JP2857646B2 - 抗変異原性剤 - Google Patents

抗変異原性剤

Info

Publication number
JP2857646B2
JP2857646B2 JP2317721A JP31772190A JP2857646B2 JP 2857646 B2 JP2857646 B2 JP 2857646B2 JP 2317721 A JP2317721 A JP 2317721A JP 31772190 A JP31772190 A JP 31772190A JP 2857646 B2 JP2857646 B2 JP 2857646B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catechin
mutagenic
proanthocyanidin
group
food
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2317721A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04190774A (ja
Inventor
勝俊 杉本
敏明 有賀
克典 大下
護 菊地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KITSUKOOMAN KK
Original Assignee
KITSUKOOMAN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KITSUKOOMAN KK filed Critical KITSUKOOMAN KK
Priority to JP2317721A priority Critical patent/JP2857646B2/ja
Publication of JPH04190774A publication Critical patent/JPH04190774A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2857646B2 publication Critical patent/JP2857646B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pyrane Compounds (AREA)
  • Anti-Oxidant Or Stabilizer Compositions (AREA)
  • Fats And Perfumes (AREA)
  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は抗変異原性剤、特に食品中の変異原性物質を
不活性化させる安全性の高い抗変異原性剤に関するもの
である。
[従来の技術] 我々を取巻く生活環境には多くの変異原性物質が存在
している。そしてこの物質の変異原性は発癌性と高い相
関関係があることが数多くの研究機関より報告されてい
る。このことは、物質の変異原性を減少させることによ
って、ヒトの発癌のリスクを軽減させる効果が期待され
ることになる。
食品中に存在する変異原性物質として、焼け焦げ中の
ヘテロサイクリックアミン類、かび毒で知られているア
フラトキシン類その他各種のものが挙げられており、こ
れらの中には変異原性が強く、発癌性が証明されている
ものも多い。
そこで従来、これらの変異原性物質を不活性化させる
方法が種々研究されている。その一つとしてカテキンが
ベンゾ(a)ピレンに対して変異原性抑制作用を示すこ
とが知られている。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、変異原性物質を含有する食品中の変異原性
を消滅させるか低減させて食品の安全性を向上させる抗
変異原性剤を提供することを目的としてなされたもので
ある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、前記目的を達成すべく鋭意研究した結果、
プロアントシアニジンオリゴマーが食品中の変異原性物
質、殊に焼け焦げ中のヘテロサイクリックアミン類の代
表例であるTrp P−2に対し強い変異原性抑制作用を示
すことを見出し、この知見に基づいて本発明を完成する
に至った。
一般式 (式中、R1は水素又は水酸基、R2、R3、R4は水素、水酸
基又はメトキシル基、R5は水素、ガロイル基又はグリコ
ピラノシル基である)で表されるフラバン−3−オール
又はフラバン−3,4−ジオールを構成単位として結合し
た2〜10量体のプロアントシアニジンオリゴマーの群よ
り選ばれた少なくとも1種を有効成分とする抗変異原性
剤である。
以下本発明について詳細に説明する。
先ず、本発明において、プロアントシアニジンオリゴ
マーとは、各種の植物体に存在する縮合型タンニン、す
なわち、フラバン−3−オール又はフラバン−3,4−ジ
オールを構成単位として縮合若しくは重合により結合し
た化合物群であって、これらは酸処理によりシアニジ
ン、デルフィニジン、プラルゴニジンなどのアントシア
ニジンを生成するところから、この名称が与えられてい
るものである。
従って、該プロアントシアニジンオリゴマーとして
は、前記構成単位の2量体、3量体、4量体、さらには
5量体以上で10量体までのプロシアニジン、プロデルフ
ィニジン、プロペラルゴニジンなどのプロアントシアニ
ジンオリゴマー及びこれらの立体異性が全て含まれる。
そしてこれらのプロアントシアニジンオリゴマーは、
その構成単位であり、かつ前記のごとくベンゾ(a)ピ
レンに対する変異原性抑制作用が知られている単量体カ
テキンとは異なって、極めて強い変異原性抑制作用を有
している点に大きな特徴がある。そしてまた該変異原性
抑制作用はその縮合度又は重合度が増す程強くなること
をも見出した。この観点及び溶解性などから、プロアン
トシアニジンオリゴマーとしては、一般式 (式中、R1は水素又は水酸基、R2、R3、R4は水素、水酸
基又はメトキシル基、R5は水素、ガロイル基又はグリコ
ピラノシル基である) で表されるフラバン−3−オール又はフラバン−3,4−
ジオールを構成単位として結合した2〜10量体(特開昭
61−16982号参照)が好ましく、中でも2〜6量体がヒ
トにおける吸収性の観点から特に好適である。
なお、本発明において用いられるプロアントシアニジ
ンオリゴマーは変異原性を有していないこと勿論である
[フード・アンド・ケミカル・トキシコロジー(Fd.Che
m.Toxic.)第25巻、135頁(1987年)]。
該プロアントシアニジンオリゴマーは各種変異原性物
質に対して変異原性抑制作用を有しているが、その1つ
であるTrp P−2に対して殊に強い変異原性抑制効果を
有している。すなわち、該プロアントシアニジンオリゴ
マーは、Trp P−2などの変異原性物質を含有する食品
に対して極めて有効に用いられる。
その食品としては、例えば焼魚、ハンバーグ、焼肉な
どの加熱食品などが挙げられる。
勿論、本発明はその他の変異原性物質を含有する食品
にも適用され得る。
次に、プロアントシアニジンオリゴマーの添加量は得
に限定されないが、通常変異原性物質の20〜20000倍モ
ル、好ましくは200〜2000倍モルである。そして、食品
に対する該添加量を概略的にいうと、食品中の変異原性
物質含量などにより異なるが、一般的には1×10-5〜10
%(W/W)、好ましくは1×10-3〜1×10-1%(W/W)あ
る。
そしてまた、プロアントシアニジンオリゴマーは、通
常粉末あるいは溶液の状態でそのまま又は可食性のもの
(例えばグルコース、デキストリンなど)を加えて抗変
異原性剤とし、それを食品に添加混合して使用される。
さらには、加熱食品に用いる例えばたれなどの調味料に
該抗変異原性剤を添加使用することもできる。
また、該抗変異原性剤を用いることによる食品の香味
への影響は全くない。
ここで、本発明に用いるプロアントシアニジンオリゴ
マーにつき、さらに具対的に示す。
前記一般式で表されるフラバン−3−オール又はフラ
バン−3,4−ジオールを構成単位として結合した2〜10
量体などのプロアントシアニジンオリゴマーは、公知方
法すなわち合成法あるいは各種植物体よりの抽出などに
より得られることができる。後者の場合についていう
と、例えば各種の植物体を溶媒を用いて抽出処理し、得
た抽出物をさらに液体クロマトグラフィーなどにより分
別精製するか、あるいは直物体を原料とした果実酒、ビ
ールなどの二次加工品をプロアントシアニジンオリゴマ
ーの選択的吸着剤で処理して該プロアントシアニジンオ
リゴマー区分を濃縮し、濃縮物をさらに向流分配法、液
体クロマトグラフィーなどにより分別精製することによ
って得られる。
そして各種プロアントシアニジンオリゴマー及びその
製法を例示すると次の通りである。
(1)2量体プロシアニジンB−2(C4−C8結合Catech
in−Catechin)、C4−C8結合の2量体プロシアニジン
(C4−C8結合Catechin−Afzelechin): 本発明者らの
一部のアグリカルチュラル・バイオロジカル・ケミスト
リー(Agric.Biol.Chem.)第45巻、2709〜2712頁(1981
年)記載の方法で、アズキ(Vigna angularis Ohwiet O
hashi)の70%水性アセトン抽出物をポリアミドC−200
及びセファデックスLH−20のカラムを用いた液体クロマ
トグラフィーにより分別精製することにより得られる。
(2)2量体プロアントシアニジンオリゴマーA−2:
D.Jacquesらのジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイテ
イー・パーキンI(J.C.S.Perkin I)2663〜2671頁(19
74年)記載の方法でトチ(Aesculus hippocastanum)の
実の殻を原料として得られる。C4−C6結合の2量体プロ
シアニジン(C4−C6結合Catechin−Catechin): R.W.
Hemingwayらのフィトケミストリー(Phytochemistry)
第22巻、275〜281頁(1983年)記載の方法でマツ(Lobo
lolly pine)の樹皮を原料として得られる。
(4)C6′−C8の結合の2量体プロデルフィニジン
(C6′−C8結合Gallocatechin−Catechin): Byung
−Zun Ahnらのアーカイブ・デル・ファーマチ・ウント
・ベルヒテ・デル・ドイチェン・ファーマゾイティシェ
ン・ゲゼルシャフト(Arch.Pharmaz.)666〜673頁(197
0年)記載の方法でカシ(Oak)の樹皮を原料として得ら
れる。
(5)プロシアニジンB−1一没食子酸エステル(C4
C8結合Catechin gallate−Catechin)、プロシアニジン
B−1二没食子酸エステル(C4−C8結合Catechin galla
te−Catechin gallate): 野中らのフィトケミストリ
ー(Phytochemistry)第21巻、429〜432頁(1982年)記
載の方法でミチヤナギ(Polygonum multiflorum)の根
を原料として得られる。
(6)2量体プロデルフィニジンB−2二没食子酸エス
テル(C4−C8結合Gallocatechin gallate−Gallocatech
in gallate): 野中らのフィトケミストリー(Phytoc
hemistry)第22巻、237〜241頁(1983年)記載の方法で
ヤマモモ(Myricarubra)の樹皮を原料として得られ
る。
(7)C4−C8結合の2量体プロペラルゴニジン(C4−C8
結合Afzelchin−Catechin)、C4−C8結合の3量体プロ
デルフィニジン(C4−C8結合Gallocatechin−Gallocate
chin−Catechin): I.Mcmurroughらのジャーナル・オ
ブ・サイエンス・オブ・フード・アグリカルチャー(J.
Sci.Food Agric.)第34巻、62〜72頁(1983年)記載の
方法により大麦及び麦芽を原料として得られる。
(8)2量体プロシアニジンB−4ラムノサイド: メ
ヒルギの皮部を原料として特開昭59−59638号記載の方
法で得られる。
(9)C4−C8結合の2量体プロペラルゴニジン[C4−C8
結合Afzelchin−Gallocatechin(4′−O−methy
l)]: F.D.Monacheらのアナリ・デイ・キミカ[Ann.
Chim.(Rome)]第57巻、1364〜1371頁(1967年)記載
の方法によりオウラテイー(Ouratea)の根の皮を原料
として得られる。
(10)C4−C8結合の4量体プロシアニジン(C4−C8結合
Catechin−Catechin−Catechin−Catechin): A.G.H.
Leaのジャーナル・オブ・サイエンス・オブ・フード・
アグリカルチャー(J.Sci.Food Agric.)第29巻、471〜
477頁(1978年)記載の方法で、リンゴ酒をセファデッ
クスLH−20で処理して得られるプロアントシアニジンの
濃縮物を、酢酸エチル及び水を用いた向流分配法並びに
セファデックスLH−20のカラムを用いた液体クロマトグ
ラフィーにより分別精製することによって得られる。
(11)2量体プロシアニジンB−3(C4−C8結合Catech
in−Catechin)、2量体プロシアニジンB−4(C4−C8
結合Catechin−Catechin): G.Fonknechtenらのジャ
ーナル・オブ・インスティテュート・ブルーイング(J.
Inst.Brew.)第89巻、424〜431頁(1983年)記載の方法
により、ジヒドロクエルセチン及びカテキン又はエピカ
テキンを原料として合成法で得られる。また、R.Eastmo
ndのジャーナル・オブ・インスティテュート・フルーイ
ング(J.Inst.Brew)第80巻、188頁(1974年)記載の合
成法によっても得られる。
以下に実施例を示す。
なお実施例において、変異原性及び変異原性抑制作用
の測定方法は、プレインキュベーション法[発癌性スク
リーニング手法として確立されたエームス法の改良法
(杉村、長尾;ケミカルミューダジェンス、第6巻、41
頁(1981年)参照]により行い、また、菌株としてヒス
チジン要求性のサルモネラ・ティフィムリウム(Salmon
ella typhymurium)TA98(以下TA98株という)を使用し
た。そしてまた、 A;抗変異原性剤添加プレートのコロニー数/プレート B;抗変異原性剤無添加プレートのコロニー数/プレート
[但し、表においては、添加量0(無添加)の行に相
当] C;自然復帰コロニー数/プレート (A−C)及び(B−C);復帰突然変異コロニー数/
プレート とした。
実施例 I.Trp P−2(3−アミノ−1−メチル−5H−ピリド
[4,3−b]インドール)に対するカテキン、プロアン
トシアニジンオリゴマーの変異原性抑制作用 変異原性物質Trp P−2 0.066%(W/V)含有水溶液50
μl(該物質33ng含有)に、第1表に示す添加量のカテ
キン(市販品)、プロアントシアニジンオリゴマーの1
つである2量体プロシアニジンB−4(表において2量
体PCという)及びC4−C8結合の4量体プロシアニジン
(表において4量体PCという)(下記製法により得たも
の)の各試料50μl、S−9 mix 500μl及びTA98株の
前培養液100μlを加えた。この場合液を直ちに37℃で2
0分間インキュベーションし、次いでこれに0.5mMのヒス
チジン及び0.5mMのビチオンを含む軟寒天液2mlを加え、
最少グルコース寒天培地に拡げた。そして37℃で48時間
静置培養後、プレートのコロニー数を数えた。その結果
を第1表に示す。
プロアントシアニジンオリゴマーの製法: (1)2量体プロシアニジンB−3(C4−C8結合Catech
in−Catechin); 前記R.Eastmondの方法に準じ、(±)ジヒドロケルセ
チン5g、(+)−カテキン5g及び水素化ホウ素ナトリウ
ムを原料として合成反応を行なった。反応終了後、酢酸
にてpH5.0に調整し、酢酸エチルにて抽出した。得た抽
出液を減圧蒸留し、これを、セファデックスLH(φ2.5
×67cm)を担体とし、エタノールを展開溶媒とするカラ
ムクロマトグラフィーにて分画し、溶出液量900〜1300m
lの画分を分取することにより、粗プロシアニジンB−
3を得た。この画分をさらに逆相系シリカゲル高速液体
クロマトグラフィー(カラムμBondapak C18[19×150m
m];展開溶媒7.5%メタノール;見出OD280nm)にて精
製し、目的物705mgを得た。
(2)C4−C8結合の4量体プロシアニジン(C4−C8結合
Catechin−Catechin−Catechin−Catechin); 白ぶどう(品種 シャルドンネ)搾汁粕を篩で分別し
て得た白ぶどう種子1kgに対し、水2lを加え、85℃で2
時間抽出した。固液分離して得られた抽出液をポリスチ
レン系樹脂SP207(三菱化成製)カラム(φ1.8×50cm)
にて濾過し、ポリフェノールをカラムに吸着させた。こ
のカラムを水1.5l、15%エタノール1.5lにて洗浄後、30
%エタノール1.5lにて溶出した。この溶出液を、減圧濃
縮した後、凍結乾燥し、粗プロアントシアニジンオリゴ
マー20.4g(プロアントシアニジンオリゴマー2〜6量
体含有量51%)を得た。この粉末の2gを取り、セファデ
ックスLH−20(φ2.5×66cm)を担体とし、エタノール2
600ml及びメタノール2600mlを展開溶媒(2段階溶出)
とし、紫外部(OD280nm)で検出するカラムクロマトグ
ラフィーを行なった。この溶出液のうち、3200〜3400ml
の画分を分取し、前記A.G.H.Leaの方法に準じて、目的
物157mgを得た。
S−9mix:下記S−9 10μlとcofactor mix 490μl
の混合物 S−9[キッコーマン(株)製];7週令のSDラットの
雄に誘導剤としてフェノバルビタール及び5,6−ベンゾ
フラボンを腹腔内投与して薬物代謝酵素系を誘導したラ
ット肝臓ホモジネートの遠心処理(9000×g、10分間)
上清 cofactor mix[オリエンタル酵母工業(株)製商品
名];ニコチンアミドジヌクレオチド(NADH)、ニコチ
ンアミドジヌクレオチドリン酸(NADPH)、グルコース
−6−リン酸(G6P)などの補酵素、マグネシウムイオ
ン(Mg2+)などを加えたもの。
第1表から、プロアントシアニジンオリゴマーのTrp
P−2に対するラット肝ホモジネート存在下での変異原
性抑制率(抗変異原性)は、顕著に認められ、カテキン
に比しても極めて高いことがわかる。
II.活性化Trp P−2に対するカテキン、プロアントシア
ニジンオリゴマーの変異原性抑制作用 下記早津らの方法によって調製した活性化Trp P−2 5
0μlに、第2表に示す添加量の前記I.と同様のカテキ
ン、プロアントシアニジンオゴマーの各試料50μl、10
0mMリン酸ナトリウム緩衝液500μl及びTA98株の前培養
液100μlを加えた。この混合液を直ちに37℃で20分間
インキュベーションし、次いでこれに0.5mMのヒスチジ
ン及び0.5mMのビチオンを含む軟寒天液2mlを加え、最少
グルコース寒天培地に拡げた。そして37℃で48時間静置
培養後、プレートのコロニー数を数えた。この結果を第
2表に示す。
活性化Trp P−2の調製[早津らの方法;バイオケミ
カル・アンド・バイオフィジカル・リサーチ・コミュニ
ケーションズ(Biochem.Biophys.Res.Commun.)第92
巻、662〜668頁(1980年)]):Trp P−2 50μlに前記
S−9 mix 500μlを加え、この混合液を直ちに37℃で2
0分間インキュベーションした。次いでこれに当量のア
セトンを加えて氷冷し、15分後、3000rpmで10分間遠心
処理し、得た上清を減圧乾燥し、減菌水50μlを加えて
活性化Trp P−2を調製した。
第2表から、プロアントシアニジンオゴマーの活性化
されたTrp P−2に対する変異原性抑制率も亦、顕著に
認められ、カテキンに比しても極めて高いことがわか
る。
以上のことからプロアントシアニジンオゴマーは、抗
変異原性剤として極めて優れていること、そしてしか
も、従来ベンゾ(a)ピレンに対する変異原性抑制作用
が知られているカテキンに比し、その作用が著しく強い
ことがわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A23L 3/3544 A23L 3/3562 C09K 15/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (式中、R1は水素又は水酸基、R2、R3、R4は水素、水酸
    基又はメトキシル基、R5は水素、ガロイル基又はグリコ
    ピラノシル基である)で表されるフラバン−3−オール
    又はフラバン−3,4−ジオールを構成単位として結合し
    た2〜10量体のプロアントシアニジンオリゴマーの群よ
    り選ばれた少なくとも1種を有効成分とする抗変異原性
    剤。
  2. 【請求項2】プロアントシアニジンオリゴマーが、2〜
    6量体である請求項1記載の抗変異原性剤。
JP2317721A 1990-11-26 1990-11-26 抗変異原性剤 Expired - Lifetime JP2857646B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2317721A JP2857646B2 (ja) 1990-11-26 1990-11-26 抗変異原性剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2317721A JP2857646B2 (ja) 1990-11-26 1990-11-26 抗変異原性剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04190774A JPH04190774A (ja) 1992-07-09
JP2857646B2 true JP2857646B2 (ja) 1999-02-17

Family

ID=18091300

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2317721A Expired - Lifetime JP2857646B2 (ja) 1990-11-26 1990-11-26 抗変異原性剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2857646B2 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2706478B1 (fr) * 1993-06-14 1995-09-08 Ovi Sa Compositions de dérivés phénoliques, leur préparation et leurs applications comme anti-oxydants.
US5554645A (en) 1994-10-03 1996-09-10 Mars, Incorporated Antineoplastic cocoa extracts and methods for making and using the same
US6469053B1 (en) 1996-04-02 2002-10-22 Mars Incorporated Use of procyanidins in the maintenance of vascular health and modulation of the inflammatory response
US6423743B1 (en) 1996-04-02 2002-07-23 Mars Incorporated Cocoa extract compounds and methods for making and using the same
US6297273B1 (en) 1996-04-02 2001-10-02 Mars, Inc. Use of cocoa solids having high cocoa polyphenol content in tabletting compositions and capsule filling compositions
US7968140B2 (en) 1997-09-08 2011-06-28 Mars, Incorporated Chocolates and chocolate liquor having an enhanced polyphenol content
US6207842B1 (en) 1997-10-09 2001-03-27 Mars Incorporated Process for preparing procyanidin(4-6 or 4-8) oligomers and their derivatives
FR2770228B1 (fr) * 1997-10-27 1999-12-10 Greentech Sa Procede d'obtention d'oligomeres de proanthocyanidines par biofermentation et leur utilisation dans des compositions cosmetiques, dietetiques, pharmaceutiques, chimiques et alimentaires
US6156912A (en) * 1999-04-09 2000-12-05 Mars, Incorporated 88, 66, and 68 catechin and epicatechin dimers and methods for their preparation
US7015338B1 (en) 1999-04-15 2006-03-21 Mars Incorporated Synthetic methods for preparing procyanidin oligomers
WO2003090770A1 (fr) * 2002-04-24 2003-11-06 Toyo Shinyaku Co., Ltd. Procede de production de matiere riche en proanthocyanidine
US7067679B2 (en) 2002-10-02 2006-06-27 Mars, Inc. Synthesis of dimeric, trimeric, tetrameric pentameric, and higher oligomeric epicatechin-derived procyanidins having 4,8-interflavan linkages and their use to inhibit cancer cell growth through cell cycle arrest
WO2004080993A1 (ja) * 2003-03-11 2004-09-23 Toyo Shinyaku Co., Ltd. プロアントシアニジン高含有物の製造方法
US7863466B2 (en) 2005-04-15 2011-01-04 Toyo Shinyaku Co., Ltd. Method of producing proanthocyanidin-containing material

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0377823A (ja) * 1989-08-17 1991-04-03 Kanebo Ltd 突然変異抑制剤

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0377823A (ja) * 1989-08-17 1991-04-03 Kanebo Ltd 突然変異抑制剤

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04190774A (ja) 1992-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Brodowska Natural flavonoids: classification, potential role, and application of flavonoid analogues
JP2857646B2 (ja) 抗変異原性剤
Feng et al. Hypolipidemic and antioxidant effects of total flavonoids of Perilla Frutescens leaves in hyperlipidemia rats induced by high-fat diet
JP5324084B2 (ja) コケモモ抽出物並びにその製造方法及び使用
US8846751B2 (en) Agent for inhibiting production of hepatitis C virus and its use
EP0925068B1 (en) Use of a pharmaceutical composition containing polyphenols from grapes or from wine, in particular resveratrol, and yeast extracts
JPH037232B2 (ja)
JP2009013159A6 (ja) コケモモ抽出物並びにその製造方法及び使用
KR20130128017A (ko) 프로안토시아니딘 올리고머의 제조방법
WO2010092941A1 (ja) 血管拡張作用を有する組成物、製造法および用途
Yang et al. Identification and characterisation of low-molecular-weight phenolic compounds in bayberry (Myrica rubra Sieb. et Zucc.) leaves by HPLC-DAD and HPLC-UV-ESIMS
CN104983915B (zh) 一种黑果枸杞天然复合抗氧化剂的制备方法
CN110679824A (zh) 一种生鲜面保鲜剂及其制备方法
JP2008156265A (ja) A型プロアントシアニジンオリゴマー画分及びその製造方法
JP2000063827A (ja) 抗酸化剤の製造方法
Liu et al. Chemical composition, health benefits, food processing effects and applications of Boletus: a review
JP2000201650A (ja) 育毛食品および経口育毛剤
KR101867492B1 (ko) 폴리페놀산화효소를 이용한 갈산 반응물을 유효성분으로 포함하는 항산화 활성 또는 알파글루코시다아제 저해 조성물
KR100872588B1 (ko) 항산화 효과를 갖는 가죽나무 추출물을 유효성분으로함유하는 조성물
Larios‐Cruz et al. Extraction of bioactive molecules through fermentation and enzymatic assisted technologies
JP4295301B2 (ja) 肉臭改善剤、これを用いた肉臭改善方法及び食肉製品
JP2005350375A (ja) 血中尿酸値低下剤
JP4335555B2 (ja) 飲食品、医薬品、動脈硬化予防剤及びldl酸化変性抑制剤
KR101437814B1 (ko) 미세조류 유래 푸코잔틴을 포함하는 식품조성물 및 그 제조방법
KR101719672B1 (ko) 항산화 활성 및 아세틸콜린 에스터라제 억제 활성을 갖는 연 추출물 유래의 화합물을 함유하는 조성물

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091204

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101204

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term