JP2856351B2 - 物体支持装置 - Google Patents

物体支持装置

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JP2856351B2
JP2856351B2 JP27276096A JP27276096A JP2856351B2 JP 2856351 B2 JP2856351 B2 JP 2856351B2 JP 27276096 A JP27276096 A JP 27276096A JP 27276096 A JP27276096 A JP 27276096A JP 2856351 B2 JP2856351 B2 JP 2856351B2
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善雅 加藤
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Kokuyo Co Ltd
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FUKUTANI KK
Kokuyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オフィス家具等の
被支持物体を移動可能状態と制止状態のいずれかに選択
的に切り替えて支持する操作を全くのレバー操作なしで
行い得るようにした新規有用な物体支持装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】この種の物体支持装置の一つに、会議テ
ーブル等を支持するものが知られている。この支持装置
は、キャスタやスライダ等の移動用支持体にロック機構
を設けて、キャスタの車輪の回転動作やスライダの滑動
動作を許容する移動可能状態とその動作をロックする制
止状態とに選択的に切り替えて被支持物体である会議テ
ーブルを支持するようにしている。
【0003】また、他の態様として、アジャスタ等の制
止用支持体と上述したキャスタやスライダ等の移動用支
持体とを並設し、いずれか一方を他方に対して切替機構
により昇降可能として、キャスタ下端のみが接地する移
動可能状態と、少なくともキャスタ下端がアジャスタ下
端と同時に床面に接地し得る退避位置とを選択できるよ
うにしたものも知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、かかるロッ
ク機構はキャスタやスライダ自体に設けられているた
め、被支持物体である会議テーブルのベース付近に屈み
込んで操作しなければならず、極めて操作性が低いとい
う問題がある。また、切替機構を構成する場合には、適
当な位置に設けた操作レバーに該切替機構を連動させる
ように構成する必要があるが、操作レバーを操作容易な
位置に配設するためにはその間に複雑な伝達機構が不可
欠となるため、製造工数やコストの増大につながるとい
う問題がある。
【0005】このような不具合を解消するために、例え
ば折畳テーブルに付帯するフラップ機構などのように使
用状態と不使用状態とを選択的に切り替える他の切替機
構が存在するものでは、その機構に連動させて前記切替
機構を動作させることで切替操作を不要にしたものも考
えられている。ところが、このようにすると、天板を使
用状態に保持したときは既にテーブル全体が固定され、
移動させるためには再度天板を不使用位置に戻さなくて
はならないため、多くのテーブルを天板面を突き合わせ
て配列したい場合に天板を使用状態に保持したままで位
置決め作業ができず、作業効率が極めて悪いという不都
合がある。しかも、収納時にテーブル全体を固定するた
めには必ず天板を使用状態に保持しなければならないた
め、天板を起立させた不使用状態で密接に重合させて安
定に収納することも困難なものとなっている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本発明は、全く新たな仮保持機構を採用し、こ
の仮保持機構により、移動用支持体が有効に機能する突
出位置にあるときには強力なバネ等を用いることなく被
支持物体の重力に抗して移動用支持体をその位置に仮保
持し、それを上回る荷重を掛けたときにはその仮保持状
態を解除して移動用支持体を制止用支持体が有効に機能
するような退避位置に移動させることとしている。
【0007】
【発明の実施の形態】すなわち、本発明の物体支持装置
は、被支持物体を制止状態及び移動可能状態のいずれか
に選択的に切替えて支持するためのものであって、被支
持物体に設けられ支持端を支持面に当接させて該被支持
物体を制止状態で支持する制止用支持体と、前記被支持
物体に支承されその支持端が少なくとも制止用支持体の
支持端と同時に支持面に当接し得る退避位置から制止用
支持体の支持端よりも支持面方向に突出する突出位置ま
での間で移動可能な移動用支持体と、退避位置から突出
位置に移動した移動用支持体を仮保持状態に引き込んで
移動用支持体に被支持物体に作用する重力の反力が支持
面から作用してもその仮保持状態を該移動用支持体に積
極的な支持面方向への付勢力を加えることなく維持する
とともに移動用支持体に被支持物体に作用する重力より
も大きな荷重の反力が支持面から作用したときのみその
仮保持状態を解除して移動用支持体の退避位置方向への
移動を許容する仮保持機構とから構成することとしてい
る。この場合、「被支持物体に作用する重力の反力」と
は、もちろん被支持物体の全重量に見合う反力を指すの
ではなく、この物体支持装置を構成する移動用支持体が
分担して受け持つ反力を指称する。また、「積極的な付
勢力を加えることなく」とは、支持面からの反力に打ち
勝つようなバネ等による強力な付勢力を加えることなく
という意味である。
【0008】このような構成において、移動用支持体を
自重等により移動させ、支持端を突出位置に位置づける
と、この位置は制止用支持体の支持端よりも支持面に近
い位置にあるので、移動用支持体の支持端が支持面に当
接し、制止用支持体の支持端は支持面から離れて、移動
用支持体を通じて被支持物体を移動可能に支持し得る状
態になる。この位置において、移動用支持体は仮保持機
構によって仮保持状態に引き込まれ、この状態を解除す
るに要する力は被支持物体に作用する重力よりも大きく
設定されているので、移動用支持体がその重力に見合う
支持面からの反力を受けても退避位置方向へ没入する動
作が禁止され、その移動可能状態を安定的に維持する。
【0009】一方、この位置から人為的に外力を加え
て、被支持物体に作用する荷重を自重よりも大きくする
と、移動用支持体がその荷重に見合う支持面からの反力
を受けるため、仮保持機構による仮保持状態が解除さ
れ、移動用支持体は退避位置方向へ没入動作を惹起す
る。この没入動作により移動用支持体の支持端が退避位
置に移動すると、この位置では支持端は制止用支持体の
支持端と同時に支持面に当接するので、制止用支持体に
よる支持状態が支配的となり、被支持物体を制止状態で
支持する。しかも、この位置において、移動用支持体に
作用する重力は支持面からの反力によって相殺され、移
動用支持体を突出位置へ移動させる力とはなり得ないた
め、被支持物体は制止用支持体によってその制止状態を
安定的に維持する。
【0010】さらに、この位置から人為的な外力を加え
て、移動用支持体に作用する支持面からの反力を取り除
き、若しくは軽減すると、移動用支持体が自重等により
突出動作を惹起する。この突出動作により移動用支持体
の支持端が突出位置に移動すると、再び移動用支持体は
仮保持機構によって仮保持状態に引き込まれるので、被
支持物体を移動可能状態で安定的に維持する。
【0011】したがって、本発明によると、被支持物体
それ自体に人為的に外力を加えるだけで移動可能状態か
ら制止状態へ、或いは制止状態から移動可能状態に極め
て簡単に切り替えることが可能となる。仮保持機構の具
体的な実施の形態としては、移動用支持体と制止用支持
体との間に配設され該移動用支持体と共に移動可能な遊
動体と、制止用支持体に設けられ前記移動用支持体が突
出位置に達したときに遊動体を導き入れる凹部とを具備
してなり、この凹部内にあって移動用支持体に作用する
支持面からの反力を受け止める位置に設定した係合面と
移動用支持体側にあって前記係合面に対向する位置に設
定した対向面との間に遊動体を挟み込んで一定の保持力
で拘束し得るように構成してなるものが挙げられる。
【0012】この場合、仮保持状態への引き込み及びそ
の解除をスムーズに行わせるためには、制止用支持体の
係合面と移動用支持体の対向面とが遊動体を凹部から離
脱させる方向に拡開している構成や、遊動体にウレタン
製のボールを採用する構成が好ましい。本発明の特に好
ましい適用例としては、移動用支持体が被支持物体に支
承されたキャスタであるもの、制止用支持体が被支持物
体を高さ調整可能に支持するアジャスタであるもの、被
支持物体がフラップ動作可能な天板を有した折畳テーブ
ルであるもの等が挙げられる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して
説明する。この実施例は、図1〜図3に示すように、被
支持物体たる折畳テーブル1を支持面たる床面F上で支
持するテーブル支持装置5に適用されるものである。折
畳テーブル1は、左右の主脚2と、天板3と、棚板4と
を具備するもので、左右の主脚2の上端近傍で天板3を
フラップ動作可能に支持している。
【0014】主脚2は、テーブル支持装置5によって床
面Fに対して略水平に支持される左右のベース21と、
ベース21の略中央に突設された左右の脚支柱22と、
左右の脚支柱22を剛結する横架材23とを具備するも
のである。天板3は、略長方形の天板本体の下面に枠体
を固着したもので、図2中想像線で示す起立した不使用
位置3Aと図2中実線で示す水平な使用位置3Bとの間
をフラップ動作可能となるように、左右を主脚2の脚支
柱22の上端近傍によって支持されている。また、天板
3は不使用位置3Aまたは使用位置3Bで既知の構成の
図示しない天板ロック機構によってロックされるが、こ
のロックは脚2の脚支柱22の側面に配設される天板ロ
ック解除レバー31の回動により解除される。
【0015】棚板4は、図2中想像線で示す起立した不
使用位置4Aと同図中実線で示す水平な使用位置4Bと
の間をフラップ動作可能となるように、主脚2の横架材
23の直上で左右を脚支柱22に支持されている。棚板
4と天板3とは連結リンク41によって連結され、平行
にフラップ動作するように構成されている。本発明を適
用したテーブル支持装置5は、ベース21の前端部21
a付近に設けられるもので、図1〜図8に示すように、
制止用支持体たるアジャスタ6と、移動用支持体たるキ
ャスタ7と、キャスタ7を仮保持する仮保持機構8とを
具備し、図2に示す移動可能状態と図3に示す制止状態
のいずれかに選択的に切り替えて折畳テーブル1を支持
する。
【0016】アジャスタ6は、前記ベース21の前端部
21aに取着されたもので、軸部61の上端61aがベ
ース21の上壁下面に固設されるとともに、下端に設け
た支持端6aの位置が適当な手段によって調整可能とさ
れており、この支持端6aを支持面たる床面Fに当接さ
せて、折畳テーブル1を制止状態で支持するようにして
いる。
【0017】キャスタ7は、車輪71を車軸保持部72
によって転動自在に保持してなるもので、車軸保持部7
2に鉛直方向に貫通する孔70aを形成し、この孔70
aを前記アジャスタ6の軸部61を外嵌する位置に配設
して、これら軸部61及び孔70aによってキャスタ7
を床面Fに対して接離動作可能に案内するガイド部70
を構成している。そして、アジャスタ6の軸部61に沿
ってキャスタ7を、支持端7aが少なくともアジャスタ
6の支持端6aと同時に床面Fに当接し得る退避位置A
(図3及び図6参照)と、アジャスタ6の支持端6aよ
りも床面F方向に突出する突出位置B(図2及び図5参
照)との間で移動可能としている。
【0018】仮保持機構8は、キャスタ7と共に移動可
能な遊動体たるボール81と、このボール81を導き入
れる凹部82とを具備してなる。ボール81を取り付け
るにあたり、前記キャスタ7の車軸保持部72には凹陥
部72aが設けられ、この凹陥部72aに、滑動性のあ
る円板状の回転スペーサ83を介して円柱状のストッパ
金具84を装着している。ストッパ金具84には、底面
が下方に向かって縮径するテーパ面84aをなし上方が
開放されたボール収納空間Sが形成されており、前記ア
ジャスタ6の軸部61の周囲に外接させてそのボール収
納空間S内に複数(例えば6〜8個程度)のウレタン製
ボール81を周回配置した後、ストッパ金具84の上面
にキャップ85を蓋着してボール81をボール収納空間
S内に閉じ込め、このキャップ85の適宜位置をビス8
5aによりストッパ金具84に止着している。前記スト
ッパ金具84の外周には円周溝84bが周設され、外部
から車軸保持部72を貫通させた抜止用のビス84cの
先端をその円周溝84b内に突出させて、ストッパ金具
84が車軸保持部72から抜出することを禁止してい
る。この状態において、ストッパ金具84と車軸保持部
72とは摺動しながら自在に相対回転することができ、
キャスタ7の首振り機能が確保されている。
【0019】一方、凹部82は、前記軸部61の長手方
向ほぼ中央部に形成されたもので、図5〜図9に示すよ
うに、任意の縦断面が前記ボール81の曲率にほぼ合致
する曲面をなし、この凹部82内にボール81の一部を
密接に導き入れることができるようにしている。つま
り、このボール81はキャスタ7と共にアジャスタ6に
対して昇降移動可能であるとともに、キャスタ7が図6
に示す退避位置Aにあるときはボール81はボール収納
空間S内にあって軸部61の外周に接し、キャスタ7が
図5に示す突出位置Bに移動したときはボール81がテ
ーパ面84aに沿って凹部82内に嵌まり込む位置にま
で転がり落ちるようになっている。そして、この状態に
おいて、床面Fからキャスタ7に作用する反力は、ボー
ル81を介して凹部82に設定した下向きの係合面82
a(図9参照)が受け止め、ボール81が係合面82a
とその対向位置にあるテーパ面84aとの間に挟みつけ
られて、一定の力でその位置に保持されるようにしてい
る。また、この実施例では、前記係合面82aの接線方
向Xと前記テーパ面84aの接線方向Yとが、ボール8
1が凹部82から離脱する方向に向かって僅かづつ拡開
しているように設定してあり、折畳テーブル1に重力を
上回る一定以上の荷重が作用し、床面Fからキャスタ7
にそれに見合う反力が作用したときのみ、互いに拡開す
る両面82a、84aからボール81に作用する、該ボ
ール81を凹部82から離脱させようとする力が、ボー
ル81と各面82a、84aとの間の摩擦力を上回るよ
うに設定している。
【0020】なお、前記ベース21の後端21bを支持
し得る位置には、通常の構造を有したキャスタ9が取着
してある。このキャスタ9の支持端9aは、前記アジャ
スタ6の支持端6aと同時に床面Fに接地したときにベ
ース21を水平に支持するように設定してある。次に、
本実施例の作動を説明する。キャスタ7の支持端7aが
図5に示す突出位置Bにあるときは、アジャスタ6の支
持端6aよりも床面F側に突出しているので、キャスタ
7の支持端7aが床面Fに当接し、アジャスタ6の支持
端6aは床面Fから離れて、キャスタ7、9を通じて折
畳テーブル1を図2に示すように若干後傾した状態で移
動可能に支持する。この位置において、キャスタ7は仮
保持機構8によってその突出位置Bに保持され、その保
持力は折畳テーブル1に作用する重力を上回るので、キ
ャスタ7がその重力に見合う床面Fからの反力を受けて
もその支持端7aが退避位置A方向へ没入する動作が禁
止され、折畳テーブル1を安定して移動可能状態に維持
する。
【0021】一方、この位置から人為的に、折畳テーブ
ル1の天板3に手をつく等して、該折畳テーブル1に掛
かる荷重をそれ自体の重力よりも大きくするような力U
(図2参照)を加えると、キャスタ7がその荷重に見合
う床面Fからの反力を受けて図9に想像線で示すように
仮保持機構8を構成するボール81が軸部61の凹部8
2から離脱し、仮保持状態が解除される。この解除動作
は、面82a、84a同士が外径方向に拡開しているた
め、ボール81を噛みつかせることなくスムーズに行わ
れる。この結果、ボール81はボール収納空間Sに移動
し、キャスタ7は図6に示す退避位置A方向へ没入動作
を惹起する。この没入動作によりキャスタ7の支持端7
aが退避位置Aに移動すると、該支持端7aがこの位置
では少なくともアジャスタ6の支持端6aと同時に床面
Fに当接するので、アジャスタ6による支持状態が支配
的となり、折畳テーブル1を制止状態で支持する。しか
も、この位置では、キャスタ7に作用する重力は床面F
からの反力によって相殺され、キャスタ7に積極的に突
出位置Bへ移動させる力が働かないため、折畳テーブル
1はアジャスタ6によってその制止状態を安定的に維持
する。この場合、キャスタ7の突出動作を助勢するため
に、比較的弱いバネをベース21との間に介在させてお
くようにしてもよい。
【0022】さらに、この位置から人為的に、折畳テー
ブル1の天板3に手を掛けて持ち上げる等し、キャスタ
7に作用する床面Fからの反力を取り除くか若しくはキ
ャスタ7の自重よりも小さくする力V(図2参照)を加
えると、ボール81を軸部61に沿って滑らせながらキ
ャスタ7が自重により突出動作を惹起する。この突出動
作によりキャスタ7の支持端7aが図5に示す突出位置
Bに移動すると、再び仮保持機構8によってキャスタ7
は仮保持状態に引き込まれ、折畳テーブル1は移動可能
状態を安定的に維持する。
【0023】以上のように、本実施例のテーブル支持装
置5は、折畳テーブル1の天板3やベース21等に対し
て操作者が体重を掛けるような動作を行うだけで移動可
能状態から制止状態に切り替えることができ、折畳テー
ブル1の天板3等を若干持ち上げるような操作を行うだ
けで制止状態から移動可能状態に切り替えることができ
る。このため、レバー操作が全く不要であり、その上、
かかる切り替え操作を天板3のフラップ動作に連続する
動作によって行うこともできるので、従来のロック機構
等に比べて使い勝手を格段に向上させることができる。
しかも、このテーブル支持装置5は機構的には天板3を
フラップ動作させる機構と全く独立して構成されるもの
であり、しかも各部に作用する自重を上手く利用して極
力部品点数を省略して構成しているため、機構間が連動
されている従来のものに比べて構造が格段に簡略とな
り、製造工数やコストの削減にも繋がるものとなる。そ
の上、このようなものであれば、天板3を使用位置3B
に保持したままでテーブル支持装置5を移動可能状態に
することができるため多数の天板3を突き合わせて配列
する必要がある場合に天板3を使用位置3Bに保持した
ままで位置決め作業を行うことができる利点や、折畳テ
ーブル1を収納する際に天板3を起立させてもロックで
きるのでコンパクトで安定した収納状態を実現すること
ができる利点等も得られるものとなる。
【0024】特に、本実施例は仮保持機構8を、ボール
81を凹部82に係脱させる構成によって実現している
ため、構成を極限にまで単純化できる上に、スムーズな
作動を確保することができる。また、ボール81にウレ
タン製のものを用いているため、繰り返し使用されても
通常金属によって作られる軸部61との間に金属同士が
接触するときのような磨耗が生じることがなく、長期に
亘って所期の性能を維持することができる。その上、面
82a、84a同士をボール81が離脱する方向に拡開
させているため、ボール81の係脱動作をよりスムーズ
に行わせることができる。
【0025】なお、各部の具体的な構成は、図示実施例
のものに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱
しない範囲で種々変形が可能である。
【0026】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。すなわ
ち、本発明の物体支持装置は、移動用支持体が有効に機
能する突出位置にあるときには仮保持機構を通じて移動
用支持体を被支持物体の重力に相当する支持面からの反
力に抗してその位置に保持し、その保持は強力なバネ等
を用いることなく行うこととし、移動用支持体に被支持
物体に作用する重力を上回る荷重反力を作用させたとき
には前記仮保持機構の仮保持状態を解除して移動用支持
体を制止用支持体が有効に機能するような退避位置に移
動させて自力では突出位置に復帰させないようにし、さ
らに移動用支持体に作用する支持面からの反力を取り除
いたときには該移動用支持体をその自重等により再び突
出位置に移動させて仮保持状態に引き込み得るようにし
たものである。
【0027】このため、被支持物体を制止状態と移動可
能状態の間で切り替える際に煩わしいレバー操作が全く
不要となり、従来に比べて使い勝手を格段に向上させる
ことができる。しかも、この物体支持装置はそれ自体で
独立して構成されるものであるため、例えばフラップ動
作可能な天板等と連動して機能するような従来機構と比
べて構造が格段に簡略となるほか、多数のテーブルの天
板を突き合わせて配列する必要がある場合等に天板を使
用位置に保持したまま位置決め作業を行いその後に体重
を掛ける等してロックすることができる利点があり、さ
らにテーブル全体を収納する際に天板を不使用位置に起
立させてロックすることにより収納状態を極めて良好な
らしめることができる利点があるなど、折畳テーブル等
の物体を操作し又は取り扱う際の便を従来に比べて飛躍
的に向上させることが可能となる。
【0028】特に、仮保持機構を、ボール等の遊動体を
凹部に係脱させる構成によって実現した場合には、構成
を極めて単純化でき、挙動もスムーズに行わせることが
可能となる。その遊動体がウレタン製のボールである場
合には、このボールと嵌め合い関係にある凹部側すなわ
ち制止用支持体に剛性を高めるために金属素材を用いた
ときでも、嵌め合い部分に金属同士が接触するときのよ
うな磨耗が生じることを回避でき、繰り返し使用されて
も所期の仮保持機能を適正に維持することができる。そ
の上、係合面と対向面とを遊動体が凹部から離脱する方
向に拡開させておくことによって、遊動体の凹部に対す
る係脱動作を更にスムーズに行わせることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を適用した折畳テーブルの
正面図。
【図2】移動可能状態にある同折畳テーブルの側面図。
【図3】制止状態にある同折畳テーブルの側面図。
【図4】同実施例のテーブル支持装置を示す一部省略し
た斜視図。
【図5】同一部破断した側面図。
【図6】図5に対応した作用説明図。
【図7】同正断面図。
【図8】図5におけるVIII−VIII線断面図。
【図9】仮保持機構の作用説明図。
【符号の説明】
A…退避位置 B…突出位置 F…支持面(床面) 1…被支持物体(折畳テーブル) 5…物体支持装置(テーブル支持装置) 6…制止用支持体(アジャスタ) 6a…支持端 7…移動用支持体(キャスタ) 7a…支持端 8…仮保持機構 81…ボール 82…凹部 82a…係合面 84a…対向面(テーパ面)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−99401(JP,A) 特開 平8−216606(JP,A) 実開 昭60−87804(JP,U) 実開 平2−31525(JP,U) 実公 昭45−25936(JP,Y1) 実公 昭35−2837(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47B 91/06 A47B 3/08 A47B 91/02

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被支持物体を制止状態及び移動可能状態の
    いずれかに選択的に切替えて支持するための物体支持装
    置であって、被支持物体に設けられ支持端を支持面に当
    接させて該被支持物体を制止状態で支持する制止用支持
    体と、前記被支持物体に支承されその支持端が少なくと
    も制止用支持体の支持端と同時に支持面に当接し得る退
    避位置から制止用支持体の支持端よりも支持面方向に突
    出する突出位置までの間で移動可能な移動用支持体と、
    退避位置から突出位置に移動した移動用支持体を仮保持
    状態に引き込んで移動用支持体に被支持物体に作用する
    重力の反力が支持面から作用してもその仮保持状態を該
    移動用支持体に積極的な支持面方向への付勢力を加える
    ことなく維持するとともに移動用支持体に被支持物体に
    作用する重力よりも大きな荷重の反力が支持面から作用
    したときのみその仮保持状態を解除して移動用支持体の
    退避位置方向への移動を許容する仮保持機構とを具備し
    てなることを特徴とする物体支持装置。
  2. 【請求項2】仮保持機構が、移動用支持体と制止用支持
    体との間に配設され該移動用支持体と共に移動可能な遊
    動体と、制止用支持体に設けられ前記移動用支持体が突
    出位置に達したときに遊動体を導き入れる凹部とを具備
    してなり、この凹部内にあって移動用支持体に作用する
    支持面からの反力を受け止める位置に設定した係合面と
    移動用支持体側にあって前記係合面に対向する位置に設
    定した対向面との間に遊動体を挟み込んで一定の保持力
    で拘束し得るように構成してなることを特徴とする請求
    項1記載の物体支持装置。
  3. 【請求項3】制止用支持体の係合面と移動用支持体の対
    向面とが、遊動体を凹部から離脱させる方向に拡開して
    いることを特徴とする請求項2記載の物体支持装置。
  4. 【請求項4】遊動体がウレタン製のボールであることを
    特徴とする請求項2又は3記載の物体支持装置。
  5. 【請求項5】移動用支持体が、被支持物体に支承された
    キャスタであることを特徴とする請求項1、2、3又は
    4記載の物体支持装置。
  6. 【請求項6】制止用支持体が、被支持物体を高さ調整可
    能に支持するアジャスタであることを特徴とする請求項
    1、2、3、4又は5記載の物体支持装置。
  7. 【請求項7】被支持物体が、フラップ動作可能な天板を
    有した折畳テーブルであることを特徴とする請求項1、
    2、3、4、5又は6記載の物体支持装置。
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