JP2863376B2 - 編集システム及び磁気記録再生装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、日付、時刻、タイムコ
−ド等の情報信号の記録・再生が可能な磁気記録再生装
置を用いた編集システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、ビデオカメラと磁気記録再生装置
（以下、ＶＴＲと称する）を一体化した、いわゆるビデ
オム−ビ−が一般家庭にも普及し、子供の成長記録や旅
行の思い出の記録等に利用されている。ビデオム−ビ−
で記録した磁気テ−プを後日再生する場合、記録した日
付や時刻がわかると便利である。そこで、従来のビデオ
ム−ビ−では、日付や時刻の情報を発生させ、これを映
像信号にス−パ−インポ−ズした後、磁気テ−プに記録
していた。しかし、この方法では、日付や時刻の情報が
映像信号と合成されて磁気テ−プに記録されているた
め、再生時にこれらの情報が映像信号による画像ととも
に表示されるが、この情報が表示されないようにするこ
とができず、場合によっては、かかる情報の表示がじゃ
まになることもあった。

【０００３】このような欠点をなくすため、日付や時刻
等の情報信号を映像信号や音声信号とは別の領域（以
下、情報記録領域という）に記録する方法が、例えば、
特開昭６３−２５７９４７号公報に記載されている。こ
の従来例は、磁気テ−プの長手方向に対して斜めに形成
された記録トラック上に、映像信号や音声信号が記録さ
れる領域とは別に、情報信号を記録する領域を設けるも
のであり、この情報信号は日付、時刻、タイムコ−ド等
の情報がコ−ド化されたものである。この従来例によれ
ば、日付、時刻、タイムコ−ド等の情報信号が映像信号
とは別の領域に記録されて再生されるので、再生時、同
時にこれら映像信号と情報信号とが再生されるが、この
再生された情報信号を映像信号にスーパーインポーズす
るか否かにより、かかる情報を表示するか否かを選択す
ることができる。

【０００４】一方、最近、画面のアスペクト比が従来と
は異なるワイド映像を、一般家庭でも楽しめるようにす
ることが考えられている。例えば、通常のテレビジョン
カメラに特殊レンズ（アナモルフィックレンズ）を取り
付けて、アスペクト比１６：９の横長画像（ワイド）を
アスペクト比４：３に圧縮してＮＴＳＣ方式の映像信号
として出力し、ＶＨＳ方式ＶＴＲや８ミリビデオ等の家
庭用ＶＴＲに記録して再生し、映像を横方向に伸長して
アスペクト比が１６：９のテレビジョン受像機に映出さ
せる等の方法が考えられている（例えば、特願昭６３−
３２５６０６号公報）。

【０００５】このような場合、再生された映像信号が通
常のＮＴＳＣ方式の映像信号であるか、上記のように圧
縮された映像信号であるかがわかれば、テレビジョン受
像機側で入力された映像信号に伸長処理を施すか否かを
決めることができ、自動的に正しい映像を再現すること
ができる。このような目的のため、上記の情報信号を記
録する領域に、ワイド信号が上記のように圧縮された信
号であることを示す判別信号（以下、ワイドＩＤとい
う）をも記録することが考えられる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
して映像信号や音声信号，上記の情報信号を記録した磁
気テ−プを再生し、その内の所望の部分だけを他の磁気
テ−プ（以下、前者の磁気テープをダビング元テープと
いい、後者の磁気テープをダビング先テープという）に
ダビングして編集する場合もあり、このような場合、日
付や時刻としては、ダビングした日付や時刻ではなく、
撮影した日付や時刻をダビング先テープに記録して残し
ておきたい。また、ワイドＩＤは元の画像の種類を表わ
すものであるから、やはり元のワイドＩＤもダビング先
テ−プに残しておくべきである。しかし、タイムコ−ド
は磁気テ−プの位置情報であるので、ダビング先テ−プ
位置に応じた値を持つものでなければならない。

【０００７】このように、ダビング編集をする場合、ダ
ビング元テ−プに記録されている情報をダビング先テ−
プに記録したい場合と、新たに発生させた情報をダビン
グ先テ−プに記録したい場合とがあるが、従来のＶＴＲ
では、このようなことを行なうことができず、ダビング
編集すると、ダビング先テープでは、記録が行なわれた
ときには、トラックの情報記録領域に記録される情報は
必ずこのときの日付，時刻を表わす情報であり、ダビン
グも信号源としての他のＶＴＲからの信号を記録するこ
とであるから、ダビング元テープに記録されていた情報
信号がダビング先テープに記録されることはない。

【０００８】本発明の目的は、かかる問題点を解決し、
ダビング元テープに記録されている情報もダビング先テ
−プに記録することができるようにした編集システム及
び磁気記録再生装置を提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、映像信号及び日時やタイムコードなど目
的が異なる複数種類の情報を含む情報信号を磁気テ−プ
に記録するものであって、磁気テ−プに記録する該情報
信号を発生する情報信号発生手段と、該磁気テ−プに記
録する情報信号の種類に応じて該情報信号発生手段から
の該情報信号と外部から入力された該情報信号のいずれ
かを選択して出力する情報選択手段と、該情報選択手段
の出力情報信号を該磁気テ−プに記録する記録手段とを
設ける。

【００１０】

【作用】情報選択手段は、ダビング元のテ−プからの情
報と新たに発生させた情報を、情報信号の種類に応じて
選択出力するので、残しておきたい日時などの情報をダ
ビング先のテ−プに記録することが可能になる。

【００１１】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図１は本発明による編集システムの磁気記録再生装
置の一実施例を示すブロック図であって、１は文字表示
制御回路、２は映像信号処理回路、３は記録／再生制御
回路、４は文字信号発生回路、５はチュ−ナ、６は情報
信号処理回路、７は情報信号発生・判別回路、８はシス
テムコントロ−ル回路、９は操作部、１０、１１は回転
磁気ヘッド、１２は回転シリンダ、１３は磁気テ−プ、
１４は映像信号の入力端子、１５は映像信号の出力端
子、１６は情報信号の入力端子、１７は情報信号の出力
端子、１８はスイッチである。

【００１２】同図において、操作部９はＶＴＲの動作や
画面表示の指示，文字タイトル入力等を行なうためのも
のであって、録画キー，再生キー，早送りキー，巻戻し
キー，停止キー，イジェクト（テープカセット取出し）
キー，数字キー，文字キー，リスト表示キー等の各種キ
ーが設けられている。情報信号発生・判別回路７はシス
テムコントロール回路８との間で情報の交信を行ない、
日付，時刻等の情報やテープ上の位置を示すタイムコー
ド等を発生し、また、情報信号処理回路６から入力され
る情報信号や入力端子１６から入力される情報信号ＩＳ
ｒを判別して必要とする情報を発生し出力する。ここ
で、情報信号発生・判別回路７が発生する日付，時刻等
の情報は、この発生時での日付，時刻を表わしている。
文字信号発生回路４は情報信号発生・判別回路７からの
情報に応じた文字信号を映像信号Ｖｒ，Ｖｐに同期して
発生する。文字表示制御回路１は単色映像信号発生回路
を内蔵したスイッチ回路であり、映像信号の出力，文字
信号の出力，或いは文字をスーパーインポーズした信号
の出力のいずれかを選択する。システムコントロール回
路８は、ＶＴＲが操作部９のキー操作に対応した動作を
するのに必要な制御信号（図示省略）を、回転シリンダ
１２の回転位相等を制御するサーボ回路（図示省略）や
記録再生制御回路３、その他の部分に供給するし、ま
た、チューナ５やスイッチ１８の制御等も行なう。

【００１３】次に、この実施例の動作を説明する。ま
ず、記録時においては、実線矢印で示すように、入力端
子１４から入力された映像信号またはチューナ５から出
力される映像信号のいずれか一方がスイッチ１８で選択
され、映像信号Ｖｒとして文字表示制御回路１を介して
映像信号処理回路２に供給される。映像信号処理回路２
では、この映像信号が輝度信号と色信号に分離され、輝
度信号にはエンファシス，ＦＭ変調等の処理が、色信号
には周波数変換等の処理が夫々なされ、これら処理され
た輝度信号と色信号とが再び合成されて変調映像信号と
なる。この変調映像信号は記録再生制御回路３に供給さ
れる。一方、情報信号発生・判別回路７で発生した情報
信号または入力端子１６から入力されて情報信号発生・
判別回路７を介した情報信号ＩＳｒは、情報信号処理回
路６で誤り検出用コード及び同期信号が付加され、さら
に変調されて変調情報信号となった後、記録再生制御回
路３に供給される。記録再生制御回路３では、映像信号
処理回路２からの変調映像信号とこの変調情報信号とが
切り替えられて回転シリンダ１２上の回転磁気ヘッド１
０，１１に供給され、磁気テープ１３に記録される。

【００１４】また、情報信号発生・判別回路７から出力
される上記の情報信号は、文字信号発生回路４にも供給
され、この情報信号に応じた文字信号が発生される。こ
の文字信号は、文字表示制御回路１を介し、出力端子１
５から図示しない表示装置に供給されて必要な情報表示
がなされる。

【００１５】ここで、情報信号発生・判別回路７の動作
を図２を用いて説明する。スイッチ１８をａ側に閉じて
内蔵チュ−ナ５から出力される映像信号を記録する場合
には（ステップ２０１）、情報信号発生・判別回路７は
内部で発生させた日付，時刻，タイムコ−ドの情報を出
力する。従って、磁気テ−プ１３には、これら日付，時
刻の情報と磁気テ−プ１３上の位置情報であるタイムコ
−ドが記録される（ステップ２０６）。この場合、これ
ら日付，時刻の情報は現にこの磁気テープ１３で記録が
行なわれているときの日付，時刻を表わすものである。

【００１６】ビデオム−ビ−等他のＶＴＲ（図示なし）
からの再生映像信号を記録するダビングの場合には（ス
テップ２０１）、かかる他のＶＴＲの映像信号の出力端
子と入力端子１４とを接続し、スイッチ１８がｂ側を選
択するようにする。また、他のＶＴＲから同時に再生さ
れる情報信号の出力端子と入力端子１６とを接続し、こ
の情報信号ＩＳｒを情報信号発生・判別回路７に供給す
る。情報信号発生・判別回路７では、別に使用者の指示
によって日付，時刻の情報を発生する場合には（ステッ
プ２０２）、この日付，時刻の情報をタイムコ−ドとと
もに上記のように磁気テープ１３に記録させるが（ステ
ップ２０３）、かかる指示がない場合には（ステップ２
０２）、入力端子１６からの情報信号ＩＳｒ（ステップ
２０４）から日付、時刻の情報を抽出し、これとタイム
コ−ドとを磁気テープ１３に記録させる（ステップ２０
５）。

【００１７】従って、磁気テ−プ１３には、ダビング以
外の録画のときには、この録画時での日付や時刻を表わ
す情報が記録されるが、ビデオム−ビ−等の他のＶＴＲ
の再生信号をダビングする場合には、この他のＶＴＲで
の録画時の日付や時刻を表わす情報を記録することがで
き、この他のＶＴＲに記録された情報がこの磁気テープ
１３でも保存されることになる。勿論、ダビングする場
合、情報信号発生・判別回路７で発生した日付，時刻の
情報をこの磁気テープ１３に記録させるようにすること
もでき（ステップ２０２，２０３）、これによってこの
磁気テープ１３にはダビング時での日付，時刻の情報が
記録されることになる。これは、磁気テープ１３にダビ
ングする映像情報の種類によっては有用である。

【００１８】上記他のＶＴＲにこのような情報記録機能
や情報信号の出力端子が設けられていない場合には、ダ
ビングを行なっても、入力端子１６からは情報信号ＩＳ
ｒが入力されない。このような場合には、使用者が操作
部９を操作してダビング映像の実際の撮影日時の情報を
入力することにより、入力端子１６から情報信号ＩＳｒ
が入力された場合と同等の記録が可能となる。使用者が
かかる入力操作を行なわなかった場合には、図２におい
て、ステップ２０１，２０２，２０４の処理を通ってス
テップ２０６に至り、情報信号発生・判別回路７で発生
したダビング時の日付，時刻の情報がこの磁気テープ１
３に記録されることになる。

【００１９】次に、この実施例の再生動作について説明
する。この場合には、破線矢印で示すように、回転磁気
ヘッド１０，１１によって磁気テープ１３から再生され
た信号は記録再生制御回路３に供給され、再生変調映像
信号と再生変調情報信号とに分離されて、再生変調映像
信号は映像信号処理回路２に、再生変調情報信号は情報
信号処理回路６に夫々供給される。映像信号処理回路２
では、再生変調情報信号が輝度信号と色信号とに分離さ
れ、輝度信号はＦＭ復調、ディエンファシス等の処理
が、色信号は周波数変換等の処理が夫々なされ、これら
処理された輝度信号と色信号とが再び合成されて映像信
号Ｖｐとなる。

【００２０】また、情報信号処理回路６では、再生変調
情報信号が復調，誤り検出等の処理がなされ、情報信号
として出力される。この情報信号は情報信号発生・判別
回路７に供給されて情報が判別される。そして、タイム
コード，日付，時刻等の画面表示すべき情報は文字信号
発生回路４に供給されて文字信号ＣＳに変換され、文字
表示制御回路１により、映像信号処理回路２からの映像
信号Ｖｐの代りに出力端子１５から図示しない表示装置
に供給される。

【００２１】図３は磁気テープ１３上の記録フォーマッ
トの概要を示すものであって、１９はＰＣＭ音声記録領
域、２０は情報記録領域、２１は映像／ＦＭ音声記録領
域である。

【００２２】同図において、各トラックには、ＰＣＭ音
声信号が記録されるＰＣＭ音声記録領域１９と、上記の
変調映像信号やＦＭ音声信号が記録される映像／ＦＭ音
声記録領域２１とが設けられ、これらＰＣＭ音声記録領
域１９，映像／ＦＭ音声記録領域２１間に情報記録領域
２０が設けられている。情報信号発生・判別回路７から
の記録すべき情報は、情報信号処理回路６において、コ
ード化され、ＣＲＣＣ（Ｃｙｃｌｉｃ Ｒｅｄｕｎｄａ
ｎｃｙ Ｃｈｅｃｋ Ｃｏｄｅ）と呼ばれる誤り検出用の
コードと同期信号が付加された後、バイフェーズマーク
と呼ばれる変調方法で変調されて上記の変調情報信号と
なり、これが回転磁気ヘッド１０，１１により情報記録
領域２０に記録される。

【００２３】このように、情報記録領域２０はＰＣＭ音
声記録領域１９や映像／ＦＭ音声記録領域２１とは独立
しているので、映像信号や音声信号とは独立に情報信号
をアフターレコーディング（サブコードの追加記録や書
換え等）をすることができる。このような誤り検出や変
調方法、アフターレコーディングの具体的手段等につい
ては、先に挙げた特開昭６３−２５７９４７号公報にも
記載されており、ここでは、その詳細は省略する。

【００２４】次に、磁気テープ１３に記録される上記の
情報のデ−タ形式について、図４，図５により説明す
る。但し、図４は日付コ−ドの例を示すものであり、こ
れは８ミリビデオでのＰＣＭオ−ディオのＩＤ ｗｏｒ
ｄの規格と同じものとした。また、図５は図４のＩＤ４
のコ−ドの詳細を示しており、Ｂ０〜Ｂ２の３ビットで
曜日を表わすのはＰＣＭオ−ディオの場合と同様である
が、この実施例では、ビットＢ４をオリジナルテープで
の録画日時とこの磁気テープ１３での録画日時を区別す
るフラグとして用いている。

【００２５】即ち、上記のようにして、他のＶＴＲで再
生される磁気テ−プ（ダビング元の磁気テープ、即ち、
オリジナルテープ）に記録されている日付，時刻（撮影
日時）の情報をダビング先の磁気テープ１３に記録した
場合には、このビットＢ４を“０”にし、情報信号発生
・判別回路７で発生される磁気テープ１３への録画時も
しくはダビング時の日付，時刻を示す情報を記録した場
合には、ビットＢ４を“１”にする。また、先に説明し
たように、この実施例では、記録時や再生時に情報の内
容である日付や時刻が表示画面で表示されるが、このと
き、フラグＢ４が“１”か“０”かに応じて＊印等のマ
ークの画面表示をしたり、しなかったりするようにし、
表示される日付や時刻がダビングした画像のダビング元
のテープでの録画の日時を表わしているのか、或いは撮
影映像やチューナ５からの映像を録画するときの日時を
表わしているのかが区別できるようにする。

【００２６】図６は図１における文字表示制御回路１の
一具体例を示すブロック図であって、２２は入力端子、
２３はブルーバック信号（青色一色の映像信号）発生回
路、２４は白レベル発生回路、２５はゲート回路、２６
〜２９は切替スイッチである。

【００２７】同図において、切替スイッチ２６〜２９は
システムコントロール回路８によって次のように制御さ
れる。即ち、切替スイッチ２６は、記録時Ｒ側に、再生
時Ｐ側に夫々切り替えられ、切替スイッチ２７は、映像
信号Ｖｒ，Ｖｐが入力されないときや文字だけを表示し
たい場合にはｃ側に、その他の場合にはｄ側に夫々切り
替えられる。また、切替スイッチ２８は、文字信号ＣＳ
の“Ｈ”（ハイレベル）の信号部分のときｅ側に、それ
以外の“Ｌ”（ローレベル）の部分のときｆ側に夫々切
り替えられ、切替スイッチ２９は、磁気テープ１３に記
録する映像信号に文字信号を挿入するときｇ側に、挿入
しないときｈ側に夫々切り替えられる。

【００２８】そこで、映像信号Ｖｒ，Ｖｐが入力されな
いときには、切替スイッチ２７はｃ側に閉じており、ブ
ルーバック信号発生回路２３から出力されるブルーバッ
ク信号Ｂｂが、切替スイッチ２７，２８を介し、出力端
子１５から図示しない表示装置に供給される。これによ
り、この表示装置には、青色一色の画面が表示される。
かかる状態は、電源が投入されていても、記録でも再生
でもない状態である。

【００２９】かかる状態においては、操作部９（図１）
の操作により、情報信号発生・判別回路７から情報を発
生させたり、ダビング時に入力端子１６から情報信号Ｉ
Ｓｒが入力されて情報信号発生・判別回路７で判別され
た情報が出力され、かかる情報信号が文字信号発生回路
４（図１）で信号部分が例えば“Ｈ”となる２値化信号
としての文字信号ＣＳに変換され、入力端子２２から文
字表示制御回路１に入力されてゲート回路２５を介して
切替スイッチ２８に供給されると、切替スイッチ２８
は、この文字信号ＣＳの“Ｌ”の期間ではｆ側に閉じ、
ブルーバック信号発生回路２３からのブルーバック信号
Ｂｂを選択するが、文字信号ＣＳの“Ｈ”の信号期間で
はｅ側に閉じ、白レベル発生回路２４からの白レベル信
号ＷＳを選択して出力端子１５から表示装置に供給す
る。これにより、表示装置には、ブルーバック信号Ｂｂ
に白レベル信号ＷＳがスーパーインパーズされた信号が
供給されて、青色をバックとして白レベルの文字がスー
パーインポーズされた画面が表示される。なお、ゲート
回路２５は、文字表示が不要な時に文字信号ＣＳをゲー
トし、切替スイッチ２８がｅ側に切り替わらないように
する。

【００３０】記録時、切替スイッチ２６はＲ側に、切替
スイッチ２７はｄ側に、切替スイッチ２９はｈ側に夫々
閉じており、入力映像信号Ｖｒが切替スイッチ２６，２
７，２９を通って図１の映像信号処理回路２に供給され
るとともに、出力端子１５から表示装置に供給され、記
録時のモニタに供される。

【００３１】そこで、ダビング或いはチューナ５からの
映像信号の記録時に、操作部９の操作によって情報信号
発生・判別回路７から情報が発生されると、操作部９の
この操作に伴ってシステムコントロール回路８が切替ス
イツチ２９をｇ側に切り替える。これにより、入力映像
信号Ｖｒは切替スイッチ２６，２７，２８，２９を通っ
て映像信号処理回路２に供給されるが、このとき、ゲー
ト回路２５を介して文字信号ＣＳが供給されると、その
“Ｈ”の信号部分で切替スイッチ２８はｅ側に切り替わ
り、映像信号Ｖｒの代りに、白レベル発生回路２４から
の白レベル信号ＷＳを選択する。従って、この映像信号
Ｖｒに文字信号ＣＳが白レベル信号ＷＳとしてスーパー
インポーズされることになり、この映像信号が磁気テー
プ１３に記録されるとともに、出力端子１５から表示装
置に供給され、この表示装置でこの映像信号Ｖｒによる
画像に情報の内容である日付や時刻を表わす白文字がス
ーパーインポーズされた画面が表示される。

【００３２】また、再生時には、切替スイッチ２６はＰ
側に、切替スイッチ２７はｄ側に、切替スイッチ２８は
ｆ側に夫々閉じており、再生映像信号Ｖｐが切替スイッ
チ２６，２７，２８を通って出力端子１５から表示装置
に供給され、再生時のモニタに供される。このとき、こ
の再生映像信号Ｖｐに文字信号ＣＳが白レベル信号ＷＳ
としてスーパーインポーズされているときには、表示装
置でこの再生映像信号Ｖｐによる画像に情報の内容であ
る日付や時刻を表わす白文字がスーパーインポーズされ
た画面が表示される。

【００３３】以上のように、この実施例では、ビデオム
ービー等の他のＶＴＲからダビングした場合でも、入力
端子１６から入力される日付や時刻等の情報をもダビン
グ先の磁気テ−プ１３上の情報記録領域２０に記録する
ことができるので、ダビング編集した磁気テ−プ１３で
も、必要に応じてダビング元のテープでの録画日を画面
表示することができる。

【００３４】また、図５で説明したように、ＩＤ４のビ
ットＢ４をフラグとして用い、このフラグに応じて＊印
等のマーク表示したり、しなかったりして画面表示を変
えるので、画面表示された日付・時刻がこの磁気テープ
１３にダビングされた映像のダビング元の磁気テープで
の録画日を表わしているか、この磁気テープ１３での録
画日を表わしているかを知ることができる。

【００３５】なお、図４，図５で示したデ−タ形式や＊
印による表示方法は一例にすぎず、本発明は他のデ−タ
形式や表示方法をも用いることが出きることはいうまで
もない。また、磁気テープ１３に記録する情報や表示す
る情報として、この実施例では、日付と時刻を表わす情
報としたが、ワイドＩＤやテレビジョン放送番組を録画
した場合の録画チャンネル番号、タイトル等他の情報も
含めるようにしてもよい。再生時にワイドＩＤの情報を
検出した場合には、図１の出力端子１５にＤＣ電圧を重
畳するなどしてモニタ側にアスペクト比の情報を伝え
る。これにより、モニタで常に正しいアスペクト比の画
像を再現させるようにすることができる。

【００３６】図７は本発明による編集システムでの編集
コントローラの一具体例を示すブロック図であって、３
０，３１は情報信号の入力端子、３２，３３は情報信号
の出力端子、３４は情報信号制御回路、３５はメモリ、
３６は表示部、３７は操作部である。

【００３７】この具体例は、情報信号の記録・再生及び
入出力端子を備えたＶＴＲ２台を制御しながら、ダビン
グ編集を行なわせるものであり、いま、編集時に用いる
２台のＶＴＲのうち、再生側のＶＴＲをダビング元ＶＴ
Ｒ、記録側のＶＴＲをダビング先ＶＴＲといい、これら
はともに図１に示した構成をなしているものとし、図１
の各部の符号を、ダビング元ＶＴＲに対しては図１に示
した符号にｐを付けもの、ダビング先ＶＴＲに対しては
図１に示した符号にｒを付けものとする。

【００３８】図７及び図１において、編集時では、ダビ
ング元ＶＴＲの再生情報信号の出力端子１７ｐ，入力端
子１６ｐを夫々入力端子３０，出力端子３２に接続し、
ダビング先ＶＴＲの再生情報信号の出力端子１７ｒ，入
力端子１６ｒを夫々入力端子３１，出力端子３３を接続
する。また、ダビング元ＶＴＲの再生映像信号の出力端
子１５ｐとダビング先ＶＴＲの入力映像信号の入力端子
１４ｒを接続する。この場合、ダビング先ＶＴＲのスイ
ッチ１８ｒをｂ側に閉じることはいうまでもない。

【００３９】以上のようにして編集システムがセッティ
ングされるが、ここで、ダビング元ＶＴＲにセットされ
る磁気テープ１３ｐ（以下、オリジナルテ−プという）
の必要な部分（これを、以下、カットという）だけをダ
ビングして編集をする、いわゆるアッセンブル編集を例
にして手順を説明する。

【００４０】ダビング元ＶＴＲの操作部９ｐにより、使
用者はオリジナルテ−プの再生を指示し、必要なカット
のイン（開始）点及びアウト（終了）点が再生される
と、操作部３７を用いてこれらの位置を指定する。情報
信号制御回路３４は入力端子３０から入力される情報信
号の中からタイムコ−ド情報を抽出し、イン点及びアウ
ト点のタイムコ−ドをメモリ３５に記憶させる。この操
作を必要なカットの数だけ繰リ返し、全てのカットのイ
ン点とアウト点のタイムコ−ドをメモリ３５に記憶させ
る。

【００４１】次に、ダビング元ＶＴＲ、ダビング先ＶＴ
Ｒ両方での磁気テ−プ１３ｐ、１３ｒを巻き戻し、巻戻
しが終了すると、使用者は操作部３７を操作して編集開
始を指示する。情報信号制御回路３４は、メモリ３５か
ら最初のカットのイン点のタイムコ−ド（ｔｉ１とす
る）を読み出し、入力端子３０から入力されるタイムコ
−ドの値がｔｉ１と等しくなるまで「早送り」の指令を
出力端子３２からダビング元ＶＴＲに送る。ダビング元
ＶＴＲの情報信号発生・判別回路７ｐは、この「早送
り」の指令を入力端子１６ｐから受け取ると、その情報
をシステムコントロ−ル回路８ｐに送り、ダビング元Ｖ
ＴＲを早送り状態にする（但し、このときも情報記録領
域２０に記録された情報信号を再生している）。ダビン
グ元ＶＴＲの磁気テ−プ１３ｐがタイムコ−ドｔｉ１の
位置まで早送りされると、その情報（タイムコ−ド）は
情報信号発生・判別回路７ｐ、出力端子１７ｐ、入力端
子３０を介して情報信号制御回路３４に送られる。これ
により、情報信号制御回路３４はダビング元ＶＴＲの磁
気テ−プ１３ｐが最初のカットのイン点に到達したこと
を検出することができ、これによって「再生」の指令を
出力端子３２からダビング元ＶＴＲに送る。

【００４２】以下同様に、情報信号制御回路３４とダビ
ング元ＶＴＲの情報信号発生・判別回路７ｐとの間で情
報の交信を行ない、指定されたカットのイン点からアウ
ト点までは再生、それ以外は早送りとなるように制御す
る。

【００４３】ダビング元ＶＴＲが再生状態にある時、そ
の情報信号発生・判別回路７ｐは、磁気テ−プ１３ｐの
情報記録領域２０に記録されている日付や時刻の情報も
タイムコ−ドと一緒に読み取り、出力端子１７から編集
コントローラに送る。この編集コントローラの情報信号
制御回路３４は、入力端子３０から入力される日付，時
刻及びタイムコ−ドの情報の中から日付，時刻の情報の
み選択して出力端子３３からダビング先ＶＴＲに送る。
ダビング先ＶＴＲでは、これら日付，時刻の情報が入力
端子１６ｒを介して情報信号発生・判別回路７ｒに送ら
れ、先に説明したように、磁気テ−プ１３ｒの情報記録
領域２０に記録される。

【００４４】また、情報信号制御回路３４は、ダビング
元ＶＴＲが各カットを再生している期間だけダビング先
ＶＴＲが記録動作をし、その他の期間はダビング先ＶＴ
Ｒが一時停止の状態になるように、ダビング先ＶＴＲに
指令を出す。この指令は上記の日付や時刻の情報と合成
されて出力端子３３から送られる。ダビング先ＶＴＲで
は、この情報が入力端子１６ｒ、情報信号発生・判別回
路７ｒを介してシステムコントロ−ル回路８ｒに供給さ
れ、ダビング先ＶＴＲの動作が上記のように制御され
る。

【００４５】なお、表示部３６では、入力端子３０，３
１から入力される日付，時刻，タイムコ−ド等の情報の
内容等が表示される。

【００４６】以上のように、この具体例では、オリジナ
ルテ−プの日付，時刻（撮影日時）の情報がダビング元
ＶＴＲの出力端子１７ｐから編集コントロ−ラの入力端
子３０、情報信号制御回路３４、出力端子３３を介して
送られ、ダビング先ＶＴＲに入力端子１６から入力され
て情報信号発生・判別回路７ｒに供給されるので、オリ
ジナルテ−プでの録画日時の情報をダビング先ＶＴＲの
磁気テ−プ１３ｒの情報記録領域２０に記録することが
でき、これを必要に応じて画面表示することができる。

【００４７】なお、この実施例では、各ＶＴＲや編集コ
ントローラの情報信号の入力端子と情報信号の出力端子
とを別々の端子としたが、本発明はこれに限定されるこ
とはなく、同一端子で情報信号の入出力を行なうように
してもよい。また、図１に示す構成の２台のＶＴＲと編
集コントロ−ラとを同一の筐体に収めた装置（いわゆる
ダブルデッキ）等も本発明に含まれる。

【００４８】

【発明の効果】以上説明したように、本発明による編集
システム及び磁気記録再生装置によると、ビデオムービ
ー等の他のＶＴＲからのダビングの場合でも、このＶＴ
Ｒのオリジナルテープに記録されている録画日時やワイ
ドＩＤ等の情報をダビング編集テ−プ上の情報記録領域
に記録することができるので、該ダビング編集テ−プを
再生する場合でも、必要に応じて最初に録画したときの
日時を画面表示することができるし、通常の信号とワイ
ド信号の判別も正しく行なうことができる。また、内部
で発生させた日付・時刻を記録した場合と外部から入力
された日付・時刻を記録した場合とで画面表示を変える
ので、画面表示された日付・時刻がオリジナルテープに
記録したときの日時を表わしているか、再生している磁
気テープに記録したときの日時を表わしているかを区別
することができる。しかも、ダビング編集テ−プの位置
情報として、従来通り、タイムコ−ドが記録されるの
で、検索等は従来と同様に行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による編集システムでの磁気記録再生装
置の一実施例を示すブロック図である。

【図２】図１における情報信号発生・判別回路の動作を
示すフローチャートである。

【図３】図１における磁気テープでのトラックパターン
を示す模式図である。

【図４】図３における情報記録領域に記録する情報信号
の記録デ−タ形式の一例を示す図である。

【図５】図４におけるＩＤ４の詳細を示す図である。

【図６】図１における文字表示制御回路の一具体例を示
すブロック図である。

【図７】本発明による編集システムでの編集コントロ−
ラの一具体例を示すブロック図である。

【符号の説明】

１ 文字表示制御回路 ２ 映像信号処理回路 ３ 記録／再生制御回路 ４ 文字発生回路 ５ チューナ ６ 情報信号処理回路 ７ 情報信号発生・判別回路 ８ システムコントロール回路 ９ 操作部 １０，１１ 回転磁気ヘッド １３ 磁気テープ １４ 映像信号の入力端子 １５ 映像信号，文字信号の出力端子 １６ 情報信号の入力端子 １７ 情報信号の出力端子 １８ スイッチ ２０ 情報記録領域 ３０，３１ 情報信号の入力端子 ３２，３３ 情報信号の出力端子 ３４ 情報信号制御回路 ３５ メモリ ３６ 表示部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 滋行 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所 映像メディア研 究所内 (72)発明者 堀内 直 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所 映像メディア研 究所内 (56)参考文献 特開 平４−332985（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−21483（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−241192（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) G11B 27/00 - 27/34

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 第１の磁気テ−プ上に記録された映像信
   号及び日時やタイムコードなど目的が異なる複数種類の
   情報を含む情報信号を再生し、第２の磁気テ−プに記録
   する編集システムにおいて、 該第２の磁気テ−プに記録する該情報信号を発生する情
   報信号発生手段と、 該第２の磁気テ−プに記録する該情報信号の種類に応じ
   て情報の種類毎に別々に、該情報信号発生手段からの該
   情報信号と該第１の磁気テ−プから再生された該情報信
   号とのいずれかを選択して出力する情報選択手段と、 該情報選択手段の出力情報信号を該第２の磁気テ−プに
   記録する記録手段とを有することを特徴とする編集シス
   テム。
2. 【請求項２】 映像信号及び日時やタイムコードなど目
   的が異なる複数種類の情報を含む情報信号を磁気テープ
   上に記録、再生する磁気記録再生装置において、 該磁気テ−プに記録する該情報信号を発生する情報信号
   発生手段と、外部から入力される該 情報信号の種類に応じて情報の種
   類毎に別々に、該情報信号発生手段からの情報信号と外
   部から入力された該情報信号とのいずれかを選択して出
   力する情報選択手段と、 該情報選択手段の出力情報信号を該磁気テ−プに記録す
   る記録手段とを有することを特徴とする磁気記録再生装
   置。
3. 【請求項３】 請求項２において、 前記情報選択手段の選択結果に応じてその出力情報信号
   にフラグを付加する手段と、 該フラグに応じて情報の表示を変える手段とを有するこ
   とを特徴とする磁気記録再生装置。