JP2862626B2 - 電子辞書及び情報検索方法 - Google Patents

電子辞書及び情報検索方法

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JP2862626B2
JP2862626B2 JP6970190A JP6970190A JP2862626B2 JP 2862626 B2 JP2862626 B2 JP 2862626B2 JP 6970190 A JP6970190 A JP 6970190A JP 6970190 A JP6970190 A JP 6970190A JP 2862626 B2 JP2862626 B2 JP 2862626B2
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    • Y10S707/99933Query processing, i.e. searching
    • Y10S707/99936Pattern matching access

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は画像入力機能とパターン認識機能とを備え、
紙面に記載された単語パターンなどを認識して得た文字
列に関連する訳等の情報を検索可能な電子辞書及び情報
検索方法に関する。
(従来の技術) 近時、種々の電子辞書が開発されている。この種の電
子辞書は、一般的にはキー入力された単語等に対する訳
・意味・関連する熟語等の情報を検索可能な如く構成さ
れている。例えば特開昭53−56925号公報にて提唱され
る電子辞書では、同音異字語の検索が可能なように構成
されている。また特開昭57−113177号公報に示される電
子辞書では同意語や反意語の検索が可能なように構成さ
れている。更には特開昭54−34653号公報にて提唱され
る電子辞書には、検索対象単語の発音を音声合成出力す
る機能が組み込まれている。
然し乍ら、これらの従来の電子辞書を使用する場合に
は、辞書検索の為のキーワードを手で打ち込む必要があ
り、必ずしも使い勝手が良いとは云えない。
そこでこのような不具合を解消するべく、電子辞書に
文字認識装置を組込んだ装置が、例えば特開昭57−1087
6号公報,特開昭57−150874号公報等にて提唱されてい
る。この種の装置は、原稿上の任意の単語パターンを手
送り走査式スキャナ(所謂ハンドスキャナ)にて読取り
入力し、入力された文字パターン列を文字認識して得ら
れる文字コード列をキーワードにして辞書検索を行うも
のである。このような機能を備えることで電子辞書の使
い勝手の向上が図られている。
然し乍ら、この装置では辞書検索の対象となる単語等
の文字パターン列を逐次1つずつ入力する必要がある。
これ故、電子辞書の用途を、所謂単語の辞書引き程度以
上に拡大することが非常に困難であった。しかも装置と
しては、単に入力パターン列を文字認識してキーワード
を作成するだけであり、入力パターン列間の関係までを
感知することはできない。従って、パターン列間の関係
(例えば文脈情報)を利用するような高次元の知識処理
に上述した電子辞書を使用することは原理的に殆ど不可
能である。
しかもこの装置を使用する場合、その利用者は原稿を
見て必要箇所を探し出し、該当部分の文字パターン列を
前記ハンドスキャナを用いて入力することで辞書引き
し、その検索結果を得るという使用形態をとらざるを得
ない。その上で得られた検査結果を原稿上に書き写す
か、その検索結果を頭に記憶する必要がある。これ故、
電子辞書の利用とは別個に原稿上での知的作業が伴うこ
とが否めない。
電子辞書にて求められた検索結果を原稿上に書き写す
と云う手間を軽減するべく、例えば特開昭57−29181号
公報や特開平1−26271号公報には、辞書検索された結
果をプリント出力する機能を備えた。所謂プリンタ付き
の電子辞書が提示されている。しかしこのようなプリン
タ付きの電子辞書であっても利用者の思考を積極的に支
援することは困難であった。
一方、原稿上の文書情報をまるごと入力して辞書検索
する電子辞書を実現することも可能である。このような
装置では、その使用者は入力文書を表示している表示画
面上で原稿情報を確認することができ、またその検索結
果も表示画面上で認識可能である。従ってこの種の装置
では、その表示画面上で知的作業を行うことが可能とな
り、使用者の知的作業を積極的に助けることが可能とな
る。
例えばこのような知的作業を実現する例として翻訳作
業が挙げられる。この翻訳処理については、例えば特開
昭56−42880号公報や特開昭60−59482号公報等に開示さ
れる機械翻訳装置を用いても行うことが可能である。し
かし機械翻訳で得られる翻訳文は完璧なものではなく、
質的に高い翻訳結果を望む場合には、人間による思考の
介入が不可欠である。このような翻訳支援のツールとし
て前述した電子辞書の活用が有効となる。この点につい
ては、例えば特開昭61−88365号公報に開示される。そ
してその装置では原文と訳等の検索結果、および翻訳文
の各々を表示可能であり、操作性の面でも優れた特徴を
持つ。
ところで画像入力が可能で、且つ文字認識可能な電子
辞書では、使用者の操作により入力画像中から単語等の
文字パターン列を選択して認識し、その認識結果をキー
ワードとして辞書検索を行うと云う処理形態を取ること
が望ましい。この為には入力画像の表示と該画像中から
任意のパターン列を選択する手段を備えることが不可欠
である。
しかし前述した機械翻訳装置では原文は文字コード列
で与えられるだけである。しかも上記機械翻訳装置で
は、画像入力機能や文字認識機能を加えることについて
は全く配慮されておらず、当然のことながら入力画像を
表示する機能も備えていない。しかも翻訳結果の表示画
面に関しては、一般のワードプロセッサの画面のように
キー入力可能にもなっていないので、翻訳結果に追加・
修正・削除を施すことができないという問題点もあっ
た。
また入力画像の表示とパターン列の選択に関しては、
例えば特開平1−169673号公報に示されるように、表示
された入力画像上で使用者が指示操作によりパターン列
を選択して認識を行わせるものがある。しかし文字パタ
ーン列の抽出に際しては、入力画像をそのまま表示して
いるに過ぎないので、例えば選択対象とする文字パター
ン列がハイフォネーションや複数行にまたがる熟語など
のように分離している場合には、その文字パターン列を
確実に抽出することが困難であるなどの問題点があっ
た。
ところで、使用者が検索を希望する単語等は、その使
用者にとって未知であることから、その全てを検索対象
であると考えて良い。従ってその検索結果を利用して使
用者の学習に役立てることも可能である。
このような学習機能を有する電子辞書としては、例え
ば特開昭55−147760号公報に示されるように使用者が検
索した単語を記憶し、学習の為の、所謂単語カードとし
て使用可能とするものが提唱されている。また特開昭57
−29181号公報や特開昭63−177263号公報等に示される
ように、検索結果を一覧表にして出力することで個人用
の、所謂字引きを作成し、これを学習や復習に活用する
ことが提唱されている。更には特開昭57−38485号公報
に開示されるように、漢字を表示してその読みを答えさ
せるような漢字読取り学習機としての機能を有するもの
も提唱されている。
然し乍ら、これらの装置では単に各キーワードを単体
として扱うことしかできない。しかもこの種の装置で
は、キーワードが出現した文章の文面や、他のキーワー
ドとの関係、その分野に関する背景情報等を利用して情
報検索することも不可能である。仮にこれらの背景情報
を利用可能であるならば、例えば練習問題などを作成す
る場合にも、その要点を押さえた幅広い問題形式を設定
可能であると考えられる。
(発明が解決しようとする課題) このように従来より種々提唱されている電子辞書は、
使用者の知的作業を助ける機能や、その取扱い性に関し
て甚だ不十分であり、その有効活用を望むには種々の問
題が残されている。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、
その目的とするところは、使用者の知的作業を効果的に
支援することができ、しかもその操作性と利便性の向上
を図ることのできる実用性の高い電子辞書及び情報検索
方法を提供することにある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明に係る電子辞書は、画像を入力する画像入力手
段と、入力画像中から空間的に近接するパターンのまと
まりを抽出するパターン抽出手段と、抽出された複数の
パターンのまとまりの中の1つを選択指定するための手
段と、選択指定されたパターンのまとまりの各パターン
をそれぞれ認識して当該パターンのまとまりをコード化
するコード化処理手段と、このコード化処理手段にて得
られたコードまたはコード列に関連する情報をデータベ
ースから検索する検索手段と、検索された情報を表示す
る表示手段とを具備したことを特徴とする。
好ましくは、前記パターンのまとまりを個別に知らし
めるための所定の画像を、個々のまとまりについて常に
または前記入力画像における特定の表示位置が指定され
た際に該指定された表示位置を含む当該パターンのまと
まりについてのみ表示するための手段をさらに備えるよ
うにしてもよい。
好ましくは、前記パターン抽出手段は、入力画像中に
おけるパターンのまとまりの存在範囲を表示するための
手段をさらに具備し、前記選択指定は、表示された前記
パターンのまとまりの存在範囲を選択指定することによ
り行われるようにしてもよい。
好ましくは、前記表示手段は、前記入力画像における
余白部分でかつ前記選択指定されたパターンのまとまり
の付近に、または前記入力画像とは別の領域に前記選択
指定されたパターンのまとまりからの引き出し線の画像
とともに、表示するようにしてもよい。
好ましくは、前記表示手段は、前記検索された情報
を、前記入力画像上でかつ前記選択指定されたパターン
のまとまりの直近に設定したクローズ可能な小領域に表
示するようにしてもよい。
好ましくは、前記入力画像と前記データベースから検
索された情報とに基づいて文書を作成するための編集手
段をさらに具備したことを特徴とするようにしてもよ
い。
好ましくは、前記データベースから検索される情報
は、文章、図形、絵、および写真の中の少なくとも1つ
であるようにしてもよい。
好ましくは、他の装置との間で通信回線を介して情報
を通信するための手段をさらに具備するようにしてもよ
い。
本発明に係る情報検索方法は、画像を入力し、入力画
像中から空間的に近接するパターンのまとまりを抽出
し、複数のパターンのまとまりの中の1つの選択指定を
受け、選択指定されたパターンのまとまりの各パターン
をそれぞれ認識して当該パターンのまとまりをコード化
し、得られたコードまたはコード列に関連する情報をデ
ータベースから検索し、検索された情報を表示すること
を特徴とする。
(作 用) 本発明によれば、例えば文書画像のような大画像を入
力して表示するとともに、入力画像中から予めパターン
のまとまりを抽出しておくので、辞書検索のためのキー
ワードを求めるための画像パターンの選択指定操作の負
担を大幅に軽減することができ、また検索対象とするパ
ターンのまとまりが選択指定されてから検索結果表示ま
でに要する時間を短縮することができる。
(実施例) 以下、図面を参照して本発明の実施例に係る電子辞書
について説明する。
第1図は本発明に係る電子辞書の基本的な全体構成図
で、基本的には次のような機能ブロックを備えて構成さ
れる。
第1図において、1は文書画像(原稿)の一部、また
は1枚乃至複数枚の原稿からなる文書画像の全てを光電
変換によって入力する画像入力装置である。また2は使
用者により操作される、例えばマウス付きキーボードか
らなる操作部、3は前記入力画像や後述する文字コード
列、および訳等の検索結果,更には補助情報(マウスカ
ーソルとメニューとメッセージを含む)等を表示する表
示装置、4は上記表示装置3で表示される情報を印刷出
力したり、前記検索結果を音声合成等により発生出力す
る出力装置である。更に5は前記画像入力装置1により
入力された画像から1乃至複数の単語の文字パターン列
を抽出し、これを文字コード列に変換する文字認識装
置、6は前記文字コード列や前記操作部2から与えられ
るその他の任意の文字列に対応する訳等をデータベース
(辞書)から検索する情報検索装置である。
また7は前記入力画像や文字コード列,文字コード列
に対する訳等の検索結果,およびその他の情報を格納す
る為の主記憶装置、8は前記入力画像や文字コード列,
検査結果,およびその他の情報を適宜保存する為の補助
記憶装置である。そして9は本装置の全体を機能させる
為の制御を司る制御装置である。
本装置(電子辞書)の利用者は、例えば前記操作部
(マウス付きキーボード)2を用いてメニュー項目を指
定したり、キーボードから指示を制御部9に入力するこ
とで本装置での処理を制御することになる。
尚、上記『指示』とは、ここでは前記操作部2のマウ
スを操作して表示画面上のある点にマウスカーソルを移
動させるような操作を意味する。また『指定』とは、こ
こでは指示された位置でマウスボタン等の補助操作によ
り、その位置に関連した何等かの選択処理を行うことを
意味する。
しかして前記表示装置3の表示画面3aは、例えば第2
図に示すように、前記主記憶装置7に格納された入力画
像を表示する為の画像表示領域3bと、前記情報検索装置
6により検索された情報を表示する為の検索結果表示領
域3cとに分割設定されている。このような表示画面3a上
で前記マウスにより指示されている位置が、例えば矢印
マークで表現されるマウスカーソル3dにより示される。
さて上記画像表示領域3bが入力画像に対して十分大き
い場合には、第3図(a)に示すように画像表示領域3b
に該入力画像の全部を表示可能である。しかし入力画像
が上記画像表示領域3bを越えて大幅に大きいような場合
には、例えば入力画像を適宜縮小してその全部を表示す
るか、或いは入力画像に対して画像表示領域3bをスクロ
ール可能とし、第3図(b)(c)に示すように画像表
示領域3bからはみだす画像部分をスクロール操作によっ
て適宜見ることができるようにしておけば良い。
尚、この実施例では上述したスクロール処理は前記マ
ウスの操作によって起動されるものとして説明するが、
キーボードからの操作指示によりスクロール可能として
も良い。また入力画像が画像表示領域3bに対して小さい
場合には、その入力画像を適宜拡大して表示するように
しても良い。
同様にして前記検索結果表示領域3cに、データベース
からの検索情報を表示しきれない場合にも、検索結果表
示領域3cをスクロール可能としたり、或いは改ページ可
能とするようにしておけば良い。このようなスクロール
機能や改ページ機能については、入力画像が画像表示領
域3bより大きい場合や、検索情報が検索結果表示領域3c
に表示しきれない場合にだけ、手動または自動によって
適宜起動されるようにしても良い。
また使用者が画像を任意に拡大・縮小して表示可能と
する機能を持たせておくと便利である。特に画像を任意
に拡大できることは、後述するマウスによるパターン列
の指定作業において効果が大きい。その際、入力画像が
画像表示領域3bを越えて大きくなる場合には自動的にス
クロール機能を起動するようにし、また入力画像が画像
表示領域3bより小さくなる場合には上記スクロール機能
を自動的に解除するようにしておけば、スクロール機能
の起動/解除作業の負担から、利用者を解放することが
できる。
次にこの実施例で用いられる上述したスクロール機能
の例について説明する。
第4図はこの実施例におけるスクロール機能の一例を
示す図である。スクロール指示は、例えば第4図に破線
で示すように前記画像表示領域3bを複数の小領域に分割
しておき、画像表示領域3bの中心に位置する実線で囲ま
れた小領域31から前記マウスカーソル3dを別の小領域32
に移動し、位置指定することにより行われる。この位置
指定がなされたとき、上記小領域32の画像を画像表示領
域3bの中心(小領域31の位置)に移動させるようにスク
ロール操作を起動する。この場合のスクロール量は、例
えば前記小領域31と小領域32との位置の差(距離)とし
て与えられる。
尚、このときに前記操作部2から与えられる指示によ
り、上記スクロールの量を示す領域差を数倍に拡大する
ようにすることも可能である。このようにすれば、小領
域の大きさをスクロール量の基本単位とし、その上で任
意の大きさのスクロール量と任意のスクロール方向を指
定することが可能となる。
また操作部2から与える指示によって前述した小領域
の大きさや形を可変とすれば、事実上1画素を単位とす
るスクロール量の制御が可能となる。この場合、例えば
前記画像表示領域3bの中心に位置する小領域31の境界
を、上記スクロール機能が起動されたときに使用者がわ
かりやすい色などで識別表示するようにする。この結
果、スクロール機能が起動されたことを使用者に伝える
ことが可能となり、また上記識別表示される小領域31の
境界に、そのスクロール量とスクロール方向の指定の際
の原点を示す働きを持たせることが可能となる。
しかし一方では小領域31の境界が表示されると目障り
となる場合もあるので、適宜上記境界を表示しないよう
に表示制御し得るようにしておくことが望ましい。
尚、画像表示領域3bを分割する小領域の形は、第4図
に示したような矩形に限定されるものではなく、例えば
6角形や3角形など、前記画像表示領域3bを隙間無く分
割可能ならばどのような形でも良い。
更にこの実施例では指定方向にそれ以上のスクロール
が不可能な場合には、その方向へのスクロールが不可能
であることを使用者に知らしめるような表示制御が行わ
れる。この表示制御は、例えば第5図に示すように、ス
クロールの限界を示す為の境界線33や境界外領域34を表
示することにより実現される。このような境界線33や境
界外領域34を表示すれば、利用者に対してスクロール不
可能な方向を容易に知らしめることが可能となる。同様
の効果は前記小領域31の境界を示す辺の表示状態(色・
明るさ・太さ・消去・点滅など)を変えたり、適宜メッ
セージを表示することによっても達成される。
またこのようにしてスクロール不可能な方向を示すの
ではなく、逆にスクロール可能な方向を積極的に示すよ
うな表示状態を表すようにしても良い。また表示の変化
のみでなくスクロール不可能なことを合成音声等を用い
て示すようにしても良い。
またスクロール可能範囲を越えてスクロール指示が出
されたような場合には、スクロール可能な限界までスク
ロールした状態でそのスクロールを停止させるような機
能を設けておくことが望ましい。この際、スクロール範
囲を越えてそのスクロール操作が停止したことを利用者
に表示や音声で知らせるようにした方が取扱い性の点で
好ましい。
またスクロール処理に対する操作機能としては上述し
た例に限定されず、例えば第6図に示すように表示画面
上にスクロール操作指示用のパネル61を表示し、このパ
ネル61の操作指示によりスクロール操作を行うようにし
ても良い。具体的には、上記パネル61上の、向きの異な
る複数の矢印領域62,63,64,65を選択指定することで、
その矢印方向にスクロール指示を与えるようにすれば良
い。この際、前記パネル61上の矢印領域66,67を選択操
作することで、その移動量を数倍に拡大するような機能
を持たせておくようにしても良い。このような矢印領域
66,67の選択指定による移動量制御機能を用いれば、使
用者は任意の大きさのスクロール量を適宜指定すること
が可能となる。この場合、その倍率によって前記パネル
61の表示色を変えるとか、その倍率を領域68に表示する
とか、更には倍率によって算出される1回のスクロール
量を上記領域68に表示する等すれば、スクロール量を容
易に確認することが可能となるので、スクロール操作を
より一層効率的に行うことが可能となる。
またスクロール不可能な場合には不可能方向の矢印の
表示状態を変えるようにすれば良い。更にスクロール操
作用のパネル61の表示位置を、前記表示画面3a上で移動
可能とすれば、パネル61の操作をより一層容易化し得
る。例えばマウスカーソル3dが画像表示領域3bにあると
きは、第7図(a)に示すようにパネル61の表示位置
を、画像表示領域3bの外の、前記マウスカーソル3dに最
も接近する位置に自動的に移動させる。また別の処理の
為に前記マウスカーソル3dを検索結果表示領域3cに移動
したような場合には、第7図(b)に示すように前記パ
ネル61の表示位置を前記検索結果表示領域3cの外で、且
つマウスカーソル3dに最も接近する位置に自動的に移動
するようにすれば良い。
こうするとスクロール操作に移行する際の前記マウス
カーソル3dの移動量を最小限にした上で、装置使用者が
注目している表示を妨害しないようにすることができ
る。この結果、本装置の利便性をより一層向上させるこ
とが可能となる。ちなみに前記パネル61の表示位置制御
のアルゴリズムについては、基本的には常に使用者が作
業を行っている領域の外でマウスカーソル3dに最も近い
位置にパネル61があるようにその表示位置を制御するよ
うにすれば良い。またこのパネル61を、スクロール機能
の起動/解除に呼応して表示/消去するように表示制御
することは勿論のことである。
一方、上述したスクロールの操作機能を次のように実
現しても良い。例えば第8図に示すように表示画面3a上
にスクロール操作用領域3eを表示する。そしてこのスク
ロール操作用領域3eに入力画像の概形Aを表示する。そ
して前記画像表示領域3bに現在表示中の部分画像の範囲
を示す図形Bを上記スクロール操作用領域3e内の概形A
に対応付けて表示する。この図形Bを前述したマウスカ
ーソルとして用い、マウス操作により上記図形Bをスク
ロール操作用領域3e内で自由に動かせるようにする。
しかしてこのような表示機能を用いれば、マウスカー
ソル(図形B)を用いて概形Aに対する任意の領域を指
定すれば、その指定された領域の入力画像を前記画像表
示領域3bに表示することが可能となる。
次にこの実施例におけるページ機能の例について第9
図を参照して説明する。
このページ機能は上述したスクロール機能の1種であ
り、前記画像表示領域3bに表示する入力画像をページ単
位で一括的にスクロールすることにより達せられる。こ
のページ機能は、例えば第9図に示すように検索結果表
示領域3cの上半面3fと下半面3gとを、各々前ページへの
移動および次ページへの移動を指定する為のスイッチと
して用い、これらの領域を選択的に指定することにより
起動される。例えばマウスカーソル3dを用いて前記検索
結果表示領域3cの上半面3fの或る点を指定することによ
り、現在表示中のページの1ページ前にその表示画面を
戻す。また前記検索結果表示領域3cの下半面3gの或る点
が指定された場合には次のページにその表示画面を進ま
せる。この際、前ページあるいは次ページの存在を何等
かの表示形態の変化によって利用者に提示するようにし
ておけば、無用なページ操作を効果的に防ぐことが可能
となる。
具体的には、無用なページ操作を防ぐ為の処理として
は、例えば第10図に示すように、前ページがある場合に
は検索結果表示領域3cの枠上辺3hを点滅させ、次ページ
がある場合には該検索結果表示領域3cの枠下辺3iを点滅
させるようにすれば良い。このような枠上辺3hおよび枠
下辺3iの点滅により、利用者に対して改ページ可能な方
向を効果的に知らせることが可能となる。
尚、上記枠上辺3hや枠下辺3iの代わりに、前記検索結
果表示領域3cの最上部の最下部に表示されている文字行
等を点滅させるようにしても良い。また点滅の代わりに
その表示色や文字パターンの太さなどの変化をさせるこ
とで改ページ可能な方向を知らせるようにしても良い。
ところで上述した表示制御では改ページ可能性の向き
が提示されるだけであるが、実際的には改ページ操作と
組み合わせて次のようにページ操作の制御を行うように
しても良い。
第11図(a)は検索結果表示領域3cにページ操作メニ
ュー71を付属させた例を示している。このページ操作メ
ニュー71には、或る検索結果の情報量が前記検索結果表
示領域3cの10ページ分に相当する量があったとすると、
ページ操作メニュー71には[1]から[10]までの各ペ
ージに対応した呼び出し項目72と、単純に改ページする
ための前ページ呼び出し項目73と次ページ呼び出し項目
74の少なくとも合計12項目が表示される。
検索結果表示領域3cに現在表示しているページについ
ては、該メニュー71の該当するページ呼び出し項目72の
表示形態を他の項目と変えることによって使用者に容易
に認知せしむるようになっている。この第11図(a)に
示す例では、[3]を表示した項目72の表示をやや暗く
することで、現在、前記検索結果表示領域3cには第3ペ
ージ目が表示されていることが示される。この表示の暗
さは、項目名の文字が読める程度に抑えられる。
尚、ページ操作メニュー71の位置・大きさ・形・配列
や表示の変化のさせ方についてはこの例に限定されるも
のではない。更には改ページ不可能なことを前述した表
示形態の変化のみでなく、例えば音声で示すようにして
も良い。またこの際、1ページ単位の表示ページ変化で
はなく、前記上半面3hや下半面3iにおいて指定される点
の中央3jからの偏差を求め、この偏差に応じた量だけ表
示画像を上下にスクロールするようにしても良い。この
偏差に基づくスクロールと前記ページ機能とを融合する
ようにすれば本装置の操作性は一層向上する。
即ち、第12図に示すように検索結果表示領域3cを上下
に4つの領域3m,3n,3o,3pに分割する。そして最上部の
領域3mまたは最下部の領域3pが指定された場合には、そ
の指示に応じて前後にページを切り替えるようにする。
また前記検索結果表示領域3cの中央部の領域3nまたは領
域3oが指定された場合には、その中央3jからの偏差に応
じて表示画面を上下にスクロールするようにする。
このとき領域3m,3pの縦幅については、検索結果表示
領域3cの縦幅を縮尺したものとして設定しておく。この
ようにしておけば、例えば検索結果表示領域3cにおける
点3qが指定された場合、これをもってスクロールを下向
きに1ページ分行うようにすることが可能となる。
尚、同様の効果をスクロール機能だけで実現すること
も可能である。即ち、前記領域3m,3pが指定されたと
き、各々上下に1ページ分のスクロールが行われるよう
にすることも可能である。このときのスクロール特性
は、例えば第13図(a)のような関数で示される。この
第13図(a)に示すグラフ(スクロール特性)は領域中
央3jからの偏差を1/2ページを[1]として横軸に、ま
た各偏差に応じたスクロール量を1ページ分の距離を
[1]として縦軸にとって表現したものである。しかし
て偏差Aの左側は前記領域3n,3oに対応し、偏差Aの右
側は前記領域3m,3pに対応している。
このような表示画面のスクロール量を制御するスクロ
ール特性としては、この他にも、例えば第13図(b)〜
(e)のようなものが考えられる。第13図(b)に示す
特性は前記画像表示領域3bのスクロール機能において小
領域の大きさを最小にとった場合の特性と同等のもので
ある。また第13図(c)(d)(e)にそれぞれ示すス
クロール特性は1ページを越えてのスクロールが可能な
特性であり、非直線的にスクロール量を制御する例であ
る。
尚、画像表示領域3bおよび検索結果表示領域3cの大き
さや位置,ならびにスクロール機能やページ機能は、上
述した例に限らず様々に変形して実現可能である。また
上記スクロール機能は検索結果表示領域3cのみに限定さ
れるものではなく、種々の表示領域の必要な部分、例え
ば画像表示領域3bにも適用可能であることは云うまでも
ない。この場合には少なくとも縦方向と横方向のような
異なる2方向へのスクロールを可能とすることで、画像
全体を表示可能なようにすることが必要となる。
またスクロールの方向を縦横2方向に限定せず、より
多くの方向について可能とすれば寄り細かいスクロール
制御が可能となり、一層便利な制御機能となる。また表
示領域の形や大きさに応じて各方向の必要なスクロール
量は変化するので、方向別にスクロール特性を予めまた
は手動または自動により設定可能とするなどしても良
い。或いは全方向に同一の妥当なスクロール特性を、適
宜手動または自動により設定し得るようにしても良い。
また、前記メニュー71による改ページ機能と上述した
偏差によるスクロール機能とを融合することにより本装
置の操作性はより一層向上する。この場合には、例えば
前記ページ操作メニュー71は、例えば第11図(b)のよ
うに実現される。この第11図(b)に示す表示例では、
検索結果表示領域3cに第7ページの後半から第8ページ
の前半にかけて表示されていることが、7ページ呼び出
し項目[7]の後半と8ページ呼び出し項目[8]の前
半とを暗く表示することにより示される。
ところで上述した各表示領域をマルチウインドウで実
現することも可能である。この種のウインドウは、その
大きさや位置を適宜変更可能である。しかも不必要なウ
インドウをクローズしたり、また必要なウインドウをオ
ープンしたり、更にはウインドウを前後に入れ替えたり
する操作が可能となる。従ってこのようなウインドウを
用いれば表示領域の確保がし易くなる。また表示領域の
配置や大きさを様々に工夫することでその視認性と操作
性をより一層向上させることが可能となり、装置の利便
性を更に向上させることが可能となる。
ところで画像表示領域3bに表示される入力画像の全
部、若しくはその一部に対するコード化の対象となるパ
ターン、若しくはパターン列の指定は、例えば前述した
マウス操作により行われる。このパターンの指定は、本
装置では基本的には次のようにして実現される。
即ち、装置使用者は、表示画面に表示された入力画像
中の指定したいパターン列の一部をマウスカーソル3dで
指示することにより、そのパターン全体を指定する。例
えば第14図(a)に示すように、マウスカーソル3dを用
いて点aを指示する。するとパターン切り出し処理は、
指定された点aの位置にある文字パターン[o]を中心
として開始され、縦横に一定距離以内に近接する黒画素
をまとめて切り出すべきパターンとする。この結果、上
記文字パターン[o]に近接する文字パターン[b]と
[y]とが上記文字パターン[o]にまとめられ、これ
らの文字パターンからやや離れている文字パターン
[a]や[.]は、上記パターンにはまとめられない。
この結果、この例では1まとまりパターン列[boy]が
切り出される。このパターン指定法は英単語などの空間
的に離散的に存在するパターンを切り出すのには適して
いる。
然し乍ら、このようなパターン指定法は、例えば和文
などのように定ピッチに展開するパターン列から望みの
パターン列を切り出すには適さない。そこで本装置で
は、次のようなパターン指定法も可能となっている。
即ち、第14図(b)に示すように、この場合にはマウ
スカーソル3dを点bから点cまで横方向に移動する。す
るとパターン切り出し処理は、上記点bから点cの範囲
内でその移動方向に垂直な方向に一定距離で近接する黒
画素をまとめる。次いで上記移動範囲内の上述したパタ
ーンのまとまりを統合し、これを切り出すべきパターン
とする。この結果、この例ではパターン列[情報処理]
が切り出される。このアルゴリズムはマウスカーソル3d
の縦方向の移動に対しても有効であるので、縦書きされ
た文字列からパターンの切り出しにも対応できる。
またパターンの指定法として、例えば目標パターン列
の存在領域を枠で囲むことにより指定するようにしても
良い。この領域の指定の方法としては、使用者がマウス
カーソル3dを、パターン列を囲むようにその領域の外周
上を動かすことにより達せされるが、このような手法は
効率が悪い。そこでこの実施例装置では、パターン領域
を矩形として指定することで効率的にパターン列を指定
し得るようになっている。
即ち、第14図(c)に示すようにここではマウスカー
ソル3dを点dから点eまで斜めの向きに移動する。パタ
ーン切り出し処理は、上記点dと点eとを結ぶ線分を、
矩形領域の対角線とする。そしてこの矩形領域中に存在
する黒画素を全てまとめ、これを入力画像中から切り出
すべきパターン列とする。この結果、この例ではパター
ン列[情報処理]が切り出される。
尚、マウスカーソル3dが点dから点eへ移動する間、
点dと現在のマウスカーソル3dの位置とを結ぶ線分を対
角線とする矩形領域を時々刻々表示するようにすれば、
使用者は自分が囲もうとしている文字パターンの矩形領
域を容易に、且つ適確に知ることができるので便利であ
る。
以上で述べたパターン列指定法は、基本的には使用者
にてパターン列を指定し、その後、パターン列抽出処理
を開始することによりその指定の行われた位置(領域)
のパターンを切り出すことにより実現される。然し乍
ら、これらの方法では、その都度、パターン列を指定
し、その後にパターン列を抽出する処理を行うことにな
るので、僅かながらも計算時間が必要となる。また使用
者によりパターン列の指定が行われるまでの間は装置は
待機状態となる。従って本装置の資源を有効に活用して
いるとは云い難い。
そこで本装置では、装置側において予め空間的なまと
まりを示すパターンを候補パターン列として抽出してお
き、パターン列の抽出完了後に使用者がこれら候補パタ
ーン列を選択的に指定できるような機能が組み込まれて
いる。この機能は、使用者が入力画像を確認してから、
情報検索を希望するパターン列を決定するまでには時間
が掛かると考えられ、この時間を有効利用しようとする
ものである。
この例を第14図(d)に示す。この第14図(d)にお
いて、矩形f,g,〜iは装置が自動的に抽出した候補パタ
ーン(候補パターン列)である。これらの矩形f,g,〜i
は画像と重ねられて画像表示領域3bに表示される。使用
者はマウスカーソル3dを用いて、1つ乃至は複数の矩形
の内部を指示することで該指示された矩形で代表される
パターン列を指定する 例えば使用者が矩形fと矩形gとを指示した場合、切
り出されるパターン列は[情報]となる。尚、英文など
では第14図(e)のように単語単位のパターン列を矩形
でまとめることも可能である。勿論、第14図(f)に示
すように矩形でまとめられるパターンの単位は上述した
文字や単語に限らず、複数単語や文字行など様々に設定
可能である。
またこのような機能により、例えば数行にまたがる熟
語やハイフォネーション単語を指定することも可能とな
る。第15図はハイフォネーションの例を示もので、図中
j,kで示されるパターンがハイフォネーション単語であ
る。使用者は枠j,kで示される矩形を連続して指定する
ことで単語[hyphen]を指定することが可能となる。
このようなパターン列の指定法によれば、使用者がパ
ターン列を指定するまでの時間を有効に利用して候補パ
ターン列の抽出を行うことができ、パターン列の指定に
際しては既に抽出されているパターン列を即座にコード
化処理することが可能となる。この結果、見掛け上の実
行速度を速くすることが可能となる。
尚、上述した候補パターン列の抽出をバックグラウン
ド処理とし、使用者によるパターン列の指定作業と同時
進行し得るようにすれば、その見掛上の処理速度をより
一層高速化することが可能となる。この際、指定された
パターン列が既に抽出されていれば即座にコード化を行
い、未抽出であるならばパターン列の抽出処理を優先的
に行うようにすれば良い。
また装置が前記パターン列指定に先行して行う処理
を、上述した候補パターン列の抽出に止どめず、該候補
パターン列のコード化までを済ませるようにすれば、更
に高速化が可能である。
尚、候補パターン列の抽出処理の為には、文書画像な
どを解析して空間的に近接するパターンを統合し、これ
をパターンのまとまりと看做す為の処理機能が必要にな
る。このような機能については後述する。
ところで前述した矩形を表示することなくパターン指
定を行うことも可能である。即ち、指定したいパターン
列の一部をマウスで指定することにより、その指定され
た位置を含むパターンの、或るまとまりと認識されるパ
ターン全体を指定するようにすることも可能である。こ
の場合、装置が検出しているパターンのまとまりを示す
情報が表示されないので、使用者はパターンのまとまり
を、例えば枠によって示される情報等として事前に知る
ことはできない。しかし使用者の考えるパターンのまと
まりと、装置が抽出したパターンのまとまりとが一致す
るならば使用上、何等問題は発生しない。従って使用者
は自分の判断したパターンのまとまりを想定しながら、
パターン列の指定を行えば良い。
しかしこれだけでは不安が残るような場合がある。従
ってこのような場合には、例えば指示された位置に、適
宜その位置に対応するパターンのまとまりだけを表示す
るようにする。このようにすれば、望むパターン列が確
実に抽出されているか否かを、簡単な操作により認識す
ることが可能となる。
一方、装置が自動的に抽出したパターンのまとまりが
妥当性に欠く場合がある。このような場合を想定して、
実施例装置には、使用者の指示に応じてパターンのまと
まりを修正する為の機能が組み込まれる。この機能は、
修正が必要なまとまりが指定されたとき、その要修正の
パターンのまとまりを『まとまり』としての登録から削
除し、その上で削除されたパターン列を、例えば前述し
た第14図(a)〜(c)に示す手法を用いて再度パター
ンのまとまりとして登録し得るようにしておけば良い。
ところで装置が持つ機能として入力画像中から文字パ
ターンを自動的に抽出してコード化し、また同時に各文
字行を前後関係を自動的に識別し得る機能を備えるなら
ば、そのコード化結果と文字行の前後関係とにより、ハ
イフォネーション単語を自動的に抽出することができ
る。例えばコード化結果から行末に存在する[−]を検
出することにより、例えば第15図(b)に示すように枠
m,nがハイフォネーションによって連続していることが
判明する。この結果、上記枠m,nを統合することによっ
てハイフォネーション単語[hyphen]が抽出される。
この処理を使用者によるパターン列の指定に先駆けて
行っておけば、使用者はハイフォネーションを統合する
為の無用なパターン列指定を行わなくても良くなる。従
って装置の利便性は一層向上する。この際、上述したよ
うに抽出されるハイフォネーション単語については、第
15図(b)に示すように行間にまたがる部分の枠の一端
が開いた状態で表示するようにしておけば、その確認を
容易に行うことが可能となる。
また文字単独のコード化結果に対しては、例えば単語
・熟語・言い回し等のスペル辞書を用いて、その認識誤
りを訂正すると云う後処理が行われる。このとき連続す
る複数の単語間で、例えば[Do your best.]などの
ように熟語や言い回しとして辞書登録がなされており、
且つ他の解釈の余地の無いものは、その時点で1まとま
りのパターンとして表示される。このような機能を持た
せておくことにより、使用者は複数の解釈が存在する部
分のみを集中的に考えることが可能になる。
以上が本装置におけるパターン列指定法の代表的な例
である。尚、パターン列指定法を1つに限定する必要は
なく、複数のパターン列指定法を準備しておき、使用者
がこれらの1つを適宜選択して使用できるようにすれば
一層利便性が向上する。また上述したパターン列指定法
以外の手法を適宜採用可能なことも勿論のことである。
ところで原稿などが手元にあって入力画像を呈示する
必要の無い場合には候補パターン列を直接表示せず、例
えば第16図(a)(b)に示すようにそのパターン列の
存在位置のみを矩形や線分などの図形で表示するように
することも可能である。このような手法を採用すれば、
入力画像を直接表示するよりもその表示処理に費やす時
間を短くすることができるので、使用者を無用に待たせ
ると云う不具合を回避し、その操作性の向上を図ること
が可能となる。この場合には、マウスカーソル3dを用い
て図形の周囲や内部を指定したり、マウスカーソル3dに
最も近い図形が選択されるようにすれば良い。
パターン列が指定されたとき、そのパターン列(若し
くはその位置を代表する図形)の表示色を変えるとか、
或いはその領域を枠で囲んだり下線を施す等してそのパ
ターンが指定されたことを使用者に知らせるようにすれ
ば良い。また背景の表示色を変えたり、そのパターン列
を、予め定められた専用の場所に表示する等の手法を採
用することによりそのパターンが指定されたことを使用
者に知らせるようにしても良い。
このようにしてパターン列(若しくはその位置を代表
する図形)の色、領域の形や色、領域の外周の色、下線
の色や太さ、背景の色などについては、未処理のパター
ン列や既に検索結果が得られたパターン列(既処理パタ
ーン列)と異なるように表示制御される。このような表
示制御により、現在処理中のパターン列を一目で識別で
きるようにその表示がなされる。
さて上述した如く指定されたパターン列はコード化さ
れる。コード化された情報はデータベースを検索する為
のキーワードとして使用される。そしてコード化情報に
従ってデータベースより検索された情報が使用者に呈示
される。
このとき、例えばパターン列が単語であり、データベ
ースから検索される情報が、例えば該単語の訳などであ
れば、本装置は辞書としての機能を持つことになる。
しかしてパターン列が文字列であれば、第1図に示し
た文字認識装置5のコード化部では抽出したパターン列
から文字パターンを切り出し、パターンマッチングを行
って各文字パターンをコード化する。このコード化結果
は曖昧性を含んでいる可能性があるので、単語としての
妥当性の評価によりそこに含まれる誤り部分の訂正が行
われる。
しかして誤り訂正処理が施された後のコード列は情報
検索装置6にて、そこに内蔵のデータベースとの照合に
供される。この際、上記コード列により示される単語の
妥当性の評価は主にスペルチェックで行われるので、上
記データベースに登録されているキーワードの情報を活
用することで簡易に、且つ効果的に行うことが可能であ
る。このようにすると、スペルチェック用の特別な辞書
を持つ必要が無くなり効率的である。この際、誤りの訂
正を使用者の操作により行えるようにしておくことも効
果的である。
また前記パターン列としては単語に限定されるもので
はない。即ち、熟語や文や諺など様々なパターン列をキ
ーワードとして設定することもできる。
また検索対象となる情報も単語の訳に限定されない。
例えば意味・反意・類似・類義・同音・同義・引例(例
文)・諺・活用形・格・級・時制・活用のリスト・品詞
・発音記号など様々な属性について検索可能としても良
い。更には現代語に限らず古語を扱えるようにしても良
く、これらの検索対象とする情報の選択を使用者が適宜
指定可能にすることもできる。またこれらの各情報に予
め優先順位を設定しておき、使用者が望む深さの情報ま
でを使用者の操作に応じて順次得られるようにすること
もできる。更にこのような優先順位を使用者が設定可能
な構成としても良い。
即ち、前記データベースには電子化された英和辞典・
国語辞典・反意語辞典などの辞書知識と、文章知識・文
法知識・発音知識などを格納しておき、これらの情報を
適宜検索し得るようにしておく。この結果、使用者は装
置の助けを借りることで(抽出したパターン列に従って
データベースを検索することで)、使用者の知識では読
解不可能な外国文献・古典文献・難解な文献などを読む
ことができる。
さて前記情報検索装置6はコード化されたパターン列
(キーワード)を解析して、英語・日本語などの区別を
パターン列の性質から行う大分類と、単語・熟語などの
区別をパターン間の長い空白の数から行う中分類と、単
語であれば語尾などの変形があっても同じ見出し語と解
釈する小分類とを行う。そして情報検索装置6はこれら
3つの分類結果に基づいて検索すべきデータベースの特
定部位を粗く絞り込み、同時に該部位に対する見出し語
(文)を高速に特定する。データベースに格納されてい
る知識はこのような見出し語(文)別に分類整理され、
且つコード別・長さ別にソーティングされて登録されて
いる。
情報検索装置6は、先ず前記見出し語(文)の長さで
データベースに対する検索部位の絞り込みを行い、次い
でコード列のマッチングによって検索すべき情報の格納
箇所を決定する。このようにして分類処理と木彫り込み
処理とを工夫することによりデータベースの高速な検索
が可能とされている。尚、別名としての別々の見出し語
を持つにも拘らず、その内容が同一であるような情報も
ある。このような場合には、各見出し語に対応した複数
箇所に同一内容の情報が重複して格納されることを防ぐ
べく、例えば一方の情報に他の情報に対するリンク情報
を格納しておくようにすれば良い。
ところで上述した見出し語(文)で検索される情報
は、例えば前記項目別の階層構造を成してデータベース
に格納されている。この階層構造は、見出し語に優先順
位のリンク情報を付与することにより、並列に格納され
ている情報が階層構造を持つようにすることで実現され
る。この優先順位は前述したように装置固有のものであ
っても良いし、或いは使用者によって任意に決定される
ものであっても良い。また、使用者が前回選択した項目
を優先順位の最上位に自動的に浮上させるような機能を
持たせておけば、使用者によるデータベース利用状況に
応じた自動適応形とすることも可能である。
しかしてこの実施例装置では、以上のように見出し語
の決定と情報格納場所の決定を経て検索すべき情報を得
ている。このときデータベースから検索される情報が非
常に多い場合、これらの情報の全てを一括表示すると使
用者が見難い思いをすることが予想される。この点、表
示すべき情報を事前に絞り込むことができれば、その絞
り込まれた情報のみを表示して要点を押さえたものとす
ることが可能となり、本装置の利便性を一層向上させ得
る。
そこで本装置では、キーワードから見出し語を抽出す
る際に切り捨てられた情報を活用するようにしている。
例えばキーワードが[leaves]として検出された場合、
見出し語としては[leaf]として求められ、この違いの
意味が切り捨てられた情報に相当する。しかして要求さ
れる項目が単語の訳であれば、上記[leaf]には名詞
『木の葉』と動詞「葉がでる・ページをめくる」などの
意味があるので、その検索結果はこれらの情報の全てを
含むことになる。
しかしてこのような情報(切り捨てられた情報)を用
いれば、上記[leaves]は名詞[leaf]の複数形であ
り、動詞[leaf]の変化したものではないことが判明す
るので、表示されるべき情報は「木の葉(複数形)」で
あると限定することができる。この例は名詞が複数形に
なるときに特殊な変化をすることを利用したものである
が、この他にも原形・時制・カウンタブル/アンカウン
タブル・3単現・単複同形・現在分詞・過去分詞・不規
則変化動詞・格・級などに発生する特殊性を利用するこ
とで検索情報の絞り込みを行うことが可能となる。
但し、この例は変形したキーワードを1つの見出し語
でデータベースを検索した結果であり、これら多様に変
化した各キーワードの各々を見出し語としたデータベー
スを構築しておけば上述した処理は不必要となる。しか
しこの場合にはデータベースの構成規模が大きくなると
いう欠点がある。
ところで前記データベースにおいては、前述した知識
を複数のブロックに分けて格納してくようにしても良
い。例えば種々の知識を分野別(物理・化学・医学・ビ
ジネス・日常・一般などの別)に分けておき、使用者が
ブロックを選択して使用するようにする。このようにす
れば単語の訳などの検索結果が限定されるので、不要な
検索結果を出力することがなくなり、また検索時間の低
減の効果も得られる。
即ち、医学関係の原稿を処理するのに、経済学のデー
タベースは不必要なばかりか混乱をもたらすだけであ
る。尚、この他にも用途別(訳・意味・反意などの別や
名詞・動詞などの別)や程度別(上級・下級・高校1年
などの別)や教科書別(〜出版の〜などの別)などの分
け方も考えられる。このような工夫を施すことにより、
装置の使い易さが一層向上される。また予め分類されて
データベースに格納される内容(情報)は装置内に常駐
させておく必要はなく、必要に応じて適宜入れ替え可能
な構成としておけば実質的なデータベースの大きさを削
減できる。この為には、データベースを入れ替え可能な
記憶媒体(カード・ディスク・カセットなどの形態で提
供される)上に構築し、所定のインターフェースを介し
て装置本体内に取り込むように構成しておくようにすれ
ば良い。
尚、本発明におけるデータベースの構造と検索の仕組
みは上述した例に限定されるものではなく、様々な実現
方法が可能であることは云うまでもない。また本装置を
辞書以外に使用することも可能である。例えば抽出され
るパターン列がバーコードなどであった場合には、該コ
ードの数値や、バーコードに対応する商品名・価格・在
庫状況・出荷元・出荷先・製造元などを検索可能なよう
にしても良い。
ところで、使用者が何等かの選択をする場合には、例
えばメニュー画面を呼び出し、そこに表示されたメニュ
ーを選択することにより行われる。この種のメニューの
呼び出しは使用者の操作によっても行われるが、装置の
使用状況によりメニューの呼び出しが確定しているよう
な場合には自動的に行われる。
即ち、この場合にはメニューには処理の進行状況から
自動的に必要となる項目のみが選択されて呈示される。
例えば項目のメニューは前記見出し後(文)に張られる
情報実体へのリンクを検索することで表示される。尚、
メニューを廃してキーボードなどから各処理に対応した
コード、若しくは名前を入力することで選択処理を行う
ことを可能としても良い。或いは幾つかのファンクショ
ンキーに各処理を割り付けておくようにしても良い。更
にはメニューに限らず、マウスを必要とする作業をキー
ボードなどから制御可能としても良い。またマウスの機
能をライトペン・タブレット・デジタイザなど他の指示
機能を有する装置で実現しても良い。
次に使用者が検索項目を随時選択する場合の処理につ
いて説明する。
第17図はパターン列のコード化終了後の表示画面の例
を示している。画像表示領域3bには入力画像に重ねられ
て前記指定されたパターン列が視認性良く表示されてい
る。また同時に上記パターン列のコード化結果が検索結
果表示領域3cに表示される。しかしてデータベースに登
録されている該パターン列に関する検索情報が複数の項
目にわたって存在する場合には、画面3aにはメニュー76
が自動的に開示される。該メニュー76には、例えば訳や
熟語や引例などの検索可能な項目のみが表示される。
使用者はマウスカーソル3dにより該メニュー76の任意
の項目を選択することになる。この第17図に示す例では
項目77が選択されることにより、前記パターン列に関す
る選択された項目についての検索結果が表示される。
しかして検索結果は前記検索結果表示領域3cに、例え
ば前述したパターン列のコード化結果と並べて表示され
る。このときのレイアウトは使用者に読み易いようにな
される。例えばある単語についての該単語を用いる熟語
の一覧を求めた場合、その表示は第18図に示すように成
される。
この第18図に示す例は英単語[as]に関する熟語を検
索して表示した場合であり、検索結果表示領域3cにその
検索のキーワード[as]や検索項目が表示し、またその
検索結果については上記キーワード[sa]の表示位置を
揃えてレイアウトする。このようなレイアウトによる検
索結果の表示を行うことで、使用者は検索結果の文字列
の中から容易にキーワードを識別し得る。
この際、上述したレイアウトとは別に前記キーボード
の表示色を変えるとか、キーワードの領域を枠で囲むと
か、或いは下線を施したりその背景色を変えるなどして
も良い。検索結果に不満がある場合には、引き続き前記
メニューによって項目を選択可能なことは云うまでもな
い。またデータベースの不備を補うべく、適宜に単語・
熟語・訳・例文などのデータの追加登録を可能としてお
くようにした方が好都合である。そして検索結果に不満
がなければ該パターン列への検索を終了し、次のパター
ン列を指定する作業に移行する。
尚、上述した情報検索は入力画像から抽出されたパタ
ーン列に対してだけでなく、前記検索結果からマウスな
どにより指定される任意の文字列や、キーボードなどか
ら入力される任意の文字列に対しても行い得るようにす
ることは勿論のことである。
ところで前述した如く追加されるデータは前記情報検
索装置6に内蔵されるユーザデータベースに登録され
る。そして情報検索に際しては該ユーザデータベースが
優先的に検索される。このユーザデータベースに登録さ
れた情報は、利用者からの指示により適宜削除すること
が可能である。
尚、新規登録データを入力するに際してはキーボード
などから手作業で行えるのは勿論のこと、他のメディア
に電気的に記録されたものを用いたり、或いは現在処理
中の画像を一旦保留して、追加データの記載された文書
などを入力して行うようにしても良い。この場合には、
データの追加作業が終了した時点で、前記保留された画
像を復帰し、先に行われていた作業を継続できるように
することは云うまでもない。
この際、上記ユーザデータベースを入れ替え可能な記
憶媒体(カード・ディスク・カセットなどの形態で提供
される)とそのインタフェースとで構成しておけば、複
数の使用者が本装置を交替で使用する場合に常に自分に
適応したユーザデータベースを使用できることになり、
その利便性を高めることが可能となる。またユーザデー
タベースの内容の一部もしくは全部を、使用者の指示に
従って適宜データベース本体へ転送・複写可能な機能を
組み込んでおくことが好ましい。
次に本装置に対する操作の手順について説明する。
画像入力装置1から入力された画像は主記憶装置7に
格納されて、表示装置3を介してその画像表示領域3bに
表示される。このとき、入力画像の大きさに応じて前述
したスクロール機能が起動される。
入力画像が表示されると装置の動作モードは前述した
パターン列の指定モードに移行する。このモードでは、
使用者は前記マウスカーソル3dを用い、前記画像表示領
域3b上でパターン列を指定することになる。
しかしてパターン列が指定されると装置の動作モード
は検索モードに移行し、入力画像中から切り出されたパ
ターン列は前述したようにしてコード列に変換される。
このコード化処理が終了すると表示画面3a上に前述した
メニュー76が表示される。使用者は該メニュー76を用い
て検索したい項目を指定する。そしてメニュー76上で検
索項目が指定されると検索が行われ、その検索結果が前
述したようにして前記検索結果表示領域3cに表示され
る。
尚、本装置においては、検索対象とするパターン列を
複数、連続的に指定可能とし、或る1つのパターン列に
関する検索を行ったり該検索結果を使用者が確認・利用
する間に、次のパターン列の認識や検索を行うようにす
ることも可能である。つまり本装置にとって負担の少な
い作業を使用者が行っている期間を利用し、本装置の各
資源が残されている処理を実行するようにしておけば、
見掛上の処理速度の高速化を図ることが可能となる。
ところで、単語の訳などのあまり多くない検索結果、
若しくは代表的な検索結果を、前記画像表示領域3bの対
応するパターン列付近の余白などに表示するようにして
も良い。ここで云う代表的な検索結果とは、優先順位の
高いものや使用頻度の高いものなどである。このような
表示機能を備えることにより、使用者が既処理パターン
列を一目で確認することが可能となると共に、その検索
結果を確認しながら次回の処理の計画を練ることが可能
となる。このような機能は、特に英文などを読解しよう
とするときに非常に便利である。
更に使用者があるキーワードに対して得られる数多く
の検索結果の1つを選択可能に表示しておくようにすれ
ば、余白に表示される情報は使用者の望むものに限定さ
れることになるので、使用者にとって非常に利用し易い
表示情報となる。この検索結果の指定は、例えば検索結
果表示領域3cにおけるマウスカーソル3dと各検索結果の
位置関係に基づいて行うようにすれば良い。具体的には
マウスカーソル3dにより指定された位置に最も近くに表
示されている検索結果を選択するようにすれば良い。そ
の他にも、例えば各検索結果に通し番号などを付けて表
示し、キーボードなどから該番号を指定することで検索
結果を選択可能とするように構成することもできる。
或いは上述したように検索結果を検索結果表示領域3c
の余白などに表示することに代えて、例えば第19図に示
すように既に処理済みのパターン列にマウスカーソル3d
を移動させて検索結果の指定操作が行われたとき、上記
パターン列の直近に設定した小領域3kにその検索結果を
表示するようにしても良い。この小領域3kについては、
例えば使用者からの操作指示により適宜クローズするこ
とが可能であるので、使用者は望む時に望むパターン列
の検索結果を確認することが可能となる。尚、小領域3k
を設定することに代えて、前記既処理パターン列から最
寄りの画像余白部分などに引き出し線を出し、この引き
出し線の先端部の余白などに前記検索結果を表示するよ
うにしても良い。
この際、既処理パターン列については、例えば一度処
理されたパターン列(もしくはその位置を代表する図
形)の色を変えるとか領域で囲むとか下線を施すとか背
景の色を変えるなどする。このような表示制御を行うこ
とにより、使用者に対して未処理のパターンと処理済み
のパターンとの区別を明確化して表示することが可能と
なる。尚、このような表示制御は、検索結果を入力画像
中の予め定められた領域に順次重ねて表示するような場
合、つまり予め定められた領域の表示情報を更新するこ
とでその検索結果を順に表示するような場合には省略可
能である。
また一度処理されたパターン列を再び指定した場合に
は、前述したコード化処理や検索処理を再度実行するこ
となく、前回の検索処理で求められている検索結果をそ
のまま表示する。この為には、検索結果をパターン列を
対応付けて記憶しておく為の機能を本装置に設けておけ
ば良く、その対応付けの情報については前記主記憶装置
7に格納しておくようにすれば良い。
また前回の検索結果に不満のあるような場合には、適
宜再処理を指示することも可能である。再処理について
は前述したパターン列の指定から行っても良いし、或い
は情報検索だけをやり直すようにしても良い。また既処
理パターン列について記憶された検索結果を使用者が操
作により表示画面上に呼び出し、前記マウスカーソル3d
による表示画面上での操作により、記憶された検索結果
を適宜抹消することができるような機能を設けておくこ
とも有用である。この抹消操作については特に限定され
ない。
また処理中のパターン列のコード化結果が既処理パタ
ーン列と同一であり、且つその検索項目が上記既処理パ
ターン列に対応付けて記憶されている検索結果に含まれ
ているような場合には、処理中のパターン列についての
新たなる検索を行うことなく、既に記憶されている既処
理パターン列の検索結果から必要箇所を引用するように
することも可能である。但し、この場合には検索処理を
実行するに先立って、必ず既処理パターン列の検索結果
をチェックすると云う処理が必要となる。
以上のような処理機能により、使用者は入力画像から
任意のパターン列を効率良く指定し、そのパターン列に
対応する様々な情報をデータベース検索により得ること
が可能となる。
ところで上述した検索結果については、例えば補助記
憶装置8にファイルとして格納し、これを長期保存でき
るようにしておけば、その保存された情報を後で効果的
に再利用することが可能となる。また出力装置4を通し
て上記検索結果をプリントアウトすることにより、検索
結果の一覧表を印字出力することも可能である。この一
覧表については、その検索結果をその検索順やアルファ
ベット順、あいうえお順、検索回数順でソーティングし
て出力することも可能である。またこのとき、使用者が
選択した検索結果だけを抽出して印字出力するようにす
ることも可能であり、このようにすればプリントアウト
の情報量を減らし、使用者が一覧表を閲覧・利用する場
合の手間を減らすことが可能となる。
また前記出力装置4から入力画像と、既処理パターン
列付近の余白などに該パターン列に対応した検索結果と
を重ねて印字した出力を得るようにすることも可能であ
る。このようにすると、原稿(入力画像)とパターン列
に対する検索結果とが空間的に対応付けられた状態で印
字出力されることになるので、使用者がそのプリントア
ウトを閲覧・利用する場合における情報内容理解を容易
ならしめることができ、一層便利になる。
その他にも上述した各種の表示画面を出力装置4を用
いてプリントアウトするようにしても良い。即ち、前記
表示装置3による画像表示と同様の内容・書式で、その
情報内容を印刷出力できるようにしても良い。このとき
各表示領域のハードコピーをそれぞれ独立に印刷出力す
ることを可能とすることは云うまでもない。
次にこの実施例装置における表示画面の変形例につい
て説明する。
第20図に示す表示画面例は、表示画面3a上に画像表示
領域3bおよび検索結果表示領域3cを設定することは前述
した実施例と同様であるが、新たに部分画像表示領域3m
が追加設定して構成される。この場合、画像表示領域3b
におけるマウスカーソル3dの形を上記部分画像表示領域
3mの形と相似となるようにする。この例ではマウスカー
ソル3dは矩形で与えられる。
ちなみに前述した実施例において入力画像が極めて大
きい場合、その入力画像を画像表示領域3bの大きさに合
わせて縮小表示すれば、その表示画像は小さくなり過ぎ
る。逆に入力画像をある程度の多きさで部分的に表示す
るようにすれば、入力画像の全体をスクロールするのに
手間取ることになる。
そこで第20図に示すように適当な大きさの部分画像表
示領域3mを設け、画像表示領域3bにおける矩形状のマウ
スカーソル3d内の部分画像を、上記部分画像表示領域3m
に見易い大きさで表示するような機能を設ける。そして
前述したパターン列の指定については、この部分画像表
示領域3mに表示した部分画像を用いて行うようにする。
この場合の操作の手順を説明すると、前記画像入力装
置1により入力された画像を前記主記憶装置7に格納
し、表示装置3を用いて上記入力画像を前記画像表示領
域3bに表示する。このとき表示画像は、入力画像の大き
さに応じて適宜拡大縮小され、画像表示領域3bに収まる
ように調整される。しかして入力画像が表示されると装
置の動作モードは部分画像指定モードに設定される。こ
のモードでは前記矩形状のマウスカーソル3dにより囲ま
れる部分画像が部分画像表示領域3mに表示される。同時
にこの部分画像表示領域3mに表示される部分画像は、前
記画像表示領域3bにおけるマウスカーソル3dの動きに呼
応してスクロールされる。
しかして部分画像表示領域3mに表示された部分画像
に、切り出したいパターン列が含まれるとき、使用者は
そのパターン列を含む位置でパターンの指定操作を行
う。すると装置の動作モードはパターン列指定モードに
移行し、前記画像表示領域3bにおける矩形状のカーソル
3dがその位置に固定される。このとき、前記マウスカー
ソル3dは前述した第4図に示すような矢印パターンとし
て部分画像表示領域3mに表示される。使用者はこの矢印
のマウスカーソル3dによって部分画像表示領域3m上でパ
ターン列の指定を行うことになる。
このようにしてパターン列が指定されると、装置の動
作モードは検索モードに移行し、上記指定によって切り
出されたパターン列は前述したようにしてコード列に変
換される。しかしてこのコード化処理が終了すると前述
したメニュー76が表示され、使用者は該メニュー76を用
いて検索したい項目を指定することになる。このように
して項目が選択指定されると、次に前記コード化された
情報をキーワードとしてデータベースの検索が行われ、
その検索結果が前記検索結果表示領域3cに表示されるこ
とになる。
つまりこのような操作手順が前述した実施例と異なる
点は、部分画像表示領域3mを設定した為に生じる表示の
異なりと、その表示画面に対する操作手順の相違であ
る。
尚、既処理パターン列の識別可能な表示や、余白への
検索結果の表示などを前述した画像表示領域3bに限ら
ず、部分画像指定後の部分画像表示領域3mに対しても同
様に行えるようにすれば一層便利である。即ち、部分画
像指定後の部分画像表示領域3mに表示されるパターンの
うち、既処理パターン列の表示形態を変えたり、主記憶
装置7に記憶された検索結果を余白などに表示するよう
にすることも可能である。
また部分画像表示領域3mを常時表示可能とする代わり
に、部分画像が指定されたときにだけ部分画像表示領域
3mをオープンして表示するようにしても良い。この場
合、例えば第21図に示すように、部分画像表示領域3mを
指定された部分領域の直近にオープンするようにする。
このようにすれば、パターン列指定の際にマウスカーソ
ル3dを移動させる距離が小さくて済み、使用者の負担を
軽減することが可能となる。
同様の効果は次のようにしても得ることができる。即
ち、部分画像表示領域3mを移動可能として、該部分画像
表示領域3mが画像表示領域3b内におけるマウスカーソル
3dの動きに応動して常にその近傍にあるように表示制御
する。こうすると、部分画像指定モードからパターン列
指定モードへ移行する際のマウスカーソル3dの移動量を
常に小さくできるので、使用者の負担を軽減することが
可能になる。
更に本装置を一層活用する為には、例えば第22図に示
すような文書編集用領域3pを別個に設けるようにすれば
良い。この場合には、使用者は任意の文書をワードプロ
セッサやDTPを使用する要領で作成・編集することが可
能となる。
この際、画像表示領域3bや部分画像表示領域3m、更に
は検索結果表示領域3cに表示される任意の画像や文字列
をマウス3dを用いて指定しながら、その指定された画像
や文字列を文書編集用領域3pの任意の箇所に転送可能で
ある。この結果、使用者は望むときに望む情報を検索し
て、キーボードなどから再入力することなく編集中の文
書に該情報を容易に引用して文書作成・編集処理を行う
ことが可能となる。また任意の画像(部分画像)を編集
中の文書に転載しながら文書作成・編集処理を行うこと
が可能となる。
尚、文書作成・編集に利用する画像を指定するに際し
ては、例えば第14図(c)に示したようなパターン列の
指定の手法を適宜流用するようにすれば良い。そして作
成・編集後の文書情報については、前述した出力装置4
を介して適宜印字出力することが可能であり、また補助
記憶装置8に記憶保存することも可能である。
次に本装置を翻訳支援に用いる場合の表示制御と、装
置に対する操作法について説明する。
本装置を翻訳支援に用いる場合には、先ず翻訳対象と
する文書画像を入力し、画像表示領域3bに表示される入
力文書画像を確認しながら、未知の単語パターン列を指
定・検索して訳などを得ることになる。検索によって得
られた訳などは前記検索結果表示領域3cに表示される。
しかして使用者が訳などを前記マウスカーソル3dを用い
て指定すると、文書編集用領域3pのカーソル位置にその
指定された訳などが複写表示される。この結果、使用者
はキーボードなどから上記文書編集用領域3pに複写表示
された訳などの語尾などを適宜修正しながら翻訳文を作
成することになる。尚、前記文書編集用領域3pにおける
カーソル位置等は、使用者が適宜マウスを用いて指定可
能であることは云うまでもない。
また前記検索結果表示領域3cに表示される訳などが、
その訳が取り得る活用変化形の全てを一覧表示したもの
であれば、使用者はその一覧から必要な変化形の訳語を
選択することにより、上述した活用語尾変形等の修正作
業を行うことなしに翻訳文を作成することが可能とな
る。
しかして本装置を使用して翻訳作業を行う場合、使用
者は画像表示領域3bの必要箇所を見て、次に検索結果表
示領域3cを見て、さらに文書編集用領域3pを見ると云う
手順を繰り返すことになる。即ち、使用者の視線は上述
した種々の表示領域を様々に動き回ることになる。この
とき、使用者が現在翻訳しようとしている文を、画像表
示領域3b上で視認しやすいようにその表示形態の変更を
施すようにすれば、使用者が或る単語を訳してから次に
訳すべき単語を選択する際、その視線を迷わせることな
く翻訳作業を進めることが可能となる。。このような目
的を達成するべく本装置では、使用者が入力画像上の処
理中の文に何等かのマークを入れられるような機能が組
み込まれる。このような機能は、例えばマウス操作によ
りマーキング位置や翻訳中の文の存在範囲を指定可能と
し、マーキング位置や翻訳中の文の先頭や末尾の位置に
マークを入れたり、翻訳中の文を図形で囲むことにより
実現できる。また現在翻訳中の文に下線を施したり、翻
訳中の文を示す文字列パターンやその背景色を変えるな
どの様々な手法を採用することによっても上述した機能
を実現することができる。
また本装置に文書画像を解析し、処理対象とする文を
自動的に抽出する機能を付加することもできる。この場
合には自動抽出された文を、例えば第14図(d)のよう
に矩形で囲むなどして使用者が容易に視認可能な状態で
表示する。そして使用者は矩形で囲み表示されて区切ら
れた文を、その矩形の内部や外周上を指定することによ
って選択的に指定できるようにすれば良い。この際、複
数行にまたがる文については、前述したハイフォネーシ
ョン文の表示例のように、次行に続く箇所と前行から続
く箇所で上記矩形の一端を開くことにより示される。そ
して使用者により指定された文は、他の文と容易に識別
可能なようにその表示形態が変えられる。
尚、上述した文の区切り表示をしないようにしても良
い。この場合には、例えば現在処理しようとする文の一
部を指定することにより、その文の全体が指定されたと
看做するようにすれば良い。しかして入力画像に示され
る文書の先頭の文から順に上述したように文を指定して
いくと、指定された原文の画像と、文書編集用領域3pに
て作成される翻訳文との対応関係が得られる。このよう
な対応関係を記憶しておく機能を本装置に設けることに
より、例えば翻訳処理終了後にその翻訳結果を確認修正
するような場合、1文乃至数文ずつ原文の画像と翻訳文
とを並べて表示するなどして、その確認修正作業を効果
的に支援することが可能となる。このようにすれば、使
用者は、例えばキーを叩くだけという簡単な操作で、順
次文書の先頭から翻訳結果を確認修正していくことが可
能となる。勿論、前記原文の先頭から正順に文を指定し
ていく場合のみならず、逆順に文を指定していくこと
や、任意の文へのカーソル移動なども簡単な操作で行え
ることは云うまでもない。
しかしてこのような表示に際しては、例えば第23図に
示すように新たに確認修正用の画像表示領域3nを設定
し、該領域3nの部分領域3pに原画像を、他方の部分領域
3qに翻訳文を各々表示するようにしても良い。この場
合、翻訳文の修正作業は上記部分領域3nにて行われる。
またこのとき、画像表示領域3bの対応する文の画像を反
転させるなどの表示形態の変更を行えば、使用者は現在
確認中の文が原稿中のどの部分にあるかを容易に把握す
ることが可能となる。
また上述した確認修正用の画像表示領域3nを設けず、
前記検索結果表示領域3cに翻訳文を全て表示し、前記画
像表示領域3bと検索結果表示領域3cの2つによってこれ
を確認修正用の画像表示領域とすることも可能である。
この場合には、使用者は原文の画像と翻訳文の全体とを
一括して見渡すことが可能となるので、文書全体のバラ
ンスを考慮した翻訳結果を得る為の認識修正を行うこと
が可能となる。この際、確認中の翻訳文とそれに対応す
る原文の画像との表示形態を異ならせることで、これら
の文を使用者に容易に視認できるような工夫を施すこと
が好ましいことは云うまでもない。また翻訳結果の修正
作業は、前述したマウス操作などにより修正箇所にカー
ソルを移動させ、この状態でキーボード操作により挿入
・削除機能などを起動するようにすれば良い。
ところで使用者が検索を希望するパターン列、即ちコ
ード列の指定による情報検索の起動は、使用者が該コー
ド列に関連した情報を知らないとの前提の下で、専らそ
の情報を知る為に行われる。従って使用者が検索に用い
たコード列と、このコード列に基づいて検索抽出された
検索結果情報に従い、使用者の学習の為の練習問題など
を自動生成する機能を設けることも可能である。このよ
うな機能を備えれば、自動生成された練習問題を使用者
が解くことにより、使用者の知識を補うことが可能とな
ると云う学習支援効果が期待できる。
従って本装置に新たに練習問題を生成する機能を付加
し、生成された練習問題やその答え(模範解答)を出力
装置4などから出力するようにすれば良い。このように
して自動生成される練習問題は、例えばキーワードとな
った文字コード列を表示して、その検索結果である訳な
どを答えとするようにすれば良い。また逆に検索結果を
問題として、その検索結果を得るに至ったキーワードを
答えとするようにしても良い。いずれのタイプの練習問
題を作成するか、或いはどのタイプの練習問題を用いる
かは使用者が操作により選択可能としても良いし、或い
は装置側にて自動的に決定するようにしても良い。ちな
みに自動的に練習問題のタイプを選択する場合には、例
えば乱数などによりランダムに決定されるようにするこ
とも可能である。
また練習問題については、例えばマウスやキーボード
操作により、虫食い問題・選択問題・組み合わせ問題な
ど様々な問題形式を適宜選択可能としておくことが望ま
しい。このような問題種別の選択自体についても、装置
側にて自動的に決定するようにその機能を持たせること
も可能である。また出願の順序制御については、検索情
報の検索順、アルファベット順、あいうえお順、検索回
数順などで行うことが可能である。
このようにすると、解答後に使用者がその答案を用い
て復習するような場合、その閲覧がし易くなる。また問
題の出題順序を乱数などに従ってランダムに決定するよ
うにしても良い。このようにして使用者が記憶している
情報検索順序に一致しない順序で出題するようにすれ
ば、該検索順序の記憶を頼りに解答してしまったような
不具合がなくなり、実力テスト向きの出題とすることが
可能となる。
また練習問題を表示し、使用者が解答を入力した後に
その模範解答を表示して添削可能としても良い。このと
き、使用者が何等かの手段により装置に入力した答案
(解答)を装置側にて自動的に添削処理するようにして
も良いし、或いは装置側として模範解答を示すだけと
し、その添削を使用者が行うようにしても良い。
特に前者の場合には、解答の入力に本装置のパターン
認識能力を利用することも可能である。また練習問題に
対して誤った解答が与えられた箇所について、装置側に
て自動的に繰り返し質問するようにすれば、より一層学
習効果は上がると考えられる。この場合の出願順序は単
純に検索順でも良いし、装置側にて自動的に、且つラン
ダムに決定するようにしても良い。
この際、前記検索結果一覧の出力順序と練習問題の出
題順序とは次の方法で決定可能である。即ち、欧文なら
アルファベット順、邦文なら『あいうえお』順、更には
検索結果の検索順、または検索頻度順のいずれかとすれ
ば良い。また上記検索結果の一覧については、前述した
ように個人用の辞書として利用可能であることは云うま
でもない。
ところで入力画像を自動的に処理し、パターン列で示
される単語の抽出と、抽出された単語の認識を行う機能
を実施例装置に組み込むことも可能である。このような
機能を備えれば、例えば使用者が入力画像中から情報検
索に用いるパターン列(単語)を検索するに先立って、
予め情報検索が希望されると予想される単語などを自動
的に検索して表示し、これを使用者に呈示することが可
能となる。この結果、使用者としては入力画像中から検
索に洩れた単語だけを検索し、これを指示するだけで済
むので、知的作業を行う際の労力を著しく低減すること
が可能となる。
尚、上記検索が希望されると予想される単語などとし
て、例えば一般的に重要であると考えられる単語や使用
頻度が低いので使用者が知らないと予想される単語、或
いは使用者のレベルにおいて知らないであろうと考えら
れる単語などである。このような単語を入力画像中から
検索する為に、本装置には一般的な重要語句の知識、低
頻度語句の知識、各単語などのレベルの知識などの情報
を予め与えておくことが必要である。
以上のような各種の機能を備えることにより、使用者
は本装置を対話的に操作することで様々な知的作業を効
率良く、しかもさほどの処理負担を伴うことなしに行う
ことが可能となる。この結果、本装置を翻訳支援・読書
支援・文書作成支援・学習支援の道具として幅広く活用
することが可能となる。
ところで本装置に通信機能を付加し、例えばファクシ
ミリなどからの画像情報やネットワークからのテキスト
情報、更には画像情報やその他の補助情報を入出力可能
とすることもできる。この場合、通信入力された情報が
画像であるならば前記画像表示領域3bにその入力画像を
そのまま表示し、通信入力された情報がテキストなら
ば、これを文字パターンに変換して文書画像としてレイ
アウトした画像を表示する。
このような機能を備えれば、例えば前述した編集機能
を駆使することにより、転送入力(通信入力)された画
像やテキストの任意の箇所にコメントや注釈を書き加
え、これを返送・転送可能することで、本装置を前記画
像やテキストに対する編集校正支援の道具として活用す
ることが可能となる。
即ち、このような通信機能を備えることにより、例え
ば執筆者と校正者とが距離的に離れている場合であって
も、執筆者は作成した原稿を通信回線を介して校正者に
送り、校正者は送られてきた原稿に校正記号などを書き
込んだ後、その原稿を再び執筆者に送り返すことが可能
となる。また同一文書を複数人で回覧する場合に、各人
がコメントなどを書き込みながら回覧することが可能と
なる。この際、例えば同時に受け渡される補助情報に校
正者のIDを加えることによって、どの書き込みが誰によ
って加えられたかを明らかにするようにすることもでき
る。また既に書き込みが存在する場合や、新しく書き込
みが追加されたような場合には、その書き込み情報の表
示色を前記IDに応じて変えるなどすることでその認知を
容易ならしめることも可能である。
尚、上述した情報の書き込みはキーボードなどから入
力可能なことは勿論、表示画面上の他の領域に表示され
ている任意の文字列、例えばデータベースからの検索結
果などを転載することによって行うことも可能である。
このとき、文書校正に必要な検索結果が表示されてい
ないような場合には、新たに前述した検索処理を行うこ
とが必要となる。従ってこのような場合には、通信入力
された画像に対して前述したパターン列抽出処理と、抽
出されたパターン列のコード化処理、およびそのコード
列に対する検索処理を同様にして行う。また通信入力さ
れた情報がテキストである場合には、そのテキスト中で
指定された文字コード列をそのままキーワードとするよ
うにすれば良い。
尚、テキスト内の任意の文字列を指定するには、例え
ば前述した第14図(b)に示したような操作により、文
書画像表示されている文字列の中から任意の文字列部分
をマウスでなぞるなどして行われる。
また上記画像やテキストに新たな情報を書き込むに
は、その情報書き込みを行う箇所を指定する必要があ
る。この情報書き込みの位置指定は、前述したマウス−
カーソル3dを用いて行われる。しかして書き込み箇所が
指定されると、その指定箇所にカーソルの表示を行い、
その後、キーボードやマウス操作により書き込み文字列
が入力されたときに上記カーソル表示箇所に入力文字パ
ターンを表示する。この表示される書き込み情報(文字
パターン列)については、例えばその背景の画像と識別
可能なようにその表示色を変えるなどの表示制御を施す
ことが望ましい。この結果、新たに書き込まれた情報
(文字パターン列)を容易に確認することが可能とな
る。この際、書き込み者に応じてその表示色などを異な
らせるようにしておけば、その表示形態の異なりから書
き込み者が誰であるかを容易に確認することが可能とな
る。
上述した如く書き込みが行われた画像を通信する場合
には、例えば上記書き込みが行われた状態の画像情報を
そのまま一括転送するようにしても良いが、入力画像情
報(背景画像情報)と、そこに書き込まれた文字列のテ
キスト情報,およびそのID情報とに分けて転送すること
も可能である。またテキスト情報の場合には、入力テキ
スト情報とそこに書き込まれた文字列のテキスト情報、
およびそのID情報とに分けてそれぞれ転送することも可
能である。
また上述した通信機能に代えて所定の記録媒体を用い
て情報(画像やテキスト)の受け渡しを行うようにして
も良い。具体的には、前述した如く編集・校正された情
報をハードコピー出力し、これを配布するようにした
り、或いはフロッピーディスクなどにコピーしてその情
報を配布・転送するようにしても良い。
ところで前述した実施例では、基本的に使用者が任意
のパターン列を選択し、この選択されたパターン列に関
連する情報をデータベースから検索して利用することを
前提としている。しかし、入力画像中の必要なパターン
列を自動的に抽出し、これらの各パターン列に対して一
括してデータベース検索処理を行うように装置を構成す
ることも可能である。
この場合には前述した文字認識装置5の機能として、
新たに入力文書画像に示される文書情報の文書構造を推
定すると共に、文字パターンを抽出してコード化し、そ
のコード化結果を前記推定された文書構造に基づいて単
語・熟語・文・節・章・表題・副題・著者名・要約・ヘ
ッダー・フッターなどにまとめると云う文書認識機能を
持たせるようにすれば良い。
即ち、この文字認識装置5における文書認識機能は、
画像情報に基づいて行われる空間的処理と、コード化結
果に基づいて行われる記号処理の2つのレベルにより実
現される。上記空間的処理は、例えば入力文書画像から
近接する黒画素を統合して段階的に文字・単語・文字行
を抽出する処理と、1ページに展開する文字行の幅と長
さ,および文字行間の間隔や文字行の先頭位置のグルー
プ化結果に基づいて、文字行単位での段組・段落・章立
て・書誌情報などを推定する処理、そして先の実施例で
も説明したように各文字パターンを文字認識技術によっ
てコード化する処理とから成る。このような空間的処理
により、入力文書画像から文書情報をなす文字コードの
列と、その文書構造の推定結果とが得られる。
ちなみに上記文書構造は、例えば文字行を単位とした
階層的なリンク構造として表現される。この階層的な構
造の最下層(本文における節,要約,書誌情報における
表題,副題,著者名,ヘッダー,フッター等)には、例
えば第24図にその階層リンクモデルの1例を示すよう
に、各層にそれぞれ属する文字行が直列的にリンクされ
る。そして文字コードは、それらが所属する各文字行に
それぞれリンクされる。このようなリンクで連結された
文字行が、例えば節毎の文章を構成するように記述され
る。
しかして前記記号処理は上述した階層リンクモデルに
従い、各文字列(文字コード)に対して行われる。
この記号処理は、基本的には文字行あたりの文字コー
ド列を、前記リンクで結ばれる最下層の文字行間で連続
させて所謂ベタ文を生成し、このベタ文から句読点やピ
リオドなどで区切られる文を抽出する処理を実行するこ
とから開始される。その後、抽出された各文を、言語的
知識に基づいて単語・熟語などに分解する。
このとき、文の途中でハイフンが出現した場合には、
例えば前記文字行の情報に立ち返ってそのハイフンが文
行末に存在するものであるか否かを判別する。そしてハ
イフンが文行末に存在する場合には、そのハイフンを排
除することによってハイフォネーションのある英文など
の単語を抽出する。
また前述したベタ文については、その先頭から順に単
語や熟語の辞書と照合する。そしてベタ文から順に求め
られた文字列に良く一致する単語や熟語が辞書に存在し
たときは、そこまでの文字コード列をその単語や熟語と
看做して抽出する。この際、コード列のうち該単語や熟
語の綴りと一致しない文字については、例えば文字認識
の曖昧さに起因する認識誤りとしてこれを訂正する。
このようにして前記文書構造を文字行単位から文単位
の形に修正し、同時に各文に単語や熟語をそれぞれリン
クする。そしてこれらの各単語や熟語に文字コード列を
リンクさせて文書確認処理(記号処理)を終了する。
尚、英文などのように単語が空間的に離散的に存在す
る言語では、例えば前述した単語の抽出までの処理を文
字間スペースの評価により行うことで、空間的処理だけ
で文書認識処理を行うことも可能である。
しかして文書認識処理が終了すると、前記表示装置3
を用いてその認識結果を表示し、また出力装置4を用い
て、例えば音声によって検索項目の指定が可能である旨
を使用者に知らせる。この状態で、例えば言語や熟語の
訳などの検索項目の選択指定がなされたとき、前述した
如く抽出された単語や熟語のそれぞれに関する情報を自
動的に検索し、その検索結果を主記憶装置7に格納す
る。このとき、同一単語・熟語・文などが複数回出現す
ることもあるので、例えば単語・熟語・文のそれぞれ
を、その出現回数に関連付けて記憶するようにすれば良
い。
尚、主記憶装置7に格納された検索結果については、
前述したように一覧表にして出力するようにしても良い
ことは勿論のことである。この際、例えば常識的な基本
語などに関する検索結果を除外するなどすれば、無用な
情報を排除した見易い検索結果の一覧表を得ることが可
能となる。
この際、入力画像中で文字サイズが特に大きいパター
ン列や、特定の位置にあるパターン列などを、その際立
った特徴を利用して抽出し、これらの特定のパターン列
に対応した検索結果を出力するようにしても良い。
以上のような処理機能を備えることにより、例えば文
献に登場する単語・熟語・文などの任意の単位と、それ
に対応付けられる任意の情報とをまとめた情報(一覧
表)を最少の労力で一括して得ることが可能となり、本
装置を文書整理支援,文書分析支援,辞書作成支援の道
具として幅広く活用することが可能となる。また出現回
数の多い単語を入力文書のキーワードとして抽出するこ
とも可能であるので、文書データベースの作成に本装置
を利用することも可能となる。
また本装置に重要語句のリストを持たせ、入力文書か
ら前記重要語句リストに記載される重要語句を自動抽出
し、重要語句の一覧や重要語句と任意の関連情報との一
覧などを出力可能とするようにしても良い。また上記重
要語句リストを、例えば物理・化学・コンピュータ・AI
などのような複数の分野に分けておき、任意の分野の重
要語句リストを選択的に使用できるようにすることもで
きる。
或いは文書中に現れる語句を解析してその入力文書が
いずれの分野で処理されるべきであるかを自動的に判定
するようにしても良い。この分野の自動判定は、例えば
入力文書に出現する語句が最も多く記載される重要語句
リストを選択することによって、或いは前述した如く分
析された文書構造の中の表題などを解析してその文書の
分野を推定することにより実現できる。またこれらの手
法を組み合わせ、例えば最初に表題などを解析して該当
分野を絞り込み、その後、本文などに現れる語句が最も
多く記載される重要語句リストに従って先に絞り込まれ
た分野の中からその分野を最終決定するようにすれば、
分野判定の処理効率を容易に高めることができる。この
際、重要語句リストを情報検索装置6に格納し、前記重
要語句の抽出処理を上記情報検索装置6にて行うように
しても良い。
ところで上述したようにして入力文書から重要語句を
自動的に抽出した場合には、抽出された重要語句に関連
した練習問題や要約文書を自動生成するようにしても良
い。このようにして重要語句に関連した練習問題や要約
文書を自動生成するようにすれば、本装置を教育支援の
道具として非常に有効に活用することが可能となる。
例えば参考文献などを画像入力し、その文献中から重
要語句を含む文を抽出する。そして抽出した文中の重要
語句を虫食いの状態で印刷するなどすれば、文脈上の適
切語を埋める形式の練習問題を容易に作成することが可
能である。また上記重要語句のリストを印刷出力すれ
ば、これを模範回答とすることが可能となる。更には情
報検索装置6に格納された情報に基づけば、重要語句の
意味・反意語などを問う形式の問題を自動的に生成する
ことも可能である。この際、前記重要語句を自動的に抽
出することに代えて、使用者の操作指示により指定する
ようにすることもできる。また抽出した文を箇条書き交
換するなどすることで、所謂まとめノート的な副教材を
作成することも可能である。このような箇条書き交換
は、例えば構文解析などの手法を応用することで自動的
に実行することが可能である。
これらの機能は使用者、若しくは装置自体が文脈情報
を用いて行うことから、単語単位でしか画像を入力しな
いような装置では不可能である。従って上述した機能と
その作用効果は本装置特有のものであると云える。
また前記文字認識装置5に上述した文書認識機能だけ
ではなく、図・表・写真などを分離・コード化する機能
を設け、更には出力装置4に表をグラフに変換したり、
図・表・写真を適宜拡大・縮小する機能と、原文・箇条
書き文,前記コード化された図・表・写真(それらを適
宜変換したものを含む)とを適宜選択しながら適当なレ
イアウトで出力する機能とを設けるようにしても良い。
このような機能については自動的に、或いは使用者から
の指示に応じて起動するようにする。しかしてこのよう
な編集機能を備えれば、前述した練習問題の副教材に図
・表・写真を適宜加えることが可能となるので、一層充
実した処理機能を実現することが可能となる。
更には前記情報検出装置6に図柄や写真などを格納す
るようにし、これらの図柄や写真などをキーワードとし
てデータベースを検索できるようにしても良い。このよ
うな検索機能を備えれば、前述した練習問題や副教材
に、その説明の補助の為の任意の図柄・写真などを転載
可能となるので一層便利となる。具体的には、例えば
「猫」というキーワードを入力することによって猫のイ
ラストや写真が何通りかを表示するようにし、この中の
適切なものを選択して使用できるようにすれば良い。こ
のような機能に加えて、既に作成された練習問題や副教
材に対して、任意の文章や絵などを適宜追加・削除可能
な編集・作図機能を設けるようにすれば、本装置の利便
性をより一層向上させることが可能となる。
尚、上述した各機能は教材作成の用途のみに用いれる
ものではなく、使用者が望む任意の文書を編集・作成す
る場合にも適用可能である。このときには検索可能な情
報として百科辞典などの情報を含めるようにすれば良
い。そして編集中の文書に未知の内容を引用する場合、
その未知内容を検索して、その検索結果をマウス操作な
どにより編集中の文書に挿入・置換するようにすれば良
い。このようにすれば本装置を文書編集支援の道具とし
て有効に活用することが可能となる。
また前記練習問題や副教材を、例えばプロジェクター
などに投影表示しつつ、練習問題の説明やその表示内容
の説明を音声にて発音可能とすれば、大勢の生徒に対し
て効果的な学習を行わせることが可能となる。この場
合、出力装置4にてタイミング良く表示画面を切り替え
ながら説明を進めて行くことにより、所謂無人授業を実
現することも可能となる。この機能は対個人でも使用可
能であることは云うまでもなく、またこの場合にはプロ
ジェクターを使用する必要もなくなる。
その他、本発明は上述した実施例に限定されず、その
要旨を逸脱しない限り様々に変形実施可能である。また
上述した実施例、およびそれらの変形例を様々に組み合
わせて実施することも可能である。
[発明の効果] 本発明によれば、例えば文書画像のような大画像を入
力して表示するとともに、入力画像中から予めパターン
のまとまりを抽出しておくので、辞書検索のためのキー
ワードを求めるための画像パターンの選択指定操作の負
担を大幅に軽減することができ、また検索対象とするパ
ターンのまとまりが選択指定されてから検索結果表示ま
でに要する時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
図は本発明に係る電子辞書の実施例を示すもので、第1
図は実施例に係る電子辞書の全体構成図、第2図は表示
画面の構成例を示す図、第3図は画像表示の例を示す
図、第4図はスクロール操作の原理を示す図、第5図は
スクロール不可能な方向の表示例を示す図、第6図はク
ロールパッドの例を示す図である。 また第7図はスクロールパッドの移動例を示す図、第8
図は別のスクロール操作の原理を示す図、第9図はペー
ジ操作の原理を示す図、第10図は改ページ不可能な方向
の別の表示例を示す図、第11図および第12図はそれぞれ
改ページ操作の別の原理を示す図、第13図はスクロール
特性を示す図である。 更に第14図はパターン列指定の手法を説明する為の図、
第15図はハイフォネーションの例を示す図、第16図は候
補パターン列の表示例を示す図、第17図はメニューの表
示例を示す図、第18図は検索結果の表示例を示す図、第
19図乃至第23図はそれぞれ本発明の変形された表示画面
例を示す図で、第24図は解析された文書構造を示す図で
ある。 1……画像入力装置、2……操作部、3……表示装置、 4……出力装置、5……文字認識装置(文書認識装置) 6……情報検索装置、7……主記憶装置、 8……補助記憶装置、9……制御装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−57369(JP,A) 特開 平1−169673(JP,A) 特開 昭63−280374(JP,A) 特開 昭61−88365(JP,A) 特開 昭63−223686(JP,A) 特開 平2−194470(JP,A) 特開 平2−211580(JP,A) 特開 昭60−20285(JP,A) 特開 平1−269125(JP,A) 特開 平1−169674(JP,A) 特開 昭58−129545(JP,A) 特開 昭62−80729(JP,A) 実開 昭63−175263(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06F 17/30 G06F 17/28

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像を入力する画像入力手段と、 入力画像中から空間的に近接するパターンのまとまりを
    抽出するパターン抽出手段と、 抽出された複数のパターンのまとまりの中の1つを選択
    指定するための手段と、 選択指定されたパターンのまとまりの各パターンをそれ
    ぞれ認識して当該パターンのまとまりをコード化するコ
    ード化処理手段と、 このコード化処理手段にて得られたコードまたはコード
    列に関連する情報をデータベースから検索する検索手段
    と、 検索された情報を表示する表示手段とを具備したことを
    特徴とする電子辞書。
  2. 【請求項2】前記パターンのまとまりを個別に知らしめ
    るための所定の画像を、個々のまとまりについて常にま
    たは前記入力画像における特定の表示位置が指定された
    際に該指定された表示位置を含む当該パターンのまとま
    りについてのみ表示するための手段をさらに備えたこと
    を特徴とする請求項1に記載の電子辞書。
  3. 【請求項3】前記パターン抽出手段は、入力画像中にお
    けるパターンのまとまりの存在範囲を表示するための手
    段をさらに具備し、 前記選択指定は、表示された前記パターンのまとまりの
    存在範囲を選択指定することにより行われることを特徴
    とする請求項1に記載の電子辞書。
  4. 【請求項4】前記表示手段は、前記入力画像における余
    白部分でかつ前記選択指定されたパターンのまとまりの
    付近に、または前記入力画像とは別の領域に前記選択指
    定されたパターンのまとまりからの引き出し線の画像と
    ともに、表示することを特徴とする請求項1に記載の電
    子辞書。
  5. 【請求項5】前記表示手段は、前記検索された情報を、
    前記入力画像上でかつ前記選択指定されたパターンのま
    とまりの直近に設定したクローズ可能な小領域に表示す
    ることを特徴とする請求項1に記載の電子辞書。
  6. 【請求項6】前記入力画像と前記データベースから検索
    された情報とに基づいて文書を作成するための編集手段
    をさらに具備したことを特徴とする請求項1に記載の電
    子辞書。
  7. 【請求項7】前記データベースから検索される情報は、
    文章、図形、絵、および写真の中の少なくとも1つであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の電子辞書。
  8. 【請求項8】他の装置との間で通信回線を介して情報を
    通信するための手段をさらに具備したことを特徴とする
    請求項1に記載の電子辞書。
  9. 【請求項9】画像を入力し、 入力画像中から空間的に近接するパターンのまとまりを
    抽出し、 複数のパターンのまとまりの中の1つの選択指定を受
    け、 選択指定されたパターンのまとまりの各パターンをそれ
    ぞれ認識して当該パターンのまとまりをコード化し、 得られたコードまたはコード列に関連する情報をデータ
    ベースから検索し、 検索された情報を表示することを特徴とする情報検索方
    法。
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