JP2860019B2 - 扉の開閉装置 - Google Patents

扉の開閉装置

Info

Publication number
JP2860019B2
JP2860019B2 JP24767692A JP24767692A JP2860019B2 JP 2860019 B2 JP2860019 B2 JP 2860019B2 JP 24767692 A JP24767692 A JP 24767692A JP 24767692 A JP24767692 A JP 24767692A JP 2860019 B2 JP2860019 B2 JP 2860019B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
latch
lock
latch plate
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP24767692A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06101956A (ja
Inventor
泰治 大城
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC
Original Assignee
Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC filed Critical Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC
Priority to JP24767692A priority Critical patent/JP2860019B2/ja
Publication of JPH06101956A publication Critical patent/JPH06101956A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2860019B2 publication Critical patent/JP2860019B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Refrigerator Housings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、扉の開閉装置にかか
り、特に左右任意の側から手前側もしくは向う側の双方
向に開閉操作できるように構成したものに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、建築物の出入口などの本体に取
付けられる扉は、左右一方の側からのみ手前側もしくは
向う側にのみ開閉操作が可能なものが殆んどである。こ
れらの扉は、取付け時点で右開き、左開き及び手前側開
き、向う側開きのいずれかのタイプを選択して取付けら
れるが、取付け後において、人の出入りや荷物の運搬な
どに応じて使い勝手のよいように開き方向を変更したい
場合がある。
【0003】そこで、本件出願人は、例えば実開平2−
77572号、特開平2−71080号などにおいて、
左右任意の側から開閉操作できる扉の開閉装置を提案し
た。この扉の開閉装置は、図7及び図8に示すように、
扉1が取付けられる本体2の上下において左右両端部に
はヒンジピン3A,3Bが突設され、扉1の上下にはヒ
ンジピン3A,3Bが係脱自在に係合しうる係合溝11
A,11Bを有する長方形形状の固定板8,8が設けられ
ている。
【0004】この固定板8,8の左右両部には、外径側
に開いたラッチ溝21A,21Bによりヒンジピン3A,
3Bに係脱自在に係合して、このヒンジピン3A,3B
を上記係合溝11A,11B内に拘束するラッチ板20
A,20Bが支軸5A,5Bを介して回転自在に取付けら
れており、これら両ラッチ板20A,20B間には、一
方のラッチ板20A(20B)の拘束解除方向の回転に連
係して他方のラッチ板20B(20A)の回転を阻止する
連結部材30が設けられている。
【0005】この連結部材30は、左右各ラッチ板20
A,20Bの近傍で固定板8,8に支軸6A,6Bを介し
て夫々枢着された一対のI形リンク31A,31Bと、
これらI形リンク31A,31Bの一端部どうしを結合
する真直な連結リンク32とで構成されている。この各
I形リンク31A,31Bには、スライド案内部33A
1,33B1とストッパ部33A2,33B2とからなる
ほぼL字状に屈曲したロック溝33A,33Bが設けら
れる一方、上記各ラッチ板20A,20Bには、ロック
溝33A,33Bに係合して、ラッチ板20A,20Bの
回転を規制するロックピン22A,22Bが突設される
とともに、各ラッチ板20A,20Bの回転を円滑にす
るためのラッチバネ4A,4Bが設けられている。
【0006】上記扉の開閉動作は、次のとおりである。
図8において扉1を左側から開放する場合、扉1の左右
側縁に設けられた操作用凹所のうち左側の凹所に操作者
が手を掛けて手前に引く。すると、左側のヒンジピン3
Aが不動なのでラッチ板20Aが図8において反時計方
向に支軸5Aを中心として回転し、ラッチ溝21Aが係
合溝11Aに合致したときにこれらが左側のヒンジピン
3Aから外れて、右側のヒンジピン3Bを支点として扉
1が開放される(図8(B)参照)。
【0007】なお、上記ラッチ板20Aの回転操作によ
り左側のI形リンク31Aが支軸6Aを中心として反時
計方向に回転することに伴い、連結リンク32が左方向
に引っ張られるので、右側のI形リンク31Bも左側の
それと同様に反時計方向に回転し、ロック溝33Bのス
トッパ部33B2にラッチ板のロックピン22Bが嵌り
込んで、右側のラッチ板20Bの回転が阻止される。
【0008】この開放した扉1を閉める場合、扉1の左
前面を本体2側に向けて押せばよい。すると、右側のヒ
ンジピン3Bを支点として扉1が回転し、左側のヒンジ
ピン3Aに対して係合溝11Aおよびラッチ溝21Aが
係合し、ラッチ板20Aが時計方向に回転してラッチ溝
21Aを係合溝11Aに対して交差させることで、この
交差部内にヒンジピン3Aを拘束して扉1が閉止される
(図8(A)参照)。なお、扉1を右側から開閉する場合
も、上記と同様の動作によって行われるので説明を省略
する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の扉の開閉装置では、扉1を左右任意の側から開閉操
作することはできるが、手前側もしくは向う側の一方の
みへしか開閉操作できないので、使い勝手の点で問題が
残る。
【0010】そこで、本発明の目的は、左右任意の側か
ら手前側もしくは向う側の双方向に開閉操作できる扉の
開閉装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の扉の開閉装置は、扉もしくはこの扉が取付
けられる本体のいずれか一方の左右両端部にヒンジピン
をそれぞれ突設する一方、いずれか他方に、上記各ヒン
ジピンが扉の開閉方向の双方向から係脱自在に係合しう
る係合溝を有する固定板を設け、この固定板の左右両部
には、外径側に開いたラッチ溝によりヒンジピンに係脱
自在に係合して、このヒンジピンを上記係合溝内に拘束
するラッチ板をそれぞれ回転自在に取付けるとともに、
これら両ラッチ板間には一方のラッチ板の拘束解除方向
の回転に連係して他方のラッチ板の回転を阻止する連結
部材を設け、この連結部材は、上記各ラッチ板の近傍で
固定板にそれぞれ枢着されたリンクと、この各リンクを
連結する連結リンクとで構成し、この各リンクもしくは
各ラッチ板のいずれか一方に、ラッチ板の手前側及び向
う側の双方向の回転を案内するスライド案内部と、この
スライド案内部の中間部から側出したストッパ部とが略
T字形に形成されたロック溝を設けるとともに、いずれ
か他方に、上記各ロック溝のストッパ部に係合してラッ
チ板の回転を規制するロックピンを突設したことを特徴
とする。なお、上記各リンクもしくは各ラッチ板のいず
れか一方に設けた上記ロック溝の左側もしくは右側の一
方のみを、ラッチ板の手前側又は向う側の一方向への回
転を案内するスライド案内部と、このスライド案内部の
端部から側出したストッパ部とが略L字形に形成された
ロック溝とすることができる。
【0012】
【作用】本発明によれば、扉の左側を手前側に開く場
合、扉の左側を手前側に引くと、左側のヒンジピンによ
り左側のラッチ板が回転せしめられ、ロックピンがロッ
ク溝の手前側回転用のスライド案内部を移動して左側の
リンクを回転させ、連結リンクを介して右側のリンクが
回転せしめられ、ロックピンが右側のロック溝のストッ
パ部に係合して右側のラッチ板の回転が阻止されること
により、右側のヒンジピンを支点として扉を左・手前側
に開くことができる。
【0013】また、扉の左側を向う側に開く場合、扉の
左側を向う側に押すと、左側のヒンジピンにより左側の
ラッチ板が回転せしめられ、ロックピンがロック溝の向
う側回転用のスライド案内部を移動して左側のリンクを
回転させ、連結リンクを介して右側のリンクが回転せし
められ、ロックピンが左側のロック溝のストッパ部に係
合して右側のラッチ板の回転が阻止されることにより、
右側のヒンジピンを支点として扉を左・向う側に開くこ
とができる。
【0014】さらに、扉の右を手前側に開く場合、扉の
右を手前側に引くと、右側のヒンジピンにより右側のラ
ッチ板が回転せしめられ、ロックピンがロック溝の手前
側回転用のスライド案内部を移動して右側のリンクを回
転させ、連結リンクを介して左側のリンクが回転せしめ
られ、ロックピンが左側のロック溝のストッパ部に係合
して左側のラッチ板の回転が阻止されることにより、左
側のヒンジピンを支点として扉を右・手前側に開くこと
ができる。
【0015】さらにまた、扉の右側を向う側に開く場
合、扉の右側を向う側に押すと、右側のヒンジピンによ
り右側のラッチ板が回転せしめられ、ロックピンがロッ
ク溝の向う側回転用のスライド案内部を移動して右側の
リンクを回転させ、連結リンクを介して左側のリンクが
回転せしめられ、ロックピンが左側のロック溝のストッ
パ部に係合して左側のラッチ板の回転が阻止されること
により、左側のヒンジピンを支点として扉を右・向う側
に開くことができる。
【0016】これにより、扉の左側を手前側及び向う側
に開くとともに、扉の右側を手前側及び向う側に開くこ
とができるので、使い勝手が良好になる。
【0017】一方、各リンクもしくは各ラッチ板のいず
れか一方に設けたロック溝の左側もしくは右側の一方の
み(例えば右側)を、ラッチ板の一方向(例えば向う側)
のみの回転を案内するスライド案内部とすれば、上記と
同様にして扉を左・手前側、左・向う側、右・向う側に
開くことができる。ここで、扉の右側を手前側に開こう
とすると、右側のロック溝に手前側回転用のスライド案
内部が無いから、ロックピンがスライド案内部の端部に
係合して右側のラッチ板の回転が阻止されるので、扉を
右・手前側に開くことができない。これにより、出入口
などの障害物や通路のレイアウト上の制約などで右・手
前側に開くのが不都合な場合に、有効に適用することが
できる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例により詳細に説
明する。図1及び図2に示すように、第1実施例の扉の
開閉装置は、扉1が取付けられる本体2(建築物などで
は出入口に相当)の左右両部の上下計4箇所(図では上側
の2箇所にみ図示)に突設されたヒンジピン3A,3B
と、扉1の上下部に対向するよう設けられた長方形状の
固定板8及びカバー板10と、固定板8の左右位置に設
けられた左右一対のラッチ板20A,20Bと、一対の
ラッチ板20A,20B間に設けられた連結部材30を
備えている。
【0019】上記固定板8の左右両部には、係合溝11
A,11Bがそれぞれ形成され、これらの係合溝11A,
11Bは、本体2側に対して手前側及び向う側に向けて
双方に開口しており、対応する側のヒンジピン3A,3
Bに対していずれかの開口側から嵌入して係合するよう
になっている。
【0020】ラッチ板20A,20Bは、ヒンジピン3
A,3Bが係脱しうるよう弧状部の外径側に開口したラ
ッチ溝21A,21Bを有し、係合溝11A,11Bの内
側位置で中心孔43A,43Bを挿通する軸5A,5Bに
より固定板8にそれぞれ回動自在に枢着されている。そ
して、図2に示すように、ラッチ溝21A,21Bが左
右外方を向いた角度位置においては、ラッチ溝21A,
21Bが係合溝11A,11Bと交差してその交差部内
にヒンジピン3A,3Bを拘束する一方、その角度位置
から一定角度だけ拘束解除方向に回転すると、ラッチ溝
21A,21Bの開口と合致して、ヒンジピン3A,3B
の係合溝11A,11Bからの抜け出しを許容するよう
になる。
【0021】連結部材30は、一方のラッチ板20A
(20B)の拘束解除方向の回転時に他方のラッチ板20
B(20A)の回転を阻止するもので、I字形状をした一
対の揺動リンク31A,31Bと、これら揺動リンク3
1A,31Bの一端部どおしを結合する連結リンク32
とで構成している。この揺動リンク31A,31Bは、
他端部の孔44A,44Bが固定板8A,8Bに突設した
軸6A,6Bに揺動自在に枢着されている。
【0022】また、この揺動リンク31A,31Bに
は、ほぼT字状のロック溝33A,33Bが形成されて
おり、このロック溝33A,33Bは、揺動リンク31
A,31Bの支軸6A,6Bから遠ざかる方向に延長した
手前側回転用のスライド案内部33A1,33B1及び
向う側回転用のスライド案内部33A2,33B2と、
この各スライド案内部33A1と33A2、33B1と
33B2の中間部から側出し、上記支軸6A,6Bを中
心とした円弧に沿って設けたストッパ部33A3,33
B3とからなる。このロック溝33A,33Bにはラッ
チ板20A,20Bに突設されたロックピン22A,22
Bが係合されている。
【0023】上記第1実施例の構成による扉1の開閉動
作を説明する。図2に示すように、各ラッチ板20A,
20Bのラッチ溝21A,21Bの開口が左右外方を向
いている状態では、ラッチ溝21A,21Bが係合溝1
1A,11Bと交差しており、その交差部内にヒンジピ
ン3A,3Bが拘束されているので、扉1は閉止状態に
保持される。
【0024】ここで、扉1の左側を手前側に開く場合、
図3(A)に示すように、扉1の左側を手前側に引く。す
ると、不動である左側のヒンジピン3Aから係合溝11
Aが抜け出す方向に引かれることになり、これに伴い、
左側のラッチ板20Aに時計方向すなわち拘束解除方向
の回転力が作用する。このとき、ラッチ板20Aに設け
たロックピン22Aは、ロック溝33Aの中間部に位置
している。引き続いてロックピン22Aが手前側回転用
のスライド案内部33A1をスライド移動しつつ、ラッ
チ板20Aがさらに時計方向に回転し、ラッチ溝21A
の開口が係合溝11Aの開口と合致し、そこから左側の
ヒンジピン3Aが抜け出し可能となる。
【0025】その一方で、上記ラッチ板20Aのロック
ピン22Aが手前側回転用のスライド案内部33A1を
スライド移動することに伴い、左側の揺動リンク31A
が反時計方向に揺動し、連結リンク32を介して右側の
揺動リンク31Bが反時計方向に揺動され、そのロック
溝33Bのストッパ部33B3にロックピン22Bが係
合することになる。これで右側のラッチ板20Bはいず
れの方向にも回転できなくなり、右側のヒンジピン3B
の拘束状態が維持される。したがって、図3(A)の如く
右側のヒンジピン3Bを回動中心として扉1の左側が手
前側に開放されることになる。
【0026】上記のようにして開放された扉1を閉める
場合は、扉1の左側部分を本体2側へ押せばよい。する
と、ヒンジピン3Aに係合溝11Aおよびラッチ溝21
Aが嵌まり込み、ヒンジピン3Aに対するラッチ板20
Aの押付力によりラッチ板20Aが反時計方向に回転さ
せられ始める。すると、左側の揺動リンク31Aのロッ
ク溝33Aの手前側回転用のスライド案内部33A1の
端部に位置しているラッチ板20Aのロックピン22A
が、ラッチ板20Aの回転力によって各スライド案内部
33A1,33A2の中間部に向けて移動させられる。
ラッチ板20Aが反時計方向に回転させられて、ついに
はラッチ溝21Aが係合溝11Aに交差してヒンジピン
3Aを係合溝11Aの奥部で拘束する。したがって扉1
が閉止されて、図2の状態に復帰する。
【0027】一方、扉1の左側を向う側に開く場合、図
3の(B)に示すように、扉1の左側を向う側に押す。す
ると、不動である左側のヒンジピン3Aから係合溝11
Aが抜け出す方向に押されることになり、これに伴い、
左側のラッチ板20Aに反時計方向すなわち拘束解除方
向の回転力が作用する。このとき、ラッチ板20Aに設
けたロックピン22Aは、ロック溝33Aの中間部に位
置している。引き続いてロックピン22Aが向う側回転
用のスライド案内部33A2をスライド移動しつつ、ラ
ッチ板20Aがさらに反時計方向に回転し、ラッチ溝2
1Aの開口が係合溝11Aの開口と合致し、そこから左
側のヒンジピン3Aが抜け出し可能となる。
【0028】その一方で、上記ラッチ板20Aのロック
ピン22Aが向う側回転用のスライド案内部33A2を
スライド移動することに伴い、左側の揺動リンク31A
が反時計方向に揺動し、連結リンク32を介して右側の
揺動リンク31Bが反時計方向に揺動され、そのロック
溝33Bのストッパ部33B3にロックピン22Bが係
合することになる。これで右側のラッチ板20Bはいず
れの方向にも回転できなくなり、右側のヒンジピン3B
の拘束状態が維持される。したがって、図3(B)の如く
右側のヒンジピン3Bを回動中心として扉1の左側が向
う側に開放されることになる。
【0029】上記のようにして開放された扉1を閉める
場合は、扉1の左側部分を本体2側へ引けばよい。する
と、ヒンジピン3Aに係合溝11Aおよびラッチ溝21
Aが嵌まり込み、ヒンジピン3Aに対するラッチ板20
Aの押付力によりラッチ板20Aが時計方向に回転させ
られ始める。すると、左側の揺動リンク31Aのロック
溝33Aの向う側回転用のスライド案内部33A2の端
部に位置しているラッチ板20Aのロックピン22A
が、ラッチ板20Aの回転力によって各スライド案内部
33A1,33A2の中間部に向けて移動させられる。
ラッチ板20Aが時計方向に回転させられて、ついには
ラッチ溝21Aが係合溝11Aに交差してヒンジピン3
Aを係合溝11Aの奥部で拘束する。従って扉1が閉止
されて、図2の状態に復帰する。
【0030】上記扉1の右側を手前側または向う側に開
閉する場合は、上記と同様の動作により実現されるの
で、その動作説明を省略する。このようにして、扉1
を、左右任意の側から手前側もしくは向う側の双方向に
開閉操作することができる。尚、上記実施例では、本体
2にヒンジピン3A,3Bを、扉1に固定板8を設けた
が、その逆の構成としてもよい。
【0031】図4は第2実施例の扉の開閉装置である。
第1実施例の扉の開閉装置と相違するのは、右側の揺動
リンク31Bのロック溝33BがほぼL字形に形成さ
れ、このロック溝33Bは、第1実施例の手前側回転用
のスライド案内部33B1が無く、向う側回転用のスラ
イド案内部33B2と、このスライド案内部33B2の
端部から側出するストッパ部33B3とからなってい
る。
【0032】上記第2実施例の構成による扉1の開閉動
作を説明する。扉1の左側を手前側に開く場合(図5
(A)及び図3(A)参照)、扉1の左側を向う側に開く場
合(図5(B)及び図3(B)参照)及び扉1の右側を向う側
に開く場合(図6参照)は、第1実施例と同じである。
【0033】一方、扉1の右側を手前側に開く場合は、
図4の状態から扉1の右側を手前側に引く。しかし、右
側の揺動リンク31Bのロック溝33Bには、手前側回
転用のスライド案内部33B1が無いので、ロックピン
3Bが向う側回転用のスライド案内部33B2の端部に
係合して、右側のラッチ板20Bの回転が阻止される。
したがって、扉1を右・手前側に開くことができない。
これにより、出入口の障害物などで扉1を右・手前側に
開くことが不都合な場合には、この第2実施例の開閉装
置を用いることで、右・手前側に開くのを確実に防止で
きる。
【0034】尚、第2実施例では、扉1を右・手前側に
開くことができない構成としたが、各スライド案内部3
3A1,33A2,33B2を選択的に無くすことで、左
・手前側、左・向う側、右・向う側に開くことができな
い構成とすることができる。
【0035】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の扉の開閉装置は、リンクもしくは各ラッチ板のいずれ
か一方に、ラッチ板の手前側及び向う側の双方向への回
転を案内するスライド案内部と、このスライド案内部の
中間部から側出したストッパ部とが略T字形に形成され
たロック溝を設けたから、扉の左側を手前側または向う
側に開くとともに、扉の右側を手前側及び向う側に開く
ことができるので、使い勝手が良好になる。
【0036】また、リンクもしくは各ラッチ板のいずれ
か一方に設けたロック溝の左側もしくは右側の一方のみ
を、ラッチ板の手前側又は向う側の一方向への回転を案
内するスライド案内部とすれば、扉の開き方を上記4種
類(左・手前側、左・向う側、右・手前側、右・向う側)
の内のいずれか3種類のみにすることができ、残り1種
類を無くせる。したがって、出入口などの障害物や通路
のレイアウト上の制約などで特定方向へ開くのが不都合
な場合に、有効に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の扉の開閉装置の第1実施例を示す分
解斜視図である。
【図2】 上記第1実施例の閉止状態を示す平面図であ
る。
【図3】 上記第1実施例の扉の左・手前側の開き状態
及び左・向う側の開き状態を夫々示す図である。
【図4】 本発明の扉の開閉装置の第2実施例を示す平
面図である。
【図5】 上記第2実施例の扉の左・手前側の開き状態
及び左・向う側の開き状態を夫々示す平面図である。
【図6】 上記第2実施例の扉の右・向う側の開き状態
を示す平面図である。
【図7】 従来の扉の開閉装置の分解斜視図である。
【図8】 上記実施例の閉止状態及び開き状態を夫々示
す平面図である。
【符号の説明】
1…扉、2…本体、3A,3B…ヒンジピン、8…固定
板、11A,11B…係合溝、20A,20B…ラッチ
板、21A,21B…ラッチ溝、22A,22B…ロック
ピン、30…連結部材、31A,31B…揺動リンク、
33A,33B…ロック溝、33A1,33B1…手前側
回転用のスライド案内部、33A2,33B2…向う側
回転用のスライド案内部、33A3,33B3…ストッ
パ部。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扉もしくはこの扉が取付けられる本体の
    いずれか一方の左右両端部にヒンジピンをそれぞれ突設
    する一方、 いずれか他方に、上記各ヒンジピンが扉の開閉方向の双
    方向から係脱自在に係合しうる係合溝を有する固定板を
    設け、この固定板の左右両部には、外径側に開いたラッ
    チ溝によりヒンジピンに係脱自在に係合して、このヒン
    ジピンを上記係合溝内に拘束するラッチ板をそれぞれ回
    転自在に取付けるとともに、これら両ラッチ板間には一
    方のラッチ板の拘束解除方向に回転に連係して他方のラ
    ッチ板の回転を阻止する連結部材を設け、 この連結部材は、上記各ラッチ板の近傍で固定板にそれ
    ぞれ枢着されたリンクと、この各リンクを連結する連結
    リンクとで構成し、 この各リンクもしくは各ラッチ板のいずれか一方に、ラ
    ッチ板の手前側および向う側の双方向への回転を案内す
    るスライド案内部と、このスライド案内部の中間部から
    側出したストッパ部とが略T字形に形成されたロック溝
    を設けるとともに、 いずれか他方に、上記各ロック溝のストッパ部に係合し
    てラッチ板の回転を規制するロックピンを突設したこと
    を特徴とする扉の開閉装置。
  2. 【請求項2】 上記各リンクもしくは各ラッチ板の手前
    側又は向う側へのいずれか一方に設けた上記ロック溝の
    左側もしくは右側の一方のみが、ラッチ板の手前側又は
    向う側の一方向への回転を案内するスライド案内部と、
    このスライド案内部の端部から側出したストッパ部とが
    略L字形に形成されたロック溝であることを特徴とする
    請求項1に記載の扉の開閉装置。
JP24767692A 1992-09-17 1992-09-17 扉の開閉装置 Expired - Fee Related JP2860019B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24767692A JP2860019B2 (ja) 1992-09-17 1992-09-17 扉の開閉装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24767692A JP2860019B2 (ja) 1992-09-17 1992-09-17 扉の開閉装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06101956A JPH06101956A (ja) 1994-04-12
JP2860019B2 true JP2860019B2 (ja) 1999-02-24

Family

ID=17166996

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24767692A Expired - Fee Related JP2860019B2 (ja) 1992-09-17 1992-09-17 扉の開閉装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2860019B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104329878B (zh) * 2013-11-29 2016-10-26 海尔集团公司 一种双向开关门装置以及具有该装置的冰箱
CN106288620A (zh) 2016-08-16 2017-01-04 青岛海尔股份有限公司 左右开门机构及冰箱
CN113464006B (zh) * 2021-06-30 2022-08-16 冉进冬 一种双向开门装置
CN113914734B (zh) * 2021-09-29 2023-03-28 重庆海尔制冷电器有限公司 双向开门装置及具有该装置的制冷设备

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06101956A (ja) 1994-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5548927A (en) Door opening and closing apparatus
JPH09130058A (ja) ヒンジ装置
JP2860019B2 (ja) 扉の開閉装置
JPH04138944A (ja) 車両用可動ステツプ
KR101091801B1 (ko) 도어 보조 잠금장치
JPH055431Y2 (ja)
KR100278848B1 (ko) 도어록장치
JP2651289B2 (ja) 両開き扉のかぎ機構
JPH0647106Y2 (ja) 左右両開き可能な扉の開閉装置
JP3775700B2 (ja) 建設機械のドアロック装置
JP4919148B2 (ja) ドアガード
JPH0439690U (ja)
JP2880363B2 (ja) 扉の開閉装置
JPH02153184A (ja) 扉の開閉装置
JPH0528459Y2 (ja)
JPH0720534Y2 (ja) 左右両開き可能な扉の開閉装置
KR100230995B1 (ko) 냉장고 도어의 좌우개폐 장치
JPH02304186A (ja) 扉装置
JPH0744939Y2 (ja) 扉の開閉装置
JPS5952183A (ja) 冷蔵庫の扉閉止装置
JPH0688675A (ja) 扉の開閉装置
KR20240043326A (ko) 구조물의 힌지용 메모리 래치
JPH07113510B2 (ja) 扉の開閉装置
JPH0781776B2 (ja) 扉の開閉装置
JP2781472B2 (ja) 両開き扉の開閉装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071204

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081204

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091204

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091204

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101204

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101204

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111204

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees