考図が送られてきた場合
は、画像作成端末装置20は、受信した分割画像と共に
その完成予想図または参考図も表示する。そして、画像
作成端末装置20のユーザは、画面インタフェースを利
用しながら、作成指示情報に従って、受信した分割画像
に対応する画像を作成する(受信した分割画像の編集を
含む)。なお、図6に示す例では、1台の画像作成端末
装置20により作成された分割画像のみが示されている
が、実際には、複数の画像作成端末装置20によりそれ
ぞれ分割画像が作成される。
【0040】複数の画像作成端末装置20によりそれぞ
れ作成された分割画像は、随時、図3に示した送信部2
3により画像分配装置10に送信される。そして、画像
分配装置10の画像作成部13は、作事指示情報を利用
して、それらの分割画像を統合することにより全体画像
を作成する。
【0041】次に、画像作成システムにおいて画像を分
割する方法を説明する。この実施例では、画像を分割す
る方法として領域分割及びレイヤ分割が導入されてい
る。図7〜図9は、領域分割の例である。なお、この処
理は、画像分配装置10の画像分割部11により実行さ
れる。
【0042】図7に示す例では、元画像は、4つの矩形
領域に分割されている。図8に示す例では、画像内の各
画像要素(1組の花嫁・花婿、スフィンクス、ピラミッ
ド、雲など)が出来るだけ分割されないように、且つ、
各分割画像ごとの作業量が出来るだけ均一になるように
画像が分割されている。図9に示す例では、画像内の各
画像要素が分割されず、分割のための境界線の長さを出
来るだけ短くし、各分割画像ごとの作業量が出来るだけ
均一になるように画像が分割されている。
【0043】なお、画像は、基本的には、ユーザの指示
に従って分割される。この場合、ユーザは、例えば、マ
ウス等を用いて画面上に分割線を引くことにより画像を
分割する。ただし、画像は、画像分割部11により自動
的に分割されてもよい。例えば、図7に示す例では、
「分割数=4」を指定することにより、画像が自動的に
4等分されるようにすることができる。或いは、画像分
配装置10に接続する画像作成端末装置20の数に応じ
て画像が自動的に分割されてもよい。
【0044】また、各画像要素(オブジェクト)が属性
を持つ画像(たとえば、ベクトル画像)においては、そ
の画像を分割することによってその画像要素が分割され
ることは望ましくない。したがって、このような画像に
おいては、図8又は図9(特に、図9)に示すように、
各画像要素が分割されないように分割線を引くことが望
ましい。具体的には、各要素を分割するような分割線の
数が最小になるように画像を分割することが望ましい。
この場合、画像分配装置10のユーザがそのような分割
線を引いてもよいし、画像分割部11がそのような分割
線を引くようにしてもよい。
【0045】画像分配装置10は、各分割画像をそれぞ
れ対応する画像作成端末装置20に送る。一方、各画像
作成端末装置20は、受信した分割画像に対応する分割
画像を作成して画像分配装置10に返送する。そして、
画像分配装置10は、各画像作成端末装置20により作
成された分割画像を統合することにより、全体画像を作
成する。なお、画像分配装置10は、複数の画像作成端
末装置20に対して画像処理を依頼する際、1台の画像
作成端末装置に対して1つの分割画像を割り当ててもよ
いし、1台の画像作成端末装置に対して複数の分割画像
を割り当ててもよい。また、画像分配装置10は、画像
処理を行う必要のない分割画像については、その分割画
像を画像作成端末装置20へ送出しない。
【0046】図10〜図13は、レイヤ分割の例であ
る。なお、この処理は、画像分配装置10の画像分割部
11により実行される。画像は、しばしば、複数のレイ
ヤの画像を合成することにより生成される。この例の画
像は、3つのレイヤから構成されている。具体的には、
図10に示す画像は、図11〜図13に示す各レイヤの
画像を合成することにより得られる。
【0047】画像分配装置10は、各レイヤの画像をそ
れぞれ対応する画像作成端末装置20に送る。一方、各
画像作成端末装置20は、受信した画像に対応する画像
を作成して画像分配装置10に返送する。そして、画像
分配装置10は、各画像作成端末装置20により作成さ
れたレイヤ毎の画像を統合することにより、全体画像を
作成する。なお、画像分配装置10は、複数の画像作成
端末装置20に対して画像処理を依頼する際、1台の画
像作成端末装置に対して1つのレイヤの画像を割り当て
てもよいし、1台の画像作成端末装置に対して複数のレ
イヤの画像を割り当ててもよい。また、画像分配装置1
0は、画像処理を行う必要のないレイヤの画像について
は、その画像を画像作成端末装置20へ送出しない。
【0048】なお、図7〜図13では、領域分割とレイ
ヤ分割とを互いに独立して説明したが、これらを組み合
わせることも可能である。領域分割とレイヤ分割とを組
み合わせた場合の画像分割の例を図14〜図16に示
す。この例では、画像は、図11〜図13に示したよう
にレイヤ毎に分割されると共に、図9に示した方法で領
域分割されている。なお、図14〜図16では、図13
に示したレイヤ(背景の画像のレイヤ)のみを示してい
る。
【0049】画像分配装置10は、領域分割されると共
にレイヤ分割された各画像をそれぞれ対応する画像作成
端末装置20に送出することができる。すなわち、この
画像作成システムでは、領域分割されると共にレイヤ分
割された各画像を互いに異なる画像作成端末装置20に
より編集することができる。
【0050】次に、画像識別子、分割識別子、レイヤ識
別子について説明する。これらの識別子は、画像分配装
置10において生成され、分割画像と共に対応する画像
作成端末装置20に配付される。そして、各画像作成端
末装置20は、それらの識別子に従って、受信した分割
画像に対応する分割画像を作成する。
【0051】図17(a) は、画像識別子のデータフォー
マットの例である。画像識別子は、各対象画像を識別す
る情報および各対象画像に係わる基本情報を含む情報で
あって、画像ID、画像名、画像種別、分割数、レイヤ
数、および時分割数から構成される。
【0052】「画像ID」は、画像作成処理を開始する
際に、対象画像に対して一意に与えられる識別情報であ
る。後述する他の識別子は、この画像IDをキーとして
リンクされる。なお、画像IDは、処理の途中で変更さ
れることはない。また、複数の画像に対して同じ画像I
Dが付けられることもない。「画像名」は、作成対象で
ある画像の名称である。画像IDおよび画像の名称は、
これにより関係付けられる。
【0053】「画像種別」は、作成対象の画像の種類ま
たは形式を表す。これにより、例えば、ベクトル画像/
ビットマップイメージなどが識別される。「分割数」
は、画像分配装置10によって領域分割された画像の数
を表す。例えば、図7に示す例では「分割数=4」であ
り、図9に示す例では「分割数=3」である。「レイヤ
数」は、作成対象画像のレイヤの数を表す。たとえば、
図11〜図13に示す例では「レイヤ数=3」である。
「時分割数」は、時系列画像を作成する際に、作成すべ
き総コマ数が設定される。例えば、3秒間の動画像の速
度が10フレーム/秒であったとすると、「時分割数=
30」である。
【0054】なお、これらの情報は、基本的に、画像分
配装置10により自動的に設定される。ただし、ユーザ
が設定することもできる。図17(b) は、分割識別子の
データフォーマットの例である。分割識別子は、各分割
画像を識別する情報および各分割画像に係わる基本情報
を含む情報であって、画像ID、分割番号、作成対象フ
ラグ、割当マシン名、終了フラグ、分割始点、分割終点
から構成される。
【0055】「画像ID」は、図17(a) に示す画像識
別子の中で設定されている値を引き継ぐ。「分割番号」
は、画像分割部11により分割された各分割画像に対し
て一意に割り当てられる識別番号である。例えば、元画
像が4つの領域に分割された場合は、各分割画像に対し
て分割番号としてそれぞれ「1」〜「4」が与えられ
る。
【0056】「作成対象フラグ」は、当該分割画像が処
理対象であるか否を表す。ここで、「処理対象」とは、
画像作成端末装置20において対応する画像を作成する
必要があることをいう。「割当マシン名」は、当該分割
画像に対応する分割画像の作成を依頼すべき画像作成端
末装置を識別する情報を表す。なお、この割当てマシン
名は、作成対象フラグが有効な分割画像に対してのみ設
定される。
【0057】「終了フラグ」は、画像作成端末装置20
が分割画像の作成を終了したか否かを表す。なお、この
終了フラグは、画像作成端末装置20により設定され
る。そして、画像分配装置10は、ある画像作成端末装
置20から送られてきた分割識別子の終了フラグが有効
であることを検出すると、その画像作成端末装置20に
おける画像作成処理が終了したものと判断し、その画像
作成端末装置20との通信を終了する。「分割始点」
「分割中間点」「分割終点」は、分割画像または画像を
分割するための分割線の始点座標、中間点座標、終点座
標を表す。
【0058】図18は、図17(b) に示した分割識別子
を設定するための画面の表示例である。ここでは、元画
像が6つに分割されているものとする。この設定画面で
は、画面の左側に領域分割の形態が表示される。そし
て、各分割画像に対してそれぞれ分割番号(ここでは、
1〜6)が付与されている。尚、分割番号は、例えば、
元画像を分割したときに、画像分割部11により自動的
に付与される。また、画面の右側には、各分割画像に対
応する設定用ダイアログボックスが表示される。ここ
で、この設定用ダイアログボックスの数は、分割数に応
じて変化する。
【0059】設定用ダイアログボックスの中には、当該
分割画像が作成対象であるか否かを設定するためのラジ
オボタン、画像作成を依頼すべきマシン(画像作成端末
装置20)を指定するためのメニュー、詳細情報を設定
するためのボタンが表示される。ここで、ある分割画像
の作成をある画像作成端末装置に依頼する場合は、その
分割画像に対応する設定用ダイアログボックスにおいて
対応するの画像作成端末装置のマシン名を設定する。な
お、マシン名は、事前に画像作成システムに登録してお
くことにより、メニューをスクロールすることにより選
択できる。
【0060】図19は、分割識別子の詳細情報を設定す
るための画面の表示例である。尚、この画面は、図18
に示す詳細設定ボタンをクリックすることにより呼び出
される。また、詳細情報は、各分割画像の位置または形
状を表す情報を含む。具体的には、詳細情報は、例え
ば、元画像が複数の矩形領域に分割される場合は、各矩
形領域の始点座標(左上角の座標)および終点座標(右
下角の座標)を含む。あるいは、当該分割画像と他の分
割画像との境界線を表す情報を含む。
【0061】この設定画面には、分割番号、割当てマシ
ン名、分割始点ボタン、分割始点座標、分割終点ボタ
ン、分割終点座標、追加ボタン、登録ボタン、キャンセ
ルボタンが表示される。そして、分割の始点または終点
は、マウス等を利用して元画像上の所望の点を指定する
ことにより設定してもよいし、所望の座標値をキー入力
することにより設定してもよい。また、追加ボタンをク
リックすることにより、画像を分割するための線分を定
義する情報を追加できる。この後、画面上の設定値を登
録する際には、登録ボタンをクリックする。一方、設定
値を破棄して設定画面を終了する場合は、キャンセルボ
タンをクリックする。
【0062】なお、1組の分割始点および分割終点は、
基本的には、画像を分割するための線分を表すが、1つ
の矩形領域を表すこともできる。また、マウス等を用い
て分割線を引く場合には、その線分の始点および終点が
自動的にこの詳細情報に設定されるようにしてもよい。
【0063】図17(c) は、レイヤ識別子のデータフォ
ーマットの例である。このレイヤ識別子は、各レイヤを
識別する情報および各レイヤに係わる基本情報を含む情
報であり、画像ID、レイヤ番号、作成対象フラグ、割
当マシン名、終了フラグから構成される。
【0064】「画像ID」は、図17(a) に示した画像
識別子の中で設定される値を引き継ぐ。「レイヤ番号」
は、当該レイヤの画像に対して一意に割当てられる識別
番号である。「作成対象フラグ」は、当該レイヤの画像
が処理対象であるか否かを表す。「割当マシン名」は、
当該レイヤの画像に対応する画像の作成を依頼すべき画
像作成端末装置を識別する。「終了フラグ」は、画像作
成端末装置20において当該レイヤの画像の作成が終了
したか否かを表す。
【0065】図20は、図17(c) に示したレイヤ識別
子を設定するための画面の表示例である。ここでは、画
像が4つのレイヤから構成されているものとする。この
設定画面では、画面の左側に画像を構成するレイヤの形
態が表示される。そして、各レイヤに対してそれぞれレ
イヤ番号(ここでは、1〜4)が付与されている。な
お、レイヤ番号は、例えば、画像分割部11により自動
的に付与される。また、画面の右側には、各レイヤに対
応する設定用ダイアログボックスが表示される。ここ
で、この設定用ダイアログボックスの数は、画像を構成
するレイヤの数に応じて変化する。
【0066】設定用ダイアログボックスの中には、当該
レイヤの画像が作成対象であるか否かを設定するための
ラジオボタン、画像作成を依頼すべきマシン(画像作成
端末装置20)を設定するためのメニュー、詳細情報を
設定するためのボタンが表示される。なお、割当てマシ
ン名の設定等は、基本的に、図19を参照しながら説明
した通りである。
【0067】次に、本実施形態の画像作成システムにお
いて画像要素を動かす方法を説明する。ここでは、画像
要素を平行移動(単純移動)、拡大/縮小、回転させる
例を示す。
【0068】図21は、画像要素の平行移動の例であ
る。図21において、画像100は元画像である。一
方、画像101〜103は、画像100の中に表されて
いる画像要素(ここでは、飛行機)の位置を順番に移動
させることによって得られる画像である。ここでは、画
像101が初期画像、画像102が中間画像、画像10
3が終了画像である。この場合、画像101〜103を
連続的に表示することにより、飛行機が飛行している動
画像が得られる。
【0069】図22は、画像要素の拡大/縮小の例であ
る。図22において、画像110は元画像である。一
方、画像111〜113は、画像110の中に表されて
いる画像要素(ここでは、船)を順番に拡大していくこ
とにより得られる画像である。ここでは、画像111が
初期画像、画像112が中間画像、画像113が終了画
像である。この場合、画像111〜113を連続的に表
示することにより、船が接近してくる動画像が得られ
る。なお、画像要素を順番に縮小していけば、それらを
連続的に表示することにより船が遠ざかっていく動画像
が得られる。
【0070】図23は、画像要素の回転の例である。図
23において、画像120は元画像である。一方、画像
121〜123は、画像120の中に表されている画像
要素(ここでは、人工衛星)の角度を順番に回転させて
いくことにより得られる画像である。ここでは、画像1
21が初期画像、画像122が中間画像、画像123が
終了画像である。この場合、画像121〜123を連続
的に表示することにより、人工衛星が回転する動画像が
得られる。
【0071】本実施形態の画像作成システムでは、上述
のような動画像を作成する処理を画像作成端末装置20
に依頼する。すなわち、画像分配装置10は、元画像を
複数に分割して各分割画像を対応する画像作成端末装置
20に送ると共に、各画像作成端末装置20に対して画
像作成のための指示を与える。以下、この画像作成のた
めの指示について説明する。
【0072】図24は、時系列情報のデータフォーマッ
トの例である。時系列情報は、画像作成端末装置20に
おいて動画を作成するための基本情報であり、画像I
D、時系列番号、単位時間コマ数、時間間隔、開始時
間、および終了時間から構成される。
【0073】「画像ID」は、図17(a) に示す画像識
別子の中で設定されている値を引き継ぐ。「時系列番
号」は、画像分配装置10の画像分割部11により指定
された分割画像に与えられる識別番号である。なお、画
像分配装置10の画像作成部13は、各画像作成端末装
置20から分割画像を受信すると、この時系列番号に従
ってそれらの分割画像を時間軸上で統合することにより
全体画像作成する。
【0074】「単位時間コマ数」は、1秒間に表示すべ
き画像数(コマ数又はフレーム数)を表す。「時間間
隔」は、動画像を構成する各画像(各フレーム)を表示
すべき間隔を表す。「開始時間」および「終了時間」
は、それぞれ画像が開始される時間および画像が終了す
る時間を表す。なお、時間間隔、開始時間および終了時
間は、それら3つの値のうちの2つが設定されると、残
りの1つの値が自動的に計算され設定される。
【0075】図25は、上記時系列情報を設定するため
の画面の表示例である。この画面には、総コマ数、時間
間隔、開始時間、終了時間を設定するためのボックスが
表示される。ここで、「総コマ数」は、動画像を構成す
るフレームの総枚数である。そして、ユーザは、キーボ
ード等を用いて所望の値を入力することができる。ただ
し、上記4つのパラメータは互いに補完しあう関係にあ
るので、それら4つの値のうちの3つが設定されると、
残りの1つの値が自動的に算出される。たとえば、時間
間隔として「0.05秒」が設定され、開始時間と終了
時間との差が3秒であったとすると、「総コマ数=6
0」が算出される。
【0076】なお、時系列情報は、作成すべき動画を時
間軸上で分割するための情報として使用することもでき
る。例えば、10秒の動画像の作成を2台の画像作成端
末装置に依頼する場合、一方の画像作成端末装置に対し
て前半5秒分の画像の作成を依頼し、他方の画像作成端
末装置に対して後半5秒分の画像の作成を依頼するよう
にしてもよい。このような処理は、例えば、時系列情報
に画像作成端末装置を指定するための情報を追加し、
「開始時間」「終了時間」を適切に設定することにより
実現される。
【0077】図26は、画像移動情報のデータフォーマ
ットの例である。画像移動情報は、画像要素の移動を定
義する情報であり、画像ID、移動対象名、グループ
名、基本移動情報、拡大/縮小情報、および回転情報か
ら構成される。
【0078】「画像ID」は、図17(a) に示す画像識
別子の中で設定されている値を引き継ぐ。「移動対象
名」は、移動すべき画像要素を識別する。例えば、図2
1〜図23に示す例では、移動対象名は、それぞれ「飛
行機」「船」「人工衛星」を識別する情報が設定され
る。「グループ名」は、複数の画像要素を同じルールに
基づいて移動させるときに、それら複数の画像要素を識
別する。例えば、複数の飛行機が同じ方向に同じ速度で
飛行する動画像の場合、それら複数の飛行機に対して1
つのグループ名が割り当てられる。
【0079】「基本移動情報」は、画像要素の移動を定
義する際に必須的に設定される情報であり、始点座標、
終点座標、単位時間コマ数、時間間隔、開始時間、およ
び終了時間から構成される。
【0080】「始点情報」および「終点情報」は、それ
ぞれ画像要素の出発位置の座標および到着位置の座標で
ある。なお、単位時間コマ数、時間間隔、開始時間、お
よび終了時間は、時系列情報として設定された値を引き
継ぐようにしてもよいし、別途設定してもよい。
【0081】「拡大/縮小情報」は、画像要素を拡大ま
たは縮小させる際の速度を定義する情報であり、拡縮フ
ラグ、拡縮基点、初期拡縮率、拡縮率変化、始点倍率か
ら構成される。
【0082】「拡縮フラグ」は、対象とする画像要素を
拡大または縮小する場合に設定される。なお、このフラ
グが無効状態の時は、画像作成に際して拡大/縮小情報
は使用されない。「拡縮基点」は、対象とする画像要素
を拡大または縮小する際に、その基点となる位置の座標
を表す。すなわち、画像要素は、この基点座標を中心に
拡大または縮小される。「初期拡縮率」は拡大または縮
小の速度を表す。「拡縮率変化」は、拡大または縮小の
速度が時間経過に伴って変化する場合に設定される。す
なわち、拡大または縮小の速度が一定の場合には設定さ
れない。なお、拡大または縮小の速度の変化が特定の関
数により表される場合には、拡縮率変化として対応する
関数が設定される。「始点倍率」は、元画像を基準とし
て動画像の開始時の画像要素の大きさを表す。例えば、
元画像の中の画像要素をそのまま使用する場合には
「1」が設定される。また、動画像の開始時の画像要素
の大きさを元画像の中の対応する画像要素の2分の1の
大きさとする場合(面積は4分の1)には、始点倍率と
して「0.5」が設定される。
【0083】「回転情報」は、画像要素の回転を定義す
る情報であり、回転フラグ、回転中心、初期回転角、回
転角変化、始点角度から構成される。「回転フラグ」
は、対象とする画像要素を回転させる場合に設定され
る。尚、このフラグが無効状態の時は、画像作成に際し
て回転情報は使用されない。「回転中心」は、対象とす
る画像要素を回転させる際の回転中心の座標を表す。す
なわち、画像要素は、この座標を中心に回転することに
なる。「初期回転角」は、回転速度を表す。「回転角変
化」は、回転速度が時間経過に伴って変化する場合に設
定される。すなわち、回転速度が一定の場合には設定さ
れない。なお、回転速度の変化が特定の関数により表さ
れる場合には、回転角変化として対応する関数が設定さ
れる。「始点角度」は、動画像の開始時における画像要
素の角度を表す。
【0084】図27は、上記画像移動情報(拡大/縮小
情報および回転情報を除く)を設定するための画面の表
示例である。この画面には、移動対象名を入力する領
域、始点および終点の座標を入力する領域が設けられて
いる。移動対象名は、キーボードを用いてユーザにより
入力される文字列が設定される。ただし、ユーザによる
入力がなかったときは、システムが未使用の識別番号を
割り当てる。また、始点および終点の座標は、マウス等
を用いて画面上で指定された座標が設定されてもよい
し、キーボード等を用いて入力された数値が設定されて
もよい。コマ数、開始時間、終了時間、時間間隔につい
ては、図25を参照しながら説明した通りである。
【0085】拡縮ボタンは、対象とする画像要素を拡大
または縮小するための情報を設定するための画面を呼び
出す。一方、回転ボタンは、対象とする画像要素を回転
させるための情報を設定するための画面を呼び出す。な
お、拡縮ボタンおよび回転ボタンがクリックされると、
それぞれ図26に示した拡縮フラグおよび回転フラグが
有効状態になる。
【0086】図28は、拡大/縮小情報を設定するため
の画面の表示例である。この画面には、図26に示した
起点、初期拡縮率、拡縮率変化、始点倍率を設定するた
めの領域が設けられている。なお、これらの値は、キー
ボードを用いて1つずつ入力するようにしてもよいし、
予め設定されている値の中から選択するようにしてもよ
い。
【0087】図29は、回転情報を設定するための画面
の表示例である。この画面には、図26に示した回転中
心、初期回転角、回転角変化、始点角度を設定するため
の領域が設けられている。なお、これらの値は、キーボ
ードを用いて1つずつ入力するようにしてもよいし、予
め設定されている値の中から選択するようにしてもよ
い。
【0088】上述したように、基本移動情報は必須情報
であるのに対し、拡大/縮小情報および回転情報は任意
に設定される情報である。そして、基本移動情報のみが
設定されている場合は、平行移動が定義される。ただ
し、始点座標と終点座標が一致する場合は、対象となる
画像要素の位置が変わらないことを表す。一方、基本移
動情報および拡大/縮小情報の双方を用いれば、対象と
なる画像要素が接近しながら又は遠ざかりながら横方向
に移動する画像を定義できる。また、基本移動情報およ
び回転情報の双方を用いれば、対象となる画像要素が回
転しながら移動する画像を定義できる。
【0089】本実施形態の画像作成システムにおいて
は、画像分配装置10は、分割画像と共にその分割画像
に係わる作成指示情報を対応する画像作成端末装置20
に送信する。ここで、作成指示情報は、図17に示した
各種識別子、図24に示した時系列情報、および図26
に示した画像移動情報を含む。なお、元画像が単一のレ
イヤから構成されている場合は、レイヤ識別子は生成さ
れない。また、作成すべき画像が静止画の場合は、時系
列情報および画像移動情報は生成されない。
【0090】画像分配装置10は、元画像を分割するこ
とにより得られる複数の分割画像のうち、編集作業を要
する分割画像のみを対応する画像作成端末装置20に送
信する。例えば、図10に示す画像において1組の花嫁
・花婿のみが動く場合であって、図9に示すようにして
画像が3つの領域に分割される場合は、その1組の花嫁
・花婿を含む領域の画像のみが対応する画像作成端末装
置20に送信される。また、図11〜図13に示す要に
して画像が3つのレイヤに分割される場合は、1組の花
嫁・花婿を含むレイヤの画像(図11参照)のみが対応
する画像作成端末装置20に送信される。
【0091】各画像作成端末装置20は、画像分配装置
10から分割画像および作成指示情報を受信すると、そ
の作成指示情報に従って受信した分割画像に対応する画
像を作成する。例えば、画像作成端末装置20は、図2
1に示す画像100およびその画像100の中の画像要
素(ここでは、飛行機)を平行移動させるための情報を
受信すると、その情報に従って画像101〜103を自
動的に作成する。このとき、作成すべき動画像のフレー
ムの数、画像要素の始点および終点位置、画像要素の移
動速度などは、時系列情報および画像移動情報に従う。
また、図22に示す画像110およびその画像110の
中の画像要素(ここでは、船)を拡大させるための情報
を受信すると、その情報に従って画像111〜113を
自動的に作成する。さらに、図23に示す画像120お
よびその画像110の中の画像要素(ここでは、人工衛
星)を回転させるための情報を受信すると、その情報に
従って画像121〜123を自動的に作成する。
【0092】各画像作成端末装置20は、画像の作成が
終了しているか否かにかかわらず、所定の周期ごとに或
いは画像分配装置10から要求があった場合に、自分が
作成している分割画像を画像分配装置10に送信する。
すなわち、画像作成端末装置20は、作成途中の分割画
像または作成完了した分割画像を画像分配装置10に送
信する。このとき、画像作成端末装置20は、図30に
示す送信情報を作成して作成した分割画像といっしょに
その送信情報を画像分配装置10へ送る。尚、画像作成
端末装置20から画像分配装置10へ分割画像が送信さ
れるとき、少なくとも図17に示した各種識別子がその
分割画像に添付される。
【0093】「終了フラグ」は、画像作成端末装置20
における画像作成処理が終了しているか否かを表す。な
お、このフラグが「終了」を表すとき、図17(b) およ
び図17(c) に示す各終了フラグに「終了」を表す値が
設定される。
【0094】「差分フラグ」は、画像作成端末装置20
から画像分配装置10へ分割画像を送信する際、作成し
た画像をそのまま送るのか、或いは前回送信した画像と
の差分画像のみを送るのかを表す。
【0095】画像分配装置10は、各画像作成端末装置
20から分割画像、画像識別子、送信情報等を受信する
と、それらの画像識別子および送信情報等に基づいて、
受信した複数の分割画像を統合する。このとき、ある分
割画像に対して差分フラグが設定されていた場合には、
前回受信した分割画像に今回受信した分割画像を加算す
ることにより、必要な分割画像が再生される。また、あ
る領域の分割画像を受信しなかったときは、先に受信し
ている対応する分割画像が利用される。
【0096】画像分配装置10により統合された全体画
像は、各画像作成端末装置20に配付される。ここで、
この全体画像は、すべての画像作成端末装置20におい
て画像作成処理が終了している場合には完成した全体画
像であるが、1以上の画像作成端末装置20においてそ
の処理が終了していない場合には作成途中の全体画像で
ある。そして、配付された全体画像は、それぞれ画像作
成端末装置20において表示される。したがって、画像
作成端末装置20のユーザは、全体画像を見ながら自分
に割り当てられた分割画像の作成を進められる。このと
き、表示される全体画像は、他の画像作成端末装置20
により更新された内容が反映されているので、作業の効
率が向上する。
【0097】図31〜図33は、画像作成端末装置20
において全体画像を参照しながら分割画像を作成する処
理を説明する例である。ここでは、図31に示すよう
に、元画像が3つの領域に分割され、それぞれ対応する
画像作成端末装置20に分配されるものとする。また、
この例では、画像分配装置10は、各画像作成端末装置
20に対して対応する分割画像を送信すると共に、全体
画像も送信する。
【0098】図32は、複数の分割画像のなかの1つが
配付された画像作成端末装置20における画像表示の例
である。ここでは、表示領域の右下に編集画面が表示さ
れており、また、表示領域の左上に全体画像が表示され
ている。なお、この編集画面には、当該画像作成端末装
置が編集すべき分割画像だけでなく、その分割画像に隣
接する領域の画像もいっしょに表示されている。
【0099】図33は、編集作業が進められている途中
の画像の表示例である。ここでは、当該画像作成端末装
置において、1組の花嫁・花婿が歩くための「絨毯」が
追加されている。また、他の画像作成端末装置において
「飛行機」が追加され、さらに他の画像作成端末装置に
おいて「自動車」が追加されたものとする。そして、各
画像作成端末装置によりそれぞれ編集された分割画像が
画像分配装置10において統合され、その統合結果が各
画像作成端末装置に配布される。この結果、各画像作成
端末装置20には、「絨毯」「飛行機」「自動車」が追
加された全体画像が表示されることになる。したがっ
て、各画像作成端末装置のユーザは、他の画像作成端末
装置における作業の進行状況位を認識しながら、割り当
てられた分割画像の編集を行えるので、編集作業の効率
が向上すると共に、全体画像を考慮した画像作成を行え
る。
【0100】次に、複数の画像作成端末装置20により
作成される分割画像の整合性をチェックする機能につい
て説明する。ここでは、例えば、ある1つの画像要素が
分割されて互いに隣接する分割画像に表示される場合を
想定する。また、このチェック機能は、画像分配装置1
0に設けられてもよいし、各画像作成端末装置20にも
うけられてもよいが、ここでは、画像分配装置10に設
けられるものとして説明する。
【0101】本実施形態のシステムでは、複数の分割画
像をそれぞれ対応する画像作成端末装置20において個
別に編集されるので、それらの分割画像を統合したとき
に上記画像要素の連続性が失われるおそれがある。この
ため、画像分配装置10は、画像要素の表示位置のズレ
が許容範囲を越えるときは、その旨を表すアラームを対
応する画像作成端末装置20に通知する。なお、アラー
ムは、対応する画像作成端末装置20において、例え
ば、画像表示、音(音声ガイダンスを含む)、振動など
により実現される。図34に示す例では、天気図を描く
作業において、互いに隣接する分割画像に描かれた寒冷
前線の位置が互いにずれており、その旨を表すアラーム
が画面上に表示されている。そして、アラームを受けた
画像作成端末装置20のユーザは、そのアラームに従っ
て画像を修正することができる。
【0102】なお、この機能は、各画像要素が属性を持
つ画像において実現が容易である。ここで、各画像要素
が属性を持つ画像とは、例えば、ベクトル画像である。
このように、互いに隣接する分割画像同士の不整合を、
作成中に未然に察知することで、迅速な修正を可能とし
ている。このことで、完成度の高い画像を作成すること
が可能となる。
【0103】上記アラーム機能は、動画像(時間軸上の
複数のフレームから構成される連続画像を含む)を作成
する場合にも提供される。例えば、過去24時間の天気
図の変化を表す連続画像を作成する場合、各画像作成端
末装置20により作成された各タイミング毎の画像要素
(前線や等圧線など)の連続性がチェックされ、不連続
が検出されたときにアラームが生成される。なお、この
場合、画像作成端末装置20は、作成した分割画像とい
っしょに各種識別子および時系列情報を画像分配装置1
0に送信する。そして、画像分配装置10は、その時系
列情報に従って各タイミング毎に画像を統合し、その際
のアラームを生成すべきか否かを判断する。
【0104】なお、上記整合性をチェックする機能を各
画像作成端末装置20に設ける場合には、画像分配装置
10は、各画像作成端末装置20に対して分割画像を送
信する際、その分割画像に隣接する領域の画像も一緒に
送信する必要がある。
【0105】ところで、画像作成端末装置20のユーザ
は、自分に割り当てられた分割画像を作成する際、参考
画像(参考図、完成予想図、ひな型等)を見ることがで
きれば、より正確な画像を作成することができる。以
下、図35を参照しながら、画像作成端末装置20に参
考画像を表示する方法を説明する。
【0106】図35は、画像作成に際して画像作成端末
装置20に表示される画面の例である。ここでは、天気
図が作成されている。そして、この画面には、当該画像
作成端末装置20に割り当てられた分割画像を作成/編
集するための画面、全体図および参考図が表示されてい
る。なお、作成/編集画面に表示される分割画像は、全
体図として表示されている画像の一部であり、この例で
は、全体図の右上角の矩形領域の画像が当該画像作成端
末装置20に割り当てられている。
【0107】全体図は、上述の通り、当該画像作成端末
装置20に割り当てられている分割画像を含む全体画像
である。また、参考図は、画像作成端末装置20におい
て分割画像を作成する際に有用な画像であり、この例で
は、人工衛星から撮影された画像が表示されている。な
お、全体図または参考図の他に、例えば、完成予想画像
を表示するようにしてもよい。
【0108】このように、この実施例の方法によれば、
画像作成端末装置20のユーザは、自分に割り当てられ
た分割画像を作成する際、参考画像を参照できるので、
より正確な画像を作成することができる。なお、参考画
像は、単に表示するだけでなく、作成中の分割画像に重
ねて表示させることもできる。
【0109】上記参考画像は、画像分配装置10から対
応する画像作成端末装置20に配付される。また、画像
作成端末装置20は、参考画像などを受信した場合、そ
れを表示するか否かを選択できる。
【0110】以下、フローチャートを参照しながら、画
像分配装置10および画像作成端末装置20の動作を説
明する。なお、画像分配装置10および画像作成端末装
置20の処理は、ユーザにより画像作成プログラムが起
動されることにより開始される。
【0111】図36は、画像分配装置10に設けられる
画像分割部11の動作を示すフローチャートである。こ
の処理は、分割して対応する画像作成端末装置20に分
配すべき元画像が与えられたときに実行される。
【0112】ステップS1では、与えられた画像が分割
すべき画像であるか否か判断する。そして、与えられた
画像が分割すべき画像であったときは、ステップS2以
降の処理が実行される。なお、以降、この画像を「元画
像」と呼ぶ。
【0113】ステップS2では、元画像に対して、図1
7(a) に示す画像識別子が作成される。なお、この時点
では、画像ID、画像名、画像種別が設定される。ここ
で、画像IDは、他の画像に対して割り当てられていな
い未使用の識別番号が割り当てられる。また、画像名
は、ユーザにより指定された名称が使用される。更に、
画像種別は、与えられた元画像を解析することにより判
別される。
【0114】ステップS3では、元画像が複数のレイヤ
から構成されている否かを調べる。そして、元画像が複
数のレイヤから構成されている場合は、ステップS4に
おいてレイヤ分割処理が実行される。続いて、ステップ
S5では、元画像を複数の領域に分割する旨の指示が与
えられているか否かを調べる。そして、そのような指示
が与えられている場合は、ステップS6において領域分
割処理が実行される。さらに、ステップS7では、元画
像を時間軸上で編集する旨の指示が与えられているか否
かを調べる。そして、そのような指示が与えられている
場合には、ステップS8において対応する処理が実行さ
れる。なお、ステップS4、S6、S8の処理は、後で
詳しく説明する。
【0115】このように、画像分割部11は、ユーザの
指示に従って分割された各分割画像に対応する識別子を
生成すると共に、必要に応じて時系列情報を生成する。
図37は、画像分割処理部11により実行されるレイヤ
分割処理のフローチャートである。この処理は、図36
のステップS4に相当する。
【0116】ステップS11では、画像分配装置10の
ユーザにより画面インタフェースを介してレイヤ分割に
係わる指示が与えられているか否かを調べる。ここで、
画面インタフェースは、図20に示した通りである。
【0117】ユーザからの指示が与えられている場合
は、ステップS12において、その指示に従って図17
(c) に示すレイヤ識別子を作成する。例えば、ユーザに
より複数のレイヤの中の一部のレイヤについてのみ編集
を行う旨の指示が入力された場合は、画像分割部11
は、指定されたレイヤに対応する作成対象フラグのみを
設定する。また、画像分割部11は、割当てマシン名と
して、ユーザにより指定された画像作成端末装置20を
設定する。
【0118】ユーザからの指示が与えられていない場合
は、ステップS13において、デフォルト情報に従って
図17(c) に示すレイヤ識別子を作成する。この場合、
基本的に、全てのレイヤの作成対象フラグが設定され
る。すなわち、元画像を構成するレイヤの数と同じ数の
レイヤ識別子が生成される。
【0119】ステップS14では、ステップS12また
はS13の処理に従って、画像識別子を更新する。具体
的には、レイヤ数が設定される。なお、レイヤ数とし
て、元画像を構成するレイヤの数を設定してもよいし、
作成対象フラグが設定されているレイヤ識別子の数を設
定してもよい。
【0120】このように、画像分割部11は、ユーザの
指示またはデフォルト情報に従ってレイヤ識別子を生成
し、それに伴って画像識別子を更新する。図38は、画
像分割処理部11により実行される領域分割処理のフロ
ーチャートである。この処理は、図36のステップS6
に相当する。
【0121】ステップS21では、ユーザにより領域分
割指示が与えられているか否かを調べる。なお、ユーザ
は、マウスなどを用いて元画像の上に分割線を引くこと
により、或いは図19に示した設定画面を利用して座標
を入力することにより、領域分割指示を入力することが
できる。そして、領域分割指示が与えられている場合
は、ステップS22において、ユーザからの指示に従っ
て画像を分割する。例えば、ビットマップイメージ画像
の場合は、分割された領域ごとにビットマップデータを
用意する。
【0122】ステップS23では、画像分割を最適化す
るための処理を実行する旨が設定されているか否かを調
べる。この設定は、例えば、ユーザにより予め指定され
ているものとする。最適化処理を実行しない場合は、ス
テップS31において、図17(b) に示す分割識別子を
作成する。一方、最適化処理を実行するときは、ステッ
プS24以降の処理が実行される。
【0123】ステップS24では、元画像を分割する分
割線の長さの和が最も短くなるように分割線の配置を補
正する。続いて、ステップS25では、元画像の画像要
素が属性を持つか否かが調べられる。ここで、画像要素
が属性を持つ画像としては、例えば、ベクトル画像が考
えられる。そして、元画像の画像要素が属性を持つ場合
はステップS26以降の処理が実行され、そうでない場
合はステップS31が実行される。
【0124】ステップS26では、分割線が画像要素と
交差するか否かを調べる。例えば、図8に示す例では、
分割線が画像要素としてのスフィンクスと交差してい
る。そして、分割線が画像要素と交差している場合はス
テップS27以降の処理が実行され、そうでない場合は
ステップS31が実行される。
【0125】ステップS27では、分割線が画像要素と
交差しないように分割線が補正される。例えば、図9に
示す例は、分割線は画像要素(1組の花嫁・花婿、スフ
ィンクス、ピラミッド、雲など)と交差していない。ス
テップS28では、再び、分割線の長さの和が最も短く
なるように分割線の配置が補正される。
【0126】ステップS31では、図17(b) に示す分
割識別子が作成される。この分割識別子は、元画像を分
割することによって得られる複数の分割画像のそれぞれ
に対して作成される。また、この分割識別子は、上述し
たように、画像作成処理を依頼すべき画像作成端末装置
を指示する情報、および分割画像の位置および形状を表
す情報を含む。ここで、画像作成処理を依頼すべき画像
作成端末装置は、ユーザの指定により、或いは予め設定
されている手順に従って決定される。また、分割画像の
位置および形状は、ユーザが指定する分割線のパターン
に従って決定される。
【0127】ステップS32では、ステップS21〜S
31の処理に従って、画像識別子を更新する。具体的に
は、図17(a) に示す分割数が設定される。なお、元画
像がレイヤ毎に分割されると共に領域分割された場合に
は、それらの分割数の積に相当する分割画像が生成され
る。例えば、図20に示すように元画像が4枚のレイヤ
から構成され、且つその元画像が図18に示すように6
個の領域に分割されるものとすると、24個の分割画像
が生成されることになる。ここで、各分割画像は、1組
のレイヤ識別子と分割識別子との組合せにより識別され
る。そして、画像分配装置10は、これら24個の分割
画像をそれぞれ対応する画像作成端末装置20に分配す
る。このとき、画像分配装置10は、それら24個の分
割画像のうち、編集が必要な分割画像のみを対応する画
像作成端末装置20に分配する。
【0128】このように、画像分割部11は、ユーザの
指示に従って分割識別子を生成し、それに伴って画像識
別子を更新する。図39は、画像分割処理部11により
実行される時系列情報設定処理のフローチャートであ
る。この処理は、図36のステップS8に相当する。な
お、この処理は、元画像に対して一括して実行されても
よいし、各分割画像に対してそれぞれ実行されるように
してもよい。
【0129】ステップS41では、ユーザにより時系列
画像を作成する旨の指示が与えられているか否かを調べ
る。そして、そのような指示が与えられている場合は、
ステップS42において、図24に示す時系列情報を作
成する。具体的には、図25に示す設定画面を利用して
入力された情報を、時系列情報として設定する。
【0130】ステップS43では、ユーザにより画像要
素の移動に係わる指示が与えられているか否かを調べ
る。そして、そのような指示が与えられている場合は、
ステップS44において、図26に示す画像移動情報を
作成する。具体的には、図27〜図29に示す設定画面
を利用して入力された情報を、画像移動情報として設定
する。
【0131】ステップS45では、ステップS41〜S
44の処理に従って、画像識別子を更新する。具体的に
は、図17(a) に示す時分割数が設定される。このよう
に、画像分割部11は、ユーザの指示に従って時系列情
報および画像移動情報を生成し、それに伴って画像識別
子を更新する。
【0132】図40は、画像分配装置10に設けられる
画像分配部12の動作を示すフローチャートである。こ
の処理は、画像分配部11により元画像が分配されたと
きに実行される。また、この処理は、各分割画像に対し
てそれぞれ実行されるものとする。
【0133】ステップS51では、与えられた分割画像
を画像作成端末装置20に送信すべきか否かを調べる。
すなわち、与えられた分割画像について編集作業を要す
るか否かを調べる。ステップS52では、画像作成端末
装置20へ送信すべき分割画像に付与するための識別子
が作成されているか否かを調べる。そして、そのような
識別子が作成されている場合には、ステップS53にお
いてその識別子を分割画像に付与する。ここで、識別子
は、画像識別子、分割識別子、レイヤ識別子を含む。
【0134】ステップS54では、画像作成端末装置2
0へ送信すべき分割画像に付与するための付加情報が作
成されているか否かを調べる。そして、そのような付加
情報が作成されている場合には、ステップS55におい
てその付加情報を分割画像に付与する。ここで、付加情
報は、時系列情報および画像移動情報をを含む。
【0135】ステップS56およびS58では、画像作
成端末装置20に対して完成予想図または参考図を送信
する必要があるか否かを調べる。なお、完成予想図また
は参考図を送信するべきか否かは、例えば、画像分配装
置10のユーザにより予め設定されているものとする。
また、完成予想図または参考図は、例えば、予め所定の
記憶領域に予め格納されているものとする。そして、完
成予想図または参考図を送信する必要があるときは、ス
テップS57およびS59においてそれを分割画像に付
加する。
【0136】ステップS60では、分割画像に隣接する
領域の画像を送信する必要があるか否かを調べる。な
お、隣接領域の画像を送信すべきか否かは、例えば、画
像分配装置10のユーザにより予め設定されているもの
とする。そして、隣接領域の画像を送信する必要がある
ときは、ステップS61においてそれを分割画像に付加
する。
【0137】ステップS62では、ステップS53にお
いて付加された識別子により定義されている画像作成端
末装置20に対して分割画像を送信する。このとき、こ
の分割画像に付加されている情報および画像等もいっし
ょに対応する画像作成端末装置20に送信される。
【0138】このように、画像分配部12は、与えられ
た分割画像を対応する画像作成端末装置20に送信す
る。この時、この分割画像に識別子、付加情報、完成予
想図、参考図、隣接領域の画像が付加されている場合に
は、分割画像と共にそれらも送信される。
【0139】図41は、画像作成端末装置20に設けら
れる表示部22の動作を示すフローチャートである。こ
の処理は、画像分配装置10から分割画像または全体画
像を受信したときに実行される。
【0140】ステップS71では、当該画像作成端末装
置20が画像分配装置10から分割画像を受信したか否
かを調べる。そして、分割画像を受信した場合には、ス
テップS72において、その分割画像を表示する。この
とき、この分割画像は、画像作成端末装置20が提供す
る編集領域に表示される。
【0141】ステップS73では、受信した分割画像に
対してその分割画像に隣接する領域の画像が付加されて
いるか否かを調べる。そして、隣接領域の画像が付加さ
れている場合には、図74において、その画像を分割画
像に接続させて表示する。分割画像とその隣接領域の画
像とを一緒に表示する例は、図32または図33に示し
た通りである。
【0142】ステップS75では、受信した分割画像に
完成予想図または参考図が付加されているか否かを調べ
る。そして、完成予想図または参考図が付加されている
場合には、ステップS76において、それを表示する。
完成予想図または参考図を表示する例は、図35に示し
た通りである。なお、完成予想図または参考図は、基本
的に、受信した分割画像とは異なる領域に表示される
が、ユーザからの指示に従って任意の画像に重ねて表示
することもできる。
【0143】ステップS77では、当該画像作成端末装
置20が画像分配装置10から全体画像を受信したか否
かを調べる。そして、全体画像を受信した場合には、ス
テップS78において、その全体画像を表示する。この
とき、この全体画像は、受信した分割画像とは異なる領
域に表示される。全体画像を表示する例は、図32また
は図33に示した通りである。
【0144】このように、表示部22は、受信した分割
画像を表示するとともに、完成予想図、参考図、全体図
など合わせて表示することができる。そして、画像作成
端末装置20は、ユーザからの指示に従って、或いは付
加情報に基づいて自動的に、受信した分割画像に対応す
る分割画像を作成する。
【0145】図42は、画像作成端末装置20に設けら
れる送信部23の動作を示すフローチャートである。こ
の処理は、画像分配装置10からの要求を受けたとき、
または所定時間ごとに実行される。
【0146】ステップS81では、画像分配装置10か
ら送信要求を受信しているか否かを調べる。なお、「送
信要求」とは、画像作成端末装置20が作成した分割画
像を画像分配装置10へ送信することを要求するメッセ
ージである。また、ステップS82では、画像作成端末
装置20から画像分配装置10への前回の分割画像の送
信タイミングから所定時間が経過しているか否かを調べ
る。そして、送信要求を受信している場合、または所定
時間が経過している場合は、ステップS83において、
画像分配装置10へ送信すべき分割画像があるか否かを
調べる。
【0147】画像分配装置10へ送信すべき分割画像が
なければ、処理は終了する。一方、送信すべき分割画像
がある場合は、ステップS84において、分割画像を差
分データ形式で送信することが可能か否かを調べる。こ
こで、「差分データ形式」とは、前回の送信タイミング
における分割画像と現時点での分割画像との差分を検出
し、その差分を送信する方式をいう。また、差分データ
形式での画像送信が可能か否かは、画像分配装置10と
画像作成端末装置20との間で予め決められているもの
とする。
【0148】差分データ形式での送信が可能でない場合
は、ステップS85において、現時点までに作成されて
いる分割画像を画像分配装置10へ送信する。一方、差
分データ形式での送信が可能な場合は、ステップS86
において、前回の送信タイミングにおける分割画像と現
時点での分割画像との差分があるか否かを調べる。そし
て、差分がなければ、画像分配装置10へ何もデータを
送らずに処理を終了するか、或いは差分がない旨を表す
メッセージを画像分配装置10に通知する。
【0149】一方、差分がある場合は、ステップS87
およびS88において、差分を検出して差分データを作
成する。そして、ステップS89において、作成した差
分データを画像作成端末装置20へ送信する。
【0150】なお、送信部23は、分割画像と共に図3
0に示す送信情報を画像分配装置10へ送信する。ここ
で、ステップS85において分割画像を送信する場合に
は、差分フラグには「0(非差分)」が設定され、ステ
ップS89において差分データを送信する場合には、差
分フラグには「1(差分)」が設定される。また、当該
画像作成端末装置20における画像作成処理が終了した
ときは、終了フラグに「1(終了)」が設定される。
【0151】このように、送信部23は、画像作成処理
が終了しているか否かに拘わらず、当該画像作成端末装
置20が作成している分割画像または作成した分割画像
を画像分配装置10へ送信する。
【0152】図43は、画像分配装置10に設けられる
画像作成部13の動作を示すフローチャートである。こ
の処理は、各画像作成端末装置20により作成された複
数の分割画像を受信したときに実行される。
【0153】ステップS91では、受信した画像が結合
されるべき画像であるか否かが調べられる。ステップS
92では、受信した画像が領域分割された画像であるか
否かが調べられる。この場合、受信画像に付されている
画像識別子が参照され、その中の「分割数」が2以上で
あれば、領域分割された画像と判断される。
【0154】受信した画像が領域分割された画像であれ
ば、ステップS93において、受信した画像が差分デー
タであるか否かが調べられる。この場合、受信画像に付
されている送信情報の差分フラグが参照される。そし
て、受信画像が差分データであれば、ステップS94に
おいて先に受信している画像にその差分データを結合す
ることにより、1つの分割画像を形成する。ステップS
95では、受信した複数の分割画像(または、ステップ
S94により形成された分割画像)を統合することによ
り、全体画像を生成する。
【0155】ステップS96では、受信した画像がレイ
ヤ分割された画像であるか否かが調べられる。この場
合、受信画像に付されている画像識別子が参照され、そ
の中の「レイヤ数」が2以上であれば、レイヤ分割され
た画像と判断される。受信画像がレイヤ分割された画像
であれば、ステップS97において、その受信画像が差
分データであるか否かが調べられる。そして、その受信
画像が差分データであれば、ステップS98において先
に受信している同一レイヤの対応する画像にその差分デ
ータを結合することにより、そのレイヤの分割画像を形
成する。ステップS99では、受信した複数の分割画像
(または、ステップS98により形成された分割画像)
を統合することにより、当該レイヤの全体画像を生成す
る。なお、ステップS96〜S99の処理はレイヤ毎に
実行される。したがって、複数のレイヤから構成される
画像の場合は、ステップS96〜S99がレイヤの数だ
け繰り返し実行されることにより、各レイヤの全体画像
を生成される。
【0156】ステップS100では、ステップS92〜
S99により作成された全体画像を出力する。なお、図
24に示す時系列情報が設定されている画像を統合する
場合は、各フレーム毎に上記処理が実行される。そし
て、そのようにして作成される複数の全体画像により、
連続画像または動画像が得られる。
【0157】ところで、画像作成端末装置20は、上述
したように、作成途中の分割画像を画像分配装置10に
送信することがある。この場合、上記フローチャートの
処理により得られる全体画像も、当然のことながら、作
成途中の全体画像となる。そして、画像分配装置10
は、作成途中の全体画像を生成すると、それを各画像作
成端末装置20に送信する。一方、画像作成端末装置2
0は、その作成途中の全体画像を表示する。この処理の
具体例は、図31〜図33に示した通りである。なお、
各画像作成端末装置20から受信した分割画像が作成途
中であるのか完成しているのかについては、その分割画
像に付されている送信情報の中の終了フラグにより判断
される。
【0158】図44は、複数の画像作成端末装置20に
より作成される分割画像の整合性をチェックする処理の
フローチャートである。ここでは、画像作成端末装置2
0の表示部22により実施される場合を想定する。
【0159】ステップS111では、当該画像作成端末
装置20に割り当てられている画像を表示する。ステッ
プS112では、ユーザからの描画指示を受け付ける。
ステップS113では、隣接する画像との整合性がとれ
ていない場合にアラームを発する旨が指定されているか
否かが調べられる。なお、この指定は、例えば、ユーザ
により与えられる。
【0160】ステップS114では、新たに描かれた線
分がアラーム対象であるか否かが調べられる。ここで
は、属性を持った線分(例えば、ベクトル画像において
描かれる線分)が画像要素がアラーム対象である。ステ
ップS115では、その線分の先端が当該画像作成端末
装置20に割り当てられている画像の端にまで描かれて
いるか否かが調べられる。
【0161】ステップS116では、当該画像作成端末
装置20に割り当てられている分割画像に隣接する領域
の画像を受信しているか否かが調べられる。ここでは、
他の画像作成端末装置20により作成されている隣接領
域の画像が、随時、画像分配装置10を介して転送され
てくるものとする。ステップS117では、受信した隣
接領域の画像の中に、上記アラーム対象の線分と同じ属
性を持った線分が描かれているか否かが調べられる。こ
こで、そのような線分が描かれている場合は、ステップ
S118において、2本の線分の位置のズレが許容範囲
内か否かが調べられる。そして、そのズレが許容範囲を
越えていれば、ステップS119において、画像作成端
末装置20のユーザに対してアラームが発せられる。
【0162】このように、画像作成端末装置20は、2
つの分割画像にまたがって描かれる画像要素の位置の整
合性がとれていないときは、アラームを発する。なお、
画像分配装置10は、分割画像を対応する画像作成端末
装置20に割り当てる際、各画像作成端末装置20の処
理能力や、各画像作成端末装置20のユーザのスキルを
考慮するようにしてもよい。例えば、処理能力の高い画
像作成端末装置またはスキルの高いユーザが使用する画
像作成端末装置に対して、負荷の重い処理を割り当てる
ようにしてもよい。
【0163】上述した画像作成機能は、コンピュータを
用いて上述のフローチャートに示した処理を記述したソ
フトウェアプログラムを実行することにより実現され
る。図45は、本発明に係わるソフトウェアプログラム
などの提供方法を説明する図である。本発明に係わるプ
ログラムは、例えば、以下の3つの方法の中の任意の方
法により提供される。
【0164】(a) コンピュータ200(画像分配装置1
0および画像作成端末装置20)にインストールされて
提供される。この場合、プログラム等は、たとえば、出
荷前にプレインストールされる。
【0165】(b) 可搬性記録媒体201に格納されて提
供される。なお、可搬性記録媒体201は、例えば、半
導体デバイス(PCカード、メモリスティック等)、磁
気的作用により情報が入出力される媒体(フロッピー
(登録商標)ディスク、磁気テープ等)、光学的作用に
より情報が入出力される媒体(光ディスクなど)を含
む。
【0166】(c) 網上のサーバから提供される。この場
合、基本的には、コンピュータ100がサーバに格納さ
れているプログラム等をダウンロードすることによって
そのプログラム等を取得する。
【0167】(付記1)複数の画像作成装置を利用して
画像を作成または編集する画像作成システムであって、
対象画像を複数に分割する分割手段と、上記複数の画像
作成装置に表示するための上記対象画像に対応する参考
画像を提供する提供手段と、上記分割手段により得られ
る複数の分割画像を対応する画像作成装置に分配すると
共に、上記参考画像を各画像作成装置に配付する分配手
段と、画像作成装置において対応する分割画像および参
考画像を表示する表示手段と、上記複数の画像作成装置
によりそれぞれ作成または編集された分割画像を統合す
る統合手段と、を有する画像作成システム。 (付記2)複数の画像作成装置を利用して画像を作成ま
たは編集する画像作成システムにおいて使用される画像
分配装置であって、対象画像を複数に分割する分割手段
と、上記複数の画像作成装置に表示するための上記対象
画像に対応する参考画像を提供する提供手段と、上記分
割手段により得られる複数の分割画像を対応する画像作
成装置に分配すると共に、上記参考画像を各画像作成装
置に配付する分配手段と、上記複数の画像作成装置によ
りそれぞれ作成または編集された分割画像を統合する統
合手段と、を有する画像分配装置。 (付記3)複数の画像作成装置を利用して画像を作成ま
たは編集する画像作成システムにおいて使用される上記
複数の画像作成装置のなかの任意の画像作成装置であっ
て、画像分配装置から対象画像を分割することにより得
られる分割画像およびその対象画像に対応する参考画像
を受信して表示する表示手段と、ユーザの指示に従って
上記分割画像に対応する画像を作成して上記画像分配装
置に送信する送信手段と、を有する画像作成装置。 (付記4)複数の画像作成装置を利用して画像を作成ま
たは編集する画像作成方法であって、対象画像を複数に
分割し、上記複数の画像作成装置に表示するための上記
対象画像に対応する参考画像を提供し、上記複数の分割
画像を対応する画像作成装置に分配すると共に、上記参
考画像を各画像作成装置に配付し、画像作成装置におい
て対応する分割画像および参考画像を表示し、上記複数
の画像作成装置によりそれぞれ作成または編集された分
割画像を統合する画像作成方法。 (付記5)複数の画像作成装置を利用して画像を作成ま
たは編集する画像作成方法を提供するプログラムであっ
て、対象画像を複数に分割する機能と、上記複数の画像
作成装置に表示するための上記対象画像に対応する参考
画像を提供する機能と、上記複数の分割画像を対応する
画像作成装置に分配すると共に、上記参考画像を各画像
作成装置に配付する機能と、上記複数の画像作成装置に
よりそれぞれ作成または編集された分割画像を統合する
機能と、をコンピュータに提供させるプログラム。 (付記6)複数の画像作成装置を利用して画像を作成ま
たは編集する画像作成方法を提供するプログラムを格納
する記録媒体であって、対象画像を複数に分割する機能
と、上記複数の画像作成装置に表示するための上記対象
画像に対応する参考画像を提供する機能と、上記複数の
分割画像を対応する画像作成装置に分配すると共に、上
記参考画像を各画像作成装置に配付する機能と、上記複
数の画像作成装置によりそれぞれ作成または編集された
分割画像を統合する機能と、をコンピュータに提供させ
るプログラムを格納する記録媒体。 (付記7)複数の画像作成装置を利用して画像を作成ま
たは編集する画像作成システムであって、対象画像を複
数の領域に分割する機能、または上記対象画像が複数の
レイヤから構成されている場合にその対象画像をレイヤ
毎に分割する機能の少なくとも一方を備える分割手段
と、上記分割手段により分割された分割画像を対応する
画像作成装置に分配する分配手段と、各画像作成装置に
おいて受信した分割画像に対応する分割画像を作成また
は編集する作成手段と、上記複数の画像作成装置により
それぞれ作成または編集された分割画像を統合する統合
手段と、を有する画像作成システム。 (付記8)付記7に記載のシステムであって、上記分配
手段は、対応する分割画像を作成する必要のある分割画
像のみを画像作成装置に分配する。 (付記9)付記7に記載のシステムであって、上記分配
手段は、上記分割画像と共に、上記対象画像を識別する
第1の識別子、および上記領域分割手段により分割され
た領域を識別する第2の識別子または各レイヤを識別す
る第3の識別子の少なくとも一方を対応する画像作成装
置に分配する。 (付記10)付記9に記載のシステムであって、各画像
作成装置は、作成または編集した分割画像に上記第1の
識別子、および第2の識別子または第3の識別子の少な
くとも一方を付与し、上記統合手段は、上記複数の画像
作成装置によりそれぞれ作成または編集された分割画像
に付与されている識別子に基づいてそれらの分割画像を
統合する。 (付記11)付記7に記載のシステムであって、上記分
配手段は、上記分割画像と共に、作成すべき動画を定義
する時系列情報を対応する画像作成装置に分配し、画像
作成装置がその時系列情報に基づいて受信した分割画像
に対応する複数枚の分割画像を作成する。 (付記12)付記11に記載のシステムであって、上記
統合手段は、上記時系列情報に基づいて、上記複数の画
像作成装置によりそれぞれ作成された複数枚の分割画像
をそれぞれ統合して複数枚の画像を作成する。 (付記13)付記7に記載のシステムであって、上記分
配手段は、上記分割画像と共に、その分配画像の中に描
かれている画像要素の動きを定義する画像移動情報を対
応する画像作成装置に分配し、画像作成装置がその画像
移動情報に基づいて受信した分割画像に対応する複数枚
の分割画像を作成する。 (付記14)付記13に記載のシステムであって、上記
画像移動情報は、上記画像要素の動きを定義するための
条件として、要する時間を定義する情報、動画像の各フ
レームの時間間隔を定義する情報、上記画像要素の拡大
または縮小を定義する情報、および上記画像要素の回転
を定義する情報のうちの少なくとも1つを含む。 (付記15)付記7に記載のシステムであって、上記画
像作成装置は、それぞれ作成途中の分割画像を出力し、
上記統合手段は、各画像作成装置からそれぞれ出力され
る作成途中の分割画像を統合し、上記分配手段は、上記
統合手段により統合された作成途中の画像を各画像作成
装置に送信する。 (付記16)付記15に記載のシステムであって、上記
画像作成装置は、分割画像の送信元からの指示に基づい
て、或いは予め決められた時間間隔毎に、上記作成途中
の分割画像を出力する。 (付記17)付記7に記載のシステムであって、上記画
像作成装置は、分割画像を差分データ形式で出力し、上
記統合手段は、先に受信した分割画像に新たに受信した
分割画像を加算することにより分割画像を再生し、再生
された分割画像を統合する。 (付記18)付記7に記載のシステムであって、互いに
隣接する分割画像にまたがる画像要素の位置が、それら
の分割画像の間で整合性がとれていないときにアラーム
を発するアラーム手段を更に有する。 (付記19)付記7に記載のシステムであって、上記分
割手段は、上記対象画像の中に描かれている画像要素の
配置またはその対象画像の特性に基づいてその対象画像
を分割する。 (付記20)付記7に記載のシステムであって、上記分
割手段は、上記対象画像を分割する分割線の長さの和が
最小になるようにその対象画像を分割する。 (付記21)付記7に記載のシステムであって、上記分
割手段は、画像作成装置の数に応じて上記対象画像を分
割する。 (付記22)複数の画像作成装置を利用して画像を作成
または編集する画像作成システムにおいて使用される画
像分配装置であって、対象画像を複数の領域に分割する
機能、または上記対象画像が複数のレイヤから構成され
ている場合にその対象画像をレイヤ毎に分割する機能の
少なくとも一方を備える分割手段と、上記分割手段によ
り分割された分割画像を対応する画像作成装置に分配し
て対応する分割画像を作成させる分配手段と、上記複数
の画像作成装置によりそれぞれ作成された分割画像を統
合する統合手段と、を有する画像分配装置。 (付記23)複数の画像作成装置を利用して画像を作成
または編集する画像作成システムにおいて使用される上
記複数の画像作成装置のなかの任意の画像作成装置であ
って、画像分配装置から対象画像を分割することにより
得られる分割画像を受信して対応する分割画像を作成す
る作成手段と、上記画像分配手段からの指示に基づい
て、或いは予め決められた時間間隔毎に作成途中の分割
画像を上記画像分配装置へ送信する送信手段と、を有す
る画像作成装置。 (付記24)付記23に記載の画像作成装置であって、
上記画像分配装置が各画像作成装置から受信した作成途
中の分割画像を統合することによって得られる画像を表
示する表示手段をさらに有する。 (付記25)複数の画像作成装置を利用して画像を作成
または編集する画像作成方法を提供するプログラムであ
って、対象画像を複数の領域に分割する手段、または上
記対象画像が複数のレイヤから構成されている場合にそ
の対象画像をレイヤ毎に分割する手段の少なくとも一方
を提供する機能と、上記機能により分割された分割画像
を対応する画像作成装置に分配して対応する分割画像を
作成させる機能と、上記複数の画像作成装置によりそれ
ぞれ作成された分割画像を統合する機能とをコンピュー
タに提供させるプログラム。 (付記26)複数の画像作成装置を利用して画像を作成
または編集する画像作成システムにおいて使用される画
像作成装置を実現するためのプログラムであって、画像
分配装置から対象画像を分割することにより得られる分
割画像を受信して対応する分割画像を作成する機能と、
上記画像分配装置からの指示に基づいて、或いは予め決
められた時間間隔毎に作成途中の分割画像を上記画像分
配装置へ送信する機能と、をコンピュータに提供させる
プログラム。 (付記27)複数の画像作成装置を利用して画像を作成
または編集する画像作成方法を提供するプログラムを格
納する記録媒体であって、対象画像を複数の領域に分割
する手段または上記対象画像が複数のレイヤから構成さ
れている場合にその対象画像をレイヤ毎に分割する手段
の少なくとも一方を提供する機能と、上記機能により分
割された分割画像を対応する画像作成装置に分配して対
応する分割画像を作成させる機能と、上記複数の画像作
成装置によりそれぞれ作成された分割画像を統合する機
能とをコンピュータに提供させるプログラムを格納する
記録媒体。 (付記28)複数の画像作成装置を利用して画像を作成
または編集する画像作成システムにおいて使用される画
像作成装置を実現するためのプログラムを格納する記録
媒体であって、画像分配装置から対象画像を分割するこ
とにより得られる分割画像を受信して対応する分割画像
を作成する機能と、上記画像分配装置からの指示に基づ
いて或いは予め決められた時間間隔毎に作成途中の分割
画像を上記画像分配装置へ送信する機能と、をコンピュ
ータに提供させるプログラムを格納する記録媒体。
【0168】
【発明の効果】本発明によれば、1つの画像を複数の画
像作成端末装置上で並行して編集することが出来ると共
に、時系列に沿った画像の作成を行なうことが可能とな
る。また、所定のパターンの動画像を自動作成できるの
で、効率的に動画作成を行なえると共に、人為的なミス
が減少し、ユーザの負荷も大幅に軽減される。これによ
り、例えば、大きな画像や連続画を複数人で分担して作
業を行うことが可能となり、飛躍的に編集作業の効率
化、スピードアップを図ることができる。
【0169】画像分割において、ユーザそれぞれのスキ
ルに合わせた画像作成作業の分担を行い、並行して作業
を行うことで、全体として作業の効率化、短納期を可能
とする。また、画像分割の仕方を工夫することで、画像
全体の方向性や関連のない領域を考慮せずとも編集作業
を行うことを可能とする。このことは、特定のスキルの
みを持った者に対して作成部分を限定して分割して割り
当てることで、効率の良い編集を可能とする。
【0170】さらに、ネットワークを介しての動作が可
能であるので、複数の画像作成端末装置で画像作成を行
う際に、装置の設置場所に関わらず作業を実施できる。
したがって、複数の画像作成端末装置が互いに遠く離れ
た場所に設けられている場合であっても、1つの画像の
編集/作成が可能となる。
【0171】さらに、複数の画像作成端末装置から送信
された分割作成中の画像を1つの画像として統合し、任
意の画像作成端末装置上にその統合された画像をリアル
タイムに表示することができる。これにより、他の画像
作成端末装置で分割作成中の画像の進行状況を見ながら
自身の分割作成画像を編集することが可能となり、より
効率的かつ精度の高い編集が可能になる。また、画像全
体の監視をリアルタイムに行うことが出来るので、分割
作成中の画像が全体画像に与える影響を即座に察知、訂
正することができ、画像作成を無駄なく実施することが
可能となる。
【0172】さらに、作成対象の分割画像と共に、全体
の完成予想図または参考図(雛型)を合わせて表示しな
がら画像作成を行なうことができるので、画像作成作業
の方向性の統一を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の画像作成システムの構成図
である。
【図2】画像作成システムの概略動作を説明する図であ
る。
【図3】画像分配装置および画像作成端末装置の構成図
である。
【図4】画像分配装置及び画像作成端末装置を実現する
コンピュータを示す図である。
【図5】本実施形態の画像作成プログラムにより提供さ
れる画像作成画面の表示例である。
【図6】画像作成システムにおいて分割画像を作成する
処理の例である。
【図7】領域分割の例(その1)である。
【図8】領域分割の例(その2)である。
【図9】領域分割の例(その3)である。
【図10】レイヤ分割の例(その1)である。
【図11】レイヤ分割の例(その2)である。
【図12】レイヤ分割の例(その3)である。
【図13】レイヤ分割の例(その4)である。
【図14】領域分割とレイヤ分割とを組合せた場合の画
像分割の例(その1)である。
【図15】領域分割とレイヤ分割とを組合せた場合の画
像分割の例(その2)である。
【図16】領域分割とレイヤ分割とを組合せた場合の画
像分割の例(その3)である。
【図17】(a) は画像識別子のデータフォーマットの
例、(b) は分割識別子のデータフォーマットの例、(c)
はレイヤ識別子のデータフォーマットの例である。
【図18】分割識別子を設定するための画面の表示例で
ある。
【図19】分割識別子の詳細情報を設定するための画面
の表示例である。
【図20】レイヤ識別子を設定するための画面の表示例
である。
【図21】画像要素の平行移動の例である。
【図22】画像要素の拡大/縮小の例である。
【図23】画像要素の回転の例である。
【図24】時系列情報のデータフォーマットの例であ
る。
【図25】時系列情報を設定するための画面の表示例で
ある。
【図26】画像移動情報のデータフォーマットの例であ
る。
【図27】画像移動情報を設定するための画面の表示例
である。
【図28】拡大/縮小情報を設定するための画面の表示
例である。
【図29】回転情報を設定するための画面の表示例であ
る。
【図30】送信情報のデータフォーマットの例である。
【図31】全体画像を参照しながら分割画像を作成する
処理を説明する例(その1)である。
【図32】全体画像を参照しながら分割画像を作成する
処理を説明する例(その2)である。
【図33】全体画像を参照しながら分割画像を作成する
処理を説明する例(その3)である。
【図34】分割画像間の整合性をチェックする機能を説
明する図である。
【図35】画像作成端末装置に参考画像を表示する例を
示す図である。
【図36】画像分割部の動作を示すフローチャートであ
る。
【図37】レイヤ分割処理のフローチャートである。
【図38】領域分割処理のフローチャートである。
【図39】時系列情報設定処理のフローチャートであ
る。
【図40】画像分配部の動作を示すフローチャートであ
る。
【図41】表示部の動作を示すフローチャートである。
【図42】送信部の動作を示すフローチャートである。
【図43】画像作成部の動作を示すフローチャートであ
る。
【図44】複数の分割画像の整合性をチェックする処理
のフローチャートである。
【図45】本発明に係わるソフトウェアプログラムの提
供方法を説明する図である。
【符号の説明】
10 画像分配装置 11 画像分割部 12 画像分配部 13 画像作成部 20 画像作成端末装置 21 受信部 22 表示部 23 送信部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B050 AA08 BA06 CA05 CA07 CA08 EA03 EA12 EA19 EA24 5C023 AA02 AA03 AA04 AA11 BA11 CA01 DA04 5C076 AA13 AA19 AA36 BA03 CA04 CA10

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の画像作成装置を利用して画像を作
    成または編集する画像作成システムであって、 対象画像を複数に分割する分割手段と、 上記複数の画像作成装置に表示するための上記対象画像
    に対応する参考画像を提供する提供手段と、 上記分割手段により得られる複数の分割画像を対応する
    画像作成装置に分配すると共に、上記参考画像を各画像
    作成装置に配付する分配手段と、 画像作成装置において対応する分割画像および参考画像
    を表示する表示手段と、 上記複数の画像作成装置によりそれぞれ作成または編集
    された分割画像を統合する統合手段と、 を有する画像作成システム。
  2. 【請求項2】 複数の画像作成装置を利用して画像を作
    成または編集する画像作成方法を提供するプログラムで
    あって、 対象画像を複数に分割する機能と、 上記複数の画像作成装置に表示するための上記対象画像
    に対応する参考画像を提供する機能と、 上記複数の分割画像を対応する画像作成装置に分配する
    と共に、上記参考画像を各画像作成装置に配付する機能
    と、 上記複数の画像作成装置によりそれぞれ作成または編集
    された分割画像を統合する機能と、 をコンピュータに提供させるプログラム。
  3. 【請求項3】 複数の画像作成装置を利用して画像を作
    成または編集する画像作成システムであって、 対象画像を複数の領域に分割する機能、または上記対象
    画像が複数のレイヤから構成されている場合にその対象
    画像をレイヤ毎に分割する機能の少なくとも一方を備え
    る分割手段と、 上記分割手段により分割された分割画像を対応する画像
    作成装置に分配する分配手段と、 各画像作成装置において受信した分割画像に対応する分
    割画像を作成または編集する作成手段と、 上記複数の画像作成装置によりそれぞれ作成または編集
    された分割画像を統合する統合手段と、 を有する画像作成システム。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のシステムであって、 上記分配手段は、上記分割画像と共に、作成すべき動画
    を定義する時系列情報を対応する画像作成装置に分配
    し、 画像作成装置がその時系列情報に基づいて受信した分割
    画像に対応する複数枚の分割画像を作成する画像作成シ
    ステム。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載のシステムであって、 上記分配手段は、上記分割画像と共に、その分配画像の
    中に描かれている画像要素の動きを定義する画像移動情
    報を対応する画像作成装置に分配し、 画像作成装置がその画像移動情報に基づいて受信した分
    割画像に対応する複数枚の分割画像を作成する画像作成
    システム。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のシステムであって、 上記画像移動情報は、上記画像要素の動きを定義するた
    めの条件として、要する時間を定義する情報、動画像の
    各フレームの時間間隔を定義する情報、上記画像要素の
    拡大または縮小を定義する情報、および上記画像要素の
    回転を定義する情報のうちの少なくとも1つを含む画像
    作成システム。
  7. 【請求項7】 請求項3に記載のシステムであって、 上記画像作成装置は、それぞれ作成途中の分割画像を出
    力し、 上記統合手段は、各画像作成装置からそれぞれ出力され
    る作成途中の分割画像を統合し、 上記分配手段は、上記統合手段により統合された作成途
    中の画像を各画像作成装置に送信する画像作成システ
    ム。
  8. 【請求項8】 請求項3に記載のシステムであって、 上記分割手段は、上記対象画像の中に描かれている画像
    要素の配置またはその対象画像の特性に基づいてその対
    象画像を分割する画像作成システム。
  9. 【請求項9】 複数の画像作成装置を利用して画像を作
    成または編集する画像作成方法を提供するプログラムで
    あって、 対象画像を複数の領域に分割する手段、または上記対象
    画像が複数のレイヤから構成されている場合にその対象
    画像をレイヤ毎に分割する手段の少なくとも一方を提供
    する機能と、 上記機能により分割された分割画像を対応する画像作成
    装置に分配して対応する分割画像を作成させる機能と、 上記複数の画像作成装置によりそれぞれ作成された分割
    画像を統合する機能とをコンピュータに提供させるプロ
    グラム。
  10. 【請求項10】 複数の画像作成装置を利用して画像を
    作成または編集する画像作成システムにおいて使用され
    る画像作成装置を実現するためのプログラムであって、 画像分配装置から対象画像を分割することにより得られ
    る分割画像を受信して対応する分割画像を作成する機能
    と、 上記画像分配装置からの指示に基づいて、或いは予め決
    められた時間間隔毎に作成途中の分割画像を上記画像分
    配装置へ送信する機能と、 をコンピュータに提供させるプログラム。
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