JP3122417B2 - 情報表示方法及び情報処理装置 - Google Patents

情報表示方法及び情報処理装置

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JP3122417B2
JP3122417B2 JP10263168A JP26316898A JP3122417B2 JP 3122417 B2 JP3122417 B2 JP 3122417B2 JP 10263168 A JP10263168 A JP 10263168A JP 26316898 A JP26316898 A JP 26316898A JP 3122417 B2 JP3122417 B2 JP 3122417B2
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由明 黒沢
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用者の操作性と
利便性の向上を図る情報表示方法及び情報処理装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近時、種々の電子辞書が開発されてい
る。この種の電子辞書は、一般的にはキー入力された単
語等に対する訳・意味・関連する熟語等の情報を検索可
能な如く構成されている。例えば特開昭53-56925号公報
にて提唱される電子辞書では、同音異字語の検索が可能
なように構成されている。また特開昭57-113177 号公報
に示される電子辞書では同意語や反意語の検索が可能な
ように構成されている。更には特開昭54-34653号公報に
て提唱される電子辞書には、検索対象単語の発音を音声
合成出力する機能が組み込まれている。
【0003】然し乍ら、これらの従来の電子辞書を使用
する場合には、辞書検索の為のキーワードを手で打ち込
む必要があり、必ずしも使い勝手が良いとは云えない。
【0004】そこでこのような不具合を解消するべく、
電子辞書に文字認識装置を組込んだ装置が、例えば特開
昭57-10876号公報,特開昭57-150874 号公報等にて提唱
されている。この種の装置は、原稿上の任意の単語パタ
ーンを手送り走査式スキャナ(所謂ハンドスキャナ)に
て読取り入力し、入力された文字パターン列を文字認識
して得られる文字コード列をキーワードにして辞書検索
を行うものである。このような機能を備えることで電子
辞書の使い勝手の向上が図られている。
【0005】然し乍ら、この装置では辞書検索の対象と
なる単語等の文字パターン列を逐次1つずつ入力する必
要がある。これ故、電子辞書の用途を、所謂単語の辞書
引き程度以上に拡大することが非常に困難であった。し
かも装置としては、単に入力パターン列を文字認識して
キーワードを作成するだけであり、入力パターン列間の
関係までを感知することはできない。従って、パターン
列間の関係(例えば文脈情報)を利用するような高次元
の知識処理に上述した電子辞書を使用することは原理的
に殆ど不可能である。
【0006】しかもこの装置を使用する場合、その利用
者は原稿を見て必要箇所を探し出し、該当部分の文字パ
ターン列を前記ハンドスキャナを用いて入力することで
辞書引きし、その検索結果を得るという使用形態をとら
ざるを得ない。その上で得られた検索結果を原稿上に書
き写すか、その検索結果を頭に記憶する必要がある。こ
れ故、電子辞書の利用とは別個に原稿上での知的作業が
伴うことが否めない。
【0007】電子辞書にて求められた検索結果を原稿上
に書き写すと云う手間を軽減するべく、例えば特開昭57
-29181号公報や特開平1-26271 号公報には、辞書検索さ
れた結果をプリント出力する機能を備えた、所謂プリン
タ付きの電子辞書が提示されている。しかしこのような
プリンタ付きの電子辞書であっても利用者の思考を積極
的に支援することは困難であった。
【0008】一方、原稿上の文書情報をまるごと入力し
て辞書検索する電子辞書を実現することも可能である。
このような装置では、その使用者は入力文書を表示して
いる表示画面上で原稿情報を確認することができ、また
その検索結果も表示画面上で確認可能である。従ってこ
の種の装置では、その表示画面上で知的作業を行うこと
が可能となり、使用者の知的作業を積極的に助けること
が可能となる。
【0009】例えばこのような知的作業を実現する例と
して翻訳作業が挙げられる。この翻訳処理については、
例えば特開昭56-42880号公報や特開昭60-59482号公報等
に開示される機械翻訳装置を用いても行うことが可能で
ある。しかし機械翻訳で得られる翻訳文は完璧なもので
はなく、質的に高い翻訳結果を望む場合には、人間によ
る思考の介入が不可欠である。このような翻訳支援のツ
ールとして前述した電子辞書の活用が有効となる。この
点については、例えば特開昭61-88365号公報に開示され
る。そしてその装置では原文と訳等の検索結果、および
翻訳文の各々を表示可能であり、操作性の面でも優れた
特徴を持つ。
【0010】ところで画像入力が可能で、且つ文字認識
可能な電子辞書では、使用者の操作により入力画像中か
ら単語等の文字パターン列を選択して認識し、その認識
結果をキーワードとして辞書検索を行うと云う処理形態
を取ることが望ましい。この為には入力画像の表示と該
画像中から任意のパターン列を選択する手段を備えるこ
とが不可欠である。
【0011】しかし前述した機械翻訳装置では原文は文
字コード列で与えられるだけである。しかも上記機械翻
訳装置では、画像入力機能や文字認識機能を加えること
については全く配慮されておらず、当然のことながら入
力画像を表示する機能も備えていない。しかも翻訳結果
の表示画面に関しては、一般のワードプロセッサの画面
のようにキー入力可能にもなっていないので、翻訳結果
に追加・修正・削除を施すことができないという問題点
もあった。
【0012】また入力画像の表示とパターン列の選択に
関しては、例えば特開平1-169673号公報に示されるよう
に、表示された入力画像上で使用者が指示操作によりパ
ターン列を選択して認識を行わせるものがある。しかし
文字パターン列の抽出に際しては、入力画像をそのまま
表示しているに過ぎないので、例えば選択対象とする文
字パターン列がハイフォネーションや複数行にまたがる
熟語などのように分離している場合には、その文字パタ
ーン列を確実に抽出することが困難であるなどの問題点
があった。
【0013】ところで、使用者が検索を希望する単語等
は、その使用者にとって未知であることから、その全て
を検索対象であると考えて良い。従ってその検索結果を
利用して使用者の学習に役立てることも可能である。
【0014】このような学習機能を有する電子辞書とし
ては、例えば特開昭55-147760 号公報に示されるように
使用者が検索した単語を記憶し、学習の為の、所謂単語
カードとして使用可能とするものが提唱されている。ま
た特開昭57-29181号公報や特開昭63-177263 号公報等に
示されるように、検索結果を一覧表にして出力すること
で個人用の、所謂字引きを作成し、これを学習や復習に
活用することが提唱されている。更には特開昭57-38485
号公報に開示されるように、漢字を表示してその読みを
答えさせるような漢字読取り学習機としての機能を有す
るものも提唱されている。
【0015】然し乍ら、これらの装置では単に各キーワ
ードを単体として扱うことしかできない。しかもこの種
の装置では、キーワードが出現した文章の文面や、他の
キーワードとの関係、その分野に関する背景情報等を利
用して情報検索することも不可能である。仮にこれらの
背景情報を利用可能であるならば、例えば練習問題など
を作成する場合にも、その要点を押さえた幅広い問題形
式を設定可能であると考えられる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】このように従来より種
々提唱されている電子辞書は、使用者の知的作業を助け
る機能や、その取扱い性に関して甚だ不十分であり、そ
の有効活用を望むには種々の問題が残されている。
【0017】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、使用者の知的作業を効果的に支援することがで
き、しかもその操作性と利便性の向上を図ることのでき
る実用性の高い情報表示方法及び情報処理装置を提供す
ることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、文字コード列
に対応付けられているパターン列を表示画面に複数表示
する際に、該複数のパターン列のうち既に関連情報が取
得されたパターン列については、まだ関連情報が取得さ
れていないパターン列と区別可能な表示形態で表示し、
マウスまたはキーボードなどの操作手段を用いてユーザ
により行われる、前記表示画面に表示された前記複数の
パターン列のうちの1つのパターン列に対する指示入力
を受け付け、前記表示画面に表示された前記複数のパタ
ーン列のうち前記まだ関連情報が取得されていないパタ
ーン列に対する指示入力がなされた場合には、当該パタ
ーン列に対応付けられている前記文字コード列に基づい
て所定の関連情報を取得してきて前記表示画面に表示す
るとともに該関連情報を記憶手段に記憶しておき、前記
既に関連情報が取得されたパターン列に対する指示入力
がなされた場合には、既に該記憶手段に記憶されている
対応する関連情報を読み出して前記表示画面に表示する
ことを特徴とする。好ましくは、前記関連情報を、指示
入力された前記パターン列の直近に設定したクローズ可
能な小領域に表示するようにしてもよい。好ましくは、
前記関連情報は、文章、図形、絵、および写真の中の少
なくとも1つであるようにしてもよい。好ましくは、前
記表示画面に表示される前記複数のパターン列は、ネッ
トワークから通信入力された文字コード列を、対応する
文字パターンに変換したものであるようにしてもよい。
好ましくは、前記表示画面に表示される前記複数のパタ
ーン列は、画像入力されたものであって、かつ、対応す
る文字コード列が求められているものであるようにして
もよい。
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】本発明によれば、使用者の知的作業を効果
的に支援することができ、しかもその操作性と利便性の
向上を図ることができる。
【0028】
【0029】
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら発明の
実施の形態を説明する。
【0031】図1は本発明に係る電子辞書の基本的な全
体構成図で、基本的には次のような機能ブロックを備え
て構成される。
【0032】図1において、 1は文書画像(原稿)の一
部、または1枚乃至複数枚の原稿からなる文書画像の全
てを光電変換によって入力する画像入力装置である。ま
た 2は使用者により操作される、例えばマウス付きキー
ボードからなる操作部、 3は前記入力画像や後述する文
字コード列、および訳等の検索結果,更には補助情報
(マウスカーソルとメニューとメッセージを含む)等を
表示する表示装置、 4は上記表示装置3 で表示される情
報を印刷出力したり、前記検索結果を音声合成等により
発声出力する出力装置である。更に 5は前記画像入力装
置1 により入力された画像から1乃至複数の単語の文字
パターン列を抽出し、これを文字コード列に変換する文
字認識装置、 6は前記文字コード列や前記操作部2 から
与えられるその他の任意の文字列に対応する訳等をデー
タベース(辞書)から検索する情報検索装置である。
【0033】また 7は前記入力画像や文字コード列,文
字コード列に対する訳等の検索結果,およびその他の情
報を格納する為の主記憶装置、 8は前記入力画像や文字
コード列,検索結果,およびその他の情報を適宜保存す
る為の補助記憶装置である。そして 9は本装置の全体を
機能させる為の制御を司る制御装置である。
【0034】本装置(電子辞書)の利用者は、例えば前
記操作部(マウス付きキーボード)2 を用いてメニュー
項目を指定したり、キーボードから指示を制御部9 に入
力することで本装置での処理を制御することになる。
【0035】尚、上記『指示』とは、ここでは前記操作
部2 のマウスを操作して表示画面上のある点にマウスカ
ーソルを移動させるような操作を意味する。また『指
定』とは、ここでは指示された位置でマウスボタン等の
補助操作により、その位置に関連した何等かの選択処理
を行うことを意味する。
【0036】しかして前記表示装置3 の表示画面3aは、
例えば図2に示すように、前記主記憶装置7 に格納され
た入力画像を表示する為の画像表示領域3bと、前記情報
検索装置6 により検索された情報を表示する為の検索結
果表示領域3cとに分割設定されている。このような表示
画面3a上で前記マウスにより指示されている位置が、例
えば矢印マークで表現されるマウスカーソル3dにより示
される。
【0037】さて上記画像表示領域3bが入力画像に対し
て十分大きい場合には、図3(a) に示すように画像表示
領域3bに該入力画像の全部を表示可能である。しかし入
力画像が上記画像表示領域3bを越えて大幅に大きいよう
な場合には、例えば入力画像を適宜縮小してその全部を
表示するか、或いは入力画像に対して画像表示領域3bを
スクロール可能とし、図3(b)(c)に示すように画像表示
領域3bからはみだす画像部分をスクロール操作によって
適宜見ることができるようにしておけば良い。
【0038】尚、この実施形態では上述したスクロール
処理は前記マウスの操作によって起動されるものとして
説明するが、キーボードからの操作指示によりスクロー
ル可能としても良い。また入力画像が画像表示領域3bに
対して小さい場合には、その入力画像を適宜拡大して表
示するようにしても良い。
【0039】同様にして前記検索結果表示領域3cに、デ
ータベースからの検索情報を表示しきれない場合にも、
検索結果表示領域3cをスクロール可能としたり、或いは
改ページ可能とするようにしておけば良い。このような
スクロール機能や改ページ機能については、入力画像が
画像表示領域3bより大きい場合や、検索情報が検索結果
表示領域3cに表示しきれない場合にだけ、手動または自
動によって適宜起動されるようにしても良い。
【0040】また使用者が画像を任意に拡大・縮小して
表示可能とする機能を持たせておくと便利である。特に
画像を任意に拡大できることは、後述するマウスによる
パターン列の指定作業において効果が大きい。その際、
入力画像が画像表示領域3bを越えて大きくなる場合には
自動的にスクロール機能を起動するようにし、また入力
画像が画像表示領域3bより小さくなる場合には上記スク
ロール機能を自動的に解除するようにしておけば、スク
ロール機能の起動/解除作業の負担から、利用者を解放
することができる。
【0041】次にこの実施形態で用いられる上述したス
クロール機能の例について説明する。
【0042】図4はこの実施形態におけるスクロール機
能の一例を示す図である。スクロール指示は、例えば図
4に破線で示すように前記画像表示領域3bを複数の小領
域に分割しておき、画像表示領域3bの中心に位置する実
線で囲まれた小領域31から前記マウスカーソル3dを別の
小領域32に移動し、位置指定することにより行われる。
この位置指定がなされたとき、上記小領域32の画像を画
像表示領域3bの中心(小領域31の位置)に移動させるよ
うにスクロール操作を起動する。この場合のスクロール
量は、例えば前記小領域31と小領域32との位置の差(距
離)として与えられる。
【0043】尚、このときに前記操作部2 から与えられ
る指示により、上記スクロールの量を示す領域差を数倍
に拡大するようにすることも可能である。このようにす
れば、小領域の大きさをスクロール量の基本単位とし、
その上で任意の大きさのスクロール量と任意のスクロー
ル方向を指定することが可能となる。
【0044】また操作部2 から与える指示によって前述
した小領域の大きさや形を可変とすれば、事実上1画素
を単位とするスクロール量の制御が可能となる。この場
合、例えば前記画像表示領域3bの中心に位置する小領域
31の境界を、上記スクロール機能が起動されたときに使
用者がわかりやすい色などで識別表示するようにする。
この結果、スクロール機能が起動されたことを使用者に
伝えることが可能となり、また上記識別表示される小領
域31の境界に、そのスクロール量とスクロール方向の指
定の際の原点を示す働きを持たせることが可能となる。
【0045】しかし一方では小領域31の境界が表示され
ると目障りとなる場合もあるので、適宜上記境界を表示
しないように表示制御し得るようにしておくことが望ま
しい。
【0046】尚、画像表示領域3bを分割する小領域の形
は、図4に示したような矩形に限定されるものではな
く、例えば6角形や3角形など、前記画像表示領域3bを
隙間無く分割可能ならばどのような形でも良い。
【0047】更にこの実施形態では指定方向にそれ以上
のスクロールが不可能な場合には、その方向へのスクロ
ールが不可能であることを使用者に知らしめるような表
示制御が行われる。この表示制御は、例えば図5に示す
ように、スクロールの限界を示す為の境界線33や境界外
領域34を表示することにより実現される。このような境
界線33や境界外領域34を表示すれば、利用者に対してス
クロール不可能な方向を容易に知らしめることが可能と
なる。同様の効果は前記小領域31の境界を示す辺の表示
状態(色・明るさ・太さ・消去・点滅など)を変えた
り、適宜メッセージを表示することによっても達成され
る。
【0048】またこのようにしてスクロール不可能な方
向を示すのではなく、逆にスクロール可能な方向を積極
的に示すような表示状態を表すようにしても良い。また
表示の変化のみでなくスクロール不可能なことを合成音
声等を用いて示すようにしても良い。
【0049】またスクロール可能範囲を越えてスクロー
ル指示が出されたような場合には、スクロール可能な限
界までスクロールした状態でそのスクロールを停止させ
るような機能を設けておくことが望ましい。この際、ス
クロール範囲を越えてそのスクロール操作が停止したこ
とを利用者に表示や音声で知らせるようにした方が取扱
い性の点で好ましい。
【0050】またスクロール処理に対する操作機能とし
ては上述した例に限定されず、例えば図6に示すように
表示画面上にスクロール操作指示用のパネル61を表示
し、このパネル61の操作指示によりスクロール操作を行
うようにしても良い。具体的には、上記パネル61上の、
向きの異なる複数の矢印領域62,63,64,65 を選択指定す
ることで、その矢印方向にスクロール指示を与えるよう
にすれば良い。この際、前記パネル61上の矢印領域66,6
7 を選択操作することで、その移動量を数倍に拡大する
ような機能を持たせておくようにしても良い。このよう
な矢印領域66,67の選択指定による移動量制御機能を用
いれば、使用者は任意の大きさのスクロール量を適宜指
定することが可能となる。この場合、その倍率によって
前記パネル61の表示色を変えるとか、その倍率を領域68
に表示するとか、更には倍率によって算出される1回の
スクロール量を上記領域68に表示する等すれば、スクロ
ール量を容易に確認することが可能となるので、スクロ
ール操作をより一層効率的に行うことが可能となる。
【0051】またスクロール不可能な場合には不可能方
向の矢印の表示状態を変えるようにすれば良い。更にス
クロール操作用のパネル61の表示位置を、前記表示画面
3a上で移動可能とすれば、パネル61の操作をより一層容
易化し得る。例えばマウスカーソル3dが画像表示領域3b
にあるときは、図7(a) に示すようにパネル61の表示位
置を、画像表示領域3bの外の、前記マウスカーソル3dに
最も接近する位置に自動的に移動させる。また別の処理
の為に前記マウスカーソル3dを検索結果表示領域3cに移
動したような場合には、図7(b) に示すように前記パネ
ル61の表示位置を前記検索結果表示領域3cの外で、且つ
マウスカーソル3dに最も接近する位置に自動的に移動す
るようにすれば良い。
【0052】こうするとスクロール操作に移行する際の
前記マウスカーソル3dの移動量を最小限にした上で、装
置使用者が注目している表示を妨害しないようにするこ
とができる。この結果、本装置の利便性をより一層向上
させることが可能となる。ちなみに前記パネル61の表示
位置制御のアルゴリズムについては、基本的には常に使
用者が作業を行っている領域の外でマウスカーソル3dに
最も近い位置にパネル61があるようにその表示位置を制
御するようにすれば良い。またこのパネル61を、スクロ
ール機能の起動/解除に呼応して表示/消去するように
表示制御することは勿論のことである。
【0053】一方、上述したスクロールの操作機能を次
のように実現しても良い。例えば図8に示すように表示
画面3a上にスクロール操作用領域3eを表示する。そして
このスクロール操作用領域3eに入力画像の概形Aを表示
する。そして前記画像表示領域3bに現在表示中の部分画
像の範囲を示す図形Bを上記スクロール操作用領域3e内
の概形Aに対応付けて表示する。この図形Bを前述した
マウスカーソルとして用い、マウス操作により上記図形
Bをスクロール操作用領域3e内で自由に動かせるように
する。
【0054】しかしてこのような表示機能を用いれば、
マウスカーソル(図形B)を用いて概形Aに対する任意
の領域を指定すれば、その指定された領域の入力画像を
前記画像表示領域3bに表示することが可能となる。
【0055】次にこの実施形態におけるページ機能の例
について図9を参照して説明する。
【0056】このページ機能は上述したスクロール機能
の1種であり、前記画像表示領域3bに表示する入力画像
をページ単位で一括的にスクロールすることにより達せ
られる。このページ機能は、例えば図9に示すように検
索結果表示領域3cの上半面3fと下半面3gとを、各々前ペ
ージへの移動および次ページへの移動を指定する為のス
イッチとして用い、これらの領域を選択的に指定するこ
とにより起動される。例えばマウスカーソル3dを用いて
前記検索結果表示領域3cの上半面3fの或る点を指定する
ことにより、現在表示中のページの1ページ前にその表
示画面を戻す。また前記検索結果表示領域3cの下半面3g
の或る点が指定された場合には次のページにその表示画
面を進ませる。この際、前ページあるいは次ページの存
在を何等かの表示形態の変化によって利用者に提示する
ようにしておけば、無用なページ操作を効果的に防ぐこ
とが可能となる。
【0057】具体的には、無用なページ操作を防ぐ為の
処理としては、例えば図10に示すように、前ページが
ある場合には検索結果表示領域3cの枠上辺3hを点滅さ
せ、次ページがある場合には該検索結果表示領域3cの枠
下辺3iを点滅させるようにすれば良い。このような枠上
辺3hおよび枠下辺3iの点滅により、利用者に対して改ペ
ージ可能な方向を効果的に知らせることが可能となる。
【0058】尚、上記枠上辺3hや枠下辺3iの代わりに、
前記検索結果表示領域3cの最上部や最下部に表示されて
いる文字行等を点滅させるようにしても良い。また点滅
の代わりにその表示色や文字パターンの太さなどの変化
をさせることで改ページ可能な方向を知らせるようにし
ても良い。
【0059】ところで上述した表示制御では改ページ可
能性の向きが提示されるだけであるが、実際的には改ペ
ージ操作と組み合わせて次のようにページ操作の制御を
行うようにしても良い。
【0060】図11(a) は検索結果表示領域3cにページ
操作メニュー71を付属させた例を示している。このペー
ジ操作メニュー71には、或る検索結果の情報量が前記検
索結果表示領域3cの10ページ分に相当する量があった
とすると、ページ操作メニュー71には[1]から[1
0]までの各ページに対応した呼び出し項目72と、単純
に改ページするための前ページ呼び出し項目73と次ペー
ジ呼び出し項目74の少なくとも合計12項目が表示され
る。
【0061】検索結果表示領域3cに現在表示しているペ
ージについては、該メニュー71の該当するページ呼び出
し項目72の表示形態を他の項目と変えることによって使
用者に容易に認知せしむるようになっている。この図1
1(a) に示す例では、[3]を表示した項目72の表示を
やや暗くすることで、現在、前記検索結果表示領域3cに
は第3ページ目が表示されていることが示される。この
表示の暗さは、項目名の文字が読める程度に抑えられ
る。
【0062】尚、ページ操作メニュー71の位置・大きさ
・形・配列や表示の変化のさせ方についてはこの例に限
定されるものではない。更には改ページ不可能なことを
前述した表示形態の変化のみでなく、例えば音声で示す
ようにしても良い。またこの際、1ページ単位の表示ペ
ージ変化ではなく、前記上半面3hや下半面3iにおいて指
定される点の中央3jからの偏差を求め、この偏差に応じ
た量だけ表示画像を上下にスクロールするようにしても
良い。この偏差に基づくスクロールと前記ページ機能と
を融合するようにすれば本装置の操作性は一層向上す
る。
【0063】即ち、図12に示すように検索結果表示領
域3cを上下に4つの領域3m,3n,3o,3p に分割する。そし
て最上部の領域3mまたは最下部の領域3pが指定された場
合には、その指示に応じて前後にページを切り替えるよ
うにする。また前記検索結果表示領域3cの中央部の領域
3nまたは領域3oが指定された場合には、その中央3jから
の偏差に応じて表示画面を上下にスクロールするように
する。
【0064】このとき領域3m,3p の縦幅については、検
索結果表示領域3cの縦幅を縮尺したものとして設定して
おく。このようにしておけば、例えば検索結果表示領域
3cにおける点3qが指定された場合、これをもってスクロ
ールを下向きに1ページ分行うようにすることが可能と
なる。
【0065】尚、同様の効果をスクロール機能だけで実
現することも可能である。即ち、前記領域3m,3p が指定
されたとき、各々上下に1ページ分のスクロールが行わ
れるようにすることも可能である。このときのスクロー
ル特性は、例えば図13(a)のような関数で示される。
この図13(a) に示すグラフ(スクロール特性)は領域
中央3jからの偏差を 1/2 ページを[1]として横軸
に、また各偏差に応じたスクロール量を1ページ分の距
離を[1]として縦軸にとって表現したものである。し
かして偏差Aの左側は前記領域3n,3o に対応し、偏差A
の右側は前記領域3m,3p に対応している。
【0066】このような表示画面のスクロール量を制御
するスクロール特性としては、この他にも、例えば図1
3(b) 〜 (e)のようなものが考えられる。図13(b) に
示す特性は前記画像表示領域3bのスクロール機能におい
て小領域の大きさを最小にとった場合の特性と同等のも
のである。また図13(c)(d)(e) にそれぞれ示すスクロ
ール特性は1ページを越えてのスクロールが可能な特性
であり、非直線的にスクロール量を制御する例である。
【0067】尚、画像表示領域3bおよび検索結果表示領
域3cの大きさや位置,ならびにスクロール機能やページ
機能は、上述した例に限らず様々に変形して実現可能で
ある。また上記スクロール機能は検索結果表示領域3cの
みに限定されるものではなく、種々の表示領域の必要な
部分、例えば画像表示領域3bにも適用可能であることは
云うまでもない。この場合には少なくとも縦方向と横方
向のような異なる2方向へのスクロールを可能とするこ
とで、画像全体を表示可能なようにすることが必要とな
る。
【0068】またスクロールの方向を縦横2方向に限定
せず、より多くの方向について可能とすれば寄り細かい
スクロール制御が可能となり、一層便利な制御機能とな
る。また表示領域の形や大きさに応じて各方向の必要な
スクロール量は変化するので、方向別にスクロール特性
を予めまたは手動または自動により設定可能とするなど
しても良い。或いは全方向に同一の妥当なスクロール特
性を、適宜手動または自動により設定し得るようにして
も良い。
【0069】また、前記メニュー71による改ページ機能
と上述した偏差によるスクロール機能とを融合すること
により本装置の操作性はより一層向上する。この場合に
は、例えば前記ページ操作メニュー71は、例えば図11
(b) のように実現される。この図11(b) に示す表示例
では、検索結果表示領域3cに第7ページの後半から第8
ページの前半にかけて表示されていることが、7ページ
呼び出し項目[7]の後半と8ページ呼び出し項目
[8]の前半とを暗く表示することにより示される。
【0070】ところで上述した各表示領域をマルチウイ
ンドウで実現することも可能である。この種のウインド
ウは、その大きさや位置を適宜変更可能である。しかも
不必要なウインドウをクローズしたり、また必要なウイ
ンドウをオープンしたり、更にはウインドウを前後に入
れ替えたりする操作が可能となる。従ってこのようなウ
インドウを用いれば表示領域の確保がし易くなる。また
表示領域の配置や大きさを様々に工夫することでその視
認性と操作性をより一層向上させることが可能となり、
装置の利便性を更に向上させることが可能となる。
【0071】ところで画像表示領域3bに表示される入力
画像の全部、若しくはその一部に対するコード化の対象
となるパターン、若しくはパターン列の指定は、例えば
前述したマウス操作により行われる。このパターンの指
定は、本装置では基本的には次のようにして実現され
る。
【0072】即ち、装置使用者は、表示画面に表示され
た入力画像中の指定したいパターン列の一部をマウスカ
ーソル3dで指示することにより、そのパターン全体を指
定する。例えば図14(a) に示すように、マウスカーソ
ル3dを用いて点aを指示する。するとパターン切り出し
処理は、指定された点aの位置にある文字パターン
[o]を中心として開始され、縦横に一定距離以内に近
接する黒画素をまとめて切り出すべきパターンとする。
この結果、上記文字パターン[o]に近接する文字パタ
ーン[b]と[y]とが上記文字パターン[o]にまと
められ、これらの文字パターンからやや離れている文字
パターン[a]や[.]は、上記パターンにはまとめら
れない。この結果、この例では1まとまりパターン列
[boy]が切り出される。このパターン指定法は英単
語などの空間的に離散的に存在するパターンを切り出す
のには適している。
【0073】然し乍ら、このようなパターン指定法は、
例えば和文などのように定ピッチに展開するパターン列
から望みのパターン列を切り出すには適さない。そこで
本装置では、次のようなパターン指定法も可能となって
いる。
【0074】即ち、図14(b) に示すように、この場合
にはマウスカーソル3dを点bから点cまで横方向に移動
する。するとパターン切り出し処理は、上記点bから点
cの範囲内でその移動方向に垂直な方向に一定距離で近
接する黒画素をまとめる。次いで上記移動範囲内の上述
したパターンのまとまりを統合し、これを切り出すべき
パターンとする。この結果、この例ではパターン列[情
報処理]が切り出される。このアルゴリズムはマウスカ
ーソル3dの縦方向の移動に対しても有効であるので、縦
書きされた文字列からパターンの切り出しにも対応でき
る。
【0075】またパターンの指定法として、例えば目標
パターン列の存在領域を枠で囲むことにより指定するよ
うにしても良い。この領域の指定の方法としては、使用
者がマウスカーソル3dを、パターン列を囲むようにその
領域の外周上を動かすことにより達せられるが、このよ
うな手法は効率が悪い。そこで本実施形態の装置では、
パターン領域を矩形として指定することで効率的にパタ
ーン列を指定し得るようになっている。
【0076】即ち、図14(c) に示すようにここではマ
ウスカーソル3dを点dから点eまで斜めの向きに移動す
る。パターン切り出し処理は、上記点dと点eとを結ぶ
線分を、矩形領域の対角線とする。そしてこの矩形領域
中に存在する黒画素を全てまとめ、これを入力画像中か
ら切り出すべきパターン列とする。この結果、この例で
はパターン列[情報処理]が切り出される。
【0077】尚、マウスカーソル3dが点dから点eへ移
動する間、点dと現在のマウスカーソル3dの位置とを結
ぶ線分を対角線とする矩形領域を時々刻々表示するよう
にすれば、使用者は自分が囲もうとしている文字パター
ンの矩形領域を容易に、且つ適確に知ることができるの
で便利である。
【0078】以上で述べたパターン列指定法は、基本的
には使用者にてパターン列を指定し、その後、パターン
列抽出処理を開始することによりその指定の行われた位
置(領域)のパターンを切り出すことにより実現され
る。然し乍ら、これらの方法では、その都度、パターン
列を指定し、その後にパターン列を抽出する処理を行う
ことになるので、僅かながらも計算時間が必要となる。
また使用者によりパターン列の指定が行われるまでの間
は装置は待機状態となる。従って本装置の資源を有効に
活用しているとは云い難い。
【0079】そこで本装置では、装置側において予め空
間的なまとまりを示すパターンを候補パターン列として
抽出しておき、パターン列の抽出完了後に使用者がこれ
ら候補パターン列を選択的に指定できるような機能が組
み込まれている。この機能は、使用者が入力画像を確認
してから、情報検索を希望するパターン列を決定するま
でには時間が掛かると考えられ、この時間を有効利用し
ようとするものである。
【0080】この例を図14(d) に示す。この図14
(d)において、矩形f,g,〜iは装置が自動的に抽出
した候補パターン(候補パターン列)である。これらの
矩形f,g,〜iは画像と重ねられて画像表示領域3bに
表示される。使用者はマウスカーソル3dを用いて、1つ
乃至は複数の矩形の内部を指示することで該指示された
矩形で代表されるパターン列を指定する例えば使用者が
矩形fと矩形gとを指示した場合、切り出されるパター
ン列は[情報]となる。尚、英文などでは図14(e) の
ように単語単位のパターン列を矩形でまとめることも可
能である。勿論、図14(f) に示すように矩形でまとめ
られるパターンの単位は上述した文字や単語に限らず、
複数単語や文字行など様々に設定可能である。
【0081】またこのような機能により、例えば数行に
またがる熟語やハイフォネーション単語を指定すること
も可能となる。図15はハイフォネーションの例を示も
ので、図中j,kで示されるパターンがハイフォネーシ
ョン単語である。使用者は枠j,kで示される矩形を連
続して指定することで単語[hyphen]を指定する
ことが可能となる。
【0082】このようなパターン列の指定法によれば、
使用者がパターン列を指定するまでの時間を有効に利用
して候補パターン列の抽出を行うことができ、パターン
列の指定に際しては既に抽出されているパターン列を即
座にコード化処理することが可能となる。この結果、見
掛け上の実行速度を速くすることが可能となる。
【0083】尚、上述した候補パターン列の抽出をバッ
クグラウンド処理とし、使用者によるパターン列の指定
作業と同時進行し得るようにすれば、その見掛上の処理
速度をより一層高速化することが可能となる。この際、
指定されたパターン列が既に抽出されていれば即座にコ
ード化を行い、未抽出であるならばパターン列の抽出処
理を優先的に行うようにすれば良い。
【0084】また装置が前記パターン列指定に先行して
行う処理を、上述した候補パターン列の抽出に止どめ
ず、該候補パターン列のコード化までを済ませるように
すれば、更に高速化が可能である。
【0085】尚、候補パターン列の抽出処理の為には、
文書画像などを解析して空間的に近接するパターンを統
合し、これをパターンのまとまりと看做す為の処理機能
が必要になる。このような機能については後述する。
【0086】ところで前述した矩形を表示することなく
パターン指定を行うことも可能である。即ち、指定した
いパターン列の一部をマウスで指定することにより、そ
の指定された位置を含むパターンの、或るまとまりと認
識されるパターン全体を指定するようにすることも可能
である。この場合、装置が検出しているパターンのまと
まりを示す情報が表示されないので、使用者はパターン
のまとまりを、例えば枠によって示される情報等として
事前に知ることはできない。しかし使用者の考えるパタ
ーンのまとまりと、装置が抽出したパターンのまとまり
とが一致するならば使用上、何等問題は発生しない。従
って使用者は自分の判断したパターンのまとまりを想定
しながら、パターン列の指定を行えば良い。
【0087】しかしこれだけでは不安が残るような場合
がある。従ってこのような場合には、例えば指示された
位置に、適宜その位置に対応するパターンのまとまりだ
けを表示するようにする。このようにすれば、望むパタ
ーン列が確実に抽出されているか否かを、簡単な操作に
より確認することが可能となる。
【0088】一方、装置が自動的に抽出したパターンの
まとまりが妥当性に欠く場合がある。このような場合を
想定して、本実施形態の装置には、使用者の指示に応じ
てパターンのまとまりを修正する為の機能が組み込まれ
る。この機能は、修正が必要なまとまりが指定されたと
き、その要修正のパターンのまとまりを『まとまり』と
しての登録から削除し、その上で削除されたパターン列
を、例えば前述した図14(a) 〜(c) に示す手法を用い
て再度パターンのまとまりとして登録し得るようにして
おけば良い。
【0089】ところで装置が持つ機能として入力画像中
から文字パターンを自動的に抽出してコード化し、また
同時に各文字行の前後関係を自動的に識別し得る機能を
備えるならば、そのコード化結果と文字行の前後関係と
により、ハイフォネーション単語を自動的に抽出するこ
とができる。例えばコード化結果から行末に存在する
[−]を検出することにより、例えば図15(b) に示す
ように枠m,nがハイフォネーションによって連続して
いることが判明する。この結果、上記枠m,nを統合す
ることによってハイフォネーション単語[hyphe
n]が抽出される。
【0090】この処理を使用者によるパターン列の指定
に先駆けて行っておけば、使用者はハイフォネーション
を統合する為の無用なパターン列指定を行わなくても良
くなる。従って装置の利便性は一層向上する。この際、
上述したように抽出されるハイフォネーション単語につ
いては、図15(b) に示すように行間にまたがる部分の
枠の一端が開いた状態で表示するようにしておけば、そ
の確認を容易に行うことが可能となる。
【0091】また文字単独のコード化結果に対しては、
例えば単語・熟語・言い回し等のスペル辞書を用いて、
その認識誤りを訂正すると云う後処理が行われる。この
とき連続する複数の単語間で、例えば[Do your
best.]などのように熟語や言い回しとして辞書
登録がなされており、且つ他の解釈の余地の無いもの
は、その時点で1まとまりのパターンとして表示され
る。このような機能を持たせておくことにより、使用者
は複数の解釈が存在する部分のみを集中的に考えること
が可能になる。
【0092】以上が本装置におけるパターン列指定法の
代表的な例である。尚、パターン列指定法を1つに限定
する必要はなく、複数のパターン列指定法を準備してお
き、使用者がこれらの1つを適宜選択して使用できるよ
うにすれば一層利便性が向上する。また上述したパター
ン列指定法以外の手法を適宜採用可能なことも勿論のこ
とである。
【0093】ところで原稿などが手元にあって入力画像
を呈示する必要の無い場合には候補パターン列を直接表
示せず、例えば図16(a)(b)に示すようにそのパターン
列の存在位置のみを矩形や線分などの図形で表示するよ
うにすることも可能である。このような手法を採用すれ
ば、入力画像を直接表示するよりもその表示処理に費や
す時間を短くすることができるので、使用者を無用に待
たせると云う不具合を回避し、その操作性の向上を図る
ことが可能となる。この場合には、マウスカーソル3dを
用いて図形の周囲や内部を指定したり、マウスカーソル
3dに最も近い図形が選択されるようにすれば良い。
【0094】パターン列が指定されたとき、そのパター
ン列(若しくはその位置を代表する図形)の表示色を変
えるとか、或いはその領域を枠で囲んだり下線を施す等
してそのパターンが指定されたことを使用者に知らせる
ようにすれば良い。また背景の表示色を変えたり、その
パターン列を、予め定められた専用の場所に表示する等
の手法を採用することによりそのパターンが指定された
ことを使用者に知らせるようにしても良い。
【0095】このようにしてパターン列(若しくはその
位置を代表する図形)の色、領域の形や色、領域の外周
の色、下線の色や太さ、背景の色などについては、未処
理のパターン列や既に検索結果が得られたパターン列
(既処理パターン列)と異なるように表示制御される。
このような表示制御により、現在処理中のパターン列を
一目で識別できるようにその表示がなされる。
【0096】さて上述した如く指定されたパターン列は
コード化される。コード化された情報はデータベースを
検索する為のキーワードとして使用される。そしてコー
ド化情報に従ってデータベースより検索された情報が使
用者に呈示される。
【0097】このとき、例えばパターン列が単語であ
り、データベースから検索される情報が、例えば該単語
の訳などであれば、本装置は辞書としての機能を持つこ
とになる。
【0098】しかしてパターン列が文字列であれば、図
1に示した文字認識装置5 のコード化部では抽出したパ
ターン列から文字パターンを切り出し、パターンマッチ
ングを行って各文字パターンをコード化する。このコー
ド化結果は曖昧性を含んでいる可能性があるので、単語
としての妥当性の評価によりそこに含まれる誤り部分の
訂正が行われる。
【0099】しかして誤り訂正処理が施された後のコー
ド列は情報検索装置6 にて、そこに内蔵のデータベース
との照合に供される。この際、上記コード列により示さ
れる単語の妥当性の評価は主にスペルチェックで行われ
るので、上記データベースに登録されているキーワード
の情報を活用することで簡易に、且つ効果的に行うこと
が可能である。このようにすると、スペルチェック用の
特別な辞書を持つ必要が無くなり効率的である。この
際、誤りの訂正を使用者の操作により行えるようにして
おくことも効果的である。
【0100】また前記パターン列としては単語に限定さ
れるものではない。即ち、熟語や文や諺など様々なパタ
ーン列をキーワードとして設定することもできる。
【0101】また検索対象となる情報も単語の訳に限定
されない。例えば意味・反意・類似・類義・同音・同義
・引例(例文)・諺・活用形・格・級・時制・活用のリ
スト・品詞・発音記号など様々な属性について検索可能
としても良い。更には現代語に限らず古語を扱えるよう
にしても良く、これらの検索対象とする情報の選択を使
用者が適宜指定可能にすることもできる。またこれらの
各情報に予め優先順位を設定しておき、使用者が望む深
さの情報までを使用者の操作に応じて順次得られるよう
にすることもできる。更にこのような優先順位を使用者
が設定可能な構成としても良い。
【0102】即ち、前記データベースには電子化された
英和辞典・国語辞典・反意語辞典などの辞書知識と、文
章知識・文法知識・発音知識などを格納しておき、これ
らの情報を適宜検索し得るようにしておく。この結果、
使用者は装置の助けを借りることで(抽出したパターン
列に従ってデータベースを検索することで)、使用者の
知識では読解不可能な外国文献・古典文献・難解な文献
などを読むことができる。
【0103】さて前記情報検索装置6 はコード化された
パターン列(キーワード)を解析して、英語・日本語な
どの区別をパターン列の性質から行う大分類と、単語・
熟語などの区別をパターン間の長い空白の数から行う中
分類と、単語であれば語尾などの変形があっても同じ見
出し語と解釈する小分類とを行う。そして情報検索装置
6 はこれら3つの分類結果に基づいて検索すべきデータ
ベースの特定部位を粗く絞り込み、同時に該部位に対す
る見出し語(文)を高速に特定する。データベースに格
納されている知識はこのような見出し語(文)別に分類
整理され、且つコード別・長さ別にソーティングされて
登録されている。
【0104】情報検索装置6 は、先ず前記見出し語
(文)の長さでデータベースに対する検索部位の絞り込
みを行い、次いでコード列のマッチングによって検索す
べき情報の格納箇所を決定する。このようにして分類処
理と絞り込み処理とを工夫することによりデータベース
の高速な検索が可能とされている。尚、別名としての別
々の見出し語を持つにも拘らず、その内容が同一である
ような情報もある。このような場合には、各見出し語に
対応した複数箇所に同一内容の情報が重複して格納され
ることを防ぐべく、例えば一方の情報に他の情報に対す
るリンク情報を格納しておくようにすれば良い。
【0105】ところで上述した見出し語(文)で検索さ
れる情報は、例えば前記項目別の階層構造を成してデー
タベースに格納されている。この階層構造は、見出し語
に優先順位のリンク情報を付与することにより、並列に
格納されている情報が階層構造を持つようにすることで
実現される。この優先順位は前述したように装置固有の
ものであっても良いし、或いは使用者によって任意に決
定されるものであっても良い。また、使用者が前回選択
した項目を優先順位の最上位に自動的に浮上させるよう
な機能を持たせておけば、使用者によるデータベース利
用状況に応じた自動適応形とすることも可能である。
【0106】しかして本実施形態の装置では、以上のよ
うに見出し語の決定と情報格納場所の決定を経て検索す
べき情報を得ている。このときデータベースから検索さ
れる情報が非常に多い場合、これらの情報の全てを一括
表示すると使用者が見難い思いをすることが予想され
る。この点、表示すべき情報を事前に絞り込むことがで
きれば、その絞り込まれた情報のみを表示して要点を押
さえたものとすることが可能となり、本装置の利便性を
一層向上させ得る。
【0107】そこで本装置では、キーワードから見出し
語を抽出する際に切り捨てられた情報を活用するように
している。例えばキーワードが[leaves]として
検出された場合、見出し語としては[leaf]として
求められ、この違いの意味が切り捨てられた情報に相当
する。しかして要求される項目が単語の訳であれば、上
記[leaf]には名詞『木の葉』と動詞「葉がでる・
ページをめくる」などの意味があるので、その検索結果
はこれらの情報の全てを含むことになる。
【0108】しかしてこのような情報(切り捨てられた
情報)を用いれば、上記[leaves]は名詞[le
af]の複数形であり、動詞[leaf]の変化したも
のではないことが判明するので、表示されるべき情報は
「木の葉(複数形)」であると限定することができる。
この例は名詞が複数形になるときに特殊な変化をするこ
とを利用したものであるが、この他にも原形・時制・カ
ウンタブル/アンカウンタブル・3単現・単複同形・現
在分詞・過去分詞・不規則変化動詞・格・級などに発生
する特殊性を利用することで検索情報の絞り込みを行う
ことが可能となる。
【0109】但し、この例は変形したキーワードを1つ
の見出し語でデータベースを検索した結果であり、これ
ら多様に変化した各キーワードの各々を見出し語とした
データベースを構築しておけば上述した処理は不必要と
なる。しかしこの場合にはデータベースの構成規模が大
きくなるという欠点がある。
【0110】ところで前記データベースにおいては、前
述した知識を複数のブロックに分けて格納してくように
しても良い。例えば種々の知識を分野別(物理・化学・
医学・ビジネス・日常・一般などの別)に分けておき、
使用者がブロックを選択して使用するようにする。この
ようにすれば単語の訳などの検索結果が限定されるの
で、不要な検索結果を出力することがなくなり、また検
索時間の低減の効果も得られる。
【0111】即ち、医学関係の原稿を処理するのに、経
済学のデータベースは不必要なばかりか混乱をもたらす
だけである。尚、この他にも用途別(訳・意味・反意な
どの別や名詞・動詞などの別)や程度別(上級・下級・
高校1年などの別)や教科書別(〜出版の〜などの別)
などの分け方も考えられる。このような工夫を施すこと
により、装置の使い易さが一層向上される。また予め分
類されてデータベースに格納される内容(情報)は装置
内に常駐させておく必要はなく、必要に応じて適宜入れ
替え可能な構成としておけば実質的なデータベースの大
きさを削減できる。この為には、データベースを入れ替
え可能な記憶媒体(カード・ディスク・カセットなどの
形態で提供される)上に構築し、所定のインターフェー
スを介して装置本体内に取り込むように構成しておくよ
うにすれば良い。
【0112】尚、本発明におけるデータベースの構造と
検索の仕組みは上述した例に限定されるものではなく、
様々な実現方法が可能であることは云うまでもない。ま
た本装置を辞書以外に使用することも可能である。例え
ば抽出されるパターン列がバーコードなどであった場合
には、該コードの数値や、バーコードに対応する商品名
・価格・在庫状況・出荷元・出荷先・製造元などを検索
可能なようにしても良い。
【0113】ところで、使用者が何等かの選択をする場
合には、例えばメニュー画面を呼び出し、そこに表示さ
れたメニューを選択することにより行われる。この種の
メニューの呼び出しは使用者の操作によっても行われる
が、装置の使用状況によりメニューの呼び出しが確定し
ているような場合には自動的に行われる。
【0114】即ち、この場合にはメニューには処理の進
行状況から自動的に必要となる項目のみが選択されて呈
示される。例えば項目のメニューは前記見出し語(文)
に張られる情報実体へのリンクを検索することで表示さ
れる。尚、メニューを廃してキーボードなどから各処理
に対応したコード、若しくは名前を入力することで選択
処理を行うことを可能としても良い。或いは幾つかのフ
ァンクションキーに各処理を割り付けておくようにして
も良い。更にはメニューに限らず、マウスを必要とする
作業をキーボードなどから制御可能としても良い。また
マウスの機能をライトペン・タブレット・デジタイザな
ど他の指示機能を有する装置で実現しても良い。
【0115】次に使用者が検索項目を随時選択する場合
の処理について説明する。
【0116】図17はパターン列のコード化終了後の表
示画面の例を示している。画像表示領域3bには入力画像
に重ねられて前記指定されたパターン列が視認性良く表
示されている。また同時に上記パターン列のコード化結
果が検索結果表示領域3cに表示される。しかしてデータ
ベースに登録されている該パターン列に関する検索情報
が複数の項目にわたって存在する場合には、画面3aには
メニュー76が自動的に開示される。該メニュー76には、
例えば訳や熟語や引例などの検索可能な項目のみが表示
される。
【0117】使用者はマウスカーソル3dにより該メニュ
ー76の任意の項目を選択することになる。この図17に
示す例では項目77が選択されることにより、前記パター
ン列に関する選択された項目についての検索結果が表示
される。
【0118】しかして検索結果は前記検索結果表示領域
3cに、例えば前述したパターン列のコード化結果と並べ
て表示される。このときのレイアウトは使用者に読み易
いようになされる。例えばある単語についての該単語を
用いる熟語の一覧を求めた場合、その表示は図18に示
すように成される。
【0119】この図18に示す例は英単語[as]に関
する熟語を検索して表示した場合であり、検索結果表示
領域3cにその検索のキーワード[as]や検索項目が表
示し、またその検索結果については上記キーワード[a
s]の表示位置を揃えてレイアウトする。このようなレ
イアウトによる検索結果の表示を行うことで、使用者は
検索結果の文字列の中から容易にキーワードを識別し得
る。
【0120】この際、上述したレイアウトとは別に前記
キーワードの表示色を変えるとか、キーワードの領域を
枠で囲むとか、或いは下線を施したりその背景色を変え
るなどしても良い。検索結果に不満がある場合には、引
き続き前記メニューによって項目を選択可能なことは云
うまでもない。またデータベースの不備を補うべく、適
宜に単語・熟語・訳・例文などのデータの追加登録を可
能としておくようにした方が好都合である。そして検索
結果に不満がなければ該パターン列への検索を終了し、
次のパターン列を指定する作業に移行する。
【0121】尚、上述した情報検索は入力画像から抽出
されたパターン列に対してだけでなく、前記検索結果か
らマウスなどにより指定される任意の文字列や、キーボ
ードなどから入力される任意の文字列に対しても行い得
るようにすることは勿論のことである。
【0122】ところで前述した如く追加されるデータは
前記情報検索装置6 に内蔵されるユーザデータベースに
登録される。そして情報検索に際しては該ユーザデータ
ベースが優先的に検索される。このユーザデータベース
に登録された情報は、利用者からの指示により適宜削除
することが可能である。
【0123】尚、新規登録データを入力するに際しては
キーボードなどから手作業で行えるのは勿論のこと、他
のメディアに電気的に記録されたものを用いたり、或い
は現在処理中の画像を一旦保留して、追加データの記載
された文書などを入力して行うようにしても良い。この
場合には、データの追加作業が終了した時点で、前記保
留された画像を復帰し、先に行われていた作業を継続で
きるようにすることは云うまでもない。
【0124】この際、上記ユーザデータベースを入れ替
え可能な記憶媒体(カード・ディスク・カセットなどの
形態で提供される)とそのインタフェースとで構成して
おけば、複数の使用者が本装置を交替で使用する場合に
常に自分に適応したユーザデータベースを使用できるこ
とになり、その利便性を高めることが可能となる。また
ユーザデータベースの内容の一部もしくは全部を、使用
者の指示に従って適宜データベース本体へ転送・複写可
能な機能を組み込んでおくことが好ましい。
【0125】次に本装置に対する操作の手順について説
明する。
【0126】画像入力装置1 から入力された画像は主記
憶装置7 に格納されて、表示装置3を介してその画像表
示領域3bに表示される。このとき、入力画像の大きさに
応じて前述したスクロール機能が起動される。
【0127】入力画像が表示されると装置の動作モード
は前述したパターン列の指定モードに移行する。このモ
ードでは、使用者は前記マウスカーソル3dを用い、前記
画像表示領域3b上でパターン列を指定することになる。
【0128】しかしてパターン列が指定されると装置の
動作モードは検索モードに移行し、入力画像中から切り
出されたパターン列は前述したようにしてコード列に変
換される。このコード化処理が終了すると表示画面3a上
に前述したメニュー76が表示される。使用者は該メニュ
ー76を用いて検索したい項目を指定する。そしてメニュ
ー76上で検索項目が指定されると検索が行われ、その検
索結果が前述したようにして前記検索結果表示領域3cに
表示される。
【0129】尚、本装置においては、検索対象とするパ
ターン列を複数、連続的に指定可能とし、或る1つのパ
ターン列に関する検索を行ったり該検索結果を使用者が
確認・利用する間に、次のパターン列の認識や検索を行
うようにすることも可能である。つまり本装置にとって
負担の少ない作業を使用者が行っている期間を利用し、
本装置の各資源が残されている処理を実行するようにし
ておけば、見掛上の処理速度の高速化を図ることが可能
となる。
【0130】ところで、単語の訳などのあまり多くない
検索結果、若しくは代表的な検索結果を、前記画像表示
領域3bの対応するパターン列付近の余白などに表示する
ようにしても良い。ここで云う代表的な検索結果とは、
優先順位の高いものや使用頻度の高いものなどである。
このような表示機能を備えることにより、使用者が既処
理パターン列を一目で確認することが可能となると共
に、その検索結果を確認しながら次回の処理の計画を練
ることが可能となる。このような機能は、特に英文など
を読解しようとするときに非常に便利である。
【0131】更に使用者があるキーワードに対して得ら
れる数多くの検索結果の1つを選択可能に表示しておく
ようにすれば、余白に表示される情報は使用者の望むも
のに限定されることになるので、使用者にとって非常に
利用し易い表示情報となる。この検索結果の指定は、例
えば検索結果表示領域3cにおけるマウスカーソル3dと各
検索結果の位置関係に基づいて行うようにすれば良い。
具体的にはマウスカーソル3dにより指定された位置に最
も近くに表示されている検索結果を選択するようにすれ
ば良い。その他にも、例えば各検索結果に通し番号など
を付けて表示し、キーボードなどから該番号を指定する
ことで検索結果を選択可能とするように構成することも
できる。
【0132】或いは上述したように検索結果を検索結果
表示領域3cの余白などに表示することに代えて、例えば
図19に示すように既に処理済みのパターン列にマウス
カーソル3dを移動させて検索結果の指定操作が行われた
とき、上記パターン列の直近に設定した小領域3kにその
検索結果を表示するようにしても良い。この小領域3kに
ついては、例えば使用者からの操作指示により適宜クロ
ーズすることが可能であるので、使用者は望む時に望む
パターン列の検索結果を確認することが可能となる。
尚、小領域3kを設定することに代えて、前記既処理パタ
ーン列から最寄りの画像余白部分などに引き出し線を出
し、この引き出し線の先端部の余白などに前記検索結果
を表示するようにしても良い。
【0133】この際、既処理パターン列については、例
えば一度処理されたパターン列(もしくはその位置を代
表する図形)の色を変えるとか領域で囲むとか下線を施
すとか背景の色を変えるなどする。このような表示制御
を行うことにより、使用者に対して未処理のパターンと
処理済みのパターンとの区別を明確化して表示すること
が可能となる。尚、このような表示制御は、検索結果を
入力画像中の予め定められた領域に順次重ねて表示する
ような場合、つまり予め定められた領域の表示情報を更
新することでその検索結果を順に表示するような場合に
は省略可能である。
【0134】また一度処理されたパターン列を再び指定
した場合には、前述したコード化処理や検索処理を再度
実行することなく、前回の検索処理で求められている検
索結果をそのまま表示する。この為には、検索結果をパ
ターン列を対応付けて記憶しておく為の機能を本装置に
設けておけば良く、その対応付けの情報については前記
主記憶装置7 に格納しておくようにすれば良い。
【0135】また前回の検索結果に不満のあるような場
合には、適宜再処理を指示することも可能である。再処
理については前述したパターン列の指定から行っても良
いし、或いは情報検索だけをやり直すようにしても良
い。また既処理パターン列について記憶された検索結果
を使用者が操作により表示画面上に呼び出し、前記マウ
スカーソル3dによる表示画面上での操作により、記憶さ
れた検索結果を適宜抹消することができるような機能を
設けておくことも有用である。この抹消操作については
特に限定されない。
【0136】また処理中のパターン列のコード化結果が
既処理パターン列と同一であり、且つその検索項目が上
記既処理パターン列に対応付けて記憶されている検索結
果に含まれているような場合には、処理中のパターン列
についての新たなる検索を行うことなく、既に記憶され
ている既処理パターン列の検索結果から必要箇所を引用
するようにすることも可能である。但し、この場合には
検索処理を実行するに先立って、必ず既処理パターン列
の検索結果をチェックすると云う処理が必要となる。
【0137】以上のような処理機能により、使用者は入
力画像から任意のパターン列を効率良く指定し、そのパ
ターン列に対応する様々な情報をデータベース検索によ
り得ることが可能となる。
【0138】ところで上述した検索結果については、例
えば補助記憶装置8 にファイルとして格納し、これを長
期保存できるようにしておけば、その保存された情報を
後で効果的に再利用することが可能となる。また出力装
置4 を通して上記検索結果をプリントアウトすることに
より、検索結果の一覧表を印字出力することも可能であ
る。この一覧表については、その検索結果をその検索順
やアルファベット順、あいうえお順、検索回数順でソー
ティングして出力することも可能である。またこのと
き、使用者が選択した検索結果だけを抽出して印字出力
するようにすることも可能であり、このようにすればプ
リントアウトの情報量を減らし、使用者が一覧表を閲覧
・利用する場合の手間を減らすことが可能となる。
【0139】また前記出力装置4 から入力画像と、既処
理パターン列付近の余白などに該パターン列に対応した
検索結果とを重ねて印字した出力を得るようにすること
も可能である。このようにすると、原稿(入力画像)と
パターン列に対する検索結果とが空間的に対応付けられ
た状態で印字出力されることになるので、使用者がその
プリントアウトを閲覧・利用する場合における情報内容
理解を容易ならしめることができ、一層便利になる。
【0140】その他にも上述した各種の表示画面を出力
装置4 を用いてプリントアウトするようにしても良い。
即ち、前記表示装置3 による画像表示と同様の内容・書
式で、その情報内容を印刷出力できるようにしても良
い。このとき各表示領域のハードコピーをそれぞれ独立
に印刷出力することを可能とすることは云うまでもな
い。
【0141】次に本実施形態の装置における表示画面の
変形例について説明する。
【0142】図20に示す表示画面例は、表示画面3a上
に画像表示領域3bおよび検索結果表示領域3cを設定する
ことは前述した実施形態と同様であるが、新たに部分画
像表示領域3mが追加設定して構成される。この場合、画
像表示領域3bにおけるマウスカーソル3dの形を上記部分
画像表示領域3mの形と相似となるようにする。この例で
はマウスカーソル3dは矩形で与えられる。
【0143】ちなみに前述した実施形態において入力画
像が極めて大きい場合、その入力画像を画像表示領域3b
の大きさに合わせて縮小表示すれば、その表示画像は小
さくなり過ぎる。逆に入力画像をある程度の多きさで部
分的に表示するようにすれば、入力画像の全体をスクロ
ールするのに手間取ることになる。
【0144】そこで図20に示すように適当な大きさの
部分画像表示領域3mを設け、画像表示領域3bにおける矩
形状のマウスカーソル3d内の部分画像を、上記部分画像
表示領域3mに見易い大きさで表示するような機能を設け
る。そして前述したパターン列の指定については、この
部分画像表示領域3mに表示した部分画像を用いて行うよ
うにする。
【0145】この場合の操作の手順を説明すると、前記
画像入力装置1 により入力された画像を前記主記憶装置
7 に格納し、表示装置3 を用いて上記入力画像を前記画
像表示領域3bに表示する。このとき表示画像は、入力画
像の大きさに応じて適宜拡大縮小され、画像表示領域3b
に収まるように調整される。しかして入力画像が表示さ
れると装置の動作モードは部分画像指定モードに設定さ
れる。このモードでは前記矩形状のマウスカーソル3dに
より囲まれる部分画像が部分画像表示領域3mに表示され
る。同時にこの部分画像表示領域3mに表示される部分画
像は、前記画像表示領域3bにおけるマウスカーソル3dの
動きに呼応してスクロールされる。
【0146】しかして部分画像表示領域3mに表示された
部分画像に、切り出したいパターン列が含まれるとき、
使用者はそのパターン列を含む位置でパターンの指定操
作を行う。すると装置の動作モードはパターン列指定モ
ードに移行し、前記画像表示領域3bにおける矩形状のカ
ーソル3dがその位置に固定される。このとき、前記マウ
スカーソル3dは前述した図4に示すような矢印パターン
として部分画像表示領域3mに表示される。使用者はこの
矢印のマウスカーソル3dによって部分画像表示領域3m上
でパターン列の指定を行うことになる。
【0147】このようにしてパターン列が指定される
と、装置の動作モードは検索モードに移行し、上記指定
によって切り出されたパターン列は前述したようにして
コード列に変換される。しかしてこのコード化処理が終
了すると前述したメニュー76が表示され、使用者は該メ
ニュー76を用いて検索したい項目を指定することにな
る。このようにして項目が選択指定されると、次に前記
コード化された情報をキーワードとしてデータベースの
検索が行われ、その検索結果が前記検索結果表示領域3c
に表示されることになる。
【0148】つまりこのような操作手順が前述した実施
形態と異なる点は、部分画像表示領域3mを設定した為に
生じる表示の異なりと、その表示画面に対する操作手順
の相違である。
【0149】尚、既処理パターン列の識別可能な表示
や、余白への検索結果の表示などを前述した画像表示領
域3bに限らず、部分画像指定後の部分画像表示領域3mに
対しても同様に行えるようにすれば一層便利である。即
ち、部分画像指定後の部分画像表示領域3mに表示される
パターンのうち、既処理パターン列の表示形態を変えた
り、主記憶装置7 に記憶された検索結果を余白などに表
示するようにすることも可能である。
【0150】また部分画像表示領域3mを常時表示可能と
する代わりに、部分画像が指定されたときにだけ部分画
像表示領域3mをオープンして表示するようにしても良
い。この場合、例えば図21に示すように、部分画像表
示領域3mを指定された部分領域の直近にオープンするよ
うにする。このようにすれば、パターン列指定の際にマ
ウスカーソル3dを移動させる距離が小さくて済み、使用
者の負担を軽減することが可能となる。
【0151】同様の効果は次のようにしても得ることが
できる。即ち、部分画像表示領域3mを移動可能として、
該部分画像表示領域3mが画像表示領域3b内におけるマウ
スカーソル3dの動きに応動して常にその近傍にあるよう
に表示制御する。こうすると、部分画像指定モードから
パターン列指定モードへ移行する際のマウスカーソル3d
の移動量を常に小さくできるので、使用者の負担を軽減
することが可能になる。
【0152】更に本装置を一層活用する為には、例えば
図22に示すような文書編集用領域3pを別個に設けるよ
うにすれば良い。この場合には、使用者は任意の文書を
ワードプロセッサやDTPを使用する要領で作成・編集
することが可能となる。
【0153】この際、画像表示領域3bや部分画像表示領
域3m、更には検索結果表示領域3cに表示される任意の画
像や文字列をマウス3dを用いて指定しながら、その指定
された画像や文字列を文書編集用領域3pの任意の箇所に
転送可能である。この結果、使用者は望むときに望む情
報を検索して、キーボードなどから再入力することなく
編集中の文書に該情報を容易に引用して文書作成・編集
処理を行うことが可能となる。また任意の画像(部分画
像)を編集中の文書に転載しながら文書作成・編集処理
を行うことが可能となる。
【0154】尚、文書作成・編集に利用する画像を指定
するに際しては、例えば図14(c)に示したようなパタ
ーン列の指定の手法を適宜流用するようにすれば良い。
そして作成・編集後の文書情報については、前述した出
力装置4 を介して適宜印字出力することが可能であり、
また補助記憶装置8 に記憶保存することも可能である。
【0155】次に本装置を翻訳支援に用いる場合の表示
制御と、装置に対する操作法について説明する。
【0156】本装置を翻訳支援に用いる場合には、先ず
翻訳対象とする文書画像を入力し、画像表示領域3bに表
示される入力文書画像を確認しながら、未知の単語パタ
ーン列を指定・検索して訳などを得ることになる。検索
によって得られた訳などは前記検索結果表示領域3cに表
示される。しかして使用者が訳などを前記マウスカーソ
ル3dを用いて指定すると、文書編集用領域3pのカーソル
位置にその指定された訳などが複写表示される。この結
果、使用者はキーボードなどから上記文書編集用領域3p
に複写表示された訳などの語尾などを適宜修正しながら
翻訳文を作成することになる。尚、前記文書編集用領域
3pにおけるカーソル位置等は、使用者が適宜マウスを用
いて指定可能であることは云うまでもない。
【0157】また前記検索結果表示領域3cに表示される
訳などが、その訳が取り得る活用変化形の全てを一覧表
示したものであれば、使用者はその一覧から必要な変化
形の訳語を選択することにより、上述した活用語尾変形
等の修正作業を行うことなしに翻訳文を作成することが
可能となる。
【0158】しかして本装置を使用して翻訳作業を行う
場合、使用者は画像表示領域3bの必要箇所を見て、次に
検索結果表示領域3cを見て、さらに文書編集用領域3pを
見ると云う手順を繰り返すことになる。即ち、使用者の
視線は上述した種々の表示領域を様々に動き回ることに
なる。このとき、使用者が現在翻訳しようとしている文
を、画像表示領域3b上で視認しやすいようにその表示形
態の変更を施すようにすれば、使用者が或る単語を訳し
てから次に訳すべき単語を選択する際、その視線を迷わ
せることなく翻訳作業を進めることが可能となる。。こ
のような目的を達成するべく本装置では、使用者が入力
画像上の処理中の文に何等かのマークを入れられるよう
な機能が組み込まれる。このような機能は、例えばマウ
ス操作によりマーキング位置や翻訳中の文の存在範囲を
指定可能とし、マーキング位置や翻訳中の文の先頭や末
尾の位置にマークを入れたり、翻訳中の文を図形で囲む
ことにより実現できる。また現在翻訳中の文に下線を施
したり、翻訳中の文を示す文字列パターンやその背景色
を変えるなどの様々な手法を採用することによっても上
述した機能を実現することができる。
【0159】また本装置に文書画像を解析し、処理対象
とする文を自動的に抽出する機能を付加することもでき
る。この場合には自動抽出された文を、例えば図14
(d) のように矩形で囲むなどして使用者が容易に視認可
能な状態で表示する。そして使用者は矩形で囲み表示さ
れて区切られた文を、その矩形の内部や外周上を指定す
ることによって選択的に指定できるようにすれば良い。
この際、複数行にまたがる文については、前述したハイ
フォネーション文の表示例のように、次行に続く箇所と
前行から続く箇所で上記矩形の一端を開くことにより示
される。そして使用者により指定された文は、他の文と
容易に識別可能なようにその表示形態が変えられる。
【0160】尚、上述した文の区切り表示をしないよう
にしても良い。この場合には、例えば現在処理しようと
する文の一部を指定することにより、その文の全体が指
定されたと看做すようにすれば良い。しかして入力画像
に示される文書の先頭の文から順に上述したように文を
指定していくと、指定された原文の画像と、文書編集用
領域3pにて作成される翻訳文との対応関係が得られる。
このような対応関係を記憶しておく機能を本装置に設け
ることにより、例えば翻訳処理終了後にその翻訳結果を
確認修正するような場合、1文乃至数文ずつ原文の画像
と翻訳文とを並べて表示するなどして、その確認修正作
業を効果的に支援することが可能となる。このようにす
れば、使用者は、例えばキーを叩くだけという簡単な操
作で、順次文書の先頭から翻訳結果を確認修正していく
ことが可能となる。勿論、前記原文の先頭から正順に文
を指定していく場合のみならず、逆順に文を指定してい
くことや、任意の文へのカーソル移動なども簡単な操作
で行えることは云うまでもない。
【0161】しかしてこのような表示に際しては、例え
ば図23に示すように新たに確認修正用の画像表示領域
3nを設定し、該領域3nの部分領域3pに原画像を、他方の
部分領域3qに翻訳文を各々表示するようにしても良い。
この場合、翻訳文の修正作業は上記部分領域3nにて行わ
れる。またこのとき、画像表示領域3bの対応する文の画
像を反転させるなどの表示形態の変更を行えば、使用者
は現在確認中の文が原稿中のどの部分にあるかを容易に
把握することが可能となる。
【0162】また上述した確認修正用の画像表示領域3n
を設けず、前記検索結果表示領域3cに翻訳文を全て表示
し、前記画像表示領域3bと検索結果表示領域3cの2つに
よってこれを確認修正用の画像表示領域とすることも可
能である。この場合には、使用者は原文の画像と翻訳文
の全体とを一括して見渡すことが可能となるので、文書
全体のバランスを考慮した翻訳結果を得る為の確認修正
を行うことが可能となる。この際、確認中の翻訳文とそ
れに対応する原文の画像との表示形態を異ならせること
で、これらの文を使用者に容易に視認できるような工夫
を施すことが好ましいことは云うまでもない。また翻訳
結果の修正作業は、前述したマウス操作などにより修正
箇所にカーソルを移動させ、この状態でキーボード操作
により挿入・削除機能などを起動するようにすれば良
い。
【0163】ところで使用者が検索を希望するパターン
列、即ちコード列の指定による情報検索の起動は、使用
者が該コード列に関連した情報を知らないとの前提の下
で、専らその情報を知る為に行われる。従って使用者が
検索に用いたコード列と、このコード列に基づいて検索
抽出された検索結果情報に従い、使用者の学習の為の練
習問題などを自動生成する機能を設けることも可能であ
る。このような機能を備えれば、自動生成された練習問
題を使用者が解くことにより、使用者の知識を補うこと
が可能となると云う学習支援効果が期待できる。
【0164】従って本装置に新たに練習問題を生成する
機能を付加し、生成された練習問題やその答え(模範解
答)を出力装置4 などから出力するようにすれば良い。
このようにして自動生成される練習問題は、例えばキー
ワードとなった文字コード列を表示して、その検索結果
である訳などを答えとするようにすれば良い。また逆に
検索結果を問題として、その検索結果を得るに至ったキ
ーワードを答えとするようにしても良い。いずれのタイ
プの練習問題を作成するか、或いはどのタイプの練習問
題を用いるかは使用者が操作により選択可能としても良
いし、或いは装置側にて自動的に決定するようにしても
良い。ちなみに自動的に練習問題のタイプを選択する場
合には、例えば乱数などによりランダムに決定されるよ
うにすることも可能である。
【0165】また練習問題については、例えばマウスや
キーボード操作により、虫食い問題・選択問題・組み合
わせ問題など様々な問題形式を適宜選択可能としておく
ことが望ましい。このような問題種別の選択自体につい
ても、装置側にて自動的に決定するようにその機能を持
たせることも可能である。また出題の順序制御について
は、検索情報の検索順、アルファベット順、あいうえお
順、検索回数順などで行うことが可能である。
【0166】このようにすると、解答後に使用者がその
答案を用いて復習するような場合、その閲覧がし易くな
る。また問題の出題順序を乱数などに従ってランダムに
決定するようにしても良い。このようにして使用者が記
憶している情報検索順序に一致しない順序で出題するよ
うにすれば、該検索順序の記憶を頼りに解答してしまう
ような不具合がなくなり、実力テスト向きの出題とする
ことが可能となる。
【0167】また練習問題を表示し、使用者が解答を入
力した後にその模範解答を表示して添削可能としても良
い。このとき、使用者が何等かの手段により装置に入力
した答案(解答)を装置側にて自動的に添削処理するよ
うにしても良いし、或いは装置側として模範解答を示す
だけとし、その添削を使用者が行うようにしても良い。
【0168】特に前者の場合には、解答の入力に本装置
のパターン認識能力を利用することも可能である。また
練習問題に対して誤った解答が与えられた箇所につい
て、装置側にて自動的に繰り返し質問するようにすれ
ば、より一層学習効果は上がると考えられる。この場合
の出題順序は単純に検索順でも良いし、装置側にて自動
的に、且つランダムに決定するようにしても良い。
【0169】この際、前記検索結果一覧の出力順序と練
習問題の出題順序とは次の方法で決定可能である。即
ち、欧文ならアルファベット順、邦文なら『あいうえ
お』順、更には検索結果の検索順、または検索頻度順の
いずれかとすれば良い。また上記検索結果の一覧につい
ては、前述したように個人用の辞書として利用可能であ
ることは云うまでもない。
【0170】ところで入力画像を自動的に処理し、パタ
ーン列で示される単語の抽出と、抽出された単語の認識
を行う機能を本実施形態の装置に組み込むことも可能で
ある。このような機能を備えれば、例えば使用者が入力
画像中から情報検索に用いるパターン列(単語)を検索
するに先立って、予め情報検索が希望されると予想され
る単語などを自動的に検索して表示し、これを使用者に
提示することが可能となる。この結果、使用者としては
入力画像中から検索に洩れた単語だけを検索し、これを
指示するだけで済むので、知的作業を行う際の労力を著
しく低減することが可能となる。
【0171】尚、上記検索が希望されると予想される単
語などとして、例えば一般的に重要であると考えられる
単語や使用頻度が低いので使用者が知らないと予想され
る単語、或いは使用者のレベルにおいて知らないであろ
うと考えられる単語などである。このような単語を入力
画像中から検索する為に、本装置には一般的な重要語句
の知識、低頻度語句の知識、各単語などのレベルの知識
などの情報を予め与えておくことが必要である。
【0172】以上のような各種の機能を備えることによ
り、使用者は本装置を対話的に操作することで様々な知
的作業を効率良く、しかもさほどの処理負担を伴うこと
なしに行うことが可能となる。この結果、本装置を翻訳
支援・読書支援・文書作成支援・学習支援の道具として
幅広く活用することが可能となる。
【0173】ところで本装置に通信機能を付加し、例え
ばファクシミリなどからの画像情報やネットワークから
のテキスト情報、更には画像情報やその他の補助情報を
入出力可能とすることもできる。この場合、通信入力さ
れた情報が画像であるならば前記画像表示領域3bにその
入力画像をそのまま表示し、通信入力された情報がテキ
ストならば、これを文字パターンに変換して文書画像と
してレイアウトした画像を表示する。
【0174】このような機能を備えれば、例えば前述し
た編集機能を駆使することにより、転送入力(通信入
力)された画像やテキストの任意の箇所にコメントや注
釈を書き加え、これを返送・転送可能することで、本装
置を前記画像やテキストに対する編集校正支援の道具と
して活用することが可能となる。
【0175】即ち、このような通信機能を備えることに
より、例えば執筆者と校正者とが距離的に離れている場
合であっても、執筆者は作成した原稿を通信回線を介し
て校正者に送り、校正者は送られてきた原稿に校正記号
などを書き込んだ後、その原稿を再び執筆者に送り返す
ことが可能となる。また同一文書を複数人で回覧する場
合に、各人がコメントなどを書き込みながら回覧するこ
とが可能となる。この際、例えば同時に受け渡される補
助情報に校正者のIDを加えることによって、どの書き
込みが誰によって加えられたかを明らかにするようにす
ることもできる。また既に書き込みが存在する場合や、
新しく書き込みが追加されたような場合には、その書き
込み情報の表示色を前記IDに応じて変えるなどするこ
とでその認知を容易ならしめることも可能である。
【0176】尚、上述した情報の書き込みはキーボード
などから入力可能なことは勿論、表示画面上の他の領域
に表示されている任意の文字列、例えばデータベースか
らの検索結果などを転載することによって行うことも可
能である。
【0177】このとき、文書校正に必要な検索結果が表
示されていないような場合には、新たに前述した検索処
理を行うことが必要となる。従ってこのような場合に
は、通信入力された画像に対して前述したパターン列抽
出処理と、抽出されたパターン列のコード化処理、およ
びそのコード列に対する検索処理を同様にして行う。ま
た通信入力された情報がテキストである場合には、その
テキスト中で指定された文字コード列をそのままキーワ
ードとするようにすれば良い。
【0178】尚、テキスト内の任意の文字列を指定する
には、例えば前述した図14(b) に示したような操作に
より、文書画像表示されている文字列の中から任意の文
字列部分をマウスでなぞるなどして行われる。
【0179】また上記画像やテキストに新たな情報を書
き込むには、その情報書き込みを行う箇所を指定する必
要がある。この情報書き込みの位置指定は、前述したマ
ウスーカーソル3dを用いて行われる。しかして書き込み
箇所が指定されると、その指定箇所にカーソルの表示を
行い、その後、キーボードやマウス操作により書き込み
文字列が入力されたときに上記カーソル表示箇所に入力
文字パターンを表示する。この表示される書き込み情報
(文字パターン列)については、例えばその背景の画像
と識別可能なようにその表示色を変えるなどの表示制御
を施すことが望ましい。この結果、新たに書き込まれた
情報(文字パターン列)を容易に確認することが可能と
なる。この際、書き込み者に応じてその表示色などを異
ならせるようにしておけば、その表示形態の異なりから
書き込み者が誰であるかを容易に確認することが可能と
なる。
【0180】上述した如く書き込みが行われた画像を通
信する場合には、例えば上記書き込みが行われた状態の
画像情報をそのまま一括転送するようにしても良いが、
入力画像情報(背景画像情報)と、そこに書き込まれた
文字列のテキスト情報,およびそのID情報とに分けて
転送することも可能である。またテキスト情報の場合に
は、入力テキスト情報とそこに書き込まれた文字列のテ
キスト情報、およびそのID情報とに分けてそれぞれ転
送することも可能である。
【0181】また上述した通信機能に代えて所定の記録
媒体を用いて情報(画像やテキスト)の受け渡しを行う
ようにしても良い。具体的には、前述した如く編集・校
正された情報をハードコピー出力し、これを配布するよ
うにしたり、或いはフロッピーディスクなどにコピーし
てその情報を配布・転送するようにしても良い。
【0182】ところで前述した実施形態では、基本的に
使用者が任意のパターン列を選択し、この選択されたパ
ターン列に関連する情報をデータベースから検索して利
用することを前提としている。しかし、入力画像中の必
要なパターン列を自動的に抽出し、これらの各パターン
列に対して一括してデータベース検索処理を行うように
装置を構成することも可能である。
【0183】この場合には前述した文字認識装置5 の機
能として、新たに入力文書画像に示される文書情報の文
書構造を推定すると共に、文字パターンを抽出してコー
ド化し、そのコード化結果を前記推定された文書構造に
基づいて単語・熟語・文・節・章・表題・副題・著者名
・要約・ヘッダー・フッターなどにまとめると云う文書
認識機能を持たせるようにすれば良い。
【0184】即ち、この文字認識装置5 における文書認
識機能は、画像情報に基づいて行われる空間的処理と、
コード化結果に基づいて行われる記号処理の2つのレベ
ルにより実現される。上記空間的処理は、例えば入力文
書画像から近接する黒画素を統合して段階的に文字・単
語・文字行を抽出する処理と、1ページに展開する文字
行の幅と長さ,および文字行間の間隔や文字行の先頭位
置のグループ化結果に基づいて、文字行単位での段組・
段落・章立て・書誌情報などを推定する処理、そして先
の実施形態でも説明したように各文字パターンを文字認
識技術によってコード化する処理とから成る。このよう
な空間的処理により、入力文書画像から文書情報をなす
文字コードの列と、その文書構造の推定結果とが得られ
る。
【0185】ちなみに上記文書構造は、例えば文字行を
単位とした階層的なリンク構造として表現される。この
階層的な構造の最下層(本文における節,要約,書誌情
報における表題,副題,著者名,ヘッダー,フッター
等)には、例えば図24にその階層リンクモデルの1例
を示すように、各層にそれぞれ属する文字行が直列的に
リンクされる。そして文字コードは、それらが所属する
各文字行にそれぞれリンクされる。このようなリンクで
連結された文字行が、例えば節毎の文章を構成するよう
に記述される。
【0186】しかして前記記号処理は上述した階層リン
クモデルに従い、各文字列(文字コード)に対して行わ
れる。
【0187】この記号処理は、基本的には文字行あたり
の文字コード列を、前記リンクで結ばれる最下層の文字
行間で連続させて所謂ベタ文を生成し、このベタ文から
句読点やピリオドなどで区切られる文を抽出する処理を
実行することから開始される。その後、抽出された各文
を、言語的知識に基づいて単語・熟語などに分解する。
【0188】このとき、文の途中でハイフンが出現した
場合には、例えば前記文字行の情報に立ち返ってそのハ
イフンが文行末に存在するものであるか否かを判別す
る。そしてハイフンが文行末に存在する場合には、その
ハイフンを排除することによってハイフォネーションの
ある英文などの単語を抽出する。
【0189】また前述したベタ文については、その先頭
から順に単語や熟語の辞書と照合する。そしてベタ文か
ら順に求められた文字列に良く一致する単語や熟語が辞
書に存在したときは、そこまでの文字コード列をその単
語や熟語と看做して抽出する。この際、コード列のうち
該単語や熟語の綴りと一致しない文字については、例え
ば文字認識の曖昧さに起因する認識誤りとしてこれを訂
正する。
【0190】このようにして前記文書構造を文字行単位
から文単位の形に修正し、同時に各文に単語や熟語をそ
れぞれリンクする。そしてこれらの各単語や熟語に文字
コード列をリンクさせて文書認識処理(記号処理)を終
了する。
【0191】尚、英文などのように単語が空間的に離散
的に存在する言語では、例えば前述した単語の抽出まで
の処理を文字間スペースの評価により行うことで、空間
的処理だけで文書認識処理を行うことも可能である。
【0192】しかして文書認識処理が終了すると、前記
表示装置3 を用いてその認識結果を表示し、また出力装
置4 を用いて、例えば音声によって検索項目の指定が可
能である旨を使用者に知らせる。この状態で、例えば単
語や熟語の訳などの検索項目の選択指定がなされたと
き、前述した如く抽出された単語や熟語のそれぞれに関
する情報を自動的に検索し、その検索結果を主記憶装置
7 に格納する。このとき、同一単語・熟語・文などが複
数回出現することもあるので、例えば単語・熟語・文の
それぞれを、その出現回数に関連付けて記憶するように
すれば良い。
【0193】尚、主記憶装置7 に格納された検索結果に
ついては、前述したように一覧表にして出力するように
しても良いことは勿論のことである。この際、例えば常
識的な基本語などに関する検索結果を除外するなどすれ
ば、無用な情報を排除した見易い検索結果の一覧表を得
ることが可能となる。
【0194】この際、入力画像中で文字サイズが特に大
きいパターン列や、特定の位置にあるパターン列など
を、その際立った特徴を利用して抽出し、これらの特定
のパターン列に対応した検索結果を出力するようにして
も良い。
【0195】以上のような処理機能を備えることによ
り、例えば文献に登場する単語・熟語・文などの任意の
単位と、それに対応付けられる任意の情報とをまとめた
情報(一覧表)を最少の労力で一括して得ることが可能
となり、本装置を文書整理支援,文書分析支援,辞書作
成支援の道具として幅広く活用することが可能となる。
また出現回数の多い単語を入力文書のキーワードとして
抽出することも可能であるので、文書データベースの作
成に本装置を利用することも可能となる。
【0196】また本装置に重要語句のリストを持たせ、
入力文書から前記重要語句リストに記載される重要語句
を自動抽出し、重要語句の一覧や重要語句と任意の関連
情報との一覧などを出力可能とするようにしても良い。
また上記重要語句リストを、例えば物理・化学・コンピ
ュータ・AIなどのような複数の分野に分けておき、任
意の分野の重要語句リストを選択的に使用できるように
することもできる。
【0197】或いは文書中に現れる語句を解析してその
入力文書がいずれの分野で処理されるべきであるかを自
動的に判定するようにしても良い。この分野の自動判定
は、例えば入力文書に出現する語句が最も多く記載され
る重要語句リストを選択することによって、或いは前述
した如く分析された文書構造の中の表題などを解析して
その文書の分野を推定することにより実現できる。また
これらの手法を組み合わせ、例えば最初に表題などを解
析して該当分野を絞り込み、その後、本文などに現れる
語句が最も多く記載される重要語句リストに従って先に
絞り込まれた分野の中からその分野を最終決定するよう
にすれば、分野判定の処理効率を容易に高めることがで
きる。この際、重要語句リストを情報検索装置6 に格納
し、前記重要語句の抽出処理を上記情報検索装置6 にて
行うようにしても良い。
【0198】ところで上述したようにして入力文書から
重要語句を自動的に抽出した場合には、抽出された重要
語句に関連した練習問題や要約文書を自動生成するよう
にしても良い。このようにして重要語句に関連した練習
問題や要約文書を自動生成するようにすれば、本装置を
教育支援の道具として非常に有効に活用することが可能
となる。
【0199】例えば参考文献などを画像入力し、その文
献中から重要語句を含む文を抽出する。そして抽出した
文中の重要語句を虫食いの状態で印刷するなどすれば、
文脈上の適切語を埋める形式の練習問題を容易に作成す
ることが可能である。また上記重要語句のリストを印刷
出力すれば、これを模範回答とすることが可能となる。
更には情報検索装置6 に格納された情報に基づけば、重
要語句の意味・反意語などを問う形式の問題を自動的に
生成することも可能である。この際、前記重要語句を自
動的に抽出することに代えて、使用者の操作指示により
指定するようにすることもできる。また抽出した文を箇
条書き変換するなどすることで、所謂まとめノート的な
副教材を作成することも可能である。このような箇条書
き変換は、例えば構文解析などの手法を応用することで
自動的に実行することが可能である。
【0200】これらの機能は使用者、若しくは装置自体
が文脈情報を用いて行うことから、単語単位でしか画像
を入力しないような装置では不可能である。従って上述
した機能とその作用効果は本装置特有のものであると云
える。
【0201】また前記文字認識装置5 に上述した文書認
識機能だけではなく、図・表・写真などを分離・コード
化する機能を設け、更には出力装置4 に表をグラフに変
換したり、図・表・写真を適宜拡大・縮小する機能と、
原文・箇条書き文,前記コード化された図・表・写真
(それらを適宜変換したものを含む)とを適宜選択しな
がら適当なレイアウトで出力する機能とを設けるように
しても良い。このような機能については自動的に、或い
は使用者からの指示に応じて起動するようにする。しか
してこのような編集機能を備えれば、前述した練習問題
や副教材に図・表・写真を適宜加えることが可能となる
ので、一層充実した処理機能を実現することが可能とな
る。
【0202】更には前記情報検索装置6 に図柄や写真な
どを格納するようにし、これらの図柄や写真などをキー
ワードとしてデータベースを検索できるようにしても良
い。このような検索機能を備えれば、前述した練習問題
や副教材に、その説明の補助の為の任意の図柄・写真な
どを転載可能となるので一層便利となる。具体的には、
例えば「猫」というキーワードを入力することによって
猫のイラストや写真が何通りかを表示するようにし、こ
の中の適切なものを選択して使用できるようにすれば良
い。このような機能に加えて、既に作成された練習問題
や副教材に対して、任意の文章や絵などを適宜追加・削
除可能な編集・作図機能を設けるようにすれば、本装置
の利便性をより一層向上させることが可能となる。
【0203】尚、上述した各機能は教材作成の用途のみ
に用いられるものではなく、使用者が望む任意の文書を
編集・作成する場合にも適用可能である。このときには
検索可能な情報として百科事典などの情報を含めるよう
にすれば良い。そして編集中の文書に未知の内容を引用
する場合、その未知内容を検索して、その検索結果をマ
ウス操作などにより編集中の文書に挿入・置換するよう
にすれば良い。このようにすれば本装置を文書編集支援
の道具として有効に活用することが可能となる。
【0204】また前記練習問題や副教材を、例えばプロ
ジェクターなどに投影表示しつつ、練習問題の説明やそ
の表示内容の説明を音声にて発声可能とすれば、大勢の
生徒に対して効果的な学習を行わせることが可能とな
る。この場合、出力装置4 にてタイミング良く表示画面
を切り替えながら説明を進めて行くことにより、所謂無
人授業を実現することも可能となる。この機能は対個人
でも使用可能であることは云うまでもなく、またこの場
合にはプロジェクターを使用する必要もなくなる。
【0205】その他、本発明は上述した実施形態に限定
されず、その要旨を逸脱しない限り様々に変形実施可能
である。また上述した実施形態、およびそれらの変形例
を様々に組み合わせて実施することも可能である。
【0206】
【発明の効果】本発明によれば、使用者の知的作業を効
果的に支援することができ、しかもその操作性と利便性
の向上を図ることができる。
【0207】
【0208】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電子辞書の全体構成
を示す図
【図2】表示画面の構成例を示す図
【図3】画像表示の例を示す図
【図4】スクロール操作の原理を示す図
【図5】スクロール不可能な方向の表示例を示す図
【図6】スクロールパッドの例を示す図
【図7】スクロールパッドの移動例を示す図
【図8】別のスクロール操作の原理を示す図
【図9】ページ操作の原理を示す図
【図10】改ページ不可能な方向の別の表示例を示す図
【図11】改ページ操作の別の原理を示す図
【図12】改ページ操作の別の原理を示す図
【図13】スクロール特性を示す図
【図14】パターン列指定の手法を説明するための図
【図15】ハイフォネーションの例を示す図
【図16】候補パターン列の表示例を示す図
【図17】メニューの表示例を示す図
【図18】検索結果の表示例を示す図
【図19】本発明の変形された表示画面例を示す図
【図20】本発明の変形された表示画面例を示す図
【図21】本発明の変形された表示画面例を示す図
【図22】本発明の変形された表示画面例を示す図
【図23】本発明の変形された表示画面例を示す図
【図24】解析された文書構造を示す図
【符号の説明】
1…画像入力装置 2…操作部 3…表示装置 4…出力装置 5…文字認識装置(文書認識装置) 6…情報検索装置 7…主記憶装置 8…補助記憶装置 9…制御装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G06F 17/28 G06F 17/28 C W (56)参考文献 特開 平1−169673(JP,A) 特開 昭64−57369(JP,A) 特開 昭63−280374(JP,A) 特開 昭61−295589(JP,A) 特開 昭63−108455(JP,A) 特開 平1−136277(JP,A) 特開 昭61−88365(JP,A) 特開 平2−194470(JP,A) 特開 平2−211580(JP,A) 特開 昭60−20285(JP,A) 特開 平1−269125(JP,A) 特開 平1−169674(JP,A) 特開 昭58−129545(JP,A) 特開 昭62−80729(JP,A) 実開 昭63−175263(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/30 G06F 17/28 JICSTファイル(JOIS)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】文字コード列対応付けられているパター
    ン列を表示画面に複数表示する際に、該複数のパターン
    列のうち既に関連情報が取得されたパターン列について
    は、まだ関連情報が取得されていないパターン列と区別
    可能な表示形態で表示し、 マウスまたはキーボードなどの操作手段を用いてユーザ
    により行われる、前記表示画面に表示された前記複数の
    パターン列のうちの1つのパターン列に対する指示入力
    を受け付け、 前記表示画面に表示された前記複数のパターン列のうち
    前記まだ関連情報が取得されていないパターン列に対す
    る指示入力がなされた場合には、当該パターン列に対応
    付けられている前記文字コード列に基づいて所定の関連
    情報を取得してきて前記表示画面に表示するとともに該
    関連情報を記憶手段に記憶しておき、前記既に関連情報
    が取得されたパターン列に対する指示入力がなされた場
    合には、既に該記憶手段に記憶されている対応する関連
    情報を読み出して前記表示画面に表示することを特徴と
    する情報表示方法
  2. 【請求項2】前記関連情報を、指示入力された前記パタ
    ーン列の直近に設定したクローズ可能な小領域に表示す
    ることを特徴とする請求項1に記載の情報表示方法
  3. 【請求項3】前記関連情報は、文章、図形、絵、および
    写真の中の少なくとも1つであることを特徴とする請求
    項1または2に記載の情報表示方法
  4. 【請求項4】前記表示画面に表示される前記複数のパタ
    ーン列は、ネットワークから通信入力された文字コード
    列を、対応する文字パターンに変換したものであること
    を特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の
    情報表示方法。
  5. 【請求項5】前記表示画面に表示される前記複数のパタ
    ーン列は、画像入力されたものであって、かつ、対応す
    る文字コード列が求められているものであることを特徴
    とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の情報表
    示方法。
  6. 【請求項6】文字コード列に対応付けられているパター
    ン列を表示画面に複数表示し、その際、該複数のパター
    ン列のうち既に関連情報が取得されたパターン列につい
    ては、まだ関連情報が取得されていないパターン列と区
    別可能な表示形態で表示する手段と、 マウスまたはキーボードなどの操作手段を用いてユーザ
    により行われる、前記表示画面に表示された前記複数の
    パターン列のうちの1つのパターン列に対する指示入力
    を受け付ける手段と、 前記表示画面に表示された前記複数のパターン列のうち
    前記まだ関連情報が取得されていないパターン列に対す
    る指示入力がなされた場合には、当該パターン列に対応
    付けられている前記文字コード列に基づいて所定の関連
    情報を取得してきて前記表示画面に表示するとともに該
    関連情報を記憶手段に記憶しておき、前記既に関連情報
    が取得されたパターン列に対する指示入力がなされた場
    合には、既に該記憶手段に記憶されている対応する関連
    情報を読み出して前記表示画面に表示する手段とを備え
    たことを特徴とする情報処理装置。
  7. 【請求項7】前記関連情報を、指示入力された前記パタ
    ーン列の直近に設定したクローズ可能な小領域に表示す
    ることを特徴とする請求項6に記載の情報表示装置
  8. 【請求項8】前記関連情報は、文章、図形、絵、および
    写真の中の少なくとも1つであることを特徴とする請求
    項6または7に記載の情報処理装置。
  9. 【請求項9】前記表示画面に表示される前記複数のパタ
    ーン列は、ネットワークから通信入力された文字コード
    列を、対応する文字パターンに変換したものであること
    を特徴とする請求項6ないし8のいずれか1項に記載の
    情報処理装置。
  10. 【請求項10】前記表示画面に表示される前記複数のパ
    ターン列は、画像入力されたものであって、かつ、対応
    する文字コード列が求められているものであることを特
    徴とする請求項6ないし8のいずれか1項に記載の情報
    処理装置。
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