JP3039170B2 - 強誘電性液晶表示素子の駆動方法 - Google Patents

強誘電性液晶表示素子の駆動方法

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JP3039170B2
JP3039170B2 JP4343710A JP34371092A JP3039170B2 JP 3039170 B2 JP3039170 B2 JP 3039170B2 JP 4343710 A JP4343710 A JP 4343710A JP 34371092 A JP34371092 A JP 34371092A JP 3039170 B2 JP3039170 B2 JP 3039170B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は強誘電性液晶表示素子の
駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】強誘電性液晶を用いる強誘電性液晶表示
素子は、ネマティック液晶を用いるTNモードの液晶表
示素子と比較して、高速応答、広視野角が得られるなど
の点で注目されている。
【0003】この強誘電性液晶表示素子の実用化に関す
る研究は、従来、SS−F液晶と呼ばれる、カイラルス
メクティックC相の螺旋ピッチが表示素子の基板間隔
(セルギャップ)より大きくかつ配向状態のメモリ性
(双安定性)を有する強誘電性液晶を対象として行なわ
れていた。
【0004】上記SS−F液晶を用いる強誘電性液晶表
示素子は、SS−F液晶をその螺旋構造を消失させた状
態で基板間に封入したもので、印加電圧に対する液晶の
自発分極により、一方の極性の電圧を印加したときの第
1の配向状態と他方の極性の電圧を印加したときの第2
の配向状態との2つの配向状態を得、この液晶の配向状
態と、素子の入射側と出射側とに配置した一対の偏光板
とにより光の透過率を制御して表示する。
【0005】しかし、上記SS−F液晶を用いる強誘電
性液晶表示素子は、液晶の配向状態が第1の配向状態と
第2の配向状態との2つの状態だけであり、電圧無印加
状態でもいずれかの配向状態が保持されるため、光の透
過率を変化させて階調のある表示を行なわせることは難
しいとされている。
【0006】そこで最近では、階調表示の可能な強誘電
性液晶表示素子の開発が研究されており、その一手段と
して、カイラルスメクティックC相の螺旋ピッチが表示
素子の基板間隔より小さい強誘電性液晶を用いることが
提案されている。
【0007】なお、基板間隔より小さい螺旋ピッチをも
つ強誘電性液晶には、配向状態のメモリ性(双安定性)
を有するものと、配向状態のメモリ性を有しないものと
があり、これら強誘電性液晶は、上記SS−F液晶と区
別して、メモリ性を有するものはSBF液晶と呼ばれ、
非メモリ性のものはDHF液晶(LIQUID CRYSTALS ,198
9,Vol.5,No.4,1171-1177)と呼ばれている。
【0008】上記SBF液晶またはDHF液晶を用いる
強誘電性液晶表示素子では、液晶が螺旋構造をもった状
態で基板間に封入されており、この液晶は、液晶層をは
さんで対向する電極間に所定の値以上の絶対値の電圧を
印加したときに印加電圧の極性に応じて、液晶分子が一
方の方向にほぼ配列する第1の配向状態と、液晶分子が
他方の方向にほぼ配列する第2の配向状態とのいずれか
の状態に配向し、また上記電圧の中間の電圧を印加した
ときは前記第1と第2の両方の配向状態が混在した中間
の配向状態、あるいは、分子配列の螺旋の歪みにより液
晶分子の平均的な配列方向が前記第1,第2の配向状態
の中間の任意の配向状態に配向するため、表示素子をT
FTまたはMIM等の非線形素子をアクティブ素子とす
るアクティブマトリックス方式とし、非選択期間中も上
中間の配向状態を維持する電圧を保持しておくように
すれば、階調表示が可能であるといわれている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記強誘電性
液晶表示素子をアクティブマトリックス方式とすると、
その表示動作を終了させる際に駆動電源を切っても、各
画素に保持されている電圧は直ぐには無くならないた
め、電源を切った後も液晶が画素の保持電圧に応じた配
向状態を保って表示の焼き付き現象を起こすという問題
が発生する。
【0010】本発明は、強誘電性を有する液晶を用いた
アクティブマトリックス方式の液晶表示素子の駆動方法
として、表示の焼き付き現象が起こらない駆動方法を提
供することを目的としたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の駆動方法は、
誘電性を有し、絶対値が所定の値以上の電圧を印加した
ときに印加電圧の極性に応じて第1の配向状態と第2の
配向状態とのいずれかに配向し、絶対値が前記所定値よ
り低い電圧を印加したときに前記第1の配向状態と第2
の配向状態が混在した状態に配向する液晶を用いた液晶
表示素子を、表示駆動中は各画素の電極間にそれぞれ任
意の表示状態が得られる電圧を印加して駆動し、表示終
了時には全ての画素の電極間に強誘電性を有する液晶の
自発分極によって発生した電極間の電荷量の和をほぼ0
とし、液晶層に残留する内部電界を打ち消すための電圧
を印加した後、駆動を停止することを特徴とするもので
ある。前記強誘電相を有する液晶としては、前記第1,
第2の配向状態のメモリー性を持たない液晶が用いら
れ、また液晶が狭持される基板間隔より小さい螺旋ピッ
チをもつ強誘電性液晶が用いられる。また、前述した表
示駆動の終了時には、全ての画素の電極間に、前記強誘
電相を有する液晶を所定の配向状態に配向させるリセッ
ト電圧と、このリセット電圧のほぼ1/2の値の書込み
電圧とを順次印加した後、駆動が停止される。
【0012】
【作用】すなわち、本発明の駆動方法は、表示終了時
に、駆動停止に先立って全ての画素の電極間に強誘電性
液晶の自発分極により発生した電極間の電荷量の和をほ
ぼ0とし、液晶層に残留する内部電界を打ち消すための
電圧を印加するものであり、このような電圧の印加によ
り、液晶層に発生した内部電界がほとんど無くなるた
め、この状態にしてから駆動を停止すれば、表示の焼き
付き現象は起こらない。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
【0014】まず、本発明の駆動方法によって表示駆動
される強誘電性液晶表示素子の構成を説明する。図2は
強誘電性液晶表示素子の断面図、図3は前記液晶表示素
子の画素電極とアクティブ素子を形成した基板の等価回
路的平面図である。
【0015】この強誘電性液晶表示素子は、アクティブ
マトリックス方式のものであり、その一対の透明基板
(例えばガラス基板)1,2のうち、図2において下側
の基板(以下、下基板という)1には、透明な画素電極
3と、この画素電極3に接続されたアクティブ素子4と
が縦横に配列形成されている。
【0016】なお、上記アクティブ素子4は、例えばT
FT(薄膜トランジスタ)であり、このTFT4は、そ
の構造は図示しないが、基板1上に形成されたゲート電
極と、このゲート電極を覆うゲート絶縁膜と、このゲー
ト絶縁膜の上に形成された半導体層と、この半導体層の
上に形成されたソース電極およびドレイン電極とからな
っている。
【0017】また、上記下基板1には、図3に示すよう
に、各画素電極3の行間に対応させてゲートライン5が
配線されるとともに、各画素電極3の列間に対応させて
データライン6が配線されており、前記TFT4のゲー
ト電極はゲートライン5につながり、ドレイン電極はデ
ータライン6につながっている。図3において、5aは
ゲートライン5の端子部、6aはデータライン6の端子
部である。
【0018】なお、上記ゲートライン5は、その端子部
5aを除いてTFT4のゲート絶縁膜(透明膜)で覆わ
れており、データライン6は前記ゲート絶縁膜の上に形
成されている。また、画素電極3は前記ゲート絶縁膜の
上に形成されており、その一端部においてTFT4のソ
ース電極に接続されている。
【0019】一方、図2において上側の基板(以下、上
基板という)2には、上記下基板1の各画素電極3と対
向する透明な対向電極7が形成されている。この対向電
極7は、表示領域全体にわたる面積の1枚電極とされて
いる。
【0020】また、上記下基板1と上基板2の電極形成
面の上にはそれぞれ配向膜8,9が設けられている。こ
れら配向膜8,9はいずれも、ポリイミド等の有機高分
子化合物からなる水平配向膜であり、その膜面にはラビ
ングによる配向処理が施されている。
【0021】そして、上記下基板1と上基板2とは、そ
の外周縁部において枠状のシール材10を介して接着さ
れており、この両基板1,2間のシール材10で囲まれ
た領域には、カイラルスメクティックC相の螺旋ピッチ
が両基板1,2の間隔より小さい強誘電性液晶11が封
入されている。なお、図2において、12は両基板1,
2の間隔を規制するギャップ材であり、このギャップ材
12は液晶封入領域内に点在状態で配置されている。
【0022】上記強誘電性液晶11は、例えば配向状態
のメモリ性を有しないDHF液晶であり、このDHF液
晶11は、その螺旋ピッチが可視光帯域の波長よりも短
い400nm〜700nmで、基板間隔より小さいた
め、螺旋構造をもった状態で基板1,2間に封入されて
いる。
【0023】このDHF液晶11は、画素電極3と対向
電極7との間に液晶分子のほぼ全体を一方方向に配向さ
せるのに十分な絶対値をもった電圧(以下、状態飽和電
圧という)を印加したときに印加電圧の極性に応じて第
1の配向状態と第2の配向状態とのいずれかの状態に配
向し、また前記状態飽和電圧の絶対値より小さい中間の
電圧を印加したときは、前記DHF液晶11の螺旋の歪
みにより、液晶分子のダイレクタの平均的な方向が前記
第1と第2の配向状態におけるそれぞれのダイレクタの
方向の中間の方向に向き、そのダイレクタの平均的な方
向は、印加される電圧に応じて連続的に変化する。
【0024】さらに、液晶表示素子の下面側と上面側に
は一対の偏光板13,14が配置されており、この偏光
板13,14の透過軸の方向は、電極3,7間に前記状
態飽和電圧以上の電圧を印加したときのDHF液晶11
の2つの配向状態に応じて設定されている。
【0025】すなわち、図4は、状態飽和電圧以上の電
圧を印加したときのDHF液晶11の2つの配向状態
と、上記一対の偏光板13,14の透過軸の方向とを示
しており、(a)は図2において上側の偏光板(以下、
上偏光板という)14の透過軸14aを示し、(b)は
DHF液晶11の2つの配向状態11a,11bを示
し、(c)は図2において下側の偏光板(以下、下偏光
板という)13の透過軸13aを示している。
【0026】この図4に示すように、上記DHF液晶1
1は、一方の極性でかつ液晶11の状態飽和電圧以上の
電圧を印加したときに実線で示す第1の配向状態11a
に配向し、他方の極性でかつ液晶11の状態飽和電圧
上の電圧を印加したときに破線で示す第2の配向状態1
1bに配向する。なお、この第1の配向状態11aと第
2の配向状態11bとのずれ角θは、DHF液晶11の
種類や配向膜8,9の表面エネルギー等によって異なる
が、このずれ角θは約45°に選ぶのが望ましい。
【0027】そして、上記一対の偏光板13,14のう
ち、一方の偏光板、例えば上偏光板14の透過軸14a
は、上記DHF液晶11の2つの配向状態11a,11
bのうちの一方、例えば第2の配向状態11bとほぼ平
行になっており、他方の下偏光板13の透過軸13a
は、前記上偏光板14の透過軸14aとほぼ直交してい
る。
【0028】この図4のように偏光板13,14の透過
軸方向を設定した強誘電性液晶表示素子は、液晶11を
第1の配向状態11aに配向させたときに透過率が最も
高く(表示が最も明るく)なり、液晶11を第2の配向
状態11bに配向させたときに透過率が最も低く(表示
が最も暗く)なる。
【0029】すなわち、液晶11が第1の配向状態11
aに配向した状態では、一方の偏光板を通った直線偏光
が液晶11による偏光作用を受けて非直線偏光になり、
そのうちの他方の偏光板の透過軸と平行な偏光成分の光
が他方の偏光板を透過して出射する。また、液晶11が
第2の配向状態11bに配向した状態では、一方の偏光
板を通った直線偏光が液晶11による偏光作用をほとん
ど受けずに直線偏光のまま液晶層を透過し、その光のほ
とんどが他方の偏光板で吸収される。
【0030】また、上記DHF液晶11は、上記2つの
配向状態11a,11bだけでなく、印加電圧の極性と
電圧値(絶対値)に応じて液晶分子のダイレクタの平均
的な方向が連続的に変化する。
【0031】そして、この強誘電性液晶表示素子は、ア
クティブマトリックス方式のものであるため、非選択期
間中も上記第1と第2の配向状態11,11bおよび液
晶分子のダイレクターの平均的な方向が第1と第2の配向
状態におけるそれぞれのダイレクターの中間の方向を向
いた中間的配向状態を維持する電圧を保持しておくこと
ができる。このため、DHF液晶を用いる強誘電性液晶
表示素子は、透過率を変化させて階調のある表示を行わ
せることが可能である。
【0032】次に、上記強誘電性液晶表示素子の駆動方
法を説明する。図1は、上記強誘電性液晶表示素子の第
1行のTFT4につながるゲートライン5とデータライ
ン6に印加するゲート信号とデータ信号の波形と、液晶
11の自発分極による電荷量の和と、光の透過率とを示
している。
【0033】図1において、TF は1フレーム期間、T
S は第1行のTFT4の選択期間、TO は非選択期間で
あり、この実施例では、各選択期間TS をそれぞれ4つ
のスロットt1 ,t2 ,t3 ,t4 に等分し、その最終
スロットt4 を書込みパルスP4 の印加期間とし、最初
のスロットt1 を前記書込みパルスP4 に対する補償パ
ルスP1 の印加期間とした。
【0034】また、他のスロットt2 ,t3 はそれぞ
れ、液晶11を第1の配向状態11aに配向させるため
のリセットパルス(以下、第1リセットパルスという)
P2 と、液晶11を第2の配向状態11bに配向させる
ためのリセットパルス(以下、第2リセットパルスとい
う)P3 の印加期間とした。なお、上記各パルスP1 ,
P2 ,P3 ,P4 の印加期間(1スロット時間)はいず
れも約45μ秒である。
【0035】上記補償パルスP1 は、書込みパルスP4
の印加により液晶11に直流成分の電圧が片寄ってかか
るのを補償するための逆極性のパルスであり、この補償
パルスP1 の電圧−VD の絶対値は、書込みパルスP4
の電圧VD と同じである。なお、書込みパルスP4 の電
圧VD は書込みデータに応じて種々の値に制御され、こ
れに対応して補償パルスP1 の電圧−VD も制御され
る。
【0036】上記第2リセットパルスP3 は、液晶表示
素子の履歴効果をリセットするためのパルスであり、こ
のリセットパルスP3 の電圧値−VR は、液晶11の
態飽和電圧より十分大きい値である。また、上記第1リ
セットパルスP2 は、第2リセットパルスP3 の印加に
より液晶11に直流成分の電圧が片寄ってかかるのを補
償するための逆極性のパルスであり、この第1リセット
パルスP2 の電圧+VR の絶対値は第2リセットパルス
P3 の電圧−VR と同じである。
【0037】なお、これら各パルスP1 ,P2 ,P3 ,
P4 の極性および電圧値は、いずれも、データ信号の基
準電圧V0 に対する極性と電圧である。この基準電圧V
0 は、対向電極7に印加する電圧と同じである。
【0038】そして、強誘電性液晶表示素子の表示駆動
は、画素電極3と対向電極7とその間の液晶11とで形
成される各画素の電極3,7間にそれぞれ任意の表示状
態が得られる電圧を印加して行なう。すなわち、表示駆
動中は、上記書込み電圧VDの最小値をV0 とし、最大
値Vmax を上記第1リセットパルスP2 のリセット電圧
VR より若干低い値として、このV0 〜Vmax の範囲で
書込み電圧VD を制御する。
【0039】上記のような波形のゲート信号とデータ信
号とを用いて上記強誘電性液晶表示素子を駆動すると、
選択期間TS ごとに、上記補償パルスP1 の電圧(以
下、書込み補償電圧という)−VD と、液晶11を第1
の配向状態11aに配向させる第1リセットパルスP2
の電圧(以下、第1リセット電圧という)VR と、液晶
11を第2の配向状態に配向させる第2リセットパルス
P3 の電圧(以下、第2リセット電圧という)−VR
と、書込みパルスP4 の電圧(以下、書込み電圧とい
う)VD とが順次TFT4を介して画素電極3に印加さ
れ、これにともなって、液晶11の自発分極による電荷
量の和と透過率とが、それぞれ図1に示したように変化
する。
【0040】また、選択期間TS が経過して非選択期間
TO になると、TFT4がOFF状態になり、選択期間
TS の最終スロットt4 に印加された書込み電圧VD に
応じた電圧が画素に保持され、非選択期間TO 中、液晶
11の自発分極による電荷量の和と透過率とが、前記容
量の保持電圧に対応する値、つまり、選択期間TS に印
加された書込み電圧VD に応じた値に保たれる。
【0041】この駆動方法では、選択期間TS ごとに、
液晶11を第1の配向状態11aに配向させる第1リセ
ット電圧VR と、液晶11を第2の配向状態11bに配
向させる第2リセット電圧−VR とを同じ順序で印加し
ているため、書込み電圧VDを印加する直前の液晶11
の配向状態はどの選択期間TS においても同じ(この実
施例では第2の配向状態11b)であり、したがって書
込み電圧VD の値と透過率とが対応するから、書込み電
圧VD により透過率を制御して、実用レベルでの明確な
階調表示を実現することができる。
【0042】すなわち、図1に示すように、例えば液晶
11がある配向状態(前に印加された書込み電圧に応じ
た配向状態)にあるとし、次の選択期間TS に印加する
書込み電圧VD がリセット電圧VR の1/4の電圧であ
るとすると、この書込み電圧VD (VD =VR /4)を
印加した後の非選択期間TO における液晶11の自発分
による電荷量の和が、0よりも負の電荷成分が多くな
った値になる。このときの液晶11の配向状態は、第1
の配向状態11aと第2の配向状態11bとの中間の配
向状態となり、液晶11の螺旋の歪みによりダイレクタ
の平均的方向は、第1,第2no配向状態におけるダイ
レクタの方向の中央の方向に向く。したがって透過率
は、最も低い透過率と中間(1/2)の透過率との間の
値になる。
【0043】これは、他の電圧の書込み電圧VD を印加
したときも同様であり、例えば書込み電圧VD として最
小値の電圧V0 を印加したときは、図1に二点鎖線で示
したように、液晶11の自発分極による電荷量の和が、
その制御範囲のうちの最も負の電荷成分が最も多くなっ
た値、つまり、液晶11が第2の配向状態11bに配向
したときの電荷量に近い値になり、透過率が、その制御
範囲のうちの最も低い値になる。
【0044】また、書込み電圧VD として最大値の電圧
Vmax を印加したときは、図1に三点鎖線で示したよう
に、液晶11の自発分極の電荷量の和が、その制御範囲
のうちの最も正の電荷成分が最も多くなった値、つま
り、液晶11が第1の配向状態11aに配向したときの
電荷量に近い値になり、透過率が、その制御範囲のうち
の最も高い値になる。
【0045】このため、上記駆動方法によれば、書込み
電圧VD の値に対応した透過率が得られるから、書込み
電圧VD により透過率を制御して、実用レベルでの明確
な階調表示を実現することができる。
【0046】これは、書込み電圧VD を印加する直前の
液晶11の配向状態が、どの選択期間TS においても同
じ(この実施例では第2の配向状態11b)であるため
であり、書込み電圧VD を印加する前の液晶11の配向
状態が常に同じであれば、DHF液晶を用いる強誘電性
液晶表示素子がもっている電圧−透過率特性のヒステリ
シスが動作上で現われなくなるため、書込み電圧VD の
値に対応した透過率が得られる。
【0047】また、上記駆動方法では、選択期間TS ご
とに、書込み補償電圧−VD を印加するとともに、上記
第1リセット電圧VR と第2リセット電圧−VR とを同
回数ずつ(上記実施例では1回ずつ)交互に印加してい
るため、液晶11に許容値以上の直流成分が片寄ってか
かることはなく、したがって、表示の焼き付き現象や液
晶の劣化を生じることもない。
【0048】だだし、このようにしても、強誘電性液晶
表示素子の表示動作を終了させる際に、表示駆動状態か
らいきなり電源を切ると、電源を切った瞬間の表示状態
が持続されて、表示の焼き付き現象を起こす。
【0049】これは、上記強誘電性液晶表示素子がアク
ティブマトリックス方式のものであるためであり、アク
ティブマトリックス方式の液晶表示素子では、その駆動
電源を切っても、各画素に保持されている電圧(電源を
切る前の表示状態に応じた電圧)は直ぐには無くならな
いため、電源を切った後もDHF液晶11は画素の保持
電圧に応じた配向状態を保つ。
【0050】一方、表示駆動状態からいきなり電源を切
ったときの液晶11の配向状態は、ほとんどの場合、液
晶11の自発分極による電荷量の和が正または負のいず
れかの電荷成分が多い値になる配向状態であり、この状
態では液晶層に液晶11の自発分極による内部電界が生
じている。
【0051】このため、表示駆動状態からいきなり電源
を切ると、液晶層が内部電界が生じたままの状態となっ
てしまい、その結果、電源を切った後の時間の経過にと
もなって液晶層中の−イオンと+イオンとが一方の基板
1側と他方の基板2側とに分れて集まり、両基板1,2
側へのイオンの偏りが徐々に大きくなって、ついには、
両基板1,2の表面にイオンが吸着され、この偏ったイ
オンによる電荷によって液晶分子が拘束されて焼き付き
状態になる。
【0052】そこで、この駆動方法では、表示終了時に
は、全ての画素の電極3,7間に液晶11の自発分極
よる電荷量の和がほぼ0になるような電圧を印加してか
ら、駆動を停止するようにして、上述した表示の焼き付
き現象が起きるの防いでいる。
【0053】上記表示終了時の駆動を図1を参照して説
明すると、表示装置の表示終了スイッチが操作される
か、あるいはタイマーにセットされた表示終了時間にな
ると、表示終了指令信号が図示しない駆動回路に送られ
る。図1において矢印Aは、駆動回路に表示終了指令信
号が入力される時期を示しており、この表示終了指令信
号は、1フレーム期間TF 中のどこかで入力される。
【0054】この駆動方法では、上記表示終了指令信号
が入力されたフレーム期間TF 中はデータ信号の書込み
パルスP4 の電圧VD を書込みデータに応じて制御する
上述した表示駆動を続行し、次のフレーム期間TF にな
ったら、書込みデータを無視して、全てのデータライン
6に入力するデータ信号の書込みパルスP4 の電圧VD
を、DHF液晶11の自発分極による電荷量の和がほぼ
0になるような電圧にするとともに、これに対応して補
償パルスP1 の電圧−VD も制御する。なお、リセット
パルスP2 ,P3 の電圧VR ,−VR は表示駆動中の値
のままにする。
【0055】上記DHF液晶11の自発分極による電荷
量の和がほぼ0になる書込み電圧VD は、リセット電圧
VR のほぼ1/2の電圧であり、選択期間TS に印加す
る書込み電圧VD をこのような値にすると、この書込み
電圧VD (VD =VR /2)を印加した後の非選択期間
TO における液晶11の自発分極による電荷量の和が、
図1に示すようにほぼ0になる。
【0056】このときの液晶11の配向状態は、液晶分
子がほぼ歪みのない螺旋を描くように配列した状態であ
り、ダイレクタの平均的方向が中間の方向となるため、
この状態での透過率は、液晶11が第1の配向状態11
aに配向したときの最も高い透過率と液晶11が第2の
配向状態11bに配向したときの最も低い透過率とのほ
ぼ中間の値になる。よって、上記書込み電圧VD (VD
=VR /2)による駆動を1フレーム期間TF 中継続す
ると、表示画面全体が中間調の明るさになる。
【0057】そして、この駆動方法では、上記書込み電
圧VD (VD =VR /2)による駆動を1フレーム期間
TF 中継続した後に上記駆動回路の電源を切って、表示
駆動を停止する。図1において矢印Bは駆動停止時期を
示しており、この実施例では、前記フレーム期間TF が
経過した時点で駆動電源を切っている。
【0058】このように、駆動電源を切ると、ゲート信
号とデータ信号の印加はこの時点で停止する。
【0059】しかし、この駆動方法では、上記のよう
に、表示終了時に、駆動停止に先立って全ての画素の電
極3,7間に液晶11の自発分極による電荷量の和がほ
ぼ0になるような電圧を印加しているため、電源を切っ
たときの液晶層の状態は、液晶11の自発分極による内
部電界がほとんど生じていない状態である。
【0060】したがって、電源を切った後の時間の経過
にともなって液晶層中の−イオンと+イオンとが一方の
基板1側と他方の基板2側とに分れて集まることはない
から、表示の焼き付き現象は起こらない。
【0061】すなわち、上記駆動方法は、表示駆動中は
各画素の電極3,7間にそれぞれ任意の表示状態が得ら
れる電圧を印加し、表示終了時には、全ての画素の電極
3,7間にDHF液晶11の自発分極による電荷量の和
がほぼ0になるような電圧を印加してから駆動を停止す
るものであり、この駆動方法によって上記強誘電性液晶
表示素子を駆動方法すれば、表示の焼き付き現象が起こ
ることはないため、液晶表示素子の表示品質を常に良好
に保つことができる。
【0062】なお、上記実施例では、液晶11の自発分
による電荷量の和がほぼ0になるような電圧を印加す
る期間を1フレーム期間TF としているが、この電圧の
印加期間は1フレーム期間以上継続してもよい。
【0063】また、上記実施例では、表示終了指令信号
が入力されたフレーム期間の次のフレーム期間になって
から、液晶11の自発分極による電荷量の和がほぼ0に
なるような電圧を印加しているが、この電圧の印加は、
表示終了指令信号の入力と同時もしくはその入力時から
任意に定めた時間後に開始してもよく、その場合は、前
記電圧の印加をその印加開始時から少なくとも1フレー
ム期間TF に相当する時間以上継続し、その後に駆動電
源を切ればよい。
【0064】さらに、上記実施例で駆動した強誘電性液
晶表示素子は、配向状態のメモリ性を有しないDHF液
晶を用いたものであるが、本発明の駆動方法は、メモリ
性を有するSBF液晶を用いた強誘電性液晶表示素子の
駆動にも適用することができる。
【0065】なお、SBF液晶は配向状態のメモリ性
(双安定性)をもっているため、このSBF液晶を用い
た強誘電性液晶表示素子を上記駆動方法で駆動した
合、電源を切ったときの液晶の配向状態は、第1の配向
状態と第2の配向状態とがほぼ同じ割合で混在した状
であるため、液晶の自発分極が互いに打ち消し合い、液
晶の自発分極による電荷量はほぼ0となる。
【0066】また、上記実施例で駆動した強誘電性液晶
表示素子は、一方の偏光板14の透過軸14aを液晶1
1の第2の配向状態11bとほぼ平行にしたものである
が、本発明の駆動方法は、一方の偏光板14の透過軸1
4aを液晶11の第1の配向状態11aとほぼ平行に
し、液晶11を第2の配向状態11bに配向させたとき
に透過率が最も高く(表示が最も明るく)なり、液晶1
1を第1の配向状態11aに配向させたときに透過率が
最も低く(表示が最も暗く)なる強誘電性液晶表示素子
の駆動にも適用することができるし、さらに、TFTを
アクティブ素子とするものに限らず、MIMをアクティ
ブ素子とする強誘電性液晶表示素子の駆動にも適用する
ことができる。
【0067】
【発明の効果】本発明の駆動方法は、表示駆動中は各画
素の電極間にそれぞれ任意の表示状態が得られる電圧を
印加し、表示終了時には、全ての画素の電極間に強誘電
性を有する液晶の自発分極によって発生する電極間の電
荷量の和をほぼ0とし、液晶層に残留する内部電界を打
ち消すための電圧を印加した後、駆動を停止するもので
あるから、この駆動方法によって上記液晶表示素子を駆
動することにより、表示の焼き付き現象が起こるのを防
いで、液晶表示素子の表示品質を常に良好に保つことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による、ゲート信号とデータ
信号の波形と、液晶の自発分極の電荷量の和と、光の透
過率とを示す図。
【図2】強誘電性液晶表示素子の断面図。
【図3】画素電極とアクティブ素子を形成した基板の等
価回路的平面図。
【図4】強誘電性液晶の2つの配向状態と一対の偏光板
の透過軸の方向とを示す図。
【符号の説明】
3…画素電極 4…アクティブ素子(TFT) 7…対向電極 8,9…配向膜 11…強誘電性液晶 11a…第1の配向状態 11b…第2の配向状態 13,14…偏光板 13a,14a…透過軸 P1 …補償パルス P2 ,P3 …リセットパルス VR ,−VR …リセット電圧 P4 …書込みパルス VD …書込み電圧

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】強誘電性を有し、絶対値が所定の値以上の
    電圧を印加したときに印加電圧の極性に応じて第1の配
    向状態と第2の配向状態とのいずれかに配向し、絶対値
    が前記所定値より低い電圧を印加したときに前記第1の
    配向状態と第2の配向状態が混在した状態に配向する
    晶を用い、前記所定の値より低い電圧の印加に応じて透
    過率を変化させて階調を表示するアクティブマトリック
    ス方式の液晶表示素子の駆動方法であって、表示駆動中
    は各画素の電極間にそれぞれ任意の表示状態が得られる
    電圧を印加し、表示終了時には、全ての画素の電極間に
    前記強誘電性を有する液晶の自発分極によって発生した
    電極間の電荷量の和をほぼ0とし、液晶層に残留する内
    部電界を打ち消すための電圧を印加した後、駆動を停止
    することを特徴とする強誘電性液晶表示素子の駆動方
    法。
  2. 【請求項2】前記液晶は、第1,第2の配向状態のメモ
    リー性を持たない液晶であることを特徴とする請求項1
    に記載の強誘電性液晶表示素子の駆動方法。
  3. 【請求項3】前記強誘電相を有する液晶は、この液晶が
    狭持される基板間隔より小さい螺旋ピッチをもつ強誘電
    性液晶であることを特徴とする請求項1に記載の強誘電
    性液晶表示素子の駆動方法。
  4. 【請求項4】前記表示終了時には、全ての画素の電極間
    に、前記強誘電相を有する液晶を所定の配向状態に配向
    させるリセット電圧と、このリセット電圧のほぼ1/2
    の値の書込み電圧とを順次印加した後、駆動を停止する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の強
    誘電性液晶表示素子の駆動方法。
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