JP2860443B2 - 精紡方法及び精紡機 - Google Patents

精紡方法及び精紡機

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JP2860443B2 JP6074279A JP7427994A JP2860443B2 JP 2860443 B2 JP2860443 B2 JP 2860443B2 JP 6074279 A JP6074279 A JP 6074279A JP 7427994 A JP7427994 A JP 7427994A JP 2860443 B2 JP2860443 B2 JP 2860443B2
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    • D01H5/18Drafting machines or arrangements without fallers or like pinned bars
    • D01H5/32Regulating or varying draft
    • DTEXTILES; PAPER
    • D02YARNS; MECHANICAL FINISHING OF YARNS OR ROPES; WARPING OR BEAMING
    • D02GCRIMPING OR CURLING FIBRES, FILAMENTS, THREADS, OR YARNS; YARNS OR THREADS
    • D02G3/00Yarns or threads, e.g. fancy yarns; Processes or apparatus for the production thereof, not otherwise provided for
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    • D02G3/34Yarns or threads having slubs, knops, spirals, loops, tufts, or other irregular or decorative effects, i.e. effect yarns
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    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
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    • D01H5/32Regulating or varying draft
    • D01H5/36Regulating or varying draft according to a pre-arranged pattern, e.g. to produce slubs

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紡績に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】自然な太細のムラ感を持つ糸は、手作り
の風合、外観を持つ高品位の糸として市場で望まれてい
る。従来、このムラ感を持つ糸としては種々検討され、
例えば、特開昭6−170542号公報ではローラド
ラフト式による精紡機のフロントローラを直流電圧信号
によって変速自在なサーボモータと直結させコンピュー
タの出力によってフロントローラの回転運動を紡出中に
適宜変化させ、これによりドラフト倍率を変化させ、太
糸部分と細糸部分がランダムに混在する紡績糸が開示さ
れている。
【0003】また、特開昭63−112739号公報で
は、リング精紡機におけるドラフトローラのうちミドル
ローラを可変速モータにより独立して駆動させ、ランダ
ムな時間間隔毎に増速させて得た紡績糸が開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は、次のよう
な問題点を解決する。<イ> 本発明は、糸の径がランダムに変化するのではな
く、相関をもって変化するもので、特に、その相関が1
/fゆらぎを持ち、自然なムラ感をもった糸を工業的に
製造する点にある。なお、本発明では「1/fゆらぎ」
とは、周波数成分fを持つパワースペクトルが1/fk
に比例するもので、kが1近辺の値を持つものを言う。
【0005】
【本発明の目的】<イ> 本発明は、糸の径などの変化に1/fゆらぎの相
関を持った糸を提供することにある。<ロ> 本発明は、1/fゆらぎを曲または音に対応さ
せ、曲または音を表現した糸を提供することにある。
【0006】
【問題点を解決するための手段】本発明は、粗糸の精紡
において、該粗糸に1/fゆらぎの変動を有するドラフ
トをかけ、該粗糸がドラフトされた繊維束に撚りをかけ
て糸に紡績することを特徴とする精紡方法、及び精紡機
にある。
【0007】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。 <イ>実施例の概要 紡績技術は、まず、短い繊維の塊、例えば原綿を混ぜ合
わせてから綿の繊維を一方向に揃える。一方向に揃えら
れた後、紐状にされたスラバーは何本も束ねられ、ドラ
フトされる。この操作が繰り返され、僅かに撚りがかけ
られ、粗糸11が製造される。粗糸11は、精紡機1に
より更にドラフトされ、撚りがかけられて糸13に紡績
される。粗糸11は、綿、麻等の天然繊維、レーヨン、
キュプラ等の再生繊維、アセテート等の半合成繊維、ポ
リエステル等の合成繊維、及びこれらの混合された繊維
などが使用される。
【0008】本発明は、この粗糸11を糸13に紡績す
る際のドラフトに着目し、このドラフトに1/fゆらぎ
の変化を与えることにより、最終的な糸13の太さの変
化に1/fゆらぎを持たせる。これにより、糸13の太
さの変化に1/fゆらぎの相関を有し、人手により紡い
だ糸と同様な感じを与える糸13を、機械により大量に
生産することを可能にするものである。
【0009】<ロ>精紡機 精紡機1は、粗糸11をドラフトし、撚りをかけて糸1
3に紡績する装置である。本発明を実施する精紡機1
は、例えば図1に概略図が示され、複数のモータ、例え
ば、バックモータ21、エプロンモータ22、フロント
モータ23、スピンドルモータ24などを備えており、
各々のモータを独立に制御することができる。バックモ
ータ21はバックローラ31を駆動するのに使用され
る。例えば、ベルト51やギヤ52を介して、バックロ
ーラ31に所定の回転速度を与え、ギヤ52の大きさ、
個数などを調整することにより、バックローラ31の回
転速度を決めることもできる。また、バックモータ21
を制御することにより、ローラの回転速度を任意に調整
することができる。同様に、エプロンローラ32とフロ
ントモータ23も独立して制御され、エプロンローラ3
2またフロントローラ33の回転速度を任意に調整する
ことができる。この場合も、ベルト51やギヤ52を用
いて、エプロンローラ32またフロントローラ33の回
転速度を調整することができる。また、スピンドルモー
タ24を用いてティンローラ34を回転して、スピンド
ル41に任意の回転速度を与えることができる。また、
これらモータは必要に応じて、共通に使用し、ベルト5
1やギヤ52などの変換器でローラの回転速度を調整す
ることもできる。
【0010】<ハ>バック、エプロン、フロントローラ バックローラ31は、所定の回転速度を有し、粗糸11
を挟み、引き込む。粗糸11の引き込み速度はバックロ
ーラ31の径と回転速度によって決定される。エプロン
ローラ32も、同様に、バックローラ31から取り出さ
れた繊維束12を引き込む。エプロンローラ32の周辺
にゴムのエプロンが回転可能に配置され、繊維束12に
対して大きな面積で押圧し、繊維束12を安定的に保持
し、引き込む。エプロンローラ32の引き込み速度をバ
ックローラ31の引き込み速度より大きく取ることによ
り、粗糸11を例えば1.2倍乃至2倍にドラフトす
る。即ち、バックローラ31とエプロンローラ32の間
の粗糸11をドラフトすることにより、粗糸11の繊維
を相互にずらし、粗糸11より細い繊維束12にし、例
えば1.2倍乃至2倍に長くする。
【0011】フロントローラ33も、同様に、エプロン
ローラ32から取り出される繊維束12を引き込んでい
る。この引き込み速度は、エプロンローラ32の引き込
み速度より大きく設定してある。例えば、引き込み速度
をエプロンローラ32の20倍に設定すると、繊維束1
2はドラフトの結果、20倍に長く形成される。その結
果、繊維束12の径が細くなる。精紡機全体では、即
ち、粗糸11をバックローラ31から引き込み、繊維束
12をフロントローラ33から取り出すまでに、30倍
とか40倍にドラフトすることになる。
【0012】<ニ>スピンドル フロントローラ33より送り出された繊維束12はスピ
ンドル41の回転により撚りをかけてボビンに糸13と
して巻き取られる。実際には、糸13の撚りは一般に織
り、編みなどの後工程に耐えられるため、及び出来た織
物、編物などの感触に影響するため、撚りの程度、即
ち、下記の式1に示す撚係数で表わせられる。
【式1】
【0013】同じ番手の糸でも撚係数を増せば撚数も増
加し、硬い感じの糸になり、撚係数を減らせば撚数を減
少し、ふくらみのある柔らかい感じの糸となる。特殊な
場合を除いて、撚係数は2.5〜4.5である。同じ感
じの糸を違う番手で得ようとすると、撚係数を一定にし
て、番手に応じた撚数を設定できる。撚りはフロントロ
ーラ33から送り出される繊維束12の長さと、その間
にかけられる撚り回数によって決まるもので、どちらか
を一定にして他方を変えると撚りを変更できる。同じ番
手で撚りを増やそうとすれば、フロントローラ33の送
り出しを一定にし、スピンドル41の回転を増加する
か、或いはスピンドル41の回転を一定にしてバックロ
ーラ31、エプロンローラ32、フロントローラ33の
全部の送り出しを減少させれば良く、両方とも同じ結果
が得られる。
【0014】<ホ>1/fゆらぎ 本発明者、武者利光は1/fゆらぎが人間に特別の快適
感を与えることを世界で初めて知見し、応用物理学会誌
195年第42頁乃至第435頁に「生体情報と1
/fゆらぎ」の論文を発表し、また精密機械学会誌19
84年50巻6号にも「生体制御と1/fゆらぎ」の論
文を発表している。この論文の概要は「1/fゆらぎ
は、人間に快適な気分を与えるゆらぎであり、1/fゆ
らぎが快適感を与える理由は、人体の基本的なリズムの
変動が1/fのようなスペクトルを持つことに由来して
いる。これを別の見方をすると、人間は同じ刺激を継続
的に受けると飽きがくること、これとは逆にあまり変化
の激しい刺激はかえって不快感を伴うもので、この両者
を適当にあわせもつゆらぎが1/fゆらぎである。」こ
とを述べている。また、講談社ブルーバックス「ゆらぎ
の世界」においても、「例えば、心泊、手拍子、更には
神経細胞の発火周期や脳波に見られるαリズムのような
生体の示すリズム現象は基本的に1/fゆらぎをしてお
り、経験的にこのような生体リズムの1/fゆらぎと同
型なゆらぎを刺激として受けると生体は快感を得ること
が知られている」と記載している。ゆらぎ(変動)は自
然界に様々存在するが、例えば、小川のせせらぎ、自然
なそよかぜ等の人間に心地良い感じを与えるものは、1
/fゆらぎになっており、台風等の不安をもたらす強風
は、1/fゆらぎから外れている。
【0015】<ヘ>糸の1/fゆらぎ 糸13に1/fゆらぎを与える方法として、バックモー
タ21、エプロンモータ22、フロントモータ23、ス
ピンドルモータ24を制御することにより、繊維束12
に与えるドラフトを変化させて行うことができる。例え
ば、繊維束12をエプロンローラ32により取り込む速
度を一定にし、フロントローラ33により取り込む速度
に1/fゆらぎを与えると、ドラフトされた繊維束12
の径が太くなったり細くなったり変動し、この変動が1
/fゆらぎの特性を有することになる。このフロントロ
ーラ33の取り込み速度は、フロントモータ23の回転
速を制御することにより調整することができる。したが
って、糸13の径に1/fゆらぎを付与するには、フロ
ントモータ23の回転制御に1/fゆらぎの信号を与
え、エプロンローラ32とフロントローラ33の間のド
ラフトにより糸13の径を変化させて行うことができ
る。なお、フロントモータ23を制御する代わりに、エ
プロンモータ22を制御しても良く、又は両方のモータ
を同時に制御しても1/fゆらぎを与えられることは可
能である。図2に各モータを制御するブロック図を示し
てある。バック、エプロン、フロント及びスピンドルモ
ータ速度設定器61、1/fゆらぎ信号発生器62、及
び糸の太さ変化巾設定器63からの信号はコントローラ
6で処理されて、ドライバ63を介して各モータ21〜
24を制御する。各モータ21〜24は速度検出器25
を介してフィードバックがかかり回転速度がコントロー
ルされる。モータ速度設定器61により、各モータの速
度を所定の値に設定する。その所定の値の速度をベース
に1/fゆらぎ信号発生器62からの1/fゆらぎ信号
を付与することにより、モータの回転速度に1/fゆら
ぎを与えることができる。また、糸の太さ変化巾設定器
63の設定により各モータの回転速度の割合を変化させ
て糸の太さを所定の値に設定すると、その太さをベース
にした1/fゆらぎを有する糸13が紡績される。
【0016】<ト>1/fゆらぎの信号 1/fゆらぎの信号は、乱数列x、x、x、・・
・にn個の係数a、a、a、・・・、aを演算
して作ったy、y、y、・・・より求める。但
し、yは式2で表わせられる。ここで、y、y
、・・・なる数値列は1/fスペクトルを持つ(な
お、詳細は、コロナ社出版、生体信号、第10章「生体
リズムとゆらぎ」参照)。
【式2】 y=x+(1/2)xj−1+(1×3/(2×2!))xj−2 +(1×3×5/(2×3!))xj−3+… +(1×3×5×…×(2n−1)/(2n−1×(n−1)!))Xj−n +1
【0017】<チ>1/fゆらぎ信号発生器 図2の1/fゆらぎ信号発生器62では、例えばコンピ
ュータを用いて、第1ステップで乱数列xを発生し、第
2ステップでこの乱数列に記憶装置に記憶してあるn個
の係数aを逐次演算して線形変換を施し、数値列yを得
る。この数値列yは1/fスペクトルを有するので、1
/fゆらぎ信号として数値列yを電気信号にしてモータ
の制御信号に出力する。例えば、数値列の大きい値は、
高い電位に対応付けることにより、モータの回転速度を
高め、ドラフトを大きくすることができる。また、数値
列yの値でモータの回転数を制御する数値制御などの方
法も用いられる。なお、モータなど精紡機1の制御系の
慣性が大きい場合など、必要に応じて1/fゆらぎの制
御信号のレベルを少なくして、ドラフトをかけても良
い。
【0018】<リ>撚りの制御 フロントモータ23から取り出された繊維束12をスピ
ンドル41で撚りをかけて適度な強度を持つ糸13を作
成する。太さの均一な繊維束12にスピンドル41で撚
りをかける場合、スピンドルモータ24の回転速度に1
/fゆらぎ信号を与えて制御することでも、スピンドル
41の回転を一定にしたまま、バックモータ21、エプ
ロンモータ22、フロントモータ23の回転数の比を固
定しておき、これら3個のモータに同時に同じ1/fゆ
らぎ信号を与えて制御することでも、撚りの強弱に1/
fゆらぎを持たせることができる。
【0019】また、1/fゆらぎのドラフトが与えられ
た繊維束12の場合、細い径の箇所は撚りを強くし、太
い径の箇所は撚りを弱くするようにスピンドル41の回
転を制御して、糸13の撚りの程度を平均化することが
できる。更にまた、撚りの強弱により糸の見かけの太さ
が変化するので、この変化も考慮して1/fゆらぎを糸
の太さに与える場合、ドラフトと撚りとのトータルで1
/fゆらぎがかかるように、ドラフトのモータとスピン
ドル41のモータの制御を行うこともできる。
【0020】<ヌ>1/fゆらぎの曲の作成 1/f系列の数値列yの式2を用いて曲を作成するに
は、先ず、音階と音域(音域の下限周波数fLと上限周
波数fU)を決める。1/f系列yを求め、1次変換し
て上限と下限が、音域の下限周波数fLと上限周波数f
Uになるようにする。この様にして求めたy系列の値を
音響振動数と見做し、最も近い音階の振動数に置き換え
る。即ち最も近い5線紙上の線または間に例えば4分音
符を順に割り付ける。この方法により求めた曲の一部を
図3に示す。この求めた曲の音符の高低と長さをモータ
の回転速度とその速度の継続時間に対応させることによ
り、モータを制御して、繊維束にドラフトをかけて、曲
を糸の径の変化で表現することができる。
【0021】 <ル>1/fゆらぎの音から制御信号の作成 川のせせらぎの音、J.S.バッハ作曲のバロック音
楽、W.A.モーツアルトの音楽などは1/fゆらぎを
有している。そこで、これら録音した音や演奏された音
を、一定間隔毎、例えば、25msでサンプリングし
て、その平均の周波数を求める。この平均周波数の求め
方は、例えば、測定した周波数の信号が基準線を交差す
る回数を測定して、その回数を単位時間当たりに変換し
て行う。この求めた平均周波数の列を音符に対応付ける
ことにより、モータ制御に必要な信号として利用でき
る。なお、1/fゆらぎと音楽の関係は、講談社ブルー
バックス「ゆらぎの世界」、培風館「無限・カオス・ゆ
らぎ」などに記載されている。
【0022】<ヲ>紡績糸 yの線形系列、yの線形系列から求めた曲、演奏された
曲や川のせせらぎの音などの録音信号から求めた曲など
を1/fゆらぎ信号発生器62に入力し、1/fゆらぎ
信号を得る。ベースとなるモータの速度と糸の太さは各
々モータ速度設定器61と糸の太さ変化巾設定器で行
う。紡績糸の一例として、図3の曲を1/fゆらぎ信号
発生器に入力し、この1/fゆらぎ信号をフロントモー
タの制御に用いて1/fゆらぎを有する糸を紡績する。
このようにして得られた糸を検査用の糸条板7に巻き付
けた状態を図4に示す。このモータ制御条件は、曲の1
音符の長さを糸の1mの長さにし、440Hzのラ音を
30番手の太さにし、ドレミファソラシドの各隣接した
音の差を5番手の差にして、周波数が高くなるに従って
糸を細くするように制御したものである。この場合、音
符間における糸の太さの変動距離は約数cmである。
【0023】
【発明の効果】本発明は、次のような効果を得ることが
できる。<イ> 人手で紡いだ自然なムラ感を持つ糸を工業的に安
価に製造することができる。<ロ> 糸の径に応じて撚りのかけ方を変えることによ
り、糸の撚係数を全体に均一にすることができる。<ハ> 1/fゆらぎを有する音色や音楽を糸の径の変化
に織り込み、人々に快適感を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】精紡機の主要部の概要を示す図
【図2】精紡機モータを駆動するブロック図
【図3】1/fゆらぎの曲の一部を示す図
【図4】図3の曲でドラフトした糸を示す図
【符号の説明】
1・・・精紡機 11・・粗糸 12・・繊維束 13・・糸 6・・・コントローラ 7・・・糸条板
フロントページの続き (72)発明者 村岡 和美 大阪府大阪市中央区北久宝寺町2−4− 2 日清紡績株式会社 大阪支社内 (72)発明者 丹羽 由樹 愛知県岡崎市美合町字入込45 日清紡績 株式会社 美合工場内 (72)発明者 中野 泰男 愛知県岡崎市美合町字入込45 日清紡績 株式会社 美合工場内 (56)参考文献 特開 昭62−156324(JP,A) 特開 昭62−199821(JP,A) 特開 昭61−245318(JP,A) 特開 平2−41500(JP,A) 特開 平3−96561(JP,A) 特開 平6−2280(JP,A) 特開 平1−282356(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D01H 5/36 D01H 1/30 D02G 3/22 D02G 3/26

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粗糸を糸に紡績する精紡方法において、 1/fゆらぎを有する系列の信号の大小をドラフトの大
    きさに対応させて該粗糸にドラフトをかけ、 該粗糸がドラフトされた繊維束に撚りをかけて糸に紡績
    することを特徴とする、 精紡方法。
  2. 【請求項2】粗糸を糸に紡績する精紡方法において、 1/fゆらぎを有する系列の信号の大小をドラフトの大
    きさに対応させて該粗糸にドラフトをかけ、 該粗糸がドラフトされた繊維束の細い箇所に強い撚りを
    かけて糸に紡績することを特徴とする、 精紡方法。
  3. 【請求項3】粗糸を糸に紡績する精紡方法において、 該粗糸にドラフトをかけて繊維束を得、 該繊維束に対して1/fゆらぎを有する系列の信号によ
    り撚りをかけて糸に紡績することを特徴とする、 精紡方法。
  4. 【請求項4】粗糸を糸に紡績する精紡機において、 該粗糸を引き込むバックローラと、 該バックローラから送り出された繊維束を引き込むエプ
    ロンローラと、 該エプロンローラから送り出された繊維束を引き込むフ
    ロントローラと、 該フロントローラから送り出された繊維束を受け取るス
    ピンドルとを備え、 該エプロンローラと該フロントローラの引き込み速度の
    差に1/fゆらぎの変動を与えて該エプロンローラと該
    フロントローラの間で繊維束にドラフトをかけ、該スピ
    ンドルにより繊維束に撚りをかけて糸に紡績することを
    特徴とする、 精紡機。
  5. 【請求項5】粗糸を糸に紡績する精紡機において、 該粗糸を引き込むバックローラと、 該バックローラから送り出された繊維束を引き込むエプ
    ロンローラと、 該エプロンローラから送り出された繊維束を引き込む回
    転数が可変なフロントローラと、 該フロントローラからの送り出された繊維束を受け取る
    スピンドルとを備え、 該エプロンローラの引き込み速度を一定にし、該フロン
    トローラの引き込み速度に1/fゆらぎの変動を与え、
    該エプロンローラと該フロントローラの間で繊維束にド
    ラフトをかけ、該スピンドルにより繊維束に撚りをかけ
    て糸に紡績することを特徴とする、 精紡機。
  6. 【請求項6】粗糸を糸に紡績する精紡機において、 該粗糸を引き込むバックローラと、 該バックローラから送り出された繊維束を引き込むエプ
    ロンローラと、 該エプロンローラから送り出された繊維束を引き込む回
    転数が可変なフロントローラと、 該フロントローラからの送り出された繊維束を受け取る
    スピンドルとを備え、 該フロントローラの引き込み速度を一定にし、該エプロ
    ンローラの引き込み速度に1/fゆらぎの変動を与え、
    該エプロンローラと該フロントローラの間で繊維束にド
    ラフトをかけ、該スピンドルにより繊維束に撚りをかけ
    て糸に紡績することを特徴とする、 精紡機。
  7. 【請求項7】特許請求の範囲の請求項4乃至6のいずれ
    かに記載の精紡機において、 該スピンドルにより該エプロンローラと該フロントロー
    ラの間でドラフトされた繊維束の細い箇所に強い撚りを
    かけることを特徴とする、 精紡機。
  8. 【請求項8】粗糸を糸に紡績する精紡機において、 該粗糸を引き込むバックローラと、 該バックローラから送り出された繊維束を引き込むエプ
    ロンローラと、 該エプロンローラから送り出された繊維束を引き込む回
    転数が可変なフロントローラと、 該フロントローラからの送り出された繊維束を受け取る
    スピンドルとを備え、 該スピンドルの回転数に1/fゆらぎの変動を与えるこ
    とにより、繊維束に撚りをかけて糸に紡績することを特
    徴とする、 精紡機。
  9. 【請求項9】特許請求の範囲の請求項4乃至6のいずれ
    かに記載の精紡機において、 1/fゆらぎを有する旋律の音符の高低と長さを該フロ
    ントローラの引き込み速度の大きさと時間に各々対応さ
    せて該エプロンローラと該フロントローラの間で繊維束
    にドラフトをかけることを特徴とする、 精紡機。
  10. 【請求項10】特許請求の範囲の請求項4乃至6のいず
    れかに記載の精紡機において、 1/fゆらぎを有する音の一定周期毎の平均周波数を該
    フロントローラの引き込み速度の大きさに対応させて該
    エプロンローラと該フロントローラの間で繊維束にドラ
    フトをかけることを特徴とする、 精紡機。
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