JP2861153B2 - 荷電粒子ビーム照射型分析装置 - Google Patents

荷電粒子ビーム照射型分析装置

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JP2861153B2 JP1313900A JP31390089A JP2861153B2 JP 2861153 B2 JP2861153 B2 JP 2861153B2 JP 1313900 A JP1313900 A JP 1313900A JP 31390089 A JP31390089 A JP 31390089A JP 2861153 B2 JP2861153 B2 JP 2861153B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は試料に荷電粒子ビームを照射し、試料から放
射される各種の二次放射を検出する型の試料微小領域分
析装置に関する。
(従来の技術) 試料面に電子線或はイオン線等の荷電粒子線を集束さ
せて、試料を励起し、試料から放射される光,X線,2次電
子,散乱電子或はイオン,オージェ電子等の二次放射を
検出して試料面の分析を行う方法が広く用いられてい
る。このうち2次電子を用いる方法は空間分解能が高
く、走査型電子顕微鏡として用いられているが、この装
置により得られる情報は主として試料の表面形状に関す
るもので、試料の元素組成とか試料成分の結合状態等に
関する情報は殆んど得られず、これらの情報は2次電子
以外の上述したような各種二次放射を検出することによ
って得ている。しかしこれらの分析方法は2次電子を検
出する走査型電子顕微鏡に比し空間分解能が低く、その
分解能は試料を励起する照射線を幾ら細く集束させても
向上させることができない。その理由は次のようなもの
である。
試料に入射した荷電粒子は加速されているので、試料
面に入射後直ちに停止するのではなく、第4図に示すよ
うに試料を構成している原子と衝突を繰返しながら不規
則な軌道を画いて試料内を進行し、その間にエネルギー
を失って行って遂に停止するか、或はその前に試料表面
から脱出する。試料を照射する荷電粒子は試料構成原子
を励起させてX線を放出させたりするのに必要なエネル
ギーよりかなり高いエネルギーまで加速されているの
で、試料に入射した荷電粒子が停止する迄には多数の原
子を励起しており、第4図でVで示す入射荷電粒子の拡
散領域が光とかX線或は散乱等の発生領域となり、これ
らの二次放射を検出する場合、領域Vの内の平均分析情
報を与えることになるので、照射荷電粒子をいくら細く
絞っても、空間分解能はある値以上向上しないのであ
る。領域Vの半径Rはおよそ次式のRであることが知ら
れている。
A:平均原子量,P:平均密度,Z;平均原子番号,Eo;入射電子
の加速エネルギー,EE;信号の最小励起エネルギー で、具体的には上記領域Vは直径は1μm程度である。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は試料面に荷電粒子ビームを照射したとき試料
面から放射される各種二次放射線を検出する型の分析装
置における空間分解能特に横方向の分解能を向上させる
ことを目的とする。
(課題を解決するための手段) 試料の周囲に試料面に垂直にパルス磁界を形成する磁
界発生手段を配置し、このパルス磁界が存在している期
間中に試料からの二次放射線検出信号を採取するように
した。
(作用) 前述したように空間分解能を上げることができない原
因が、試料に入射した荷電粒子がエネルギーを失うまで
に試料内を拡散して行く所にあるので、試料を照射する
荷電粒子のエネルギーを下げればよい筈だが、照射荷電
粒子のエネルギーを下げると、荷電粒子一個当りのX線
とか光等の二次放射線の発生確率が低下し、二次放射線
が弱くなって、検出信号のS/N比が悪くなり、分析感度
が低下する。このため照射荷電粒子の加速エネルギーを
下げないで、試料内での拡散領域、即ち第4図のVを小
さくする必要がある。第5図に示すように試料面に垂直
に磁界Hを作用させると、磁界方向に進行する荷電粒子
は磁界の作用を受けず、そのまゝ進行するが、磁界と直
交する速度成分を持っていると、その速度成分と磁界と
に直交する方向の力を受ける結果,荷電粒子の試料面と
平行な方向の運動は磁力線を取囲むような軌道を画き、
荷電粒子の試料面と、平行な方向の広がりが抑制され
る。このため試料内の二次放射発生領域は第5図にDで
示すように第4図のVよりも小さくなり、空間分解能が
向上する。所で、このような効果を得るための試料面に
おける磁界の強さは大きい方がよいのはいうまでもない
が空間分解能を1桁程度以上向上させるには1〜10テス
ラ程度が必要で、そのような強力な磁界を継続的に発生
させるには相当大規模な装置を必要とする。本発明では
磁界をパルス磁界とすることにより、容易に強力磁界の
発生が可能となり、このパルス磁界が作用している間に
二次放射検出信号を採取するので、試料照射荷電粒子の
試料内の拡散領域が圧縮された状態での分析情報が得ら
れ、空間分解能が向上することになる。
(実施例) 第1図に本発明の一実施例を示す。図で1試料照射ビ
ームの光学系、Sは試料である。2は試料Sの外周に置
かれたコイルで、試料照射ビームの光学系1と同軸的に
配置されており、試料面に垂直に磁界を形成するように
なっている。3はパルス電流発生源で、コイル2にパル
ス状の励磁電流を供給する。4はX線検出器、5は光検
出器、6は電子検出器で、夫々試料から放射されるX
線,光,反射電子を検出する。7はゲート回路で上記各
検出器毎のゲートを備え、同期制御回路8からのサンプ
リングパルスにより開かれて、各検出器の検出出力をデ
ータ処理回路9に送る。同期制御回路8からはまた、パ
ルス電流発生回路3を制御するトリガパルスがパルス電
流発生回路3に送られる。第2図はこの装置の同期関係
を示すタイムチャートである。パルス電流発生回路は大
容量コンデンサを高圧充電し、トリガパルスによりコイ
ル2を通して放電させる構成であるから、トリガパルス
Tにより放電回路が開かれると、コイル2の励磁電流E
は急速に立上り、トリガパルスSより少しおくれて最大
値に達する。ゲート回路7に印加されるサンプリングパ
ルスは、この励磁電流のピークを含む時間幅tのパルス
で、このパルスの在る間ゲート回路7が開いて検出信号
がデータ処理回路9に取込まれる。
第3図は本発明の他の実施例を示す。この実施例は試
料照射ビームで試料面を走査しながら、一画素毎に試料
にパルス磁界を作用させて、X線等による試料面の高分
解能の元素分布の分析画像等を得るようにしたものであ
る。第1図の各部と対応する部分には同じ符号がつけて
ある。10は走査コイルで試料照射ビームをx,y方向に偏
向させる。試料面の走査はx,y各方向の走査コイルに階
段状の走査信号を与えてディジタルに行うようにしてあ
る。11はこのディジタル走査を行う走査コイル励磁電源
で、同期制御回路8からパルスが送られて来る度にx方
向励磁電流を1ステップずつ変化させ、パルス数が所定
数になった所でx方向励磁電流をもとに戻し、y方向励
磁電流を1ステップ変化させる。このx方向励磁電流の
変化の様子を第2図Cに示す。このようにして試料照射
ビームが試料面の或る一つの点を照射している間にコイ
ル2にパルス電流が流れ、それと同期して所定のタイミ
ングでゲートが開かれ、二次放射検出信号が映像表示装
置12に入力されて試料面の分析結果が映像表示される。
この構成により、試料面の元素分布等が高い空間分解能
の鮮鋭さで画像表示される。
(発明の効果) 本発明によれば、試料照射荷電粒子ビームの試料内で
の拡散領域が圧縮されるので、荷電粒子の拡散領域から
放射される二次放射を検出する型の分析装置の空間分解
能が向上し、従来のX線マイクロアナライザやカソード
ルミネッセンスの空間分解能が1μm程度であったもの
が、本発明によれば、0.1μm乃至0.05μmに達する。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の一実施例のブロック図、第2図は同実
施例の動作のタイムチャート、第3図は本発明の他の実
施例のブロック図、第4図は試料に入射した荷電粒子の
動きを示す図、第5図は本発明の作用を説明する図であ
る。 1……荷電粒子の光学系、2……コイル、3……パルス
電流発生回路、4……X線検出器、5……光検出器、6
……電子検出器、7……ゲート回路、8……同期制御回
路、9……データ処理回路、10……走査コイル、11……
走査コイル励磁電源、12……映像表示装置。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料を照射する荷電粒子ビーム照射系と、
    試料から放射される二次放射検出手段と、試料周囲に配
    置され、試料面に荷電粒子ビーム照射系の光軸と同軸的
    に磁界を形成するパルス磁界発生手段と、同手段と同期
    して試料面にパルス磁界が作用している期間中に二次放
    射検出信号をサンプリングする手段とを備えたことを特
    徴とする荷電粒子ビーム照射型分析装置。
JP1313900A 1989-12-02 1989-12-02 荷電粒子ビーム照射型分析装置 Expired - Lifetime JP2861153B2 (ja)

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JPH03176956A JPH03176956A (ja) 1991-07-31
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