JP2856031B2 - 光磁気ディスク装置 - Google Patents

光磁気ディスク装置

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JP2856031B2
JP2856031B2 JP15854493A JP15854493A JP2856031B2 JP 2856031 B2 JP2856031 B2 JP 2856031B2 JP 15854493 A JP15854493 A JP 15854493A JP 15854493 A JP15854493 A JP 15854493A JP 2856031 B2 JP2856031 B2 JP 2856031B2
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良明 山内
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デ−タの消去、書き込
み時に必要な外部磁界印加を永久磁石を用いた外部磁界
印加装置にて行う光磁気ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光磁気ディスク装置における外部磁界印
加装置は、記録媒体に垂直な方向の磁界を対物レンズの
焦点位置となる光スポット点へデ−タの消去及び書込時
に印加するものである。その方法としては、電磁石を用
いるものと永久磁石を用いるものが挙げられる。
【0003】従来の外部磁界印加装置は電磁石方式、永
久磁石方式においても外部磁界印加装置の中心が光スポ
ット上に位置するような配置となっていた。
【0004】電磁石が記録媒体に対して対物レンズ側に
配置されているものの例として特開平4−85741号
公報に記載されている。また、対物レンズの反対側に配
置されているものの例として特開平4−85702号公
報に記載されている。永久磁石を用いたものとしては、
記録媒体に対し対物レンズの反対側に永久磁石を配置し
た例として特公平4−24762号公報に記載されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】現在の光磁気ディスク
装置は、デ−タの消去、書込時に記録媒体に対し垂直方
向の外部磁界を光スポット上へ印加している。この時の
磁界の強さは、最低225Oe以上が必要であるが、現状の
記録媒体は、通常0.4mm程度の面振れを起こしており、
さらに光スポット位置は、1.2mmの基板を介しているた
め、光スポット上で225 Oe以上の磁界の強さを確保する
ためには、電磁方式では、コイルの大きさを考えると10
mm程度の高さが必要となる。そのため記録媒体に対して
対物レンズ側へ設けることは、装置を薄くすることを考
えると困難であり、対物レンズの反対側に電磁石を設け
ている。永久磁石を用いた場合は、磁石自体は電磁石に
比べて小さくできるが極性の反転機構及び駆動コイルな
どの付属機構が加わり高さとしてみると10mm程度は必要
となる。
【0006】このように外部磁界印加装置自体の高さ寸
法を加味すると従来のように光スポット上に外部磁界印
加装置を配置することは、光磁気ディスク装置自体を薄
型化する上で問題となってくる。
【0007】また、光磁気ディスク装置の光学ヘッド周
辺には、前記外部磁界印加装置以外に、磁界を発生する
磁気回路及び磁界に影響を及ぼす磁性材が配置されてい
る。そのため、外部磁界印加装置からの外部磁界が前述
した磁気回路及び磁性材により乱され光スポット点での
外部磁界が確保できず、さらに外部磁界印加装置に永久
磁石を用いた場合には、磁石自体に外部からの漏れ磁界
及び吸引力により不要なトルクが生じてしまう。
【0008】本発明の第1の目的は、光磁気ディスク装
置の薄型化を達成することである。本発明の第2の目的
は、上記外部印加磁界を確保し、外部磁界印加装置の安
定な制御を行なうことである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明では、データの消去、書き込み用外部磁界印加装
置を有する光磁気ディスク装置において、前記外部磁界
印加装置の位置を、光スポットの中心軸上からずれてい
る位置でかつ記録媒体とキャリッジケースの間あるいは
キャリッジケース内に配置し前記記録媒体搬送機構とな
るローディングプレートを備えた。
【0010】さらに、前記ローディングプレートは、少
なくともその一部が磁性材で構成され、この部分に記録
媒体の半径方向に沿った切欠き穴を設けた。
【0011】さらに、前記キャリッジケース内には、円
筒状で直径方向にN極、S極を平行着磁あるいは放射着
磁した永久磁石と前記永久磁石の回りに取り付けた駆動
用コイルにより構成された外部磁界印加装置を配設し
た。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【作用】外部磁界印加装置に用いる永久磁石は、円筒状
でかつその直径方向の両端にS極、N極が着磁されてい
る。この永久磁石の回転軸を対物レンズ駆動装置の駆動
手段、あるいは、可動部の支持手段のない方向の直角方
向で、かつ記録媒体に平行になるよう設定することで、
従来のような光スポット上に外部磁界印加装置を配置す
る場合に比べ装置の薄型化が図れる。また、光スポット
点での外部磁界の強さは、磁石のN極より出た磁力線が
空間を360°回転しS極に入る途中で、光スポット点を
通る経路をなすため、光スポットと磁石の中心の相対位
置及び磁石の大きさにより光スポット点での外部磁界の
強さは概略決定される。本発明では、外部磁界印加用永
久磁石の磁気力を有効に活用するため磁力線の経路とな
る位置に置かれたロ−ディンプレ−ト及び空間に磁性材
による磁路を設け磁力線の閉ル−プ化を図った。また、
外部磁界印加用永久磁石に働く不要なトルクを最小にす
るため周辺磁気回路及び磁性材部品の最適配置を行な
い、これにより磁場の干渉、漏れを少なくし、デ−タの
消去、書き込み時の外部磁界を乱すことなく効率的に利
用することが出来るようになった。
【0017】
【実施例】本発明の一実施例を図1、図2及び図3を用
いて説明する。図3は、光磁気ディスク装置の光学ヘッ
ド周辺部を示した外観図である。スピンドルモ−タ23
の上面に磁石で固定されている記録媒体1に対し、対物
レンズ駆動装置19及び外部磁界印加装置31を搭載し
たキャリッジケ−ス10は、ベ−ス32上に固定された
ガイドレ−ル22に沿ってベアリング24に案内され、
前記記録媒体の半径方向に往復移動される。キャリッジ
ケ−ス10の両側には駆動用コイル20が取り付けら
れ、ベ−ス32上に固定された磁気回路21との間に作
用する電磁力によってキャリッジケ−ス10は前記半径
方向への駆動力を発生させる。また、光学系の大部分は
スピンドルモ−タ23の反対側に備えた固定光学系18
に収容されており、可動ヘッド部の小型、軽量化を図っ
た分離型光ヘッド方式を示している。
【0018】図1及び図2は、この可動ヘッド主要部を
示したものである。キャリッジケ−ス10の内部には、
対物レンズ3を記録媒体に対し垂直方向であるAF方向
と記録媒体1の半径方向であるTR方向に駆動する対物
レンズ駆動装置19と、固定光学系18からキャリッジ
ケ−ス10に入射した平行ビ−ムを記録媒体方向に垂直
に方向を変える立ち上げプリズム6と記録媒体の光スポ
ット4位置に垂直な外部磁界を印加する外部磁界印加装
置31が搭載されている。
【0019】前記対物レンズ駆動装置19は、対物レン
ズ3を取り付けたレンズホルダ−9と上記レンズホルダ
−を摺動支持するスリ−ブ8及びキャリッジケ−ス10
に固定されたピン7と磁気回路27から構成されてい
る。レンズホルダ−9の先端に対物レンズ3を取り付
け、レンズホルダ−中央部の両側にAFコイル14a,
14b、後部両側にTRコイル15a,15bが取り付
けてある。レンズホルダ−9には、上記部品を総合した
可動部の重心を貫く案内穴が設けられておりスリ−ブ8
を挿入している。スリ−ブ8とピン7のペアは、摺動し
ながら可動部を直進方向及びピン回りの回転方向に案内
する。
【0020】前記磁気回路27には、アウタ−ヨ−ク2
8a,28bに互いに極性が反対な永久磁石16a,1
6bが取り付けられている。AFコイル14a,14b
及びTRコイル15a,15bはその一部が磁石16
a,16bとセンタ−ヨ−ク29a,29b間に挿入さ
れており、磁石とセンタ−ヨ−ク間に働く磁気力とコイ
ルに流す電流により推力を発生させ、前述したAF方
向、TR方向への駆動力を発生する。また、可動部は、
アウタヨ−ク28a,28bの延長部とレンズホルダ−
9間に配置された4本の支持ばね13により弾性支持さ
れている。
【0021】前記外部磁界印加装置31は、円筒状でか
つ直径方向にN極、S極を平行着磁あるいは、放射着磁
した永久磁石5の両側にベアリング17a,17bを取
り付け回転方向に駆動可能な支持構造としている。前記
外部磁界印加装置の永久磁石5の外側には、外部磁界用
駆動コイル30が取り付いており、磁石の磁気力と駆動
コイルに流す電流により推力を得て、磁石の回転位置制
御を行い光スポット位置での外部磁界を制御している。
前記外部磁界印加装置31の永久磁石5は、円筒状に限
らず直方体で対角面にN極、S極を着磁したものでも良
い。
【0022】図4に、図1及び図2に用いている外部磁
界印加装置31の駆動原理を示す。外部磁界印加用永久
磁石5の外側には、前記永久磁石5の駆動用コイル30
が2つ取り付いている。図に示す前記永久磁石5からの
磁力線方向と駆動コイル30に流す電流の向きにより磁
石には、図示した回転方向の駆動力が生じる。
【0023】図5は、外部磁界印加装置31の他の一実
施例を示す。この実施例では、外部磁界印加用永久磁石
5の回転方向の駆動手段として、別の磁気回路を設け
た。図4に示す駆動原理と同様で回転補助用磁石33を
回転させ、外部磁界印加用永久磁石5との吸引力にて前
記外部磁界印加用永久磁石5を回転させるものである。
この場合、回転補助用磁石33を小さくすることができ
るため、駆動用コイル34での電力を小さくすることが
できると共に外部磁界印加装置31自体の小型、薄型化
が可能となる。
【0024】前記外部磁界印加装置31は、キャリッジ
ケ−ス10に搭載し、かつ対物レンズ駆動装置19、対
物レンズ駆動磁気回路27及び対物レンズ支持機構と同
一平面内に配置することで光磁気ディスク装置の薄型化
と共に光スポット4位置での必要な外部磁界を確保する
ことができる。
【0025】また、前記外部磁界印加装置31の配置
は、図1及び図2に示すキャリッジケ−ス内で対物レン
ズ駆動装置19の反対側に限らず、対物レンズ駆動装置
と同一平面内で、かつ記録媒体に平行な位置、あるい
は、キャリッジケ−ス10と記録媒体1との間に配置し
ても良い。
【0026】実際の光磁気ディスク装置では、記録媒体
(ディスク)カ−トリッジ搬送機構の一部となるロ−デ
ィングプレ−ト2が記録媒体1上に設けられている。本
発明では、このロ−ディングプレ−ト2の材質を磁性材
とし前記外部磁界及び不要トルクの最適化を図る形状構
成となっている。
【0027】図6は、本発明による外部磁界印加装置周
辺の磁気回路及び磁性材の配置断面図を示したものであ
る。外部磁界印加装置31の回りには、対物レンズ駆動
装置19及びキャリッジケ−ス10を記録媒体1の半径
方向に駆動するためのコ−ス用磁気回路21が配置さ
れ、さらに磁性材としては、キャリッジケ−ス案内用の
ガイドレ−ル22、ディスク搬送用のロ−ディングプレ
−ト2がある。外部磁界印加装置31による光スポット
4点での外部磁界は、これらの磁気回路及び磁性材によ
り磁場の干渉、漏洩磁束等により乱され、記録媒体に対
して垂直方向の必要外部磁界が得られない。また、前記
磁場の干渉、漏洩磁束等により、外部磁界印加装置31
に用いる外部磁界印加用磁石5には、回転方向への不要
なトルクが生じてしまう。ここでは、特に光スポット点
での垂直方向の外部磁界を確保する目的で、図7に示す
ような構成を提案する。基本的な考え方は、外部磁石5
自体から出る磁力線が空間的にN極からS極に戻る閉ル
−プ化を図ったことである。図1及び図2にて概略説明
したが、ここでさらに詳しく説明する。外部磁界用磁石
N極から出た磁力線は、光スポット4点を通過し磁性材
で構成されたロ−ディングプレ−ト2内に入る。この
時、磁力線を外部磁界用磁石方向に向けるため、ロ−デ
ィングプレ−ト2には、外部磁界用磁石5反対側に第1
の穴を設けた。さらにキャリジケ−ス10端の部分か
ら磁力線を外部磁界用磁石S極へ戻すためロ−ディング
プレ−ト2には、キャリジケ−ス10端の部分から外側
の方向へ第2の穴を設けた。また、キャリジケ−ス1
0側壁の一部には、上記磁力線をキャリジケ−ス10方
向へ引く第1の磁性材12a及び外部磁界用磁石S極
方向へ戻すための第2の磁性材12bを設けた。以上
の構成により磁力線の閉ル−プ化を図り光スポット4点
での外部磁界を最大限に得ることができる。
【0028】図8及び図9は、図1及び図2に示した光
学ヘッド構成において、対物レンズ駆動装置用磁気回路
27に用いられている磁石16の取付け方向、すなわち
前記磁気回路中の磁力線の向きの違いによる外部磁界印
加装置用磁石5に働くか回転角度に対するトルク及び光
スポット点での外部磁界の強さを示したものである。
【0029】図1及び図2を用いて、以下説明する。対
物レンズ駆動装置において可動部の両端にアウタヨ−ク
28a,28b、センタヨ−ク29a,29b及び磁石
16a,16bにより構成された磁気回路が配置されて
いる。ここで、図8は、アウタヨ−ク28a,28bへ
固着した磁石16a,16bの固着面がS極を向いてい
る場合である。すなわち、左右に設けた磁気回路におい
て磁力線は、アウタヨ−ク28a,28b、センタヨ−
ク29a,29b間で互いに対物レンズ駆動装置19の
可動部中心方向を向いている。図9は、アウタヨ−ク2
8a,28bへ固着した磁石の固着面がN極を向いてい
る場合であり、左右に設けた磁気回路において磁力線
は、アウタヨ−ク28a,28b、センタヨ−ク29
a,29b間で互いに可動部中心から外側方向へ向いて
いる。外部磁界印加用永久磁石5にかかるトルクは、こ
れら図8及び図9に示す状態におけるアウタヨ−ク28
a,28b及びセンタヨ−ク29a,29bからの漏洩
磁束が前記外部磁界印加用永久磁石5からの磁力線と作
用して生じるものである。磁界の強さに関しては、図8
及び図9共に同様の傾向を示すが、不要なトルクに関し
ては、傾向が大きく変わっている。図8の場合、対物レ
ンズ駆動装置19側に対して外部磁界印加用永久磁石5
のN極が90°の方向を向いた場合に吸引力が大きくな
り、その結果不要なトルクが増える。図9の場合は、対
物レンズ駆動装置19側に外部磁界印加用永久磁石5の
N極が180°あるいは、270°向いたときに吸引力
が大きくなり不要トルクが増える。外部磁界印加用永久
磁石5の回転位置制御では、光スポット点での外部磁界
が最大の回転角で不要トルクが小さいことが望ましい。
また、前記磁界の最大(正、負)値間においても不要ト
ルクは、小さいことが要求される。そのため、図1及び
図2に記載の構成においては、磁場の干渉及び漏洩磁束
を考慮すると図9に示す対物レンズ駆動装置用磁気回2
7路構成が望ましい。
【0030】次に、図10から図15を用い、磁性材で
構成されたロ−ディングプレ−ト2の切欠き穴を設けた
実施例について説明する。この実施例は、特に外部磁界
印加装置31周辺の磁気回路及び磁性材による、外部磁
界印加用磁石5に働く不要なトルクの低減を目的とし、
さらに光スポット点での外部磁界を確保するものであ
る。対物レンズ駆動装置用磁気回路27の構成は、図1
0、図12及び図14に示すものである。図10は、前
記構成においてロ−ディングプレ−ト2が非磁性材で構
成されている場合、図12は、磁性材で構成された場
合、図14は、磁性材で、かつ特に不要トルクを小さく
するため外部磁界用磁石5上面の位置に本発明の一実施
例である切欠き穴11をあけた場合である。図10、図
12及び図14において、光スポット4点での記録媒体
1に対し垂直方向の外部磁界の強さ、磁石5に働く不要
トルクをそれぞれ図11、図13及び図15に示す。
【0031】外部磁界の強さについて、ロ−ディングプ
レ−ト2を磁性材で構成した場合と非磁性材で構成した
場合で比較すると磁性材で構成した方が磁界の強さは大
きくなる。これは、外部磁石5から出る磁力線を光スポ
ット4の上にある磁性材により引き込んでいるため、特
に垂直方向の磁界の強さが増したものである。不要トル
クについては、基本的な考えとして磁界の強さが最大と
なる外部磁界印加用磁石5の回転角付近で小さいことが
望ましい。そこで、ロ−ディングプレ−ト2を磁性材で
構成した場合と非磁性材で構成した場合で比較すると非
磁性材で構成した方が有利である。これは、外部磁界用
磁石5が真上に配置された磁性材を引き寄せる吸引力が
働くため、その反力が外部磁界用磁石の不要トルクとな
るためである。そこで、両方の効果をもたすことを考
え、図14に示すようにロ−ディングプレ−ト2を磁性
材で構成し、かつ外部磁界用磁石5の真上に穴を設けた
構成とした。これにより磁界の強さを大きくでき、不要
トルク曲線はロ−ディングプレ−ト2を非磁性材で構成
した不要トルク曲線と同じ傾向にすることができる。ま
た、磁界の強さが最大となる外部磁界用磁石5の回転角
で不要トルクがほぼゼロとすることができる。さらに、
この構成において外部磁界用磁石5の回転位置制御範囲
を図中に示した回転角範囲とすることにより不要トルク
の小さい範囲で制御が可能となる。
【0032】図16は、非磁性材で構成されたロ−ディ
ングプレ−ト2を用いた場合の一実施例を示す。非磁性
材の一枚板の場合、前記の図10から図15にて説明し
たように、光スポット4点での外部磁界の強さは磁性材
の場合に比べて小さい。そこで、前記光スポット4上に
磁力線を引き付けるための補助磁界を設けても磁界の強
さ及び不要トルクに関して効果は得られる。
【0033】図17は、本発明の一実施例である記録媒
体搬送機構用のロ−ディングプレ−ト2の形状を示す。
バイアス磁石5上面でかつ対物レンズ駆動装置19の走
行方向に沿った長穴(切欠き穴)11を設けている。ロ
−ディングプレ−ト2の材質は、透磁率の高い一般構造
用圧延鋼材(SS41相当)とし腐食防止用として表面
処理を行なうものとした。また、腐食性を考慮し、ステ
ンレス鋼(磁性材)として良い。
【0034】以上の構成において、対物レンズ駆動装置
19の記録媒体1に対し垂直方向(AF方向)及び半径
方向(TR方向)による加速度感度について図18及び
図19に示す。対物レンズ駆動装置19も電磁気力によ
って駆動するため、周囲の磁界分布状態は問題となる。
対物レンズ駆動装置19の場合、外部磁界用印加装置3
1の外部磁界用磁石5による漏洩磁界が特に影響を及ぼ
す。図18は、図19に示す外部磁界用磁石回転時のA
F、、TR方向の加速度感度を示したものである。それ
ぞれの加速度感度は、外部磁界用磁石5の回転により変
動している。そのため本発明の一実施例では、外部磁界
用磁石5の回転位置制御範囲は、それぞれの加速度感度
の変動が共に小さい範囲とした。
【0035】
【発明の効果】上記記載した本発明の光磁気ディスク装
置によれば、機構部の高さを増すことなく外部磁界印加
装置を設けることができるため、装置の小型化として特
に薄形化が図れる。また、磁性材で構成されたロ−ディ
ングプレ−トに切欠き穴を設けることにより光スポット
点での外部磁界を確保し、外部磁界用磁石に働く不要な
トルクを小さくすることができる。さらに、外部磁界用
磁石N極から出た磁力線を光スポット点を通りS極へ戻
すための磁路を設けることにより、より大きな外部磁界
を得ることができる。非磁性材で構成されたロ−ディン
グプレ−トの場合、光スポット上に磁力線を引き付ける
補助磁性材を設けても上記効果は得られる。
【0036】また、本発明による構成において、外部磁
界印加装置周辺に置かれた対物レンズ駆動装置用磁気回
路の磁力線方向を外側へ向かうようにすることにより外
部磁界用磁石回転角と磁界の強さ、不要トルクの関係を
外部磁界用磁石の回転位置制御に適した状態に持ってい
くことができる。また、外部磁界用磁石回転角による対
物レンズ駆動装置の加速度感度変動及び上記磁界の強
さ、不要トルクを加味した回転制御範囲を決めることで
光磁気ディスク装置の信頼性を向上する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における光学ヘッド周辺の断
面図。
【図2】本発明の一実施例における光学ヘッド周辺の上
面図。
【図3】本発明の一実施例におけるアクセス機構周辺の
斜視図。
【図4】本発明の一実施例における外部磁界印加装置の
断面及び原理説明図。
【図5】本発明の一実施例における外部磁界印加装置の
断面図。
【図6】本発明の一実施例における光学ヘッド周辺に配
置された磁気回路及び磁性材の断面図。
【図7】本発明の一実施例におけるロ−ディングプレ−
ト及びキャリッジケ−スの構成を示す断面図。
【図8】外部磁界印加装置周辺に配置された対物レンズ
駆動装置用磁気回路による磁界の強さ及び不要トルクの
関係を示す図。
【図9】外部磁界印加装置周辺に配置された対物レンズ
駆動装置用磁気回路の他の例による磁界の強さ及び不要
トルクの関係を示す図。
【図10】本発明の一実施例におけるロ−ディングプレ
−ト形状の効果を説明すための断面図。
【図11】図10の構成においてロ−ディングプレ−ト
形状による効果を示す磁界の強さ及び不要トルクの関係
を示す図。
【図12】本発明の一実施例における他のロ−ディング
プレ−ト形状の効果を説明すための断面図。
【図13】図12の構成においてロ−ディングプレ−ト
形状による効果を示す磁界の強さ及び不要トルクの関係
を示す図。
【図14】本発明の一実施例における他のロ−ディング
プレ−ト形状の効果を説明すための断面図。
【図15】図14の構成においてロ−ディングプレ−ト
形状による効果を示す磁界の強さ及び不要トルクの関係
を示す図。
【図16】本発明の一実施例における補助磁性材の配置
及び構成を示す断面図。
【図17】本発明の一実施例におけるロ−ディングプレ
−ト上面図。
【図18】外部磁界用永久磁石の回転角による対物レン
ズ駆動装置の加速度感度変動を示す図。
【図19】本発明の一実施例における回転制御範囲を示
す図。
【符号の説明】
1…記録媒体(ディスク)、2…ロ−ディングプレ−
ト、3…対物レンズ、4…光スポット、5…外部磁界用
永久磁石、6…立ち上げプリズム、7…ピン、8…スリ
−ブ、9…レンズホルダ−、10…キャリッジケ−ス、
11…ロ−ディングプレ−ト切欠き穴、12…磁性材、
13…支持ばね、14…AFコイル、15…TRコイ
ル、16…AF,TR磁石、17…ベアリング、18…
固定光学系、19…対物レンズ駆動装置、20…コ−ス
コイル、21…コ−ス磁気回路、22…ガイドレ−ル、
23…スピンドルモ−タ、24…ベアリング、25…外
部磁界印加用永久磁石、26…外部磁界印加用電磁石、
27…対物レンズ駆動用磁気回路、28…アウタ−ヨ−
ク、29…センタ−ヨ−ク、30…外日磁界用磁石の駆
動コイル、31…外部磁界印加装置、32…ベ−ス、3
3…回転補助用磁石、34…回転補助用コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 弘充 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社 日立製作所 機械研究所内 (56)参考文献 特開 平3−35450(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 11/10 561 G11B 5/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】データの消去、書き込み用外部磁界印加装
    置を有する光磁気ディスク装置において、前記外部磁界
    印加装置の位置を、光スポットの中心軸上からずれてい
    る位置でかつ記録媒体とキャリッジケースの間あるいは
    キャリッジケース内に配置し、記録媒体を介してキャリ
    ッジケース上面には、前記記録媒体搬送機構となるロー
    ディングプレートを備え、該ローディングプレートは、
    少なくともその一部が磁性材で構成され、この部分に記
    録媒体の半径方向に沿った切欠き穴を設け、前記キャリ
    ッジケース内には、円筒状で直径方向にN極、S極を平
    行着磁あるいは放射着磁した永久磁石と前記永久磁石の
    回りに取り付けた駆動用コイルにより構成された外部磁
    界印加装置を配設したことを特徴とする光磁気ディスク
    装置。
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