JP2855618B2 - 位相同期ループ回路 - Google Patents

位相同期ループ回路

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JP2855618B2 JP63178771A JP17877188A JP2855618B2 JP 2855618 B2 JP2855618 B2 JP 2855618B2 JP 63178771 A JP63178771 A JP 63178771A JP 17877188 A JP17877188 A JP 17877188A JP 2855618 B2 JP2855618 B2 JP 2855618B2
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裕之 松浦
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 イ.「発明の目的」 〔産業上の利用分野〕 本発明は、主として周波数シンセサイザに使用する高
分解能PLL(phase locked loop)回路の、特性の改良に
関するものである。
〔従来の技術〕
第3図に従来の位相同期ループ回路の例を示す。電圧
制御発振器(Voltage Controlled Oscillator:以下VCO
と呼ぶ)5の出力を分周器16で整数分周(整数N分の1
の周波数に分周すること)した信号を基準周波数信号Sr
1と位相検出部1において比較し、ループフィルタ(低
域フィルタ)4を介してその位相差に応じた制御電圧を
VCO5に帰還することにより、VCO5の出力周波数fo1を基
準周波数frに位相ロックする。その結果、分周比Nの場
合に出力周波数foとして fo=Nfr …(1) の信号を出力するものである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記の方式では出力周波数foを基準周
波数frの整数倍以外の値とすることはできない。基準周
波数foを低くして分周回路16の分周比Nを大きくすれ
ば、分解能を向上できるが、位相ロックに必要な時間が
長くなり、応答速度が遅くなる。通常周波数切換に1/fr
の数10倍の時間がかかる。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになさ
れたもので、位相同期ループ回路において周波数切換時
間を長くせずに周波数の高分解能化を実現することを目
的とする。
ロ.「発明の構成」 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は電圧制御発振器の出力を分周回路で分周しこ
の分周器の出力と基準信号との位相差を位相検出部で検
出し位相検出部の出力に対応する信号を電圧制御発振器
の入力に帰還する位相同期ループ回路に係るもので、そ
の特徴とするところは周波数設定入力信号に対応する勾
配および周期の鋸歯状波を発生させる2組のD/A変換器
及び積分器と、切換スイッチと、この切換スイッチと前
記2組のD/A変換器及び積分器を制御すると共にA/D変換
器からの出力に基づきD/A変換器及び積分器の校正動作
を行うコントローラとから構成され、前記コントローラ
により前記切換スイッチを制御して前記2組のD/A変換
器及び積分器に前記鋸歯状波の発生と、前記校正動作と
を交互に行なわせる位相補正信号発生部と、この位相補
正信号発生部の前記鋸歯状波の出力と位相検出部の出力
とを加算し、その出力に対応する信号を電圧制御発振器
の入力に帰還させる加算手段とを備えた点にある。
〔作用〕
基準信号と分周回路出力の周波数の差は位相補正信号
発生部が出力する鋸歯状波によって相殺されるので、位
相補正信号発生部に入力する周波数設定入力信号により
周波数を連続的に変えることができる。
〔実施例〕
以下、図面を用いて本発明を詳しく説明する。
第1図は、本発明に係る位相同期ループ回路の一実施
例を示した図である。第3図と同一の部分は同じ信号を
付してある。5はVCO、6はVCO5の出力周波数を整数分
周する分周回路、1は周波数frの基準信号Srと分周回路
6の出力の位相差を電圧出力する位相検出部、3は基準
信号Srを入力し上位の制御部分から与えられる周波数設
定入力信号Si(その表す周波数の数値はfi)に対応する
勾配および周期の鋸歯状波を出力する位相補正信号発生
部、2は位相検出部1の出力および位相補正信号発生部
3の出力を加算する加算器、4は加算器2の出力を積分
してVCOに出力する積分器からなるループフィルタ(低
域フィルタ)である。位相補正信号発生部3において、
31は基準周波数信号Srおよび後述のA/D変換器40の出力
を入力し周波数設定入力Siに対応してスイッチの制御や
データ出力の発生を行うマイクロプロセッサ等からなる
コントローラ、32,36はコントローラ31の出力データを
それぞれ入力してアナログ信号に変換するD/A変換器、3
3,37はそれぞれD/A変換器32,36の出力を積分する積分
器、34,38はコントローラ31の指令によりそれぞれ積分
器33,37の積分キャパシタCをリセットするためのスイ
ッチ、35,37はコントローラ31の指令によりそれぞれ積
分器33,37の出力S1,S2を2方向に切換える切換スイッ
チ、40はそれぞれ切換スイッチ35,39の一方の出力を入
力してデジタル信号に変換しコントローラ31に出力する
A/D変換器である。切換スイッチ35,39の他方の出力は加
算器2の一方の入力となる。積分器33,37において、33
1,371は演算増幅器、R,Cは積分用抵抗およびキャパシタ
である。
上記のような構成の位相同期ループ回路の動作を第2
図のタイムチャートを用いて次に説明する。
出力周波数が基準周波数の整数倍 fo=Nfr …(1) でなく、非整数倍 fo=(N+α)fr …(2) (但し0<α<1) であるとすると、位相検出部1の出力S3は第2図(A)
に示すように徐々に変化する。すなわち、信号S3は位相
差が2πに達するまで、積分的に増加する鋸歯状波とな
る。従ってこの信号S3を相殺するような信号を生成して
加えれば、ループは安定に位相ロックする。第1図の回
路では信号S3を相殺する信号S4は、位相補正信号発生部
3でアナログ積分器を用いて下記のようにして発生され
る。
位相補正信号発生部3において、初め切換スイッチ3
5,39を第1図のようにa側にし、スイッチ34,38はオフ
としておく。この状態では積分器33側が位相補正モー
ド、積分器37側が校正モードとなる。基準周波数foの非
整数倍の周波数fiに対応する周波数設定入力Siがコント
ローラ31に入力すると、コントローラ31は基準周波数fr
との周波数のずれに対応するデジタル信号をD/A変換器3
2に出力する。積分器33はこのデジタル信号に対応するD
/A変換器32からのアナログ信号を積分して第2図(A)
と逆極性のランプ波形を発生し加算器2の一方の入力と
なる(第2図(C)(B))。次に位相補正信号発生部
3は位相検出器1の入力である分周器6の出力frと基準
周波数frとの位相差が2πに達するタイミングを演算
し、そのタイミングt2でスイツチ34をオンとして積分器
33をリセットする。この間、D/A変換器36にはコントロ
ーラ31からデータ出力が与えられず、積分器37はD/A変
換器36および演算増幅器のオフセット電圧を積分する。
積分器33がリセットされる直前のタイミングt1における
積分器37の出力S2の値S20(t1)がA/D変換器40で変換さ
れ、校正値としてコントローラ31に入力される。その直
後に積分器37はリセットされ、コントローラ31はA/D変
換器40からの校正値に基づいて補正演算した値をD/A変
換器36に設定出力する。例えば、第2図中時刻t1におけ
る世紀分期37の出力S20(t1)はコントローラ31からD/A
変換器36のデータ出力がないので本来であれば“0"にな
るが、回路のオフセット電圧が積分されるので“0"には
ならない。
そこで、出力S20(t1)をA/D変換器40で取り込み、t0
からt1の間の時間で割り算して所定の係数をかけた値を
次回のD/A変換器36へのデータ出力に加算すればオフセ
ット電圧の補正が可能になる。次に切換スイッチ35,39
をb側に切換え(第2図(E))、積分器33側を校正モ
ード、積分器37側を位相補正モードとして同様に動作さ
せ積分器37でランプ波形を発生し、積分器33で校正値S
10(t3)を発生する。以下積分器33と37とで交互にラン
プ波形を発生して、加算器2に鋸歯状波信号S4(第2図
(B))を入力する。このような信号S4は加算器2で位
相検出器1の出力S3と加算され、加算器2の出力(また
はその積分値)が0となるようにループフィルタ4を介
してVCO5に帰還されるので、位相検出器1の出力S3に設
定周波数fiに対応する鋸歯状波(第2図(A))が生じ
て平衡する。ここで、信号S4の鋸歯状波の勾配は、設定
入力周波数fiと基準周波数foのずれが大きい程、大きく
なる。例えば、位相検出器1の出力が入力信号(fr、f
n)の位相差が“0"の場合は“0"、位相差が“2π”の
場合“P"であるとすると、fnは分周器6でN分周された
ものでるので、出力周波数信号S0の周波数はN・fnであ
る。fr及びfnの1周期はそれぞれ1/fr、1/fnであるの
で、両者の大小関係を“fr>fn"と仮定すればfrの1周
期における位相のずれは、 {(1/fn)−(1/fr)}/(1/fr)回転 であり、すなわち、{(fr−fn)/fn}回転である。こ
れが1回転分ずれる、言い換えれば、位相が2πずれる
のは(1/fr)を乗じて、 fn/{fr・(fr−fn)}時間 となる。従って、鋸歯状波の勾配は“fn/{fr・(fr−f
n)}”の時間が経過した時点で"P"になるように設定す
れば良い。以上の結果VCO5からは(2)式で表されるよ
うな、基準周波数foの非整数倍の周波数信号が出力され
る。
このような構成の位相同期ループ回路によれば、基準
周波数frを下げることなしに、その非整数倍の周波数を
生成できる。すなわち周波数切換時間を長くせずに分解
能を向上できる。
またアナログ積分器を用いて位相補正信号を発生して
いるので、構成・動作が簡単である。
また校正動作を並行させているので、A/D変換器や演
算増幅器のオフセット電圧やドリフト等の影響を受け
ず、特性の安定性が優れている。
なお上記の実施例では各積分器が1ランプ波形毎に位
相補正モードと校正モードとを交互に繰返しているが、
複数ランプ波形毎に切換スイッチを切換えてもよい。
ハ.「本発明の効果」 以上述べたように、本発明によれば、周波数切換時間
を長くせずに周波数の高分解能化が可能な位相同期ルー
プ回路を簡単な構成で実現することができる。また、校
正動作を並行させているのでオフセット電圧やドリフト
等の影響を受けずに特性の安定性が優れている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る位相同期ループ回路の一実施例を
示す構成ブロック図、第2図は第1図装置の動作を示す
タイムチャート、第3図は従来の位相同期ループ回路を
示す構成ブロック図である。 1…位相検出部、2…加算手段、3…位相補正信号発生
部、5…電圧制御発進器、6…分周回路、Sr…基準信
号、Si…周波数設定入力信号。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電圧制御発振器の出力を分周回路で分周し
    この分周器の出力と基準信号との位相差を位相検出部で
    検出し位相検出部の出力に対応する信号を電圧制御発振
    器の入力に帰還する位相同期ループ回路において、 周波数設定入力信号に対応する勾配および周期の鋸歯状
    波を発生させる2組のD/A変換器及び積分器と、切換ス
    イッチと、この切換スイッチと前記2組のD/A変換器及
    び積分器を制御すると共にA/D変換器からの出力に基づ
    きD/A変換器及び積分器の校正動作を行うコントローラ
    とから構成され、前記コントローラにより前記切換スイ
    ッチを制御して前記2組のD/A変換器及び積分器に前記
    鋸歯状波の発生と、前記校正動作とを交互に行なわせる
    位相補正信号発生部と、 この位相補正信号発生部の前記鋸歯状波の出力と位相検
    出部の出力とを加算し、その出力に対応する信号を電圧
    制御発振器の入力に帰還させる加算手段と を備えたことを特徴とする位相同期ループ回路。
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