JP2856297B2 - 押出材の冷却方法および装置 - Google Patents

押出材の冷却方法および装置

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JP2856297B2
JP2856297B2 JP4270697A JP27069792A JP2856297B2 JP 2856297 B2 JP2856297 B2 JP 2856297B2 JP 4270697 A JP4270697 A JP 4270697A JP 27069792 A JP27069792 A JP 27069792A JP 2856297 B2 JP2856297 B2 JP 2856297B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は押出材の冷却方法および
装置に係り,特に押出機の後面設備の一部として用いる
のに好適な冷却方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来,アルミニウム等の押出材は,押出
機からプラーにより牽引されてランアウトテーブル上に
載置され,これを横行テーブルによってランアウトテー
ブルの側方に搬送する途中で空冷冷却する方法が採られ
ていた。また,実開昭54−148649号に示されて
いるように,ストレッチャラインに冷却装置を配備し,
押出材に引張り矯正を与えながら冷却ミストを押出材に
噴射して冷却する方法もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし,前者の場合は
押出材の片面冷却となって冷却時に反り等を生じる問題
があり,特に搬送状態での冷却であるため反りを抑制す
ることができず,次のストレッチャ処理に際してのチャ
ッキングが困難となる問題も生じていた。後者の場合に
は冷却ミストが押出材の周囲に付着して冷却がなされ,
押出材が異形断面であっても引張り矯正を与えているこ
とによって冷却処理が比較的良好に行なわれるが,冷却
ミストがノズルに対面した箇所にのみ付着するため,押
出材の断面形状によっては冷却ミストが付着しない箇所
が発生し,均一冷却が困難となっていた。特に複雑な断
面形状の押出材の場合には直接冷却ミストを吹付けるこ
とによる冷却効果が高くなりすぎ,形状変形が大きくな
ってストレッチャによる把持状態では逆効果となる虞が
ある。
【0004】本発明は,上記従来の問題点に着目し,押
出材の断面形状が異形の場合であっても変形を抑制しつ
つ十分な温度まで均一冷却を図ることができる押出材の
冷却方法および装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,本発明に係る押出材の冷却方法は,押出材内包空間
にて押出材に冷却ミストないしは空気を直接噴射する冷
却ノズルを設け,前記押出材を挟んで一方側から押込フ
ァンにより外気を押込流通させるとともに,他方側に外
気排出開口を設けて前記押出材内包空間内で熱交換を行
なわせるに際し,前記押出材の周辺長を押出材の断面積
で除した値が小い時は前記冷却ミストと押込ファンとで
同時冷却を行ない,前記値が大きい時は前記押込ファン
または押込ファンと冷却ノズルからの噴霧用エアーのど
ちからで押出材の冷却を行なうようにしたものである。
【0006】また,本発明に係る押出材の冷却装置は,
クーリングテーブル上に載置された押出材を内包可能な
冷却ボックスを設け,前記冷却ボックス内に冷却ミスト
ないしは空気を噴射する冷却ノズルを押出材を挟んで前
後に配置し,前記冷却ボックスの一方に外気排出開口を
形成するとともに,他方に押込ファンに接続される押込
通風路を間口した構成にする。
【0007】
【作用】上記構成によれば,ノズルから噴射される冷却
ミストないしは空気が押出材に直接噴射される。同時に
冷却ボックスの下方から上方に向かってファンにより強
制押込送風すると,外気が冷却ボックス内に導入される
とともに,高温の押出材に吹付けられた冷却ミストと熱
交換されて生じた発生熱をファンにより系外に強制排出
することができる。特に,押出材の周辺長を断面積で除
した値が小さい時,例えば,0.64より小さい時,す
なわち比較的単純な断面形状を有した押出材の時は,冷
却ミストとファンとで同時冷却を行なう。逆に,前記値
が大きい時,例えば,0.64より大きい時,すなわち
複雑な断面形状を有した押出材の時は,ファンまたはフ
ァンと冷却ノズルのエアー噴射で押出材の冷却を行な
う。したがって,押出材の断面形状に応じて冷却手段の
選択をすることで過冷却や冷却不足等防止でき適宜な冷
却速度を得ることができるので,形状変形等を防止でき
る。
【0008】
【実施例】以下に,本発明に係る押出材の冷却方法およ
び装置の具体的実施例を図面を参照して詳細に説明す
る。
【0009】実施例に係る冷却装置は,押出材10の長
手方向に沿って定間隔に複数台タンデムに配置されてお
り,押出材10を全長にわたって冷却するようにしてい
る。各冷却装置12は昇降可能な断面逆U字状の冷却ボ
ックス14を下端部に備え,これらを押出材10の全長
にわたって直列させるようにクーリングテーブル16に
対して下降させることにより押出材10の全体を内包で
きるようにしている。また,各冷却ボックス14に対向
してクーリングテーブル16の下部には断面U字状固定
ボックス18が配置され,この固定ボックス18の下部
に開放口19が形成されるとともに,前記開放口19に
押込ファン36が配設されている。
【0010】冷却ボックス14はその下降によって押出
材10を内包するが,この内包状態において冷却ミスト
雰囲気中に押出材10が配置設定されるようにしてい
る。このため,冷却ボックス14の側壁部には,押出材
10を挟んで左右に対となるように配置(合計8個所)
された冷却ノズル20が取付けられている。このノズル
20は冷却液をミスト状態にして噴射するもので,空気
を媒介にして霧状に噴射させるものとなっている。ま
た,図1に示すように,このような冷却ノズル20によ
る噴射ミストが前記押出材10に直接噴射されるように
噴射角度が任意設定可能とされている。また,前記冷却
ノズル20から噴射される冷却液の噴霧量制御について
は,押出材10の断面形状が左右非対称であったりした
場合には冷却ミストの噴霧量を制御する。すなわち,押
出材10の厚みが厚い側には冷却ミスト量を増やし,薄
い側には冷却ミスト量を減らすことで押出材10の均一
冷却を行なえるようになっている。
【0011】冷却ボックス14内は熱交換室として構成
されており,そのため前記固定ボックス18の下部に押
込ファン36が設けられ,この押込ファン36の押込時
に外気を吸引し,加熱された押出材10へ冷却ミストを
噴射した際に発生したスチームを排出するため,冷却ボ
ックス14の天頂部には排気口34が形成されている。
さらに,前記排気口34の上部には図示しない昇降手段
によって昇降されるが,昇降駆動時の排気経路を確保す
るため,伸縮ダクト38が接続されており,これを架台
フレーム等に取付けられた固定排気グクト40に接続す
るようにしている。なお,冷却ノズル20は冷却ボック
ス14に取付けているが,これを伸縮機構を介して取付
け,押出材10の任意の位置に向けて冷却ミストを吹掛
けるように設定することも可能である。
【0012】このように構成された押出材10の冷却装
置は,押出機から押出成形された押出材10をクーリン
グテーブル16まで搬送してきた時点で,押出材10の
両端をチャックしたまま,押出材10の長さをカバーす
る台数の冷却装置を下降させる。下降動作により押出材
10は冷却ボックス14の内部に配設され,下部の固定
ボックス18とともに冷却ボックス14の一端を構成さ
れる。この際,予め押出材10の断面形状に応じて冷却
ノズル20と押込ファン36との併用か,あるいは押込
ファン36またはファン36と冷却ノズル20のエアー
噴射にするかを次のような値によって選択しておく。
【0013】すなわち,押出材10の周辺長をLとし,
断面積をAとすると,L/Aが0.64より小さい時
は,押出材10の断面形状が比較的単純であると判断し
て,冷却ノズル20より押出材10へ直接噴射し,この
噴射によって発生するスチームを冷却ボックス14の下
方から押込ファン36によって大気を導入して冷却を促
し,前記ファン36の冷風によってスチームを上方排気
口34を介して大気に排出される。
【0014】逆に,L/Aが0.64より大きい時は,
押出材10の断面形状が複雑であると判断して,冷却ノ
ズル20からの冷却ミストを押出材10へ直接噴射する
手段はとらずに,冷却ボックス14の下方から押込ファ
ン36または押込ファン36と冷却ノズル20のエアー
噴射によって大気導入を図り,押出材10の冷却を促す
ようになっている。
【0015】このように,L/A<0.64の時は直接
噴射による冷却ミストと空冷との併用により熱交換が促
進されるとともに,発生スチームが早く排出されて,押
出材10の冷却速度が速まり,押込ファン36によって
系外に排気される。また,L/A≧0.64の時は押込
ファン36または押込ファン36と冷却ノズル20のエ
アー噴射による空冷のみによって押出材10は均一な冷
却が施される。
【0016】このような冷却装置によれば,冷却ミスト
と押込ファン36による空冷による併用または単純空冷
を適宜選択して冷却速度調整の相互作用により,異形断
面の押出材10の冷却処理を均一に行なわせることがで
きる。これにより押出材10が異形断面であっても断面
における冷却速度分布に殆ど差がなくなり,もって熱収
縮の偏差による曲りの発生等を大幅に抑制することがで
きる。また,特に,冷却ボックス14内で発生する熱は
押込ファン36による外気の導入で吸熱して排出するの
で,効率的な熱交換を押出材10への悪影響を与えず実
施できる利点が得られる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
押出材内包空間にて押出材に冷却ミストないしは空気を
直接噴射する冷却ノズルを設け,前記押出材を挟んで一
方側から押込ファンにより外気を押込流通させるととも
に,他方側に外気排出開口を設けて前記押出材内包空間
内で熱交換を行なわせる際に,前記押出材の周辺長を押
出材の断面積で除した値が小さい時は前記冷却ミストと
押込ファンとで同時冷却を行ない,前記値が大きい時は
前記押込ファンまたは押込ファンと冷却ノズルからの噴
霧用エアーのどちからで押出材の冷却を行なうことによ
り,押出材の断面形状が異形の場合であっても,断面形
状に応じた冷却手段が選択でき,このため押出材の変形
を抑制しつつ十分な温度まで均一冷却を図ることができ
るという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る押出材の冷却装置の断面
図である。
【図2】同装置の側面配置図である。
【符号の説明】
10 押出材 12 冷却装置 14 冷却ボックス 16 クーリングテーブル 18 固定ボックス 19 開放口 20 冷却ノズル 34 排気口 36 押込ファン 40 固定排気ダクト

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出材内包空間にて押出材に冷却ミスト
    ないしは空気を直接噴射する冷却ノズルを設け,前記押
    出材を挟んで一方側から押込ファンにより外気を押込流
    通させるとともに,他方側に外気排出開口を設けて前記
    押出材内包空間内で熱交換を行なわせるに際し,前記押
    出材の周辺長を押出材の断面積で除した値が小さい時は
    前記冷却ミストと押込ファンとで同時冷却を行ない,前
    記値が大きい時は前記押込ファンまたは押込ファンと冷
    却ノズルからの噴霧用エアーのどちからで押出材の冷却
    を行なうことを特徴とする押出材の冷却方法。
  2. 【請求項2】 クーリングテーブル上に載置された押出
    材を内包可能な冷却ボックスを設け,前記冷却ボックス
    内に冷却ミストないしは空気を噴射する冷却ノズルを押
    出材を挟んで前後に配置し,前記冷却ボックスの一方に
    外気排出開口を形成するとともに,他方に押込ファンに
    接続される押込通風路を開口したことを特徴とする押出
    材の冷却装置。
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US6485057B1 (en) 1997-12-16 2002-11-26 Nsk Autoliv Co., Ltd. Automotive passenger restraint and protection apparatus and seatbelt protraction and retraction amount-detecting device
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