JP2857976B2 - 強誘電相を示す液晶表示装置及び液晶表示素子の駆動方法 - Google Patents

強誘電相を示す液晶表示装置及び液晶表示素子の駆動方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は強誘電相及び/又は反
強誘電相を有する強誘電性液晶(反強誘電性液晶を含
む)を用いた液晶表示素子及びその駆動方法に関し、特
に、階調表示が可能な強誘電性液晶表示装置及び強誘電
性液晶表示素子の駆動方法に関する。また、この発明は
コントラストの高い画像を表示できる強誘電性液晶表示
装置及び強誘電性液晶表示素子の駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】強誘電性液晶表示素子としては、強誘電
性液晶を用いた強誘電性液晶表示素子と反強誘電性液晶
を用いた反強誘電性液晶表示素子とが知られている。
【0003】強誘電性液晶表示素子の実用化に関する研
究は、従来、SS−F液晶と呼ばれる強誘電性液晶を対
象として行なわれていた。しかし、SS−F液晶を用い
る強誘電性液晶表示素子は透過率を段階的に変化させる
ことができず、階調表示を行うことができない。
【0004】そこで、階調表示の可能な強誘電性液晶表
示素子が研究されており、カイラルスメクティック相の
螺旋ピッチが表示素子の基板間隔より小さい強誘電性液
晶を用いることが提案されている。この種の強誘電性液
晶は、メモリ性を有するものがSBF液晶と呼ばれ、非
メモリ性のものがDHF液晶と呼ばれている(「LIQUID
CRYSTALS」, 1989, Vol.5, NO.4, の第1171頁ないし第
1177頁参照)。
【0005】DHF液晶を用いる強誘電性液晶表示素子
では、DHF液晶が螺旋構造をもった状態で基板間に封
入されている。DHF液晶は、液晶層を挟んで対向する
電極間に絶対値が十分大きい値の電圧を印加した時、印
加電圧の極性に応じて、液晶分子の平均的な配向方向が
第1の方向となる第1の配向状態(第1の強誘電相)と
液晶分子の平均的な配向方向が第2の方向にとなる第2
の配向状態(第2の強誘電相)とのいずれかになり、印
加電圧の絶対値が前記第1の配向状態又は第2の配向状
態となる電圧より小さい場合、分子配列の螺旋の歪みに
より、液晶分子の平均的な配向方向が前記第1と第2の
方向の間となる中間の配向状態になる。
【0006】従来、DHF液晶を用いる液晶表示素子に
おいては、一方の偏光板の光学軸は前記第1又は第2の
方向に平行に設定され、他方の偏光板の光学軸は一方の
偏光板の光学軸に直交するように配置されている。
【0007】しかし、このような構成の強誘電性液晶表
示素子では、表示したい階調に対応する電圧を液晶に印
加しても、印加電圧と画素の透過率とが対応せず、実用
レベルの階調表示を実現することはできない。これは、
これらの液晶表示素子の光学特性のヒステリシスが大き
く、表示階調に対応する電圧を液晶に印加しても、それ
以前に印加された電圧の影響で表示階調が一義的に定ま
らないためである。
【0008】ヒステリシスの影響を小さくして表示階調
を制御するため、各画素の選択期間に液晶分子を第1又
は第2の方向に一旦配向させる電圧を印加し、その後、
表示階調に対応する電圧を印加して液晶表示素子を駆動
する手法等も提案されている。しかし、このような駆動
方法では、駆動回路が複雑になり、また、各画素の選択
期間が長くなるという問題がある。
【0009】一方、反強誘電性液晶表示素子は、反強誘
電性液晶が備える配向状態の安定性を利用して画像を表
示するものである。すなわち、反強誘電性液晶は、液晶
分子の配向に3つの安定状態を有し、第1のしきい値以
上の電圧を該液晶に印加したとき、印加電圧の極性に応
じて液晶分子が第1の方向に配列する第1の強誘電相ま
たは第2の方向に配列する第2の強誘電相に配向し、絶
対値が前記第1のしきい値及び第2のしきい値より低い
電圧を印加したとき、液晶分子の平均的な配列方向がス
メクテック相の層の法線とほぼ平行な方向の反強誘電相
に配向する。液晶表示素子の両側に配置する一対の偏光
板の透過軸の方向を反強誘電相の光学軸を基準にして設
定することにより、光の透過率を制御して画像を表示す
ることができる。
【0010】反強誘電性液晶は、印加電圧が変化して
も、上記第1と第2のしきい値を境とする各範囲で、第
1または第2の強誘電相または反強誘電相に配向した状
態を維持するというメモリ性を有している。従来の反強
誘電性液晶表示素子は、このメモリ性を利用して単純マ
トリクス駆動されている。反強誘電性液晶の配向状態の
メモリ性は、液晶が第1または第2の強誘電相から反強
誘電相に相転移する電圧と、反強誘電相から第1または
第2の強誘電相に相転移する電圧との電圧差によって定
まり、この電圧差が大きいほど、配向状態のメモリ性が
高い。このため、従来の反強誘電性液晶表示素子では、
反強誘電性液晶として、上記電圧差が大きい液晶を用い
ている。しかし、メモリ性の高い反強誘電性液晶を用い
る従来の反強誘電性液晶表示素子では、表示階調の制御
がほとんど不可能で、階調表示を実現することはできな
かった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】液晶表示素子として
は、任意の階調を安定して表示できるだけでなく、最低
階調での透過率と最高階調での透過率の比、即ち、コン
トラストが大きいことが望まれる。コントラストに関し
ても、強誘電性及び反強誘電性液晶表示素子は、他の液
晶表示素子と比較して優れているが、さらにコントラス
トが高い画像を表示できる素子が望まれている。しかし
ながら、従来の強誘電性液晶表示素子はコントラストが
高く、安定した階調表示を行うことができなかった。
【0012】この発明は、上記実状に鑑みてなされたも
ので、簡単な構成で且つ階調表示が可能な強誘電性液晶
表示装置及び強誘電性液晶表示素子の駆動方法を提供す
ることを目的とする。また、この発明は、コントラスト
の高い階調画像を安定して表示でき強誘電性液晶表示装
置及び強誘電性液晶表示素子の駆動方法を提供すること
を他の目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の第1の観点に係る液晶表示装置は、画素
電極が形成された一方の基板と、前記画素電極に対向す
る対向電極が形成された他方の基板と、前記2つの基板
間に配置された強誘電相を示す液晶と、前記2つの基板
を挟む位置に配置された一対の偏光板と、を有し、前記
画素電極と前記対向電極との間に印加される極性の異な
る電圧の絶対値の変化に対応して実質的に等しい光学的
変化を示し、電界を印加した後の初期配向状態に復帰す
る配向速度が前記極性に応じて異なる液晶表示素子と、
表示画像に対応する画像データを受け、画像データに対
応する絶対値を持ち且つ極性が異なる複数の電圧を、前
記初期配向状態に復帰する配向速度が遅い極性の順番に
前記画素電極と前記対向電極間に複数のフレームにわた
って交互に印加する駆動手段と、を備えることを特徴と
する。
【0014】また、この発明の第2の観点に係る液晶表
示素子の駆動方法は、画素電極と画素電極に接続された
薄膜トランジスタがマトリクス状に複数配列された一方
の基板と、前記画素電極に対向する対向電極が形成され
た他方の基板と、これらの基板の間に配置され、層構造
をもち、前記画素電極と対向電極間に印加された電圧に
応じて液晶分子が第1の方向にほぼ配列した第1の配向
状態と、液晶分子が第2の方向にぼぼ配列した第2の配
向状態と、液晶分子の平均的な配列方向が前記第1の方
向と前記第2の方向の間の任意の方向となる中間の配向
状態にそれそれ配向する強誘電相を示す液晶と、前記一
方の基板側に配置され、前記液晶層の法線と実質的に平
行な方向に光学軸が設定された一方の偏光板と、前記他
方の基板側に配置され、前記一方の偏光板の光学軸に直
交又は平行に光学軸が設定された他方の偏光板とを備
え、前記画素電極と前記対向電極との間に印加される極
性の異なる電圧の絶対値の変化に対応して実質的に等し
い光学的変化を示し、電界を印加した後の初期配向状態
に復帰する配向速度が前記極性に応じて異なる液晶表示
素子の駆動方法において、絶対値が表示階調に対応し、
1つの表示階調に対してフレーム毎に極性が異なる複数
のパルス電圧を前記アクティブ素子を介して前記画素電
極に、前記初期配向状態に復帰する配向速度が遅い順番
で印加する、ことを特徴とする。印加する複数のパルス
電圧の極性の順番を変更できるようにしてもよい。
【0015】
【作用】前記異なった極性の複数の電圧(パルス電圧)
を順次印加して液晶表示素子を駆動する場合、高コント
ラストが得られる極性の順番は液晶表示素子毎に異な
る。例えば、正極性で所定絶対値の電圧を有する第1の
電圧を印加した後で電圧が0の第3の電圧を印加した時
に前記液晶の分子が初期配向状態に復帰する第1の時間
が、負極性で前記所定絶対値の電圧を有する第2の電圧
を印加した後で前記第3の電圧を印加した時に前記液晶
の分子が初期配向状態に復帰する第2の時間よりも長い
場合には、前記複数の電圧を正極性と負極性の順番で印
加すべきである。同様に、例えば、正極性で所定絶対値
の電圧を有する第1の電圧と負極性で前記所定絶対値の
電圧を有する第2の電圧と電圧値が0の第3の電圧とを
順番に印加した時の前記第3の電圧の印加に対応した前
記液晶表示素子の透過率が、前記第2の電圧と前記第1
の電圧と前記第3の電圧とを順番に印加した時の前記第
3の電圧の印加に対応した前記液晶表示素子の透過率よ
りも小さい場合にも、前記複数の電圧を正極性、負極性
の順番で印加すべきである。そこで、この発明では、複
数の電圧を任意の順番ではなく、液晶表示素子毎に定ま
る所定の順番で印加し、高コントラストの画像を表示可
能とする。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。 (第1実施例)まず、この実施例の強誘電性液晶表示素
子の構成を説明する。図1は強誘電性液晶表示素子の断
面図、図2は強誘電性液晶表示素子の画素電極とアクテ
ィブ素子を形成した透明基板の平面図である。この強誘
電性液晶表示素子は、アクティブマトリクス方式のもの
であり、図1に示すように、一対の透明基板(例えば、
ガラス基板)1、2間に液晶11を封入して形成した液
晶セル15と、該液晶セルを挟んで配置された一対の偏
光板13,14と、から構成される。
【0017】図1において下側の透明基板(以下、下基
板)1には、図1、図2に示すように、ITO等の透明
導電材料から構成された画素電極3と画素電極3にソー
スが接続された薄膜トランジスタ(以下、TFT)4と
がマトリクス状に形成されている。
【0018】図2に示すように、画素電極3の行間にゲ
ートライン5が配線され、画素電極3の列間にデータラ
イン(階調信号ライン)6が配線されている。各TFT
4のゲート電極は対応するゲートライン5に接続され、
ドレイン電極は対応するデータライン6に接続されてい
る。ゲートライン5は、行ドライバ21に接続され、デ
ータライン6は列ドライバ22に接続される。行ドライ
バ21は、後述するゲート電圧を印加して、ゲートライ
ン5をスキャンする。一方、列ドライバ22は、画像デ
ータを受け、データライン6に画像データに対応するデ
ータ信号を印加する。
【0019】図1において、上側の透明基板(以下、上
基板)2には、下基板1の各画素電極3と対向し、基準
電圧V0が印加されている対向電極7が形成されてい
る。下基板1と上基板2の電極形成面には、それぞれ配
向膜8、9が設けられている。配向膜8、9はポリイミ
ド等の有機高分子化合物からなる水平配向膜であり、そ
の対向面にはラビングによる配向処理が施されている。
【0020】下基板1と上基板2は、その外周縁部にお
いて枠状のシール材10を介して接着されている。基板
1、2とシール材10で囲まれた領域には液晶11が封
入されている。液晶11は、カイラルスメクティックC
相の螺旋ピッチが両基板1、2の間隔より小さく、か
つ、配向状態のメモリ性を有さない強誘電性液晶(DH
F液晶)である。液晶11は、螺旋ピッチが、可視光帯
域の波長である700nm〜400nm以下(例えば、40
0nm〜300nm)であり、自発分極が大きく、コーンア
ングルが約27度ないし45゜(望ましくは、27゜な
いし30゜)の強誘電性液晶組成物からなる。なお、図
1において、符号12は両基板1、2の間隔を規制する
ギャップ材を示す。
【0021】液晶11は、カイラルスメクティックC相
が有する層構造の層の法線を配向膜8、9の配向処理の
方向に向けて均一な層構造を形成する。また、その螺旋
ピッチが基板間隔より小さいため、螺旋構造をもった状
態で基板1、2間に封入されている。画素電極3と対向
電極7との間に絶対値が十分大きい電圧を印加したと
き、液晶11は印加電圧の極性に応じて、液晶分子の配
向方向がほぼ第1の方向となる第1の配向状態と液晶分
子の配向方向がほぼ第2の方向となる第2の配向状態の
いずれかの状態に設定される。また、絶対値が液晶分子
を第1又は第2の配向状態に配向させる電圧より低い電
圧を画素電極3と対向電極7間に印加したとき、液晶1
1の分子配列の螺旋が歪み、液晶11の平均的な配向方
向が第1の方向と第2の方向の間の方向となる中間配向
状態となる。
【0022】液晶表示素子の上下には、一対の偏光板1
3、14が配置されている。偏光板13、14の透過軸
と液晶11の液晶分子の配向方向との関係を図3を参照
して説明する。図3において、符号11A、11Bは、
液晶11の第1と第2の配向状態における液晶分子の平
均的な配向方向(長軸方向、ダイレクタ)を示し、符号
13A、14Aは図1において下側の偏光板13、上側
の偏光板14の透過軸の方向を示す。
【0023】一方の極性でかつ絶対値が十分大きい電圧
を液晶11に印加した時、液晶11は、第1の配向状態
となり、液晶分子は一点鎖線で示す第1の配向方向11
Aにほぼ配向する。他方の極性でかつ絶対値が十分大き
い電圧を液晶11に印加したとき、液晶11は第2の配
向状態となり、液晶分子は2点鎖線で示す第2の配向方
向11Bにほぼ配向する。一方、印加電圧が0のとき、
液晶分子の平均的な配向方向は液晶のスメクティック相
の層の法線方向、即ち、第1と第2の配向方向11Aと
11Bの中間の方向11Cとなる。
【0024】第1の配向方向11Aと第2の配向方向1
1Bとのずれ角は、液晶11の種類によって異なるが、
25゜〜45゜に選定され、望ましくは27゜〜45゜
である。偏光板13、14のうち、一方の偏光板、例え
ば、上偏光板14の透過軸14Aは、液晶11のスメク
ティック相の層の法線方向とほぼ平行に設定されてい
る。下偏光板13の透過軸13Aは、上偏光板14の透
過軸14Aとほぼ直交している。
【0025】図3に示すように偏光板13、14の透過
軸13A,14Aを設定した強誘電性液晶表示素子は、
液晶分子を第1又は第2の配向方向11A、11Bに配
向させた第1又は第2の配向状態の時に透過率が最も高
く(表示が最も明るく)なり、液晶分子を前記スメクテ
ィック相の層の法線方向とほぼ平行な中間方向11Cに
配向させた時に透過率が最も低く(表示が最も暗く)な
る。より詳細に説明すると、液晶分子の平均的な配向方
向が第1又は第2の配向方向11A、11Bとなった状
態では、入射側偏光板(ポーラライザ)を通過した直線
偏光は液晶11の偏光作用により非直線偏光となる。そ
して、液晶層を通過した光のうち出射側偏光板(アナラ
イザ)の透過軸と平行な成分がアナライザを透過して出
射し、表示は明るくなる。一方、液晶分子の平均的な配
向方向が中間方向11Cを向いた状態では、入射側偏光
板を通った直線偏光は液晶11の偏光作用をほとんど受
けず、直線偏光のまま液晶層を通過する。このため、液
晶層を通過した光のほとんどが出射側偏光板で吸収さ
れ、表示が暗くなる。
【0026】液晶11の平均的な配向方向は、印加電圧
の極性と電圧値(絶対値)に応じて、配向方向11Aと
11Bの間で連続的に変化する。このため、この強誘電
性液晶表示素子の透過率は連続的に変化可能である。
【0027】次に、液晶11の特性について説明する。
偏光板13、14を図3に示すように配置した場合にお
いては、液晶11(電極3と7間)に電圧を印加しない
時の透過率が最も低くなり、印加電圧の絶対値が大きく
なるに従って、透過率が上昇する。この実施例において
は、周期が比較的長い(0.1Hz程度)三角波電圧を
印加した時に、その光学応答特性が図4(A)に示すよ
うに連続的に滑らかに変化するものを使用する。また、
光学応答特性のヒステリシスは小さい方が望ましい。
【0028】また、図4(B)に示すように、光学応答
特性に明確な閾値、即ち、わずかな電圧の変化で透過率
が急激に変化する特性の強誘電性液晶は望ましくない。
【0029】次に、上記構成の強誘電性液晶表示素子の
駆動方法を図5(A)乃至(C)を参照して説明する。
図5(A)は、行ドライバ21が第1行のTFT4に接
続されたゲートライン5に印加するゲートパルスの波形
を示し、図5(B)と図5(C)は、列ドライバ22が
データライン6に印加するデータ信号の波形を示す。な
お、理解を容易にするため、第1行の画素用のデータ信
号のみを示し、他の行用のデータ信号は図示しない。
【0030】図5(A)、(B)、(C)において、T
Fは1フレーム期間、TSは第1行の画素の選択期間、
TOは非選択期間を示す。各選択期間TSは、例えば、
約45μ秒である。この実施例においては、図5(B)
に示すように、連続する2つのフレームTFodd(奇数
番目のフレーム)とTFeven(偶数番目のフレーム)の
選択期間TSに、表示階調に応じ、極性が反対で絶対値
が同一の電圧値VD、−VDを有する駆動パルス(書き
込みパルス)をデータライン6に印加する。即ち、1つ
の画像データ(階調信号)について、電圧の絶対値が等
しく、極性が正と負との2つの駆動パルスを2つのフレ
ームTFoddとTFevenの選択期間TSにそれぞれ1つ
ずつ印加する。
【0031】また、図5(C)は、1つの画像データに
ついて、電圧の絶対値が等しく、極性が負と正との2つ
の駆動パルスを2つのフレームTFoddとTFevenの各
選択期間TSにそれぞれ1つずつ印加する例を示す。図
5(B)の駆動方法と図5(C)の駆動方法とは、液晶
表示素子に基本的に同一の画像を表示させる。駆動パル
スの極性及び電圧値は、データ信号の基準電圧V0に対
する極性と電圧である。基準電圧V0は対向電極7に印
加する電圧と同一である。
【0032】この駆動方法では、書き込み電圧VDの最
小値をV0とし、最大値Vmaxを透過率の飽和が起こる
電圧(図4(A)では、Vsat)よりも若干低い値とし
て、V0乃至Vmaxの範囲で書き込み電圧VDを制御す
る。
【0033】上記のような波形のゲート信号とデータ信
号とを用いて上記強誘電性液晶表示素子を駆動すると、
各行の選択期間TSに、駆動パルスの電圧(書き込み電
圧)VD又は−VDがゲートパルスによりオンしている
TFT4を介して画素電極3に印加される。ゲートパル
スがオフし、非選択期間TOになると、TFT4がオフ
し、書き込み電圧VD又は−VDに応じた電圧が画素電
極3と対向電極7とその間の液晶11とで形成される容
量(画素容量)に保持される。このため、非選択期間T
Oの間、その画素の透過率が、画素容量の保持電圧に対
応する値、即ち、書き込み電圧VD又は−VDに対応し
た値に維持される。
【0034】この実施例では、液晶11として印加電圧
の変化に対する透過率が連続的に変化するものを使用
し、しかも、図3に示す光学配置を採用しているので、
書き込み電圧VD又は−VDの絶対値に対する透過率が
一義的に定まり、書き込み電圧VD又は−VDの絶対値
により透過率を制御して、明確な階調表示を実現でき
る。また、連続する2つのフレームにより、1つの画像
データに対する正負逆極性の電圧を印加しているので、
正負の電圧に対する光学特性が若干異なっていてもこれ
らの光学的変化の平均値として観察されるので、正負逆
極性の電圧に対する光学的特性に差があっても明確な階
調表示が可能である。
【0035】また、連続する2つのフレームで、極性が
逆で絶対値が等しい電圧を各画素(画素電極)に印加す
るので、液晶11に直流電圧成分が片寄って印加される
ことがない。従って表示の焼き付き現象や液晶の劣化を
生ずることもない。
【0036】液晶11(電極3と7の間)に逆極性で絶
対値が同一の電圧を印加した場合、その透過率は若干異
なり、完全に同一ではない。従って、表示画像のちらつ
き(フリッカ)を防止するため、フレーム期間TFは1
/30秒以下に設定することが望ましい。
【0037】上記構成の液晶表示素子を実際に製造した
場合、実際の配向処理の方向、透過軸の方向は基準とな
る方向11A,11B,11C、13A、14Aから若
干ずれる。また、配向処理の強度(ラビング処理の程
度)も液晶11の層厚も液晶表示素子毎に及び1つの液
晶表示素子の中でも場所毎に変化する。このため、図5
(B)と(C)に示すデータ信号を用いた場合では、本
来同一の階調が表示されるべきであるが、液晶分子の配
向する速度が異なったり、配向の状態が異なってしま
い、結果として、表示階調に差が生ずる場合がある。
【0038】この点を実験結果に基づいて具体的に説明
する。図6(A)は、実験に使用した評価用の第1のパ
ルス列を示し、図6(B)は、実験に使用した評価用の
第2のパルス列を示し、図6(C)は、図6(A)又は
(B)に示したパルス列を液晶に印加することにより得
られる透過率の変化を示す。また、τは印加パルスのパ
ルス幅、1表示期間は200τである。このようなパル
ス列を強誘電性液晶表示素子の液晶に印加し、各表示期
間における透過光量を積分し、100%の透過率の積分
値に対する割合(%)ON1、ON2、OFF1、OF
F2を求めた結果を表1〜表3に示す。
【0039】
【表1】 液晶表示素子1 τ=340μm ON1 ON2 OFF1 OFF2 第1のパルス列 95.1 96.8 6.6 3.4 第2のパルス列 93.2 98.5 20.9 9.0 τ=100μm ON1 ON2 OFF1 OFF2 第1のパルス列 96.0 57.6 7.0 3.4 第2のパルス列 94.0 93.9 49.7 26.3
【0040】
【表2】 液晶表示素子2 τ=170μm ON1 ON2 OFF1 OFF2 第1のパルス列 96.4 101.5 5.9 3.7 第2のパルス列 98.6 100.9 35.2 9.9 τ=100μm ON1 ON2 OFF1 OFF2 第1のパルス列 98.7 87.2 10.6 3.8 第2のパルス列 99.7 100.4 57.3 15.7
【0041】
【表3】 液晶表示素子3 τ=200μm ON1 ON2 OFF1 OFF2 第1のパルス列 98.3 98.7 45.9 14.9 第2のパルス列 82.2 100.9 4.9 4.0
【0042】上記実験結果より明らかなように、第1及
び第2の液晶表示素子では、第1のパルス列、即ち、画
像データに対応するパルス対を正極性、負極性の順番で
印加した方が、低濃度の画像が得られ、コントラストも
向上する。また、第3の液晶表示素子には、第2のパル
ス列、即ち、画像データに対応するパルス対を負極性、
正極性の順番で印加した方が、低濃度の画像が得られ、
表示画像のコントラストが向上する。
【0043】このような差が発生する理由は、第1及び
第2の液晶表示素子では、負極性のパルスを印加してか
ら電圧0を印加し、液晶分子が初期配向状態に復帰する
配向速度の方が、正極性のパルスを印加してから電圧0
を印加し、液晶分子が初期配向状態に復帰する配向速度
よりも速いためであると考えられる。
【0044】印加電圧の極性の順番に応じて表示階調が
変化するという現象は、他の電圧値を有する電圧パルス
を印加した場合にも同様に発生する。
【0045】従って、第1及び第2の液晶表示素子に
は、図5(B)及び図6(A)に示すように、画像デー
タに対応する駆動パルスを正極性、負極性の順番で印加
し、第3の液晶表示素子には、図5(C)及び図6
(B)に示すように、画像データに対応する駆動パルス
を負極性、正極性の順番で印加することによりコントラ
ストの高い表示画像が得られる。
【0046】また、上記実験により、規格上は同一構成
の液晶表示素子であっても、素子毎にその特性が異なる
ことが確認された。従って、図5(B)と(C)に示す
データ信号のいずれを使用するかは、上述と同様の実験
を各素子について行ってその特性を求めて選択する。
【0047】(第2実施例)第1実施例では、液晶11
として強誘電性液晶であるDHF液晶を使用したが、反
強誘電性液晶(以下、AFLC)を使用してもよい。A
FLCは、その螺旋ピッチが基板間隔より大きいため、
螺旋構造を消失した状態で基板1、2間に封入され、一
対の偏光板13、14の透過軸13A,14Aは、第1
実施例と同様に、図3に示すように配置される。このA
FLCは一方の極性でかつあるしきい値電圧(ONしき
い値電圧)以上の電圧が印加されたとき、液晶分子の平
均的な配向方向は第1の方向11Aとなり、極性が逆で
かつ絶対値が前記ONしきい値電圧以上の電圧を印加し
た時に、平均的な配向方向は二点鎖線で示した第2の方
向11Bとなり、前記ONしきい値電圧より低い他のし
きい値電圧(OFFしきい値電圧)以下の電圧を印加し
た時に、平均的な配向方向が第3の方向11Cとなる。
また、本実施例で用いたAFLCは、ONしきい値電圧
とOFFしきい値電圧の間の電圧を印加した時、平均的
な配向方向が第1の方向11Aと第3の方向11Cの
間、又は、第2の方向11Bと第3の方向11Cの間と
なり、光学的中間状態となる特性を有している。
【0048】この実施例では、例えば、次の3つのタイ
プの反強誘電性液晶を使用できる。 (1) 印加電圧が0V近傍の非常に狭い範囲でのみ反
強誘電相を示し、光学応答の特性カーブが急峻であり、
反強誘電相を示す領域に平坦な領域がほとんど存在しな
い液晶。図7はこの種の反強誘電性液晶の光学応答特性
の一例を示す。この光学応答特性は一対の偏光板を図3
に示すように配置し、0.1Hz程度の十分低周波の三
角波電圧を印加して得られたものである。この反強誘電
性液晶は、±0.5V程度の非常に狭い印加電圧領域に
おいてのみ、反強誘電相を示す特性を有し、特性カーブ
が急峻であり、反強誘電相を示す領域に平坦な領域がほ
とんど存在しない。この種の反強誘電性液晶は、反強誘
電−強誘電相転移前駆現象を呈する印加電圧の範囲が広
いため、印加電圧に応じて無数の中間的光学状態を有
し、その光学応答特性に明確な閾値が存在せず、この発
明の駆動方法に適している。
【0049】(2) 印加電圧0Vでは、平均的分子長
軸方向が層の法線方向に揃わず、印加電圧0V以外の2
つの電圧値で平均的分子長軸方向が、層の法線方向に揃
い、透過率が最小となる反強誘電性液晶。図8はこの種
の反強誘電性液晶の光学応答特性の一例を示す。この光
学応答特性も一対の偏光板を図3に示すように配置し、
0.1Hz程度の十分低周波の三角波電圧を印加して得
られたものである。この特性を有する反強誘電性液晶
は、印加電圧0Vでは、平均的分子長軸方向が層法線方
向に揃わず、印加電圧0V以外の2つの電圧値で平均的
分子長軸方向が、層法線方向に揃い、透過率が最小とな
る。即ち、暗状態になる電圧領域が2つに分離してお
り、印加電圧が0V付近に平坦な部分が存在しない。こ
の種の反強誘電性液晶は、反強誘電−強誘電相転移前駆
現象を呈する印加電圧の範囲が広いため、印加電圧に応
じて無数の中間的光学状態を有し、その光学応答特性に
明確な閾値が存在せず、この発明の駆動方法に適してい
る。
【0050】第1及び第2の反強誘電性液晶は、コーン
アングルが30゜から45゜(望ましくは、35゜以
上)と大きく、自発分極が約200以上と大きく、さら
に、相シーケンスがI、SmA(スメクティックA
相)、ASmC*(アンチ(反)スメクティックC*相)
と相転移する液晶である。
【0051】(3) 光学応答特性のヒステリシスの幅
が非常に小さい反強誘電性液晶 図9はこの種の反強誘電性液晶の光学応答特性の一例を
示す。この光学応答特性も一対の偏光板を図3に示すよ
うに配置し、0.1Hz程度の十分低周波の三角波電圧
をこの反強誘電性液晶に印加して得られたものである。
この特性を有する反強誘電性液晶は、光学応答特性のヒ
ステリシスの幅が0.5V以下と、非常に狭い。この種
の反強誘電性液晶も、この発明の駆動方法に適してい
る。
【0052】なお、第2実施例における液晶表示素子の
その他の構成は第1実施例と同一である。
【0053】このような構成の反強誘電性液晶表示素子
においても、連続する2つのフレームに、極性が異な
り、表示階調に応じた絶対値を有する書き込み電圧を印
加することにより、第1実施例と同様に任意の階調画像
を表示できる。そして、例えば、図6(A)、(B)に
示す評価波形等を用いて液晶表示素子の特性を測定し、
測定した特性に応じて、図5(B)又は(C)に示す波
形の一方を液晶に印加する。従って、コントラストの高
い画像を表示できる。
【0054】(第3実施例)次に、第1実施例の駆動方
法を用いて液晶表示素子を駆動する駆動回路の実施例
を、テレビ映像等の動画を表示する液晶表示装置を例に
説明する。図10はこの実施例の液晶表示装置の構成を
示す。
【0055】図示するようにこの液晶表示装置は、液晶
表示モジュール63と駆動回路モジュール71より構成
される。外部より供給される通常のNTSCコンポジッ
ト信号は駆動回路モジュール71内のA/D変換器51
により、デジタル信号に変換され、分離回路53に供給
される。分離回路53は供給されたデジタル信号から同
期信号、輝度信号、色相信号を分離する。分離された同
期信号は、クロック回路65と書き込み制御回路67に
供給される。また、輝度信号と色相信号は復調/変換回
路55に供給される。
【0056】復調/変換回路55は輝度信号と色相信号
から、RGBそれぞれの輝度信号を生成し、フレームメ
モリ57の第1のポートに供給する。フレームメモリ5
7は、1画面(1フレーム)分の記憶容量を有するデュ
アルポートメモリから構成され、第1のポートに供給さ
れたRGB輝度信号を順次格納する。D/A変換器59
は、フレームメモリ57の第2ポートから出力されたR
GB輝度信号を対応するアナログ輝度信号+R、+G、
+Bに変換する。この際、反転輝度信号−R、−G、−
Bも出力する。セレクタ61はD/A変換器59から供
給されるRGBアナログ輝度信号+R、+G、+Bと反
転輝度信号−R、−G、−Bを交互に選択して液晶表示
モジュール63に供給する。
【0057】液晶表示モジュール63は、図1〜図3に
示す構成を有する。但し、この実施例では、液晶表示素
子は、カラー画像を表示するもので、図1、図2の各画
素電極3の上にはR、G、又はBのカラーフィルタが配
置されている。
【0058】クロック回路65は、A/D変換器51、
分離回路53、復調/変換回路55の動作を制御するた
めのクロック信号を生成し、これらに供給する。書き込
み制御回路67は、分離回路53からの同期信号に応答
し、フレームメモリ57に書き込み制御信号を供給す
る。
【0059】読み出し制御回路69は、フレームメモリ
57に読み出し制御信号を供給してフレームメモリ57
の記憶データを第2ポートに読み出し、D/A変換器5
9に変換タイミング信号を供給し、液晶表示モジュール
63の行ドライバ21と列ドライバ22にタイミング制
御信号を供給する。
【0060】さらに、読み出し制御回路69は、スイッ
チSWを備え、スイッチSWのオン・オフに従ってセレ
クタ61に選択制御信号を供給し、(1)スイッチSW
がオンの場合には、図5(B)に示すように、セレクタ
61に+R,+G,+Bを先に選択させ、次のフレーム
で、−R,−G,−Bを選択させ、(2)スイッチSW
がオフの場合には、図5(C)に示すように、セレクタ
61に−R,−G,−Bを先に選択させ、次のフレーム
で、+R,+G,+Bを選択させる。
【0061】上記構成において、例えば、液晶表示モジ
ュール63は、TAB技術等を用いて、液晶表示素子と
ドライバ素子を接続して形成される。一方、駆動回路モ
ジュール71は、プリント配線基板上等に形成される。
そして、液晶表示モジュール63と駆動回路モジュール
71がそれぞれ完成した後で、両者がフィルムケーブル
等を介して接続される。
【0062】液晶表示モジュール63と駆動回路モジュ
ール71を接続する前に、図6(A)、(B)に示す評
価信号を用いて液晶表示素子の特性を測定し、図5
(B)と(C)のいずれに示すデータ信号がその液晶表
示素子に適しているかを判別する。図5(B)に示すデ
ータ信号がその液晶表示素子に適していると判別した場
合、スイッチSWをONし、図5(C)に示すデータ信
号がその液晶表示素子に適していると判別した場合、ス
イッチSWをオフに設定する。
【0063】次に、上記構成の液晶表示装置の動作を図
11(A)〜(E)のタイミングチャートを参照して説
明する。A/D変換器51には、図11(A)に示すN
TSCコンポジット信号が順次供給される。A/D変換
器51は、クロック回路65から供給される変換タイミ
ング信号に従って、このNTSCコンポジット信号を順
次デジタル信号に変換し、分離回路53に供給する。分
離回路53は、クロック回路65から供給されるタイミ
ング信号に従って、A/D変換器51から供給されるデ
ジタル信号から同期信号、輝度信号、色相信号を分離す
る。
【0064】復調/変換回路55は輝度信号と色相信号
から、R輝度信号、G輝度信号、B輝度信号を生成し、
フレームメモリ57に供給する。書き込み制御回路67
は、分離回路53から供給される同期信号に従って、図
11(B)に示すように、連続する2つのフレームの第
1のフレームで書き込みイネーブル信号をオン(アクテ
ィブ)とし、第2のフレームで書き込みイネーブル信号
をオフ(アンアクティブ)とする。
【0065】このため、フレームメモリ57は、書き込
み制御回路67からの書き込み制御信号に従って、供給
されたR、G、B輝度信号を、1フレーム毎に順次格納
する。従って、フレームメモリ57は、例えば、図11
(B)の場合には、第Nフレーム、N+2フレーム・・・
のRGB輝度信号を順次格納する。
【0066】フレームメモリ57は、読み出し制御回路
69からの図11(C)に示す読み出しイネーブル信号
を含む制御信号に従って、記憶しているRGB輝度信号
を読み出し、D/A変換器59に供給する。D/A変換
器59は、フレームメモリ57から読み出されたディジ
タルのRGB輝度信号を対応するRGBアナログ輝度信
号+R、+G、+Bとその反転輝度信号−R、−G、−
Bに変換する。セレクタ61はD/A変換器59から供
給されるRGBアナログ輝度信号+R、+G、+Bと反
転輝度信号−R、−G、−Bを、図11(D)又は
(E)に示す選択切換信号に従って、順次選択して液晶
表示モジュール63に供給する。ここで、図11(D)
に示す選択切換信号はスイッチSWがオンの場合のもの
であり、図11(E)に示す選択切換信号はスイッチS
Wがオフの場合のものである。
【0067】従って、例えば、スイッチSWがオンの場
合、セレクタ61は、第Nフレーム、第N+2フレーム
・・・では、正極性のRGBアナログ輝度信号+R、+
G、+Bを選択して出力し、第N+1フレーム、第N+
3フレーム・・・では、負極性のRGB反転輝度信号−
R、−G、−Bを出力する。一方、スイッチSWがオフ
の場合、セレクタ61は、第Nフレーム、第N+2フレ
ーム・・・では、負極性のRGB反転輝度信号−R、−
G、−Bを選択して出力し、第N+1フレーム、第N+
3フレーム・・・では、正極性のRGBアナログ輝度信号
+R、+G、+Bを出力する。
【0068】列ドライバ22は、セレクタ61から供給
されるRGBアナログ輝度信号又はRGB反転輝度信号
を順次サンプリングし、対応する駆動パルスを各データ
ライン6に印加する。一方、行ドライバ21は、ゲート
ライン5にゲートパルスを順次印加してゲートライン5
を走査する。このため、ゲートパルスが印加されたゲー
トライン5に接続されたTFT4がオンし、対応する画
素電極3に駆動パルスが印加される。その行の選択期間
TSが終了し、非選択期間TOになると、ゲートパルス
がオフし、TFT4もオフし、駆動パルスの電圧が画素
容量に保持され、保持された電圧に対応する階調で各画
素が表示される。
【0069】このような構成によれば、フレームメモリ
57に記憶されたRGB輝度信号が2回ずつ読み出さ
れ、異なった極性のアナログ輝度信号に変換されて液晶
表示モジュール63に供給される。従って、第1〜第3
実施例において説明したように、連続する2つのフレー
ムにおいて、表示階調に応じた絶対値を有し、異なった
極性の駆動パルスが順次各画素(画素電極3)に印加さ
れ、任意の階調画像が表示される。
【0070】さらに、液晶表示素子の特性に応じて、ス
イッチSWをオン・オフすることにより、駆動パルスの
極性の順番を変更できるので、液晶表示素子個々の特性
に適した極性の順番で駆動パルスを印加でき、低階調の
画像を適切に表示でき、高コントラストの画像を表示で
きる。
【0071】なお、スイッチSWを例えば、ヒューズ素
子等で構成し、液晶表示モジュール63と駆動回路モジ
ュール71を接続した後で、必要に応じてヒューズを切
断してもよい。或いは、読み出し制御回路69の動作を
プログラムで制御し、接続される液晶表示モジュール6
3の特性に応じて、プログラムを書き換えるようにして
もよい。その他、書き込み電圧の極性の順番を必要に応
じて切り換えることができるならば、他の任意の構成を
使用できる。
【0072】また、NTSC方式のテレビ画像を表示す
る構成を例示したが、他の構成を使用してもよく、ま
た、他の画像を表示してもよい。また、第3実施例で
は、NTSCコンポジット信号のフレーム周波数と液晶
表示モジュール63のフレーム周波数を同一としたが、
例えば、NTSCコンポジット信号のフレーム周波数を
60Hzとし、液晶表示モジュール63のフレーム周波
数を30Hz(2フレームで1画像を形成するので、1
5フィールド/秒)とする等、両者のフレーム周波数を
異ならせてもよい。この場合、例えば、書き込み制御回
路67は独自の書き込み周期でフレームメモリ57にR
GB輝度データを書き込み、読み出し制御回路69が独
自の読み出し周期でフレームメモリ57からRGB輝度
データを読み出し、後段の回路に供給するようにすれば
よい。
【0073】図10の構成では、D/A変換器59の後
段にセレクタ61を配置してD/A変換器59の出力す
る正負2つの極性のアナログ輝度信号の一方を選択した
が、読み出し制御回路69の制御により、D/A変換器
59に、その時点で必要な極性のアナログ輝度信号のみ
を出力させ、その信号を列ドライバ22に供給するよう
にしてもよい。
【0074】図3では、第1の方向11Aと第2の方向
11Bの中間の方向11Cに一方の偏光板14の透過軸
14Aを一致させ、他方の偏光板13の透過軸13Aを
透過軸14Aに直交させるようにしたが、他方の偏光板
13の透過軸13Aを透過軸14Aに平行にしてもよ
い。また、第1の方向11Aと第2の方向11Bの中間
の方向11Cに一方の偏光板14の吸収軸を一致させ、
他方の偏光板13の吸収軸を一方の偏光板14の吸収軸
に直交させるようにしてもよい。この場合、印加電圧が
0(又はほぼ0)の時に液晶表示素子の透過率が最大と
なり、印加電圧の絶対値が大きくなるに従って透過率が
低下する。しかし、この場合も、絶対値が等しければ、
その極性によらず透過率が等しくなり、この発明の駆動
方法が適用できる。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、強誘電性液晶を用いた液晶表示素子において、簡単
な駆動で高コントラストの画像を表示できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の液晶表示素子の構造を
示す断面図である。
【図2】図1に示す液晶表示素子の下基板の構成を示す
平面図である。
【図3】上下偏光板の透過軸の方向と液晶分子の配向方
向を示す平面図である。
【図4】印加電圧と透過率の関係を示すグラフであり、
(A)は第1実施例で使用されるDHF液晶を使用した
場合の例、(B)は第1実施例で使用することが望まし
くないDHF液晶を使用した場合の例を示す。
【図5】この発明の第1実施例の強誘電性液晶表示素子
の駆動方法を説明するための波形図であり、(A)はこ
の発明の第1実施例の強誘電性液晶表示素子の駆動方法
によりゲートラインに供給されるゲート信号の波形を示
す図である。(B)は第1実施例の強誘電性液晶表示素
子の駆動方法によりデータラインに供給されるデータ信
号の一例の波形を示す図である。(C)は第1実施例の
強誘電性液晶表示素子の駆動方法によりデータラインに
供給されるデータ信号の他の例の波形を示す図である。
【図6】(A)及び(B)は液晶表示素子の評価用の信
号波形を示し、(C)は(A)又は(B)の信号を印加
した時の透過率の変化を示すグラフである。
【図7】この発明の第2実施例で使用可能な反強誘電性
液晶を説明するための光学応答特性を示すグラフであ
る。
【図8】この発明の第2実施例で使用可能な反強誘電性
液晶を説明するための光学応答特性を示すグラフであ
る。
【図9】この発明の第2実施例で使用可能な反強誘電性
液晶を説明するための光学応答特性を示すグラフであ
る。
【図10】この発明の第3実施例の強誘電性液晶表示素
子の駆動回路のブロック図である。
【図11】図10に示す回路の動作を説明するためのタ
イミングチャートであり、(A)はNTSCコンポジッ
ト信号の波形図、(B)は書き込みイネーブル信号の波
形図、(C)は読み出しイネーブル信号の波形図、
(D)はスイッチSWがオンの場合の選択切換信号の波
形図、(E)はスイッチSWがオフの場合の選択切換信
号の波形図である。
【符号の説明】
1・・・透明基板、2・・・透明基板、3・・・画素電極、4・・・
TFT、5・・・ゲートライン、6・・・データライン、7・・
・対向電極、8・・・配向膜、9・・・配向膜、10・・・シール
材、11・・・液晶、12・・・ギャップ材、13・・・偏光
板、14・・・偏光板、15・・・液晶セル、21・・・行ドラ
イバ、22・・・列ドライバ、51・・・A/D変換器、53
・・・分離回路、55・・・復調/変換回路、57・・・フレー
ムメモリ、59・・・D/A変換器、61・・・セレクタ、6
3・・・液晶表示モジュール、65・・・クロック回路、67
・・・書き込み制御回路、69・・・読み出し制御回路、71
・・・駆動回路モジュール

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画素電極が形成された一方の基板と、 前記画素電極に対向する対向電極が形成された他方の基
    板と、 前記2つの基坂間に配置された強誘電相を示す液晶と、 前記2つの基板を挟む位置に配置された一対の偏光板
    と、を有し、 前記画素電極と前記対向電極との間に印加される極性の
    異なる電圧の絶対値の変化に対応して実質的に等しい光
    学的変化を示し、電界を印加した後の初期配向状態に復
    帰する配向速度が前記極性に応じて異なる液晶表示素子
    と、 表示画像に対応する画像データを受け、画像データに対
    応する絶対値を持ち且つ極性が異なる複数の電圧を、前
    記初期配向状態に復帰する配向速度が遅い極性の順番に
    前記画素電極と前記対向電極間に複数のフレームにわた
    って交互に印加する駆動手段と、 を備えることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】画素電極と該画素電極に接続されたアクテ
    ィブ素子がマトリクス状に配列された一方の基板と、前
    記画素電極に対向する対向電極が形成された他方の基板
    と、 前記基板間に配置され、層構造をもち、前記画素電極と
    前記対向電極間に印加された電圧に応じて液晶分子が第
    1の方向にほぼ配列した第1の配向状態と、液晶分子が
    第2の方向にぼぽ配列した第2の配向状態と、液晶分子
    がその平均的な配列方向を前記第1と第2の方向の間の
    任意の方向に向けて配列した中間の配向状態とに配向す
    る強誘電相を示す液晶と、前記一方の基板側に配置さ
    れ、前記液晶の層の法線方向と実質的に平行な方向に光
    学軸が設定された一方の偏光板と、前記他方の基板側に
    配置され、前記一方の偏光板の光学軸に直交又は平行に
    光学軸が設定された他方の偏光板とを備え、前記画素電
    極と前記対向電極との間に印加される極性の異なる電圧
    の絶対値の変化に対応して実質的に等しい光学的変化を
    示し、電界を印加した後の初期配向状態に復帰する配向
    速度が前記極性に応じて異なる液晶表示素子と、 前記アクティブ素子に接続され、表示階調を定義する信
    号を受け、各画素の選択期間に、絶対値が表示階調に対
    応し且つ複数フレームにわたって等しく、前記液晶表示
    素子毎に前記初期配向状態に復帰する配向速度が遅い順
    番で極性がフレーム毎に反転する複数の電圧を前記アク
    ティブ素子を介して前記画素電極に印加する駆動手段
    と、 を備えることを特徴とする液晶表示装置。
  3. 【請求項3】前記液晶表示素子は、第1の極性で第1の
    絶対値を有する第1の電圧を印加した後で第2の極性で
    第2の絶対値を有する第2の電圧を印加した時に前記液
    晶の分子が配向を終了するまでに要する第1の時間が、
    第2の極性で第1の絶対値を有する第3の電圧を印加し
    た後で第1の極性で第2の絶対値を有する第4の電圧を
    印加した時に前記液晶の分子が配向を終了するまでに要
    する第2の時間よりも長く、前記駆動手段は、前記複数
    の電圧を前記第1の極性、前記第2の極性の順番で異な
    ったフレームで印加する、 ことを特徴とする請求項1又は2に記載の液晶表示装
    置。
  4. 【請求項4】前記液晶表示素子は、第1の極性で所定絶
    対値の電圧を有する第1の電圧と第2の極性で前記所定
    絶対値の電圧を有する第2の電圧と電圧値が0の第3の
    電圧とを順番に印加した時の前記第3の電圧の印加に対
    応した透過率が、前記第2の電圧と前記第1の電圧と前
    記第3の電圧とを順番に印加した時の前記第3の電圧の
    印加に対応した透過率よりも小さく、 前記駆動手段は、前記複数の電圧を前記第1の極性、第
    2の極性の順番で印加する、 ことを特徴とする請求項1又は2に記載の液晶表示装
    置。
  5. 【請求項5】前記駆動手段は、前記複数の電圧の極性の
    順番を変更する切り替え手段をさらに備える、ことを特
    徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の液晶表
    示装置。
  6. 【請求項6】画素電極と画素電極に接続された薄膜トラ
    ンジスタがマトリクス状に複数配列された一方の基板
    と、前記画素電極に対向する対向電極が形成された他方
    の基板と、これらの基板の間に配置され、層構造をも
    ち、前記画素電極と対向電極間に印加された電圧に応じ
    て液晶分子が第1の方向にほぼ配列した第1の配向状態
    と、液晶分子が第2の方向にぼぼ配列した第2の配向状
    態と、液晶分子の平均的な配列方向が前記第1の方向と
    前記第2の方向の間の任意の方向となる中間の配向状態
    にそれそれ配向する強誘電相を示す液晶と、前記一方の
    基板側に配置され、前記液晶層の法線と実質的に平行な
    方向に光学軸が設定された一方の偏光板と、前記他方の
    基板側に配置され、前記一方の偏光板の光学軸に直交又
    は平行に光学軸が設定された他方の偏光板とを備え、前
    記画素電極と前記対向電極との間に印加される極性の異
    なる電圧の絶対値の変化に対応して実質的に等しい光学
    的変化を示し、電界を印加した後の初期配向状態に復帰
    する配向速度が前記極性に応じて異なる液晶表示素子の
    駆動方法において、 絶対値が表示階調に対応し、1つの表示階調に対してフ
    レーム毎に極性が異なる複数のパルス電圧を前記アクテ
    ィブ素子を介して前記画素電極に、前記初期配向状態に
    復帰する配向速度が遅い順番で印加する、 ことを特徴とする液晶表示素子の駆動方法。
  7. 【請求項7】前記液晶表示素子は、第1の極性で所定絶
    対値の電圧を有する第1のパルス電圧を印加した後で電
    圧が0の第3のパルス電圧を印加した時に前記液晶の分
    子が初期配向状態に復帰する第1の時間が、第2の極性
    で前記所定絶対値の電圧を有する第2のパルス電圧を印
    加した後で前記第3のパルス電圧を印加した時に前記液
    晶の分子が初期配向状態に復帰する第2の時間よりも長
    く、 前記複数のパルス電圧を前記第1の極性と前記第2の極
    性の順番で異なったフレームで印加する、 ことを特徴とする請求項6に記載の液晶表示素子の駆動
    方法。
  8. 【請求項8】前記液晶表示素子は、第1の極性で所定絶
    対値の電圧を有する第1のパルス電圧と第2の極性で前
    記所定絶対値の電圧を有する第2のパルス電圧と電圧値
    が0の第3のパルス電圧とを順番に印加した時の前記第
    3のパルス電圧の印加に対応した透過率が、前記第2の
    パルス電圧と前記第1のパルス電圧と前記第3のパルス
    電圧とを順番に印加した時の前記第3のパルス電圧の印
    加に対応した透過率よりも小さく、 前記複数のパルス電圧を前記第1の極性と第2の極性の
    順番で印加する、 ことを特徴とする請求項6に記載の液晶表示素子の駆動
    方法。
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