JP3525330B2 - 荷電粒子描画装置 - Google Patents

荷電粒子描画装置

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JP3525330B2 JP09298898A JP9298898A JP3525330B2 JP 3525330 B2 JP3525330 B2 JP 3525330B2 JP 09298898 A JP09298898 A JP 09298898A JP 9298898 A JP9298898 A JP 9298898A JP 3525330 B2 JP3525330 B2 JP 3525330B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粒子を供給し帯電
させた荷電粒子のビームを堆積あるいは加工などする荷
電粒子描画装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、イオン顕微鏡は、ガリウムなどの
原子をイオン化して電界加速、例えばチップ先端にガリ
ウムを含浸などして加熱すると共に高電界を印加して引
出し、静電型の対物レンズにより試料上の所望の部位に
細く絞って照射した状態で2次元走査し、そのときに発
生する2次イオンや2次電子などを検出して所望の部位
の画像を表示などするようにしている。
【0003】また、イオン打ち込み装置は、所望の原子
を含んだ雰囲気中で放電させてイオン化すると共に電界
を印加して加速しウェハなどの表面層に所望のイオンを
打ち込むようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
上述した手法は、原子をイオン化して電界加速および集
束して所望の部位を走査し、発生する2次イオンや2次
電子を検出して画像を生成したり、放電させてイオン化
したものを電界で加速してウェハの表面層に打ち込むよ
うにしていたため、加熱状態で高電界を印加してイオン
を引出したり、放電させてイオン化したりしているた
め、イオンにできないような物質や粒子、例えばカーボ
ーン(C)の微小粒子や金属(半田など)の微小粒子に
ついて適用できないという問題があった。
【0005】本発明は、これらの問題を解決するため、
微小粒子を帯電させて加速・集束して試料の所望の部位
に照射し、そのときに吸収あるいは放射される信号を検
出して画像を表示すると共に試料の部位に微小粒子を堆
積あるいは試料の部位を加工することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】図1を参照して課題を解
決するための手段を説明する。図1において、粒子銃1
は、粒子を供給し、供給された粒子を帯電させ荷電粒子
ビームとして放出するものである。
【0007】偏向器4は、レンズ3によって試料上に細
く絞ったビームの照射する位置を偏向するものである。
レンズ3は、粒子銃1から放出された荷電粒子のビーム
を集束し試料上に細く絞ったビームとして照射するもの
である。
【0008】次に、動作を説明する。粒子銃1が粒子を
供給し帯電させた荷電粒子のビームを放出し、レンズ3
が粒子銃1から放出された荷電粒子のビームを集束し試
料上に細く絞ったビームとして照射し、偏向器4がレン
ズ3によって試料上に細く絞ったビームの照射する位置
を偏向するようにしている。
【0009】この際、偏向器4を用いて試料上に細く絞
ったビームを走査したときに試料に吸収された信号ある
いは試料から放出された信号を検出する検出器を設け、
この検出器によって検出した信号をもとに画像を表示装
置上に表示するようにしている。
【0010】また、偏向器4を用いて試料上に細く絞っ
たビームを所定の場所に位置づけて荷電粒子を試料上に
堆積、あるいは荷電粒子によって試料を加工するように
している。
【0011】従って、微小粒子を帯電させて加速・集束
して試料の所望の部位に照射し、そのときに吸収あるい
は放射される信号を検出して画像を表示すると共に試料
の部位に微小粒子を堆積あるいは試料の部位を加工する
ことが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、図1から図3を用いて本発
明の実施の形態および動作を順次詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明の1実施例構成図を示す。
図1において、粒子銃1は、粒子(例えばカーボンや半
田の約数μmないし数十μmφの粒子)を少しずつ供給
し帯電させて荷電粒子として放出するものである。
【0014】偏向器4は、レンズ31によって試料上に
細く絞ったビームの照射する位置を偏向するものであっ
て、静電型の偏向器である。レンズ31は、粒子銃1か
ら放出された荷電粒子を集束して試料上に細く絞ったビ
ームとして照射するものであって、静電型のレンズであ
り、集束レンズや対物レンズと呼ばれるものである。
【0015】衝撃検出器8は、試料の代わり、あるいは
この上に試料を載置し、荷電粒子が試料(あるいは試料
の代わりに置いた当該衝撃検出器)に衝突したときの運
動エネルギーを検出することによって荷電粒子が試料ま
で到達したかの有無を検知できる。更に、衝撃検出器の
検出部を細分化することで各画素毎に検出して画像デー
タを生成するものである。生成した画像データをもと
に、画面上に2次元の荷電粒子が衝突したときの運動エ
ネルギを表示するようにしている。
【0016】シンチレータ31は、荷電粒子が試料(あ
るいは図示の衝撃検出器8)に衝突して放出された2次
電子を光に変換するものである。ライトガイド32は、
シンチレータ31で発生した光を光電子倍増管33に効
率良好に導くものである。
【0017】光電子倍増管33はライトガイド32から
入射した光によって発生した光電子を倍増し、増幅した
信号を画像信号として出力するものである。シールド筒
34は、外部磁気(例えば電源トランスや各種発振装置
などが発生する商用周波数や所定周波数の磁界)などに
よる2次電子の変動を防止するためのものである。
【0018】次に、図1の構成のもとで荷電粒子を試料
(あるいは試料に代えて配置した図示の衝撃検出器8)
に、照射して画像を表示、荷電粒子の堆積、および荷電
粒子による試料の加工するときの動作を詳細に説明す
る。
【0019】(1) 粒子銃1から微小なカーボーン粒
子(例えば10μmφ)を供給し帯電させた荷電粒子を
放出する。 (2) (1)で放出された荷電粒子をレンズ3が試料
である衝撃検出器8上に細く絞ったビーム(荷電粒子の
ビーム)として照射する。
【0020】(3) この際、偏向器4が荷電粒子ビー
ムを偏向し、試料に代えて配置した衝撃検出器8上に、
X方向およびY方向に2次元走査する。 (4) (3)で荷電粒子のビームが衝撃検出器8上を
2次元走査したことに対応して、2次電子が放出され、
これを31ないし34からなる2次電子検出器が検出し
て増幅し画像信号を出力する。
【0021】(5) 偏向器4に供給したX方向および
Y方向の走査信号に同期して図示外の画像表示装置上
に、(4)で出力された画像信号によって輝度変調して
2次電子画像を表示する。
【0022】(6) また、同時に、衝撃検出器8の各
画素によってそれぞれ検出された画像信号を図示外の画
像表示装置上に各画素の衝撃の度合いを2次元画像とし
て表示したり、あるいは偏向器4に供給したX方向およ
びY方向の走査信号に同期して図示外の画像表示装置上
に、衝撃検出器8の各画素からの画像信号の和信号によ
って輝度変調していわゆる荷電粒子の衝撃画像(衝撃の
強い部分を明るく、弱い部分を暗くした2次元の衝撃画
像)を表示したりする。また、同様に、偏向器4に供給
したX方向およびY方向の走査信号に同期して図示外の
画像表示装置上に、試料に代えて配置した衝撃検出器8
に吸収された電流によって輝度変調していわゆる荷電粒
子の吸収電流画像を表示したり、偏向器4に供給したX
方向およびY方向の走査信号に同期して図示外の画像表
示装置上に、試料である衝撃検出器8から放出された光
や長波長電磁波を検出して輝度変調したいわゆる荷電粒
子の光画像や長波長電磁波画像を表示したりする。
【0023】(7) また、衝撃検出器8ではなく、試
料を配置し、所定の部位に荷電粒子のビームを照射して
当該荷電粒子を堆積(例えばカーボンや半田を堆積)し
たり、所定の部位に荷電粒子のビームを照射して当該所
定部位の加工を行うようにする。
【0024】図2は、本発明の具体例構成図を示す。図
2において、粒子銃1は、振動発生器11、粒子バルブ
12、アクチュエータ13、帯電電極14、集束電極1
5、およびアノード16から構成されるものである。
【0025】振動発生器・アクチュエータ11は、粒子
に振動を印加して上方向から下方向に微小粒子を供給す
るものであって、ここでは、縦方向および横方向の両者
の振動を発生するものであり、例えばチタン酸バリウム
の両端に電極を設けて当該電極間に所定波形(例えば矩
形波やサイン波)の電圧を印加して振動を発生させるも
のである。
【0026】粒子バルブ12は、振動発生器11によっ
てアクチュエータ13が上下方向および左右方向に振動
されたときに粒子を供給する量を制御するバルブであ
る。アクチュエータ13は、振動発生器11からの振動
によって、図上では上から下に向かって微小粒子を放出
するためのものである。
【0027】帯電電極14は、振動発生器11、粒子バ
ルブ12およびアクチュエータ13によって粒子が図上
で下方向に供給されたときに電荷を与えると共に引き出
すための所定の電圧を印加する、中心に穴を空けた電極
である。
【0028】集束電極15は、帯電電極14によって粒
子に電荷が与えられて引き出された荷電粒子を集束する
ために所定の電圧を印加する、中心に穴を空けた電極で
ある。
【0029】アノード16は、集束電極15で集束され
た荷電粒子を加速するために所定の電圧を印加する、中
心に穴を空けた電極である。以上の11ないし16から
なる粒子銃1によって、微小粒子を少しずつ放出して帯
電させ加速および集束して荷電粒子のビームをアノード
16から下に向けて放出されることとなる。
【0030】ブラッキング装置2は、荷電粒子をブラッ
キングしたり、結像系の軸に対して粒子銃1の軸を合わ
せるものであって、ここで、ブランカー21、ガンアラ
イメント22などから構成されるものである。
【0031】ブランカー21は、粒子銃1から放出され
る荷電粒子を高速にブラッキング(通過させたり、遮断
させたり)するものである。ガンアライメント22は、
結像系の軸に対して、粒子銃1の軸を合わせるためのア
ライメントである。
【0032】集束レンズ3は、粒子銃1から放出された
荷電粒子を集束する、静電型のレンズである。偏向器4
は、集束レンズ3によって集束された荷電粒子を偏向す
るものであって、試料7上に細く絞って照射された荷電
粒子のビームを当該試料7上でX方向およびY方向に2
次元走査するためのものであり、ここでは、8極(X方
向およびY方向)の2段の偏向器(静電型の偏向器)で
ある。
【0033】対物レンズ5は、集束レンズ3によって集
束された荷電粒子のビームを、試料7上で細く絞って照
射(結像)するためのものであって、静電型のレンズで
ある。
【0034】試料室6は、試料7、衝撃検出器8、試料
ステージ9、および2次電子検出器10などを収納する
真空排気可能な容器である。試料7は、荷電粒子のビー
ムを照射する対象の試料である。
【0035】衝撃検出器8は、試料7に荷電粒子のビー
ムが照射されたときにその運動エネルギを検出するため
のものであって、2次元的に配置した各素子によって運
動エネルギを検出して図示の粒子位置信号を出力するも
のである。
【0036】試料ステージ9は、衝撃検出器8および試
料7を搭載し、任意の場所に荷電粒子のビームが照射さ
れるように移動する台であって、X方向、Y方向、およ
びZ方向に容易に移動可能な台である。
【0037】2次電子検出器10は、図1を用いて既述
したシンチレータ31、ライトガイド32、光電子倍増
管33、シールド筒34などから構成されるものであっ
て、2次電子を効率良好に検出して増幅するものであ
る。
【0038】次に、図2の構成のもとで荷電粒子を衝撃
検出器8の上に載置した試料7を照射して画像を表示、
荷電粒子の堆積、および荷電粒子による試料の加工する
ときの動作を詳細に説明する。
【0039】(1) 振動発生器11によって振動を発
生させ、アクチュエータ13を振動させ、粒子バルブ1
2によって決まる微小流量で粒子を放出し、帯電電極1
4によって引出すと共に帯電させる。この帯電させた荷
電粒子を集束電極15によって集束させ、アノード16
に向かって加速し、当該アノード16の中心穴から荷電
粒子のビームを下方向に放出する。
【0040】(2) (1)で放出された荷電粒子のビ
ームをブランカー21によって通過あるいは遮断する。
この際、ガンアライメント22によって、アノード16
の中心穴から放出される荷電粒子のビームの軸を、集束
レンズ3の軸に一致するように軸合わせを行う(具体的
には ガンアライメント22によって、アノード16の
中心穴から放出される荷電粒子のビームの軸について、
X、Yの水平方向およびX、Yの傾斜方向に調整し、集
束レンズ3の軸に一致するように予め調整し、粒子銃1
から放出された荷電粒子のビームが集束レンズ3の軸上
に入射するように調整する)。
【0041】(3) (2)で集束レンズ3の軸上に入
射した荷電粒子のビームは、当該集束レンズ3によって
集束され、偏向器4に入射する。 (4) 偏向器4に入射した荷電粒子のビームは、ここ
では、8極2段偏向器によって、X方向およびY方向に
偏向され、試料7上でX方向およびY方向に2次元的に
荷電粒子のビームが走査されるようにする。
【0042】(5) 対物レンズ5が(4)でX方向お
よびY方向に走査されて入射された荷電粒子のビーム
を、細く絞って試料7上に結像し、当該試料7上でX方
向およびY方向に2次元的に走査されるようにする。
【0043】(6) 試料7に荷電粒子のビームがX方
向およびY方向に2次元的に走査されたときに、試料7
を載せた衝撃検出器8は荷電粒子の衝撃運動エネルギー
を検出し、粒子位置信号として出力し、図示外の画像表
示装置上に衝撃検出器8の各素子に対応づけて2次元的
な画面上で当該粒子位置信号をもとに輝度変調し、いず
れの素子に荷電粒子のビームが照射されたかを表示す
る。また、画像表示装置上にこれら粒子位置信号の和信
号を生成し、8極2段偏向器によって偏向したときのX
方向およびY方向の偏向信号に同期して当該和信号を輝
度変調して荷電粒子のビームの照射した位置の運動エネ
ルギの画像を表示するようにしてもよい。また、図示の
2次電子検出器10によって試料7から放出された2次
電子を検出し、8極2段偏向器によって偏向したときの
X方向およびY方向の偏向信号に同期して当該2次電子
信号を輝度変調して荷電粒子のビームの照射した位置の
2次電子の画像を表示するようにしてもよい。同様に、
試料から放出された光やX線を検出し、光やX線の画像
を表示するようにしてもよい。
【0044】(7) また、試料7の所定の部位に荷電
粒子のビームを照射して当該荷電粒子を堆積(例えばカ
ーボンや半田を堆積)したり、所定の部位に荷電粒子の
ビームを照射して当該所定部位の加工したりする。
【0045】図3は、本発明の実験説明図を示す。図3
の(a)は、粒子銃1の帯電電極14、集束電極15、
アノード16の例を示す。この実験例では、いわゆるバ
トラーレンズ41として図示のような電圧を印加して用
いた。最上部は、図2の振動発生器11、粒子バルブ1
2、およびアクチュレータ13から構成される部分を表
し、ここでは、図示のように、15Kvの正の高電圧を
印加した尚、本発明では、粒子に電荷を帯電させるた
め、正あるいは負のいずれの電荷でも容易に与えること
ができる。その理由は、従来の原子をイオン化する場合
にはイオン化率が正のイオンと負のイオンとで異なり、
通常はイオン化率の良好な正のイオンにして用いている
が、これと本願発明は全く異なり、本願発明では粒子に
帯電させる関係で正あるいは負のいずれの電荷でも自由
に帯電させることができる。
【0046】対物レンズ5は、図示のように3極の構造
を持ち、図示のような電圧を印加した。試料7は、荷電
粒子のビームを照射する対象の試料である。
【0047】図3の(b)は、圧電式粒子着地モニタの
例を示す。この圧電式粒子着地モニタ71は、既述した
図1、2の衝撃検出器8の上に試料7を載置したもので
あって、図示のように、試料7、絶縁材72、電極7
3、および圧電素子74から構成されるものである。
【0048】試料7は、荷電粒子のビームを照射する対
象の試料であって、ここでは、絶縁材72の上に載置
(絶縁性のパラフィンなどで固定)したものである。絶
縁材72は、圧電素子74の両側に設けた電極73を絶
縁するものである。
【0049】電極73は、圧電素子74の各素子毎に荷
電粒子のビームが衝突したときの運動エネルギに対応す
る電圧を検出(取り出す)ためのものである。ここで
は、圧電素子74の両側(あるいは一方)にメッシュ状
に分割した電極、あるいは圧電素子にメッシュ状に切り
込みを入れて各分離した素子毎に電極を設けたものであ
る。
【0050】圧電素子74は、荷電粒子のビームが衝突
したときの運動エネルギを電気信号に変換する素子であ
って、表面に図示のように電極73を設けたものであ
る。電極73は、上述したようにメッシュ状に分割して
各メッシュの部分から各圧電素子72に衝突した荷電粒
子のエネルギを信号にしてそれぞれ検出するようにして
いる。
【0051】図3の(c)は、図3の(b)の試料7上
に荷電粒子のビームを照射したときの様子を示す。これ
は、図3の(a)の条件のもとで荷電粒子(カーボンの
10μmφ)のビームを試料7に照射したときに堆積さ
れたカーボンの様子を、図示外の光学顕微鏡で観察した
ときの画像である。図中の黒い●が荷電粒子(カーボ
ン)の堆積した部分である。この実験では、図示のよう
に、飛び飛びに荷電粒子が堆積されている様子が判明す
る。ここでの実験では、例えば粒子であるカーボン粒子
の直径10μm、充填量0.5g、帯電室供給量は0.
03g、帯電室供給時間は15分であった。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
微小粒子を帯電させて加速・集束して試料の所望の部位
に照射し、そのときに吸収あるいは放射される信号を検
出して画像を表示すると共に試料の部位に微小粒子を堆
積あるいは試料の部位を加工できる。これらにより、試
料の任意の部位に任意の荷電粒子のビームを照射して当
該荷電粒子を堆積して所望のパターンや機構部品を形成
したり、試料の任意の部位に任意の荷電粒子のビームを
照射して当該試料の任意の部位を加工したりすることが
可能となると共に、任意の荷電粒子(正あるいは負)の
ビームを試料に照射したときの当該試料の部位の運動エ
ネルギの分布画像や当該試料から放出される2次電子、
光、X線などの分布図を表示して各種物性を解析するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例構成図である。
【図2】本発明の具体例構成図である。
【図3】本発明の実験説明図である。
【符号の説明】
1:粒子銃 11:振動発生器 12:粒子バルブ 13:アクチュエータ 14:帯電電極 15:集束電極 16:アノード 2:ブラッキング装置 21:ブランカー 22:ガンアライメント 3:集束レンズ 4:偏向器 5:対物レンズ 6:試料室 7:試料 8:衝撃検出器 9:試料ステージ 10:2次電子検出器 31:シンチレータ 32:ライトガイド 33:光電子倍増管 34:シールド筒 41:バトラーレンズ 71:圧電式粒子着地モニタ 73:絶縁材 73:電極 74:圧電素子
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 21/302 D (72)発明者 斉藤 秀一 東京都西多摩郡日の出町平井2196番地 203 (56)参考文献 特開 昭48−52655(JP,A) 特開 平9−306414(JP,A) 特開 昭54−14141(JP,A) 特開 平5−109379(JP,A) 特開 平5−343021(JP,A) 特開 平11−297224(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 37/00 - 37/36 H01J 27/00 - 27/26 H01L 21/027 H01L 21/3065

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】微細粒子を振動させる振動発生器と当該振
    動発生器で発生された振動をもとに上記微細粒子を所定
    方向に振動させながら移動させるアクチュエータと、上
    記振動発生器および上記アクチュエータによって所定方
    向に振動させながら移動された上記微細粒子の供給量を
    制御するバルブと、上記バルブで制御された供給量の上
    記微細粒子が供給されたときに当該微細粒子に電荷を与
    えると共に引き出して加速して放出する電極群とからな
    る、微細粒子のビームを放出する粒子銃と、 上記粒子銃から放出された荷電粒子のビームを集束して
    試料上に細く絞ったビームとして照射するレンズと、 上記レンズによって試料上に細く絞ったビームの照射す
    る位置を偏向する偏向器とを備えたことを特徴とする荷
    電粒子描画装置。
  2. 【請求項2】上記偏向器を用いて上記試料上に細く絞っ
    たビームを走査したときに上記試料に吸収された信号あ
    るいは上記試料から放出された信号を検出する検出器
    と、 この検出器によって検出した信号をもとに画像を表示す
    る表示装置とを備えたことを特徴とする請求項1記載の
    荷電粒子描画装置。
  3. 【請求項3】上記偏向器を用いて上記試料上に細く絞っ
    たビームを所定の場所に位置づけて当該荷電粒子を試料
    上に堆積、あるいは当該荷電粒子によって試料を加工す
    ることを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の荷
    電粒子描画装置。
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