JP2775158B2 - 三次元壁紙 - Google Patents
三次元壁紙Info
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- JP2775158B2 JP2775158B2 JP63193196A JP19319688A JP2775158B2 JP 2775158 B2 JP2775158 B2 JP 2775158B2 JP 63193196 A JP63193196 A JP 63193196A JP 19319688 A JP19319688 A JP 19319688A JP 2775158 B2 JP2775158 B2 JP 2775158B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、三次元壁紙に係り、特に周囲の者に快適感
を供与できる三次元壁紙に関する。
を供与できる三次元壁紙に関する。
一般に、屋内の壁面に貼着される壁紙は、無地無模様
が広く利用されているが、更に装飾性を高めるべく図柄
や色分け模様など各種の模様をプリントしたものがあ
る。
が広く利用されているが、更に装飾性を高めるべく図柄
や色分け模様など各種の模様をプリントしたものがあ
る。
しかしながら、上記従来の壁紙は、年毎に変化する趣
味性のみを主体としてデザインした模様が多く、人間の
生理的な環境からの快適感を主体として創作されたもの
ではない。つまり、壁紙に描写された模様(模様の変化
の態様)から得られる感触があまり単調し過ぎると飽き
がくる。又、逆に極めて刺激的(模様の変化の態様が刺
激的)であれば、却って不快感を招く。従って、従来の
壁紙は、人間の生理的な快感感を満たし得るようには製
作されてはいない。
味性のみを主体としてデザインした模様が多く、人間の
生理的な環境からの快適感を主体として創作されたもの
ではない。つまり、壁紙に描写された模様(模様の変化
の態様)から得られる感触があまり単調し過ぎると飽き
がくる。又、逆に極めて刺激的(模様の変化の態様が刺
激的)であれば、却って不快感を招く。従って、従来の
壁紙は、人間の生理的な快感感を満たし得るようには製
作されてはいない。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、快適感が供与できる三次元壁紙を提供することを目
的とする。
で、快適感が供与できる三次元壁紙を提供することを目
的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、壁紙の表面に
フタクタル次元及び乱数初期値を取り込んで演算した値
に基づいて生成した1/fゆらぎ特性の凹凸を付し、この
凹凸の形状変化、及びこの凹凸に伴う陰影の変化から見
る者が得られる感触に快適感を供与できるようにしたも
のである。
フタクタル次元及び乱数初期値を取り込んで演算した値
に基づいて生成した1/fゆらぎ特性の凹凸を付し、この
凹凸の形状変化、及びこの凹凸に伴う陰影の変化から見
る者が得られる感触に快適感を供与できるようにしたも
のである。
以下に本発明に係る三次元壁紙の一実施例を図面に基
づき説明する。第1図において、1は屋内の壁面に貼着
される壁紙である。壁紙1の表面には凹凸2を形成させ
てある。該凹凸2が作る曲線の変化は、人間の生理的な
感触に快適感を与える所謂「1/fゆらぎ」の一形態であ
るフラクタ(FRACTALS)曲線としてある。生理的な感触
に快適感を与える「1/fゆらぎ」の理論は、応用物理学
会誌1965年発行P427〜P435の「生体情報と1/fゆら
ぎ」、及び精密機械学会誌第50巻6号1984年発行の「生
体制御と1/fゆらぎ」の各欄において、この出願の発明
者、武者利光が既に発表しているものである。ここで1/
fゆらぎに関して概要を述べると、まずコンピュータな
どで任意に発生させた乱数列をpj(j=1,2,……)とす
る。この乱数列にN個の線型変換係数a1,a2,……aNを逐
次演算することによって次のような線型変換を施す。
づき説明する。第1図において、1は屋内の壁面に貼着
される壁紙である。壁紙1の表面には凹凸2を形成させ
てある。該凹凸2が作る曲線の変化は、人間の生理的な
感触に快適感を与える所謂「1/fゆらぎ」の一形態であ
るフラクタ(FRACTALS)曲線としてある。生理的な感触
に快適感を与える「1/fゆらぎ」の理論は、応用物理学
会誌1965年発行P427〜P435の「生体情報と1/fゆら
ぎ」、及び精密機械学会誌第50巻6号1984年発行の「生
体制御と1/fゆらぎ」の各欄において、この出願の発明
者、武者利光が既に発表しているものである。ここで1/
fゆらぎに関して概要を述べると、まずコンピュータな
どで任意に発生させた乱数列をpj(j=1,2,……)とす
る。この乱数列にN個の線型変換係数a1,a2,……aNを逐
次演算することによって次のような線型変換を施す。
qj=a1pj-1+a2pj-2+……+aNpj-N (1) このようにして作られた q1,q2,…… なる2種類の数値列を考え、これをq系列と呼ぶことに
する。
する。
q系列の相関またはスペクトルは線型変換係数aNによ
って決められる。たとえばf2nのようないわゆるベキ型
のスペクトルをq系列に与えたいときには、係数次のよ
うにすればよい。
って決められる。たとえばf2nのようないわゆるベキ型
のスペクトルをq系列に与えたいときには、係数次のよ
うにすればよい。
aN=(−1)kn(n−1)(n−2)…(n−k+1)/k! (2) (ただしk=1,2,3,…) nは相関の及び範囲で、相関はq系列のN項に及ぶ。
式(2)の導出法 ランダムな系列のパワー・スペクトル密度は周波数に
無関係なスペクトルになる。またランダムな時系列をn
回微分した時系列のパワー・スペクトル密度はf2nに比
例する。またn回積分をしたランダム時系列のパワー・
スペクトル密度はf-2nに比例する(数学的には容易に導
出できる)。計算機で取り扱うことが出来るのは離散的
な時系列であるから、微分のかわりに差分を計算する必
要がある。ランダム時系列pkのn回差分q(n)は次の
ように書ける。
無関係なスペクトルになる。またランダムな時系列をn
回微分した時系列のパワー・スペクトル密度はf2nに比
例する。またn回積分をしたランダム時系列のパワー・
スペクトル密度はf-2nに比例する(数学的には容易に導
出できる)。計算機で取り扱うことが出来るのは離散的
な時系列であるから、微分のかわりに差分を計算する必
要がある。ランダム時系列pkのn回差分q(n)は次の
ように書ける。
上式でnに負にすれば離散時系列の積分になる。この
式の係数がすなわち式(2)式の係数になる。
式の係数がすなわち式(2)式の係数になる。
とくに1/fパワー・スペクトル密度をもつ時系列は特
別な重要性があるので、これを得るためには「0.5回積
分」を実行しなければならない。しかし、ここに与えた
表現においてはこれを実行するのは極めて簡単で、式
(2)で、n=−0.5とすればよい。そこで、n=−1/2
として、qが1/f型のパワー・スペクトル密度をもつた
めの、乱数の線型変換式はつぎのようになる。
別な重要性があるので、これを得るためには「0.5回積
分」を実行しなければならない。しかし、ここに与えた
表現においてはこれを実行するのは極めて簡単で、式
(2)で、n=−0.5とすればよい。そこで、n=−1/2
として、qが1/f型のパワー・スペクトル密度をもつた
めの、乱数の線型変換式はつぎのようになる。
このようにして求められた2種類の数値例qj(q1,q2,
…qn)のうち、一方の数値列qjを横方向Xとし、他方の
数値列qjを縦方向Yとして座標上で直交させると、これ
らの横方向Xと縦方向Yとの交点Zは三次元の曲面上の
点となり、曲面の凹凸を求めることができる。前記の数
学的手法は公知であるので説明を省略する。
…qn)のうち、一方の数値列qjを横方向Xとし、他方の
数値列qjを縦方向Yとして座標上で直交させると、これ
らの横方向Xと縦方向Yとの交点Zは三次元の曲面上の
点となり、曲面の凹凸を求めることができる。前記の数
学的手法は公知であるので説明を省略する。
このようにして求められた三次元の凹凸は、1/fでゆ
らぐ曲面となり、視覚的に生理的快適感が得られる。
らぐ曲面となり、視覚的に生理的快適感が得られる。
次に、上記の如き凹凸を有する壁紙を製作するには、
第3図に示す如く、まずコンピュータ4で凹凸の状態を
算出し、壁紙成形機械5では、コンピュータ4から凹凸
情報に基づいて原紙をプレス成形する。コンピュータ4
では、第4図に示す如く、生理的に快適感を覚える1/f
ゆらぎを得るための乱数初期値pj及びその他の条件とし
て線型変換係数aNを入力する。この乱数初期値pj及び線
型変換係数aNを取り込んで、上式に基づき凹凸の値Zを
演算する。演算として求めた凹凸の値Zは、壁紙全体の
大きさを考慮して決められる一定の係数値が掛けられて
実際の寸法値が計算され、壁紙成形機5に供与されて三
次元壁紙の原紙が成形される。
第3図に示す如く、まずコンピュータ4で凹凸の状態を
算出し、壁紙成形機械5では、コンピュータ4から凹凸
情報に基づいて原紙をプレス成形する。コンピュータ4
では、第4図に示す如く、生理的に快適感を覚える1/f
ゆらぎを得るための乱数初期値pj及びその他の条件とし
て線型変換係数aNを入力する。この乱数初期値pj及び線
型変換係数aNを取り込んで、上式に基づき凹凸の値Zを
演算する。演算として求めた凹凸の値Zは、壁紙全体の
大きさを考慮して決められる一定の係数値が掛けられて
実際の寸法値が計算され、壁紙成形機5に供与されて三
次元壁紙の原紙が成形される。
更に、上記の如く表面1/fゆらぎの凹凸が形成された
三次元壁紙は、第2図に示す如く、壁紙1の周囲に多数
のランプ3を配設し、この多数のランプ3の光強度を適
当に(例えば1/fゆらぎになるように)変化させれば、
凹凸の存在による陰影の変化、つまりコントラストの変
化を得ることができる。このコントラストの変化も、あ
まり単純になり過ぎず、又急激な変化にならないように
ランプ3の強度を変調すれば、更に見る者の快適感を惹
起する。また、その変調を1/fゆらぎになるようにすれ
ばその効果は著しい。
三次元壁紙は、第2図に示す如く、壁紙1の周囲に多数
のランプ3を配設し、この多数のランプ3の光強度を適
当に(例えば1/fゆらぎになるように)変化させれば、
凹凸の存在による陰影の変化、つまりコントラストの変
化を得ることができる。このコントラストの変化も、あ
まり単純になり過ぎず、又急激な変化にならないように
ランプ3の強度を変調すれば、更に見る者の快適感を惹
起する。また、その変調を1/fゆらぎになるようにすれ
ばその効果は著しい。
以上の如く本発明に係る三次元壁紙によれば、壁の表
面が1/fでゆらぐので、見る物にとっては人間の脳が共
通して快適に感じる周波1/fと合致するので、誰もがや
すらぎ、すなわち快適感などの感性や興味が惹くことの
できる壁紙を提供できる。
面が1/fでゆらぐので、見る物にとっては人間の脳が共
通して快適に感じる周波1/fと合致するので、誰もがや
すらぎ、すなわち快適感などの感性や興味が惹くことの
できる壁紙を提供できる。
第1図は、本発明に係る三次元壁紙の凹凸形状を示す断
面図、第2図はランプを用いた使用状態の斜視図、第3
図は三次元壁紙の作成時のブロック図、第4図は第3図
のコンピュータでの演算処理を示すフローチャートであ
る。 1……壁紙、2……凹凸 3……ランプ
面図、第2図はランプを用いた使用状態の斜視図、第3
図は三次元壁紙の作成時のブロック図、第4図は第3図
のコンピュータでの演算処理を示すフローチャートであ
る。 1……壁紙、2……凹凸 3……ランプ
Claims (1)
- 【請求項1】初期値の異なる乱数列(pj)に線型変換係
数(aN)を与えて線型変換を施し2種類の1/f数値の数
値列(qj)を求め、各数値列(qj)を壁の横方向(X)
と縦方向(Y)の座標に対応させて壁の垂直方向に1/f
ゆらぎの凹凸の値(Z)を求め、この1/fゆらぎの凹凸
の値(Z)に基づいて壁の表面に凹凸を形成したことを
特徴とする三次元壁紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63193196A JP2775158B2 (ja) | 1988-08-02 | 1988-08-02 | 三次元壁紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63193196A JP2775158B2 (ja) | 1988-08-02 | 1988-08-02 | 三次元壁紙 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0241500A JPH0241500A (ja) | 1990-02-09 |
JP2775158B2 true JP2775158B2 (ja) | 1998-07-16 |
Family
ID=16303905
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63193196A Expired - Lifetime JP2775158B2 (ja) | 1988-08-02 | 1988-08-02 | 三次元壁紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2775158B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011173370A (ja) * | 2010-02-25 | 2011-09-08 | Sanko Gosei Ltd | 装飾用薄物 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008032593A1 (fr) * | 2006-09-15 | 2008-03-20 | Chiyoda Gravure Corporation | Motif de grain d'une impression à motif de grain, procédé de création de motif de grain et programme, produit matériel de boîtier sur lequel le motif de grain est imprimé, composant interne d'automobile, appareil électroménager, et dispositif d'information |
JP5441062B2 (ja) * | 2010-05-26 | 2014-03-12 | 独立行政法人国立高等専門学校機構 | ゆらぎ信号発生装置、ゆらぎ信号発生方法、及びゆらぎ信号発生プログラム |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5626100A (en) * | 1979-08-01 | 1981-03-13 | Toppan Printing Co Ltd | Production of wall paper |
JPS56165096A (en) * | 1980-05-02 | 1981-12-18 | Yamanashi Kasei Kogyo Co | Production of wall paper having embossed pattern on surface thereof |
JPS61138797A (ja) * | 1984-12-04 | 1986-06-26 | 澤田 多茂治 | 新規な壁紙の製造方法 |
-
1988
- 1988-08-02 JP JP63193196A patent/JP2775158B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011173370A (ja) * | 2010-02-25 | 2011-09-08 | Sanko Gosei Ltd | 装飾用薄物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0241500A (ja) | 1990-02-09 |
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Legal Events
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