JP2666018B2 - タイルパネルの製造方法 - Google Patents

タイルパネルの製造方法

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東一 藤田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ユニットバスルーム
等の壁面を構成するタイルパネルの製造方法に係り、特
にタイルパネルにおける目地部の造形方法の改良に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、タイルパネルは下地材の表面に接
着剤を介し多数のタイルが貼着されてなり、各タイル間
の目地内にはセメント系の目地材が充填されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のセメン
ト系目地材は収縮があり、このため目地に亀裂が生じ、
特にタイルパネルの場合、運搬等に伴う振動によって更
に亀裂が増大するという問題点があった。又、従来のセ
メント系目地材では、目地材が硬化するまでに長時間の
養生時間を要し、生産効率が悪くなるという問題点があ
った。又、さらにセメント系目地材は表面が粗く、かつ
吸水性があるため汚れやすく、かつカビが発生しやすい
という問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題
点に鑑み案出したものであって、亀裂が生ずることな
く、又、汚れにくく製造性の良好な目地を有するタイル
パネルを提供せんことを目的とし、その要旨は、タイル
間の目地空間内に、水溶性ポリマーに砂等の骨材を混入
して充填し加熱硬化させて基層を形成させ、該基層の上
に表層を形成させたことである。又、第2の要旨は、前
記表層を形成する樹脂が紫外線硬化樹脂であることであ
る。又、第3の要旨は、前記表層を形成する樹脂が2液
硬化タイプ或いは1液硬化タイプの樹脂であることであ
る。又、第4の要旨は、前記表層を形成する樹脂が熱可
塑性樹脂であることである。又、第5の要旨は、記表層
がワックスで形成されていることである。又、第6の要
旨は、前記基層を形成する水溶性ポリマーがアクリルエ
マルジョンであることである。又、第7の要旨は、前記
基層上に表層を形成させた後に、タイルパネルの表面の
みを加熱して表層をセルフレベリングさせることであ
る。
【0005】
【作用】目地空間内に水溶性ポリマーに骨材を混入して
充填し加熱硬化させることにより、高速で硬化させて目
地を形成させることができ、しかも亀裂等の生じない目
地とすることができる。さらに表面側には樹脂コーティ
ングが成されているため、吸水性がなく、汚れ,カビ等
が生じない。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1はタイルパネルの要部断面構成図であり、タ
イルパネル1は、セメント板等の下地2の表面に接着剤
3を介し多数のタイル4,4,4が貼設されて構成され
ており、各タイル4,4間には溝状の目地空間Mが形成
されており、この目地空間M内の底部には基層5が形成
され、さらにその表面に撥水剤6が塗布され、さらにそ
の表面に樹脂コーティングによる表層7が形成されてい
る。
【0007】前記基層5は、アクリルエマルジョン20
重量%と砂70重量%を主成分とした混合剤で構成され
ており、タイル4,4の表面に混合状態で全体に亘り塗
布し、その後にスポンジ等を用いてタイル4,4の表面
を擦ることにより目地空間M内に充填されたもので、従
来の製造方法と同様な施工手順により、目地空間M内に
形成させたものである。
【0008】尚、アクリルエマルジョンと砂の混合比
は、アクリルエマルジョン10〜50重量%、砂50〜
90重量%の範囲で適宜比率を調節することができる。
尚、砂は他の炭酸カルシウム等の骨材とすることもで
き、又、前記アクリルエマルジョンはSBRラテック
ス,EVA等の水溶性ポリマーに置き換えることもでき
る。特にアクリルエマルジョンを用いた場合には硬化速
度が速く、タイルパネル1を硬化炉内で80℃程度で1
0分間加熱することにより、基層5を完全に硬化させる
ことができ、従来のセメント系のものに比し、極めて短
時間で基層5を形成させることができる。又、このよう
にタイルパネル1全体を加熱して予熱することにより、
その後の表層7を形成する樹脂の塗布がし易いものとな
る。
【0009】次に、前記撥水剤6は蝋,パラフィン,固
形ワックス等の撥水剤を用いることができ、この撥水剤
6の層は無くても良いが、表層7の充填性を良好化させ
るために塗布するものである。
【0010】次に、前記表層7は紫外線硬化樹脂を用い
て形成させることができ、例えばアクリル,ポリエステ
ル,ウレタン等の紫外線硬化樹脂を用い、図2に示すよ
うな装置により目地空間M内に塗布することができる。
即ち、図2の装置ではタンク10内に紫外線硬化樹脂を
入れ、ホース11を介しバー12内に入れ、バー12に
垂下状に所定間隔で多数並設されているノズル13を通
し目地空間M内に紫外線硬化樹脂を塗布することができ
る。
【0011】又、別の方法として、図4に示すような、
目地空間Mに対応させて碁盤目状に形成した透線21を
有するスクリーン20を、図3のようにタイルパネル1
の上面に敷設し、この上に紫外線硬化樹脂を塗布し、前
記透線21を通して紫外線硬化樹脂を目地空間Mに充填
させることもできる。
【0012】何れの方法によっても、その後に紫外線を
照射させることにより、急速に紫外線硬化樹脂を硬化さ
せ、目地空間Mに表層7を形成させることができる。例
えば、高圧水銀灯80Wのものを用いて、照射距離9.
5cmで毎分5mmの速度で送ることにより、極めて速いス
ピードで表層7を硬化形成させることができる。
【0013】又、表層7は2液硬化タイプ或いは1液硬
化タイプの樹脂を用いて形成することもでき、例えば2
液硬化タイプとして、エポキシ,ポリエステル等の樹脂
を用いることができ、又、1液硬化タイプの樹脂とし
て、ウレタン,シリコン樹脂を用いることができ、前記
図2又は図3で示す方法により目地空間M内に塗布し、
その後に加熱させて硬化させ、表層7を形成することが
できる。その他、ポリエチレン,ポリプロピレン,エチ
レン酢酸ビニル共重合体,ポリイミド等の熱可塑性樹脂
を溶融して、前記図2又は図3の方法により目地空間M
に塗布し、そのまま放冷させて表層7を形成することも
できる。
【0014】尚、熱可塑性樹脂で表層7を形成する場合
には、予めパネル1を予熱しておくと熱可塑性樹脂の塗
布が極めて容易なものとなる。又、熱可塑性樹脂で表層
7を形成した後に、パネル1の表面のみを短時間加熱し
てセルフレベリングさせることにより、表層7の最上面
の面精度を極めて良好なものとすることができる。
【0015】このように表層7の樹脂でコーティングす
ることにより、目地空間Mの表面が強化されて亀裂等が
生ずることがなく、又、表層7は吸水性がないため目地
空間Mへの水等の侵入がなく、さらに、面精度が細かい
ため埃等が付着することがなく、汚れの生じにくい目地
とすることができる。又、カビ等の発生も抑えて、美観
の優れた目地を得ることができる。
【0016】尚、前記表層7をワックスで形成させても
良く、このワックスは熱を加えることにより溶解し、冷
えた状態で固まる性質のものであれば良く、このような
ワックスで表層7を形成する場合にも、予めタイルパネ
ル1を予熱しておくとワックスの塗布が極めて容易とな
り、また表層7を形成させた後にその表面のみを短時間
加熱してセルフレベリングさせることにより、表層7の
最上面を極めて良好な面精度とすることができる。
【0017】
【発明の効果】本発明のタイルパネルの製造方法は、タ
イル間の目地空間内に、水溶性ポリマーに砂等の骨材を
混入して充填し加熱硬化させて基層を形成させ、該基層
の上に表層を形成させたことにより、製造時間を短縮さ
せて亀裂の生じない強固な基層を目地空間内に形成する
ことができ、しかも目地空間の表面は樹脂コーティング
による表層となっているため面精度が良く、吸水性が無
く、水滴,埃等の付着のない目地表面を得ることがで
き、又、カビ等の生じない汚れにくい目地となり、タイ
ルパネル全体の美観を向上させることができる。
【0018】特に基層をアクリルエマルジョンで形成さ
せれば硬化速度が速く、作業性及び製造時間が極めて短
縮される。又、表層を紫外線硬化樹脂で形成させれば小
熱量で、かつ高速に表層を形成させることができる。
又、表層を2液硬化タイプ或いは1液硬化タイプの樹脂
で形成させれば、接着性が大で、水密性の大なる表層と
することができ、又、着色が容易なものとなる。又、表
層を熱可塑性樹脂で形成させれば、安価で接着性が大で
あり面精度の良好な表層とすることができる。又、表層
がワックスで形成される場合には、吸水性がなく、水
滴,埃等の付着のない水密性の大なる表層とすることが
できる。又、表層が熱可塑性樹脂又はワックスで形成さ
れる場合に、形成後にパネル表面だけを加熱して表層を
セルフレベリングさせることにより、表層の最上面を極
めて面精度の高いものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】タイルパネルの要部拡大断面構成図である。
【図2】表層を形成させるための塗布装置の斜視構成図
である。
【図3】スクリーンを用いた塗布作業の説明側面図であ
る。
【図4】スクリーンの平面図である。
【符号の説明】
1 タイルパネル 2 下地 4 タイル 5 基層 6 撥水剤 7 表層 M 目地空間

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイル間の目地空間内に、水溶性ポリマ
    ーに砂等の骨材を混入して充填し加熱硬化させて基層を
    形成させ、該基層の上に表層を形成させたことを特徴と
    するタイルパネルの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記表層を形成する樹脂が紫外線硬化樹
    脂であることを特徴とする請求項1のタイルパネルの製
    造方法。
  3. 【請求項3】 前記表層を形成する樹脂が2液硬化タイ
    プ或いは1液硬化タイプの樹脂であることを特徴とする
    請求項1のタイルパネルの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記表層を形成する樹脂が熱可塑性樹脂
    であることを特徴とする請求項1のタイルパネルの製造
    方法。
  5. 【請求項5】 前記表層がワックスで形成されているこ
    とを特徴とする請求項1のタイルパネルの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記基層を形成する水溶性ポリマーがア
    クリルエマルジョンであることを特徴とする請求項1、
    又は請求項2、又は請求項3、又は請求項4、又は請求
    項5に記載のタイルパネルの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記請求項4又は請求項5において、前
    記基層上に表層を形成させた後に、タイルパネルの表面
    のみを加熱して表層をセルフレベリングさせることを特
    徴とするタイルパネルの製造方法。
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