JP2856013B2 - 既存構造物の表面塗装方法およびその方法に用いられる塗装下地用パテ材 - Google Patents

既存構造物の表面塗装方法およびその方法に用いられる塗装下地用パテ材

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JP2856013B2
JP2856013B2 JP200293A JP200293A JP2856013B2 JP 2856013 B2 JP2856013 B2 JP 2856013B2 JP 200293 A JP200293 A JP 200293A JP 200293 A JP200293 A JP 200293A JP 2856013 B2 JP2856013 B2 JP 2856013B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、既存構造物の補強工事
を行う際の表面塗装方法およびその方法に用いられる塗
装下地用パテ材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、RC造の煙突とか高速道路の橋脚
等の既存構造物の補強工事を行うにあたって、当該補強
部分に炭素繊維を巻き付け又は接着して、強度を大幅に
増大させるようにした工法がある。ところが、このよう
に炭素繊維を用いた場合には、補強部分の表面に繊維の
凹凸部分が存在するため、その炭素繊維施工面に直接塗
装を施した場合は、繊維の凹凸部分によって外観上の美
観が損なわれてしまう。また、このことは炭素繊維を用
いない場合にあっても、下地コンクリートに凹凸部分が
存在する場合は、同様に塗装面の外観が悪化する。そこ
で、既存構造物の塗装下地をパテ材により平滑に仕上
げ、その表面に塗装を施すことにより、塗装面の外観を
向上することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の既存構造物の表面塗装方法にあっては、パテ材を
用いて塗装下地を平滑に仕上げる場合にも、このパテ材
として通常ポリマーセメントが用いられるのが一般的で
あった。ところが、パテ材としてポリマーセメントを用
いた場合は、このポリマーセメントと炭素繊維との付着
性が悪いため、パテ材の塗布作業が困難となり、作業時
間が長くなってしまうと共に、工事完了後にパテ材が炭
素繊維施工面から剥離されてしまう等の課題があった。
【0004】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て、炭素繊維との付着性に優れたパテ材を用いて塗装下
地を処理することにより、この塗装下地の施工作業を容
易にし、かつ、塗装面の耐久性を著しく向上することが
できる、既存構造物の表面塗装方法およびその方法に用
いられる塗装下地用パテ材を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明は、既存構造物の凹凸部分に、エポキシ樹脂
接着剤と硅砂とを、単位面積当たりの重量を約2対3の
割合で調合したパテ材を充填した後、その表面を平滑に
仕上げて塗装下地とし、その表面に塗装を施す表面塗装
方法とする。
【0006】また、かかる表面塗装方法において前記パ
テ材に、炭素繊維を短く切断したチョップドストランド
を適当量混合することが望ましい。
【0007】更に、かかる表面塗装方法に用いられる塗
装下地用パテ材を、エポキシ樹脂接着剤が約0.44K
g/m2 ,硅砂が約0.56Kg/m2 ,炭素繊維チョ
ップドストランドが約3.2g/m2 の割合で調合する
ことが望ましい。
【0008】
【作用】以上の構成により本発明の既存構造物の表面塗
装方法にあっては、パテ材をエポキシ樹脂接着剤と硅砂
との単位面積当たりの重量が約2対3の割合となるよう
に調合したので、炭素繊維との付着性が著しく優れたパ
テ材を得ることができる。従って、既存構造物の補強工
事に炭素繊維を用いた場合にも、この炭素繊維の表面に
形成される凹凸部分を前記パテ材で簡単に埋めることが
でき、補修工事を容易にすると共に、表面塗装の外観性
および耐久性をも大幅に向上することができる。
【0009】また、前記パテ材に炭素繊維チョップドス
トランドを混合することにより、パテ材自体の強度を大
幅に向上することができ、延いては、耐久性の更なる向
上を図ることができる。
【0010】更に、かかる表面塗装方法に用いられる塗
装下地用パテ材を、エポキシ樹脂接着剤が約0.44K
g/m2 ,硅砂が約0.56Kg/m2 ,炭素繊維チョ
ップドストランドが約3.2g/m2 の割合で調合した
ものでは、炭素繊維との付着性および強度に著しく優
れ、かつ、適当な粘性を発揮するパテ材を得ることがで
きる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照して
詳細に説明する。図1は本発明の一実施例を示す要部断
面図で、同図中、10は既存構造物としてのRC煙突
で、下地コンクリート12の外側に炭素繊維面14を固
着して補強工事が行われる。このとき、前記下地コンク
リート12に凹凸部分16が存在する場合は、この凹凸
部分16に沿って前記炭素繊維面14が形成されるた
め、この炭素繊維面14にも同様の凹凸部分16が形成
される。
【0012】ここで、本実施例では前記炭素繊維面14
の表面に前記凹凸部分16を充填するように図中梨地状
で示すパテ材18を塗布し、このパテ材18が硬化した
後、その表面を平滑に研磨して塗装下地20とする。そ
して、前記塗装下地20の表面に塗装面22を施すこと
により、前記RC煙突10の補強工事を完了する。
【0013】前記パテ材18は、炭素繊維との付着性に
優れたものが要求され、本実施例ではエポキシ樹脂接
着剤を0.44Kg/m2 ,7号硅砂を0.56Kg
/m2 ,炭素繊維チョップドストランドを3.2g/
2 の割合で調合したものを用いる。尚、炭素繊維チョ
ップドストランドとは、炭素繊維のストランドを短く切
断したものである。
【0014】従って、本実施例では塗装下地用のパテ材
18を、前記,,の成分をかかる割合で調合した
ことにより、炭素繊維との付着性を著しく向上できるこ
とは勿論のこと、施工性つまり適度な粘性を備えたパテ
材18を得ることができた。このため、炭素繊維面14
の表面に形成される凹凸部分16に前記パテ材18を充
填して埋める場合にも、この作業が大幅に容易になって
作業時間を短縮することができる。
【0015】そして、前記パテ材18の表面に塗装面2
2を施すに、このパテ材18の表面が平滑に研磨されて
いることにより、塗装面22の外観性が著しく向上す
る。また、前記パテ材18と炭素繊維面14との付着性
が良いことから、パテ材18の剥離が発生せず、延いて
は、塗装面22の耐久性をも大幅に向上することができ
る。更に、前記パテ材18には、の炭素繊維チョップ
ドストランドが混合されていることにより、このパテ材
18自体の強度が大幅に向上されて、塗装面22の耐久
性の更なる向上を図ることができる。
【0016】尚、前記パテ材18としては、炭素繊維と
の付着性を向上するという目的では、少なくとも前記
のエポキシ樹脂接着剤との硅砂とが所定割合をもって
調合されておれば良い。また、パテ材18の前記各成分
は前記調合割合に限ること無く、その近傍の割合で調合
しても略同様の機能を達成できることは勿論である。図
2は本発明の他の実施例を示し、前記実施例と同一構成
部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べ
る。この実施例では下地コンクリート12の外側に炭素
繊維面14を固着し、更にこの炭素繊維面14の外側に
CF(炭素繊維)ストランド30を巻き付けて、補強工
事部分の強度を更に向上させるようにしたものである。
【0017】即ち、前記CFストランド30を巻き付け
た際に、このCFストランド30によって凹凸部分16
aが形成されるが、前記実施例と同様に前記炭素繊維面
14およびCFストランド30の外側に、前記実施例に
示したパテ材18を塗布して凹凸部分16aを埋め、更
に、その表面を平滑に研磨することにより、塗装面22
を施した場合の外観性および耐久性を大幅に向上するこ
とができる。
【0018】尚、上述した各実施例ではパテ材18が炭
素繊維との付着性が良いことから、炭素繊維面14若し
くはCFストランド30の凹凸部分16,16aを埋め
る場合を開示したが、このように炭素繊維を用いない下
地コンクリート12の表面に塗装面22を施す場合にあ
っても、前記パテ材18を塗装下地用として塗布できる
ことはいうまでもない。また、本実施例はRC煙突10
の補強工事に例をとって説明したが、このRC煙突に限
ること無く、橋脚若しくはその他のコンクリート構造物
にも本発明を適用できることは勿論である。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に示す既存構造物の表面塗装方法にあっては、エポキシ
樹脂接着剤と硅砂との単位面積当たりの重量を約2対3
の割合で調合したものをパテ材とし、このパテ材によっ
て既存構造物の凹凸部分を充填するようにしたので、既
存構造物の補強工事に炭素繊維を用いた場合にも、この
炭素繊維とパテ材との付着性が良いことから、平滑に仕
上げたパテ材表面に施す塗装の外観性を著しく向上でき
ると共に、その耐久性をも大幅に向上することができ
る。
【0020】また、本発明の請求項2にあっては、前記
パテ材に炭素繊維チョップドストランドを混合したこと
により、パテ材自体の強度を大幅に向上し、延いては、
耐久性の更なる向上を図ることができる。
【0021】更に、本発明の請求項3に示す既存構造物
の表面塗装方法に用いられる塗装下地用パテ材は、エポ
キシ樹脂接着剤が約0.44Kg/m2 ,硅砂が約0.
56Kg/m2 ,炭素繊維チョップドストランドが約
3.2g/m2 の割合で調合したので、炭素繊維との付
着性および強度に著しく優れたパテ材を得ることができ
ると共に、適当な粘土をもって施工性の大幅な向上を図
り、補強工事の作業性を更に向上することができるとい
う各種優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す要部断面図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す要部断面図である。
【符号の説明】
10 RC煙突(既存構造物) 12 下地コン
クリート 14炭素繊維面 16,16a
凹凸部分 18 パテ材 20 塗装下地 22 塗装面 30 CFスト
ランド

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既存構造物の凹凸部分に、エポキシ樹脂
    接着剤と硅砂とを、単位面積当たりの重量を約2対3の
    割合で調合したパテ材を充填した後、その表面を平滑に
    仕上げて塗装下地とし、その表面に塗装を施すことを特
    徴とする既存構造物の表面塗装方法。
  2. 【請求項2】 前記パテ材に、炭素繊維を短く切断した
    チョップドストランドを適当量混合したことを特徴とす
    る請求項1に記載の既存構造物の表面塗装方法。
  3. 【請求項3】 既存構造物の表面塗装の塗装下地に用い
    るパテ材を、エポキシ樹脂接着剤が約0.44Kg/m
    2 ,硅砂が約0.56Kg/m2 ,炭素繊維チョップド
    ストランドが約3.2g/m2 の割合で調合したことを
    特徴とする既存構造物の表面塗装方法に用いられる塗装
    下地用パテ材。
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