JP3100691B2 - 人工革調表皮材の製造方法 - Google Patents

人工革調表皮材の製造方法

Info

Publication number
JP3100691B2
JP3100691B2 JP03228988A JP22898891A JP3100691B2 JP 3100691 B2 JP3100691 B2 JP 3100691B2 JP 03228988 A JP03228988 A JP 03228988A JP 22898891 A JP22898891 A JP 22898891A JP 3100691 B2 JP3100691 B2 JP 3100691B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grain
skin material
leather
artificial leather
fluctuation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP03228988A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH062280A (ja
Inventor
利光 武者
聡哉 渋川
浩 菅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP03228988A priority Critical patent/JP3100691B2/ja
Publication of JPH062280A publication Critical patent/JPH062280A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3100691B2 publication Critical patent/JP3100691B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、1/fゆらぎに基づ
く人工革調表皮材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の人工革調表皮材の製造方法として
は、例えば図6に示すようなものがある。従来、人工革
調表皮材のしぼ凹凸の加飾方法は図6に示すように天然
皮革に基づくしぼ凹凸を有する本革3を石膏或いはシリ
コンゴム等の材料4に転写し、さらに金属等に転写を繰
り返してシリコンゴム型、金型或いはしぼロール型のよ
うなしぼ型をつくり、この型を用いて軟質ポリ塩化ビニ
ル或いはポリプロピレン等の人工素材2にしぼ模様を型
押しするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の人工革調表皮材の製造方法にあっては、金型
のしぼの原形が種類に限りのある既存の生物のしぼ模様
となっていたため、しぼ模様の自由度に限りがあるとい
う問題点があった。
【0004】また、このような従来の人工革調表皮材の
製造方法にあっては転写工程の繰り返しにより微細構造
が変化しやすく、例えば本革のしぼ模様(ナチュラルし
ぼ)が1/f型スペクトルに従うことが多く、この場合
は製造された人工の革調表皮材のしぼ模様もまた1/f
型スペクトルに適合するはずであるが、転写の繰り返
し、人工表皮材のしぼ付けのスプリングバックなどによ
り、主に直径1mm以下の細かいしぼ模様(以下しぼの微
細構造という)が、その形態を忠実に再現することがで
きず、実際には1/fゆらぎになっていない。また、牛
革のナチュナルしぼは、一般に浅く細かいため、更に金
型でしぼ模様をつける場合が多く、これはエンボス革と
呼ばれるが、しぼの微細構造が押しつぶされることが多
く、本革の段階ですでにしぼの微細構造が1/f型スペ
クトルではないため、できあがった人工革調表皮材のし
ぼは当然に1/f型スペクトルにはマッチしない。従っ
て、これまでの方法では1/f型スペクトルに適合する
人工革調表皮材のしぼ模様は得られず、いわゆる人工的
な外観を有するため、本革調表皮材と同様な自然な外観
を実現することはきわめて困難という問題点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこのような
従来の問題点に着目し、型を種類の限られる既存の生物
の皮革からの転写によって作るのではなく、乱数からの
数学的処理により得られる表面凹凸構造の空間周波数f
に関するパワースペクトルがf-x型スペクトルの重ね合
わせになっていることを特徴とする3次元数値データか
ら直接に型を作ることにより既存の生物のしぼの模様の
特徴を残しながら全く新しいしぼの模様をもつ革調表皮
材を作ることにより上記問題点が解決されることを確か
め本発明を達成するに至った。
【0006】以下の記述の中で用いる「1/fゆらぎ」
とは、表面凹凸構造の空間周波数fに関するパワースペ
クトルがf-x型スペクトルの重ね合わせになっているこ
とを意味し、xの値は特定しない。
【0007】例えばxの値が1.0 に近い時f-x型スペク
トルの表面凹凸構造は自然で人に心地よさを感じさせる
ものであり、xの値が0に近い値若しくは2.0 前後或い
は2.0 以上の値をとる時f-x型スペクトルの表面構造は
単調性と意外性とをいろいろな割合で合わせ持つもので
ある。
【0008】本発明は、しぼ模様の凹凸構造のパワース
ペクトルが1/fゆらぎに極めて近い人工革調表皮材を
再現性よく設計、製造する方法を提供するものであり、
しぼの微細構造を含むしぼの直径の広い範囲で、1/f
ゆらぎの成立するようなしぼの3次元構造を数学的に発
生させ、この数値データに基づいて作られるしぼ型を用
いてしぼ付けを行うことを特徴とするものであって、し
ぼ型の原板が従来のように本革ではなく、数値データで
あるので、転写によって、しぼの微細構造が失われるこ
とが無い。また、さらには、しぼ付け時のスプリングバ
ックを見込んで、型を設計すること等も可能である。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照し、この発明は実施例およ
び比較例に基づいて説明する。図1は、この発明の一実
施例を示す図である。図示する人工革調表皮材の製造方
法においては、乱数からの数学的処理により得られた、
1/fゆらぎの成立するようなしぼの3次元構造の数値
データに基づいてしぼ型1をつくり、この型を用いて軟
質ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリウレタン系樹脂、ポ
リプロピレン等の人工素材2にしぼ模様を型押し、しぼ
付けをする。
【0010】実施例1 次に示す試料(a)〜(f)を用い官能評価を行った。
試料の概略を表1に示す。試料(a)および(b)は本
発明の方法により作製したもので、3次元データをレー
ザーを利用して表面の微細加工を行うことのできる数値
制御加工装置に入力し、これを用いて作られた型からシ
ート製造法を用いて製造したものである。尚シート製造
法としてはゾル法等も用いることができる。尚試料
(c)〜(f)は比較例として用いたものである。
【0011】これ等の試料につき、革しぼの表面粗さの
空間周波数と表面粗さのパワースペクトルの関係を図2
に示し、パワースペクトルが1/fに合うかを調べた。
図2において、縦軸の表面粗さのパワースペクトルは、
分りやすく言えば革しぼの凹凸の深さのイメージであ
り、横軸の空間周波数は革しぼの大きさに相当する。
【0012】従って、図2のようなグラフを用いれば、
革しぼの表面粗さの分布を正確に調べることが出来るの
で、革しぼの外観の特徴を分類することに利用すること
が出来る。例えば、大きいしぼ模様を持つ革のパワース
ペクトルは横軸のしぼの大きさが1mmから10mmの付近で
大きな値を取るが、小さいしぼ模様を持つ革では逆に横
軸にしぼの大きさの1mmから10mm付近でのパワースペク
トルが小さい値を取る。また、革しぼの微細構造の程度
を定量することもできる。すなわち、図2の横軸のしぼ
の大きさの0.1 mm付近でのパワースペクトルの大小によ
って、微細構造の有無を判断することが可能である。ま
た、図2のグラフの傾きから革しぼの表面凹凸の分布が
1/f型スペクトルに従う自然で人に心地よさを感じさ
せるパターンであるか否かを評価することが出来る。
【0013】次に図2を用いて表1の各試料の特徴を説
明する。試料(a)は、図2のグラフを見て分るよう
に、革しぼの大きさの0.1 mmから10mmにわたる広い範囲
で1/fの傾きが成立する人工革調表皮材であり、しぼ
が全体に大きく微細構造を持つタイプである。
【0014】試料(b)は(a)と同様に本発明を用い
て製作した人工革調表皮材であり、革しぼの大きさの0.
1 mmから2mmにわたる範囲で1/fの傾きが成立し、し
ぼが全体に小さく、微細構造を持つタイプである。
【0015】試料(c)は本革のカーフであり、比較例
のなかで最も天然皮革らしいタイプであり、グラフを見
て分るように革しぼの大きさ0.2 mmから7mmまでの広い
範囲で1/fの傾きが成立している。
【0016】試料(d)はエンボス加工した本革であ
り、グラフを見て分るように革しぼの大きさの1mmから
5mmまでのしぼの大きいところでは1/fの傾きが部分
的に成立しているが、革しぼの大きさの1mm以下の微細
構造において1/fの傾きが成立していない。
【0017】試料(e)は多層構造の軟質ポリ塩化ビニ
ルシートであり、グラフを見て分るようにしぼの大きさ
の1mmから5mmの範囲で1/fの傾きが部分的に成立し
ているが、しぼの大きさ1mm以下の微細構造の範囲では
1/fの傾きが成立しておらず、また1mm以下の範囲で
パワースペクトルが小さく微細構造が少ない。
【0018】試料(f)は真空成形用の軟化ポリ塩化ビ
ニルシートであり、グラフを見て分るようにしぼの大き
さの全範囲で1/fの傾きが成立していない。表2はS
D法による官能評価の用紙を示すものであり、試料
(a)〜(f)の各表皮材の「しぼ模様の自然さ」「ソ
フト感」「天然皮革らしさ」のような外観を20才代から
40才代の男女各4名をパネラーとして用いて評価するた
めに用いた。尚SD法とはSematic Differential法の略
で、各評価用語に関してサンプルを5段階程度に評価す
る官能評価手法である。表2には言葉3種類5段階評価
の官能評価表を示す。
【0019】表3は20才代から40才代の男性4名をパネ
ラーとした場合の試料(a)から(f)の各表皮材の外
観の官能評価の結果である。すなわち、試料(a)と
(b)は「天然皮革らしさ」が5点満点のそれぞれ4.5
と4という高い得点であり、天然皮革らしさの得点が5
点である試料(c)の本革のカーフに近い評価を得てい
る。これに対して、本革でもエンボスタイプのものであ
る試料(d)の得点は3.25であり、従来の製造方法で作
られた軟質ポリ塩化ビニル製シートである試料(e)と
試料(f)の得点はそれぞれ1.25と3であり、試料
(a)および(b)の方がより天然皮革らしいと評価さ
れる。
【0020】表4は20才代から40才代の女性4名をパネ
ラーとした場合の試料(a)から(f)の各表皮材の外
観の官能評価の結果である。結果、表3の男性パネラー
の場合とほぼ同様であり、本発明による試料(a)およ
び(b)の方が従来のものより天然皮革らしいと評価さ
れている。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】
【表3】
【0024】
【表4】
【0025】実施例2,3 図3および図4に実施例2および3で得られた人工革調
表皮材の表面を示す。図示する表皮材は1/fゆらぎの
考え方に基づいてしぼのしわの模様を数学的に作ったも
のである。すなわち、五角形等のしわで囲まれた領域を
粒と呼び、粒の位置と粒の大きさとを1/fにゆらぐ様
に乱数からの数学的処理により求めた。
【0026】ここで1/fゆらぎの時系列を乱数から数
学的に求める方法を説明する。r(t)を乱数の時系列
とする。ここでtは時間を表す変数であり、0以上T以
下の範囲にある。Tは有限値であるr(t)をフーリェ
変換したものをXr (f) とする。ここでfは周波数を表
す。この時、乱数の時系列r(t)のパワースペクトル
r (f) は一般に次式(1)
【数1】 で表される。
【0027】ここでr(t)のn回微分dn r/dtn
のパワースペクトル
【数2】 及びr(t)の
【数3】 の次式
【数4】 で表されるパワースペクトルを求めることにより、パワ
ースペクトル1/f2nとなる時系列が得られる。ここで
n=1/2とすれば、パワースペクトルは1/fとな
る。
【0028】次に、表面の凹凸の変化が1/fゆらぎに
従う曲面構造の3次元データを求める方法を説明する。
3次元空間の互いに直交する3軸をx軸、y軸、z軸と
する。互いに独立な1/f時系列をX(IX)(IY),Y
(IY)(IX)とすると、1/f時系列の波形X(IX)(I
Y)はyz平面に平行な平面上の1/fゆらぎの波であ
り、1/f時系列の波形Y(IY)(IX)はzx平面に平
行な平面上の1/fゆらぎの波である。ここでIX,I
Yは自然数である。この時、1/fゆらぎの波形X(IX)
(IY)とY(IY)(IX)とを足し合わせたものをz(I
X, IY)とおくと、これは式(2) で表される。 z(IX, IY) =X(IX)(IY)+Y(IY)(IX) --------- (2) このz(IX, IY) は3次元の曲面構造を表わし、xy平
面上のそれぞれの格子に対応するz方向の曲面の高さを
表わす。z(IX, IY) をガウシアンフィルターの様なロ
ーパスフィルターを用いて変換することによって表面の
凹凸の変化が1/fゆらぎに従う曲面構造Z* (IX, IY)
を求めることができる。
【0029】図3および図4に示すような革しぼのしわ
の模様を1/fゆらぎに基づいて数学的に発生させる方
法を説明する。図3および図4に示すような革しぼのし
わの模様の中の五角形等のしわで囲まれた領域を粒と呼
ぶことにする。ここで格子や三角格子等の様に任意の規
則に従ってxy平面上に分布す点の座標を1/fゆらぎ
の3次元データZ* (IX, IY)を用いて、1/fにゆら
がせる。次にこれらの1/fにゆらがせた点を中心に円
を描き、隣り合う円と円との交点を求める。ここで、円
の半径も1/fゆらぎの3次元データZ* (IX, IY) を
用いて1/fにゆらがせている。これらの交点を結ぶこ
とによって、五角形等の形状の粒を作ることができる。
【0030】1/fゆらぎに従う曲面構造Z* (IX, I
Y) に F(IX, IY)なる関数を乗算し、しわ・毛孔に相当
する構造を与える方法の一例を説明する。図五の(a) は
1/fゆらぎに従う曲面構造Z* (IX, IY) のz軸に平
行な断面図である。図5の(b) は粒と粒との間にV字型
の溝を持つ様な3次元曲面の断面図で、しわの曲面構造
を示し、図3および図4の様な革しぼのしわ模様の2次
元データから作製する。ここで図5の(b) の3次元曲面
を表わす関数をF1(IX, IY)とおく。図5の(c) は1/f
ゆらぎに従って分布する毛孔を持つ曲面構造の断面図の
一例である。毛孔を1/fゆらぎに従って分布させる方
法としては、図3および図4の粒の中心点を求めたのと
同様の方法を用いて、毛孔に相当する点と点との間隔を
小さくする方法や毛孔の分布する密度が粒の中心点付近
で高くなる様にする方法等を例としてあげることができ
る。ここで、図5の(c) の3次元曲面を表わす関数をF2
(IX, IY)とおく。
【0031】図5(a) の1/fゆらぎに従う3次元曲面
* (IX, IY) に F(X, Y)なる関数、即ち図5(b) のし
わに相当する関数 F1(IX,IY)と図5(c) の毛孔に相当す
る関数 F2(IX, IY) とを乗算したものを F3(IX, IY) と
おくと、F3(IX, IY)は式(3)で表される: F3(IX, IY) =Z* (IX, IY) * F1(IX,IY) * F2(IX, IY) ---- (3) F3(IX, IY)は皮革のしわ・毛孔に相当する構造を持ち、
そのz軸方向の凹凸の面構造として空間周波数fに関す
るパワースペクトルがxy面内の任意の2方向について
1/f型スペクトルになっていることを特徴とする図5
(d) に示すような革調表皮材の表面構造を表し、これに
基づいて型が作られる。以上の実施例、比較例から明ら
かなように、本発明の人工の革調表皮材は本革とよくに
た1/f型スペクトルのしぼ模様をしめすため、人間に
とってやすらぎを覚え、快適な印象を与えるものであ
る。
【0032】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の人
工革調表皮材の製造方法は、しぼの微細構造を含むしぼ
の直径の広い範囲で1/fゆらぎの成立するようなしぼ
の3次元構造を数学的に発生させ、この数値データに基
づいて作られるしぼ型を用いてしぼ付けを行うため、人
工の革調表皮材を再現性良く製造することができ、さら
にはしぼ付け時のスプリングバックを見込んで型を設計
することができ、また、人間にとって、やすらぎを覚
え、ここちよい表皮材を製造することが出来るという効
果が得られる。更に、上記効果に加えて、以下の様な効
果がある。図3および図4に示すしわ模様は粒の位置、
半径、1/fにゆらがせる前の粒の元の位置の分布、粒
の位置や半径の1/fにゆらがせる幅等のパラメータを
変更することによって無数のパターンを作ることがで
き、既存の動物によっては得られない全く新しい人工皮
革模様が得られる。こうして作られるパターンは1/f
ゆらぎに従っており、人間にここちよさを感じさせるも
ので、壁紙の模様等、装飾用として利用できる。
【0033】また図3および図4に示すしわ模様の作製
方法で作る無数のパターンの各粒の色を1/fにゆらが
せることにより同様にここちよさを感じさせる装飾が得
られる。各粒の色を1/fにゆらがせる方法としては、
連続量である明度、彩度をそれぞれ1/fにゆらがせて
各粒に割り当てたり、各粒より小さい区隔で割り当てる
方法がある。また、色相に番号を割りあて、この番号を
1/fにゆらがせて、各粒や、各粒より小さい区隔に1
/fにゆらがせた番号を割りあて、その番号に従って着
色する方法がある。また上記の着色方法を組み合わせる
ことも可能である。このように色を1/fにゆらがせる
ことにより、同様に人間にここちよさを感じさせる装飾
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の人工革調表皮材のしぼ凹凸の加飾方法
の説明図である。
【図2】実施例1の試料(a) 〜(f) につきパワースペク
トルと空間周波数の関係を示すグラフである。
【図3】実施例2の人工革調表皮材の部分拡大平面図で
ある。
【図4】実施例3の人工革調表皮材の部分拡大平面図で
ある。
【図5】(a) は革調表皮材の1/fゆらぎに従う曲面構
造Z* (IX, IY) のz軸に平行な断面図であり、(b) は
革調表皮材の粒と粒との間にV字型の溝をもつ様な3次
元曲面の断面図であり、(c) は革調表皮材の1/fゆら
ぎに従って分布する毛孔を持つ曲面構造の断面図であ
り、(d) は革調表皮材の表面構造を示すための断面図で
ある。
【図6】従来の人工革調子表皮材のしぼ凹凸の加飾方法
の説明図である。
【符号の説明】
1 しぼ型 2 人工素材 3 本革 4 石膏或いはシリコンゴム等の材料 5 しぼ型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菅原 浩 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06N 3/00 - 3/18

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人工革調表皮材の表面加飾を行う際、表
    皮面に垂直な方向をZ軸とするときZ方向に凹凸をつく
    り、その面構造として空間周波数fに関するパワースペ
    クトルがxy面内の任意の2方向についてf-x型スペク
    トルの重ね合わせになるようなしぼの3次元構造を数学
    的に発生させ、この数値データに基づいて作られるしぼ
    型を用いてしぼ付けを行うことを特徴とする人工革調表
    皮材の製造方法。
  2. 【請求項2】 人工革調表皮材の表面加飾を行う際、請
    求項1記載の面構造をもつ曲面にF(X,Y)なる関数
    を乗算し、しわ・毛孔に相当する構造を与えることを特
    徴とする請求項1記載の人工革調表皮材の製造方法。
  3. 【請求項3】 人工革調表皮材の表面加飾を行う際、請
    求項2記載の関数は皮革のしわ・毛孔等の構造を模擬す
    るように乱数をもってえらんだ点を直線又は曲線で結
    び、その線に沿って、V字状の溝構造および点を中心と
    するスリバチ型の深みを与えることを特徴とする請求項
    2記載の人工革調表皮材の製造方法。
JP03228988A 1991-09-09 1991-09-09 人工革調表皮材の製造方法 Expired - Lifetime JP3100691B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03228988A JP3100691B2 (ja) 1991-09-09 1991-09-09 人工革調表皮材の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03228988A JP3100691B2 (ja) 1991-09-09 1991-09-09 人工革調表皮材の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH062280A JPH062280A (ja) 1994-01-11
JP3100691B2 true JP3100691B2 (ja) 2000-10-16

Family

ID=16885011

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03228988A Expired - Lifetime JP3100691B2 (ja) 1991-09-09 1991-09-09 人工革調表皮材の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3100691B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2860444B2 (ja) * 1994-03-31 1999-02-24 日清紡績株式会社 織成方法及び筬
JP2651892B2 (ja) * 1994-05-17 1997-09-10 日清紡績株式会社 織成方法
JP2651894B2 (ja) * 1994-05-26 1997-09-10 日清紡績株式会社 編機及び編物の製造方法
JP2687206B2 (ja) * 1994-05-26 1997-12-08 日清紡績株式会社 編機及び編物の製造方法
JP4007733B2 (ja) * 1999-10-19 2007-11-14 本田技研工業株式会社 乗り物用シートの表皮
JP4951873B2 (ja) * 2005-04-14 2012-06-13 大日本印刷株式会社 レリーフ形成体の製造方法
KR102402460B1 (ko) * 2020-03-19 2022-05-26 주식회사연우 천연피 문양을 갖는 피혁 제조방법 및 그 방법에 의해 제조된 피혁

Also Published As

Publication number Publication date
JPH062280A (ja) 1994-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100488187B1 (ko) 무정형 패턴의 접합 및 확장 방법
Minsky et al. Simulated haptic textures: Roughness
JP3100691B2 (ja) 人工革調表皮材の製造方法
EP1217438A3 (en) Stereolithography using different types of vector scanning
RU2009113448A (ru) Способ и установка для изготовления крупногабаритной панели, крупногабаритная панель и набор отдельных панелей
CN105212452B (zh) 一种雕刻有个性化人像浮雕的吊坠体的制造方法
EP2035239B1 (de) Verfahren zur herstellung von dreidimensional strukturierten oberflächen
JP2016117270A (ja) 加飾部品の製造方法、加飾部品
Ishii et al. A generation model for human skin texture
JP4402224B2 (ja) 立体模様を有するシートおよびその製造方法
Sourin Functionally based virtual computer art
US6337749B1 (en) Method for generating a control signal for apparatus producing topological depths on a workpiece
Sourin Functionally based virtual embossing
CN109308380A (zh) 基于非真实感的刺绣艺术风格模拟方法
JPH09277691A (ja) 木目導管断面パターンをもった印刷物、エンボス製品、印刷版、およびエンボス版、ならびに木目導管断面パターンの形成方法および形成装置
JP2775158B2 (ja) 三次元壁紙
JP3253967B2 (ja) 木目導管溝の凹凸構造を再現した化粧材/エンボス版ならびにその作成方法および作成装置
CN111400788B (zh) 一种适用于3d打印的交互式3d浮雕方法
Ninio Random-curve stereograms: A flexible tool for the study of binocular vision
JP3063125B2 (ja) 地形データ作成装置
Armillotta Direct texturing for additive manufacturing: software support and build tests
Gavancho et al. Development and Print of Clothing through Digitalized Designs of Natural Patterns with Flexible Filaments in 3D Printers
JP3285142B2 (ja) エンボスシート、化粧シート及び万線パターンを作成するための方法、そのための装置
JP2821775B2 (ja) 家屋内装の壁構造
JP3836185B2 (ja) 杢柄パターンの作成方法および作成装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080818

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080818

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090818

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090818

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100818

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110818

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110818

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120818

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120818

Year of fee payment: 12