JP2860360B2 - 自動変速機の摩擦係合装置の油圧サーボ系の制御装置 - Google Patents

自動変速機の摩擦係合装置の油圧サーボ系の制御装置

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JP2860360B2 JP1288182A JP28818289A JP2860360B2 JP 2860360 B2 JP2860360 B2 JP 2860360B2 JP 1288182 A JP1288182 A JP 1288182A JP 28818289 A JP28818289 A JP 28818289A JP 2860360 B2 JP2860360 B2 JP 2860360B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、1つの摩擦係合装置の油圧サーボに対し
て、係合用及び解放用の調圧機構が付設されている油圧
サーボ系を、少なくとも1つ備えた自動変速機の摩擦係
合装置の油圧サーボ系の制御装置に関する。
【従来の技術】
一般に自動変速機は、歯車変速機構と複数個の摩擦係
合装置とを備え、油圧制御装置を作動させることによっ
てこの複数の摩擦係合装置の係合状態を選択的に組合
せ、複数の変速段が達成されるように構成してある。 この摩擦係合装置の係合及び解放は、油圧サーボへの
油圧の供給・ドレンによって行われる。一般に摩擦係合
装置を係合させようとする時は、大きな相対速度のある
2つの摩擦材を相対速度0の状態にするものであるた
め、これを円滑に行わせるためにアキュムレータと称さ
れる油溜りが設けられ、摩擦係合装置へのオイルがこの
アキュムレータが溜り続けている間は、油圧の上昇が抑
えられるような構成がとられている。 これに対し、摩擦係合装置を解放させるときには、相
対速度が0の2つの摩擦材を油圧サーボのオイルをドレ
ンさせることによって切離すものであるため、オイルの
ドレン速度はあまり問題とならず、従って特に調圧機構
は設けられていない。 しかしながら、近年5段或いは6段という多数の変速
段を達成するような自動変速機が開発されるのに伴い、
1つの摩擦係合装置に対して係合のみならずそのドレン
速度をも制御しなければならないように自動変速機が現
われてきた。 このような自動変速機においては、1つの摩擦係合装
置の油圧サーボに対して係合用及び解放用の調圧機構が
付設されることになる。
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように1つの摩擦係合装置の油圧
サーボに対して係合用及び解放用の調圧機構が付設され
ているような油圧サーボにあっては、この2つの調圧機
構がただ単に油圧サーボに接続されていると、一方の調
圧機構が作動している時に他方の調圧機構との干渉が発
生してしまい、当該一方の調圧機構の作動を円滑に行う
ことが出来なくなることがあるという不具合が新たに生
じてきた。 本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであ
って、1つの摩擦係合装置の油圧サーボに係合用及び解
放用の調圧機構が付設されているような場合に、そのい
ずれが作動する時にも他方の調圧機構との干渉が防止さ
れ、各々の調圧機構本来の機能が十分に発輝されるよう
な自動変速機の摩擦係合装置の油圧サーボ系の制御装置
を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
本発明は、第1図にその要旨を示すように、1つの摩
擦係合装置の油圧サーボに対して、係合用及び解放用の
調圧機構が付設されている油圧サーボ系を、少なくとも
1つ備えた自動変速機の摩擦係合装置の油圧サーボ系の
制御装置において、前記係合用又は解放用のいずれか一
方の調圧機構が作動する時に、他方の調圧機構と前記油
圧サーボとの油路を切離すためのリレーバルブを少なく
とも1つ設けたことにより、上記目的を達成したもので
ある。
【作用】
本発明においては、このように1つの摩擦係合装置の
油圧サーボに係合用、解放用の調圧機構が付設されてい
る油圧サーボ系に対して、係合用又は解放用のいずれか
一方の調圧機構が作動するときに、他方の調圧機構と該
油圧サーボとの油路を切離すためのリレーバルブを設け
るようにしている。このリレーバルブは、一方の調圧機
構が作動するときに必ず発生する油圧によって切換えら
れるようにしておく。この結果、一方の調圧機構が作動
している時には、該油圧サーボと他方の調圧機構との関
係が完全に切離されるため、一方の調圧機構の調圧制御
のみによって該油圧サーボの調圧を行うことができるよ
うになる。 その結果、係合時及び解放時のいずれにおいても良好
な調圧特性を得ることができるようになるり、自動変速
機の変速ショックをそれだけ低減できるようになる。
【実施例】
以下図面に基づいて本発明の実施例を詳細に説明す
る。 第2図にこの実施例が適用される車両用自動変速機の
全体概要を示す。 この自動変速機は、そのトランスミツシヨン部として
トルクコンバータ20と、第2変速機部40と、前進3段、
後進1段の第1変速機部60とを備える。 前記トルクコンバータ20は、ポンプ21、タービン22、
ステータ23、及びロツクアツプクラツチ24を備える。ポ
ンプ21は、エンジン1のクランク軸10と連結され、ター
ビン22は第2変速機部40における遊星歯車装置のキヤリ
ア41に連結されている。 前記第2変速機部40においては、このキヤリア41によ
つて回転可能に支持されたプラネタリピニオン42がサン
ギヤ43及びリングギヤ44と歯合している。又、サンギヤ
43とキヤリア41との間には、クラツチC0及び一方向クラ
ツチF0が設けられており、サンギヤ43とハウジングHuと
の間には、ブレーキB0が設けられている。 前記第1変速機部60には、遊星歯車装置としてフロン
ト側及びリヤ側の2列が備えられている。この遊星歯車
装置は、それぞれ共通のサンギヤ61、リングギヤ62、6
3、プラネタリピニオン64、65、及びキヤリア66、67か
らなる。 第2変速機部40のリングギヤ44は、クラツチC1を介し
て前記リングギヤ62に連結されている。又、前記リング
ギヤ44とサンギヤ61との間にはクラツチC2が設けられて
いる。更に、前記キヤリア66は、前記リングギヤ63と連
結されており、これらキヤリア66及びリングギヤ63は出
力軸70と連結されている。一方、前記キヤリア67とハウ
ジングHuとの間にはブレーキB3及び一方向クラツチF2
設けられており、更に、サンギヤ61とハウジングHuとの
間には、一方向クラツチF1を介してブレーキB2が設けら
れ、又、サンギヤ61とハウジングHuとの間には、ブレー
キB1が設けられている。 この自動変速機は、上述のごときトランスミツシヨン
部を備え、エンジン1の付加状態を反映しているスロツ
トル開度を検出するスロツトルセンサ100、及び車速を
検出する車速センサ102等の信号を入力された中央処理
装置(ECU)104によつて、予め設定された変速パターン
に従つて油圧制御回路106内の電磁ソレノイドバルブS1
〜S3、及びSslu、Sslnが駆動・制御され、第3図B部分
に示されるような、各クラツチ、ブレーキ等の継合の組
合せが行われて変速制御がなされる。 第3図において○印は係合状態を示し、又、×印はエ
ンジンブレーキ使用時にのみ係合状態となることを示し
ている。 なお、この実施例では、同時変速の制御の困難性と多
段変速の有益性とのバランスから、第4速段をカット
し、第1、2、3、5、6速の5速の自動変速機として
用いるようにしてある。 前記電磁ソレノイドバルブS1、S2は、第4図に示され
るように、第1変速機部60の第1、第2シフトバルブの
制御を行い、前記電磁ソレノイドバルブS3は、第2変速
機部40の高速側及び低速側を切換える第3シフトバルブ
の制御を行い、又、前記電磁ソレノイドバルブSslnはブ
レーキB0(の油圧サーボ)のアキュムレータを含む各ア
キュムレータの背圧を制御するようになっている。更
に、リニヤソレノイドバルブSsluは、ブレーキB0の油圧
制御を行うようになっている。 第2図において符号110はシフトポジシヨンセンサ
で、運転者によつて操作されるN、D、R等の位置を検
出するもの、112はパターンセレクトスイツチで、E
(経済走行)、P(パワー走行)等を選択するものであ
り、又、114はエンジンの冷却水温度を検出する水温セ
ンサを示し、116はフツトブレーキ、118はサイドブレー
キの作動を検出するブレーキスイツチをそれぞれ示して
いる。 第3図から明らかなように、この自動変速機において
は例えば第2速段から第3速段への変速の時に、第1変
速機部のブレーキB2を係合させると共に第2変速機部の
ブレーキB0を解放するという制御が行われる。この場
合、ブレーキB0を解放するにあたってもし従来通りに特
に何らの制御も行わなかった場合、第1変速機部60のブ
レーキB2の係合に対してブレーキB0の解放が速く開始さ
れてしまうため、第2速段から第3速段へのアップシフ
トであるにも拘らず、第2変速機部40のローギヤシフト
の方が先行してしまう。そのため自動変速機全体ではま
ず小さくダウンシフトした後で大きくアップシフトされ
るというような特性になってしまう。そこで、この自動
変速機では、ブレーキB2の解放時の油圧を調圧制御し、
ブレーキB2とのバランスを保ちながらブレーキB0が解放
されるように構成してある。この制御は実際の変速状態
をモニタしながら(回転部材の回転状態をモニタしなが
ら)、コンピュータからの制御信号に基づいて油圧をフ
ィードバック制御するという方法がとられる。 この結果、ブレーキB0の油圧サーボ系は、通常の係合
制御の際に機能する調圧手段であるアキュムレータ(第
1調圧機構)と解放時に機能する調圧手段であるコント
ロールバルブ(第2調圧機構)との2つの調圧機構が付
設されることになり、相互の干渉が問題となるため、次
のような油路構成を取ることによってこの問題を解消し
ている。 第4図に上記油圧制御装置の要部を示す。 図において符号210がブレーキB0への油圧の給排を切
換るためのシフトバルブ、220がブレーキB0の解放時の
油圧を調圧するためのB0コントロールバルブ、230が第
1リレーバルブ、240が各摩擦係合装置に付設されたア
キュムレータの背圧を制御するためのアキュムレータコ
ントロールバルブ、250がブレーキB0の係合時の油圧を
制御するためのB0アキュムレータ、260がブレーキB2
係合時の油圧を制御するためのB2アキュムレータ、270
が運転席の横に設けられたシフトレバーに連動して操作
されるマニュアルバルブ、280がソレノイドリレーバル
ブ、290が第2リレーバルブ、300がチェックバルブであ
る。 ブレーキB0への係合及び解放は次のようにして行われ
る。 まずブレーキB0の係合について説明する。 ブレーキB0が係合する変速には、第1変速機部はその
ままで、第2変速機部のみが単独で変速する場合(例え
ば第1速段から第2速段への変速、及び第5速段から第
6速段への変速)と、第1変速機部がローギアシフトす
ると共に、第2変速機がハイギアシフトするような変速
(例えば第3速段から第2速段へのダウンシフト)とが
ある。この場合、第1変速機部と同時に変速することに
よって変速を達成するような後者の場合は、変速のシー
クエンス制御上ブレーキB0の係合までのタイムラグはで
きるだけ小さく抑えられることが望まれる。一方、第2
変速機部のみが単独で変速するような前者の場合は、特
にそのような要請はない。むしろ比較的ゆっくりと係合
した方が変速特性上好ましい。 そのため、この実施例では、ブレーキB0が係合する場
合に、第2変速機部のみが単独で変速する場合と第1変
速機部と共に第2変速機部が変速される場合とで油路を
切換えるようにしている。 以下具体的に説明する。ブレーキB0を係合させようと
する時には、電磁弁S3がオフとされ、シフトバルブ210
が図中左側の状態とされてポート211に係るライン圧PL
がポート212から出力される。 一方、前記B0コントロールバルブ220は、これが図の
左側の状態(第1リレーバルブ230のポート231と232と
が接続され、B0コントロールバルブ220のポート222に、
シフトレバーがドライブレンジにある時に発生されるD
レンジ圧を入力した状態)では、ポート221に係るライ
ン圧PLがそのまま223に供給される(非調圧)。 又、B0コントロールバルブ220がその右側の状態(前
記ポート220のDレンジ圧がドレンされた状態)では、
ポート224に係る制御圧PsluとスプリングFS2によってラ
イン圧PLが調圧され、この調圧された油圧がポート223
から出力される。なお、ポート224に係る制御圧Pslu
は、電磁弁Ssluによって発生され、これがソレノイドリ
レーバルブ280を介してポート224に係るようになってい
る。 前記第1リレーバルブ230は、自動変速機が第3速段
から第2速段へのダウンシフトを行う時にブレーキB0
の供給油路を増大するために設けられており、ポート23
3のブレーキB2の油圧、ポート234をクラッチC0の油圧、
ポート235のクラッチC2の油圧、及びスプリングFs3との
釣合によりポート236−237、ポート231−232の接続・遮
断を行う。 具体的に説明すると、第3速段から第2速段への変速
判断が発生すると、まず第2変速機部40のハイギアシフ
ト指令(ソレノイドS1、S3オフ、S2オン)が出力され、
これと同時にリニアソレノイドSsluの出力圧Psluが最少
とされる。 この状態では、クラツチC2(ポート235)、クラッチC
0(ポート234)の油圧は発生せず、ブレーキB2(ポート
233)の油圧のみが第1リレーバルブ230に係っているた
め該第1リレーバルブ230は図の右側に位置し、ポート2
36−237が接続される。そのため、ブレーキB0油路は、
小オリフィス250の油路及び大オリフィス260の油路の2
系統となり油路抵抗が小さくなるため、それだけ速やか
な係合が行われる。又、リニアソレノイドSsluの出力圧
Psluを最少とすることにより、B0コントロールブルブ22
0の出力圧Psluを最大にでき、ブレーキB0へのオイルの
供給は、単に油路抵抗が小さくなるだけでなく、供給油
圧自体が高くできるのでブレーキB0の係合までのタイム
ラグを低減できる。 その後、第3速段から第2速段への変速判断から所定
のタイマが経過した後に第1変速機部60のローギアシフ
ト指令(ソレノイドS1、S2オン、S3オフ)を出力するこ
とにより、第1リレーバルブ230のオート233のB2油圧が
ドレンされ、第1リレーバルブ230は図の左側の状態と
なりポート236−237の油路が遮断されると共にポート23
1−232の油路が接続される。そのため、ブレーキB0への
供給油路のうち大オリフィス260側の油路が閉じられ、
小オリフィス250側の油路のみによってオイルが供給さ
れる。その結果、変速ショックの小さな係合が達成され
る。 即ち、第3速段から第2速段への変速の場合は、変速
判断から所定のタイマ期間(第1変速機部60の変速指令
が出されるまでの期間)は小オリフィス250の油路の他
に大オリフィス260の油路からもオイルが供給されるた
め油路抵抗が小となり、このタイマ期間以降は小オリフ
ィス250の油路のみからブレーキB0へのオイル供給が成
されるため、油路抵抗が大となって第2変速機部のハイ
ギアシフトのショック低減が図られるようになってい
る。 なお、第3速段から第2速段への変速以外でブレーキ
B0を解放から係合状態とする第1速段→第2速段変速、
及び第5速段→第6速段変速では、第1リレーバルブ23
0の各ポートの状態がいずれも左側の状態となり、ブレ
ーキB0の供給油路は小オリフィス250側のみとされるよ
うになっている。 ここで、ブレーキB0にオイルが供給される場合は、小
オリフィス250側のみから供給される場合であっても、
これに加えて大オリフィス260側からもオイルが供給さ
れる場合であっても、いずれもB0アキュムレータ250が
機能するようになっている。 即ち、第2リレーバルブ230は、そのポート231にチェ
ックバルブ300からの出力圧が入力されており、第2速
段から第3速段への変速以外の時はすべて右側の状態と
なるように構成されている。チェックバルブ300へは、
クラッチC0の油圧及びLレンジ、2レンジ油圧が発生し
たときに出力が得られるようになっている。 この自動変速機では、第4速段をカットして用いるよ
うにしているため、結局第2速段から第3速段のとき以
外は、第2リレーバルブ230は右側の状態となる。従っ
て、第2速段から第3速段への変速の時以外はブレーキ
B0へオイルが供給される時は、そのオイルはポート232
及び233を介してB0アキュムレータへも供給され、その
結果アキュムレータの機能が果されるようになっている
ものである。 このように、この実施例では、ブレーキB0にオイルが
供給される時(ブレーキB0が係合される時)は、基本的
にB0アキュムレータ240によってその過渡特性が制御さ
れるようになっている。B0アキュムレータ240の調圧
は、電磁弁Ssln及びアキュムレータコントロールバルブ
240によって周知の方法で制御される。 しかしながら、前述したように、B0コントロールバル
ブ220は、(前記同時変速時のタイムラグ時を除いて)
ブレーキB0が係合される時に第1リレーバルブ230によ
って必ず図の左側の状態に固定され、調圧機能は有して
いない(前記タイムラグ時も高圧固定で調圧はしていな
い)。従ってブレーキB0の係合時は専らB0アキュムレー
タ250の調圧機能によって制御される。 次に、ブレーキB0のオイルがドレンさせる時(ブレー
キB0が解放される時)の制御について説明する。 この自動変速機では、第3図の第4速段に相当する変
速段がカットされているため、ブレーキB0を解放させる
変速は、第2速段から第1速段への変速、第6速段から
第5速段への変速及び第2速段から第3速段への変速の
みということになる。この内、第2速段から第1速段へ
の変速、及び第6速段から第5速段への変速は、いずれ
も第1速段機部が変化しない変速であるため、ブレーキ
B0の解放は特に配慮しなくても全く問題はない。これに
対し、第2速段から第3速段への変速は、同時に第1変
速機部が第1速状態から第2速状態にハイギアシフトさ
れるため、極めて精密な調圧制御が要求される。そこ
で、この第2速段から第3速段への変速の時に第2リレ
ーバルブ290の状態を図の左側の状態(ポート231にチェ
ックバルブ300からの出力油圧が係らない状態)とし、
第2リレーバルブ230のポート232と233とを遮断するよ
うにしている。 その結果、B0アキュムレータ250とブレーキB0との油
路が遮断されるため、結果としてB2アキュムレータとブ
レーキB0の油路も遮断され、第1変速機部60の変速を達
成するためのブレーキB2に付設されているB2アキュムレ
ータ260を電磁弁Ssln及びアキュムレータコントロール
ブルブ240で自由に制御することが出来るようになり、
しかもその影響がブレーキB0に全く及ばないようにする
ことができるようになる。 一方、第1リレーバルブ230の図の右側とされること
から、B0コントロールバルブ220のポート222のDレンジ
圧がドレンされ、B0コントロールバルブが調圧可能な状
態とされるため、ブレーキB0は、電磁弁Ssluによって発
生される制御圧Pslnにより、B0コントロールバルブ220
を介してその解放時の油圧がきめ細く制御されるように
なる。 第5図及び第6図にブレーキB0をB0アキュムレータ25
0の回路と接続したままの場合(第5図)と切離した場
合(第6図)の変速特性をそれぞれ示す。 アキュムレータ回路を接続したままの場合(第5
図)、B0コントロールバルブの出力圧と実際のブレーキ
B0の油圧の間にはかなりの差が生じている(斜線部分参
照)。この差はブレーキB0の油圧が完全に狙い通りに動
いていないことを示しており、それだけ変速制御精度が
悪化することを意味している。 これに対し、ブレーキB0とB0アキュムレータ250の回
路を切離した場合(第6図)には、B0コントロールバル
ブ220の出力圧の実際のブレーキB0の油圧の差がほとん
どない。これは、ブレーキB0の油圧を意図した通りに制
御できることを意味しており、電磁弁Ssluによって発生
する油圧Psluを適当に制御しさえすれば任意の調圧状態
を精度良く実現することができることを裏付けるもので
ある。 この実施例によれば、ブレーキB0とB0アキュムレータ
250とを第2リレーバルブ290で油路遮断可能にすると共
に、第1リレーバルブ230によってB0コントロールバル
ブ220の非調圧状態を形成可能にし、係合用と解放用の
調圧機構を有するブレーキB0に対し、その干渉が問題と
なるような時に該2つの調圧機構の接続を断つようにと
したため、相互の干渉が防止され、該ブレーキB0が係合
する変速、解放する変速のいずれの場合も良好な変速特
性を得ることができるようになっている。
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明によれば、1つの摩擦係合
装置の油圧サーボに対して係合用及び解放用の調圧機構
が備えられている場合、係合用又は解放用のいずれか一
方の調圧機構が作動する時にもう一方の調圧機構と油圧
サーボとの油路を切離すようにしたため、各調圧機構の
干渉が防止され、極めて精度の高い変速制御を行うこと
ができるようになるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の要旨を示すブロック図、 第2図は、本発明の実施例が適用された車両用自動変速
機の全体スケルトン図、 第3図は、上記自動変速機の各摩擦係合装置の作用状態
を示す線図、 第4図は、上記自動変速機の油圧制御装置の要部を示す
油圧回路図、 第5図及び第6図は、2つの調圧機構の間の油路が接続
されたままの状態と切断された状態における変速過渡特
性を示す線図である。 210……シフトバルブ、 220……B0コントロールバルブ、 230……第1リレーバルブ、 240……アキュムレータコントロールバルブ、 250……B0アキュムレータ、 260……B2アキュムレータ、 270……マニュアルバルブ、 290……第2リレーバルブ。
フロントページの続き (72)発明者 木村 弘道 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 小林 幸博 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 石川 和典 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−58843(JP,A) 特開 昭63−291751(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1つの摩擦係合装置の油圧サーボに対し
    て、係合用及び解放用の調圧機構が付設されている油圧
    サーボ系を、少なくとも1つ備えた自動変速機の摩擦係
    合装置の油圧サーボ系の制御装置において、 前記係合用又は解放用のいずれか一方の調圧機構が作動
    する時に、他方の調圧機構と前記油圧サーボとの油路を
    切離すためのリレーバルブを少なくとも1つ設けたこと
    を特徴とする自動変速機の摩擦係合装置の油圧サーボ系
    の制御装置。
JP1288182A 1989-11-06 1989-11-06 自動変速機の摩擦係合装置の油圧サーボ系の制御装置 Expired - Fee Related JP2860360B2 (ja)

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