JP2860197B2 - 送受信機におけるデジタル変調器 - Google Patents

送受信機におけるデジタル変調器

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は送受信機におけるデジ
タル変調器に関し、特に送受信機能動作の遮断のない送
受信機におけるデジタル変調器に関する。
【0002】
【従来の技術】無線送受信機には搬送波抑圧一振幅変調
における振幅変調等を行なう変調器が内蔵されており、
かかる変調器にはアナログ変調器と、例えば特開昭63
−311804号に開示されているようなデジタル変調
器が採用されている。アナログ変調器による搬送波抑圧
一振幅変調器では、乗算器の特性が理想的でないため、
特性を調整しなければならないが、常に最適な搬送波抑
圧特性は得られない。これに対して、デジタル振幅変調
器では乗算器等デジタル回路構成部の特性は安定化でき
るので、アナログ変調器のような大きな問題は生じな
い。しかしながら、乗算器特性が理想的状態であっても
アナログ信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバー
タに発生するDCオフセットに起因して搬送波が抑圧さ
れずに変調出力に現われてしまう。このA/Dコンバー
タに生ずるオフセットを軽減するためには、図9に示す
如く、ハイパスフィルタ(HPF)が設けられたり、特
別な調整回路が設けられる。図9において、入力アナロ
グ信号は、ローパスフィルタ(LPF)21により高域
成分が除去されてA/Dコンバータ22に供給される。
A/Dコンバータ22からの変換デジタル信号は、ハイ
パスフィルタ(HPF)23によってオフセットを抑圧
した後、振幅変調器24に送出される。このようにハイ
パスフィルタを設けることによりオフセットが抑圧され
た搬送波抑圧特性が得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来の送
受信機におけるデジタル変調器は、A/Dコンバータの
オフセットに起因する特性劣化を特別な調整回路やハイ
パスフィルタを用いて軽減している。しかしながら、調
整による補正では、A/Dコンバータのオフセットの経
時変化に対応するため特定時間間隔で特性を調整しなけ
ればならず、図11に示す如く、当該調整時には変調動
作通信は中断しなければならないという問題がある。ま
た、ハイパスフィルタを用いた抑圧について、FIRフ
ィルタで良好な周波数特性を得るためには回路規模が大
きくなり、IIRフィルタではフィルタ自身が発生する
雑音によるオフセットの発生や変調S/Nの劣化、群遅
延特性の悪化等の問題が生ずる(図10参照)。
【0004】そこでこの発明の目的は、搬送波抑圧特性
が優れ、動作の中断のない送受信機におけるデジタル変
調器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、この発明による送受信機におけるデジタル変調器
は、送受信時にアナログ信号をA/Dコンバータにより
デジタル化した信号を変調波とする送受信機におけるデ
ジタル変調器において、前記A/Dコンバータの入力を
遮断する第1の手段と、前記A/Dコンバータ出力のオ
フセットを検出する第2の手段と、この第2の手段によ
り検出されたオフセット値により前記A/Dコンバータ
出力のオフセットをキャンセルする第3の手段とを備
え、前記送受信の切り替え時に前記第1の手段により前
記A/Dコンバータへの入力を遮断し、前記第2の手段
により検出されたオフセットに基づいて前記A/Dコン
バータ出力のオフセット補正値の更新を行うように構成
されている。
【0006】
【作用】この発明では、送受信切り替え時等の通信に影
響を与えない時間にA/Dコンバータのオフセット値を
検出して、オフセット補正値を更新することにより、通
信の中断や性能劣化を防止している。
【0007】
【実施例】図1はこの発明による送受信機におけるデジ
タル変調器の一実施例を示す構成ブロック図である。本
実施例は、A/Dコンバータ3への入力を遮断するスイ
ッチ1と、A/Dコンバータ3の前段のローパスフィル
タ(LPF)2と、A/Dコンバータ3と、減算器4
と、A/Dコンバータ3の出力のオフセットを検出する
オフセット検出器5と、振幅変調器6とを備えて成る。
オフセット検出命令信号によってスイッチ1は、開放
(遮断)状態となる。このとき、オフセット検出器5は
A/Dコンバータ3の出力のオフセット値を検出して、
減算器4に送出するオフセット(補正値)を更新する。
オフセット検出命令信号がないときには、スイッチ1は
閉成状態にあり、入力アナログ信号は、ローパスフィル
タ2を通過した後、A/Dコンバータ3でデジタル信号
に変換されて減算器4に供給される。減算器4は、この
デジタル信号からオフセット検出器5からの更新補正値
を減算して振幅変調器6に送出して振幅変調処理を施
す。
【0008】以上において、本実施例では、送受信が繰
り返される無線通信機のタイミングに着目して、通信を
中断することなく、A/Dコンバータのオフセット補正
値を更新して良好な搬送波抑圧特性をもつ振幅変調器を
構成している。つまり、送受信が交互に行なわれる無線
通信機では、送信と受信の切り替え時に回路の切り替え
に要する時間(通常,数十ミリ秒)がある。本実施例で
は、この時間を利用してオフセット補正を行なうことに
よって通信を中断することなくオフセット補正を可能と
している。
【0009】図2の(A)と(B)には、搬送波抑圧一
DSB変調のスペクトルが示され、補正がない場合に生
ずるキャリアフィードスルーは補正により除去される。
【0010】図3の(A)〜(C)には、上記補正値の
更新処理を行なうタイミング例が示されている。同図の
(A)は送信(TX)から受信(RX)への切り替え時
に更新処理を行なう場合のタイミング図であり、(B)
は受信から送信への切り替え時に更新処理を行なう場合
のタイミング図である。また、受信時にデジタル受信処
理を行なわないときと、受信時に別のA/Dコンバータ
を用いるときには、送信に影響のない受信時にオフセッ
ト検出、更新処理を行なう例が同図(C)に示されてい
る。オフセットの発生は、A/Dコンバータだけでな
く、A/DコンバータとDC結合されている前置回路に
よっても発生するので、このオフセット成分を含めて補
正することもできる。尚、以上の実施例では、A/Dコ
ンバータの出力を補正しているが、A/Dコンバータま
たは前置回路の補正回路によって行なっても良いことは
明らかであるし、振幅変調に限らず他の変復調処理にも
適用できることは勿論である。
【0011】図4には、上記この発明処理をDSPを用
いてソフトウェアにより実現した場合の構成例が示され
ている。送信入力と受信入力は、コンデンサCによりD
C成分がカットされて切替スイッチ1の端子T1とT2
にそれぞれ入力される。端子T3は接地されている。切
替スイッチ11の出力側は、A/Dコンバータ12に入
力される。A/Dコンバータ12の出力は、DSP部1
3に入力され、上記処理が施され、D/Aコンバータ1
4でアナログ信号に変換されて切替スイッチ15に入力
される。切替スイッチ15は、該入力アナログ信号を端
子T1とT2を介し、送信出力と受信出力としてそれぞ
れ送出する。
【0012】受信から送信への切り替え時にオフセット
値を更新するステートダイアグラムが図5に示されてい
る。また、そのときの変復調処理のフローチャートが、
ゼネラルフローとして図6に、送信処理フローとして図
7にそれぞれ示されている。図6において、受信後(ス
テップS1)、受信終了か否かが判断され(ステップS
2)、終了していなければステップS1の処理に戻り、
終了していれば、オフセットを検出する(ステップS
3)。そして、送信した後(ステップS4)、送信終了
か否かを判断し(ステップS5)、終了していなければ
ステップS4の処理に、終了していなければステップS
1の処理に戻る。また、送信処理は、図7に示す如く、
A/Dコンバータからデータを入力し(ステップS1
1)、オフセット検出器とA/Dコンバータの入力との
差を求めた後(ステップS12)、補正されたデータに
よって送信処理を行なう(ステップS13)。
【0013】図8には、オフセット検出処理のフローチ
ャートが示されている。図8において、先ずA/D入力
スイッチを端子T3に接続し(ステップS21)、入力
が安定するまで待機(ウエイト)した後(ステップS2
2)、A/Dコンバータからデータを入力する (ステ
ップS23)。次に、必要回数入力されたか否かを判定
し(ステップS24)、否であればステップS23の処
理に戻り、必要回数入力されていれば入力データの平均
値をオフセット補正値とする(ステップS25)、その
後、A/D入力スイッチを端子T1側に接続する(ステ
ップS26)。上記DSP等によるソフトウェア処理の
実施例では、送受信切り替えにおけるオフセット検出処
理と、変調処理にオフセット補正のための(加)減算処
理を追加するだけで対応できるので、簡単にこの発明機
能が実現できる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による送
受信機におけるデジタル変調器では、送受信切り替え時
等の通信に影響を与えない時間にA/Dコンバータのオ
フセット値を検出して、オフセット補正値を更新してい
るので、通信の中断や性能劣化の問題が解決できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による送受信機におけるデジタル変調
器の一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1の実施例における搬送波一振幅変調のスペ
クトル図である。
【図3】図1の実施例におけるオフセット検出タイミン
グを示す図である。
【図4】この発明の他の実施例を示す構成図である。
【図5】図4の実施例におけるオフセット更新処理時の
ステートダイアグラムである。
【図6】図5の例における変復調処理を示すフローチャ
ートである。
【図7】図4の実施例における送信処理を示すフローチ
ャートである。
【図8】図4の実施例におけるオフセット検出処理を示
すフローチャートである。
【図9】従来の送受信機におけるデジタル変調器のブロ
ック図である。
【図10】図1は図9の構成におけるスペクトル図であ
る。
【図11】図9に示す従来のデジタル変調器のオフセッ
ト検出タイミングを示す図である。
【符号の説明】
1,11,15 切替スイッチ 2 ローパスフィルタ 3,12,22 A/Dコンバータ 4 減算器 5 オフセット検出器 6,24 振幅変調器 13 DSP 14 D/Aコンバータ 23 ハイパスフィルタ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送受信時にアナログ信号をA/Dコンバー
    タによりデジタル化した信号を変調波とする送受信機に
    おけるデジタル変調器において、 前記A/Dコンバータの入力を遮断する第1の手段と、
    前記A/Dコンバータ出力のオフセットを検出する第2
    の手段と、この第2の手段により検出されたオフセット
    値により前記A/Dコンバータ出力のオフセットをキャ
    ンセルする第3の手段とを備え、前記送受信の切り替え
    時に前記第1の手段により前記A/Dコンバータへの入
    力を遮断し、前記第2の手段により検出されたオフセッ
    トに基づいて前記A/Dコンバータ出力のオフセット補
    正値の更新を行うことを特徴とする送受信機におけるデ
    ジタル変調器。
  2. 【請求項2】受信時に送信と同一のA/Dコンバータを
    使用しない送受信機において、受信時に前記第2の手段
    によりオフセットを検出して前記A/Dコンバータ出力
    のオフセット補正値の更新を行うことを特徴とする請求
    項1に記載の送受信機におけるデジタル変調器。
  3. 【請求項3】受信時に前記オフセットを検出して前記A
    /Dコンバータ出力のオフセット補正値の更新を行うこ
    とを特徴とする請求項1に記載の送受信機におけるデジ
    タル変調器。
  4. 【請求項4】送受信時にアナログ信号をA/Dコンバー
    タによりデジタル化した信号を変調波とする送受信機に
    おけるデジタル変調器において、 A/Dコンバータへの入力を送信と受信で切り替える手
    段を有し、送信時に受信入力又は受信時に送信入力がオ
    フセット検出に影響を与えないレベルであるときには、
    送信と受信の切り替え時に前記A/Dコンバータへの入
    力切り替えを遅延させ、この遅延させている時間内に前
    記A/Dコンバータ出力のオフセット補正値の更新を行
    うことを特徴とする送受信機におけるデジタル変調器。
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