JP2860248B2 - コンクリート工事用無機質打込型枠材 - Google Patents

コンクリート工事用無機質打込型枠材

Info

Publication number
JP2860248B2
JP2860248B2 JP8416994A JP8416994A JP2860248B2 JP 2860248 B2 JP2860248 B2 JP 2860248B2 JP 8416994 A JP8416994 A JP 8416994A JP 8416994 A JP8416994 A JP 8416994A JP 2860248 B2 JP2860248 B2 JP 2860248B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concrete
formwork
inorganic
concrete work
recesses
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP8416994A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07269105A (ja
Inventor
猛 鈴木
佳史 代田
和久 末岡
郁夫 讃岐
正昭 江口
孝一 佐藤
康之 石川
忠 松尾
高▲桑▼朋之
謙一 寺田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kumagai Gumi Co Ltd
Aoki Construction Co Ltd
Sato Kogyo Co Ltd
Okumuragumi KK
Ando Kensetsu Co Ltd
Original Assignee
Kumagai Gumi Co Ltd
Aoki Construction Co Ltd
Sato Kogyo Co Ltd
Okumuragumi KK
Ando Kensetsu Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kumagai Gumi Co Ltd, Aoki Construction Co Ltd, Sato Kogyo Co Ltd, Okumuragumi KK, Ando Kensetsu Co Ltd filed Critical Kumagai Gumi Co Ltd
Priority to JP8416994A priority Critical patent/JP2860248B2/ja
Publication of JPH07269105A publication Critical patent/JPH07269105A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2860248B2 publication Critical patent/JP2860248B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Forms Removed On Construction Sites Or Auxiliary Members Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はコンクリート工事用無
機質打込型枠材に関し、詳しくは比較的薄肉とされるコ
ンクリート工事用無機質打込型枠材の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリート工事を行う場合に使
用される打込型枠として、近年繊維補強セメント板など
からなる無機質打込型枠材が広く普及されている(例え
ば特開平3-293473号等) 。この種コンクリート工事用無
機質打込型枠材は、それまで一般的に使用されてきたベ
ニヤ合板のように天然資源を全く消費しないので、自然
保護上好都合であるといった利点を有する他、材質が無
機質であるからコンクリート構造物と一体化して違和感
が無く、このためコンクリート打設後の型枠外し工事が
省略でき、非常に省力化ができる利点を有する。
【0003】
【従来技術の問題点】しかしながら上記無機質打込型枠
材は、施工現場にて組立固定する際その準備作業に非常
に手間がかかる欠点があった。即ち、コンクリート工事
用打込型枠材の組立ては図7に示すように、所定の間隔
に配置した型枠材(A)(A)間にセパレータ(B) を介挿して
外面側を端太材(C) …(C) で支え打設されるコンクリー
ト側圧に対抗できるように補強される。
【0004】この端太材(C) とコンクリート工事用打込
型枠材(A) とは図示のようにクランプ金具(D) を用いて
締結されるが、この締結に先立ち、無機質打込型枠材
(A) には、金具用の貫通孔(E) を施工現場で穿設する必
要がある。しかし、無機質打込型枠材(A) は硬質である
ため、穿設にはダイヤモンドカッター、超硬ドリルなど
高価な工具が必要となる上、これらの刃の摩耗が激しく
刃先部品を頻繁に交換する必要があり、穿設箇所も多数
にわたることから、これら作業に非常に手間がかかる欠
点があった。また、その穿設作業中には粉塵も生じるの
で作業環境も悪くなる問題もあった。
【0005】さらに、柱を構築する場合などのように型
枠材の配置状態によっては、上記穿設作業を表面側から
のみならず裏面側からも穿設する必要がある場合もあ
り、このような場合は上記問題点はさらに助長される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記問題点
に鑑み、コンクリート工事用無機質打込型枠材における
クランプ金具を締結するための穿設孔が簡単に穿設で
き、しかも粉塵などの問題も生じることのないコンクリ
ート工事用無機質打込型枠材を提供することを目的とし
てなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明のコンク
リート工事用無機質打込型枠材は、繊維補強セメント製
とされたコンクリート工事用無機質打込型枠材(1) にお
いて、打設されるコンクリート(2) に接する側の面(3)
に本体の長さ方向及び又は幅方向に沿って、適宜間隔毎
に陥凹部 (4)…(4) が設けられてなることを特徴とする
ものであり、さらに上記陥凹部 (4)が長尺陥凹部(4A)…
(4A)とされ、幅方向に隣接する長尺陥凹部(4A)…(4A)の
長さ方向の位置が順次ずらされ、幅方向横断線(1C)に対
し少なくとも一つの長尺陥凹部 (4)が交叉される配置と
されてなることを特徴とし、さらに上記陥凹部 (4)…
(4) あるいは長尺陥凹部(4A)…(4A)に対応するコンクリ
ート工事用無機質打込型枠材(1) の外面側(5) に該コン
クリート工事用無機質打込型枠材(1) の強度を損なわな
い範囲の目視可能な目印(6) が設けられてなることを特
徴とするものである。
【0008】
【実施例】次にこの発明の実施例を説明する。図1はこ
の発明の実施例の要部斜視図、図2は図1の横断面図、
図3は図1の縦断面図、図4は他の発明の実施例の平面
図、図5は実施例の穿孔状態を示す断面図、図6は組立
後コンクリートを打設した状態を示す断面図である。
【0009】この発明のコンクリート工事用無機質打込
型枠材(1) は、繊維補強セメント材料より製造されたコ
ンクリート工事用無機質打込型枠材(1) において、型枠
として組立てた時に打設されるコンクリート(2) (図
6)に接する側の面(3) に本体の長さ方向及び又は幅方
向に沿って、適宜間隔毎に陥凹部 (4)…(4) が設けられ
て構成されている。上記陥凹部(4) の部分は、図5に示
すようにハンマー等で打ち抜きし易いように薄肉とされ
ている程良い。なお、図中(1A)(1B)はコンクリート工事
用無機質打込型枠材(1) の接合用段部を示す。
【0010】上記陥凹部(4) の位置は、図6に示した端
太材(C) に対するクランプ金具(D) の取付け位置として
予め想定される位置に沿って直線状または千鳥配置状
(図示例は直線状)に所定のピッチに設けられる。な
お、打込型枠材の幅方向の陥凹部(4) の数は一列でも複
数列でも良く、仕上り精度の要求により適宜決められ
る。また、陥凹部(4) を設ける部位として、図示例はコ
ンクリート工事用無機質打込型枠材(1) のリブ間の薄肉
部分としたが、これに限らず、リブ部の厚肉部分に設け
ても良い。いずれにせよ、これら陥凹部(4) の位置はク
ランプ金具(D) の取付け位置を優先して判断される。
【0011】また、陥凹部(4) の輪郭形状は図示のよう
に円形とする他、方形状としてもよく、また打ち抜いた
時に長円形状の孔となるよう長円形とし、先端がT字状
とされた金具を挿入して90度回転させて係合されるよう
な構成とすることもできる。
【0012】さらに、陥凹部(4) の形状を図4に示すよ
うに長尺陥凹部(4) とし、幅方向に隣接する長尺陥凹部
(4A)…(4A)の長さ方向の位置を順次ずらせ、幅方向横断
線(1C)に対し少なくとも一つの長尺陥凹部 (4)が交叉さ
れる配置状態としても良い。
【0013】このようにすればセパレータやフォームタ
イを現場で位置合わせする場合に、型枠材(1) を横断す
る端太材(C) に対しいずれかの陥凹部(4A)が交叉するの
でどのような寸法変更に対しても対応可能となる。な
お、陥凹部(4A)は連続していないので型枠材(1) の強度
を低下させることも少ない。
【0014】上記実施例において陥凹部 (4)…(4) 長尺
陥凹部(4A)…(4A)に対応するコンクリート工事用無機質
打込型枠材(1) の外面側(5) に該コンクリート工事用無
機質打込型枠材(1) の強度を損なわない範囲の目視可能
な目印(6) 、例えば陥凹部 (4)…(4) の中心点(4B)を示
す浅い点状の凹孔や、中心点(4B)を連ねる浅い線状のノ
ッチ溝が設けられる。
【0015】なお、これら目印(6) を浅い点状の孔や線
状のノッチ溝とする場合は、その深さを0.3mm 以下とす
ることが望ましい。この程度の深さの孔であれば、型枠
(1) の表面化粧を塗装又はクロス張りとした時に容易に
消すことができるからである。なお、上記目印(6) は印
刷などによる手段で設けても良い。
【0016】コンクリート工事用無機質打込型枠材(1)
の陥凹部 (4)…(4) 、長尺陥凹部(4A)…(4A)あるいは目
印(6) はいずれも工場の生産段階で成形される。
【0017】
【作用】この発明のコンクリート工事用無機質打込型枠
材(1) を使用して型枠を組み立てる場合、型枠材(1) 同
志は端部の接合段部(1A)(1B)を嵌合させつつ接合し、端
太材(C) へ締結を行う時は、図5に示すようにコンクリ
ート工事用無機質打込型枠材(1) の外面側(5) から締結
位置に合致する位置にある陥凹部(4),(4A)をめざしてハ
ンマーを打ち込むかあるいはポンチなどで陥凹部(4),(4
A)の周囲部分を打欠いて穿設する。
【0018】このとき、陥凹部(4),(4A)の設けられた位
置は肉厚が薄くされているので容易に貫通孔が穿設でき
る。なお、この陥凹部(4),(4A)の位置は、型枠外面側か
らハンマーで軽く叩けば音の変化により容易に見分けが
付く。
【0019】陥凹部 (4)…(4),(4A)…(4A)に対応する外
面側(5) に目印(6) を設けた場合は上記のような探索作
業を必要としないので穿設作業は更に容易となる。ま
た、穿設しない部分の陥凹部(4),(4A)には、打設される
コンクリート(2) が流入し硬化するため、コンクリート
工事用無機質打込型枠材(1) とコンクリートとの物理的
な接着性が向上する。
【0020】そして、このようにして穿孔後は図6に示
すように、端太材(C) とクランプ金具(D) を介して締結
するのである。
【0021】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、コンク
リート工事用無機質打込型枠材(1) のコンクリートと接
する側に、陥凹部(4) 又は長尺陥凹部(4A)を多数設け、
貫通孔を設ける位置に対応する必要な陥凹部(4),(4A)
位置に局部的な衝撃を与えれば容易に穿孔できるので、
穿孔作業が非常に容易となり、高価な穿設工具を必要と
することなく簡単に穿孔作業が可能となる。従って端太
材(C) との締結作業も迅速に行うことが可能となる。ま
た、穿孔作業時には粉塵も全く発生しないので作業環境
を維持する効果もある。さらに、穿設しない部分の陥凹
部(4),(4A)には打設コンクリートが流入して硬化するの
で、型枠材(1) とコンクリートとの接着性も良くなるな
ど種々の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の要部斜視図である。
【図2】図1の横断面図である。
【図3】図1の縦断面図である。
【図4】この発明の実施例の平面図である。
【図5】実施例の穿設状態を示す断面図である。
【図6】実施例の施工状態を示す断面図である。
【図7】従来例の接続状態を示す断面図である。
【符号の説明】
(1)…コンクリート工事用無機質打込型枠材 (1C)…幅方向横断線 (2)…打設されたコンクリート (3)…コンクリートに接する側の面 (4)…陥凹部 (4A)…長尺陥凹部 (5)…外面側 (6)…目印
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 000172813 佐藤工業株式会社 富山県富山市桜木町1番11号 (73)特許権者 000148346 株式会社銭高組 大阪府大阪市西区西本町2丁目2番11号 (72)発明者 鈴木 猛 東京都渋谷区渋谷2−17−3 株式会社 青木建設 技術本部研究所内 (72)発明者 代田 佳史 東京都小平市喜平町一丁目4番8号 第 一中村コーポ201 (72)発明者 末岡 和久 大阪府大阪市阿倍野区松崎町2−2−2 株式会社奥村組内 (72)発明者 讃岐 郁夫 大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47 号 株式会社クボタ内 (72)発明者 江口 正昭 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会 社熊谷組 東京本社内 (72)発明者 佐藤 孝一 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会 社熊谷組 東京本社内 (72)発明者 石川 康之 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会 社熊谷組 東京本社内 (72)発明者 松尾 忠 神奈川県厚木市三田47−3 佐藤工業株 式会社 中央技術研究所内 (72)発明者 高▲桑▼朋之 神奈川県厚木市三田47−3 佐藤工業株 式会社 中央技術研究所内 (72)発明者 寺田 謙一 東京都青梅市新町2222 株式会社錢高組 技術研究所内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 2/86 E04G 9/00 E04G 9/05 E04G 9/10 104

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維補強セメント製とされたコンクリー
    ト工事用無機質打込型枠材(1) において、打設されるコ
    ンクリート(2) に接する側の面(3)に本体の長さ方向及
    び又は幅方向に沿って、適宜間隔毎に陥凹部 (4)…(4)
    が設けられてなることを特徴とするコンクリート工事用
    無機質打込型枠材。
  2. 【請求項2】 繊維補強セメント製とされたコンクリー
    ト工事用無機質打込型枠材(1) において、打設されるコ
    ンクリート(2) に接する側の面(3)に本体の長さ方向及
    び幅方向に沿って、適宜間隔毎に長尺陥凹部(4A)…(4A)
    が設けられ、かつ、幅方向に隣接する長尺陥凹部(4A)…
    (4A)の長さ方向の位置が順次ずらされ、幅方向横断線(1
    C)に対し少なくとも一つの長尺陥凹部 (4)が交叉される
    配置とされてなることを特徴とするコンクリート工事用
    無機質打込型枠材。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2のコンクリート工
    事用無機質打込型枠材(1) において、陥凹部 (4)…(4),
    (4A)…(4A)に対応するコンクリート工事用無機質打込型
    枠材(1) の外面側(5) に該コンクリート工事用無機質打
    込型枠材(1) の強度を損なわない範囲の目視可能な目印
    (6) が設けられてなることを特徴とするコンクリート工
    事用無機質打込型枠材。
JP8416994A 1994-03-29 1994-03-29 コンクリート工事用無機質打込型枠材 Expired - Fee Related JP2860248B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8416994A JP2860248B2 (ja) 1994-03-29 1994-03-29 コンクリート工事用無機質打込型枠材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8416994A JP2860248B2 (ja) 1994-03-29 1994-03-29 コンクリート工事用無機質打込型枠材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07269105A JPH07269105A (ja) 1995-10-17
JP2860248B2 true JP2860248B2 (ja) 1999-02-24

Family

ID=13822999

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8416994A Expired - Fee Related JP2860248B2 (ja) 1994-03-29 1994-03-29 コンクリート工事用無機質打込型枠材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2860248B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07269105A (ja) 1995-10-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100913262B1 (ko) 건축용 시트에 대한 표면 그루브 시스템
ES2260001T3 (es) Escariador.
JPH08199964A (ja) 穿孔具
JP2860248B2 (ja) コンクリート工事用無機質打込型枠材
WO2002012647A1 (fr) Banche et element de support de panneau
JP3085852B2 (ja) コンクリート工事用無機質打込型枠材
JP2003096918A (ja) 複合アンカーボルト及びその施工方法
FR2569141B1 (fr) Procede et outil de percage de trous a chambre notamment dans des parois en beton, platre ou materiau similaire
JP2513307Y2 (ja) 建築、土木用型枠の管型材
JPS6220549Y2 (ja)
JP3002742B2 (ja) 型枠への鉄筋支持構造
JP2504044Y2 (ja) 桟 瓦
JP2915790B2 (ja) 鉄筋コンクリート構造物の切断工法
JPH0217069Y2 (ja)
JP2008038515A (ja) 型枠用ボード
JP2504025Y2 (ja) 桟 瓦
JPH0354523Y2 (ja)
JP3179615B2 (ja) 無機面材貼りパネル
JP2529606Y2 (ja) 二段穿孔用ドリル
JPH0860769A (ja) 建築物の壁面部材及びこれを用いた壁面構造
JP3123333B2 (ja) 掘削工具
KR19980059921U (ko) 미장용 잣대
JPH07329056A (ja) 天井穿孔機及び天井の穿孔処理方法
JP2504022Y2 (ja) 桟 瓦
KR200196700Y1 (ko) 콘크리트 거푸집용 챔퍼

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19981124

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees