JP2860791B2 - フォーカスサーボ回路 - Google Patents

フォーカスサーボ回路

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JP2860791B2 JP63213213A JP21321388A JP2860791B2 JP 2860791 B2 JP2860791 B2 JP 2860791B2 JP 63213213 A JP63213213 A JP 63213213A JP 21321388 A JP21321388 A JP 21321388A JP 2860791 B2 JP2860791 B2 JP 2860791B2
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良喜 中島
恭輔 ▲吉▼本
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は光ディスクの表面に可干渉光の合焦点を得る
ためのフォーカスサーボ回路に関するものである。
〔従来の技術〕
第6図は従来のこの種のフォーカスサーボ回路のブロ
ック図である。レーザダイオード1のレーザ光は凸レン
ズ2,ハーフミラー3及び集束レンズ4を通って、モータ
5により回転させられる光ディスク6に投射されるよう
になっており、集束レンズ4はアクチュータ7により光
軸方向に移動可能になっている。光ディスク6に投射さ
れたレーザ光の反射光は集束レンズ4を通ってハーフミ
ラー3で反射した後、シリンドリカルレンズ8を通って
4分割検知器9に入射するようになっている。4分割検
知器9の出力はアンプ10,11に夫々入力されている。ア
ンプ10の出力は差動アンプ12の正入力端子12a及び加算
アンプ13の一側入力端子13aに入力されている。アンプ1
1の出力は差動アンプ12の負入力端子12b及び加算アンプ
13の他側入力端子13bに入力されている。差動アンプ12
及び加算アンプ13の出力たる差信号X及び和信号Yはと
もに除算器14に入力されており、また和信号Yはレベル
コンパレータ15に入力されている。レベルコンパレータ
15は入力された和信号Yのレベルが基準レベル範囲内の
場合にフォーカスサーボ外れ信号SDを出力するようにな
っている。前記除算器14の出力はフォーカスサーボを安
定化させる位相補償回路16に入力しており、その出力は
アクチェータ駆動用のアンプ17に入力され、その出力を
アクチェータ7に与えている。
次にこのフォーカスサーボ回路の動作を説明する。即
ち、光ディスク装置等フォーカスサーボ回路を備えた装
置を、例えば落として大きな衝撃を与えてしまったよう
な場合、フォーカスサーボ外れが生じることがある。フ
ォーカスサーボ外れが生じたか否かを検査するために利
用者(又はメンテナンス店)はレーザダイオード1の点
検を作業を行う。レーザダイオード1が出射したレーザ
光は凸レンズ2により平行光になり、ハーフミラー3を
通った後、集束レンズ4により光ディスク6の表面に集
光する。そして光ディスク6で反射したレーザ光の反射
光はシリンドリカルレンズ8を通って4分割検知器9上
に集光する。4分割検知器9の出力はアンプ10,11によ
り増幅されて、差動アンプ12及び加算アンプ13に入力さ
れる。それにより差動アンプ12はアンプ10,11の各出力
の差たる差信号Xを出力し、また加算アンプ13はアンプ
10,11の各出力の和たる和信号Yを出力する。これらの
差信号X及び和信号Yは除算器14に入力され、除算器14
は、光ディスク6の反射率変化又はレーザ光の光量変化
等による差信号Xのレベル変化を除去すべく、差信号X
を和信号Yで除算して正規化したフォーカスエラー信号
X′を出力する。このフォーカスエラー信号X′はサー
ボ系を安定化するため位相補償回路16を通ってアンプ17
に入力され、アンプ17は増幅によりアクチェータ7を駆
動し得る出力、つまりフォーカスエラー信号X′に相応
したアンプ17の出力をアクチェータ7に与えて集束レン
ズ4を移動させて光ディスク6の表面に常にレーザ光の
合焦点を得べくフォーカスサーボを行う。
また、和信号Yのレベルが、レベルコンパレータ15に
設定している基準レベル範囲内になると、レベルコンパ
レータ15はフォーカスサーボ外れ信号SDを出力して、フ
ォーカスサーボ外れを報知する、例えば表示部に与え
る。
なお、差信号X及び和信号Yのレベルは、光ディスク
6と集束レンズ4との間の距離変化に対して第7図
(a),(b)に示す如く変化し、合唱点距離から外れ
るにともなって差信号Xの電圧レベルは縦軸と横軸との
交点(ゼロクロス点という)から実線で示すS字状の曲
線(S字カーブという)に沿って夫々矢符方向に変化
し、一方和信号Yの電圧レベルは縦軸との交点位置から
同じく矢符で示す方向に緩やかに減少する。
一方、フォーカス制御及びトラッキング制御の信号を
増幅する増幅器の利得を変えるようにしている光方式情
報記録再生装置が特開昭61−32224号公報に示されてお
り、またフォーカスエラー信号を出力する可変ゲインア
ンプ部を備えるフォーカスエラー検出回路が、特開昭63
−104223号公報に示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
前述したように従来のフォーカスサーボ回路は、フォ
ーカス外れが生じた場合には和信号Yのレベルが低下す
ることを利用して、フォーカスサーボ外れを判定してお
り、和信号Yのレベルがレベルコンパレータ15の基準レ
ベルL〔第7図(b)参照〕の範囲内になった場合にフ
ォーカスサーボ外れ信号SDを出力して、フォーカスサー
ボの動作の異常を報知している。
ところで、光ディスクの光反射率は同一メーカの個々
の光ディスクについて異なり、また光ディスクのメーカ
の相異によっても大きく異なる。したがって、光反射率
が著しく低い光ディスクにレーザ光を投射した場合は、
その反射光量が減少するから、その場合の和信号レベル
Yは例えば第7図(b)に破線で示したようになり、実
線で示したハイレベルの和信号Yのレベルの場合に比し
て大幅にレベルダウンしたものとなる。そして和信号Y
のレベルがレベルコンパレータ15の基準レベルLの範囲
内になった場合には、フォーカスサーボ外れ信号SDを出
力しフォーカスサーボ外れを誤検出するという問題があ
る。そのため、前述したように光ディスクの光反射率が
異なる場合には、光ディスクを取り換える都度、レベル
コンパレータ15の基準レベルLをその光反射率に相応す
べく低くする操作を必要とするという煩わしさがある。
また、特開昭61−32224号公報及び特開昭63−104223号
公報に示されているように、フォーカス制御及びトラッ
キング制御の信号を増幅する増幅器の利得を変えるよう
にしている場合は、サーボ系のエラー(定常偏差)がな
い系では利得を変化(小さく)した場合にはサーボ系の
サーボ外れの有無が検出できなくなるという問題があ
る。
本発明は斯かる問題に鑑み、光ディスクの光反射率の
相異によってフォーカスサーボ外れを誤検出せず、しか
もレベルコンパレータの基準レベルを変更する操作の煩
わしさを要せず、しかもサーボ系のエラー(定常偏差)
がない系でも有効にサーボ外れの有無を検出できるフォ
ーカスサーボ回路を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
第1発明に係るフォーカスサーボ回路は、光ディスク
からの反射光に基づく信号より差信号及び和信号を得る
減算器及び加算器と、前記差信号を和信号で除して正規
化された信号を、前記光ディスクに対し光学系を移動さ
せるアクチェータへのフォーカスエラー信号として出力
する除算器とを備えたフォーカスサーボ回路において、
前記フォーカスエラー信号に対し予め定めた基準レベル
の範囲を越えるオフセットを出力するオフセット出力手
段と、前記フォーカスエラー信号が基準レベル範囲内の
値か否かを判別し、オフセットを加えている間基準レベ
ル範囲内に維持され続けている場合にフォーカスサーボ
外れの信号を発するレベル判別手段と、前記除算器及び
レベル判別手段の後段で前記フォーカスエラー信号に前
記オフセットを加えて前記アクチェータへ出力する加算
手段とを備えることを特徴とする。
第2発明に係るフォーカスサーボ回路は、光ディスク
からの反射光に基づく信号より差信号及び和信号を得る
減算器及び加算器と、前記差信号を和信号で除して正規
化された信号を、前記光ディスクに対し光学系を移動さ
せるアクチェータへのフォーカスエラー信号として出力
する除算器とを備えたフォーカスサーボ回路において、
前記フォーカスエラー信号に対し予め定めた基準レベル
範囲を越えるオフセットを出力するオフセット出力手段
と、オフセットを加えて得られる前記フォーカスエラー
信号が基準レベル範囲外の値か否かを判別し、オフセッ
トを加えている間基準レベル範囲外に維持され続けてい
る場合にフォーカスサーボ外れの信号を発するレベル判
別手段と、前記除算器と前記レベル判別手段との間にあ
って、前記フォーカスエラー信号に前記オフセットを加
えた信号を前記アクチェータへ出力する加算手段とを備
えることを特徴とする。
〔作用〕
第1の発明にあっては、差信号を和信号で除算して正
規化されたフォーカスエラー信号にオフセットが加算さ
れ、この加算された信号に基づいて制御が行われ、その
後再び出力された正規化されたフォーカスエラー信号を
レベル判別手段へ入力し、レベル判別手段はオフセット
が加えられている間前記正規化されたフォーカスエラー
信号が所定レベル範囲内にある場合はフォーカスサーボ
外れの出力を発する。
第2の発明にあっては、差信号を和信号で除算して正
規化されたフォーカスエラー信号にオフセットが加算さ
れ、この加算信号がレベル判別手段に入力され、オフセ
ットが加えられている間所定レベル範囲外にある場合、
レベル判別手段はフォーカスサーボ外れの信号を発す
る。
〔実施例〕
以下本発明をその実施例を示す図面によって詳述す
る。
第1図は本発明に係るフォーカスサーボ回路のブロッ
ク図である。光源である例えばレーザダイオード1のレ
ーザ光は凸レンズ2,ハーフミラー3及び集束レンズ4を
通って、モータ5により回転させられる光ディスク6の
表面に投射されるようになっており、集束レンズ4はア
クチェータ7により光軸方向に移動可能になっている。
光ディスク6に投射されて光ディスク6で反射したレー
ザ光の反射光は集束レンズ4を通ってハーフミラー3で
反射した後、シリンドリカルレンズ8を通って4分割検
知器9に入射するようになっている。4分割検知器9の
出力アンプ10,11に夫々入力されている。アンプ10の出
力は差動アンプ12の正入力端子12a及び加算アンプ13の
一側入力端子13aに入力されている。アンプ11の出力は
差動アンプ12の負入力端子12b及び加算アンプ13の他側
入力端子13bに夫々入力されている。差動アンプ12及び
加算アンプ13の出力たる差信号X及び和信号Yはともに
除算器14に入力されており、除算器14の出力は加算器18
及び第2のレベルコンパレータ20へ入力されている。ま
た、前記和信号Yは第1のレベルコンパレータ15へ入力
されており、このレベルコンパレータ15には第7図
(b)に示す如き、フォーカスサーボ範囲を検知できる
基準レベルLを設定している。オフセット設定部19はオ
フセット加算指令部25の指令に基づいてその出力を加算
基18へ入力しており、加算器18の出力をフォーカスサー
ボを安定化すべく位相進み補償する位相補償回路16へ入
力していて、その出力をアクチェータ駆動用のアンプ17
へ入力している。前記第2のレベルコンパレータ20に
は、オフセットを加えた場合に変化するフォーカスエラ
ー信号X′のレベル変化により低い第7図(a)に示す
如き基準レベルLF,LFが設定されている。そしてレベル
コンパレータ20に入力されたフォーカスエラー信号X′
のレベルが基準レベルLF,LFの範囲外にある場合に出力
する正常信号Suをオフセットの設定部19に入力してお
り、基準レベルLF,LFの範囲内にある場合に出力する異
常信号SDを引込み制御部21に入力している。引込み制御
部21の出力は前記アンプ17に入力されている。アンプ17
の出力は集束レベル4を移動させるアクチェータ7に与
えられている。
次にこのように構成したフォーカスサーボ回路の動作
を説明する。レーザダイオード1が出射したレーザ光は
凸レンズ2により平行光になり、ハーフミラー3を通過
した後、集束レンズ4により光ディスク6の表面に集光
する。そして光ディスク6で反射したレーザ光の反射光
はシリンドリカルレンズ8を通って4分割検知器9上に
集光する。4分割検知器9の出力はアンプ10,11により
増幅されて、差動アンプ12及び加算アンプ13に夫々入力
される。それにより差動アンプ12は、アンプ10,11の各
出力の差たる差信号Xを出力し、また加算アンプ13はア
ンプ10,11の各出力の和たる和信号Yを出力する。これ
らの差信号X及び和信号Yは除算器14に入力されて、除
算器14は光ディスク6の反射率変化又はレーザ光の光量
変化等による差信号Xのレベル変化を除去すべく差信号
Xを和信号Yで除算して正規化したフォーカスエラー信
号X′、つまり差信号Xに関連する信号を出力する。こ
のフォーカスエラー信号X′は加算器18を介して位相補
償回路16に入力されてサーボ系を安定化する位相進み補
償を行った後、アンプ17に入力されてアクチェータ7を
駆動し得る出力に増幅される。そしてこのアンプ17の出
力をアクチェータ7に与えて、フォーカスエラー信号
X′に相応して集束レンズ4を移動させて、常に光ディ
スク6上にレーザ光の合焦点を得べくフォーカスサーボ
動作を行う。
しかるに、いま使用している光ディスク6を、例えば
メーカが相異している光反射率が小さい光ディスク6に
取り換えると、4分割検知器9の入射光量は減少するこ
とになる。そのため和信号Yのレベルが第7図(b)に
破線で示す如く低下する。オフセット設定部19は、オフ
セット加算指令部25からの指令に基づき予め設定してい
るオフセット(直流電圧)を出力し、加算器18へ入力す
る。それにより加算器18は除算器14からのフォーカスエ
ラー信号X′にオフセットを加えて、その出力を位相補
償回路16へ入力する。したがって、アクチェータ7はオ
フセットに相応して駆動され、集束レンズ4が移動して
4分割検知器9の入射光量が変化する。またそれにより
差信号X及び和信号Yがともに変化し、フォーカスサー
ボ外れでない場合は加えたオフセットを打消すのに必要
なフォーカスエラー信号X′が出力され、位相補償回路
16、アンプ17を経て再度アクチェータ7へ入力され、レ
ンズ4をその焦点が光ディスク6の表面に位置するよう
移動位置決めされる。このときのフォーカスエラー信号
X′のレベルはレベルコンパレータ20の基準レベルLF,L
F範囲外になって、レベルコンパレータ20は正常信号Su
をオフセット設定部19に与えてオフセットの出力を停止
させる。即ち、フォーカスエラー信号X′にオフセット
を加えることにより、フォーカスエラー信号X′にレベ
ル変化が生じた場合は、和信号Yのレベルが低下してい
ても光ディスク6の光反射率の低下によるもとして、フ
ォーカスサーボ外れを誤検出することがない。
一方、フォオーカスエラー信号X′にオフセットを加
えても、その後にフォーカスエラー信号X′のレベル変
化が生じず、レベルコンパレータ20の基準レベルLF,LF
範囲内にある場合には、レベルコンパレータ20は異常信
号SDを引き込み制御部21に与え、引き込み制御部21は集
束レンズ4を所定距離引き込ませる制御信号をアンプ17
へ入力する。これによってアクチェータ7が駆動し集束
レンズ4が移動して引き込みを行う。即ち、フォーカス
エラー信号X′にオフセットを加えた後に、フォーカス
エラー信号X′のレベル変化が生じない場合は、フォー
カスサーボ外れを検出することになる。それにより、フ
ォーカスサーボ外れを解消すべく集束レンズ4の引き込
みが行われる。
したがって、このフォーカスサーボ回路によれば、光
ディスクの光反射率が相異してもフォーカスサーボ外れ
を誤検出することがなく、光反射率が異なる光ディスク
と取り換えても常に適正にフォーカスサーボを行わせ得
る。また光ディスクを取り換える都度、フォーカスサー
ボ外れを検出すべく和信号を入力しているレベルコンパ
レータの基準レベルを変更する操作の必要は全くなく、
その操作の煩わしさを解消する。
第2図は本発明に係る他の実施例であるフォーカスサ
ーボ回路の構成を示すブロック図である。この実施例の
フォーカスサーボ回路は第1図におけるレベルコンパレ
ータ15を省き、またレベルコンパレータ20の入力側を加
算器18の出力側に接続を変更した回路となっている。他
の構成は第1図のそれと実質的に同じであり、対応する
部分には同じ番号を付してある。第3図は第2図のフォ
ーカスサーボ回路によりフォーカスサーボ外れを検出す
る場合の説明図である。
このフォーカスサーボ回路においては、フォーカス外
れの状態にある場合、付加したオフセット分フォーカス
を引込むアクチェータが移動する。フォーカスサーボが
外れているからオフセットの付加に伴い変化したフォー
カスエラー信号X′は元のゼロクロス点には戻らない。
したがって、フォーカスサーボ外れの条件は、レベルコ
ンパレータ20の入力信号レベルが基準レベルLF,LF範囲
外(第3図参照)にあるときということになる。そして
フォーカスが引込んでいる場合には、加えたオフセット
を打消すようにアクチェータ7が移動し、加算器18の出
力は零、つまり基準レベルLF,LFの範囲内となる。
第4図は本発明の更に他の実施例であるフォーカスサ
ーボ回路の構成を示すブロック図である。光ディスクの
トラックアドレス再生信号ADをアドレス検出回路22へ入
力しており、このアドレス検出回路22はトラックアドレ
ス再生信号ADが検出されない場合に出力を発するように
なっている。このアドレス検出回路22の出力はオフセッ
ト設定部19へ入力されている。そして、その他の回路構
成は第1図においてレベルコンパレータ15のみを除去し
た同図の回路と同様となっている。
このフォーカスサーボ回路は、フォーカスサーボ外れ
によって光ディスクのトラックアドレス再生信号ADがア
ドレス検出回路22で検出されなくなると、アドレス検出
回路22は出力を発し、その出力をオフセット設定部19へ
入力して、オフセットを加算器18へ与えることになる。
そしてオフセットを与えた後のフォーカスエラー信号
X′のレベルがレベルコンパレータ20に設定している所
定レベル範囲内にある場合にはフォーカスサーボ外れ信
号たる異常信号SDを出力して集束レンズ4の再引込みを
行い、前述したと同様に動作して同様の効果が得られ
る。なお、この場合は、光ディスクの光反射率の変化の
影響をうけず、また光反射率が非常に低い光ディスクを
用いる場合には、和信号Yをレベルコンパレータ15へ入
力する回路では和信号レベル及びレベルコンパレータに
設定する基準レベルがともに低いため、フォーカスサー
ボ系への外乱によって和信号レベルが乱される場合が多
く、その都度、オフセットを加えることになる。そのた
め、同じオフセットを加える方法であっても、和信号Y
のレベルを観察するよりはトラックアドレス再生信号の
検出の有無を判断する方がより実用的でなる。
第5図は本発明の更に他の実施例であるフォーカスサ
ーボ回路の構成を示すブロック図である。光ディスクの
トラックアドレス再生信号ADをアドレス検出回路22へ入
力している。アドレス検出回路22はトラックアドレス再
生信号ADが検出されない場合に出力を発するようになっ
ており、その出力は例えばマイクロコンピュータからな
る制御部23へ入力されている。この制御部23にはアドレ
ス検出回路22及び/又はレベルコンパンレータ15の出力
が入力されている。また制御部23の出力はオフセット設
定部19及び引込み制御部21へ入力されている。そして、
その他の回路構成は第1図に示した回路と同様となって
いる。この回路においては、制御部23がレベルコンパレ
ータ15の出力及び/又はアドレス検出回路22の出力を用
いるかを選択してその出力をオフセット設定部19へ入力
し、また、レベルコンパレータ20からの入力によりオフ
セットの出力を停止する制御をして、前述したと同様に
動作させて同様の効果を得る。
なお、この回路ではフォーカスエラー信号X′が入力
されるレベルコンパレータ20は、フォーカスエラー信号
X′と、レベルコンパレータ20に設定している所定レベ
ルとの大小関係を判別するのみでよく、それ以外の制御
動作を制御部23で行わせることができて、フォーカスエ
ラー信号X′が入力されるレベルコンパレータ20の回路
規模の縮小が図れる。
なお、本実施例ではフォーカスサーボ外れを検出した
場合には、引込み制御部21制御動作させたが、これは単
なる例示であってこの構成に限定するものではない。
また、本実施例では差信号Xに関連する信号が入力さ
れるレベルコンパレータ20の入力側を、加算器18の入力
側に接近して直接に接続したがこれは単なる一例であっ
て、その接続条件を満たす場合はレベルコンパレータ20
の入力側と加算器18との間に別の回路が介在しても問題
はない。またレベルコンパレータ20の入力側と加算器18
とを、差動アンプ12からアンプ17までの回路途中の適宜
位置に位置させても同様の効果が得られる。但しレベル
コンパレータ20の入力側の接続位置により、レベルコン
パレータの基準レベルを変更するのが望ましい。またレ
ベルコンパレータ20の入力側を加算器18の出力側に接続
した場合にも前述したと同様に接続位置を変更し得て、
同様の効果を得ることができる。
〔発明の効果〕
第1の発明にあっては、フォーカスエラー信号にオフ
セットを加えた信号を光学系のアクチェータに対する制
御のための信号として出力すると共に、フォーカスエラ
ー信号をレベル判別手段へ入力し、オフセットを加えて
いる間この値が基準レベル範囲内に維持され続ける場
合、フォーカスサーボ外れの信号を出力することにして
あるから、光反射率の異なる各種の光ディスクに対して
も光反射率が異なることによる光量の変化をフォーカス
サーボ外れと誤認することなく正確なフォーカスサーボ
外れを検出することが出来る。
第2の発明にあってはフォーカスエラー信号にオフセ
ットを加えた信号を光学系のアクチェータに対する制御
のための信号として出力すると共に、レベル判別手段入
力し、オフセットを加えている間この値が基準レベル範
囲外に維持され続ける場合、フォーカスサーボ外れの信
号を出力することにしてあるから光反射率の異なる各種
の光ディスクに対しても光反射率が異なることによる光
量の変化をフォーカスサーボ外れと誤認することなく正
確なフォーカスサーボ外れを検出することが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るフォーカスサーボ回路のブロック
図、第2図は本発明に係る他の実施例であるフォーカス
サーボ回路のブロック図、第3図は第2図のフォーカス
サーボ回路を用いることによりフォーカスサーボ外れを
検出する場合の説明図、第4図及び第5図は本発明の更
に他の実施例であるフォーカスサーボ回路のブロック
図、第6図は従来のフォーカスサーボ回路のブロック
図、第7図は合焦点距離に対する差信号及び和信号の電
圧レベルの関係を示す曲線図である。 1……レーザダイオード、3……ハーフミラー、4……
集束レンズ、6……光ディスク、9……4分割検知器、
12……差動アンプ、13……加算アンプ、14……除算器、
15……レベルコンパレータ、17……アンプ、18……加算
器、19……オフセット設定部、20……レベルコンパンレ
ータ、21……引込み制御部、22……アドレス検出回路、
23……制御部 なお、図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す。
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 修 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機株式会社応用機器研究所内 (56)参考文献 特開 昭60−28034(JP,A) 特開 昭61−32224(JP,A) 特開 昭63−104223(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ディスクからの反射光に基づく信号より
    差信号及び和信号を得る減算器及び加算器と、前記差信
    号を和信号で除して正規化された信号を、前記光ディス
    クに対し光学系を移動させるアクチェータへのフォーカ
    スエラー信号として出力する除算器とを備えたフォーカ
    スサーボ回路において、 前記フォーカスエラー信号に対し予め定めた基準レベル
    の範囲を越えるオフセットを出力するオフセット出力手
    段と、 前記フォーカスエラー信号が基準レベル範囲内の値か否
    かを判別し、オフセットを加えている間基準レベル範囲
    内に維持され続けている場合にフォーカスサーボ外れの
    信号を発するレベル判別手段と、 前記除算器及びレベル判別手段の後段で前記フォーカス
    エラー信号に前記オフセットを加えて前記アクチェータ
    へ出力する加算手段と を備えることを特徴とするフォーカスサーボ回路。
  2. 【請求項2】光ディスクからの反射光に基づく信号より
    差信号及び和信号を得る減算器及び加算器と、前記差信
    号を和信号で除して正規化された信号を、前記光ディス
    クに対し光学系を移動させるアクチェータへのフォーカ
    スエラー信号として出力する除算器とを備えたフォーカ
    スサーボ回路において、 前記フォーカスエラー信号に対し予め定めた基準レベル
    範囲を越えるオフセットを出力するオフセット出力手段
    と、 オフセットを加えて得られる前記フォーカスエラー信号
    が基準レベル範囲外の値か否かを判別し、オフセットを
    加えている間基準レベル範囲外に維持され続けている場
    合にフォーカスサーボ外れの信号を発するレベル判別手
    段と、 前記除算器と前記レベル判別手段との間にあって、前記
    フォーカスエラー信号に前記オフセットを加えた信号を
    前記アクチュータへ出力する加算手段と を備えることを特徴とするフォーカスサーボ回路。
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