JP2857205B2 - 多層フィルムの回収再生方法 - Google Patents
多層フィルムの回収再生方法Info
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- JP2857205B2 JP2857205B2 JP3252590A JP3252590A JP2857205B2 JP 2857205 B2 JP2857205 B2 JP 2857205B2 JP 3252590 A JP3252590 A JP 3252590A JP 3252590 A JP3252590 A JP 3252590A JP 2857205 B2 JP2857205 B2 JP 2857205B2
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- multilayer film
- layer
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/62—Plastics recycling; Rubber recycling
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- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本発明は、ポリエチレン層、接着層、ナイロン層から
なる透明多層フィルムのスクラップを回収することによ
る、同じ透明多層フィルムの用途に回収再生する方法に
関する。
なる透明多層フィルムのスクラップを回収することによ
る、同じ透明多層フィルムの用途に回収再生する方法に
関する。
《従来の技術》 ポリエイレン層、接着層、ナイロン層からなる透明多
層フィルムは、特徴ある物性を備えている。
層フィルムは、特徴ある物性を備えている。
従来より、この多層フィルムのスクラップを回収再生
しようという試みはされていたが、ポリエチレンとナイ
ロンは相溶性が悪く、不均一な相分離を生じやすく、著
しく外観を損ねるとともに、透明性についても、実用可
能なものが得られず、スクラップの回収再生というもの
は、全くされていないのが実情であった。
しようという試みはされていたが、ポリエチレンとナイ
ロンは相溶性が悪く、不均一な相分離を生じやすく、著
しく外観を損ねるとともに、透明性についても、実用可
能なものが得られず、スクラップの回収再生というもの
は、全くされていないのが実情であった。
《発明が解決しようとする課題》 本発明は、ポリエチレン層、接着層、ナイロン層から
なる透明多層フィルムのスクラップに平均分子量が1000
0以下である酸変性エチレンオリゴマーを配合すること
により、相溶性が著しく改善され、透明性、外観に優
れ、回収再生を可能にすることを目的とするものであ
る。
なる透明多層フィルムのスクラップに平均分子量が1000
0以下である酸変性エチレンオリゴマーを配合すること
により、相溶性が著しく改善され、透明性、外観に優
れ、回収再生を可能にすることを目的とするものであ
る。
《課題を解決するための手段》 本発明は、ポリエチレン層、接着層、ナイロン層から
なる透明多層フィルムのスクラップに平均分子量が1000
0以下である酸変性エチレンオリゴマーを添加すること
を特徴とする多層フィルムの回収再生方法に関するもの
である。
なる透明多層フィルムのスクラップに平均分子量が1000
0以下である酸変性エチレンオリゴマーを添加すること
を特徴とする多層フィルムの回収再生方法に関するもの
である。
本発明に用いられる透明多層フィルムは、ポリエチレ
ン層、接着層、ナイロン層からなる。ポリエチレン層と
しては、平均分子量が20000以上の高密度ポリエチレ
ン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、超低密
度ポリエチレン、直鎖低密度ポリエチレン、エチレン−
α−オレフィン共重合体、エチレン−プロピレン共重合
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、及びこれらの変性
物、例えばアクリル酸や無水マレイン酸等を化学的に結
合させて得られるものを単独又は２種以上ブレンドして
用いることができる。
ン層、接着層、ナイロン層からなる。ポリエチレン層と
しては、平均分子量が20000以上の高密度ポリエチレ
ン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、超低密
度ポリエチレン、直鎖低密度ポリエチレン、エチレン−
α−オレフィン共重合体、エチレン−プロピレン共重合
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、及びこれらの変性
物、例えばアクリル酸や無水マレイン酸等を化学的に結
合させて得られるものを単独又は２種以上ブレンドして
用いることができる。
またこれらは単層及び多層としても使用できる。
接着層としては、高密度ポリエチレン、中密度ポリエ
チレン、低密度ポリエチレン、直鎖低密度ポリエチレ
ン、エチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−プ
ロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポ
リプロピレン等の樹脂にアクリル酸、メタクリル酸など
の一塩基性不飽和脂肪酸又はマレイン酸、フマル酸、イ
タコン酸などの二塩基性不飽和脂肪酸、更にはこれらの
無水物を化学的に結合して得られるもの、酢酸ビニル含
量15％以上のエチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン
−無水マレイン酸共重合体、エチレン−メチルメタクリ
レート−グリシジルアクリレート３元共重合体を単独又
は２種以上ブレンドして用いることができる。
チレン、低密度ポリエチレン、直鎖低密度ポリエチレ
ン、エチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−プ
ロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポ
リプロピレン等の樹脂にアクリル酸、メタクリル酸など
の一塩基性不飽和脂肪酸又はマレイン酸、フマル酸、イ
タコン酸などの二塩基性不飽和脂肪酸、更にはこれらの
無水物を化学的に結合して得られるもの、酢酸ビニル含
量15％以上のエチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン
−無水マレイン酸共重合体、エチレン−メチルメタクリ
レート−グリシジルアクリレート３元共重合体を単独又
は２種以上ブレンドして用いることができる。
ナイロン層としては、ナイロン−６、ナイロン−11、
ナイロン−12などのポリラクタム類、ナイロン−6,6、
ナイロン−6,10、ナイロン−6,12などのジカルボン酸と
ジアミンとから得られるポリアミド類、ナイロン−6/6,
6、ナイロン−6/6,10、ナイロン−6/6,11、ナイロン−6
/6,12、ナイロン−6/6,6/6,10、ナイロン−6/6,6/6,1
2、ナイロン6/6T（T;テレフタル酸成分）などの共重合
ポリアミド類、またこれらの混合物などの高アミノ末端
ポリアミドが挙げられる。
ナイロン−12などのポリラクタム類、ナイロン−6,6、
ナイロン−6,10、ナイロン−6,12などのジカルボン酸と
ジアミンとから得られるポリアミド類、ナイロン−6/6,
6、ナイロン−6/6,10、ナイロン−6/6,11、ナイロン−6
/6,12、ナイロン−6/6,6/6,10、ナイロン−6/6,6/6,1
2、ナイロン6/6T（T;テレフタル酸成分）などの共重合
ポリアミド類、またこれらの混合物などの高アミノ末端
ポリアミドが挙げられる。
これらは、単層及び多層としても使用できる。また、
本発明に用いられる平均分子量が10000以下である酸変
性エチレンオリゴマーは、多層フィルムを回収再生する
際の溶融混練で、回収品を単に溶融混練する、或いはバ
ージン原料を添加するだけでは到達することのできない
レベルまでナイロンを微細分散させ、回収品の透明化を
行うものである。その為、主構造としてはポリエチレン
との相溶性が良く、更に混練時の拡散、分散性の高い低
分子量のものが好ましい。また、透明化回収可能なレベ
ルまでナイロンを微細分散させる為には酸変性を行うこ
とが必要である。本発明に用いられる平均分子量が1000
0以下である酸変性エチレンオリゴマーとしては、平均
分子量が10000以下のエチレンオリゴマーの変性物であ
り、例えばマレイン酸、フマル酸、カルボン酸、更に
は、これらの無水物を化学的に結合して得られるものが
挙げられる。中でも、平均分子量が1000〜3000の無水マ
レイン酸変性物が特に好ましい。
本発明に用いられる平均分子量が10000以下である酸変
性エチレンオリゴマーは、多層フィルムを回収再生する
際の溶融混練で、回収品を単に溶融混練する、或いはバ
ージン原料を添加するだけでは到達することのできない
レベルまでナイロンを微細分散させ、回収品の透明化を
行うものである。その為、主構造としてはポリエチレン
との相溶性が良く、更に混練時の拡散、分散性の高い低
分子量のものが好ましい。また、透明化回収可能なレベ
ルまでナイロンを微細分散させる為には酸変性を行うこ
とが必要である。本発明に用いられる平均分子量が1000
0以下である酸変性エチレンオリゴマーとしては、平均
分子量が10000以下のエチレンオリゴマーの変性物であ
り、例えばマレイン酸、フマル酸、カルボン酸、更に
は、これらの無水物を化学的に結合して得られるものが
挙げられる。中でも、平均分子量が1000〜3000の無水マ
レイン酸変性物が特に好ましい。
本発明の多層フィルムの回収再生方法としては透明多
層フィルムのスクラップを粉砕機あるいは、造粒機によ
って、粒状にしたものに、平均分子量が10000以下であ
る酸変性エチレンオリゴマーをブレンドし、共押出法等
公知の方法でフィルムにすることができる。
層フィルムのスクラップを粉砕機あるいは、造粒機によ
って、粒状にしたものに、平均分子量が10000以下であ
る酸変性エチレンオリゴマーをブレンドし、共押出法等
公知の方法でフィルムにすることができる。
また、混練の際、L/Dが25以上の２軸押出機を使用す
ると、混練が十分であり、より効果的である。
ると、混練が十分であり、より効果的である。
《実施例》 以下実施例により本発明を説明するが、これは単なる
例示であり、本発明はこれに限定されるものではない。
なお、実施例では透明多層フィルムのスクラップとして
ポリエチレン層として直鎖低密度ポリエチレン60μｍ、
接着層としては直鎖低密度ポリエチレンを無水マレイ酸
変性したもの10μｍ、ナイロン層としては、ナイロン−
6/6,6、30μｍの共押出フィルムを造粒機でペレット化
したものを使用した。
例示であり、本発明はこれに限定されるものではない。
なお、実施例では透明多層フィルムのスクラップとして
ポリエチレン層として直鎖低密度ポリエチレン60μｍ、
接着層としては直鎖低密度ポリエチレンを無水マレイ酸
変性したもの10μｍ、ナイロン層としては、ナイロン−
6/6,6、30μｍの共押出フィルムを造粒機でペレット化
したものを使用した。
実施例１〜３ 共押出フィルムを造粒機でペレット化したものに平均
分子量が2000である無水マレイン酸変性エチレンオリゴ
マーを、5,10,20重量部加え、L/D＝40の２軸押出機で混
練後、Ｔダイ法でフィルムを製造した。（100μｍ） 実施例４〜６ 共押出フィルムを造粒機でペレット化したものに、平
均分子量が2800である無水マレイン酸変性エチレンオリ
ゴマーを、5,10,20重量部加え、L/D＝40の２軸押出機で
混練後、Ｔダイ法でフィルムを製造した。（100μｍ） 比較例１ 共押出フィルムを造粒機でペレット化したものをL/D
＝40の２軸押出機で混練後、Ｔダイ法でフィルムを製造
した。（100μｍ） これらの結果を第１表に示す。
分子量が2000である無水マレイン酸変性エチレンオリゴ
マーを、5,10,20重量部加え、L/D＝40の２軸押出機で混
練後、Ｔダイ法でフィルムを製造した。（100μｍ） 実施例４〜６ 共押出フィルムを造粒機でペレット化したものに、平
均分子量が2800である無水マレイン酸変性エチレンオリ
ゴマーを、5,10,20重量部加え、L/D＝40の２軸押出機で
混練後、Ｔダイ法でフィルムを製造した。（100μｍ） 比較例１ 共押出フィルムを造粒機でペレット化したものをL/D
＝40の２軸押出機で混練後、Ｔダイ法でフィルムを製造
した。（100μｍ） これらの結果を第１表に示す。
光線透過率及びHAZEは、ASTM−D1003により測定した
結果である。外観については、目視にて、以下の基準に
より判定した。
結果である。外観については、目視にて、以下の基準に
より判定した。
○；均一かつ良好な相溶性を示し、相分離異物が見られ
ない。
ない。
△；相溶性は良好であるが、一部に相分離異物が見られ
る。
る。
×；相溶性が悪く、相分離している。
《発明の効果》 本発明方法に従うと、従来回収再生が不可能であった
ポリエチレン層、接着層、ナイロン層からなる透明多層
フィルムのスクラップの回収再生が容易に行え、スクラ
ップの廃棄が不用になるとともに、コストダウンにもな
る。
ポリエチレン層、接着層、ナイロン層からなる透明多層
フィルムのスクラップの回収再生が容易に行え、スクラ
ップの廃棄が不用になるとともに、コストダウンにもな
る。
Claims (1)
- 【請求項１】ポリエチレン層、接着層及びナイロン層か
らなる透明多層フィルムのスクラップに平均分子量が10
000以下である酸変性エチレンオリゴマーを配合するこ
とを特徴とする多層フィルムの回収再生方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3252590A JP2857205B2 (ja) | 1990-02-15 | 1990-02-15 | 多層フィルムの回収再生方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3252590A JP2857205B2 (ja) | 1990-02-15 | 1990-02-15 | 多層フィルムの回収再生方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03237143A JPH03237143A (ja) | 1991-10-23 |
| JP2857205B2 true JP2857205B2 (ja) | 1999-02-17 |
Family
ID=12361375
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3252590A Expired - Fee Related JP2857205B2 (ja) | 1990-02-15 | 1990-02-15 | 多層フィルムの回収再生方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2857205B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE4314212A1 (de) * | 1993-04-30 | 1994-11-03 | Wolff Walsrode Ag | Tiefziehbare, siegelbare, mindestens dreischichtige Recyclingfolie auf Basis von Polyamid und Polyolefinen mit hohem Recyclatanteil |
| DE4314214A1 (de) * | 1993-04-30 | 1994-11-03 | Wolff Walsrode Ag | Tiefziehbare, siegelbare, mehrschichtige Recyclingfolie auf Basis von Polyamid und Polyolefinen mit hohem Recyclatanteil |
| FR2740381A1 (fr) * | 1995-10-27 | 1997-04-30 | Atochem Elf Sa | Procede de fabrication d'objet par extrusion d'un broyat de film multicouches |
| AU7309096A (en) * | 1995-10-27 | 1997-05-15 | Elf Atochem S.A. | Mixture of polyolefin and polyamide alloy, and fabrication process |
| KR20010010071A (ko) * | 1999-07-15 | 2001-02-05 | 정몽규 | 내열성이 우수한 폐 플라스틱 록커 커버 재생수지 조성물 및이의 제조방법 |
| DE102007041297A1 (de) * | 2007-08-31 | 2009-03-05 | Isr Interseroh Rohstoffe Gmbh | Verfahren zur Herstellung von Spinn- und Stapelfasern aus Verbundfolienstücken |
| JP6687258B2 (ja) * | 2018-05-08 | 2020-04-22 | 株式会社Ｍｓｃ | 複合フィルムの再生方法 |
| US20230416512A1 (en) | 2020-12-11 | 2023-12-28 | Toyo Seikan Co., Ltd. | Sealant film |
-
1990
- 1990-02-15 JP JP3252590A patent/JP2857205B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03237143A (ja) | 1991-10-23 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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