JP2860444B2 - 織成方法及び筬 - Google Patents
織成方法及び筬Info
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- JP2860444B2 JP2860444B2 JP6085683A JP8568394A JP2860444B2 JP 2860444 B2 JP2860444 B2 JP 2860444B2 JP 6085683 A JP6085683 A JP 6085683A JP 8568394 A JP8568394 A JP 8568394A JP 2860444 B2 JP2860444 B2 JP 2860444B2
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- JP
- Japan
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- fluctuation
- reed
- warp
- weft
- weaving
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Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D03—WEAVING
- D03J—AUXILIARY WEAVING APPARATUS; WEAVERS' TOOLS; SHUTTLES
- D03J3/00—Weavers' tools, e.g. knot-tying tools
- D03J3/02—Reed and heald hooks
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D03—WEAVING
- D03D—WOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
- D03D49/00—Details or constructional features not specially adapted for looms of a particular type
- D03D49/60—Construction or operation of slay
- D03D49/62—Reeds mounted on slay
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D03—WEAVING
- D03D—WOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
- D03D13/00—Woven fabrics characterised by the special disposition of the warp or weft threads, e.g. with curved weft threads, with discontinuous warp threads, with diagonal warp or weft
- D03D13/008—Woven fabrics characterised by the special disposition of the warp or weft threads, e.g. with curved weft threads, with discontinuous warp threads, with diagonal warp or weft characterised by weave density or surface weight
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
- Looms (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、織物に関するものであ
る。
る。
【0002】
【従来の技術】従来、通常は筬羽間の間隔が一定の筬を
使用して、経糸が一定の間隔の織物を織成していた。ま
た、むら織りをするため、筬羽に通す経糸をランダムに
抜いたり、筬羽を保持する糸に太さをの異なる糸を使用
して、経糸の間隔をランダムにして織成していた。
使用して、経糸が一定の間隔の織物を織成していた。ま
た、むら織りをするため、筬羽に通す経糸をランダムに
抜いたり、筬羽を保持する糸に太さをの異なる糸を使用
して、経糸の間隔をランダムにして織成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】 <イ>本発明は、従来、経糸の間隔が一定であったり、
またランダムに変化するため、人手で紡いだ自然なムラ
感を持つ織物と比較して、いかにも人工的で自然感が乏
しく、人に快適感を与えるものではないという、問題点
を解決するものである。 <ロ>本発明は、経糸の間隔がランダムに変化するので
はなく、相関をもって変化するもので、特に、その相関
が1/fゆらぎを持ち、自然なムラ感をもった織物を工
業的に製造する点にある。
またランダムに変化するため、人手で紡いだ自然なムラ
感を持つ織物と比較して、いかにも人工的で自然感が乏
しく、人に快適感を与えるものではないという、問題点
を解決するものである。 <ロ>本発明は、経糸の間隔がランダムに変化するので
はなく、相関をもって変化するもので、特に、その相関
が1/fゆらぎを持ち、自然なムラ感をもった織物を工
業的に製造する点にある。
【0004】なお、本発明では、「1/fゆらぎ」と
は、周波数成分fを持つパワースペクトルが1/fk に
比例するもので、kが1近辺の値を持つものを言う。
は、周波数成分fを持つパワースペクトルが1/fk に
比例するもので、kが1近辺の値を持つものを言う。
【0005】
<イ>本発明は、人に自然な快適感を与える織物を提供
することにある。 <ロ>本発明は、織物の経糸密度に1/fゆらぎの相関
を持たせる織成方法を提供することにある。 <ハ>本発明は、織物の経糸密度に1/fゆらぎの相関
を持たせる筬を提供することにある。
することにある。 <ロ>本発明は、織物の経糸密度に1/fゆらぎの相関
を持たせる織成方法を提供することにある。 <ハ>本発明は、織物の経糸密度に1/fゆらぎの相関
を持たせる筬を提供することにある。
【0006】
【問題点を解決するための手段】本発明は、織物の織成
方法において、筬羽間の間隔が1/fゆらぎを有する筬
に経糸を通し、該経糸を2層に分離して、該2層の間に
開口を作り、該開口に緯糸を通し、経糸と緯糸を交差さ
せ、経糸密度が1/fゆらぎを有する織物を織成するこ
とを特徴とする、織成方法、または、織成に使用する筬
において、筬羽間の間隔が1/fゆらぎを有することを
特徴とする筬、または、複数の筬羽を保持する一対のバ
ーと、該バーに巻き付けられた1/fゆらぎを有する糸
と、該糸の間に筬羽を配置し、筬羽間の間隔に1/fゆ
らぎを持たせることを特徴とする筬にある。
方法において、筬羽間の間隔が1/fゆらぎを有する筬
に経糸を通し、該経糸を2層に分離して、該2層の間に
開口を作り、該開口に緯糸を通し、経糸と緯糸を交差さ
せ、経糸密度が1/fゆらぎを有する織物を織成するこ
とを特徴とする、織成方法、または、織成に使用する筬
において、筬羽間の間隔が1/fゆらぎを有することを
特徴とする筬、または、複数の筬羽を保持する一対のバ
ーと、該バーに巻き付けられた1/fゆらぎを有する糸
と、該糸の間に筬羽を配置し、筬羽間の間隔に1/fゆ
らぎを持たせることを特徴とする筬にある。
【0007】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。 <イ>織機の概要 織機1は、開口運動、緯入運動、緯打運動の主運動を主
体に、経糸21の送出運動、織物2の巻取運動の副運動
などにより糸から織物2を製織するもので、例えば、図
1の構成をなしている。開口運動は、経糸21と緯糸2
2とを交錯させるために、経糸全体を2層に分けて、緯
糸22が通過する開口を形成する運動である。そのため
には、2枚のヘルド4に経糸21を一定順序に引き通
し、そのヘルド4の上下動により経糸21を上下に分け
る。緯入運動は、例えば、緯糸22を巻いた緯糸木管を
入れたシャットル6を経糸開口内へ通し、緯糸を打ち込
む運動である。シャットル以外にエアー、水、レピア、
グリッパーなどを用いた緯入方法がある。緯打運動は、
経糸開口内に通された緯糸22を筬5(リード)により
所定の位置まで圧入して、経糸21と緯糸22を交差さ
せる運動である。経糸21の送出装置3により経糸21
を順次供給し、織物2を巻取装置7により巻き取る。織
物2の巻取速度を一定にしたり、又は速度変化を持たせ
るように制御することができる。
る。 <イ>織機の概要 織機1は、開口運動、緯入運動、緯打運動の主運動を主
体に、経糸21の送出運動、織物2の巻取運動の副運動
などにより糸から織物2を製織するもので、例えば、図
1の構成をなしている。開口運動は、経糸21と緯糸2
2とを交錯させるために、経糸全体を2層に分けて、緯
糸22が通過する開口を形成する運動である。そのため
には、2枚のヘルド4に経糸21を一定順序に引き通
し、そのヘルド4の上下動により経糸21を上下に分け
る。緯入運動は、例えば、緯糸22を巻いた緯糸木管を
入れたシャットル6を経糸開口内へ通し、緯糸を打ち込
む運動である。シャットル以外にエアー、水、レピア、
グリッパーなどを用いた緯入方法がある。緯打運動は、
経糸開口内に通された緯糸22を筬5(リード)により
所定の位置まで圧入して、経糸21と緯糸22を交差さ
せる運動である。経糸21の送出装置3により経糸21
を順次供給し、織物2を巻取装置7により巻き取る。織
物2の巻取速度を一定にしたり、又は速度変化を持たせ
るように制御することができる。
【0008】<ロ>筬 筬5は経糸21間の間隔を決めるもので、例えば、図2
に示すように2本のバー51の間に筬羽52を配列した
構造になっている。例えば、筬5のバー51は筬羽52
が入る溝を有し、バー51の径は直径1cmとする。ま
た、筬羽52は、例えば鋼製とし、筬羽52の幅は2.
8mm、厚さは0.2mmとする。経糸21の密度に1
/fゆらぎを持たせるために、筬羽間の間隔に1/fゆ
らぎを与える。筬羽間の間隔を決めるために、例えば、
糸の径が1/fゆらぎで変化する糸93を筬5のバー5
1に密に巻付け、糸93と糸93の間に筬羽52を挟む
ことにより、筬羽間の間隔に1/fゆらぎを付与する。
2本のバー51に各々同一の1/fゆらぎを有する糸9
3を同じ状態で巻付けることにより、筬羽52の間隙を
平行にすることができる。又、一方のバー51にのみ1
/fゆらぎの糸93を巻付けて筬5を製造する場合、筬
羽52を平行に配置する。
に示すように2本のバー51の間に筬羽52を配列した
構造になっている。例えば、筬5のバー51は筬羽52
が入る溝を有し、バー51の径は直径1cmとする。ま
た、筬羽52は、例えば鋼製とし、筬羽52の幅は2.
8mm、厚さは0.2mmとする。経糸21の密度に1
/fゆらぎを持たせるために、筬羽間の間隔に1/fゆ
らぎを与える。筬羽間の間隔を決めるために、例えば、
糸の径が1/fゆらぎで変化する糸93を筬5のバー5
1に密に巻付け、糸93と糸93の間に筬羽52を挟む
ことにより、筬羽間の間隔に1/fゆらぎを付与する。
2本のバー51に各々同一の1/fゆらぎを有する糸9
3を同じ状態で巻付けることにより、筬羽52の間隙を
平行にすることができる。又、一方のバー51にのみ1
/fゆらぎの糸93を巻付けて筬5を製造する場合、筬
羽52を平行に配置する。
【0009】<ハ>1/fゆらぎ 本発明者、武者利光は1/fゆらぎが人間に特別の快適
感を与えることを世界で初めて知見し、応用物理学会誌
1985年第429頁乃至第435頁に「生体情報と1
/fゆらぎ」の論文を発表し、また精密機械学会誌19
84年50巻6号にも「生体制御と1/fゆらぎ」の論
文を発表している。この論文の概要は「1/fゆらぎ
は、人間に快適な気分を与えるゆらぎであり、1/fゆ
らぎが快適感を与える理由は、人体の基本的なリズムの
変動が1/fのようなスペクトルを持つことに由来して
いる。これを別の見方をすると、人間は同じ刺激を継続
的に受けると飽きがくること、これとは逆にあまり変化
の激しい刺激はかえって不快感を伴うもので、この両者
を適当にあわせもつゆらぎが1/fゆらぎである。」こ
とを述べている。また、講談社ブルーバックス「ゆらぎ
の世界」においても、「例えば、心泊、手拍子、更には
神経細胞の発火周期や脳波に見られるαリズムのような
生体の示すリズム現象は基本的に1/fゆらぎをしてお
り、経験的にこのような生体リズムの1/fゆらぎと同
型なゆらぎを剌激として受けると生体は快感を得ること
が知られている」と記載している。ゆらぎ(変動)は自
然界に様々存在するが、例えば、小川のせせらぎ、自然
なそよかぜ等の人間に心地良い感じを与えるものは、1
/fゆらぎになっており、台風等の不安をもたらす強風
は、1/fゆらぎから外れている。
感を与えることを世界で初めて知見し、応用物理学会誌
1985年第429頁乃至第435頁に「生体情報と1
/fゆらぎ」の論文を発表し、また精密機械学会誌19
84年50巻6号にも「生体制御と1/fゆらぎ」の論
文を発表している。この論文の概要は「1/fゆらぎ
は、人間に快適な気分を与えるゆらぎであり、1/fゆ
らぎが快適感を与える理由は、人体の基本的なリズムの
変動が1/fのようなスペクトルを持つことに由来して
いる。これを別の見方をすると、人間は同じ刺激を継続
的に受けると飽きがくること、これとは逆にあまり変化
の激しい刺激はかえって不快感を伴うもので、この両者
を適当にあわせもつゆらぎが1/fゆらぎである。」こ
とを述べている。また、講談社ブルーバックス「ゆらぎ
の世界」においても、「例えば、心泊、手拍子、更には
神経細胞の発火周期や脳波に見られるαリズムのような
生体の示すリズム現象は基本的に1/fゆらぎをしてお
り、経験的にこのような生体リズムの1/fゆらぎと同
型なゆらぎを剌激として受けると生体は快感を得ること
が知られている」と記載している。ゆらぎ(変動)は自
然界に様々存在するが、例えば、小川のせせらぎ、自然
なそよかぜ等の人間に心地良い感じを与えるものは、1
/fゆらぎになっており、台風等の不安をもたらす強風
は、1/fゆらぎから外れている。
【0010】<ニ>1/fゆらぎの信号 1/fゆらぎの信号は、乱数列x1、x2、x3、・・
・にn個の係数a1、a2、a3、・・・、anを演算
して作ったy1、y2、y3、・・・より求める。但
し、yjは式1で表わせられる。ここで、y1、y2、
y3、・・・なる数値列は1/fスペクトルを持つ(な
お、詳細は、コロナ社出版、生体信号、第10章「生体
リズムとゆらぎ」参照)。
・にn個の係数a1、a2、a3、・・・、anを演算
して作ったy1、y2、y3、・・・より求める。但
し、yjは式1で表わせられる。ここで、y1、y2、
y3、・・・なる数値列は1/fスペクトルを持つ(な
お、詳細は、コロナ社出版、生体信号、第10章「生体
リズムとゆらぎ」参照)。
【式1】 yj=xj+(1/2)xj−1+(1×3/(22×2!))xj−2 +(1×3×5/(23×3!))xj−3+… +(1×3×5×…×(2n−1)/(2n−1×(n−1)!)) xj−n+1
【0011】1/fゆらぎの信号は、例えばコンピュー
タを用い、第1ステップで乱数列xを発生し、第2ステ
ップでこの乱数列に記憶装置に記憶してあるn個の係数
aを逐次演算して線形変換を施し、数値列yを得る。こ
の数値列yは1/fスペクトルを有するので、1/fゆ
らぎの信号に利用できるが、ここでは、この1/f系列
の数値列yから1/fゆらぎの曲を作成するには、先
ず、音階と音域(音域の下限周波数fLと上限周波数f
U)を決める。次ぎに、1/f系列yを求め、1次変換
して上限と下限が、音域の下限周波数fLと上限周波数
fUになるようにする。この様にして求めたy系列の値
を音響振動数と見做し、最も近い音階の振動数に置き換
える。即ち最も近い5線紙上の線または間に例えば4分
音符を順に割り付ける。この方法により求めた曲の一部
を図3に示す。
タを用い、第1ステップで乱数列xを発生し、第2ステ
ップでこの乱数列に記憶装置に記憶してあるn個の係数
aを逐次演算して線形変換を施し、数値列yを得る。こ
の数値列yは1/fスペクトルを有するので、1/fゆ
らぎの信号に利用できるが、ここでは、この1/f系列
の数値列yから1/fゆらぎの曲を作成するには、先
ず、音階と音域(音域の下限周波数fLと上限周波数f
U)を決める。次ぎに、1/f系列yを求め、1次変換
して上限と下限が、音域の下限周波数fLと上限周波数
fUになるようにする。この様にして求めたy系列の値
を音響振動数と見做し、最も近い音階の振動数に置き換
える。即ち最も近い5線紙上の線または間に例えば4分
音符を順に割り付ける。この方法により求めた曲の一部
を図3に示す。
【0012】<ホ>1/fゆらぎの糸 筬5のバー51に巻き付ける1/fゆらぎの糸93は、
図4に示された精紡機8を用いて製造される。例えば、
粗糸91をバックローラ85で取り込み、エプロンロー
ラ86との間でドラフトして、繊維束92をエプロンロ
ーラ86から一定速度で送出す。繊維束93をフロント
ローラ88で取り込む際、フロントモータ83の回転速
に1/fゆらぎの信号である図3の曲を入れて制御する
ことにより、エプロンローラ86とフロントローラ88
の間で1/fゆらぎを有するドラフトが与えられ、糸9
3の径に1/fゆらぎが付与される。次ぎに、スピンド
ル89で繊維束92に撚りをかけて巻き取る。この際、
フロントモータ制御の条件は、曲の音符の高低と長さを
フロントモータ88の回転速度とその速度の継続時間に
対応させる。例えば、曲の1音符の長さを糸の1mの長
さにし、440Hzのラ音を30番手の太さにし、ドレ
ミファソラシドの各隣接した音の差を5番手の差にして
周波数が高くなるに従って糸を細くするように制御す
る。
図4に示された精紡機8を用いて製造される。例えば、
粗糸91をバックローラ85で取り込み、エプロンロー
ラ86との間でドラフトして、繊維束92をエプロンロ
ーラ86から一定速度で送出す。繊維束93をフロント
ローラ88で取り込む際、フロントモータ83の回転速
に1/fゆらぎの信号である図3の曲を入れて制御する
ことにより、エプロンローラ86とフロントローラ88
の間で1/fゆらぎを有するドラフトが与えられ、糸9
3の径に1/fゆらぎが付与される。次ぎに、スピンド
ル89で繊維束92に撚りをかけて巻き取る。この際、
フロントモータ制御の条件は、曲の音符の高低と長さを
フロントモータ88の回転速度とその速度の継続時間に
対応させる。例えば、曲の1音符の長さを糸の1mの長
さにし、440Hzのラ音を30番手の太さにし、ドレ
ミファソラシドの各隣接した音の差を5番手の差にして
周波数が高くなるに従って糸を細くするように制御す
る。
【0013】<ヘ>織物 経糸21の密度が1/fゆらぎの織物2を作成するに際
して、図3の曲で得た同一の糸93を筬5の1対のバー
51に各々巻き付けて筬5を作成する。この筬5の筬羽
の平均密度を平均72羽/2吋(1筬羽間に2本の経糸
を通す)として綿糸30番手の経・緯糸で織物2を製織
すると、織物2の経糸密度は原反で平均77本/吋、緯
糸密度は70本/吋となった。この拡大図を図5に示
す。この織物2の経糸21の密度は1/fゆらぎを有し
ている。なお、経糸21は図5の引き出し線で指し示す
辺と直交するライン(引き出し線21の延長方向に平行
なライン)であり、緯糸22は、経糸21と直交し、緯
糸22の引き出し線で指し示す辺と直交するライン(引
き出し線22の延長方向に平行なライン)である。
して、図3の曲で得た同一の糸93を筬5の1対のバー
51に各々巻き付けて筬5を作成する。この筬5の筬羽
の平均密度を平均72羽/2吋(1筬羽間に2本の経糸
を通す)として綿糸30番手の経・緯糸で織物2を製織
すると、織物2の経糸密度は原反で平均77本/吋、緯
糸密度は70本/吋となった。この拡大図を図5に示
す。この織物2の経糸21の密度は1/fゆらぎを有し
ている。なお、経糸21は図5の引き出し線で指し示す
辺と直交するライン(引き出し線21の延長方向に平行
なライン)であり、緯糸22は、経糸21と直交し、緯
糸22の引き出し線で指し示す辺と直交するライン(引
き出し線22の延長方向に平行なライン)である。
【0014】
【発明の効果】本発明は、次のような効果を得ることが
できる。 <イ>経糸の間隔がランダムに変化するのではなく、相
関を持って変化しており、その相関が1/fゆらぎを有
し、人手で織った自然なムラ感を持ち、人に特別な快適
感や美観を与えることができる。 <ロ>人手で織った自然なムラ感を持つ織物を工業的に
安価に製造することができる。 <ハ>1/fゆらぎの間隔を有する筬羽を1/fゆらぎ
を有する糸を用いて容易に作成することができる。 <ニ>1/fゆらぎを有する音色や音楽を織物に織り込
み、人々に快適感を与えることができる。
できる。 <イ>経糸の間隔がランダムに変化するのではなく、相
関を持って変化しており、その相関が1/fゆらぎを有
し、人手で織った自然なムラ感を持ち、人に特別な快適
感や美観を与えることができる。 <ロ>人手で織った自然なムラ感を持つ織物を工業的に
安価に製造することができる。 <ハ>1/fゆらぎの間隔を有する筬羽を1/fゆらぎ
を有する糸を用いて容易に作成することができる。 <ニ>1/fゆらぎを有する音色や音楽を織物に織り込
み、人々に快適感を与えることができる。
【図1】織機の主要部の概要を示す図
【図2】筬を示す図
【図3】1/fゆらぎの曲の一部を示す図
【図4】精紡機の主要部の概要を示す図
【図5】経糸密度が1/fゆらぎを有する織物の拡大図
1・・・織機 2・・・織物 21・・経糸 22・・緯糸 5・・・筬(リード) 52・・筬羽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高木 庄治 愛知県岡崎市美合町字入込45 日清紡績 株式会社 美合工場内 (72)発明者 丹羽 由樹 愛知県岡崎市美合町字入込45 日清紡績 株式会社 美合工場内 (56)参考文献 特開 平7−243137(JP,A) 特開 平7−324261(JP,A) 特開 平8−74152(JP,A) 特開 平4−79982(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D03D 49/62 D03D 13/00
Claims (3)
- 【請求項1】織物の織成方法において、 筬羽間の間隔が1/fゆらぎを有する筬に経糸を通し、 該経糸を2層に分離して、該2層の間に開口を作り、 該開口に緯糸を通し、経糸と緯糸を交差させ、 経糸密度が1/fゆらぎを有する織物を織成することを
特徴とする、 織成方法。 - 【請求項2】織成に使用する筬において、 筬羽間の間隔が1/fゆらぎを有することを特徴とす
る、 筬。 - 【請求項3】織成に使用する筬において、 複数の筬羽を保持する一対のバーと、 該バーに巻き付けられた1/fゆらぎを有する糸と、 該糸の間に筬羽を配置し、筬羽間の間隔に1/fゆらぎ
を持たせることを特徴とする、 筬。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6085683A JP2860444B2 (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | 織成方法及び筬 |
CN95100473A CN1045322C (zh) | 1994-03-31 | 1995-03-03 | 织造方法及筘 |
US08/413,861 US5570725A (en) | 1994-03-31 | 1995-03-29 | Weaving method and reed used with 1/F fluctuations |
DE69510598T DE69510598T2 (de) | 1994-03-31 | 1995-03-30 | Webverfahren und Webblatt |
EP95104743A EP0679745B1 (en) | 1994-03-31 | 1995-03-30 | Weaving method and reed for weaving |
KR1019950006972A KR100245923B1 (ko) | 1994-03-31 | 1995-03-30 | 제직방법 및 바디 |
HK98111895A HK1011057A1 (en) | 1994-03-31 | 1998-11-10 | Weaving method and reed for weaving |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6085683A JP2860444B2 (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | 織成方法及び筬 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07279006A JPH07279006A (ja) | 1995-10-24 |
JP2860444B2 true JP2860444B2 (ja) | 1999-02-24 |
Family
ID=13865653
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6085683A Expired - Lifetime JP2860444B2 (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | 織成方法及び筬 |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
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