JP2861584B2 - 内燃機関の燃料噴射装置 - Google Patents

内燃機関の燃料噴射装置

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JP2861584B2
JP2861584B2 JP4029511A JP2951192A JP2861584B2 JP 2861584 B2 JP2861584 B2 JP 2861584B2 JP 4029511 A JP4029511 A JP 4029511A JP 2951192 A JP2951192 A JP 2951192A JP 2861584 B2 JP2861584 B2 JP 2861584B2
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • High-Pressure Fuel Injection Pump Control (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の燃料噴射装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料噴射弁に供給すべき高圧の燃料を蓄
わえるためのリザーバタンクと、リザーバタンク内に高
圧の燃料を供給するためのプランジャ型燃料ポンプと、
リザーバタンク内の燃料圧が目標燃料圧となるように燃
料ポンプからリザーバタンク内に供給される燃料量を制
御する燃料量制御装置とを具備し、燃料ポンプのプラン
ジャを機関駆動のカムによって駆動するようにした内燃
機関が公知である(特開昭62−258160号公報参
照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところでこのようにリ
ザーバタンク内の燃料圧が目標燃料圧となるように燃料
ポンプからリザーバタンク内に供給される燃料量を制御
するようにした場合にはカムが一定角度回転する間に燃
料ポンプから吐出される燃料量を増大させると燃料ポン
プから単位時間当り吐出される燃料量が増大するために
リザーバタンク内に供給される燃料量を精密に制御する
のが困難となる。その結果、リザーバタンク内の燃料圧
が目標燃料圧に対して大きく変動し、斯くして燃料噴射
弁からの燃料噴射量が正規の噴射量からずれてしまうこ
とになる。この場合、リザーバタンク内の燃料圧が目標
燃料圧に対して大きく変動するのを阻止するためにはカ
ムが一定角度回転する間に燃料ポンプから吐出される燃
料量を減少させればよいことになる。
【0004】一方、このようにカムが一定角度回転する
間に燃料ポンプから吐出される燃料量を減少させると必
然的にこのカムが一回転する間に燃料ポンプから吐出さ
れる燃料量が減少する。ところが例えば機関始動時には
リザーバタンク内の燃料圧はかなり低くなっており、従
ってリザーバタンク内の燃料圧と目標燃料圧との差がか
なり大きくなっている。このようにリザーバタンク内の
燃料圧と目標燃料圧との差がかなり大きい場合にはカム
が一回転する間に燃料ポンプから吐出される燃料量を減
少させるとリザーバタンク内の燃料圧が目標燃料圧まで
上昇するのに時間がかかることになる。この場合、リザ
ーバタンク内の燃料圧を短時間で目標燃料圧まで上昇さ
せるにはカムが一回転する間に燃料ポンプから吐出され
る燃料量を増大させればよいことになる。
【0005】しかしながら上述の内燃機関ではカムが一
定角度回転する間に燃料ポンプから吐出される燃料量は
一定となっている。従ってこの内燃機関ではカムが一定
角度回転する間に燃料ポンプから吐出される燃料量を増
大させればリザーバタンク内の燃料圧が変動し、これに
対してカムが一定角度回転する間に燃料ポンプから吐出
される燃料量を減少させればリザーバタンク内の燃料圧
と目標燃料圧との差が大きいときにリザーバタンク内の
燃料圧が目標燃料圧となるまでに時間を要するという問
題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明によれば、燃料噴射弁と、燃料噴射弁に高圧
燃料を供給するプランジャ型燃料ポンプと、燃料噴射弁
に供給される高圧燃料の燃料圧が目標燃料圧となるよう
に燃料ポンプから燃料噴射弁に供給される燃料量を制御
する燃料量制御装置とを具備した内燃機関の燃料噴射装
置において、燃料ポンプのプランジャを駆動するための
カムが大リフト用カム山と小リフト用カム山とを具備し
ており、燃料噴射弁に供給される高圧燃料の燃料圧と目
標燃料圧との差が大きいときには大リフト用カム山によ
るプランジャの駆動作用によって燃料ポンプから吐出さ
れる燃料を燃料噴射弁に供給し、燃料噴射弁に供給され
る高圧燃料の燃料圧と目標燃料圧との差が小さいときに
は小リフト用カム山によるプランジャの駆動作用によっ
て燃料ポンプから吐出される燃料を燃料噴射弁に供給す
るようにしている。
【0007】また、本発明によれば、上記問題点を解決
するために、燃料噴射弁と、燃料噴射弁に高圧燃料を供
給するプランジャ型燃料ポンプと、燃料噴射弁に供給さ
れる高圧燃料の燃料圧が目標燃料圧となるように燃料ポ
ンプから燃料噴射弁に供給される燃料量を制御する燃料
量制御装置とを具備した内燃機関の燃料噴射装置におい
て、燃料ポンプのプランジャを駆動するためのカムが一
対のカム山を具備しており、燃料噴射弁に供給される高
圧燃料の燃料圧と目標燃料圧との差が大きいときには一
対のカム山によるプランジャの駆動作用によって燃料ポ
ンプから吐出される燃料を燃料噴射弁に供給し、燃料噴
射弁に供給される高圧燃料の燃料圧と目標燃料圧との差
が小さいときにはいずれか一方のカム山によるプランジ
ャの駆動作用によって燃料ポンプから吐出される燃料を
燃料噴射弁に供給するようにしている。
【0008】
【作用】請求項1の記載の発明では燃料噴射弁に供給さ
れる高圧燃料の燃料圧と目標燃料圧との差が大きいとき
には大リフト用カム山によるプランジャの駆動作用によ
って燃料ポンプから燃料が吐出されるのでカムが一回転
する間に燃料ポンプから吐出される燃料量が増大せしめ
られ、燃料噴射弁に供給される高圧燃料の燃料圧と目標
燃料圧との差が小さいときには小リフト用カム山による
プランジャの駆動作用によって燃料ポンプから燃料が吐
出されるのでカムが一定角度回転する間に燃料ポンプか
ら吐出される燃料量が減少せしめられる。
【0009】請求項2に記載の発明では燃料噴射弁に供
給される高圧燃料の燃料圧と目標燃料圧との差が小さい
ときにはいずれか一方のカム山によるプランジャの駆動
作用によって燃料ポンプから燃料が吐出されるのでカム
山を低くしておけばカムが一定角度回転する間に燃料ポ
ンプから吐出される燃料量が減少せしめられ、燃料噴射
弁に供給される高圧燃料の燃料圧と目標燃料圧との差が
大きいときには一対のカム山によるプランジャの駆動作
用によって燃料ポンプから燃料が吐出されるのでカム山
を低くしておいてもカムが一回転する間に燃料ポンプか
ら吐出される燃料量が増大せしめられる。
【0010】
【実施例】図1および図2に燃料ポンプ1を示す。図1
および図2を参照すると、2は夫々対応するシリンダ3
内に摺動可能に挿入された一対のプランジャ、4は各プ
ランジャ2の頂面によって画定された燃料加圧室、5は
シリンダ3の内壁面上に形成された燃料供給ポート、6
は機関によって駆動されかつ機関クランクシャフトが一
回転する毎に一回転するカムシャフト、7はカムシャフ
ト6上に形成された一対のカム、8は各プランジャ2の
下端部に取付けらかつローラ9を支承するローラホル
ダ、10はローラホルダ8を下方に向けて付勢する圧縮
ばねを夫々示し、ローラ9は圧縮ばね10のばね力によ
って夫々対応するカム7上に圧接せしめられる。
【0011】図1に示されるように各カム7は互いに9
0度の角度間隔を隔てて形成された小さなカム山、即ち
小リフト用カム山11と、大きなカム山、即ち大リフト
用カム山12とを有する。一方のカム7の小リフト用カ
ム山11と他方のカム山7の小リフト用カム山11とは
互いに180度の角度間隔を隔てて形成されており、一
方のカム山7と大リフト用カム山12と他方のカム山7
の大リフト用カム12とは互いに180度の角度間隔を
隔てて形成されている。各プランジャ2はローラ9が夫
々対応するカム7の小リフト用カム山11および大リフ
ト用カム山12上を転動する毎にシリンダ3内を上昇せ
しめられる。
【0012】各燃料加圧室4は周囲に複数個の燃料流通
用切欠きを形成した挿入部材13および逆止弁14を介
して共通の燃料吐出通路15に連結される。図3はこの
燃料吐出通路15も含めて燃料ポンプ1の構造を図解的
に示している。図2および図3に示されるようにこの燃
料吐出通路15は一方では逆止弁16を介してリザーバ
タンク17内に連結され、他方では溢流制御弁18に連
結される。内燃機関19に取付けられた各燃料噴射弁2
0は燃料供給管21を介してリザーバタンク17に連結
される。
【0013】図3に示されるように溢流制御弁18は燃
料吐出通路15に連通する燃料流入口22と、燃料タン
ク23に連結された燃料流出口24とを具備し、これら
燃料流入口22と燃料流出口24間にはメインバルブ2
5が設けられる。このメインバルブ25の背圧室26は
一方ではメインバルブ25内に形成された燃料流通孔2
7を介して燃料流入口22に連結され、他方ではボール
弁28を介して燃料タンク23に連結される。このボー
ル弁28はソレノイド29によって駆動される可動コア
30により開閉制御され、これらボール弁28、ソレノ
イド29および可動コア30はパイロットバルブ31を
形成している。燃料タンク23内の燃料は機関駆動の低
圧ポンプ32により燃料供給ポート5に供給される。
【0014】電子制御ユニット40はディジタルコンピ
ュータからなり、双方向性バス41によって相互に接続
されたROM(リードオンリメモリ)42、RAM(ラ
ンダムアクセスメモリ)43、CPU(マイクロプロセ
ッサ)44、入力ポート45および出力ポート46を具
備する。リザーバタンク17内にはリザーバタンク17
内の燃料圧に比例した出力電圧を発生する圧力センサ4
7が取付けられ、この圧力センサ47の出力電圧がAD
変換器48を介して入力ポート45に入力される。また
入力ポート45にはクランクシャフトが360度回転す
る毎にパルスを発生するクランク角センサ49と、クラ
ンクシャフトが30度回転する毎にパルスを発生するク
ランク角センサ50とが接続される。更に、入力ポート
45にはスタータスイッチ51がオンであることを示す
信号が入力される。一方、出力ポート46は駆動回路5
2を介してパイロットバルブ31のソレノイド29に接
続される。
【0015】機関が始動して燃料ポンプ1のカムシャフ
ト6が回転せしめられると各プランジャ2が上下動を開
始する。このとき燃料加圧室4内にはプランジャ2が下
降したときに燃料供給ポート5から燃料が供給され、こ
の燃料はプランジャ2が上昇するにつれ加圧されて逆止
弁14を介し燃料吐出通路15内に吐出される。燃料吐
出通路15内に吐出された燃料は一方ではリザーバタン
ク17内に供給され、他方では溢流制御弁18内に供給
される。このとき図3に示すようにソレノイド29が付
勢されてボール弁28が閉弁していると、即ちパイロッ
トバルブ31が閉弁しているとメインバルブ25の背圧
室26内の燃料圧と燃料流入口22の燃料圧が等しくな
るためにメインバルブ25が閉弁し、斯くしてこのとき
には燃料加圧室4から燃料吐出通路15内に吐出された
全ての燃料がリザーバタンク17内に供給される。
【0016】一方、ソレノイド29が消勢されてボール
弁28が開弁すると、即ちパイロットバルブ31が開弁
すると背圧室26内の燃料圧が低下する。その結果、メ
インバルブ25が開弁するために燃料加圧室4から燃料
吐出通路15内に吐出された燃料は溢流制御弁18を介
して燃料タンク23内に溢流せしめられる。従って溢流
制御弁18によってリザーバタンク17内に供給される
燃料量を制御できることがわかる。
【0017】次に図4に示すタイムチャートを参照しつ
つ本発明による第1実施例について説明する。図4には
リザーバタンク17内の燃料圧が目標燃料圧よりもかな
り低い機関始動時における制御と、リザーバタンク17
内の燃料圧がほぼ目標燃料圧に維持されている場合の燃
料圧制御時とが示されている。そこでまず初めにリザー
バタンク17内の燃料圧がほぼ目標燃料圧に維持されて
いる場合の燃料圧制御時について説明する。
【0018】各カム7は小リフト用カム山11と大リフ
ト用カム山12とを具備しているので各カム7のカムリ
フト#1,#2は図4に示されるように変化する。燃料
圧制御時には図4においてDUTYで示される期間だ
け、即ち小リフト用カム山11によるカムリフトが生じ
たときから小リフト用カム山11によるカムリフトがピ
ークに達する前までパイロットバルブ31が閉弁せしめ
られる。このときプランジャ2が上昇して燃料供給ポー
ト5を閉鎖し、鎖線Kで示されるカムリフトを越えると
燃料加圧室4から燃料吐出通路15内への燃料の吐出作
用が開始される。このとき吐出された燃料はリザーバタ
ンク17内に供給される。次いでパイロットバルブ31
が開弁すると燃料吐出通路15内へ吐出された燃料が溢
流制御弁18を介して燃料タンク23内に溢流され、斯
くしてリザーバタンク17内への燃料の供給が停止され
る。従ってリザーバタンク17内へは図4において面積
Sで示される燃料量が供給されることになる。
【0019】ところで面積Sで示される燃料量はパイロ
ットバルブ31の閉弁期間DUTYが短かくなるほど少
なくなり、従ってパイロットバルブ31の閉弁期間DU
TYを変えることによってリザーバタンク17に供給さ
れる燃料量を制御できることになる。一方、燃料圧制御
時において例えばリザーバタンク17内の燃料圧が目標
燃料圧よりもかなり低くなったときにはリザーバタンク
17に供給される燃料量を大巾に増大した方が好まし
く、リザーバタンク17内の燃料圧が目標燃料圧よりも
わずかばかり低くなったときにはリザーバタンク17内
に供給される燃料量をわずかに増大した方が好ましい。
従って本発明による実施例ではリザーバタンク17内の
燃料圧と目標燃料圧との差に応じてパイロットバルブ3
1の閉弁期間DUTYを変えるようにしている。
【0020】なお、パイロットバルブ31が開弁してい
るときに燃料溢流通路15内の燃料圧が低下すればメイ
ンバルブ25は閉弁し、燃料溢流通路15内の燃料圧が
上昇すればメインバルブ25が開弁するので図4の燃料
圧制御時に示されるようにパイロットバルブ31の開閉
動作とメインバルブ25の開閉動作は一致しない。しか
しながらパイロットバルブ31が閉弁すれば必ずメイン
バルブ25も閉弁するのでパイロットバルブ31が閉弁
すれば燃料加圧室4から燃料吐出通路15内に吐出され
た燃料は全てリザーバタンク17内に供給されることに
なる。
【0021】次に第4図に示される機関始動時について
説明する。第4図に示されるように機関始動時には小リ
フト用カム山11によるカムリフトが生じたときから小
リフト用カムによるカムリフトがピークに達するまでパ
イロットバルブ31が閉弁せしめられ、更に大リフト用
カム山12によるカムリフトが生じたときから大リフト
用カム山12によるカムリフトがピークに達するまでパ
イロットバルブ31が閉弁せしめられる。従ってこのと
きリザーバタンク17に供給される燃料量は面積S1
2 の和となり、斯くしてリザーバタンク17内に供給
される燃料量は燃料圧制御時に比べて大巾に増大せしめ
られることになる。従ってリザーバタンク17内の燃料
圧が目標燃料圧よりもかなり低くてもリザーバタンク1
7内の燃料圧を短時間で目標燃料圧まで上昇させること
ができることになる。
【0022】なお、カムリフトがピークとなった後は燃
料加圧室4から燃料吐出通路15内へ燃料は吐出され
ず、従ってカムリフトがピークとなった後はパイロット
バルブ31を閉弁しておいてもリザーバタンク17内へ
の燃料の供給は行われない。従ってパイロットバルブ3
1をカムリフトがピークになるときまで閉弁しておいた
ときにリザーバタンク17内へ供給される燃料量は最大
となり、従って図4に示す実施例ではこのときのパイロ
ットバルブ31の閉弁期間DUTYを最大(DUTY=
100)としている。
【0023】図5はパイロットバルブ31の閉弁期間D
UTYの制御ルーチンを示しており、このルーチンは一
定時間毎の割込みによって実行される。図5を参照する
とまず初めにステップ60において目標燃料圧P0 が算
出される。この目標燃料圧P0 は例えば機関負荷の関数
となっている。次いでステップ61では圧力センサ47
により検出されたリザーバタンク17内の燃料圧Pが目
標燃料圧P0 よりも高いか否かが判別される。P>P0
のときにはステップ62に進んでDUTYから一定値α
が減算され、ステップ64に進む。これに対してP≦P
0 のときにはステップ63に進んでDUTYに一定値α
が加算され、ステップ64に進む。即ち、P>P0 のと
きにはパイロットバルブ31の閉弁期間DUTYが減少
せしめられ、P≦P0 のときにはパイロットバルブ31
の閉弁期間DUTYが増大せしめられる。
【0024】ステップ64ではDUTYが100よりも
大きくなったか否かが判別される。DUTY≧100の
ときにはステップ65に進んでDUTY=100とさ
れ、次いでステップ66に進む。ステップ66ではDU
TYが零よりも小さくなったか否かが判別され、DUT
Y≦0のときにはステップ67に進んでDUTY=0と
される。なお、図5に示すルーチンはイグニッションス
イッチがオンにされるや否や実行されるのでイグニッシ
ョンスイッチがオンにされるや否やステップ63に進ん
でDUTYに一定値αが加算され続け、斯くして機関始
動時にはDUTY=100となる。
【0025】次に図4を参照しつつ図6に示すパイロッ
トバルブの制御ルーチンについて説明する。図6を参照
するとまず初めにステップ70においてクランク角セン
サ49の発生するパルス(360°信号)に基いてクラ
ンクシャフトが360度回転するのに要する時間T360
が算出される。次いでステップ71では次式に基いてパ
イロットバルブ31の閉弁時間TC が算出される。
【0026】 TC =(T360 /6)・(DUTY/100) DUTY=100のときにはパイロットバルブ31の閉
弁時間TC はクランクシャフトが60度回転するのに要
する時間となる。次いでステップ72ではクランク角セ
ンサ50の出力パルスから算出された機関回転数Nが4
00r.p.m 以下であるか否かが判別される。N≦400
r.p.m のときにはステップ73に進んでスタータスイッ
チ51がオンであるか否かが判別される。スタータスイ
ッチ51がオフのときにはステップ70に戻る。これに
対してスタータスイッチ51がオンのときには、即ち機
関始動時にはステップ74に進む。
【0027】ステップ74ではカウント値Cが0又は3
になったか否かが判別される。図4に示されるようにこ
のカウント値Cはクランク角センサ49が出力パルス
(360°信号)を発生した後にクランク角センサ50
が最初に出力パルス(30°信号)を発生したときに零
にリセットされ、次いでクランク角センサ50が出力パ
ルス(30°信号)を発生する毎に1ずつインクリメン
トされ、次いでカウント値C=5となった後にクランク
角センサ50が出力パルス(30°信号)を発生したと
きに再び零にリセットされる。なお、図4に示されるよ
うに小リフト用カム山11および大リフト用カム山12
の位置はC=0になったときは小リフト用カム山11に
よるカムリフトが生じておらずC=2になったときに小
リフト用カム山11によるカムリフトがピークとなり、
C=3になったときは大リフト用カム山12によるカム
リフトが生じておらずC=5になったときに大リフト用
カム山12によるカムリフトがピークとなるように形成
されている。
【0028】ステップ74においてカウント値Cが0又
は3になったと判断されたときにはステップ75に進ん
でパイロットバルブ31が閉弁せしめられ、次いでステ
ップ76では一定時間毎にカウントアップされる時間カ
ウンタがリセットされる。即ち、時間カウンタのカウン
ト値T0 が零とされる。次いでステップ77では時間カ
ウンタのカウント値T0 がTC よりも大きくなったか否
か、即TC 時間経過したか否かが判別される。T0 ≧T
C になると、即ちC=0又は3になってからT C 時間経
過するとステップ78に進んでパイロットバルブ31が
開弁せしめられる。前述したように機関始動時にはTC
はクランクシャフトが60度回転するのに要する時間と
なり、従って機関始動時には図4に示されるようにパイ
ロットバルブ31はカムリフトがピークになったときに
開弁せしめられることになる。
【0029】一方、ステップ72においてN>400r.
p.m であると判別されたときにはステップ79に進んで
カウント値Cが零であるか否かが判別され、C=0にな
るとステップ75からステップ78においてパイロット
バルブ31の開閉制御が行われる。従ってこのときには
図4の燃料圧制御時に示されるように小リフト用カム山
11によるカムリフトが生じているときのみ時間DUT
Yだけパイロットバルブ31が閉弁せしめられる。
【0030】図7は本発明による第2実施例のタイムチ
ャートを示している。図7にも図4と同様にリザーバタ
ンク17内の燃料圧が目標燃料圧よりもかなり低い機関
始動時における制御と、リザーバタンク17内の燃料圧
がほぼ目標燃料圧に維持されている場合の燃料圧制御時
とが示されている。また、図7に示す実施例においてカ
ウント値Cは図4に示す実施例と同様に変化し、またカ
ウント値Cに対する小リフト用カム山11の位置と大リ
フト用カム山12の位置も図4と同じ位置に定められて
いる。
【0031】この実施例ではカウント値Cが零になった
ときからカウント値Cが再び零になるまでの180クラ
ンク角度範囲がパイロットバルブ31の閉弁期間DUT
Yの最大値(DUTY=100)とされる。図7におけ
る機関始動時は大リフト用カム山12によるカムリフト
がピークになったときにパイロットバルブ31が開弁す
る場合を示しているが、即ち図7は機関始動時において
パイロットバルブ31の閉弁期間DUTYが100・
(5/6)となる場合を示しているが機関始動時におけ
るパイロットバルブ31の閉弁期間DUTYは100と
なってもよい。ただし、DUTY=100となった場合
にはパイロットバルブ31が閉弁し続けることになる。
いずれにしても機関始動時には面積S1 とS2 の和で示
される燃料量がリザーバタンク17内に供給され、斯く
して機関始動時にはリザーバタンク17内に供給される
燃料量が増大せしめられることになる。
【0032】一方、燃料圧制御時にはパイロットバルブ
31の閉弁期間DUTYは小リフト用カム山11による
カムリフトが生じている期間、即ちC=0になったとき
からDUTY=50を超えない範囲で制御される。従っ
てこのときには小リフト用カム山11によるカムリフト
が生じているときのみリザーバタンク17内に燃料が供
給され、従ってこのときリザーバタンク17内に供給さ
れる燃料量は面積Sで示されることになる。
【0033】なお、図7に示す第2実施例においてもパ
イロットバルブ31の閉弁期間DUTYは図5に示すル
ーチンに基いて制御される。次に図7を参照しつつ図8
に示すパイロットバルブの制御ルーチンについて説明す
る。図8を参照するとまず初めにステップ80において
クランク角センサ50の出力パルスから算出された機関
回転数Nが400r.p.m 以下であるか否かが判別され
る。N≦400r.p.m のときにはステップ81に進んで
スタータスイッチ51がオンであるか否かが判別され
る。スタータスイッチ51がオフのときにはステップ8
0に戻る。これに対してスタータスイッチ51がオンの
ときには、即ち機関始動時にはステップ82に進む。
【0034】ステップ82ではクランク角センサ49の
発生するパルス(360°信号)に基いてクランクシャ
フトが360度回転するのに要する時間T360 が算出さ
れる。次いでステップ83では次式に基いてパイロット
バルブ31の閉弁時間TC が算出される。 TC =(T360 /2)・(DUTY/100) DUTY=100のときにはパイロットバルブ31の閉
弁時間TC はクランクシャフトが180度回転するのに
要する時間となる。次いでステップ84ではカウント値
Cが零になったか否かが判別される。
【0035】ステップ84においてカウント値Cが0に
なったと判断されたときにはステップ85に進んでパイ
ロットバルブ31が閉弁せしめられ、次いでステップ8
6では一定時間毎にカウントアップされる時間カウンタ
がリセットされる。即ち、時間カウンタのカウント値T
0 が零とされる。次いでステップ87では時間カウンタ
のカウント値T0 がTC よりも大きくなったか否か、即
ちTC 時間経過したか否かが判別される。T0 ≧TC
なると、即ちC=0になってからTC 時間経過するとス
テップ88に進んでパイロットバルブ31が閉弁せしめ
られる。前述したように機関始動時にはTC はクランク
シャフトが180度近く回転するのに要する時間とな
り、従って機関始動時には図7に示されるようにパイロ
ットバルブ31は小リフト用カム山11と大リフト用カ
ム山12の双方によるプランジャ2の上昇作用によって
リザーバタンク17内に燃料が供給されることになる。
【0036】一方、ステップ80においてN>400r.
p.m であると判別されたときにはステップ89に進んで
パイロットバルブ31の閉弁期間DUTYが50よりも
小さいか否かが判別される。DUTY≦50のときには
ステップ82にジャンプし、DUTY>50のときには
ステップ90においてDUTY=50とされた後にステ
ップ82に進む。次いでステップ82からステップ88
においてパイロットバルブ31の開閉制御が行われる。
従ってこのときには図7の燃料圧制御時に示されるよう
に小リフト用カム山11によるカムリフトが生じている
ときのみ時間DUTYだけパイロットバルブ31が閉弁
せしめられる。
【0037】図4および図7に示されるように本発明に
よる実施例では燃料圧制御時には小リフト用カム山11
による燃料加圧室4からの燃料吐出作用を用いてリザー
バタンク17内に燃料を供給するようにしており、従っ
てこのときにはカム7が一定角度回転する間に燃料加圧
室4から吐出される燃料量は少量となる。斯くして燃料
圧制御時にはリザーバタンク17内の燃料圧が大きく変
動するのを阻止しつつリザーバタンク17内の燃料圧を
目標燃料圧に制御することができることになる。
【0038】一方、機関始動時には小リフト用カム山1
1および大リフト用カム山12の双方による燃料加圧室
4からの燃料吐出作用を用いてリザーバタンク17内に
燃料を供給するようにしており、従ってリザーバタンク
17内の燃料圧を目標燃料圧まで急速に上昇させること
ができる。なお、この場合、大リフト用カム山12によ
る燃料加圧室4からの燃料吐出作用のみを用いてリザー
バタンク17内に燃料を供給することもできる。
【0039】
【発明の効果】燃料噴射弁に供給される燃料の燃料圧制
御時には燃料噴射弁に供給される燃料圧が変動するのを
阻止することができると共に、燃料噴射弁に供給される
燃料の燃料圧と目標燃料圧との差が大きいときには燃料
噴射弁に供給される燃料の燃料圧を目標燃料圧に急速に
近づけることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2のI−I線に沿ってみた燃料ポンプの断面
図である。
【図2】燃料ポンプの側面断面図である。
【図3】燃料噴射装置全体を図解的に示す図である。
【図4】燃料噴射制御の第1実施例のタイムチャートで
ある。
【図5】パイロットバルブの閉弁期間DUTYを制御す
るためのフローチャートである。
【図6】パイロットバルブを制御するためのフローチャ
ートである。
【図7】燃料噴射制御の第2実施例のタイムチャートで
ある。
【図8】パイロットバルブを制御するためのフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1…燃料ポンプ 2…プランジャ 3…カム 11…小リフト用カム山 12…大リフト用カム山 17…リザーバタンク 18…溢流制御弁 20…燃料噴射弁

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料噴射弁と、燃料噴射弁に高圧燃料を
    供給するプランジャ型燃料ポンプと、燃料噴射弁に供給
    される高圧燃料の燃料圧が目標燃料圧となるように燃料
    ポンプから燃料噴射弁に供給される燃料量を制御する燃
    料量制御装置とを具備した内燃機関の燃料噴射装置にお
    いて、燃料ポンプのプランジャを駆動するためのカムが
    大リフト用カム山と小リフト用カム山とを具備してお
    り、燃料噴射弁に供給される高圧燃料の燃料圧と目標燃
    料圧との差が大きいときには大リフト用カム山によるプ
    ランジャの駆動作用によって燃料ポンプから吐出される
    燃料を燃料噴射弁に供給し、燃料噴射弁に供給される高
    圧燃料の燃料圧と目標燃料圧との差が小さいときには小
    リフト用カム山によるプランジャの駆動作用によって燃
    料ポンプから吐出される燃料を燃料噴射弁に供給するよ
    うにした内燃機関の燃料噴射装置。
  2. 【請求項2】 燃料噴射弁と、燃料噴射弁に高圧燃料を
    供給するプランジャ型燃料ポンプと、燃料噴射弁に供給
    される高圧燃料の燃料圧が目標燃料圧となるように燃料
    ポンプから燃料噴射弁に供給される燃料量を制御する燃
    料量制御装置とを具備した内燃機関の燃料噴射装置にお
    いて、燃料ポンプのプランジャを駆動するためのカムが
    一対のカム山を具備しており、燃料噴射弁に供給される
    高圧燃料の燃料圧と目標燃料圧との差が大きいときには
    一対のカム山によるプランジャの駆動作用によって燃料
    ポンプから吐出される燃料を燃料噴射弁に供給し、燃料
    噴射弁に供給される高圧燃料の燃料圧と目標燃料圧との
    差が小さいときにはいずれか一方のカム山によるプラン
    ジャの駆動作用によって燃料ポンプから吐出される燃料
    を燃料噴射弁に供給するようにした内燃機関の燃料噴射
    装置。
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